| 【発明の名称】 |
車両用乗降補助装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】加藤 和人 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産自動車株式会社内
【氏名】根本 英明 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産自動車株式会社内
【氏名】平尾 章成 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産自動車株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】車両の前後方向に3列以上の座席を配置した車両において、後席乗員の乗降性を向上させる。
【解決手段】車両の前後方向に3列以上の座席を配置した車両であって、それらの座席の内の前後に隣接する前席と後席の乗員が乗降するための共通のドアを備えた車両に用いる乗降補助装置において、前席シート21のシートバックを上下に分割してシートバック上部21cとシートバック下部21bとをそれぞれ相対的に回動可能に連結し、後席乗員の乗降開始時に、前席シートバック下部21bを前傾させるとともに前席シートバック上部21cを後傾させ、前席シートバック上部21cを後席シートクッション側に下降させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】車両の前後方向に3列以上の座席を配置した車両であって、それらの座席の内の前後に隣接する前席と後席の乗員が乗降するための共通のドアを備えた車両に用いる乗降補助装置において、前席シートのシートバックを上下に分割してシートバック上部とシートバック下部とをそれぞれ相対的に回動可能に連結し、後席乗員の乗降開始時に、前席シートバック下部を前傾させるとともに前席シートバック上部を後傾させ、前席シートバック上部を後席シートクッション側に下降させることを特徴とする車両用乗降補助装置。 【請求項2】請求項1に記載の車両用乗降補助装置において、後席乗員の乗降開始時に前席シートを車両前方に移動することを特徴とする車両用乗降補助装置。 【請求項3】車両の前後方向に3列以上の座席を配置した車両であって、それらの座席の内の前後に隣接する前席と後席の乗員が乗降するための共通のドアを備えた車両に用いる乗降補助装置において、シートバックを上下に分割し、シートバック上部とシートバック下部とをそれぞれ相対的に回動可能に連結した前席シートと、前席シートバック上部を傾動させる上部傾動手段と、前席シートバック下部を傾動させる下部傾動手段と、後席乗員の乗降開始を検知する乗降開始検知手段と、前記乗降開始検知手段により後席乗員の乗降開始が検知されると、前記下部傾動手段により前席シートバック下部を前傾させるとともに、前記上部傾動手段により前席シートバック上部を後傾させ、前席シートバック上部を後席シートクッション側に下降させる制御手段とを備えることを特徴とする車両用乗降補助装置。 【請求項4】請求項3に記載の車両用乗降補助装置において、前記制御手段は、前記乗降開始検知手段により後席乗員の乗車開始が検知されたときは、前席シートバック上部の高さが、後席乗員が前席シートバック上部に手をかけて身体を引き上げることが可能な高さになるまで、前席シートバック下部を前傾させるとともに前席シートバック上部を後傾させることを特徴とする車両用乗降補助装置。 【請求項5】請求項3に記載の車両用乗降補助装置において、前記制御手段は、前記乗降開始検知手段により後席乗員の降車開始が検知されたときは、前席シートバック上部の高さが、後席乗員が前席シートバック上部に手をついて身体を支えることが可能な高さになるまで、前席シートバック下部を前傾させるとともに前席シートバック上部を後傾させることを特徴とする車両用乗降補助装置。 【請求項6】請求項3〜5のいずれかの項に記載の車両用乗降補助装置において、後席乗員の乗降開始前の前席シートバックの状態を記憶する記憶手段と、後席乗員の乗降終了を検知する乗降終了検知手段とを備え、前記制御手段は、前記乗降終了検知手段により後席乗員の乗降終了が検知されると、前記下部傾動手段と前記上部傾動手段により前席シートバック下部と前席シートバック上部を前記記憶手段に記憶された後席乗員の乗降開始前の状態に復帰させることを特徴とする車両用乗降補助装置。 【請求項7】請求項3〜5のいずれかの項に記載の車両用乗降補助装置において、前席シートを車両前後に移動させるシート移動手段を備え、前記制御手段は、前記乗降開始検知手段により後席乗員の乗降開始が検知されると、前記シート移動手段により前席シートを車両前方に移動させることを特徴とする車両用乗降補助装置。 