| 【発明の名称】 |
シートリフターにおけるスタビライザー取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】福田 順 【住所又は居所】広島県安芸郡府中町新地1番14号 デルタ工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】低コスト化および軽重量化が図れ、しかもガタを小さくすることができるようにする。
【解決手段】押さえ部5とかしめ部3との間に、押さえ部5側を大径支持部4b、かしめ部3側を小径支持部4aとする段付き支持部4が形成され、かつ周方向の溝6を有するスタビライザー取付部2が設けられた軸受1を備え、スライダー101が、これに形成した支持孔102に小径支持部4aを挿入して支持されると共にかしめ部3をかしめてなる盛り上がり部分3aと段付き部4cとの間で挟持され、リンク103が、これに形成した軸孔103aに大径支持部4bを挿入した状態でスライダー101と押さえ部5との間で揺動可能に支持され、取付部2が、スタビライザー111の片側端部に挿入されると共にスタビライザー111の端部が潰されて溝6に入り込んで抜け防止状態となっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シートリフターの左右のベース部材を連結し、リフト用リンクを揺動可能に支持するスタビライザーの取付構造であって、互いに離れた押さえ部とかしめ部との間に、押さえ部側を大径支持部、かしめ部側を小径支持部とする段付き支持部が形成された固定部を有し、かつ、該固定部の押さえ部側またはかしめ部側にスタビライザー取付部が設けられているとともに該スタビライザー取付部に周方向の溝が形成された軸受を備え、上記ベース部材が、これに形成した支持孔に上記小径支持部を挿入して支持されるとともにかしめ部をかしめてなる盛り上がり部分と段付き支持部の段付き部との間で挟持され、かつ、上記リンクが、これに形成した軸孔に上記大径支持部を挿入した状態でベース部材と押さえ部との間で揺動可能に支持され、該スタビライザー取付部が、少なくとも端部を筒状に形成されたスタビライザーの片側端部に挿入されるとともに、そのスタビライザー端部が潰されて該溝に入り込んで抜け防止状態となっていることを特徴とするシートリフターにおけるスタビライザー取付構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両に配設されるシートの高さを調整するためのシートリフターを補強するスタビライザーの取付け構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、車両に用いられるシートリフターとして、図4に示すように構成されたものが知られている。このシートリフターは、左右のスライダー(アッパーレール)101の起立壁の前後に設けた4個の支持孔102にリンク103が揺動可能に取付けられ、右側の前後2つのリンク103が揺動することによりシートリフターの右側下部フレーム104が上下動可能に支持され、左側の前後2つのリンク103が揺動することによりシートリフターの左側下部フレーム105が上下動可能に支持されている。また、左後側のリンク103と、水平軸回りに揺動可能に設けられた歯車106とに連結棒107の両端が連結され、その歯車106に噛合するギア108を回転操作部109にて操作すると、左右のスライダー101と、後側の2つのリンク103に掛け渡された後側スタビライザー110とを介して、4つのリンク103のそれぞれが揺動するように構成されている。なお、図4中の101aは、スライダー101をスライド可能に支持するロアレールである。 【0003】また、前側2つのリンク103の回転軸には、前側スタビライザー111の両端部が挿入されており、その構造を図5および図6に示す。これら両図は、片側を示したもので、筒状をした前側スタビライザー111の端部に軸受112を溶接にて取付け、この軸受112を、スライダー101の支持孔102およびリンク103の軸孔103aに通し、外側からボルト113を螺入した構造となっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】したがって、従来のシートリフターに備わった前側スタビライザーの取付け構造の場合には、部品点数が多くてコストが高く、重量も重いものとなっていた。加えて、軸受112と、スライダー101の支持孔102およびリンク103の軸孔103aとの間でガタ発生要素が存在するため、大きなガタが発生する虞があった。 