| 【発明の名称】 |
カップホルダ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中谷 浩之 【住所又は居所】神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内
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| 【要約】 |
【課題】簡易性を維持しながら、時品点数を削減し、同時に、組立性を向上して製造費を低減可能にしたカップホルダ装置を実現する。
【解決手段】縦挿入孔6付きのホルダ本体2と、ホルダ本体2に対し枢軸8及び軸孔13との係合を介し回動可能に組み付けられた保持部材3と、保持部材3を回動付勢している付勢ばね10とを備え、縦挿入孔6に挿入された容器を、保持部材3により容器径方向から拘束するカップホルダ装置1を対象とし、枢軸8は、ホルダ本体2側にあって、間に隙間を持った状態で対に設けられ、それぞれが縦断面非円形に形成されている。軸孔13は、保持部材3側にあって、各枢軸8に対応して設けられ、かつそれぞれが枢軸8を相対的な向きにより挿入可能となる導入用開口13a及び、枢軸8を開口13aから受け入れて保持部材3を所定角回動することにより抜け止め可能となる係合孔部13bからなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 縦挿入孔を有したホルダ本体と、前記ホルダ本体に対し枢軸及び軸孔との係合を介し回動可能に組み付けられた保持部材と、前記保持部材を回動付勢している付勢ばねとを備え、前記縦挿入孔に挿入される容器を、前記保持部材により容器径方向から拘束可能なカップホルダ装置において、前記枢軸は、前記ホルダ本体側にあって、間に隙間を持った状態で対に設けられ、かつそれぞれが縦断面非円形に形成されており、前記軸孔は、前記保持部材側にあって、前記各枢軸に対応して設けられ、かつそれぞれが前記枢軸を相対的な向きにより挿入可能となる導入用開口、及び前記枢軸を前記開口から受け入れて保持部材を所定角回動することにより抜け止め可能となる係合孔部からなることを特徴とするカップホルダ装置。 【請求項2】 前記保持部材は、容器側面に当接する先端及び、該先端の背面両側に突出されて前記軸孔を形成している基部とからなり、前記各枢軸を前記軸孔にそれぞれ係合した状態で前記両基部の間に前記付勢ばねを配置している請求項1に記載のカップホルダ装置。 【請求項3】 前記保持部材は、前記縦挿入孔内に位置して略水平位置から縦挿入孔下方向へ所定角だけ回動可能であると共に、前記枢軸を前記導入用開口より前記係合孔部に係合した状態から、前記水平位置側へ回動されることにより前記係合孔部より抜け不能となる請求項1又は2に記載のカップホルダ装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の室内に装備されて、缶,コップ,ペットボトル等の飲料用容器を安定保持するカップホルダ装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図5は車室内のインストルメントパネル40の一部に付設されているカップホルダ装置50を模式的に示している。この装置構造は、縦挿入孔55付きのホルダ本体51が主体となり、該ホルダ本体51に対し枢軸Sと軸孔56aとの係合を介し回動可能に組み付けられた保持部材52を有している。保持部材52は、付勢手段59により一方向に回動付勢されており、縦挿入孔55に挿入された容器を容器径方向から拘束して該容器を安定保持する。 【0003】また、縦挿入孔55は、平板53に対し間に仕切壁55aを介在した状態で対に並設されると共に、片側に連続した切欠部56を有している。切欠部56は保持部材52を取り付ける部分である。対向側面には孔56aが同軸線上に貫通形成されている。奥壁部には回動規制用段部56bが設けられている。保持部材52は、前側57が容器側面に当接し、背面両側に取付用基部58を突設している。両基部58には、軸孔58aが貫通形成され、又、突起58bが段部56bに対応して突設されている。以上の構造では、各保持部材52が両基部58の間に付勢手段59であるコイルばねを配置した状態で対応する切欠部56に対し位置決めされ、枢軸Sが同図の如く一方縦挿入孔側の孔56a、一方保持部材側の軸孔58a、他方縦挿入孔側の孔56a、他方保持部材側の軸孔58aというように挿通される。