| 【発明の名称】 |
車室内グリップ構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】前田 芳伸 【住所又は居所】静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】グリップに荷重が作用した場合、極力グリップと車体のパネルとが分離せずに、衝撃を緩和する車室内グリップ構造を提供する。
【解決手段】弾性部材からなる円筒形状のブッシュ2の挿通孔2aに、カラー8を挿通すると共に、ブッシュ2の内周面とカラー8の外周面とを可動自在に当接して、両者の一端面を車内パネル7bの車室側の面に当接する。そして、ブッシュ2から突出したカラー8にグリップ本体3の脚本体部3dの開口部3cを挿入すると共に、ワッシャ6を介して、取付ボルト4を車内パネル7bに固着されたナット5に締着している。そして、このグリップ本体3に、車両外側方向に荷重が作用した場合、ブッシュ8の下部8aが圧縮して、このグリップ本体3は、車内パネル7bと分離せずに取付ボルト4の頭部付近を支点に回転移動するので、衝撃を緩和することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】自動車の車室内に配置される車室内グリップ構造において、脚部と把持部とを有するグリップ本体を、前記脚部に隣接して弾性部材を配設して、前記脚部と前記弾性部材とを締結具で車体側パネルに取付けたことを特徴とする車室内グリップ構造。 【請求項2】前記脚部から連続して前記車体側パネルに指向する湾曲立設部を形成し、該湾曲立設部の下方に前記弾性部材を配設して、前記湾曲立設部と前記弾性部材と共に前記締結具を介して前記車体側パネルに取付けたことを特徴とする請求項1に記載の車室内グリップ構造。 【請求項3】前記車体側パネルを、車外パネルと車内パネルとの間に補強部材を挟持した閉断面構造に形成して、前記脚部と前記弾性部材とを前記締結具で前記補強部材に取付けたことを特徴とする請求項1に記載の車室内グリップ構造。 【請求項4】前記脚部から連続する前記把持部は、前記脚部より車室内側に配設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車室内グリップ構造。 【請求項5】自動車の車室内に配置される車室内グリップ構造において、車外パネルと車内パネルとで閉断面構造の車体側パネルを形成し、脚部と把持部とを有するグリップ本体の脚部に固定部材を固着して、該固定部材を前記車外パネルと前記車内パネルとの間で、上下に延在するように配設すると共に、前記固定部材の上部を前記車内パネルに取付けたことを特徴とする車室内グリップ構造。 【請求項6】前記固定部材の下部と前記車内パネルとの取付部は、前記固定部材の上部と前記車内パネルとの取付部より、弱い結合力で取付けたことを特徴とする請求項5に記載した車室内グリップ構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の乗降時や走行時に乗員の身体を支持するために、車室内に配設される車室内グリップ構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、自動車の車室内には、乗降時や走行時に乗員が身体を支えるために把持するアシストグリップが配設されており、このアシストグリップは、乗員の身体を安全に支持するという目的から、乗員が握る把持部には剛性のある樹脂が使用され、車体側との取付部には金属製か、あるいは剛性のある樹脂を厚く成形したものが使用されて、取付ボルト等により車体側に補強材とともに強固に固着されている。 【0003】また、アシストグリップの車体側との取付構造には、アシストグリップに荷重が作用した場合に、衝撃を緩和する構造が開示されている。例えば、特開平7−232583号公報には、車室内に配置されるアシストグリップを車体のパネルに取り付ける構造であって、アシストグリップは、所定以上の荷重がこのアシストグリップに作用すると、車体の幅方向の外方に向けて分解可能にパネルに取り付けられるアシストグリップの取付け構造が開示されている。