【0005】本発明は、このような従来技術の課題を解決するようになされたもので、低コスト化および軽重量化が図れ、しかもガタを小さくすることができるシートリフターにおけるスタビライザー取付構造を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明のシートリフターにおけるスタビライザー取付構造は、シートリフターの左右のベース部材を連結し、リフト用リンクを揺動可能に支持するスタビライザーの取付構造であって、互いに離れた押さえ部とかしめ部との間に、押さえ部側を大径支持部、かしめ部側を小径支持部とする段付き支持部が形成された固定部を有し、かつ、該固定部の押さえ部側またはかしめ部側にスタビライザー取付部が設けられているとともに該スタビライザー取付部に周方向の溝が形成された軸受を備え、上記ベース部材が、これに形成した支持孔に上記小径支持部を挿入して支持されるとともにかしめ部をかしめてなる盛り上がり部分と段付き支持部の段付き部との間で挟持され、かつ、上記リンクが、これに形成した軸孔に上記大径支持部を挿入した状態でベース部材と押さえ部との間で揺動可能に支持され、該スタビライザー取付部が、少なくとも端部を筒状に形成されたスタビライザーの片側端部に挿入されるとともに、そのスタビライザー端部が潰されて該溝に入り込んで抜け防止状態となっていることを特徴とする。 【0007】この構造にあっては、軸受がかしめにより盛り上がり部分となるかしめ部を有していて従来のボルトを省略できる構成であるので、部品点数が削減され、低コスト化および軽重量化が図れる。また、ベース部材が、盛り上がり部分と段付き支持部の段付き部との間で挟持されるとともに、盛り上がり部分の形成の際のかしめにより拡径した小径支持部に隙間無く支持されるので、ガタ発生要素がリンクと大径支持部との間だけに減少するので、ガタが小さくなる。更に、スタビライザーがその端部を溝に入り込むように潰してスタビライザー取付部に取付られているので、溶接作業を不要にできるという利点がある。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を具体的に説明する。 【0009】図1は本実施形態のシートリフターにおけるスタビライザー取付構造を示す断面図、図2はスタビライザー取付け前の状態を示す分解斜視図、図3は軸受を示す断面図である。 【0010】このシートリフターのスタビライザー取付構造は、図4に示すように、ベース部材としての左右のスライダー(アッパーレール)101の起立壁を連結し、かつ、リンク103を揺動可能に支持する前側スタビライザー111を対象としており、図1に示すように、スタビライザー111の端部に取付けられた軸受1で、リンク103をスライダー101に揺動可能にして支持するように構成されている。 【0011】軸受1は、図3に示すように、一端側からスタビライザー取付部2、かしめ部3、段付き支持部4および押さえ部5が順に設けられており、スタビライザー取付部2を除くかしめ部3、段付き支持部4および押さえ部5は固定部7を構成する。つまり、固定部7の一方側(かしめ部3の左側)にスタビライザー取付部2が設けられた構成となっている。かしめ部3は、外縁側が内側よりもスタビライザー取付部2側へ突出した断面楔状に形成されており、スタビライザー取付部2には周方向に沿って溝6が形成されている。また、段付き支持部4は、一端側に小径支持部4aが他端側に大径支持部4bが形成されており、両支持部4a、4bの間は段付き部4cとなっている。 【0012】かかる軸受1は、図2に示すようにしてスタビライザー111の端部に取付けられる。具体的には、スライダー101の外側にリンク103を配すると共にスライダー101に設けた支持孔102とリンク103に設けた軸孔103aとを同心状になし、リンク103の外側より軸受1を、一端側から挿入する。このとき、スライダー101はロアーレール(図示せず)には固着していない。また、軸受1については、大径支持部4bが軸孔103aの内側に位置し、小径支持部4aが支持孔102の内側に位置し、かしめ部3が支持孔102よりも内外方向の内側に位置するように、軸受1の各部の寸法が設定されている。 【0013】その後、軸受1の他端側を固定してかしめ部3に、一端側から他端側へ向かう力を作用させて、かしめ部3をかしめる。この作業は、例えばスタビライザー取付部2が内部に入るパイプを大荷重で移動させるように構成した「かしめ機」を用いるのが好ましい。これによりかしめ部3は、図3の波線にて示すように外方に広がって盛り上がり、その盛り上がり部分3aと段付き部4cとの間でスライダー101が挟持される。また、盛り上がり部分3aの形成に伴い小径支持部4aは拡径して支持孔102の内面に接触して隙間が無い状態になり、その状態でスライダー101は小径支持部4aにて支持される。つまり、スライダー101は小径支持部4aにてガタの無い状態で支持される。また、リンク103は、スライダー101と押さえ部5との間に挟まれた状態で大径支持部4bに揺動可能に支持される。このとき、リンク103の揺動を可能とすべく、大径支持部4bの軸長方向の長さ寸法は、リンク103の厚み寸法よりも若干短く設定しておくのが好ましい。 