| 【発明の名称】 |
シートバーチカル装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊東 定夫 【住所又は居所】愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシン精機株式会社内
【氏名】森山 玄太 【住所又は居所】愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシン精機株式会社内
【氏名】星原 直明 【住所又は居所】愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシン精機株式会社内
【氏名】二本松 英雄 【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町2丁目3番地 アイシン・エンジニアリング株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】シートバーチカル装置で、シートクッションの先端部に体重が掛かった場合でも軽い操作力で調整ができるようにすること。
【解決手段】シートバーチカル装置の駆動機構5はクッションフレーム41又は基板部31のいずれか一方に取付けられ、第1軸部52bと該第1軸部52bに対して偏心する第2軸部52aを有するシャフト52と、該第1軸部上に回転自在に支持され第1内歯歯車を有する固定ギヤメンバ56と、第1軸部52b上に回転自在に支持され第1内歯歯車57と異なる歯数の第2内歯歯車65を有する駆動アーム6と、第2軸52a上に第1および第2内歯歯車52b、52aと噛合うピニオン54とを備え、駆動アーム6をクッションフレーム41又は基板部31のいずれか他方と連結させ且つシャフト52を駆動部材7に連結させたことである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】シートの着座する部分となるシートクッションと、前記シートクッションを構成する基板部と、前記シートクッションの内部に取付けられ前記基板部に上下移動可能に支持されるクッションフレームと、前記基板部に対して前記クッションフレームを上下移動させる駆動機構を備えるシートバーチカル装置において、前記駆動機構は前記クッションフレーム又は前記基板部のいずれか一方に取付けられ、第1軸部の軸方向中央に位置し該第1軸部に対して偏心する第2軸部を有するシャフトと、前記第2軸部を挟み一方側の前記第1軸部上に取付けられ第1内歯歯車を有する固定ギヤメンバと、該第1軸部の他方上に取付けられ前記第1内歯歯車と異なる歯数の第2内歯歯車を有する駆動アームと、前記第2軸上に前記第1および第2内歯歯車と噛合うピニオンとを備え、前記固定ギヤメンバを前記クッションフレーム又は前記基板部のいずれか一方に固定し、前記駆動アームを前記クッションフレーム又は前記基板部のいずれか他方に連結させ且つ前記シャフトを駆動部材に連結させて構成したことを特徴とするシートバーチカル装置。 【請求項2】 前記第1内歯歯車と第2内歯歯車は異なる転位をもって成形された歯車であることを特徴とする請求項1に記載に前記シートバーチカル装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、シートの着座者の姿勢に合わせ、シートクッションの前端部分の位置を上下に調整可能とするシートバーチカル装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種のシートバーチカル装置として特開2000−190762に記載されているものがある。この装置ではシートクッションの先端部を支えるフレーム部に、ブレーキ機構とピニオンギヤを駆動機構を備え、このフレーム部を床側に支持されるブラケット部材に対して枢軸支持し、さらにブラケット部材に大きいピッチ円を有するセクタギヤを形成し、そしてピニオンギヤとセクタギヤが噛合うように構成している。ブレーキ機構を介してピニオンギヤを操作ハンドルを回転することによって、フレーム部が回転しシートクッションの先端部の上下位置の調整が可能となっている。また、ブレーキ機構の作用で、調整位置が保持できるようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】シートバーチカル装置では、乗員が着座しシートクッションの先端部に体重が掛かった場合、操作力が重くなる。このために上記した構成のシートバーチカル装置では操作力を軽減するために、ピニオンとセクタギヤの減速比を増加させる方法が有効である。しかし、強度上のピニオンを小さくすることには限度があり、一方セクタギヤを大きくすることには、装置の大型につながり、重量の増加を招くために、減速比の増加には限界があって十分軽い操作力が得られないという問題があった。 