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【発明の名称】 移動手段のための組込式コンビネーション
【発明者】 【氏名】ファルク シャール

【要約】 【課題】上方へ開放した容器、例えば灰皿又は保管室を飲料容器のためのホルダ又は収納エレメントと、場所をとらずに組み合わせる。

【解決手段】組込式コンビネーション10が、ほぼ水平方向に配置されるように移動手段に設けられた、開口22を有するカバー12を有しており、開口22の下に容器14と収納エレメント24とが配置されており、摺動案内部16,18が、容器14を、開口22の下方においてカバーの下側でほぼ水平に、開口22から離れるように摺動可能に案内しており、容器14が開口22から離れるように摺動させられた場合には、収納開口28を備えた収納エレメント24が開口22の下へ移動させられ、容器14がカバー12の開口の下へ摺動させられた場合には、収納エレメント24が開口22から離れるように戻される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 移動手段のための組込式コンビネーションであって、上方に開放した容器と、飲料容器のための収納エレメントとが設けられており、該収納エレメントが、飲料容器のための収納開口を有している形式のものにおいて、組込式コンビネーション(10)がカバー(12)を有しており、該カバー(12)が、ほぼ水平方向に配置されるように移動手段に設けられており、前記カバーが開口(22)を有しており、該開口の下に容器(14)と収納エレメント(24)とが配置されており、組込式コンビネーション(10)が摺動案内部(16,18)を有しており、該摺動案内部が、容器(14)を、カバー(12)の開口(22)の下方においてカバーの下側に沿ってほぼ水平に、カバー(12)の開口(22)から離れるように摺動可能に案内しており、収納エレメント(24)と容器(14)とが互いに結合されており、これにより、容器(14)がカバー(12)の開口(22)から離れるように摺動させられた場合には、収納開口(28)を備えた収納エレメント(24)がカバー(12)の開口(22)の下へ移動させられ、また、容器(14)がカバー(12)の開口の下へ摺動させられた場合には、逆に収納エレメント(24)がカバー(12)の開口(22)から離れるように戻されるようになっていることを特徴とする、移動手段のための組込式コンビネーション。
【請求項2】 前記収納エレメント(24)がヒンジ(32)によって旋回可能に容器(14)に結合されている、請求項1記載の組込式コンビネーション。
【請求項3】 前記組込式コンビネーション(10)が、カバーに固定されたヒンジ(24;42)を有しており、該ヒンジによって収納エレメント(24)が旋回可能に支承されている、請求項1記載の組込式コンビネーション。
【請求項4】 前記収納エレメント(24)が、2つの部分(25,26)とヒンジ(30)とを有しており、該ヒンジが、2つの部分(25,26)を相対旋回可能に互いに結合させている、請求項1記載の組込式コンビネーション。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上方に開放した容器と、飲料容器のための収納エレメントとが設けられており、該収納エレメントが、飲料容器のための収納開口を有している形式の、移動手段、特に自動車のための組込式コンビネーションに関する。
【0002】
【従来の技術】組込式コンビネーションは、上方へ開放した容器、例えば灰皿又は保管室と、飲料容器、例えば飲料缶、グラス又はカップのための収納開口を備えた収納エレメントとを有している。組込式コンビネーションは、例えば自動車の中央コンソールに水平に組み込まれるように設けられている。
【0003】種々異なる仕様形式のための種々異なる構造及び形態の飲料容器のためのホルダが知られている。さらに、種々異なる構造の、自動車のための組込式灰皿が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上方へ開放した容器、例えば灰皿又は保管室を飲料容器のためのホルダ又は収納エレメントと、場所をとらずに組み合わせることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題は本発明によれば請求項1の特徴によって解決された。本発明による組込式コンビネーションはカバーを有しており、このカバーは、移動手段にほぼ水平に配置されるように設けられている。この場合、水平方向の配置は、組み込まれた位置である。カバーは、構成部材、特に自動車の中央コンソールの上側であることができる。カバーは開口を有しており、この開口の大きさ及び形状は、上方へ開放した容器の開口に対応する。容器及び収納エレメントは、組込式コンビネーションの組み込まれた位置においてカバーの下に配置されている。
