| 【発明の名称】 |
脱着車両の給電装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】堀之内 良和 【住所又は居所】横浜市鶴見区尻手3丁目2番43号 新明和工業株式会社特装車事業部内
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| 【要約】 |
【課題】車体に対し荷箱を脱着する際に給電ケーブルの断接作業を削減することができる脱着車両の給電装置を提供する。
【解決手段】車体に対し脱着自在に搭載される荷箱を車体に対し略垂直方向に昇降させることによって脱着するトラックにおいて、荷箱側給電対象物に対し車体への荷箱搭載時に給電を行うようにした給電装置を前提とする。発電機15にエンジン用バッテリ16を介して接続した車体側電極19a,19bを車体側に設ける一方、荷箱用バッテリ25に接続した荷箱側電極28a,28bを荷箱側に設け、車体側電極と荷箱側電極とを、電動モータ23により進出動作する各支持脚により荷箱を車体に対し略垂直方向に昇降させる昇降動作によって断接させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車体に脱着自在に搭載される荷箱を車体に対し略垂直方向に昇降させることによって脱着する脱着車両において、荷箱に設けられた荷箱側給電対象物に対し車体に荷箱を搭載した状態で給電を行うようにした給電装置であって、車体側には、車両発電機に接続された車体側電極が設けられている一方、荷箱側には、荷箱側給電対象物に接続された荷箱側電極が設けられており、上記車体側電極と荷箱側電極とは、荷箱を車体に対し略垂直方向に昇降させる昇降動作によって断接されるようになっていることを特徴とする脱着車両の給電装置。 【請求項2】 上記請求項1に記載の脱着車両の給電装置において、荷箱側給電対象物としては、バッテリが適用されており、このバッテリには、支持脚を伸縮させる電動モータが接続されていることを特徴とする脱着車両の給電装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車体に対し脱着自在に搭載されるコンテナなどの荷箱を車体に対し略垂直方向に昇降させることによって脱着する脱着車両において、荷箱に設けられた電動モータなどの荷箱側給電対象物に対し車体側から給電を行うようにした給電装置に関し、特に、荷箱を車体に対し脱着する際の煩わしい付随作業の削減化を図る対策に係わる。 【0002】 【従来の技術】従来、この種脱着車両として、例えば実開平6−39575号公報に開示されるように、車体に対し脱着自在に搭載されるコンテナを車体から切り離した状態で地上に支持脚により支持し、車体を前方に移動させることによって、コンテナを車体に対し略水平方向に離脱させるようにした水平脱着タイプのものは知られている。 【0003】そして、このような脱着車両にあっては、コンテナの各支持脚に伸縮自在なジャッキ機能を持たせ、車体に対しコンテナを切り離すに当たり、各支持脚を伸長させることによって、コンテナを車体に対して上方へ移動させるようにしたものもある。この場合、各支持脚の駆動源としては電動モータが使用され、この電動モータへの給電は、車両発電機から給電ケーブルを介して行われている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の如き、コンテナなどの荷箱に電気モータなどの荷箱側給電対象物を備えたものでは、車両発電機からの電源を給電ケーブルを介して荷箱側給電対象物に供給されるため、この給電ケーブルの許容長さを超える範囲での電源供給が行えない。そのため、車体に対し荷箱を脱着する際に給電ケーブルを断接するといった付随作業が必要となり、その作業が非常に煩わしいものであった。 【0005】本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車体に対し荷箱を脱着する際に給電ケーブルを断接するといった付随作業を削減することができる脱着車両の給電装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に係わる発明が講じた解決手段は、車体に脱着自在に搭載される荷箱を車体に対し略垂直方向に昇降させることによって脱着する脱着車両において、荷箱に設けられた荷箱側給電対象物に対し車体に荷箱を搭載した状態で給電を行うようにした給電装置を前提とする。