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【発明の名称】 単軌条運搬機の折り畳み座席の構成
【発明者】 【氏名】大塚 豊史
【住所又は居所】愛媛県伊予市宮下96番地1 光永産業株式会社内

【要約】 【課題】本発明は、荷台に設けた座席や背受けを折り畳んで収納させ、収納スペースを小さくして、荷台から背受けフレームの裏面までの高さを低く構成した折り畳み座席を設けた乗用台車兼用荷物台車の提供。

【解決手段】荷台1に鞍乗り出来る座席5を荷台に密着して折り畳めるよう構成すると共に、座席の後部に背受けフレーム6を設けて、前方に折り畳めるよう構成し、折り畳んだとき背受けフレーム6に設けた背受け部8が座席部に重ならないよう配置して荷台にはほぼ平行になるよう構成し、背受けフレームの裏面には、ほぼ全面にわたって床材11を延設して、背受けフレームを折り畳んだ状態で荷物を前記の床材上に積載出来るようにし、前記の座席5を、折り畳める脚2で支持し、脚の一端を回動自在に荷台に締結して、座席が後方に移動しながら折り畳めるよう構成した単軌条運搬機の折り畳み座席の構成。
【特許請求の範囲】
【請求項1】荷台に鞍乗り出来る座席を荷台に密着して折り畳めるよう構成すると共に、座席の後部に背受けフレームを設けて、前方に折り畳めるよう構成し、折り畳んだとき背受けフレームに設けた背受け部が座席部に重ならないよう配置して設けてあることを特徴とする単軌条運搬機の折り畳み座席の構成。
【請求項2】折り畳んだ背受けフレームは、荷台にはほぼ平行になるよう構成し、背受けフレームの裏面には、ほぼ全面にわたって床材を延設して、背受けフレームを折り畳んだ状態で荷物を前記の床材上に積載出来るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の単軌条運搬機の折り畳み座席の構成。
【請求項3】鞍乗り出来る座席を、折り畳める脚で支持し、脚の一端を回動自在に荷台に締結して、座席が後方に移動しながら折り畳めるよう構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の単軌条運搬機の折り畳み座席の構成。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明に係る単軌条運搬機の折り畳み座席の構成は、動力車に牽引されている乗用台車の座席を折り畳めるようにし、座席を折り畳んで背受けフレーム上に荷物を積載できるようにした荷物台車兼用乗用台車の座席の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】荷台に座席や背受けを設けた単軌条運搬機は、人車用として知られており、軽量の荷物は座席横に積載して人員と一緒に輸送していた。しかし、ある程度の重量物や長い荷物の運搬には座席と背受けを外して荷台に積載しており、座席と背受けの脱着が煩雑な作業となっている。座席を折り畳み、背受けフレーム内に収納するものも考案されているが、座席の位置が背受けフレームの高さに因って制限される欠点がある。
【0003】荷台には通常複数の座席と背受けを構成しており、背受けを装備する背受けフレームと背受けフレームの前後方向のほぼ中央に鞍乗り型の座席を配置している。これは単軌条運搬機が急傾斜地を登坂、降坂する際に、乗員が進行方向に向かって着席しやすくするためである。背受けの位置は、人の体型に合わせて座席上面よりほぼ一定寸法で上方に配置してある。従って座席の位置、背受けの適正な位置はほぼ決まっている。このため、座席や背受けを折り畳んで収納する場合、収納の構成が悪いと、座席と背受け部が重なって収納スペースが大きくなり、折り畳んだ背受けフレームに荷を乗せようとすると荷台の高さが高くなる欠点がある。又、背受けフレームの裏面を利用して荷物を載せようとしても荷台に平行にならず、荷物が安定しないことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、荷台に設けた座席や背受けを折り畳んで収納させ、収納スペースを小さくして、荷台から背受けフレームの裏面までの高さを低く構成し、簡単に荷物兼用台車に変更出来る折り畳み座席を提案する事である。これにより、人車用台車が簡単に荷物台車になり、台車の入れ替えや、複数台車を待機させるために必要な、分岐軌条が不要になる。荷物積載位置が低く、単軌条運搬機の安定走行が可能になる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る単軌条運搬機の折り畳み座席の構成は、上記の課題を解決するため、荷台に設けた座席、背受けを折り畳んで収納させ、収納スペースを小さくして、荷台から背受けフレームの裏面までの高さを低く構成したものである。
【0006】請求項1に記載の発明は、単軌条運搬機の折り畳み座席において、荷台に鞍乗り出来る座席を荷台に密着して折り畳めるよう構成すると共に、座席の後部に背受けフレームを設けて、前方に折り畳めるよう構成し、折り畳んだとき背受けフレームに設けた背受け部が座席部に重ならないよう配置して設けてあることを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の実施形態は、前記の本発明の構成において折り畳んだ背受けフレームが、荷台にはほぼ平行になるよう構成し、背受けフレームの裏面には、ほぼ全面にわたって床材を延設して、背受けフレームを折り畳んだ状態で荷物を前記の床材上に積載出来るようにしたことを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の実施形態は、鞍乗り出来る座席を、折り畳める脚で支持し、脚の一端を回動自在に荷台に締結して、座席が後方に移動しながら折り畳めるよう構成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の技術的思想は、単軌条運搬機の折り畳み座席の実施例において次のように具体化されている構成である。
