| 【発明の名称】 |
電界検出式着座センサのアンテナユニット |
| 【発明者】 |
【氏名】小笠原 紘充 【住所又は居所】東京都昭島市松原町3丁目2番12号 株式会社タチエス内
【氏名】石田 俊明 【住所又は居所】東京都昭島市松原町3丁目2番12号 株式会社タチエス内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 絶縁部材である板状の可撓インシュレータの面上に略面状のアンテナ電極を配してなり、少なくとも乗員の有無を検出可能に、シートクッションの座部に固定的に内設される電界検出式着座センサのアンテナユニットであり、アンテナ電極の配置領域が、シート左右方向に延びる略帯状域として、可撓インシュレータの上面、下面の少なくともいずれかの、シート前後方向での離間複数箇所に分離規定されるとともに、導電繊維の織物としてなる略帯状のアンテナ電極が、そのバイアス使いで可撓インシュレータの配置領域内に貼着、固定された電界検出式着座センサのアンテナユニット。 【請求項2】 絶縁部材である板状の可撓インシュレータの面上に略面状のアンテナ電極を配してなり、少なくとも乗員の有無を検出可能に、シートクッションの座部に固定的に内設される電界検出式着座センサのアンテナユニットであり、アンテナ電極の配置領域が、シート左右方向に延びる略帯状域として、可撓インシュレータの上面、下面の少なくともいずれかの、シート前後方向での離間複数箇所に分離規定されるとともに、面状電極材からの型抜き加工によりなる連続蛇行形状のアンテナ電極が、可撓インシュレータの配置領域内に貼着、固定された電界検出式着座センサのアンテナユニット。 【請求項3】 アンテナ電極が、直線部を互い違いに連鎖させることにより形成された、略S字の連なる連続蛇行形状体としてなる請求項2記載の電界検出式着座センサのアンテナユニット。 【請求項4】 アンテナ電極が、略O字部を千鳥に繋げることにより形成された、千鳥連鎖状の連続蛇行形状体としてなる請求項2記載の電界検出式着座センサのアンテナユニット。 【請求項5】 絶縁部材である板状の可撓インシュレータの面上に略面状のアンテナ電極を配してなり、少なくとも乗員の有無を検出可能に、シートクッションの座部に固定的に内設される電界検出式着座センサのアンテナユニットであり、アンテナ電極の配置領域が、シート左右方向に延びる略帯状域として、可撓インシュレータの上面、下面の少なくともいずれかの、シート前後方向での離間複数箇所に分離規定されるとともに、面状電極材からの型抜き加工によりなる略渦巻き形状のアンテナ電極が、可撓インシュレータの配置領域内に貼着、固定された電界検出式着座センサのアンテナユニット。 【請求項6】 アンテナ電極の型抜き形状が、シート前後方向での配置領域に応じて異なる請求項2ないし5のいずれか記載の電界検出式着座センサのアンテナユニット。 【請求項7】 可撓インシュレータの面上に規定された、シート左右方向に延びる略帯状の配置領域が、各配置領域毎にシート左右で分割規定され、電気的一体化のはかられた左右分断型のアンテナ電極が、この左右分割された配置領域内にそれぞれ貼着、固定された請求項1ないし6のいずれか記載の電界検出式着座センサのアンテナユニット。 【請求項8】 前後方向に延びるスリットが、左右の配置領域間で可撓インシュレータに形成された請求項7記載の電界検出式着座センサのアンテナユニット。 【請求項9】 アンテナ電極の端末角部を面取り形状とした請求項1ないし8のいずれか記載の電界検出式着座センサのアンテナユニット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、絶縁部材である板状の可撓インシュレータの面上に略面状のアンテナ電極を配してなる電界検出式着座センサのアンテナユニット、特に、少なくとも乗員の有無を検出可能に、シートクッションの座部に固定的に内設される電界検出式着座センサのアンテナユニットに関する。 【0002】 【従来の技術】近年、たとえば自動車等の車両においては、エアバッグ等の安全装置やシート姿勢調整装置等のような、自動制御化された各種装備品の採用が広く行われている。そして、その安全性、利便性等の一層の向上をはかるべく、通常は、対象となるシートへの着座の有無を検出し、その検出結果に応じて各種可動部材の駆動、停止等を制御することが行われている。 【0003】ここで、対象シートへの着座の有無、つまり乗員の有無を検出する着座検出装置としては、各種センサ等の使用が通常考えられるものの、単純な圧力式としてなる一般的な着座センサでは、着座以外の荷物の載置等に対しても反応しやすいため、その正確性に劣ることが避けられない。そこで、静電容量形近接スイッチの原理を利用した非接触式の、いわゆる電界検出式着座センサが、車両用シートにおける着座検出装置として広く知られつつある。 