枢軸Sは長いシャフトで、両端がEリング等により抜け止め処理される。組立状態では、保持部材52が付勢手段59の付勢力にて水平配置される。そして、保持部材52は、容器が縦挿入孔55に挿入されると、付勢手段59の付勢力に抗し下向きに回動され、容器外径に応じた傾斜状態で容器側面に当接し、該容器を容器径方向から押して対向側面との間に挟み込む。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】以上の装置構造は、外径が異なる容器でも安定保持できるようにしたものであるが、製造費の低減を図る上で次の様な問題がある。まず、この構造では、保持部材52及び付勢手段59をホルダ本体51の切欠部56内に配置した状態で、枢軸Sを外側から挿入して串刺し状にし、枢軸Sの端部をEリング等で抜け止めすることから、部品点数が多くなるばかりでなく、特に付勢手段59の組み付けに時間が係って組立性が悪く、コスト低減を図り難い。なお、枢軸Sは、各保持部材52を専用の枢軸で支持することもあるが、その場合は部品点数が更に増える。なお、主部材は共に樹脂成形品であり、部品数を削減する上で枢軸をホルダ本体や保持部材に一体に形成することも考えられる。しかし、その場合は、保持部材52をホルダ本体51の切欠部56に配置する関係で、例えば、枢軸をホルダ本体側に一体に形成すると、保持部材52が切欠部56に対し遊びを持って配置しない限り保持部材52側の軸孔に係合不能となる。 【0005】本発明は上記した様な課題を解消したものである。その目的は、簡易性を維持しながら、部品点数を削減し、同時に、組立性を向上して製造費を低減可能にしたカップホルダ装置を実現することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため本発明は、図1〜図4の例で特定すると、縦挿入孔6を有したホルダ本体2と、前記ホルダ本体2に対し枢軸8及び軸孔13との係合を介し回動可能に組み付けられた保持部材3と、前記保持部材3を回動付勢している付勢ばね10とを備え、前記縦挿入孔6に挿入された容器C1,C2を、前記保持部材3により容器径方向から拘束可能なカップホルダ装1置において、前記枢軸8は、前記ホルダ本体側にあって、間に隙間を持った状態で対に設けられ、かつそれぞれが縦断面非円形に形成されており、前記軸孔13は、前記保持部材側にあって、前記各枢軸8に対応して設けられ、かつそれぞれが前記枢軸8を相対的な向きにより挿入可能となる導入用開13a口、及び前記枢軸8を前記開口から受け入れて保持部材3を所定角回動することにより抜け止め可能な係合孔部13bからなることを特徴としている。 【0007】以上の構造特徴は、ホルダ本体2が縦挿入孔6と、縦挿入孔6に挿入された容器の側面を径方向から支持する回動付勢式の保持部材3とを有したタイプを対象とし、ホルダ本体2に枢軸8を突出形成した場合にも、該枢軸8に保持部材側の軸孔13を抜け止め不能かつ回動可能に係合できる様にしたことにある。具体的には、2個の枢軸8がホルダ本体側に同軸線上で対向し、それぞれ縦断面非円形(例えば、略D形又は略I字形等の軸形状)として設けられている点、軸孔13が保持部材3に設けられて枢軸8を相対的な向きにより挿入可能となる導入用開口13a及び枢軸8を開口13aから受け入れて保持部材3を所定角回動することにより抜け止め可能となる係合孔部13bにて構成されている点にある。組立作業では、ホルダ本体側の枢軸8と保持部材側軸孔13の開口13aとを保持部材3の向きにより対応させて、枢軸8を開口13aから係合孔部13b内に挿入した後、保持部材3を所定角だけ回動すると、枢軸8を係合孔部13bから開口13a側へ移動不能にして、保持部材3が枢軸8と軸孔13との係合を介し回動可能に取り付けられる。従って、この発明では、従来必要であった専用の枢軸が不要となり、部品点数を減らすことができる。なお、以上のホルダ本体及び保持部材は共に樹脂成形品であり、前記枢軸がホルダ本体に一体に形成され、前記軸孔が保持部材に一体に形成されている。 【0008】以上の本発明は請求項2と3の如く具体化されることがより好ましい。即ち、・第1に、前記保持部材3は、容器側面に当接する先端11及び、該先端11の背面両側に突出されて前記軸孔13を形成している基部12とからなり、前記各枢軸8を前記軸孔13にそれぞれ係合した状態で前記両基部12の間に前記付勢ばね10を配置している構成である。