【0010】本発明の実施例は、単軌条運搬機の折り畳み座席において、荷台に鞍乗り出来る座席を荷台に密着して折り畳めるように構成する。
【0011】座席の後部に背受けフレームを設けて、背受けフレームに回動芯を設けて前方に折り畳めるようにする。
【0012】折り畳んだとき背受けフレームに設けた背受け部が座席部に重ならないようにする。
【0013】荷台に密着して折り畳んだ背受けフレームが、荷台にはほぼ平行になるよう構成し、背受けフレームの裏面には、ほぼ全面にわたって床材を延設してある。
【0014】鞍乗り出来る座席は、座席フレームを折り畳める脚で支持されており、脚の一端を回動自在に荷台に締結して、もう一方の脚を後方へ滑らせて座席が後方に移動しながら折り畳めるようにする。
【0015】
【実施例】添付図面は、本発明の実施例に係る単軌条運搬機の折り畳み座席の構成を具体化しているものである。図1は、折り畳み座席の正面図、図2は、同側面図、図3は、荷台上の座席を折り畳み、折り畳んだ座席の上に荷物を積載することが出来る状態で動力車に牽引されている単軌条運搬機の側面図、図4は、同背面図、図5は、荷台上の座席を樹立した状態で牽引されている単軌条運搬機の側面図、図6は、同背面図、図7は、座席を折り畳む状態若しくは座席を樹立する状態を時間の経過により示す側面図をそれぞれ示すものである。
【0016】荷台1には、荷台の両側面に背受けフレーム6の回動芯7を持つ背受けフレーム支持板12を設けて、背受けフレーム6を前方向に回動自在に取り付けてあり、背受けフレーム6を直立位置で固定するボルト10で締結してある。背受けフレーム6の上方には背受け8と、背受けフレーム裏面には床材11をほぼ全面に延設してある。この実施例の場合、背受けフレーム6の上方に背受け8を設けているが、この背受けは背受けフレーム6に沿って移動可能にしてもよい。背受けフレームの回動芯3は、背受けフレームの支持板12に長穴を設けてあり、前方にスライドさせることも出来る。背受けフレーム6の両側部には、ハンドル(横)9を設けてあり、これは人員の乗降時の手摺りであり、更に背受けフレームを折り畳んだ時に背受けフレーム6の裏面を荷台1と平行に支持して荷を受ける脚も兼ねてある。
【0017】背受けフレーム6の前方で、更に前の背受けフレームとの間のほぼ中央部で荷台幅方向の中央部には座席5を設け、座席5は折り畳み可能な座席フレーム2によって支持されており、前方の座席フレーム回動芯3を中心に回動しながら、折り畳める構成になっている。
【0018】座席フレーム2は、座席後部の掛け金4に引掛けて、人が着席する位置で固定される。折り畳み時には、掛け金4を越えて座席フレーム2を後方へスライドさせることにより、座席5を後方に移動させながら収縮して、荷台1に密着し収納される。
【0019】背受けフレーム6は、工具を用いなくても締結出来るボルト10を外し、背受けフレーム回動芯7を中心に前方に回動させて、ハンドル(横)9が荷台1に接する状態まで収納される。このときハンドル(横)9は脚を兼ねてあり、又座席5は後方に移動して座席フレーム2が荷台1上に密着して平行に収納されているので、背受け8に干渉することなく、最小のスペースで背受けフレーム6は座席の側方に又背受け8は座席5の前方に位置して収納されることになる。
【0020】荷台上に折り畳まれた座席5は、背受け8の両側にあるハンドル(横)9が脚を兼ねており、更に背受けフレーム6の裏面に延設してある床材11によりカバーされるので、その上に荷物を積載しても何ら差し支えない。
【0021】
【発明の効果】本発明の効果は、請求項1乃至請求項3の各項に記載の構成により次のように奏せられる。
【0022】座席を後方に移動しながら収納されるため、座席位置を樹立する背受けフレームのほぼ中央に持って来ることが出来、適切な高さに背受けを配置出来る。このため乗員が着座方向を替えても、座席の着座スペースが確保出来る。
【0023】前進方向に着座する機会が多いが、その時の背受けを適切な位置に配置出来るので、乗り心地が良い。
【0024】収納スペースが座席の厚み分で良く、背受けフレームも荷台に平行に構成出来るので、荷物の積載が楽で、重心が低く安定走行が可能となる。
【出願人】 【識別番号】592070937
【氏名又は名称】光永産業株式会社
【住所又は居所】愛媛県伊予市宮下96番地1
【出願日】 平成14年1月24日(2002.1.24)
【代理人】 【識別番号】100071892
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 隆一 (外1名)
【公開番号】 特開2003−212015(P2003−212015A)
【公開日】 平成15年7月30日(2003.7.30)
【出願番号】 特願2002−15154(P2002−15154)