【0004】この電界検出式着座センサは、シートに内設したアンテナ電極に高周波電界を発生させ、誘電体である人体の近接によるこの高周波電界の乱れを静電容量変化として捉えることにより、人体の近接、つまりは着座の有無を検出しようとするものであり、このような基本構成を有するものが、たとえば特開平11‐291803号公報等に開示されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、前出の特開平11‐291803号公報にも開示されているように、この種の電界検出式着座センサにおけるアンテナ電極は、通常、ウレタンや不織布等からなる絶縁部材としての可撓インシュレータをベースとしたアンテナユニットの一部として具体化され、一般的には、導電繊維の織物等としてなる面状電極材をアンテナ電極として使用し、このアンテナ電極を、可撓インシュレータの面上に固定的に貼着すること等により、シートクッションの座部に内設される、電界検出式着座センサのアンテナユニットは形成されている。 【0006】ここで、電界検出式着座センサを着座検出装置として使用する場合においては、アンテナ電極の配されたアンテナユニットを、前述のようにシートクッションの座部に限定的に配設することが、その検出の確実性等の点からも望まれる。 【0007】しかしながら、アンテナ電極となる面状電極材は一般的に伸縮性能、および撓み性能等に劣るため、着座者の尻部や大腿部等の曲面に対応した撓み変形を十分に得ることは、この種のアンテナ電極には期待できない。つまり、着座による面内反力がアンテナ電極に発生するため、アンテナユニットをシートクッションに内設する構成の電界検出式着座センサにおいては、このアンテナ電極の面内反力に起因する違和感や不快感等を着座者に与える虞れがある。 【0008】この発明は、着座時の快適性を改善する電界検出式着座センサのアンテナユニットの提供を目的としている。 【0009】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するために、この発明の請求項1においては、アンテナ電極の配置領域が、シート左右方向に延びる略帯状域として、可撓インシュレータの上面、下面の少なくともいずれかの、シート前後方向での離間複数箇所に分離規定されている。そして、導電繊維の織物としてなる略帯状のアンテナ電極が、そのバイアス使いで可撓インシュレータの配置領域内に貼着、固定されている。 【0010】また、この発明の請求項2においては、アンテナ電極の配置領域を、シート左右方向に延びる略帯状域として、可撓インシュレータの上面、下面の少なくともいずれかの、シート前後方向での離間複数箇所に分離規定することに加えて、面状電極材からの型抜き加工によりなる連続蛇行形状のアンテナ電極が、可撓インシュレータの配置領域内に貼着、固定されている。 【0011】そして、この発明の請求項3においては、アンテナ電極が、直線部を互い違いに連鎖させることにより形成された、略S字の連なる連続蛇行形状体として、また、この発明の請求項4においては、アンテナ電極が、略O字部を千鳥に繋げることにより形成された、千鳥連鎖状の連続蛇行形状体として、それぞれ具体化されている。 【0012】更に、この発明の請求項5においては、アンテナ電極の配置領域を、シート左右方向に延びる略帯状域として、可撓インシュレータの上面、下面の少なくともいずれかの、シート前後方向での離間複数箇所に分離規定することに加えて、面状電極材からの型抜き加工によりなる略渦巻き形状のアンテナ電極が、可撓インシュレータの配置領域内に貼着、固定されている。 【0013】そして、この発明の請求項6においては、アンテナ電極の型抜き形状が、シート前後方向での配置領域に応じて異なるものとなっている。 【0014】更に、この発明の請求項7においては、可撓インシュレータの面上に規定された、シート左右方向に延びる略帯状の配置領域が、各配置領域毎にシート左右で分割規定され、電気的一体化のはかられた左右分断型のアンテナ電極が、この左右分割された配置領域内にそれぞれ貼着、固定されている。 【0015】そして、この発明の請求項8においては、前後方向に延びるスリットが、この左右の配置領域間で可撓インシュレータに形成されている。 【0016】更に、この発明の請求項9においては、アンテナ電極の端末角部を面取り形状としている。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。 【0018】図1に示すように、この発明に係る電界検出式着座センサのアンテナユニット10は、アンテナ電極12を、絶縁部材としてなる可撓インシュレータ14の面上に配することにより形成されている。 