さらに、特開平7−96790号公報には、両端に脚部をもつ略コの字形状をなし、脚部の端面に開口する取付孔をもつグリップ本体と、各脚部の端面に取付孔と同一軸的に設けられた筒状の取付部とで構成されて、この取付部は、小径筒部と、この小径筒部の外周径より少し大きい内周径をもち小径筒部の一端側に配置された大径筒部と、この大径筒部の一端部と小径筒部の一端部とを連結すると共に、大径筒部と小径筒部間に軸方向の衝撃が作用したときに破断して大径筒部及び小径筒部の相対移動を可能にするボス部とから構成されるアシストグリップが開示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、車両の走行中に、急ブレーキや急ハンドル操作により車両が大きく揺動した場合、車室内に配設されたアシストグリップに荷重が作用する場合があり、従来のように車体側に強固に固着されているアシストグリップに荷重が作用した場合、衝撃が大きくなる虞がある。 【0005】また、特開平7−232583号公報のアシストグリップの取り付け構造及び特開平7−96790号公報のアシストグリップは、アシストグリップに所定以上の荷重が作用した時に、アシストグリップと車体のパネルとを分離させ、衝撃を軽減させる構造であるが、所定以上の荷重が作用した場合に、アシストグリップと車体のパネルとが分離してしまうと、部品を新規に購入する必要があり余計なコストを要する虞がある。 【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、グリップに荷重が作用した場合、極力グリップと車体のパネルとが分離せずに、衝撃を緩和する車室内グリップ構造を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明は、自動車の車室内に配置される車室内グリップ構造において、脚部と把持部とを有するグリップ本体を、前記脚部に隣接して弾性部材を配設して、前記脚部と前記弾性部材とを締結具で車体側パネルに取付けたことを特徴とする。このように構成することにより、車内パネルと締結具との間に、グリップ本体の脚部と弾性部材とを挟持して、グリップ本体をこの弾性部材により車内パネルに取付けたので、グリップ本体に車両外側方向に荷重が作用した場合、グリップ本体と車内パネルとが分離することなく、グリップ本体が車両外側方向に移動して、衝撃を緩和することができる。 【0008】請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、前記脚部から連続して前記車体側パネルに指向する湾曲立設部を形成し、該湾曲立設部の下方に前記弾性部材を配設して、前記湾曲立設部と前記弾性部材と共に前記締結具を介して前記車体側パネルに取付けたことを特徴とする。このように構成することにより、このグリップ本体に、車両外側方向に荷重が作用した場合、荷重は弾性部材により吸収され、グリップ本体は車両外側方向に移動するので、衝撃を緩和できる。また、グリップ本体に車両内側方向に荷重が作用した場合すなわち乗員がグリップを把持した場合、グリップ本体の湾曲立設部により剛性が確保され、グリップ本体は車両内側方向へ移動できないので、乗員はこのグリップを把持して安全に身体を支持することができる。 【0009】請求項3に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、前記車体側パネルを、車外パネルと車内パネルとの間に補強部材を挟持した閉断面構造に形成して、前記脚部と前記弾性部材とを前記締結具で前記補強部材に取付けたことを特徴とする。このように構成することにより、補強部材と車内パネルとの間に弾性部材を挟持して配置したので、車室内への突出量を減少でき、車室内の空間を拡大することができる。 【0010】請求項4に記載した発明は、請求項1〜3のいずれかに記載した発明において、前記脚部から連続する前記把持部は、前記脚部より車室内側に配設したことを特徴とする。このように構成することにより、グリップ本体の把持部は、車内パネルとの間で締結具を中心にして回転移動するスペースを確保することができ、グリップ本体に車両外側方向に荷重が作用した場合、このグリップ本体の把持部が車内パネルと干渉することがなく移動することができる。 【0011】請求項5に記載した発明は、自動車の車室内に配置される車室内グリップ構造において、車外パネルと車内パネルとで閉断面構造の車体側パネルを形成し、脚部と把持部とを有するグリップ本体の脚部に固定部材を固着して、該固定部材を前記車外パネルと前記車内パネルとの間で、上下に延在するように配設すると共に、前記固定部材の上部を前記車内パネルに取付けたことを特徴とする。このように構成することにより、このグリップ本体に車両外側方向に荷重が作用した場合、脚部に固着された固定部材の上部と車内パネルとの取付部を支点として、グリップ本体が車両外側方向に回転移動できるので、衝撃を緩和することができる。 