| 【発明の名称】 |
車両用コミュニケーション装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】世古 恭俊 【住所又は居所】東京都品川区大崎1丁目11番2号 株式会社アルティア内
【氏名】伊藤 智 【住所又は居所】東京都品川区大崎1丁目11番2号 株式会社アルティア内
【氏名】村井 富雄 【住所又は居所】東京都品川区大崎1丁目11番2号 株式会社アルティア内
【氏名】木村 俊広 【住所又は居所】東京都品川区大崎1丁目11番2号 株式会社アルティア内
【氏名】田口 浩 【住所又は居所】東京都品川区大崎1丁目11番2号 株式会社アルティア内
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、乗り降りする乗員に対して挨拶を交わすことができる車両用コミュニケーション装置を提供するものである。
【解決手段】本発明は、少なくとも乗員の乗車、降車を検出する車両情報検出手段と、車内に設置され、音声により乗員に応答する出力装置と、人工的に感情の変化を作り出す人工感情生成部110と、この人工感情生成部110で決められる人工感情に応じた乗車時の挨拶音声、降車時の挨拶音声が予め登録された音声記憶部140とを有し、車両情報検出手段により乗員の乗車、降車を検出したとき、音声記憶部140から対応する挨拶音声を出力させる車両用コミュニケーション装置にあり、特に人工感情生成部110が組み込まれているため、乗り降りする乗員に対して変化に富んだ挨拶を交わすことができる。これにより、経時的な使用が繰り返されても、単調な音声セリフによる飽きを最小限に抑えることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも乗員の乗車、降車を検出する車両情報検出手段と、車内に設置され音声により乗員に応答する出力装置と、人工的に感情の変化を作り出す人工感情生成部と、前記人工感情生成部で決められる人工感情に応じた乗車時の挨拶音声、降車時の挨拶音声が予め登録された音声記憶部とを有し、前記車両情報検出手段により乗員の乗車、降車を検出したとき、前記音声記憶部から対応する挨拶音声を出力させることを特徴とする車両用コミュニケーション装置。 【請求項2】 前記人工感情生成部が、その人工感情を一定時間毎に上機嫌、平常、不機嫌の3状態で変化させることを特徴とする請求項1記載の車両用コミュニケーション装置。 【請求項3】 前記人工感情生成部が、その人工感情を一定時間毎に上機嫌、平常、不機嫌の3状態で変化させ、かつ、時間帯に応じて前記人工感情の上機嫌、平常、不機嫌の構成時間を変更させることを特徴とする請求項1の車両用コミュニケーション装置。 【請求項4】 前記音声記憶部に午前、午後、夜、深夜の4つの時間帯に応じた乗車時の挨拶音声、降車の挨拶音声が予め登録され、前記車両情報検出手段が乗員の乗車、降車を検出したとき、その時間帯に応じて、前記音声記憶部から対応する時間帯の挨拶音声を選んで出力させることを特徴とする請求項1、2又は3記載の車両用コミュニケーション装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、乗り降りする乗員に対して挨拶を交わすことができる車両用コミュニケーション装置に関するものである。 【0002】近年の電子技術の進歩は激しく、例えばペットロボットや玩具などにあっては、所有者や子供などと会話などを交わして、適宜コミュニケーションを取る形態のものが種々提案されている。 【0003】車両においても、カーナビゲーションシステムを中心にして、乗員と適宜コミュニケーションを取るものが提案されてきている。例えば、所在地点における名所旧跡や食事所の情報、さらには各種の施設の情報を、乗員との会話を中心として、提供するシステムなどが挙げられる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のこの種のシステムでは、情報提供のための音声案内(メッセージ用の音声セリフ)を、何時も同じ調子で同じセリフを発することが多く、単調になり易いという面があった。このため、馴れてくると、飽きてしまうという問題点もあった。 【0005】そこで、本発明者等は、先ず、単調な音声セリフによる飽きに対する対策として、コントローラ(制御部)部分に恰も人間の感情のように変化する人工感情生成部を取り入れることを見い出した。