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【発明の名称】 飲料容器のためのホルダ
【発明者】 【氏名】ファルク シャール

【要約】 【課題】飲料容器のためのホルダであって、飲料容器を挿入するための収容部が設けられており、案内部によって収容部内へ、かつ収容部から外へ可動に案内される直径補償エレメントが設けられていて、直径補償エレメントを収容部内に向かって負荷するばねエレメントが設けられているものを改良して、ホルダを飲料容器を挿入するために使用していない場合に、収容部全体を、例えば物を入れるために使えるようにすることである。

【解決手段】ホルダ10に解除可能なロック装置24,26を設け、このロック装置24,26が直径補償フラップ14を、ばねエレメント22の力に抗して収容部12から移動した位置に保持するようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 飲料容器のためのホルダであって、飲料容器を挿入するための収容部が設けられており、かつ直径補償エレメントが設けられていて、該直径補償エレメントが、案内部によって収容部内へ、及び収容部から外へ可動に案内されるようになっていて、かつばねエレメントが設けられていて、該ばねエレメントが直径補償エレメントを収容部内の方向に負荷するようになっている形式のものにおいて、ホルダ(10)が解除可能なロック装置(24,26;36,40)を有しており、該ロック装置(24,26;36,40)が直径補償エレメント(14)を、ばねエレメント(22)の力に抗して、収容部(12)から外へ移動した位置に保持するようになっていることを特徴とする、飲料容器のためのホルダ。
【請求項2】 ホルダ(10)が、ロック装置としてラチェット装置(24,26)を有している、請求項1記載のホルダ。
【請求項3】 ラチェット装置(24,26)が少なくとも1つの中間ロック位置を有しており、該中間ロック位置において、前記ラチェット装置が直径補償エレメント(14)を、収容部(12)内に完全へ移動した位置と、収容部(12)から外へ移動した位置との間で保持するようになっている、請求項2記載のホルダ。
【請求項4】 直径補償エレメント(14)の案内部が旋回支承部(16,18;34,42)を有している、請求項1記載のホルダ。
【請求項5】 ホルダ(10)が区画(12)を有しており、該区画(12)内に直径補償エレメント(14)が侵入移動可能であり、これにより、該直径補償エレメント(14)が区画(12)の一部を、飲料容器を挿入するための収容部として仕切るようになっている、請求項1記載のホルダ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料容器のためのホルダであって、飲料容器を挿入するための収容部が設けられており、かつ直径補償エレメントが設けられていて、該直径補償エレメントが、案内部によって収容部内へ、及び収容部から外へ可動に案内されるようになっていて、かつばねエレメントが設けられていて、該ばねエレメントが直径補償エレメントを収容部内の方向に負荷するようになっている飲料容器のためのホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】このようなホルダはそれ自体公知である。このホルダは、例えば自動車に取付けられ、そこで、例えば飲料缶、カップ、グラスのような飲料容器を傾かないように保持するために用いられる。公知のホルダは、飲料容器を挿入するための収容部を有しており、この収容部は例えば円筒状の凹部であってよい。ホルダを種々異なる直径を備えた飲料容器に適合させるために、補償エレメントを設けることが公知である。この補償エレメントは案内部によってホルダに沿って案内されて、これにより、収容部内に向かって可動に、かつ収容部から外に向かって可動になっている。直径補償エレメントが収容部内に向かって移動すると、この直径補償エレメントは、収容部の、飲料容器のために提供されるスペースを縮小する。直径補償エレメントが収容部から外に移動すると、収容部のスペース全体が使用できるようになる。直径補償エレメントは通常ばね負荷されており、この直径補償エレメントは、ばねエレメントによって収容部内に移動せしめられ、これにより、収容部内に挿入された飲料容器の外周面に向かって、ばね弾性的に側方で押圧される。直径補償エレメントは、このようにして収容部に挿入された飲料容器を傾かないように保持する。ばねエレメントは、独立した部材であってよいが、また直径補償エレメントおよび/または収容部もしくはホルダと一体的に構成されていてもよい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭に述べた形式の飲料容器のためのホルダを改良して、ホルダを飲料容器を挿入するために使用していない場合に、収容部全体を、例えば物を入れるために使えるようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によれば、ホルダに解除可能なロック装置を設け、該ロック装置が直径補償フラップを、ばねエレメントの力に抗して収容部から外に移動した位置に保持するようにするという手段によって解決される。
【0005】