【0012】請求項6に記載した発明は、請求項5に記載した発明において、前記固定部材の下部と前記車内パネルとの取付部は、前記固定部材の上部と前記車内パネルとの取付部より、弱い結合力で取付けたことを特徴とする。このように構成することにより、グリップ本体に所定以上の荷重が作用すると、脚部に固着された固定部材の下部と車内パネルとの取付部が分離して、脚部に固着された固定部材の上部と車内パネルとの取付部を支点として、グリップ本体が車両外側方向に回転移動するので、衝撃を緩和することができる。また、通常、乗員がこのグリップを把持する場合は、固定部材の下部と車内パネルとの取付部が分離することなく、グリップ本体が回転しないので安全に乗員を支持することができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る車室内グリップ構造を図1〜図24に基いて詳細に説明する。まず、本発明の第1の実施の形態に係る車室内グリップ構造を図1〜図9に基いて詳細に説明する。図1及び図2に示すように、車室内グリップ構造1は、乗員が把持するグリップ本体3と、弾性部材のブッシュ2とで概略構成されて、締結具である取付ボルト4により車体側パネル7に固着されている。グリップ本体3は、剛性のある樹脂製であって、正面視において、両端に脚部3aと、脚部3aから連続して乗員が把持する把持部3bとを有する略コ字状に形成され、脚部3aそれぞれの先端部には後述するカラー8が挿入される開口部3cを形成している。また、側面視において、それぞれの脚部3aは、開口部3cを有する脚本体部3dと、脚本体部3dから連続して車両内方に屈曲して延在する脚斜行部3eと、脚斜行部3eから連続して下方に屈曲して延在する脚下行部3fとから構成されている。 【0014】また、ブッシュ2は、弾性部材からなり所定の長さを有する円筒形状であって、カラー8が挿通する挿通孔2aを形成している。さらに、カラー8は、剛性のある樹脂製からなる円筒形状であって、取付ボルト4が挿通する挿通孔を有している。また、車体側パネル7は、車外側に配設されて車外側に突出する車外パネル7aと、車内側に配設され車内側に突出する車内パネル7bとで構成され、車外パネル7aと車内パネル7bとで断面略矩形状の閉断面構造を形成している。 【0015】そして、ブッシュ2の挿通孔2aにカラー8を挿通して、ブッシュ2の内周面とカラー8の外周面とを可動自在に当接すると共に、ブッシュ2及びカラー8の一端面を車内パネル7bの車室側の面に当接する。次に、グリップ本体3の脚本体部3dの開口部3cをブッシュ2の他端面から突出したカラー8に挿入すると共に、ワッシャー6を介して、取付ボルト4をカラー8の挿通孔に挿通して、車内パネル7bに固着されたナット5に締着する。このように構成することで、グリップ本体3の特に脚部3aや把持部3bに、車両外側方向の荷重が負荷されると、ブッシュ8の下部8aが圧縮されて、グリップ本体3の脚部3a及び把持部3bが、取付ボルト4の頭部付近を支点に回転移動することができる。 【0016】次に、本発明の第1の実施の形態に係る車室内グリップ構造の変形例を図3〜図9に基いて説明する。変形例の説明において、同一部材は同一の符号を使用して適宜その説明を省略して説明する。図3に示す変形例は、2個のブッシュ20を円環状の板状に形成する。そして、一方のブッシュ20の挿通孔20aにカラー8を挿通して、ブッシュ20の内周面とカラー8の外周面とを可動自在に当接すると共に、ブッシュ20及びカラー8の一端面を車内パネル7bの車室側の面に当接する。次に、一方のブッシュ20の一端面から突出したカラー8に、脚本体部3dの開口部3c及び他方のブッシュ20の挿通孔20aを順番に挿通して、ワッシャー6を介して、取付ボルト4をカラー8の挿通孔に挿通して、車内パネル7bに固着されたナット5に締着する。 【0017】また、図4に示す変形例は、グリップ本体3の脚本体部3dの開口部3cに、カラー8を挿入すると共に、脚本体部3d及びカラー8の一端面を車内パネル7bの車室側の面に当接する。次に、脚本体部3dから突出したカラー8にブッシュ2の挿通孔2aを挿通して、カラー8の外周面とブッシュ2の内周面とが可動自在に当接すると共に、ワッシャー6を介して、取付ボルト4をカラー8の挿通孔に挿通して、車内パネル7bに固着されたナット5に締着する。 【0018】さらに、図5及び図6に示す変形例は、グリップ本体30に、脚本体部3dの端部から連続して、上方に半円環状の湾曲立設部30aを立設する。