そして、車体側に、車両発電機に接続された車体側電極を設ける一方、荷箱側に、荷箱側給電対象物に接続された荷箱側電極を設け、上記車体側電極と荷箱側電極とを、荷箱を車体に対し略垂直方向に昇降させる昇降動作によって断接させるようにしている。 【0007】この特定事項により、車体に搭載されている荷箱を離脱する場合には、荷箱を車体に対し略垂直方向に上昇させる上昇動作によって車体側電極と荷箱側電極とが切断され、車両発電機から相互の電極を介した荷箱側給電対象物に対する給電が禁止される。一方、荷箱を車体に搭載する場合には、荷箱を車体に対し略垂直方向に下降させる下降動作によって車体側電極と荷箱側電極とが接続され、車両発電機から相互の電極を介して荷箱側給電対象物に給電されることになる。 【0008】このため、車両発電機から給電ケーブルを介して荷箱側給電対象物に給電していた場合に必要であった荷箱脱着時の煩わしい付随作業つまり給電ケーブルの断接作業を削減することが可能となる。 【0009】特に、請求項2に示すもののように、荷箱側給電対象物としてバッテリを適用し、このバッテリに、支持脚を伸縮させる電動モータを接続している場合には、車体側電極と荷箱側電極とが荷箱を車体に搭載している状態で接続されるので、車両発電機から相互の電極を介してバッテリに給電されることになり、このバッテリへの充電が円滑に行われることになる。 【0010】そのため、車体に搭載されている荷箱を離脱する場合に、荷箱を車体に対し略垂直方向に上昇させる上昇動作によって車体側電極と荷箱側電極とが切断されても、バッテリに蓄電された電気によって電動モータが支障なく作動し、各支持脚の伸長動作を継続して行え、荷箱を車体に対し略垂直方向に上昇させて離脱させることが可能となる。一方、荷箱を車体に搭載する場合には、バッテリからの電気によって電動モータが作動し、各支持脚の収縮動作を行って、荷箱を車体に対し略垂直方向に下降させて搭載することが可能となる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。 【0012】図1〜図4は、脱着車両としてのトラックを示している。 【0013】図1〜図4において、トラック1の車体10は、車体前後方向に延びる左右一対のメインフレーム11を備え、この各メインフレーム11の前部にキャビン12が設けられている。各メインフレーム11の後部上には、左右一対のサブフレーム13,13を介して荷箱Nが着脱自在に搭載されている。各サブフレーム13は、クロスメンバ14a,14b,14cによって車体前後方向所定間隔置きに連結されている。 【0014】上記荷箱Nの下面には、車体前後方向に延びる左右一対の主桁N1(図4に表れる)が設けられている。この各主桁N1は、各サブフレーム13と対応する位置に設けられ、車体10への荷箱N搭載時には各サブフレーム13上に各主桁N1を介して荷箱Nが搭載されるようになっている。 【0015】また、荷箱N底部の前後両位置にはそれぞれ左右一対の支持脚2,2(図1〜図3では車体左側のもののみ示す)が設けられている。各支持脚2は、各主桁N1の前後両位置より車幅方向外方に延びる軸Nbに対し回動自在にかつ車幅方向に進退自在に支持されている。そして、各支持脚2は、不使用時に荷箱Nの底部に沿って略水平状態(図1に示す状態)で格納されている一方、使用時に車幅方向外方に引き出した状態で軸Nb回りに回動させて鉛直状態にし、この鉛直状態のままで車幅方向外方に再度引き出すことによって使用可能な鉛直状態(図2に示す状態)に固定されるようになっている。 【0016】上記各支持脚2は、車幅方向外方に張り出して荷箱Nを支持するものであって、主桁N1に固設されたアウタボックス21と、このアウタボックス21内に伸縮自在に内装されたインナーボックス22とを備えている。インナーボックス22には、正逆回転可能な電動モータ23(図5参照)がギヤ機構(図示せず)を介してそれぞれ連結され、この電動モータ23の正回転時にギヤ機構を介してインナーボックス22の下端がアウタボックス21に対し下方に進出し、図3に示すように、荷箱Nを車体10(サブフレーム13)に対し上方に持ち上げて離脱させるようになされている。一方、電動モータ23の逆回転時には、ギヤ機構を介してインナーボックス22がアウタボックス21に対し上方に退去し、荷箱Nを車体10(サブフレーム13)に対し上方から降ろして搭載するようになされている。 