これは、付勢ばね10との関係から発明特徴を明らかにしたものであり、付勢ばね10を枢軸8に予め保持した状態にしてから、軸孔13と枢軸8との係合操作を行えるため組立性を改善可能にする。・第2に、前記保持部材3は、前記縦挿入孔6内に位置して略水平位置から前記縦挿入孔下方向へ所定角だけ回動可能であると共に、前記枢軸8を前記導入用開口13aより前記係合孔部13bに係合した状態から、前記水平位置側へ回動されることにより前記係合孔部13bより抜け不能となる構成である。これは、保持部材3の組立の観点から発明特徴を明らかにしたもので、従来装置に比べて組立作業を簡略化できるようにする。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な形態例を図面に基づいて説明する。図1は装置の概略外観を一部分解した状態で示す構成図である。図2は前記装置を上から見た模式上面図である。図3は図2のA−A線矢視断面図、図4は発明要部を模式的に示し、同(a)は装置要部及び組立要領を示す模式図、同(b)は(a)のB−B線断面を示す模式図である。以下の説明では、装置の概要を述べた後、装置要部及び作用について言及する。 【0010】(概要)カップホルダ装置1は、縦挿入孔6を形成しているホルダ本体2を主体とし、ホルダ本体2に対し枢軸8及び軸孔13の係合を介し回動可能に組み付けられた保持部材3と、保持部材3を一方向に回動付勢しているコイルばね10とを備えている。ここで、ホルダ本体2と保持部材3は共に樹脂成形品である。縦挿入孔6は、2個で構成されているが単一であってもよく、又、蓋体によって開閉されるタイプでも差し支えない。なお、カップホルダ装置1は、インストルメントパネル等の車室内壁に対し引出式に設置する態様を想定しているが、アームレストの一部に設置したり、各種コンソールに設置する態様であってもよい。 【0011】(装置要部)このカップホルダ装置1は、縦挿入孔3を有したホルダ本体2と、該ホルダー本体2にそれぞれ組み付けられて、縦挿入孔3の上開口から挿入される容器を容器径方向から拘束する保持部材3と、縦挿入孔3内へ挿入される容器の底を受ける底受け手段20とを備えている。このうち、ホルダー本体2は、略矩形の平板4に2個の縦挿入孔3を並設している。各縦挿入孔3は、間が連通部を介し繋がっていると共に、片側に連続して設けられた略コ形の切欠部7を有している。縦挿入孔6の内側は、略円形の周囲壁面6aと、前記連通部に対応した中間壁面6bと、切欠部7に対応した壁面7a,7bとで区画されている。 【0012】各縦挿入孔6の切欠部7において、対向壁面7a,7aには、枢軸8が間に隙間を持った状態で突出形成されている。各枢軸8は、同軸線上に位置し、横方向に長くなっている。細部的には、縦断面が図4の如く略D形或いはI字形等の非円形に形成されて、左右厚さ寸法つまり最小幅部分L1と、上下厚さ寸法つまり最大幅部分L2とを有している。枢軸8同士の間の隙間は、コイルばね10を軸線上に圧縮した状態で、各端10a,10b側のねじ部分を対応する枢軸8に掛止め可能な寸法である。対向壁面7a,7aには、前下側の箇所に段部16が設けられている。段部16は、下側を解放した窪み状として形成されており、保持部材3の上方向への回動を規制する箇所である。 【0013】保持部材3は、切欠部7に対応した幅の平板状をなし、容器側面に当接する先端11と、先端11の背面両側に突設された基部12とからなる。両基部12の間には、コ形の空間14が形成され、該空間14にコイルばね10が配置される。先端11の端面11aは略凹状の円弧に形成されている。各基部12には軸孔13が枢軸8に対応して設けられている。基部側面には、前記段部16に対応して回転規制用突起17が設けられている。ここで、各軸孔13は、導入用開口13aと、開口13aに連通した係合孔部13bとからなる。開口13aは、基部12の端面に開口し幅細の溝に形成され、側面から見たときに細長いスリット形となっている。そして、この開口13aは、保持部材3が図1の右側の状態で枢軸8に押し付けられたときには枢軸8を通さず、保持部材3が図4(a)の状態で枢軸8に押し付けられたときには枢軸8を通して係合孔部3bに導入可能にする。係合孔部3bは、開口13aの奥部に位置して開口3aより大きく、かつ枢軸8と回動可能に係合する略円状の孔形となっている。 【0014】これに対し、底受け手段20は、2個の縦挿入孔6の下側に配置される受け板18を有し、該受け板18を両側のリンク19を介し収納可能に取り付けたものである。