| 【発明の名称】 |
車両用空調ダクト構造、車両用フロアマット |
| 【発明者】 |
【氏名】竹内 香織 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産自動車株式会社内
【氏名】鈴木 和裕 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産自動車株式会社内
【氏名】藤田 栄司 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産自動車株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】ダクト形状を複雑にすることなく後席乗員の足下近傍から空調風を吹き出す。
【解決手段】車両前後方向に配置されたヒータダクト2の後端部2aをフロントシート4の下方に配置する。フロアマット10の中央部に車両左右方向にスリット13を設け、このスリット13からフロアマット10の前端部にかけてフロアマット10を折り曲げ、通路部11を形成する。通路部11の前端部がヒータダクト2の後端部2aを覆うようにフロアマット10を敷設する。ヒータダクト2からの空調風は通路部11内に流入し、吹出口11a(スリット13)から吹き出す。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フロアカーペットに敷設される車両用フロアマットであって、前席シートの下方に終端を有するダクトを介して空調装置からリヤシート側に送風される空調風が、後席乗員の足下近傍に導かれるように、前端部が前記ダクトの終端部に位置する一方、後端部が後席乗員の足下近傍に位置するよう一部を折り曲げて前記ダクトの終端部に連なる通路部を前記フロアマットに形成したことを特徴とする車両用フロアマット。 【請求項2】 請求項1に記載の車両用フロアマットにおいて、前記フロアマットを貫通するスリットを有し、このスリットから前記フロアマットの前端部に向かって前記通路部を形成することを特徴とする車両用フロアマット。 【請求項3】 請求項2に記載の車両用フロアマットを備え、前記スリットから前記フロアマットの後端部にかけて前記フロアマットの一部を下方へ折り曲げて突出部を形成する一方、該突出部に対応する前記フロアカーペットの一部に凹部を形成し、前記フロアマットの突出部を、前記フロアカーペットの凹部に嵌合することにより前記フロアマットを前記フロアカーペットに位置決めすることを特徴とする車両用空調ダクト構造。 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項記載の車両用フロアマットを備え、前記ダクトの終端部をスロープ状に形成することを特徴とする車両用空調ダクト構造。 【請求項5】 請求項4に記載の車両用空調ダクト構造において、前記フロアマットの折り曲げ前に前記フロアマットの一端部が前記フロアカーペットと前記ダクトの終端部との隙間に挿入可能であることを特徴とする車両用空調ダクト構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、空調装置から吹き出された空気をリヤシート側に導く車両用空調ダクト構造、およびフロアカーペットに敷設される車両用フロアマットに関する。 【0002】 【従来の技術】従来よりリヤヒータ付きの車両では、車両前方部の空調ユニットで生成された温風を、フロントシート下側に格納されたヒータダクトを介してリヤシート側に導き、後席の乗員の足下に向かって吹き出すようにしている。この際、後席乗員の暖房感を向上させるために、ヒータダクトの後端部を可能な限り乗員の足下に近付けるようにしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヒータダクトの端部を後席乗員の足下まで近付けると、足下が窮屈となり、夏期等ヒータの必要がないときの居住快適性が損なわれる。 【0004】本発明の目的は、後席乗員の足下近傍から空調風を吹き出すことができるとともに、空調風の吹き出しが必要ないときの後席乗員の居住快適性を向上することができる車両用空調ダクト構造および車両用フロアマットを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】(1)請求項1の発明による車両用フロアマットは、フロアカーペットに敷設される車両用フロアマットであって、前席シートの下方に終端を有するダクトを介して空調装置からリヤシート側に送風される空調風が、後席乗員の足下近傍に導かれるように、前端部がダクトの終端部に位置する一方、後端部が後席乗員の足下近傍に位置するよう一部を折り曲げてダクトの終端部に連なる通路部をフロアマットに形成したことにより上述した目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用フロアマットにおいて、フロアマットを貫通するスリットを有し、このスリットからフロアマットの前端部に向かって通路部を形成するものである。 (3)請求項3の発明による車両用車両用空調ダクト構造は、請求項2に記載の車両用フロアマットを備え、スリットからフロアマットの後端部にかけてフロアマットの一部を下方へ折り曲げて突出部を形成する一方、該突出部に対応するフロアカーペットの一部に凹部を形成し、フロアマットの突出部を、フロアカーペットの凹部に嵌合することによりフロアマットをフロアカーペットに位置決めするものである。 (4)請求項4の発明による車両用空調ダクト構造は、請求項1〜3のいずれか1項記載の車両用フロアマットを備え、ダクトの終端部をスロープ状に形成するものである。 (5)請求項5の発明は、請求項4に記載の車両用空調ダクト構造において、フロアマットの折り曲げ前にフロアマットの一端部をフロアカーペットとダクトの終端部との隙間に挿入可能としたものである。 【0006】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によれば、フロマットの一部を折り曲げてダクトの終端部に連なる通路部を形成したので、後席乗員の足下近傍から空調風を吹き出すことができ、一方、空調風の吹出が必要ないとき、フロアマットを折り戻せば容易に通路部を平坦にすることができ、乗員の足下スペースが拡がって居住快適性が向上する。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、図1〜図8を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係わる車両用空調ダクト構造を示す斜視図であり、後席乗員の足下部を示している。車室内のフロアカーペット1上にはブラケット2bを介して左右一対のリヤダクト2(一方のみ図示)が固定されている。リヤダクト2はそれぞれ左右のフロントシート4(図5参照)の下方を通って車両前後方向にわたって配設され、その前端部は車両前方部に格納された図示しない空調ユニットに接続されている。リヤダクト2の後端部2aは図示のように車両後方に向かって開口している。リヤダクト2の後方のフロントカーペット1には、ダクト2の位置に対応して左右一対の溝3(一方のみ図示)が車両前後方向にわたって設けられている。フロアカーペット1上には左右一対のフロアマット10(一方のみ図示)が敷設される。フロアマット10は図示のように折り曲げ形状をなし、後述するようにその前側一部(通路部11)がリヤダクト2上を覆い、後側一部(突出部12)が溝3に挿入される。 【0008】フロアマット10の形状について説明する。図2は、折り曲げ前のフロアマット形状を示す平面図である。折り曲げ前においてフロアマット10は平坦なプレート状である。フロアマット10の表面は例えば絨毯地で形成され、裏面は合成ゴムなどで形成される。図示のようにフロアマット10の中央部には、マット10を貫通して左右方向にスリット13が設けられている。このスリット13からフロアマット10の前端部にかけては、それぞれ前後方向に4本の折り目10a,10b,10c,10dが所定間隔L1,L2,L1を空けて互いに平行に設けられている。スリット13からフロアマット10の後端部にかけては、それぞれ前後方向に5本の折り目10e,10f,10g,10h,10iが所定間隔L3を空けて互いに平行に設けられている。ここで、L1はフロアカーペット1からダクト2の上面までの高さ(図5)に等しくなるように設定され、L2はダクト2の幅に等しくなるように設定される。なお、L1は例えば20mm、L3は例えば10mmである。 【0009】図3は図2のIII-III線断面図である。なお、図3(a)は折り曲げ前の形状を、図3(b)は折り曲げ後の形状をそれぞれ示す。図3に示すように、折り目10b,10cはそれぞれフロアマット10の表側から裏側にかけて直角に折り曲げられ、折り目10a,10dはそれぞれ裏側から表側にかけて直角に折り曲げられる。これにより、ほぼ高さL1、幅L2の矩形状断面の通路部11が形成される。この場合、フロアマット10の折り目10a,10b,10c,10dに沿って切れ目を設ければ、マット10の折り曲げが容易になる。 【0010】図4は図2のIV-IV線断面図である。なお、図4(a)は折り曲げ前の形状を、図4(b)は折り曲げ途中の形状を、図4(c)は折り曲げ後の形状をそれぞれ示す。図4に示すように、折り目10e,10iはそれぞれフロアマット10の表側から裏側にかけて直角に折り曲げられ、折り目10f,10iは裏側から表側にかけて最大に折り曲げられ、折り目10gは表側から裏側にかけて最大に折り曲げられる。これによりフロアマット10の裏側に高さL3、幅L4の突出部が形成される。なお、マット10の厚さをwとすると、L4=4×wである。 【0011】このように形成されたフロアマット10はフロアカーペット1上に以下のように敷設される。図5は、フロアマット10とリヤダクト2との位置関係を示す断面図(図1のV-V線断面図)である。図5に示すように、リアダクト2の後端部2aはフロントシート4の下方に位置し、フロントシート4を前方に最大にスライドさせると(実線)、後端部2aは後席側に露出するが、フロントシート4をやや後方にスライドさせた通常の乗車位置では(点線)、後端部2aはシート4に隠れて見えなくなる。このリアダクト2の後端部2aは、フロアマット10の通路部11により上方および側方から隙間なく覆われている。通路部11の後端には、スリット13により吹出口11aが形成されている。この場合、吹出口11aが乗員の足下近傍に位置するようにスリット13の位置が決定される。これにより空調装置から吹き出された空気はリヤダクト2を通過してフロマット10の通路部11内に流入し、吹出口11aを介して乗員の足下近傍に吹き出される。 【0012】図6は、フロアマット10と溝3との位置関係を示す断面図(図1のVI-VI線断面図)である。図6に示すように、フロアマット10の突出部12はフロアカーペット1の溝3に嵌合されている。この場合、スリット13の前方で通路部11を形成したことによりスリット13の前方より後方の方がフロアマット10の幅が長くなるが、突出部12を溝3に嵌合したので、この長さの差を吸収することができる。