【請求項8】請求項7に記載の車両用乗降補助装置において、後席乗員の乗降開始前の前席シートの位置を記憶する記憶手段と、後席乗員の乗降終了を検知する乗降終了検知手段とを備え、前記制御手段は、前記乗降終了検知手段により後席乗員の乗降終了が検知されると、前記シート移動手段により前席シートを前記記憶手段に記憶された後席乗員の乗降開始前の位置に復帰させることを特徴とする車両用乗降補助装置。 【請求項9】請求項3〜8のいずれかの項に記載の車両用乗降補助装置において、後席の乗降開始時に操作する乗降開始操作部材を備え、前記乗降開始検知手段は、前記乗降開始操作部材の操作により後席乗員の乗降開始を検知することを特徴とする車両用乗降補助装置。 【請求項10】請求項6または請求項8に記載の車両用乗降補助装置において、後席の乗降終了時に操作する乗降終了操作部材を備え、前記乗降終了検知手段は、前記乗降終了操作部材の操作により後席乗員の乗降終了を検知することを特徴とする車両用乗降補助装置。 【請求項11】請求項6または請求項8に記載の車両用乗降補助装置において、後席シートクッションの荷重を検出する荷重検出手段を備え、前記乗降終了検知手段は、前記荷重検出手段による後席シートクッションの荷重検出結果に基づいて後席乗員の乗降終了を検知することを特徴とする車両用乗降補助装置。 【請求項12】請求項1〜11のいずれかの項に記載の車両用乗降補助装置において、前席シートバック上部のドア側に把持部を設けることを特徴とする車両用乗降補助装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は乗員の車両への乗降を補助する装置に関する。 【0002】 【従来の技術】前席乗員と後席乗員とが共通のドアから乗降する車両において、前席シートバックを前に傾けながら前席シートクッションを前方にスライドさせることによって、後席乗員の乗降を補助するようにしたウォークイン機構が知られている(例えば特開2000−313261号公報参照)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述したウォークイン機構では、前席シートバックを前に倒して前席シートを前にスライドさせるので、前席シートバック上部が前に行き過ぎてしまい、後席乗員が前席シートバック上部に手をついて乗降しずらく、かといって前席シートバックを余り前傾させないようにして乗降時に前席シートバック上部につかまり易くすると、降車時に後席乗員の膝が前席シートバックの背面に当たって乗降しずらくなる。 【0004】本発明の目的は、車両の前後方向に3列以上の座席を配置した車両において、後席乗員の乗降性を向上させることにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】(1) 請求項1の発明は、車両の前後方向に3列以上の座席を配置した車両であって、それらの座席の内の前後に隣接する前席と後席の乗員が乗降するための共通のドアを備えた車両に用いる乗降補助装置において、前席シートのシートバックを上下に分割してシートバック上部とシートバック下部とをそれぞれ相対的に回動可能に連結し、後席乗員の乗降開始時に、前席シートバック下部を前傾させるとともに前席シートバック上部を後傾させ、前席シートバック上部を後席シートクッション側に下降させる。 (2) 請求項2の車両用乗降補助装置は、後席乗員の乗降開始時に前席シートを車両前方に移動するようにしたものである。 (3) 請求項3の発明は、車両の前後方向に3列以上の座席を配置した車両であって、それらの座席の内の前後に隣接する前席と後席の乗員が乗降するための共通のドアを備えた車両に用いる乗降補助装置において、シートバックを上下に分割し、シートバック上部とシートバック下部とをそれぞれ相対的に回動可能に連結した前席シートと、前席シートバック上部を傾動させる上部傾動手段と、前席シートバック下部を傾動させる下部傾動手段と、後席乗員の乗降開始を検知する乗降開始検知手段と、前記乗降開始検知手段により後席乗員の乗降開始が検知されると、前記下部傾動手段により前席シートバック下部を前傾させるとともに、前記上部傾動手段により前席シートバック上部を後傾させ、前席シートバック上部を後席シートクッション側に下降させる制御手段とを備える。 (4) 請求項4の車両用乗降補助装置は、前記制御手段によって、前記乗降開始検知手段により後席乗員の乗車開始が検知されたときは、前席シートバック上部の高さが、後席乗員が前席シートバック上部に手をかけて身体を引き上げることが可能な高さになるまで、前席シートバック下部を前傾させるとともに前席シートバック上部を後傾させるようにしたものである。 (5) 請求項5の車両用乗降補助装置は、前記制御手段によって、前記乗降開始検知手段により後席乗員の降車開始が検知されたときは、前席シートバック上部の高さが、後席乗員が前席シートバック上部に手をついて身体を支えることが可能な高さになるまで、前席シートバック下部を前傾させるとともに前席シートバック上部を後傾させるようにしたものである。 (6) 請求項6の車両用乗降補助装置は、後席乗員の乗降開始前の前席シートバックの状態を記憶する記憶手段と、後席乗員の乗降終了を検知する乗降終了検知手段とを備え、前記制御手段によって、前記乗降終了検知手段により後席乗員の乗降終了が検知されると、前記下部傾動手段と前記上部傾動手段により前席シートバック下部と前席シートバック上部を前記記憶手段に記憶された後席乗員の乗降開始前の状態に復帰させるようにしたものである。 (7) 請求項7の車両用乗降補助装置は、前席シートを車両前後に移動させるシート移動手段を備え、前記制御手段によって、前記乗降開始検知手段により後席乗員の乗降開始が検知されると、前記シート移動手段により前席シートを車両前方に移動させるようにしたものである。 (8) 請求項8の車両用乗降補助装置は、後席乗員の乗降開始前の前席シートの位置を記憶する記憶手段と、後席乗員の乗降終了を検知する乗降終了検知手段とを備え、前記制御手段によって、前記乗降終了検知手段により後席乗員の乗降終了が検知されると、前記シート移動手段により前席シートを前記記憶手段に記憶された後席乗員の乗降開始前の位置に復帰させるようにしたものである。 (9) 請求項9の車両用乗降補助装置は、後席の乗降開始時に操作する乗降開始操作部材を備え、前記乗降開始検知手段によって、前記乗降開始操作部材の操作により後席乗員の乗降開始を検知するようにしたものである。 (10) 請求項10の車両用乗降補助装置は、後席の乗降終了時に操作する乗降終了操作部材を備え、前記乗降終了検知手段によって、前記乗降終了操作部材の操作により後席乗員の乗降終了を検知するようにしたものである。 (11) 請求項11の車両用乗降補助装置は、後席シートクッションの荷重を検出する荷重検出手段を備え、前記乗降終了検知手段によって、前記荷重検出手段による後席シートクッションの荷重検出結果に基づいて後席乗員の乗降終了を検知するようにしたものである。 (12) 請求項12の車両用乗降補助装置は、前席シートバック上部のドア側に把持部を設けるようにしたものである。 【0006】 【発明の効果】(1) 請求項1の発明によれば、後席乗員は、乗車時に前席シートバック上部に手をかけて身体を引き上げることができ、乗車時の身体にかかる負担を軽減して容易に後席に乗り込むことができる。また、後席乗員は、降車時に前席シートバック上部に手をついて身体を支えることができ、降車時の身体にかかる負担を軽減して容易に後席から降車することができる。さらに、前席シートバック下部が前傾した分だけ後席乗員の乗降時の通路が広くなり、乗降しやすくなる。したがって、車両の前後方向に3列以上の座席を配置した車両において、後席乗員の乗降性を向上させることができる。 (2) 請求項2の発明によれば、後席乗員の乗降時の通路がさらに広くなり、乗降しやすくなる。 (3) 請求項3の発明によれば、後席乗員は、乗車時に前席シートバック上部に手をかけて身体を引き上げることができ、乗車時の身体にかかる負担を軽減して容易に後席に乗り込むことができる。また、後席乗員は、降車時に前席シートバック上部に手をついて身体を支えることができ、降車時の身体にかかる負担を軽減して容易に後席から降車することができる。さらに、前席シートバック下部が前傾した分だけ後席乗員の乗降時の通路が広くなり、乗降しやすくなる。したがって、車両の前後方向に3列以上の座席を配置した車両において、後席乗員の乗降性を向上させることができる。 (4) 請求項4の発明によれば、後席乗員は、乗車時に前席シートバック上部に手をかけて身体を引き上げ易くなり、乗車時の身体にかかる負担を最少限に軽減して容易に後席に乗り込むことができる。 (5) 請求項5の発明によれば、後席乗員は、降車時に前席シートバック上部に手をついて身体を支え易くなり、降車時の身体にかかる負担を最少限に軽減して容易に後席から降車することができる。 (6) 請求項6の発明によれば、後席乗員の乗降終了後は前席シートバックが自動的に元の状態に復帰するから、前席乗員は支障なく前席シートへ乗降することができる。 (7) 請求項7の発明によれば、後席乗員の乗降時の通路がさらに広くなり、乗降しやすくなる。 (8) 請求項8の発明によれば、後席乗員の乗降終了後は前席シートが自動的に元の位置に復帰するから、前席乗員は支障なく前席シートへ乗降することができる。 (9) 請求項9の発明によれば、後席乗員の後席への乗車開始または後席からの降車開始を確実に検知することができる。 (10) 請求項10の発明によれば、後席乗員の後席への乗車終了または後席からの降車終了を確実に検知することができる。 (11) 請求項11の発明によれば、後席乗員の後席への乗車終了または後席からの降車終了を自動的に検知することができ、乗降終了操作が不要になる。 (12) 請求項12の発明によれば、後席乗員が乗車するときに前席シートバック上部に確実につかまって身体を引き上げることができる。 【0007】 【発明の実施の形態】本願発明を、車両前後に3列の座席を配置した車両であって、2列目席乗員と3列目席乗員とが共通のスライドドアから乗降する車両に適用した一実施の形態を説明する。