【0019】図1に加えて図2を見るとわかるように、このアンテナユニット10は、通常、車両用シート16のシートクッション18(共に図3参照)をなすシートパッド20の座部20a(かがみ部と一般的に称される、シートクッション18での座部18aに相当する)に規定された敷設凹部22内に敷設される。そして、この、アンテナユニット10の敷設されたシートパッド20の全体をトリムカバー24で被覆することにより、図3に示すような、アンテナユニット10の内設されたシートクッション18は形成される。 【0020】このような、シートクッションの座部18aに内設されたアンテナユニット10を用いる、静電容量形近接スイッチの原理を利用した電界検出式着座センサは、アンテナユニットのアンテナ電極12に高周波電界を発生させ、誘電体である人体の近接によるこの高周波電界の乱れを静電容量変化として捉えることにより、人体の近接、つまりは着座の有無を検出しようとするものであるが、その基本構成は特開平11‐291803号公報等にも開示されている通り公知であり、この基本構成自体はこの発明の趣旨でないことから、電界検出式着座センサの基本構成、および電界検出式着座センサとしての基本動作に関する詳細な説明は、ここでは省略するものとする。 【0021】アンテナユニット10に用いられる可撓インシュレータ14は、絶縁素材である、たとえばウレタン、あるいは不織布等からなる可撓性板状体であり、図1、図2に示すように、シートパッドの敷設凹部22に対応する大きさ、形状に形成されている。 【0022】なお、図1、図2に示すように、シートパッドの座部20aには、トリムカバー吊り込み用の縦溝26、横溝27が形成されており、この横溝に整列する吊込孔28が、可撓インシュレータ14には形成されている。そして、この吊り込み用の縦溝26、横溝27を介したトリムカバー24の吊り込みにより、シートクッション18の表面には、図3に示すような吊込線29が形成される。 【0023】ここでは、横溝27を介したシート左右方向での吊り込みを要するシートクッション18を例示しているため、可撓インシュレータ14に吊込孔28を形成しているが、シート左右方向での吊り込みを要さないシートクッションであれば、可撓インシュレータにおける吊込孔の形成は省略できる。 【0024】ここで、図1、図2に示すように、アンテナ電極12を、この可撓インシュレータ14の面上に固定的に配することで、この発明のアンテナユニット10は形成されるが、この発明においては、アンテナ電極の配置箇所となる配置領域30が、シート左右方向に延びた略帯状域30-1〜30-5として、たとえば上面14U、下面14Lでの上下互い違いの位置で、シート前後方向の離間複数箇所にそれぞれ規定され、この配置領域毎に、アンテナ電極12-1〜12-5がそれぞれ貼着のもとで固定されている。 【0025】アンテナ電極12(12-1〜12-5)は、この略帯状の配置領域30(30-1〜30-5)とほぼ同一の略帯状の面状体として形成されるが、図2に加えて図4を見るとわかるように、この発明の実施の第1形態では、導電繊維(経糸32-1、緯糸32-2)の織物としてなるこの略帯状のアンテナ電極を、そのバイアス使いで可撓インシュレータ14の配置領域内に貼着、固定するものとして具体化している。 【0026】導電繊維の織物としてなる面状のアンテナ電極12(12-1〜12-5)のバイアス使いとは、図4を見るとよくわかるように、シート(シートクッション18)の前後、左右の方向に対する斜め方向(約45度の角度)に導電繊維(経糸32-1、緯糸32-2)の延びる方向を一致させるアンテナ電極の裁断形態、および使用形態を示すものであり、このようなバイアス使いとすることで、この織物としてなる面状(略帯状)のアンテナ電極に伸び、および柔軟性(撓み)が十分に得られるというものである。 【0027】これに加えて、この発明においては、図2に示すように、シート左右方向に延びる略帯状のアンテナ電極12(12-1〜12-5)をシート前後方向に離間並置するものとしている。つまり、この発明によれば、アンテナ電極12(12-1〜12-5)の貼着された可撓インシュレータ14自体にも、シート前後方向での撓みは十分に確保可能となる。 【0028】上記のように、この発明の実施の第1形態における電界検出式着座センサのアンテナユニット10では、シート左右方向に延びる略帯状のアンテナ電極(12-1〜12-5)を可撓インシュレータ14の面上でシート前後方向に離間並置するとともに、その各アンテナ電極を織物のバイアス使いとしている。つまり、可撓インシュレータ14の撓みが、アンテナ電極12(12-1〜12-5)の離間並置により促進されるばかりでなく、各アンテナ電極自体にもその伸び、および柔軟性が確保されるため、着座者の尻部や大腿部等の曲面に対応した撓み変形が十分に確保可能となり、着座時における、アンテナユニットでの面内反力の発生が確実に低減される。 