【0014】その後、スタビライザー取付部2に、少なくとも両端が筒状に形成されたスタビライザー111の端部を入れ、スタビライザー111の端部を、外側からの外力付与により溝6に沿った形状に潰す。これにより、スタビライザー111の一端側が軸受1を介して片方のスライダー101に固定される。その後、スタビライザー111の他端側に前同様にして軸受1を取付ることで、スタビライザー111の他端側がもう片方のスライダー101に固定される。しかる後、スタビライザー111で連結された状態の両スライダー101を各ロアーレール(図示せず)に取付ることで、本実施形態のシートリフターは車体に固着される。 【0015】したがって、本実施形態の取付構造による場合には、軸受1がかしめにより盛り上がり部分3aとなるかしめ部3を有していて従来のボルトを省略できる構成であるので、部品点数が削減され、低コスト化および軽重量化が図れる。また、スライダー101が、盛り上がり部分3aと段付き支持部4の段付き部4cとの間で挟持されるとともに、盛り上がり部分3aの形成の際のかしめにより拡径した小径支持部4aに隙間無く支持されるので、ガタ発生要素がリンク103と大径支持部4bとの間だけに減少するので、ガタが小さくなる。更に、スタビライザー111がその端部を溝6に入り込むように潰してスタビライザー取付部2に取付られているので、溶接作業を不要にできるという利点がある。 【0016】なお、上述した実施形態ではスライダー101の外側にリンク103が配される例を示しているが、本発明はこれに限らず、スライダー101の内側にリンク103が配される場合にも適用することができる。この場合には、図3に示すように固定部7のかしめ部3側にスタビライザー取付部2を設けた軸受1とは逆方向側に、つまり図7に示すように固定部7の押さえ部5側にスタビライザー取付部2を設けた軸受1Aを用い、かしめ部3がスライダー101の外側に位置するように配して使用されることとなる。 【0017】また、上述した実施形態では図4に示す前側のスタビライザーに適用しているが、本発明はこれに限らない。例えば、シートリフターの後側のスタビライザーが、前側のスタビライザーと同様に構成され、左右のスライダー(ベース部材)を連結し、リンクを揺動可能に支持するものである場合には、前側だけでなく後側のスタビライザーにも本発明は適用され得る。要は、本発明は、シートリフターの左右のベース部材を連結し、リフト用リンクを揺動可能に支持するように設けられるスタビライザーであれば、そのスタビライザーの取付構造に対して適用することができる。 【0018】また、上述した実施形態ではベース部材が前後方向にスライドするスライダーである場合に適用しているが、本発明はこれに限らず、ベース部材がスライドしない場合にも同様に適用することができる。 【0019】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明による場合には、軸受がかしめにより盛り上がり部分となるかしめ部を有していて従来のボルトを省略できる構成であるので、部品点数が削減され、低コスト化および軽重量化が図れる。また、ベース部材が、盛り上がり部分と段付き支持部の段付き部との間で挟持されるとともに、盛り上がり部分の形成の際のかしめにより拡径した小径支持部に隙間無く支持されるので、ガタ発生要素がリンクと大径支持部との間だけに減少するので、ガタが小さくなる。更に、スタビライザーがその端部を溝に入り込むように潰してスタビライザー取付部に取付られているので、溶接作業を不要にできるという利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000109738 【氏名又は名称】デルタ工業株式会社 【住所又は居所】広島県安芸郡府中町新地1番14号
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| 【出願日】 |
平成14年1月25日(2002.1.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067828 【弁理士】 【氏名又は名称】小谷 悦司 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−212008(P2003−212008A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月30日(2003.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2002−16537(P2002−16537) |
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