この人工感情生成部において、その人工感情を一定時間毎に上機嫌、平常、不機嫌の3状態で変化させれば、乗員の同じ状況に対して、その時々の状態に応じて、異なったニューアンスの応答が行われるため、飽きの抑制効果が得られる。 【0006】本発明では、このような人工感情生成部の採用を前提として、乗員に対して、ペットロボットや玩具などと同様、適度の癒し効果や遊び心を与えるため、スタート時や降車時、乗員の乗降情報を自動的に検出して、恰も車内に個人的な秘書や執事が居るかの如き感覚で、乗り降りの挨拶を、変化に富んだ音声セリフで発する車両用コミュニケーション装置を提供せんとするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明は、少なくとも乗員の乗車、降車を検出する車両情報検出手段と、車内に設置され、音声により乗員に応答する出力装置と、人工的に感情の変化を作り出す人工感情生成部と、前記人工感情生成部で決められる人工感情に応じた乗車時の挨拶音声、降車の挨拶音声が予め登録された音声記憶部とを有し、前記車両情報検出手段により乗員の乗車、降車を検出したとき、前記音声記憶部から対応する挨拶音声を出力させることを特徴とする車両用コミュニケーション装置にある。 【0008】請求項2記載の本発明は、前記人工感情生成部が、その人工感情を一定時間毎に上機嫌、平常、不機嫌の3状態で変化させることを特徴とする請求項1記載の車両用コミュニケーション装置にある。 【0009】請求項3記載の本発明は、前記人工感情生成部が、その人工感情を一定時間毎に上機嫌、平常、不機嫌の3状態で変化させ、かつ、時間帯に応じて前記人工感情の上機嫌、平常、不機嫌の構成時間を変更させることを特徴とする請求項1の車両用コミュニケーション装置にある。 【0010】請求項4記載の本発明は、前記音声記憶部に午前、午後、夜、深夜の4つの時間帯に応じた乗車時の挨拶音声、降車の挨拶音声が予め登録され、前記車両情報検出手段が乗員の乗車、降車を検出したとき、その時間帯に応じて、前記音声記憶部から対応する時間帯の挨拶音声を選んで出力させることを特徴とする請求項1、2又は3記載の車両用コミュニケーション装置にある。 【0011】 【発明の実施の形態】図1は本発明に係る車両用コミュニケーション装置の一例の全体を示し、図2は外部ユニットを示し、図3は車両用コミュニケーション装置の内部のコントローラの一例を示したものである。図中、1はパワースイッチ、2はACC信号や、ドア開閉による音若しくは空気圧変化を検出する振動センサなどからなり、乗員の乗車、降車(降車前の降車意思を含む)を検出する車両情報検出手段(乗車・降車検出センサ)、100は車両の適宜箇所に設置されるコントローラ、200は車両のダッシュボード部分などに設置されて、コントローラ100と電気的に接続される外部ユニットである。 【0012】この外部ユニット200は、円盤形のベース部210と、これに回転可能に装着された回転リング部220と、回転リング部220の中央に位置するヘッド部130とを備え、このヘッド部230のほぼ両目に当たる部分には表示部231,231が設けてあり、また、ほぼ鼻に当たる部分にはスピーカなどの出力装置232が設けてある。各表示部231,231の内側には、例えば3個のLED(緑、黄色、赤色)が配置してある。また、回転リング部220は内蔵されたモータ221により首振り可能としてある。さらに、回転リング部220の内側の固定部分には、乗員が操作する幾つかの手動スイッチ233が設けてある。なお、手動スイッチ233は、図2に示すような補助外部ユニット200aに設け、このユニットを乗員特にドライバーが操作し易い位置であるステアリングホイール部分などに取り付けてもよい。 【0013】上記コントローラ100の内部には、少なくとも人工的に感情の変化を作り出す人工感情生成部110、時間管理用のタイマー120、挨拶音声用の出力制御部130、乗車時の挨拶音声、降車の挨拶音声が予め登録された音声記憶部140、乗車の検知により挨拶時期を判断する挨拶時期判断部151、降車の検知により挨拶時期を判断する挨拶時期判断部152が内蔵されている。そして、人工感情生成部110の状態は、外部ユニット200の各表示部231,231に伝達され、また、出力制御部130からは、外部ユニット200のスピーカなどの出力手段232に出力されるようになっている。 【0014】上記人工感情生成部110は、プログラムによって、例えば人工感情が一定時間毎に上機嫌、平常、不機嫌の3状態で変化するように設定してある。一例を挙げれば、上機嫌状態20分、平常状態20分、不機嫌状態20分などのサイクルで循環される。