【0017】図5に示すように、上記荷箱Nには、荷箱側給電対象物としての荷箱用バッテリ25(バッテリ)が取り付けられている。この荷箱用バッテリ25には、各支持脚2の電動モータ23がハーネス26,26を介して並列に接続され、荷箱用バッテリからの電気によって各電気モータ23が正逆回転するようになっている。この場合、各電気モータ23は、図示しないリーモートコントローラにより無線で遠隔操作されるようになっている。 【0018】一方、上記車体10には、トラック1のエンジン(図示せず)によって駆動する発電機15(車両発電機)が設けられている。この発電機15は、エンジン用バッテリ16にハーネス17,17を介して接続され、発電機15により発電した電気がエンジン用バッテリ16に充電されるようになっている。 【0019】そして、上記サブフレーム13の略中央部間を連結するクロスメンバ14bの中央部には、エンジン用バッテリ16にハーネス18,18を介して接続された車体側電極19a,19b(+電極、−電極)が設けられている。一方、上記荷箱Nを車体10に搭載した状態で車体側電極19a,19bと対向する荷箱N底面の対向位置(略中央位置)には、荷箱用バッテリ25にハーネス27を介して接続された荷箱側電極28a,28b(+電極、−電極)が設けられている。この車体側電極19a,19bと荷箱側電極28a,28bとは、荷箱Nを車体10に対し略垂直方向に昇降させる各支持脚2の昇降動作によって断接されるようになっている。この場合、車体側電極19a,19bと荷箱側電極28a,28bとは、荷箱Nを車体10に搭載しているときに接続されるので、発電機15から相互の電極19a,19b,28a,28bを介して荷箱用バッテリ25に給電されることになり、この荷箱用バッテリ25への充電が円滑に行われることになる。 【0020】また、図4に示すように、車体10上に搭載された荷箱Nは、左右のサブフレーム13の前後両端の4箇所に設けられた固縛装置5,…によって車体10上に強固に固縛されるようになっている。 【0021】ここで、荷箱Nをトラック1のサブフレーム13に対し積み卸しする手順について説明する。 【0022】先ず、荷箱Nをトラック1のサブフレーム13上から卸す場合には、各固縛装置5による車体10上での荷箱Nの固縛を解除してから、各支持脚2を、それぞれ車幅方向外方に引き出してから軸Nb回りに回動させて鉛直状態にし、この鉛直状態のままで車幅方向外方に再度引き出して使用可能な鉛直状態(図2に示す状態)に固定する。それから、図3に示すように、リモートコントローラによる各支持脚2の電動モータ23の正回転によりそれぞれインナボックス22をアウタボックス21に対し下方に進出させ、荷箱Nを車体10に対し鉛直方向上方に持ち上げた離脱状態で支持する。このとき、車体側電極19a,19bと荷箱側電極28a,28bとは切断され、各支持脚2の電動モータ23は、荷箱用バッテリ25からの電気により作動している。 【0023】その後、トラック1を前進させることによって、荷箱Nを車体10に対し略水平方向に離脱させる。 【0024】一方、荷箱Nをトラック1の車体10上に搭載する場合には、左右の支持脚2,2間に車体10を挿通させるようにトラック1を後退させる。 【0025】そして、リモートコントローラによる各支持脚2の電動モータ23の逆回転によりそれぞれインナボックス22をアウタボックス21に対し上方に退去させ、荷箱Nを車体10に対し上方から鉛直方向下方に降ろして搭載する。このとき、車体側電極19a,19bと荷箱側電極28a,28bとは接続され、エンジン用バッテリ16からの電気によって荷箱用バッテリ25が充電される。 【0026】その後、各固縛装置5による車体10上での荷箱Nの固縛を行ってから、各支持脚2を、それぞれ車幅方向内方に押し込んで鉛直状態での固定を解除し、軸Nb回りに回動させて略水平状態にしてから、図1に示すように、再度車幅方向内方に押し込んで格納する。 【0027】このように、本実施形態では、車体10上から荷箱Nを離脱する場合には、各支持脚2のインナボックス22をアウタボックス21に対し下方に進出させることによって荷箱Nを車体10に対し鉛直方向上方に持ち上げる際の上昇動作によって車体側電極19a,19bと荷箱側電極28a,28bとが切断され、発電機15からエンジン用バッテリ16および相互の電極19a,19b,28a,28bを介した荷箱用バッテリ25に対する充電(給電)が禁止される。