また、突出部12を介してフロアマット10をフロアカーペット1上に位置決めすることができる。図6では、突出部12の幅L4は溝3の幅とほぼ等しく設定されている。これにより、摩擦力によって突出部12が溝3に固定され、フロアマット10のずれを防止することができる。なお、フロアカーペット1またはダクト2に係止部(例えばピン)を設け、この係止部にフロアマット10を係止してもよい。 【0013】以上は、主に冬期等においてヒータダクト2からの温風を乗員の足下に吹き付ける場合のフロアマット10の使用例である。これに対し、夏期等ヒータダクト2からの温風の吹き付けが必要ない場合には、フロアマット10は以下のように敷設される。図7,8は、夏期等におけるフロアマット10の使用例を示す断面図であり、それぞれ図5,6に対応する。図7,8に示すように、フロアマット10の折り目は全て折り戻されて通路部11や突出部12は形成されず、フロアマット10は、図3と同様の平坦形状とされている。フロアマット10の前端部は、図7に示すようにヒータダクト2の下方の隙間に挿入されている。これによって通路部11の有無に拘わらずフロアマット10の前後位置が一定となる。なお、フロアマット10の表面は絨毯地のため、スリット13やマット表面の折り目10a〜10iなどは目立たず、フロアマット10の見栄えを損なうこともない。 【0014】このように本実施の形態では、フロアマット10を箱形に折り曲げて通路部11を形成し、ヒータダクト2からの温風をこの通路部11を介して後席乗員の足下近傍に導くようにしたので、ヒータダクト2を乗員の足下まで延長することなく後席乗員の暖房感を向上させることができる。ヒータの必要がない夏期などは、フロアマット10を折り戻して通路部11を平坦にするだけで、乗員の足下に十分なスペースを確保できる。ヒータが必要なときはダクト2の上方をフロアマット10で覆い、ヒータが不要なときはフロマット10の前端部をダクト2の下方に挿入するので、フロアマット10の前後位置を常に一定とすることができる。フロアマット10を貫通してスリット13を設け、このスリット13により通路部11の吹出口11aを形成するので、フロアマット10上の任意の位置に吹出口11aを設けることができる。また、スリット13の後方部を下方に折り曲げて突出部12を形成するので、通路部11を設けたことによるスリット13の前側と後側のフロアマット10の車両左右方向の長さの差を吸収することができるとともに、突出部12を介してフロアマット10をフロアカーペット1に位置決めすることができる。 【0015】ところで、フロアマット10を敷設する場合には、フロントシート4を前方に最大にスライドさせて行う。この場合、図5に示すように、リヤダクト2の後端部2aはダクト上面から下面にかけてスロープ状に形成されているので、乗員の足下スペースを犠牲にすることなくダクト後端部2aをできるだけ車両後方に位置することができる。その結果、乗員はリヤダクト2の位置を容易に認識することができ、マット10の敷設作業が容易になる。 【0016】なお、上記実施の形態では、フロマット10の折り曲げによって通路部11、突出部12を形成したが、通路部11、突出部12の形状はこれに限定されるものではない。例えば、通路部11を前後方向に形成したが、斜め前後方向に形成してもよい。通路部11を矩形状断面としたが、ダクト2の断面形状が矩形状以外であれば、それに合わせて断面形状を変更してもよい。突出部12は必ずしも必要ではなく、突出部12を設ける代わりにスリット13からフロアマット10の後端部にかけて切り込みを設け、切り込みによってフロアマット10の車両左右方向長さを調整するようにしてもよい。 【0017】また、後席足下に左右一対のフロアマット10を敷設するようにしたが、左右のフロアマット10を繋げて一枚のフロアマットとしてもよい。フロントシート4の下方に左右一対のリアダクト2を延設するようにしたが、1本のリアダクトを車両中央に延設するようにしてもよい。上記実施の形態に係わるフロアマット10は、ヒータダクト2に適用したが、乗員の足下近傍に吹出口を有するダクトであれば、他のダクトにも同様に適用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003997 【氏名又は名称】日産自動車株式会社 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地
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| 【出願日】 |
平成14年2月18日(2002.2.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084412 【弁理士】 【氏名又は名称】永井 冬紀
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| 【公開番号】 |
特開2003−237449(P2003−237449A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月27日(2003.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2002−40270(P2002−40270) |
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