【0029】従って、着座者に対する違和感や不快感等の付与が十分に防止されることから、アンテナユニット10をシートクッションの座部18aに内設する電界検出式着座センサにおいても、その快適性の向上が十分に確保される。 【0030】なお、この発明の実施の形態においては、アンテナ電極12を可撓インシュレータ14の上下面に互い違いに配設するものとして、このアンテナ電極12(12-1〜12-5)のための配置領域30(30-1〜30-5)がそれぞれの位置に規定されているが、アンテナ電極、つまりは配置領域の数はこれに限定されるものではない。つまり、アンテナ電極12はシート前後方向に分離並置された複数であれば足りるため、たとえば2〜6程度の上下互い違いの箇所に、配置領域30を規定する構成としてもよい。 【0031】また、可撓インシュレータ14に規定される配置領域30、つまりアンテナ電極12は、シート前後方向に離間した複数箇所であれば足りるため、可撓インシュレータの上下面14U,14Lの互い違いの箇所に限定されず、たとえば、上下いずれかの面のみに、アンテナ電極のための配置領域を規定し、それに従ってアンテナ電極を各配置領域に配置する構成としてもよい。 【0032】ここで、図4に示すように、アンテナ電極12の端末角部12aを、たとえば円弧状の面取り形状とすることが好ましい。このような構成によれば、着座者に対するアンテナ電極12の角当たりが確実に防止できるため、この点からも、着座者に対する違和感、不快感の付与が防止され、ひいては着座者の快適性が向上される。 【0033】ところで、上述の第1形態においては、アンテナ電極12(12-1〜12-5)を織物のバイアス使いとして具体化しているが、アンテナ電極をそれ自体での伸び、撓みの確保できる形態とすれば足りることから、この発明の実施の第2形態においては、図5に示すように、アンテナ電極112(112-1〜112-5)を、面状電極材からの型抜き加工によりなる連続蛇行形状体、たとえば直線部を互い違いに連鎖させることによりなる略S字形状の連続蛇行形状体として具体化している。 【0034】なお、アンテナ電極112(112-1〜112-5)の形態以外はこの実施の第2形態も第1形態と同様であるため、アンテナ電極の形態以外に関する説明は、第1形態でのものを援用するものとして、ここでは省略する。 【0035】また、アンテナ電極112(112-1〜112-5)をなす面状電極材としては、上述の第1形態で例示した導電繊維からなる織物のほかに、たとえば銅箔等からなるもの等も利用できる。 【0036】この略S字形状の連続蛇行形状体としてなるアンテナ電極112(112-1〜112-5)は、シート左右方向への伸びが十分に期待できることから、アンテナ電極をシート前後方向に離間並置することと併せて、この実施の第2形態においても、アンテナユニット10での、着座者の尻部や大腿部等の曲面に対応した撓み変形が十分に確保可能となる。 【0037】特に、このような連続蛇行形状体としてなるアンテナ電極112(112-1〜112-5)によれば、シート左右方向への伸びが一層大きく確保できるため、比較的大きな伸び、撓みの要求される着座者の尻部付近への配置、つまりシート後部側に位置する配置領域30-3〜30-5等での適用に有利なアンテナ電極が容易に確保可能となる。 【0038】なお、図5においては、アンテナ電極112(112-1〜112-5)として、直線部を曲線部によって略S状に連鎖させた連続蛇行形状を具体化しているが、これに限定されず、たとえば、図6に示すような、直線部を直線部によって互い違いに連鎖させた連続蛇行形状体としてアンテナ電極を形成してもよい。 【0039】また、面状電極材からの型抜き加工によりなる連続蛇行形状体であれば足りるため、図7に示すような、スリット34を交互に打ち抜くことによりなる略S字形状の連続蛇行形状体として、アンテナ電極112(112-1〜112-5)を形成してもよい。 【0040】更に、アンテナ電極112(112-1〜112-5)の連続蛇行形状は、図5ないし図7に示すような直線部を互い違いに繋げた形態に限定されず、たとえば、図8ないし図10に示すような略O字部を蛇行状に連鎖させる形態であってもよい。 【0041】たとえば、図8には、千鳥に配置された略O字部を更に千鳥に繋げた連続蛇行形状体としてなるアンテナ電極112(112-1〜112-5)を示す。また、図9には、略O字部を千鳥に配置する点では図8に共通するものの、その連鎖形態が図8のものとは異なる連続蛇行形状体のアンテナ電極112(112-1〜112-5)を示している。 【0042】更に、図10には、縦長の略O字部をシート左右方向に離間並置し、これを千鳥状に繋げて連鎖させることにより連続蛇行形状としたアンテナ電極112(112-1〜112-5)の例を示している。 