一方、荷箱Nを車体10に搭載する場合には、各支持脚2のインナボックス22をアウタボックス21に対し上方に退去させることによって荷箱Nを車体10に対し鉛直方向上方から降ろす際の下降動作によって車体側電極19a,19bと荷箱側電極28a,28bとが接続され、発電機15からエンジン用バッテリ16および相互の電極19a,19b,28a,28bを介して荷箱用バッテリ25に対し充電されることになる。 【0028】このため、発電機から給電ケーブルを介して電動モータなどに給電していた場合に必要であった荷箱脱着時の煩わしい付随作業つまり給電ケーブルの断接作業を削減することができ、荷箱Nの積み卸ろし作業効率の向上を図ることができる。 【0029】しかも、車体側電極19a,19bと荷箱側電極28a,28bとが荷箱Nを車体10に搭載しているときに接続されるので、発電機15からエンジン用バッテリ16および相互の電極19a,19b,28a,28bを介して荷箱用バッテリ25に給電されることになり、この荷箱用バッテリ25への充電を円滑に行われることになる。そのため、車体10に搭載されている荷箱Nを離脱する場合に、荷箱Nを車体10に対し略垂直方向に上昇させる上昇動作によって車体側電極19a,19bと荷箱側電極28a,28bとが切断されても、荷箱用バッテリ25に蓄電された電気によって各支持脚2の電動モータ23が支障なく作動し、各支持脚2(インナボックス22)の下方への進出動作を継続して行え、荷箱Nを車体10に対し略垂直方向に上昇させて離脱させることができることになる。一方、荷箱Nを車体10に搭載する場合には、荷箱用バッテリ25からの電気によって各支持脚2の電動モータ23が作動し、各支持脚2の上方への退去動作を行って、荷箱Nを車体10に対し略垂直方向に下降させて搭載することができることになる。 【0030】尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、上記実施形態では、荷箱側給電対象物として荷箱用バッテリ25を適用したが、車体に搭載した状態で荷箱側において用いられる電動装置、たとえばテールゲートリフタやクレーン装置などであってもよい。 【0031】 【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1における脱着車両の給電装置によれば、車両発電機に接続した車体側電極と、荷箱側給電対象物に接続した荷箱側電極とを、荷箱を車体に対し略垂直方向に昇降させる昇降動作によって断接することで、荷箱脱着時における給電ケーブルの断接作業などの煩わしい付随作業を削減することができ、荷箱の積み卸ろし作業効率の向上を図ることができる。 【0032】また、本発明の請求項2における脱着車両の給電装置によれば、荷箱側給電対象物としてのバッテリに、支持脚を伸縮させる電動モータを接続することで、車体への荷箱搭載時にバッテリへの充電を円滑に行え、荷箱離脱時に荷箱の上昇動作によって車体側電極と荷箱側電極とが切断してもバッテリからの電気によって電動モータを支障なく作動させることができ、その後の各支持脚の伸縮動作を円滑に行って荷箱の積み降ろしを確実に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002358 【氏名又は名称】新明和工業株式会社 【住所又は居所】兵庫県宝塚市新明和町1番1号
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| 【出願日】 |
平成14年2月19日(2002.2.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075502 【弁理士】 【氏名又は名称】倉内 義朗
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| 【公開番号】 |
特開2003−237456(P2003−237456A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月27日(2003.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2002−41239(P2002−41239) |
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