また、上機嫌、平常、不機嫌の構成時間を、時間帯に応じて、例えば午前、午後、夜、深夜などの時間帯に区切って変更するようにすることもできる。午前(4〜11時)では上機嫌状態20分、平常状態20分、不機嫌状態20分とし、午後(11〜16時)では上機嫌状態30分、平常状態20分、不機嫌状態10分とし、夜(16〜22時)では上機嫌状態20分、平常状態30分、不機嫌状態10分とし、深夜(22〜4時)では上機嫌状態10分、平常状態20分、不機嫌状態30分とする場合などである。いずれにしても、この人工感情の変化により、乗員の同じ状況に対して、異なった応答がバラエティーに富んだ形で行われることとなる。 【0015】この人工感情生成部110の上機嫌、平常、不機嫌の3状態に対応して、外部ユニット200の各表示部231,231を色分け表示させる。例えば、上機嫌では緑点滅させ、平常では黄色点滅させ、不機嫌では赤点滅させる。これにより、乗員は簡単に人工感情生成部110の状態を知ることができる。 【0016】上記音声記憶部140には、図4及び図5に示すように、人工感情生成部110の上機嫌、平常、不機嫌の3状態と、時間帯によって、種々の挨拶音声のフレーズ(パターン)が登録してある。 【0017】上記挨拶時期判断部151では、乗車検知後、例えば10秒ほどすれば、乗員はシートベルトを着用するなどして運転準備が完了するため、この間隔を挨拶時期として設定してある。一方、挨拶時期判断部152では、降車検知後、例えば3秒ほどすれば、乗員は車外へ出る準備が完了するため、この間隔を挨拶時期として設定してある。 【0018】次に、本発明の車両用コミュニケーション装置の動作について述べる。先ず、図6のメインフローチャートに示すように、ステップ500で、パワースイッチ1がONか判断する。ONであれば、ステップ501で、人工感情生成部110の人工感情をスタートさせる最初の状態を決める。この場合、上機嫌、平常、不機嫌のいずれの状態とするかをランダムに決めるか、或いは、前回の運転時における最後の停止時の状態を保存しておき、そこから始めることも可能である。 【0019】この後、ステップ502で、乗員が乗車したか否かを判断する。乗車が確認されたら、ステップ503により、10秒などの一定時間の経過を待って、ステップ504の乗車挨拶サブルーチンを実行させる。なお、ステップ502で、乗員の乗車が検知されないときには、ステップ505において、降車があるか否かを判断する。降車が確認されたら、ステップ506により、3秒などの一定時間の経過を待って、ステップ507の降車挨拶サブルーチンを実行させる。なお、ステップ505で、降車の判断が検出されないときには、上記ステップ502に戻り、乗員が乗車したか否かを再度判断する。また、降車挨拶サブルーチンの実行後は、ステップ508のスリープモードに入り、節電を図る。 【0020】上記において、乗車の判断や降車の判断は、ACC信号や乗車・降車検出センサ2により行う。例えばACC信号がONか、振動センサが振動を検出したとき、乗員が乗車したものと判断する。逆に、ACC信号がOFFか、或いは振動センサが振動を検出できないとき、乗員の降車があるものと判断する。 【0021】上記乗車挨拶サブルーチンは、図7に示したフローチャートにより行われる。先ず、上記ステップ503の10秒などの一定時間が経過したら、ステップ610で、時間帯を判断する。例えば22〜4時の深夜であったら、ステップ611に進み、深夜の挨拶を選択し、ステップ612で、音声出力サブルーチンを実行させる。 【0022】これにより、上記図4に示すように、人工感情生成部110が上機嫌の状態時には、例えば「夜中にお出かけですか。」と応答してくる。人工感情生成部110が平常の状態時には、例えば「眠いなあ。お出かけですか。」と応答してくる。一方、人工感情生成部110が不機嫌の状態時には、「むにゃむにゃ」などと意味不明の応答がなされる。 【0023】このような変化に富んだ応答によって、乗員の孤独感などが癒されたり、遊び感覚が適当に刺激されたりする。勿論、このような対応の場合、飽きが来にくいものと言える。 【0024】同様にして、他の時間帯(午前4〜11時、午後11〜16時、夜16〜22時)においても、それぞれに対応した挨拶(午前の挨拶、午後の挨拶、夜の挨拶)を選択し、ステップ612に進み、音声出力サブルーチンを実行させる。これによって、上記と同様、変化に富んだ応答がなされる。 【0025】一方、上記乗降挨拶サブルーチンは、図8に示したローチャートにより行われる。