【0004】本発明の課題はシートバーチカル装置で、シートクッションの先端部に体重が掛かった場合でも軽い操作力で調整が可能となるようにすることである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解決するために講じた第1の技術的手段は請求項1に示すように、シートの着座する部分となるシートクッションと、前記シートクッションを構成する基板部と、前記シートクッションの内部に取付けられ前記基板部に上下移動可能に支持されるクッションフレームと、前記基板部に対して前記クッションフレームを上下移動させる駆動機構を備えるシートバーチカル装置において、前記駆動機構は前記クッションフレーム又は前記基板部のいずれか一方に取付けられ、第1軸部の軸方向中央に位置し該第1軸部に対して偏心する第2軸部を有するシャフトと、前記第2軸部を挟み一方側の前記第1軸部上に取付けられ第1内歯歯車を有する固定ギヤメンバと、該第1軸部の他方上に取付けられ前記第1内歯歯車と異なる歯数の第2内歯歯車を有する駆動アームと、前記第2軸上に前記第1および第2内歯歯車と噛合うピニオンとを備え、前記固定ギヤメンバを前記クッションフレーム又は前記基板部のいずれか一方に固定し、前記駆動アームを前記クッションフレーム又は前記基板部のいずれか他方に連結させ且つ前記シャフトを駆動部材に連結させて構成したことである。 【0006】上記の構成によれば、第2軸上に配置され第1および第2内歯歯車と噛合うピニオンは、駆動装置によって第1軸部の周りで公転する。そして駆動装置の回転に対し、駆動アームは大きな減速比で回転する。これにより、駆動装置は軽い操作力で作動させることができるようになる。 【0007】また、本発明で講じた第2の技術的手段は第1の手段に加えて、前記第1内歯歯車と第2内歯歯車は異なる転位をもって成形された歯車としたことである。 【0008】上記の手段によって、各歯車は噛合いの隙間が少なく、しかも滑らかな噛合い作動できるためシートクッションフレームのガタを少なくすることができるようになる。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態であるシートバーチカル装置40の構成を添付した図1乃至7に基づいて以下に説明する。 【0010】図1は、本発明に関るシートバーチカル装置40を備えるシート10を示す。図1に示されるように、シート10は背もたれ部となるシートバック1と着座部となるシートクッション2を備えている。次に図2に示すように、シートクッション2の下部に配置されるシートスライド8を介して、シート10はフロア9上に設置されている。シートスライド8はシート10の前後(図2の左右)に備えられる取付けブラケット81でフロア9に固定されるとともに、シート10を前後方向(図2の左右方向)に位置を調整可能とする既知の装置である。 【0011】図1乃至図3に示されるように、シートクッション2の左右に配置されシートクッション2の強度を担う基板部31がシートスライド8上に固定されている。基板部31は縦壁部を有して、また左右の基板部31の前端部を連結するようにクッションフレーム41が配置されている。クッションフレーム41は基板部31の縦壁部に枢軸43で上下方向に揺動回転ができるように取付けられている。この構成によって、シートクッション2の上下位置が調整できる構成となっている。 【0012】一方側の基板部31(図3の右側)の前端部にはピン47によって、概略前後方向に延びるアーム46がその後端で回転自在に結合されている。アーム46の前端には、アーム46を後述する駆動機構5の駆動アーム6の先端と連結する連結シャフト42が溶接されている。また、アーム46の前端には、ピン44がシート10の幅方向の外側に向けて取付けられ、シートクッション2の側壁部に形成され前後方向延びて形成された長穴45に嵌っている。 【0013】一方、他方側の基板部31(図3の左側)の前端側面部上に、駆動機構5が後述する固定ギヤメンバ56を3つのピン55で固定することで取付けられている。図4に詳しく示されるように、駆動機構5の固定ギヤメンバ56は平板状で、また固定ギヤメンバ56と互いに側面で当接しかつ回転可能に係合するように平板状の駆動アーム6が備えられている。図3に示されるように、固定ギヤメンバ56の側面部には回転軸受けとなる円形の凹部58が形成され、対向する駆動アーム6の側面部には回転部68となる円形の突起が形成され、凹部58と回転部68は互いにガタが少なく且つ滑らかな回転が可能となっている。 【0014】さらに、図3および図5乃至図7に示されるように、固定ギヤメンバ56の側面部には凹部58と同心の窪み部58aが形成され、窪み部58aの内周面に第1内歯歯車57が形成されている。一方、固定ギヤメンバ56と対向する駆動アーム6の側面部にも同様に窪み部68aが形成され、窪み部68aの内周面には第2内歯歯車65が形成されている。第1内歯歯車57は第2内歯歯車65より少なくとも一つ歯数が少なく、しかしながらその歯底と歯先円および歯のモジュールは同一で、転位が互いに異なるように形成された歯車となっている。