なお、この一実施の形態では2列目席が上述した前席に相当し、3列目席が上述した後席に相当する。また、スライドドアは、車両前側の上部と下部および車両後側の中央部の3箇所において、ガイドレールとローラーの勘合により車両前後方向に滑動可能に車体に取り付けられている。 【0008】この種の車両では、2列目席(前席)乗員と3列目席(後席)乗員のために設けられたスライドドアを全開にしても、2列目席シートバックが後傾している状態、例えば2列目席乗員が着座している状態では、3列目席乗員の乗降間口が狭くなり、乗降しずらい構造になっている。 【0009】図1は一実施の形態の構成を示す。乗車スイッチ1は3列目席に乗り込むときに乗員が操作する操作部材であり、2列目席付近に設けられる。3列目席に乗り込む乗員は、スライドドアを開けてこの乗車スイッチ1を操作する。乗車スイッチ1が操作されると、後述するコントローラー8は3列目席への乗員の乗車開始を検知する。降車スイッチ2は3列目席乗員が降車するときに操作する操作部材であり、2列目席付近に設けられる。3列目席から降車する乗員は、スライドドアを開けてこの降車スイッチ2を操作する。降車スイッチ2が操作されると、コントローラー8は3列目席からの乗員の降車開始を検知する。 【0010】復帰スイッチ3は、3列目席乗員が乗降しやすい形状と位置に変形および移動した2列目席シートを元の形状と位置に復帰させるための操作部材であり、2列目席付近に設けられる。復帰スイッチ3が操作されると、コントローラー8は3列目席への乗車終了または3列目席からの降車終了を検知し、2列目席シートを元の形状および位置に復帰させる。なお、乗車スイッチ1、降車スイッチ2および復帰スイッチ3は必ずしも乗降者自身が操作する必要はなく、同伴者が操作してもよい。 【0011】一実施の形態の2列目席(前席)シートバックは、図2(a)に示すように、上下に2分割(ヘッドレスト部21dを除く)されており、シートバック上部21cとシートバック下部21bとが相対的に、それぞれ独立に車両の前後方向に傾動可能に連結されている。これらシートバック上部21cとシートバック下部21bとにより、リクライニング可能なシートバックリクライナーを構成する。また、一実施の形態の2列目席(前席)シート21は、シートクッション部21aの下に設けられたスライド機構(不図示)により車両の前後方向にスライド可能である。なお、図2(a)において、22は3列目席(後席)シート、23はスライドドアの開口部、24は車両のフロア面である。また、図2(b)〜(d)、図3(a)〜(d)には2列目席シート、3列目席シート、スライドドア開口部などの符号を省略するが、それらは図2(a)と同様である。 【0012】2列目席シート位置センサー4は、車両前後にスライド可能な2列目席シート21のスライド位置を検出する。2列目席リクライニング角度センサー5は、2列目席シートバック下部21bの傾動角度(以下、リクライニング角度という)を検出する。また、2列目席中折れ角度センサー6は、2列目席シートバック上部21cの傾動角度(以下、中折れ角度という)を検出する。2列目席シートクッション荷重センサー7は、2列目席シートクッション部21aにかかる荷重を検出する。この2列目席シートクッション荷重センサー7には圧力スイッチや圧力センサーを用いることができる。 【0013】コントローラー8はCPU8a、メモリ8b、スライド駆動回路8c、リクライニング駆動回路8d、中折れ駆動回路8e、音声出力回路8fなどを備え、後述する制御プログラムを実行して乗員の乗降を補助する。なお、メモリ8bには2列目席シート21のスライド位置、2列目席シートバック上部21cの中折れ角度、2列目席シートバック下部21bのリクライニング度などが記憶される。 【0014】2列目席スライドアクチュエーター9は、2列目席シート21を車両前後にスライドさせるアクチュエーターである。また、2列目席リクライニングアクチュエーター10は2列目席シートバック下部21bを車両前後に傾動(以下、リクライニングという)させるアクチュエーターであり、2列目席中折れアクチュエーター11は2列目席シートバック上部21cを車両前後に傾動(以下、中折れ作動という)させるアクチュエーターである。スピーカー12は、乗降補助動作中に乗員に対して音声メッセージを放送するために用いられる。 【0015】図2は3列目席乗車時の2列目席シート21と乗員の動作を示す図であり、この図により一実施の形態の3列目席乗員に対する乗車補助動作を説明する。車外から3列目席に乗り込む場合には、図2(a)に示すように、乗員はスライドドアを開けて2列目席付近に設置された乗車スイッチ1を押す。コントローラー8は乗車スイッチ1の操作により乗員の3列目席への乗車開始を検知し、まず2列目席シートクッション荷重センサー7により2列目席シートクッション部21aの荷重を検出し、荷重検出結果に基づいて2列目席に乗員が居るか否かを判断する。