【0006】さらに、本発明による組込式コンビネーションは摺動案内部を有しており、この摺動案内部は、容器をほぼ水平方向にカバーの下側において摺動可能に案内している。容器は、上方からアクセス可能になるようにカバーの開口の下へ摺動可能である。容器は、アクセス不可能になるようにカバーの開口から離れるように摺動可能である。収納エレメントと容器とは互いに結合されているので、容器の摺動によって収納エレメントが移動させられる。容器がカバーの開口から離れるように摺動させられると、容器は、この容器に結合された収納エレメントをカバーの開口の下へ移動させ、これにより、飲料容器が収納エレメントの収納開口に収納可能となる。容器がカバーの開口の下へ摺動させられると、容器は収納エレメントをカバーの開口から離れるように移動させる。この場合、容器のみがアクセス可能となる。
【0007】
【発明の効果】本発明は、容器と、飲料容器のための収納エレメントとが場所をとらずに例えば自動車の中央コンソールに収納可能であるという利点を有する。特に、組込式コンビネーションは、容器がカバーの開口から離れるように摺動させられている場合に自動車の中央コンソールの前方でかつダッシュボードの下方における延長部に位置するように、収納することができる。この空間は通常利用されないはずである。本発明の別の利点は、容器と収納エレメントとの交互の利用を可能にすること、及び組込式コンビネーションの構造的にさらに簡単な構成である。
【0008】本発明の有利な実施例では、収納エレメントがヒンジによって旋回可能に容器に結合されており、これにより、収納エレメントは不使用時に下方へ旋回可能である。この形式では、収納エレメントは不使用時に場所をとらずに収納可能である。
【0009】本発明の実施例では、収納エレメントのための、カバーに固定されたヒンジが設けられている。カバーに固定されたとは、ヒンジが、組込式コンビネーションの組み込まれた状態においてカバーに対して摺動しないことを意味する。
【0010】収納エレメントを不使用時に場所をとらずに収納するために、本発明の実施例では、収納エレメントが少なくとも2つの部分から構成され、これらの部分がヒンジによって旋回可能に互いに結合されている。不使用時には、収納エレメントの2つの部分は折り畳まれるように旋回させられ、このことは、収納エレメントの屈曲と呼ばれることもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面につきさらに詳しく説明する。
【0012】図1aに示された本発明による組込式コンビネーション10は、例えば図示されていない自動車の中央コンソールに組み込むために設けられている。組込式コンビネーション10は板状のカバー12を有しており、このカバー12は、組み込まれた状態では、水平に配置されていて、前方領域においてアーチ状に斜め上方へ延びている。カバー12は、その他の部分は図示されていない自動車の中央コンソールの構成部材、すなわちこのような中央コンソールの上側であることができる。カバーは、前方領域においてダッシュボードの中央部に移行しており、ダッシュボードは、自動車中央において中央コンソールまで下方へ延びている。カバー12は、カバーの下に設けられている組込式コンビネーション10の構成部材を示すために図1a〜図1cにおいて断片的に示されている。
【0013】カバー12の下側には、上方に向かって開放した容器、つまり図示及び説明された本発明の実施例では灰皿14が配置されている。灰皿14は平面図において矩形を有しており、灰皿の上側にはストリップ状のばね16が側方へ突出しており、このばね16は、案内レール18に摺動可能に収容されている。案内レール18は、カバー12と一体的に、カバーの下側に配置されており、案内レールとカバーとは、互いに対して平行に、長手方向に延びている。案内レール18はC字形の横断面を有している、すなわち、長手方向に貫通した溝を、互いに向かい合った内側に有しており、この溝に灰皿14のばね18が摺動可能に収容されている。案内レール18は、ばね16と相俟って灰皿14のための摺動案内部を形成しており、この摺動案内部によって、灰皿14は長手方向に摺動可能に、カバー12の下側において案内されている。灰皿14は、図1aに示された位置から図1bに示された中間位置を経て図1cに示された位置まで摺動することができ、またこの逆方向に摺動することができる。図2a〜図2cは図1a〜図1cに対応する、すなわちそれぞれ灰皿の14の同じ位置を示している。摺動のために、灰皿14は、上方へ起立したリップを上側にグリップ20として有している。カバー12には矩形の開口22が設けられており、この開口を介して、後方へ押し付けられた、図1a及び図2aに示された位置における灰皿14がアクセス可能である。前方へ押し付けられた、図1c及び図2cに示された位置においては、灰皿14はアクセス不可能である。