各内歯歯車57、65の中心には軸穴59、66が同心軸上に形成され、この軸穴59、66にはシャフト52が第1軸部52bで回転可能に嵌って配置されている。シャフト52には第1軸部52bの中間部分に第1軸部52bより大きい径の第2軸部52aが形成されている。第2軸部52aの中心軸は、第1軸部52bの中心軸に対してある間隔離れて且つ第1軸部52bと並行に設定され、即ち偏心したものとなっている。そして、第2軸部52aは、固定ギヤメンバ56と駆動アーム6が対向して組合わされた状態で、両方の窪み58a、68a内に位置されている。 【0015】第2軸部52a上にはピニオン54が回転可能に取付けられている。ピニオン54の外周に内歯歯車57、65の両方と噛合うギヤ部54bが形成されている。ギヤ部54bは各内歯歯車57、65と同一ギヤモジュールで成形され、両方の内歯歯車57、65とは最小の歯間隙で噛合い且つ滑らかに回転できる構成となっている。 【0016】シャフト52は、固定ギヤメンバ56を貫通し、図1、図3に良く示されるように、シート10の幅方向外側に延び、その先端に操作ハンドル7が固定して取付けられる。操作ハンドル7を回転することによってシャフト52の第2軸部52aの中心軸は第1軸部52bの周りを公転する。そして第2軸部52a上に取付けられたピニオン54は各内歯歯車57、65と噛合いながら第2軸部52a上で回転しつつ、第1軸部52bの周りを公転する。これによって、操作ハンドル7を一回転させることで駆動アーム6は固定ギヤメンバ56に対して内歯歯車57、65の歯数差分、回転する構成となっている。このような構成で、各内歯歯車57、65の歯数を多くして形成し、互いの歯数の差を最小の一枚とすれば、操作ハンドル7の回転に対する駆動アーム6の回転の減速比は非常に大きくすることができる。その上ピニオン54を小さく構成する必要が無く、噛合いの強度も大きく確保できる。 【0017】そして、操作ハンドル7を回転することによって、駆動アーム6および駆動アーム6に連結シャフト42によって連結されたアーム46の各前端を軽い操作ハンドル7の操作力で上下に移動させることができる。ピン44を介して係合されるシートクッション2の前端に荷重が作用している場合でも、シートクッション2の前端部は軽いハンドル7の操作力で上下移動ができる構成となる。 【0018】図5乃至図6に示されるように、駆動アーム6の縁部には肩部64が2箇所形成され、駆動アーム6の先端が上下回転する範囲を取付けピン55と当接することで規定する肩部64が形成されている。 【0019】上記のように構成されたシートバーチカル装置40は、着座者が操作ハンドル7を回転操作することによってシートクッション2の座面の高さを調整できる。駆動機構5は大きい減速率を有するために、乗員からの荷重、または車両の走行中の振動による荷重によっても調整されたシートクッション2の位置は保持される。 【0020】また、上記実施例では、シャフト2を回転するための駆動部材として操作ハンドル7を有するシートバーチカル装置40を示したが、図8の第2実施例に示すように、電動モーターを含む駆動部材107で構成しても良い。駆動部材107は図示されない支持部材を介してシートクッション2の基板部31に支持され、シャフト152を正転または逆転するように駆動して、シートクッション2の座面の高さが調整できる。この場合も駆動機構105は大きな減速比を備えているために、シートクッション2に乗員の荷重がかかっている場合でも、滑らかに上下調整が可能となる。 【0021】 【発明の効果】本発明によって、噛合い強度を確保でき、大きな減速率を備える駆動機構によって、シートクッションの先端部に体重が掛かった場合でも軽い操作力で調整が可能となるシートバーチカル装置が実現できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000011 【氏名又は名称】アイシン精機株式会社 【住所又は居所】愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地
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| 【出願日】 |
平成14年2月21日(2002.2.21) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−237433(P2003−237433A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月27日(2003.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2002−45196(P2002−45196) |
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