【0043】なお、この発明の実施の形態においては、アンテナ電極112(112-1〜112-5)として使用可能な連続蛇行形態の6種類の例を図5ないし図10として示しているが、これはその一例にすぎず、これに限定されるものではない。つまり、ここに図示した以外の連続蛇行形態を持つ連続蛇行形状体として、アンテナ電極112(112-1〜112-5)を形成してもよい。 【0044】また、図5ないし図10に示すように、この連続蛇行形態のアンテナ電極112(112-1〜112-5)においても、その端末角部112aを第1形態と同様の面取り形状とすることが望ましい。この構成とすれば、この第2形態においても、着座者に対するアンテナ電極112(112-1〜112-5)の角当たりが確実に防止できる。 【0045】更に、アンテナ電極112(112-1〜112-5)の連続蛇行形状は、配置領域30の長手方向、つまりシート左右方向に続くものに限定されず、たとえば、図11に示すような、配置領域30(30-1〜30-5)の短手方向、つまりシート前後方向に続くものとしても具現化できる。この場合においては、図示のような、スリット36を交互に打ち抜くことによりなる連続蛇行形状が、その形態としては最も効果的であると考えられる。 【0046】ここで、図11に加えて図12を見るとわかるように、シート前後方向に連続する連続蛇行形状体は、配置領域30(30-1〜30-5)をシート左右方向に分割規定した場合のアンテナ電極112(112-1〜112-5)として特に有効な形態となる。左右の配置領域30(L,R)は、たとえば所定間隔離反した離間位置に規定され、この左右の配置領域に、左右対称形状のアンテナ電極112(L,R)がそれぞれ配置される。 【0047】なお、図11を見るとわかるように、左右のアンテナ電極112(L,R)は、左右対称形状の左右分断型であるものの、たとえば蛇行した接続線部112aを介した接続のもとで、電気的に一体化されている。 【0048】このように、アンテナ電極112(L,R)を左右に分割配置する構成においては、可撓インシュレータ14、つまりはアンテナユニット10における、シートの前後、左右の両方向での撓みが確実に得られるため、着座者の尻部や大腿部等の曲面に対応した撓み変形がより一層確保可能となる。 【0049】特に、図11に示すような、シート前後方向に延びた連続蛇行形状体としてなるアンテナ電極112(L,R)は、シート前後方向への伸び、撓みに有利であるため、比較的動きのある大腿部付近への配置、つまりシート前部側に位置する配置領域30-1,30-2等への配置に有効であるとも考えられる。 【0050】そして、左右のアンテナ電極112(L,R)間は、蛇行した接続線部112aを介して電気的に接続されているにすぎないため、この左右のアンテナ電極が各アンテナ電極間での可撓インシュレータ14の伸び、撓みの妨げとなることもない。 【0051】なお、この左右分離形態においても、端末角部112bを面取り形状とすれば、着座者に対するアンテナ電極112(112-1〜112-5)(L,R)の角当たりが確実に防止可能となる。 【0052】ここで、配置領域30(L,R)を左右に分割規定する構成においては、アンテナ電極112(112-1〜112-5)にシート左右方向への伸びをさほど期待しなくとも、可撓インシュレータ14自体の伸び、撓み等のもとで、アンテナユニット10として面内反力は十分に抑制できる。つまり、この実施の第3形態として図13に示すように、面状電極材からの型抜き加工によりなる略渦巻き形状体として、アンテナ電極212-1〜212-5の左右のアンテナ電極212(L,R)を形成することもできる。 【0053】なお、この略渦巻き形状体としてなるアンテナ電極212-1〜212-5においても、その左右のアンテナ電極212(L,R)は左右対称であり、この左右のアンテナ電極間は、図示のように、蛇行する接続線部212aを介して電気的に一体化されている。 【0054】このような略渦巻き形状体としてなるアンテナ電極212-1〜212-5は、深さ方向、つまりシート上下方向での撓み変化に有利であるため、比較的大きな伸び、撓みの要求される着座者の尻部付近への配置、つまりシート後部側に位置する配置領域30-3〜30-5等での配置に有利なアンテナ電極が容易に確保可能となる。 【0055】また、このような、配置領域30(30-1〜30-5)を左右に分割規定する構成においては、図13、および図14に示すように、この左右の配置領域30(L,R)の間に、シート前後方向に延びたスリット38を設けることも可能となる。このようなスリット38を可撓インシュレータ14に設ければ、シート左右方向での可撓インシュレータの撓み、つまりはアンテナユニット10の撓みがより円滑に確保できるため、快適性向上の一層の改善が十分に期待できる。 