【0014】灰皿14の後側には、図示及び説明された発明の実施例では例えば飲料容器、コップ又はグラス等の飲料容器のための円形の収納開口28を備えた収納エレメント24が配置されている。収納エレメント24は、図1a〜c及び図2a〜cにおいては2つの板状の部分25,26を有しており、これらの部分がヒンジ30によって相対旋回可能に互いに結合されている。収納エレメント24の前方の部分25は、灰皿14の両側に設けられたピン支承部若しくはヒンジ32によって灰皿14に旋回可能に結合されている。収納エレメント24の後側の部分26は、ピン支承部若しくはヒンジ34によって支承ブラケット36に旋回可能に支承されており、この支承ブラケット36は、カバー12と一体的に、カバーの下側から突出している。ヒンジ30とピン支承部32,34とによって規定された3つの全ての旋回軸は、互いに対して平行に、水平に、灰皿14の摺動案内部16,18に対して垂直に配置されている。
【0015】図1c及び図2cに示された前方の位置へ灰皿14が摺動すると、収納エレメント24の両方の部分25,26は、カバー12の下側において平行な水平な位置に達する。収納開口28はカバー12の開口22の下に位置するので、飲料容器、例えば図2cに一点鎖線で示されたカップ38が収納開口28に収納可能である。灰皿14が、図1a及び図2aに示された後方の位置に摺動されるならば、収納エレメント24の両方の部分25,26は、ヒンジ30において下方へ屈曲するので、ほぼ垂直に懸吊されながら、ひいては場所をとらずに灰皿14の後側に収納される。
【0016】図1及び図2cに示された、前方へ押し付けられた位置において、灰皿14は自動車の中央コンソールの前方に、ダッシュボードの下方に位置している。灰皿14は、例えば、ラジオ又は同様のもののための組込空間40の下方、つまり通常であれば使用されないはずの空間に配置されている。
【0017】図3a〜図3cにおいて、以下では図1a〜c及び図2a〜cと一致する構成部材のために同じ参照符号が使用される。図3a〜cに示された組込式コンビネーション10の収納エレメント24は一体的であり、この収納エレメントは、矩形の輪郭と円形の収納開口28とを備えた板状の部材から成っている。板状の収納エレメント24から、側面図で見て両側に三角形の支持リブ40が下方へ突出している。支持リブ40は支承ピン42を有しており、この支承ピン42は、その他の部分は示されていない自動車の中央コンソールの側部における支承穴に回動可能に支承されている。前方端部において、板状の収納エレメント24は、ピン支承部32によって側方で灰皿14の後側に旋回可能に支承されている。ピン支承部32の支承ピンが回動可能かつ摺動可能に収容されている、収納エレメント24の長手方向溝44は、灰皿14に対する収納エレメント24の制限された摺動可能性を可能にする。
【0018】前記収納エレメント24を除き、図3a〜cに示された組込式コンビネーション10は、図1a〜c及び図2a〜cに示された組込式コンビネーションと同様に構成されており、同じ形式で機能する。繰返しを避けるために、図3a〜cに関してその点については、図1a〜c及び図2a〜cの上記実施例が参照される。
【0019】図3a〜cに示された組込式コンビネーション10の灰皿14が、図3aに示されたように後方へ押し付けられていて、これにより、カバー12の開口22を介してアクセス可能であるならば、収納エレメント24は、ほぼ垂直な位置へ、後方から下方へ、灰皿14の後側に沿うように旋回させられている。灰皿14が前方へ押し付けられると、灰皿は、灰皿14が図3cに示されたように完全に前方へ押し付けられている場合にカバー12の開口22の下方に位置するまで、収納エレメント24を一緒に移動させる。この位置において、飲料容器、例えばグラス38は、収納エレメント24の収納開口に収納可能である。
【出願人】 【識別番号】502279962
【氏名又は名称】フィッシャー オートモーティヴ システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【出願日】 平成14年11月12日(2002.11.12)
【代理人】 【識別番号】100061815
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外4名)
【公開番号】 特開2003−212027(P2003−212027A)
【公開日】 平成15年7月30日(2003.7.30)
【出願番号】 特願2002−328697(P2002−328697)