先ず、上記ステップ506の3秒などの一定時間が経過したら、ステップ710で、時間帯を判断する。例えば22〜4時の深夜であったら、ステップ711に進み、深夜の挨拶を選択し、ステップ712で、音声出力サブルーチンを実行させる。 【0026】これにより、上記図5に示すように、人工感情生成部110が上機嫌の状態時には、例えば「どうもお疲れ様。バイバイ。」と応答してくる。人工感情生成部110が平常の状態時には、例えば「遅くなりましたね。バイバイ。」と応答してくる。一方、人工感情生成部110が不機嫌の状態時には、「むにゃむにゃ」などと意味不明の応答がなされる。 【0027】ここでも、この変化に富んだ応答によって、乗員の孤独感などが癒されたり、遊び感覚が適当に刺激されたりする。勿論、このような対応の場合、飽きが来にくいものと言える。また、乗員側からは、人工感情生成部110が上機嫌、平常、不機嫌のいずれの状態にあるかは、外部ユニット200の各表示部231,231における色分け表示(上機嫌は緑点滅、平常は黄色点滅、不機嫌は赤点滅)を見ることで、視覚的に知ることができ、適度の安心感が得られる。 【0028】同様にして、他の時間帯(4〜11時、11〜16時、16〜22時)においても、それぞれに対応した挨拶(午前の挨拶、午後の挨拶、夜の挨拶)を選択し、ステップ712に進み、音声出力サブルーチンを実行させる。これによって、上記と同様、変化に富んだ応答がなされる。 【0029】上記人工感情生成部110では、通常上機嫌、平常、不機嫌の3状態を、上機嫌状態20分、平常状態20分、不機嫌状態20分のサイクルで変化させているが、上記したように、時間帯によって3状態の構成時間を変更すると、より変化に富んだ対応が得られる。 【0030】例えば、図9のローチャートに示すように、時間帯(深夜22〜4時、午前4〜11時、午後11〜16時、夜16〜22時)によって、各ステップ810〜811、820〜821、830〜831、840〜841を通じて、3状態の構成時間を変更すれば、より人間の感情に近い応答が可能となる。 【0031】なお、上記の実施例では、人工感情生成部110での状態を、上機嫌、平常、不機嫌の3状態としたが、本発明は、これに限定されない。例えば4以上の人格や階級を模した状態(頑固・厳格型、哲学者型、庶民型、高貴な貴族型、優しい女性型など)としてもよい。また、時間帯も4区分に限定されない。 【0032】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明に係る車両用コミュニケーション装置によると、次のような優れた効果が得られる。 【0033】先ず、人工的に感情の変化を作り出す人工感情生成部が組み込まれているため、乗り降りする乗員に対して変化に富んだ挨拶を交わすことができる。勿論、これにより、経時的な使用が繰り返されても、単調な音声セリフによる飽きを最小限に抑えることができる。 【0034】特に人工感情生成部の人工感情を一定時間毎に上機嫌、平常、不機嫌の3状態で変化させれば、乗員の同じ状況に対して、その時々の状態に応じて、異なったニューアンスの応答が行われるため、より効果的な飽きの抑制効果が得られる。さらに、時間帯に応じて人工感情の上機嫌、平常、不機嫌の構成時間を変更させれば、より変化に富んだ応答が可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000226600 【氏名又は名称】株式会社アルティア 【住所又は居所】東京都品川区大崎1丁目11番2号
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| 【出願日】 |
平成14年2月19日(2002.2.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080366 【弁理士】 【氏名又は名称】石戸谷 重徳
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| 【公開番号】 |
特開2003−237453(P2003−237453A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月27日(2003.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2002−40970(P2002−40970) |
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