両側のリンク19は、X形に配置される2本づつで構成されている。各リンク19は、下側の半体部分にガイド溝19aを有している。そして、各リンク19の上端は、上板4の一段低くなった段差部4aに対しピン20aを介し回動自在に取り付けられている。各リンク19の下端は、受け板18の対応端面に突設されるピン20bをガイド溝19aに摺動可能に係合した状態で受け板18と連結している。従って、この構造では、受け板18が両側の対のリンク19を介し上板4の下側に収納されたり、必要に応じて図1の如く使用位置に引き出すことができる。 【0015】(作用)以上の構造では、保持部材3がコイルばね10と共に平板4の切欠部7に取り付けられる。この作業では、例えば、コイルばね10を上述した要領で両枢軸8に掛止めした後、開口13aの向きを図4の様に上向きにし、かつ枢軸8に対向させた状態で、保持部材3を上へ持ち上げるようにする。すると、枢軸8が開口13aを通って係合孔部13bに達する。なお、コイルばね10が図4の例の如く切欠部7に対応した長さの場合は、コイルばね10を軸線方向に収縮した状態にし、空間14内に収まるようにして保持部材3を上向きに移動する。次に、コイルばね10の他端10bを対応する先端11の下面側に係止した後、保持部材3を枢軸8を支点として上側へ回動する。この回動では、保持部材3が下向き状態から略90度回動されると、突起17が段部16に当たって係止される。その状態から、コイルばね10に付勢力を発現しつつ一端10aを上板4側の対応部に係止する。図2はこの様にして保持部材3をホルダ本体2に取り付けた状態を示している。 【0016】以上の保持部材3は、コイルばね10の付勢力により水平配置されており、切欠部7側から縦挿入孔6内へ大きく突出している。そして、保持部材3は、容器C1やC2が縦挿入孔6に挿入されると、コイルばね10の付勢力に抗し下向きに回動されながら該容器の挿入を許容し、該容器外径に応じた傾斜状態で容器側面に当接し、該容器を容器径方向から押して対向側面との間に挟み込む。この作用は従来と同様である。しかし、この構造では、枢軸8をホルダ本体2に一体に形成しているため構成部材が少ないことに加え、枢軸8及び軸孔13の枢支構造の工夫によって組立性に優れ、製造費の低減が図られている。また、この構造では、保持部材3の上側方向の回動を規制する回動規制手段(突起17及び段部16)が見えないため外観特性も改善されている。 【0017】なお、以上の形態は本発明の基本例であり、ホルダ本体の形状や形態に応じて種々変形可能なものである。その一例として、保持部材3は、各縦挿入孔6に対し1個づつ設けたが、2個を対向して設ける場合もある。また、各縦挿入孔6や各保持部材3の形状設定も任意である。 【0018】 【発明の効果】以上説明したとおり、本発明のカップホルダ装置は、縦挿入孔付きホルダ本体、ホルダ本体に回動可能に組み付けられる保持部材、保持部材を回動付勢している付勢ばねとを備えた構造において、ホルダ本体に対する保持部材及び付勢ばねの組立性を良好にしたり、部品点数を少なくしたり、部品管理の簡素化等によって製造費を大幅に低減できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000135209 【氏名又は名称】株式会社ニフコ 【住所又は居所】神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1
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| 【出願日】 |
平成14年2月15日(2002.2.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088708 【弁理士】 【氏名又は名称】山本 秀樹
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| 【公開番号】 |
特開2003−237451(P2003−237451A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月27日(2003.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2002−38567(P2002−38567) |
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