2列目席の検出荷重が予め設定した乗員着座判定基準値を超える場合には、2列目席に乗員が居ると判定する。2列目席に乗員が居る場合は、3列目席への乗員の乗り込み動作を補助するために2列目席シート21を移動し変形させる旨の警告をスピーカー12により放送する。 【0016】コントローラー8は、2列目席に乗員が居ないことを確認したら、センサー4〜6により2列目席シート21のスライド位置、2列目席シートバック下部21bのリクライニング角度および2列目席シートバック上部21cの中折れ角度を検出し、メモリ8bに記憶する。これらの値は、乗員の3列目席への乗車終了後、2列目席シート21を元の位置および形状に復帰させるときに、復帰スライド位置、復帰リクライニング角度および復帰中折れ角度として用いる。 【0017】次に、コントローラー8は、スライド駆動回路8cを制御して2列目席スライドアクチュエーター9により2列目席シート21を3列目席乗車用位置まで車両前方にスライドさせる。また、コントローラー8は、リクライニング駆動回路8dを制御して2列目席リクライニングアクチュエーター10により2列目席シートバック下部21bを3列目席乗車用リクライニング角度まで車両前方に傾動させる。さらに、コントローラー8は、中折れ駆動回路8eを制御して2列目席中折れアクチュエーター11により2列目席シートバック上部21cを3列目席乗車用中折れ角度まで車両後方に傾動させる。これらの3列目席乗車用のスライド位置、リクライニング角度および中折れ角度は、予め設定されてメモリ8bに記憶されている。 【0018】このように、3列目席への乗車開始時に、2列目席シート21を車両前方にスライドさせ、またシートバック下部21bを車両前方に傾動させ、さらにシートバック上部21cを車両後方に傾動させるようにしたので、乗員が3列目席へ乗り込むための通路が確保されるとともに、2列目席シートバック上部21cに固定されたグリップ21eの高さが、乗員がそれにつかまって身体を引き上げやすい高さになる。乗員は、図2(b)に示すようにグリップ21eにつかまって身体を引き上げ、図2(c)に示すように3列目席シート22に着座する。 【0019】3列目席に乗車した後、乗員は復帰スイッチ3を操作する。コントローラー8は、復帰スイッチ3が操作されると図2(d)に示すように2列目席シート21をメモリ8bに記憶されている復帰スライド位置までスライドさせるとともに、2列目席シートバック下部21bをメモリ8bに記憶されている復帰リクライニング角度まで傾動し、さらに2列目席シートバック上部21cをメモリ8bに記憶されている復帰中折れ角度まで傾動させる。これにより、2列目席シート21は、3列目席へ乗員が乗車する前の位置および形状に復帰する。 【0020】図3は3列目席降車時の2列目席シート21と乗員の動作を示す図であり、この図により一実施の形態の3列目席乗員に対する降車補助動作を説明する。3列目席に着座していた乗員が降車する場合には、乗員はスライドドアを開けて2列目席付近に設置された降車スイッチ2を押す。コントローラー8は降車スイッチ2の操作により3列目席乗員の降車開始を検知し、まず2列目席シートクッション荷重センサー7により2列目席シートクッション部21aの荷重を検出し、荷重検出結果に基づいて2列目席に乗員が居るか否かを判断する。2列目席の検出荷重が予め設定された乗員着座判定基準値よりも大きい場合は、2列目席に乗員が着座していると判定する。2列目席に乗員が居る場合は、3列目席乗員の降車動作を補助するために2列目席シート21を移動し変形させる旨の警告をスピーカー12により放送する。 【0021】コントローラー8は、2列目席に乗員が居ないことを確認したら、センサー4〜6により2列目席シート21のスライド位置、2列目席シートバック下部21bのリクライニング角度および2列目席シートバック上部21cの中折れ角度を検出し、メモリ8bに記憶する。これらの値は、3列目席からの乗員の降車終了後、2列目席シート21を元の位置および形状に復帰させるときに、復帰スライド位置、復帰リクライニング角度および復帰中折れ角度として用いる。 【0022】次に、コントローラー8は、スライド駆動回路8cを制御して2列目席スライドアクチュエーター9により2列目席シート21を3列目席降車用位置まで車両前方にスライドさせる。また、コントローラー8は、リクライニング駆動回路8dを制御して2列目席リクライニングアクチュエーター10により2列目席シートバック下部21bを3列目席降車用リクライニング角度まで車両前方に傾動させる。さらに、コントローラー8は、中折れ駆動回路8eを制御して2列目席中折れアクチュエーター11により2列目席シートバック上部21cを3列目席降車用中折れ角度まで車両後方に傾動させる。これらの3列目席降車用のスライド位置、リクライニング角度および中折れ角度は予め設定されてメモリ8bに記憶されている。 