【発明の効果】本発明によるホルダは解除可能なロック装置を有しており、このロック装置が直径補償エレメントを、ばねエレメントの力に抗して収容部から外に移動した位置に保持する。これによって、直径補償エレメントは、ホルダの収容部内に物を挿入する妨げにはならない。飲料容器を挿入するためには、ロック装置が解除され、ばねエレメントが直径補償エレメントを収容器内へ移動させられ、これにより、直径エレメントは前述のように、挿入された飲料容器を傾かないように収容部内に保持する。
【0006】本発明の実施態様では、ロック装置としてのラチェット装置が設けられている。このラチェット装置は、直径補償エレメントを収容部から外へ移動させることを可能にし、直径補償エレメントが収容部内に侵入移動するのを阻止する。直径補償エレメントを収容部内へ移動させるためには、ラチェット装置が解除され、直径補償エレメントが、ばね負荷されて収容部内へ移動する。
【0007】本発明による別の実施態様では、ラチェット装置は少なくとも1つの中間ロック位置を備えており、この中間ロック位置において、ラチェット装置は直径補償エレメントを、収容部から外に移動した位置と、収容部内へ完全に移動した位置との間で保持する。本発明のこのような構成により、飲料容器の種々異なる直径に段階的に適合させることが可能になる。
【0008】直径補償エレメントの案内部は、有利には、旋回支承部である。旋回支承部は、簡単かつ安価に製造可能であり、傾倒もしくはひっかかりが通常では起こらないという利点がある。
【0009】本発明の実施態様によれば、飲料容器を挿入するために必要とされるよりも大きい区画が設けられている。飲料容器を挿入するために、直径補償エレメントは区画内に移動させられ、区画の一部を残りの区画から仕切り、これによって、飲料容器を傾かないように挿入することができる。区画の仕切られた部分は、飲料容器を挿入するための収容部を形成する。区画の残りの部分は、物を入れるために使用することができる。飲料容器の挿入のために使用しない場合には、直径補償エレメントを区画から外に移動させることができ、これにより区画全体を物を入れるために使用することが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明を、図示の実施例を用いてさらに詳しく説明する。
【0011】図1aに示した本発明によるホルダ10は、円筒状の凹部を有しており、この凹部は、図示していない飲料容器を挿入するための収容部12を形成している。飲料容器は、例えば飲料缶、グラス、もしくはカップであってよい。飲料容器の種々異なる直径に適合させるために、ホルダ10は直径補償エレメントを有しており、この直径補償エレメントは、図示の実施例では直径補償フラップ14として形成されている。直径補償フラップ14を可動に案内するために、ホルダ10は旋回支承部を有しており、この旋回支承部の仮想旋回軸線は水平に延びている。旋回支承のために、直径補償フラップ14は、側方に突出した支承ピン16を一方の端部に、かつ支承ピン16と同軸的な軸18を他方の端部に備えている。支承ピン16と軸18とは、収容部12の周面領域内で、ホルダ10の図示していない支承孔に挿入されている。直径補償フラップ14は、図1aに示した、収容部12内に水平に突入した位置から、図1cに示した、この直径補償フラップが下方に垂れ下がった位置までの間で、約90°旋回可能である。図1cに示した、下方に垂れ下がった位置では、直径補償フラップ14は、収容部12の周面に設けられた切欠20内に位置しており、これにより、収容部12は完全に、飲料容器を挿入するための区画として使用できるようになっている。図1bは、旋回時の、直径補償フラップ14の任意の中間位置を示している。
【0012】直径補償フラップ14は、ばね負荷されて収容部12内へ侵入旋回する。このために、ホルダ10はねじりばね22を有しており、このねじりばねは、支承ピン16および回転軸18に対して同軸的な直径補償フラップ14のピンに被せはめられている。ねじりばね22の一方の脚部は切欠20において支持されている。切欠20の、ねじりばね22の前記脚部を支持している壁部は断面図から取り除いてあり、図示していない。ねじりばね22の他方の脚部は、直径補償フラップ14を押圧している。ねじりばね22は、直径補償フラップ14を図1aに示した、収容部12に突入した水平な位置に押圧する、ばねエレメントを形成している。図示していない飲料容器を収容部12に挿入する際に、飲料容器が直径補償フラップ14をねじりばね22のばね力に抗して下方外側に押圧する。ねじりばね22は直径補償フラップ14をばね弾性的に、挿入された飲料容器の周面に押し付け、これにより、飲料容器を傾かないように収容部12に保持する。このようにして、飲料容器の種々異なる直径への適合が行われる。
【0013】直径補償フラップ14を、ねじりばね22のばね力に抗して切欠20に保持するために、ホルダ10はラチェット装置24,26を有している。このラチェット装置の一方の部分26は、直径補償フラップ14の軸18と相対回動不能に、かつ他方の部分24は、相対回動不能であるが軸方向に摺動可能にホルダ10で支承されている。ラチェット装置24,26は、噛み合い継手の形式で形成されており、噛み合い部分、もしくは係止爪28は、鋸歯状に形成されている。係止爪28もしくはラチェット装置24,26は、直径補償フラップ14を、収容部12内に突入した水平な位置から、下方に垂れ下がった位置へ旋回させるが、反対方向での旋回を阻止する。このようにして、ラチェット装置24,26は直径補償フラップ14を、ねじりばね22のばね力に抗して、下方に垂れ下がった状態で、図1cに示した切欠20内の位置に保持する。