また、ブッシュ40は、略半円形状の湾曲ブロック形状に形成されて、上方の平面部40aから略半円形状の突出部40bを突出して形成しており、取付ボルト4が挿通する挿通孔40cが形成されている。さらに、カラー80は、湾曲立設部30aの所定の長さと同じ長さで形成されており、外周面を湾曲立設部30aの内周面と、ブッシュ40の突出部40bの厚さ分だけ距離をあけるようにして配設されている。そして、湾曲立設部30aの内周面とカラー80の外周面との間の空間に、ブッシュ40の突出部40bを嵌め込んで載置した状態で、図5に示すように、車内パネル7bの車室側の面に、ブッシュ40、カラー80及び湾曲立設部30aそれぞれの上方端面を当接し、ワッシャー6を介して、取付ボルト4をカラー80の挿通孔80bに挿通して、車内パネル7bに固着されたナット5に締着する。 【0019】さらにまた、図7に示す変形例は、図6で示す組み付け状態において、グリップ本体30の脚本体部3dの下面とワッシャー6との間に、ブッシュ2(20)を挟設して組み付ける。さらに、図8に示す変形例は、端部に湾曲立設部30aを有する脚本体部3dの両端側に、略半円形状で中心部にカラー8が挿通する挿通孔60aを備えたブッシュ60をそれぞれ配設して、ワッシャ6を介して、取付ボルト4をカラー8の挿通孔に挿通して、車内パネル7bに固着されたナット5に締着する。 【0020】さらに、図9に示す変形例は、車内パネル7bと車外パネル7aとの間に補強板7cを配設して、この補強板7cと車内パネル7bとの間にブッシュ2(20)及びカラー8を挟設して、ブッシュ2(20)から突出したカラー8に、脚本体部3dの開口部3cを挿入して、ワッシャー6を介して、取付ボルト4をカラー8の挿通孔に挿通して、補強板7cに固着されたナット5に締着することもできる。このようにして組み付けた場合、車室内側に突出するように組み付けられていたブッシュ2(20)及びカラー8を、補強板7cと車内パネル7bとの間に収容したので、車室内のスペースを拡大することができる。 【0021】次に、本発明の第2の実施の形態に係る車室内グリップ構造を図10〜図24に基いて詳細に説明する。なお、本発明の実施の形態の説明において、本発明の第1の実施例と同じ部材及び相当する部品は、同一の符号を使用して、その説明を適宜省略して説明する。図10及び図11に示すように、グリップ本体60は、両端に脚部60aと、それぞれの脚部60aから連続して乗員が把持する把持部60bとを有する略コ字状に形成している。また、側面視で、脚部60aは略L字状で形成されており、把持部60bの反対側の先端部には、略矩形状の板状で形成されたマウンティングプレート10(固定部材)の長手側を上下に延在するように、金属製の心材11を介して固着されている。 【0022】また、車体側パネル7は、車外パネル7aと車内パネル7bとで断面略矩形状の閉断面を形成しており、車内パネル7bには、前後にグリップ本体60の脚部60aが挿入する挿通孔7cを形成して、それぞれの挿通孔7cの上側には図示しない取付ボルトが挿通する挿通孔7dを形成し、下側には図示しないロックピンが挿通する挿通孔7eを形成している。 【0023】ここで、車内パネル7bは、グリップ本体60のマウンティングプレート10を車内パネル7bに配設する方法によって形状が変わるため、車内パネル7bの他の形状とマウンティングプレート10の挿入方法とを図12〜図14に基いて説明する。図12に示す車内パネルは、車内パネル7bに、略矩形状で幅広の開口部70aを形成し、開口部70aから連続して幅狭の開口部70bを後方に延在して形成している。また、開口部70bの上側の前後には図示しない取付ボルトが挿通する挿通孔7dを形成し、下側には図示しないロックピンが挿通する挿通孔7eを形成している。そして、この幅広の開口部70aに、グリップ本体60のマウンティングプレート10を挿入して、後方にスライドさせ、脚部60aを幅狭部の開口部70bに挿通して、マウンティングプレート10を車内パネル7bに配設する。 【0024】また、図13に示す車内パネルは、車内パネル7bに、上下方向に長手側を位置する長方形状の開口部71aを前後に2個形成しており、これら開口部71aの上下に図示しない取付ボルトが挿通する挿通孔7d及び図示しないロックピンが挿通する挿通孔7eを形成している。そして、開口部71aに、グリップ本体60のマウンティングプレート10をそれぞれ斜方向から挿入して、車内パネル7bにマウンティングプレート10を配設する。 