【0023】なお、これらの3列目席降車用のスライド位置、リクライニング角度および中折れ角度は、上述した3列目席乗車用のスライド位置、リクライニング角度および中折れ角度と同一の値としてもよいし、乗車用と降車用にそれぞれ最適な値を用いてもよい。例えば、降車時には2列目シート21を乗車時よりも前にスライドさせるとともに、2列目シートバック下部21bを乗車時よりも前傾させることによって、降車時に乗員が車両の前方に進むときの膝スペースが確保され、2列目席シートバック上部21cの高さがその上部に手をついて身体を支えやすい高さになるので、降車し易くなる。 【0024】このように、3列目席からの降車開始時に、2列目席シート21を車両前方にスライドさせ、またシートバック下部21bを車両前方に傾動させ、さらにシートバック上部21cを車両後方に傾動させるようにしたので、乗員が3列目席から降車するための通路が確保されるとともに、2列目席シートバック上部21cの高さが、乗員がその上に手をついて身体を支えやすい高さになる。乗員は、図3(b)に示すように2列目席シートバック上部21cに手をついて身体を支えながら、図3(c)に示すように地面に降り立つ。 【0025】3列目席から降車した後、乗員は復帰スイッチ3を操作する。コントローラー8は、復帰スイッチ3が操作されると図3(d)に示すように2列目席シート21をメモリ8bに記憶されている復帰スライド位置までスライドさせるとともに、2列目席シートバック下部21bをメモリ8bに記憶されている復帰リクライニング角度まで傾動し、さらに2列目席シートバック上部21cをメモリ8cに記憶されている復帰中折れ角度まで傾動させる。これにより、2列目席シート21は、3列目席から乗員が降車する前の位置および形状に復帰する。 【0026】図4は、一実施の形態の乗降補助制御プログラムを示すフローチャートである。コントローラー8のCPU8aは、車両のイグニッションスイッチ(電気自動車およびハイブリッド車両ではメインスイッチ)がオンしている間、図4に示す乗降補助制御プログラムを繰り返し実行する。 【0027】ステップ10において、乗員による降車スイッチ2の操作を確認する。降車スイッチ2が操作されている場合はステップ30へ進み、乗車モードフラグに0をセットする。一方、降車スイッチ2が操作されていない場合はステップ20へ進み、乗員による乗車スイッチ1の操作を確認する。乗車スイッチ1が操作されている場合はステップ40へ進み、乗車モードフラグに1をセットする。 【0028】なお、乗車スイッチ1および降車スイッチ2がともに操作されていない場合はステップ130へ進み、車両のイグニッションスイッチがオフされたかどうかを確認し、オフされたらこの制御プログラムの実行を終了し、オフされていないときはステップ1へ戻り、ふたたび乗降補助制御を繰り返す。 【0029】ステップ50では、2列目席シートクッション荷重センサー7による荷重検出結果に基づいて、2列目席に乗員が着座しているか否かを判定する。2列目席に乗員が居る場合はステップ60へ進み、3列目席乗員の乗降のために2列目席シート21を移動し傾動させる旨の警告を行う。具体的には、「3列目席のお客様の乗車(または降車)のために2列目席シート21を前に移動し、シートバックを前に倒します。いったん降車してください。」などという音声メッセージをスピーカー12から放送する。 【0030】2列目席乗員が居ない場合はステップ70へ進み、2列目席シート21の現在の位置および形状を記憶する。具体的には、2列目席シート21のスライド位置、2列目席シートバック下部21bのリクライニング角度および2列目席シートバック上部21cの中折れ角度を上述したセンサー4〜6により検出し、復帰位置および角度としてメモリ8bに記憶する。 【0031】ステップ80において、乗車モードフラグに1が設定されているか否かを確認し、乗車モードフラグに1が設定されている場合は乗車モードを設定してステップ90へ進み、フラグに0が設定されている場合は降車モードを設定してステップ100へ進む。 【0032】乗車モードが設定された場合は、ステップ90で、スライド駆動回路8cを制御して2列目席スライドアクチュエーター9により2列目席シート21を3列目席乗車用スライド位置まで車両前方にスライドさせる。また、リクライニング駆動回路8dを制御して2列目席リクライニングアクチュエーター10により2列目席シートバック下部21bを3列目席乗車用リクライニング角度まで車両前方に傾動させる。さらに、中折れ駆動回路8eを制御して2列目席中折れアクチュエーター11により2列目席シートバック上部21cを3列目席乗車用中折れ角度まで車両後方に傾動させる。これにより、2列目席シート21は3列目席乗車用の位置および形状となる。 【0033】一方、降車モードが設定されている場合は、ステップ100で、スライド駆動回路8cを制御して2列目席スライドアクチュエーター9により2列目席シート21を3列目席降車用スライド位置まで車両前方にスライドさせる。