【0014】係止を解除するために、ラチェット装置24,26はホルダ10において摺動可能に案内されるボタン30を有しており、このボタンは、ホルダ10内で相対回動不能であるが軸方向に摺動可能な、ラチェット装置24,26の部分24と係合する。ボタン30を矢印fの方向に摺動させることにより、ラチェット装置24,26の両方の部分24,26の噛み合いを解除することができ、これにより、ねじりばね22は、直径補償フラップ14を収容部12内に突入した水平な位置に旋回させる。圧縮コイルばね32の形状のばねエレメントは、ラチェット装置24,26の両方の部分24,26を、互いに噛み合った状態に保持する。直径補償フラップ14を、切欠20内における下方に垂れ下がった収納位置へ旋回させることは、手動で、直径補償フラップ14を、ねじりばね22の力に抗して押圧することによって行われる。
【0015】図2a,図2bおよび図3a,図3bの以下の説明においては、図1a,図1b,図1cと一致する部材のために同じ符号が用いられている。図2aに示した本発明によるホルダ10は、図1aのホルダと同様に、図示していない飲料容器を挿入するための収容部12として円筒状の凹部を有している。周面の1ヶ所で、直径補償フラップ14は、ピン支承部34によって旋回可能に支承されている。図示していないねじりばねが、直径補償フラップ14を収容部12に突入した水平な位置に押圧する。この位置は、図2aおよび図2bに破線で示してある。直径補償フラップ14を、図示していないねじりばねのばね力に抗して、下方に垂れ下がった位置、つまり収容部12の周面に設けられた切欠20内に収納された位置に保持するために、図2aのホルダ10はロック装置を有している。ロック装置は、プレート状のスライダ36を有している。このスライダは、収容部12の周面の外側に接線方向に配置されており、収容部12に対して軸平行に摺動可能にホルダ10で案内されている。スライダ36は四角い孔38を有していて、この孔38は、直径補償フラップ14の下方に垂れ下がった位置において、直径補償フラップ14のロックフック40によって貫通係合されている。フック40は、スライダ36に後ろから係合し、これにより直径補償フラップ14を、下方に垂れ下がった、切欠20内に収納された位置(図2b)に保持する。スライダ36を押し下げることにより、フック40は解放され、ねじりばねは直径補償フラップ14を、上方に向かって、収容部12内に突入した水平な位置に旋回させる。スライダ36は、ばね42によって上方に押される。
【0016】図3aおよび図3bに示した本発明によるホルダ10は、図示していない飲料容器を挿入するために、同一構造をもつ2つの収容部12を有している。収容部12はそれぞれ円筒状であり、両方の収容部12の間には開口がある。平面図で見ると、両方の収容部12は数字の8を形作っている。ホルダ10を飲料容器を挿入するために使用しない場合、両方の収容部12は物を入れるための区画として利用することができる。
【0017】両方の収容部12の周面には、それぞれ直径補償フラップ14が設けられており、この直径補償フラップ14は、軸42を中心として旋回可能に支承されている。図1及び図2とは異なり、直径補償フラップ14の仮想旋回軸線は、図3a及び図3bでは垂直である。ねじりばね22は、図3aの手前の収容部12に見られるように、直径補償フラップ14を収容部12内へ移動させる。図1a〜図1cにおけるものと同じようなラチェット装置24,26が、直径補償フラップ14を、ねじりばね22のばね力に抗して収容部12の周面に設けられた切欠20内に保持する。ラチェット装置24,26は、ボタン44を押し下げることによって解除される。このボタン44は、軸42を介してこのラチェット装置24,26の両方の部分24,26を噛み合い係合から解除する。軸42は、直径補償フラップ14に配属された、ラチェット装置24,26の部分24を通って突出し、ラチェット装置24,26の、直径補償フラップ14から遠い方の部分26を、ばねエレメント32の力に抗して、噛み合い係合を解除するように押圧する。直径補償フラップ14に向いている方の、ラチェット装置24,26の部分24は、軸42において回動可能であり、特に直径補償フラップ14とは一体的になっていて相対回動不可能である。
【0018】ラチェット装置24,26の角度分割を、図示のものより小さくすることによって、直径補償フラップ14は、切欠20内に収納された位置と、収容部12内へ完全に侵入旋回した位置との間に保持され得る(図示していない)。図3a及び図3bに図示したように、直径補償フラップ14によって、例えば楕円形の区画の一部を飲料容器を挿入するための収容部として仕切ることも可能である。区画の残りの部分は、飲料容器が挿入されている場合にも、物を入れるために使用することができる(図示していない)。
【出願人】 【識別番号】502279962
【氏名又は名称】フィッシャー オートモーティヴ システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【出願日】 平成15年2月12日(2003.2.12)
【代理人】 【識別番号】100061815
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外4名)
【公開番号】 特開2003−237452(P2003−237452A)
【公開日】 平成15年8月27日(2003.8.27)
【出願番号】 特願2003−33836(P2003−33836)