【0025】さらに、図14に示す車内パネルは、車内パネル7bに、略矩形状の幅広の開口部70aと、この開口部70aから連続して後方に延在した幅狭の開口部70bとを前後に2個形成しており、これら開口部70bの上下に図示しない取付ボルトが挿通する挿通孔7d及び図示しないロックピンが挿通する挿通孔7eを形成している。そして、この2個の幅広の開口部70aに、グリップ本体60のマウンティングプレート10をそれぞれ挿入して、後方にスライドさせ、脚部60aのそれぞれを幅狭の開口部70bに挿通して、マウティングプレート10を車内パネル7bに配設する。 【0026】次に、図10〜図14に示す車内パネル7bとグリップ本体60のマウティングプレート10との固着方法を説明する。まず、図11に示すように、マウティングプレート10の上部10aを車内パネル7bの外方に突出して形成した突設部7b’に当接して、取付ボルト13をこの突設部7b’を介して、マウティングプレート10の上部10aに固着されたナット12に締着して剛結合している。また、マウティングプレート10の下部10bは、車内パネル7bに載置された略コ字状のストッパ14にロックピン15で弱結合されている。このロックピン15は、所定以上の荷重が負荷された場合に、固着状態を解除できる例えばスプリットピンや樹脂製ボタン等が使用される。 【0027】このように構成すると、このグリップ本体60に、車室内側の方向に荷重が作用した場合は、ストッパ14によってグリップ本体60の車室内方向への移動が抑制され、車両外側方向へ所定以上の荷重が作用した場合は、ストッパ14とマウンティングプレート10の下部10bが分離する状態となり、グリップ本体60が車両外側方向へ移動することができる。 【0028】次に、グリップ本体60のマウティングプレート10と車内パネル7bとの固着方法における変形例を図15〜図24に基いて説明する。なお、変形例の説明において、同一部材は同一符号を使用して適宜その説明を省略して説明する。図15に示す変形例は、マウティングプレート10の上部を車室内方向に屈曲させて屈曲部10cを形成して、この屈曲部10cを車内パネル7bに当接すると共に、取付ボルト13を屈曲部10cに固着されたナット12に締着して剛結合にして、マウティングプレート10の下部10bは、ロックピン15により車内パネル7bに載置されたストッパ14と弱結合している。 【0029】図16に示す変形例は、マウティングプレート10を車内パネル7bの平坦部7hに当接して、マウティングプレート10の上部10aは、取付ボルト13をマウティングプレート10に固着されたナット12に締着して車内パネル7bと剛結合にして、マウティングプレート10の下部10bは、ロックピン15により車内パネル7bと弱結合している。 【0030】さらに、図17及び図18に示す変形例は、マウティングプレート10を車内パネル7bの屈曲形状に合わせるように屈曲して形成して、マウティングプレート10の全面を車内パネル7bに当接すると共に、マウティングプレート10の上部10aは、取付ボルト13をマウティングプレート10に固着されたナット12に締着し剛結合にして、マウティングプレート10の下部10bは、ロックピン15により弱結合している。 【0031】さらにまた、マウティングプレート10の上部10aと車内パネル7bとの剛結合の変形例は、図19に示すように、マウティングプレート10の上部10aと車内パネル7bとの間に、中空孔(ねじ孔でもよい)16aを有した円筒形状のカラー16を挟設して、取付ボルト13をこのカラー16を介して、マウティングプレート10に固着されたナット12に締着し剛結合してもよいし、図20に示すように、マウティングプレート10の上部10aを肉厚に形成して、内部にナット17を埋め込み、このマウティングプレート10の上部10aと車内パネル7bとを当接して、取付ボルト13をこの埋め込まれたナット17に締着し剛結合してもよい。 【0032】マウティングプレート10の下部10bと車内パネル7bとの弱結合の変形例は、図21に示すように、車内パネル7bの平坦部7fに、板状の連結板18を載置して固着して、この連結板18とマウティングプレート10の下部10bとをロックピン15により弱結合してもよいし、また、図22に示すように、車内パネル7bの屈曲部7gに、板状のL字形状の連結板19を当接して固着して、この連結板19とマウティングプレート10の下部10bとをロックピン15により弱結合してもよい。 