また、リクライニング駆動回路8dを制御して2列目席リクライニングアクチュエーター10により2列目席シートバック下部21bを3列目席降車用リクライニング角度まで車両前方に傾動させる。さらに、中折れ駆動回路8eを制御して2列目席中折れアクチュエーター11により2列目席シートバック上部21cを3列目席降車用中折れ角度まで車両後方に傾動させる。これにより、2列目席シート21は3列目席降車用の位置および形状となる。 【0034】次に、ステップ110において降車スイッチ3の操作を確認する。降車スイッチ3が操作されたらステップ120へ進み、スライド駆動回路8cを制御して2列目席スライドアクチュエーター9により2列目席シート21をメモリ8bに記憶されている復帰スライド位置まで車両後方にスライドさせる。また、リクライニング駆動回路8dを制御して2列目席リクライニングアクチュエーター10により2列目席シートバック下部21bをメモリ8bに記憶されている復帰リクライニング角度まで車両後方に傾動させる。さらに、中折れ駆動回路8eを制御して2列目席中折れアクチュエーター11により2列目席シートバック上部21cをメモリ8bに記憶されている中折れ角度まで車両前方に傾動させる。これにより、2列目席シート21は3列目席乗降前の位置および形状になる。 【0035】2列目席シート21を3列目席乗降前の状態に復帰させた後、ステップ130でイグニッションスイッチがオフされたか否かを確認し、イグニッションスイッチがオフされたらこの乗降補助制御を終了し、そうでなければステップ10へ戻って上述した乗降補助制御を繰り返す。 【0036】このように、一実施の形態によれば、車両の前後方向に3列の座席を配置した車両であって、それらの座席の内の前後に隣接する2列目席(前席)と3列目席(後席)の乗員が乗降するための共通のスライドドアを備えた車両に用いる乗降補助装置において、前席シート21のシートバックを上下に分割してシートバック上部21cとシートバック下部21bとをそれぞれ相対的に回動可能に連結し、後席乗員の乗降開始時に、前席シートバック下部21bを前傾させるとともに前席シートバック上部21cを後傾させ、前席シートバック上部21bを後席シートクッション側に下降させるようにしたので、後席乗員は、乗車時に前席シートバック上部に手をかけて身体を引き上げることができ、乗車時の身体にかかる負担を軽減して容易に後席に乗り込むことができる。また、後席乗員は、降車時に前席シートバック上部に手をついて身体を支えることができ、降車時の身体にかかる負担を軽減して容易に後席から降車することができる。さらに、前席シートバック下部が前傾した分だけ後席乗員の乗降時の通路が広くなり、乗降しやすくなる。したがって、車両の前後方向に3列以上の座席を配置した車両において、後席乗員の乗降性を向上させることができる。 【0037】また、一実施の形態によれば、後席乗員の乗車開始が検知されたときは、前席シートバック上部21cの高さが、後席乗員が前席シートバック上部21cに手をかけて身体を引き上げることが可能な高さになるまで、前席シートバック下部21bを前傾させるとともに前席シートバック上部21cを後傾させるようにしたので、後席乗員は、乗車時に前席シートバック上部21cに手をかけて身体を引き上げ易くなり、乗車時の身体にかかる負担を最少限に軽減して容易に後席に乗り込むことができる。さらに、一実施の形態によれば、後席乗員の降車開始が検知されたときは、前席シートバック上部21cの高さが、後席乗員が前席シートバック上部21cに手をついて身体を支えることが可能な高さになるまで、前席シートバック下部21bを前傾させるとともに前席シートバック上部21cを後傾させるようにしたので、後席乗員は、降車時に前席シートバック上部21cに手をついて身体を支え易くなり、降車時の身体にかかる負担を最少限に軽減して容易に後席から降車することができる。 【0038】一実施の形態によれば、後席乗員の乗降終了が検知されると、前席シートバック下部21bと前席シートバック上部21cを後席乗員の乗降開始前の状態に復帰させるようにしたので、前席乗員は支障なく前席シートへ乗降することができる。 【0039】さらに、一実施の形態によれば、後席乗員の乗降開始が検知されると、前席シート21を車両前方に移動させるようにしたので、後席乗員の乗降時の通路がさらに広くなり、乗降しやすくなる。なお、後席乗員の乗降終了が検知されると、前席シート21を後席乗員の乗降開始前の位置に復帰させるようにしたので、前席乗員は支障なく前席シートへ乗降することができる。 【0040】一実施の形態によれば、後席の乗降開始時に操作する乗車スイッチ1と降車スイッチ2を備え、コントローラー8は、乗車スイッチ1と降車スイッチ2の操作により後席乗員の乗降開始を検知するようにしたので、後席乗員の後席への乗車開始または後席からの降車開始を確実に検知することができる。