【0056】なお、この実施の第3形態においても、端末角部212bを面取り形状とすれば、着座者に対するアンテナ電極212(212-1〜212-5)(L,R)の角当たりが確実に防止可能となる。 【0057】また、この第3形態においても、アンテナ電極212(212-1〜212-5)の面状電極材としては、導電繊維からなる織物、および銅箔等が例示できる。 【0058】ところで、上述した実施の各形態におけるアンテナ電極の形態は、それぞれ個別の使用を限定するものでなく、それぞれを組み合わせて使用することが可能である。つまり、シート左右方向での伸び、撓みに有利な図5ないし図10に示す連続蛇行形態のアンテナ電極112、あるいは図13に示す略渦巻き形態のアンテナ電極212のいずれかをシート後部側の配置領域30-3〜30-5に配置し、残るシート前部側の配置領域30-1,30-2に、図4に示す織物のバイアス使いとしてなるアンテナ電極12、あるいは図11に示す連続蛇行形態のアンテナ電極112のいずれかを配置する組み合わせとすれば、アンテナ電極の形態を有効に活用したアンテナユニット10を構成することが十分に可能となる。 【0059】上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。 【0060】 【発明の効果】上記のように、この発明の電界検出式着座センサのアンテナユニットによれば、アンテナユニットをなす可撓インシュレータ、およびアンテナ電極のいずれにも伸び、撓みが十分に確保できるため、着座者の尻部や大腿部等の曲面に対応した撓み変形が十分に確保可能となり、着座時における、アンテナユニットでの面内反力の発生が確実に低減される。 【0061】従って、着座者に対する違和感や不快感等の付与が十分に防止されることから、アンテナユニットをシートクッションの座部に内設する電界検出式着座センサにおいても、その快適性の向上が十分に確保される。 【0062】そして、導電繊維の織物としてなる略帯状のアンテナ電極をそのバイアス使いとすれば、面状のアンテナ電極であっても、そのアンテナ電極に伸び、および柔軟性が確保可能となる。 【0063】更に、アンテナ電極をシート左右方向に連続する連続蛇行形状体とすればシート左右方向での伸びが、またアンテナ電極をシート前後方向に連続する連続蛇行形状体とすればシート前後方向での伸びが、それぞれ十分に確保できるため、可撓インシュレータにおける配置個所に応じて選択的に使用することで、その快適性が一層向上される。 【0064】また、アンテナ電極を略渦巻き形状体とすれば、シート上下方向での伸びが十分に確保できるため、この点においても、可撓インシュレータにおける配置個所に応じて選択的に使用することで、その快適性が一層向上される。 【0065】更に、アンテナ電極の型抜き形状をシート前後方向での配置領域に応じて異なるものとすれば、アンテナ電極の形態を有効に活用したアンテナユニットを構成することが十分に可能となる。 【0066】そして、略帯状の配置領域を各配置領域毎にシート左右に分割規定すれば、シート左右方向での撓みが、アンテナユニット自体に確保できる。 【0067】また、前後方向に延びるスリットを左右の配置領域間で可撓インシュレータに形成すれば、シート左右方向でのアンテナユニット自体の撓みを一層促進させることができる。 【0068】更に、アンテナ電極の端末角部を面取り形状とすれば、着座者に対するアンテナ電極の角当たりが確実に防止できるため、この点からも、着座者に対する違和感、不快感の付与が防止され、ひいては着座者の快適性が向上される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000133098 【氏名又は名称】株式会社タチエス 【住所又は居所】東京都昭島市松原町3丁目3番7号
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| 【出願日】 |
平成14年1月18日(2002.1.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086195 【弁理士】 【氏名又は名称】藁科 孝雄
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| 【公開番号】 |
特開2003−212018(P2003−212018A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月30日(2003.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2002−9498(P2002−9498) |
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