【0033】また、マウティングプレート10の下部10bと車内パネル7bとの弱結合の変形例は、図23に示すように、車内パネル7bの載置されたストッパ14と、車内パネル7bの屈曲部7gに固着された板状で円弧状に形成されたばね板20との間にマウンティングプレート10の下部10bを挟設して弱結合してもよいし、また、図24に示すように、車内パネル7bの平胆部7hとばね板20との間にマウンティングプレート10の下部10bを挟設して弱結合してもよい。 【0034】なお、以上説明した変形例を含む実施例は、車体側のレイアウトや作用する荷重等によって、最も適した構造が採用される。 【0035】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載した発明によれば、グリップ本体の脚部に隣接して弾性部材を配設して、締結具により弾性部材と脚部とを共に車体側パネルに締着し、グリップ本体をこの弾性部材により車内パネルに取付けたので、車両外側方向に荷重が作用した場合、グリップ本体と車内パネルとが分離することなく、グリップ本体が車両外側方向に移動して、衝撃を緩和することができる。 【0036】請求項2に記載した発明によれば、グリップ本体の脚部から連続して車体側パネルに指向するように湾曲立設部を形成して、この湾曲立設部の下方に弾性部材を配設して、締結具で車体側パネルに取付けたので、このグリップ本体に、車両外側方向に荷重が作用した場合、荷重は弾性部材により吸収され、グリップ本体は車両外側方向に移動するので、衝撃を緩和できる。また、このグリップ本体に車両内側方向に荷重が作用した場合すなわち乗員がグリップを把持した場合、グリップ本体の湾曲立設部により剛性が確保され、グリップ本体は車両内側方向へ移動できないので、乗員はこのグリップを把持して安全に身体を支持することができる。 【0037】請求項3に記載した発明によれば、車体側パネルの車外パネルと車内パネルとの間の補強部材を挟持し、締結具を介して弾性部材とグリップ本体の脚部と共に補強部材に取付けたので、車室内への突出量が減少し、車室内の空間を拡大させることができる。 【0038】請求項4に記載した発明によれば、グリップ本体の把持部は、脚部よりも車室内側に配設されるので、グリップ本体の把持部は、車体側パネルとの間で締結具を中心にして回転移動するスペースを確保でき、グリップ本体に車両外側方向に荷重が作用した場合、このグリップ本体の把持部が車体側パネルに干渉することなく移動することができる。 【0039】請求項5に記載した発明によれば、グリップ本体の脚部に固定部材を固着して、この固定部材を車内パネルと車外パネルとの間で上下に延在するように配設すると共に、この固定部材の上部を車内パネルに取付けたので、このグリップに車両外側方向に荷重が作用した場合、固定部材の上部と車内パネルとの取付部を支点として、グリップ本体が車両外側方向に回転移動できるので、衝撃を緩和することができる。 【0040】請求項6に記載した発明によれば、固定部材の下部は、固定部材の上部と車内パネルとの取付部より、弱い結合力で車体側パネルに取付けるので、グリップ本体に所定以上の荷重が作用すると、固定部材の下部と車内パネルとの取付部が分離して、固定部材の上部と車内パネルとの取付部を支点として、グリップ本体が車両外側方向に回転移動するので、衝撃を緩和することができる。また、通常時、乗員がこのグリップを把持する場合は、グリップ本体が回転せず安全に乗員を支持することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002082 【氏名又は名称】スズキ株式会社 【住所又は居所】静岡県浜松市高塚町300番地
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| 【出願日】 |
平成14年2月19日(2002.2.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068618 【弁理士】 【氏名又は名称】萼 経夫 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−237448(P2003−237448A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月27日(2003.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2002−41447(P2002−41447) |
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