また、後席の乗降終了時に操作する復帰スイッチ3を備え、コントローラー8は、復帰スイッチ3の操作により後席乗員の乗降終了を検知するようにしたので、後席乗員の後席への乗車終了または後席からの降車終了を確実に検知することができる。 【0041】一実施の形態によれば、前席シートバック上部21cのドア側にグリップ21eを設けたので、後席乗員が乗車するときに前席シートバック上部21cに確実につかまって身体を引き上げることができる。 【0042】特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、中折れ駆動回路8eと2列目席中折れアクチュエーター11が上部傾動手段を、リクライニング駆動回路8dと2列目席リクライニングアクチュエーター10が下部傾動手段を、スライド駆動回路8cと2列目席スライドアクチュエーター9がシート移動手段を、コントローラー8が制御手段を、メモリ8bが記憶手段を、グリップ21eが把持部をそれぞれ構成する。また、乗車スイッチ1、降車スイッチ2およびコントローラー8が乗降開始検知手段を、復帰スイッチ3が乗降終了検知手段を、乗車スイッチ1および降車スイッチ2が乗降開始操作部材を、復帰スイッチ3が乗降終了操作部材を、3列目席(後席)シート荷重検出センサーが荷重検出手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。 【0043】上述した一実施の形態では、復帰スイッチ3を設け、乗員が復帰スイッチ3を操作することによって2列目席シート21を元の位置および形状に復帰させるようにしたが、3列目席シートクッションに荷重センサーを設け、この荷重センサーの検出荷重が着座判定基準値よりも大きい場合は3列目席に乗員が着座していると判定し、自動的に2列目席シート21を元の位置および形状に復帰させるようにしてもよい。また、3列目席シートの荷重センサーの検出荷重が着座判定基準値よりも小さくなってから所定時間が経過したら、3列目席からの乗員の降車が終了したと判定し、自動的に2列目席シート21を元の位置および形状に復帰させるようにしてもよい。これにより、後席乗員の後席への乗車終了または後席からの降車終了を自動的に検知することができ、乗降終了操作が不要になる。 【0044】なお、上述した一実施の形態ではスライドドアを用いた例を示したが、ヒンジにより車体に固定した開閉式のドアを用いた車両に対しても本願発明を適用することができる。 【0045】また、上述した一実施の形態では2列目席乗員と3列目席乗員が共通のスライドドアから乗降する車両を例に上げて説明したが、1列目席乗員と2列目席乗員が共通のドア(スライドドアを含む)から乗降する車両に対しても本願発明を適用することができる。この場合は、1列目席が上述した前席に相当し、2列目席が上述した後席に相当する。さらに、車両前後に4列以上の座席を配置した車両であって、それらの座席の内の前後に隣接する前席と後席の乗員が共通のドアから乗降する車両に対しても本願発明を適用することができる。 【0046】上述した一実施の形態では3列目席への乗降に際して2列目席乗員に音声メッセージにより注意を喚起する例を示したが、ディスプレイを設けて注意表示を行うか、あるいは警告ランプを設けて点灯するようにしてもよい。 【0047】さらにまた、上述した一実施の形態では2列目席シートのヘッドレスト部を除くシートバックを上下に2分割する例を示したが、2列目席シートバックの分割数は3分割またはそれ以上とし、分割部分どうしを相対的に傾動可能に連結してもよい。また、2列目席シートのヘッドレスト部を傾動可能にシートバックに連結した場合には、ヘッドレスト部をシートバック上部と一体に傾動させることにより、上述した一実施の形態と同様な効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003997 【氏名又は名称】日産自動車株式会社 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地
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| 【出願日】 |
平成14年1月18日(2002.1.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084412 【弁理士】 【氏名又は名称】永井 冬紀
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| 【公開番号】 |
特開2003−212011(P2003−212011A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月30日(2003.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2002−9867(P2002−9867) |
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