| 【発明の名称】 |
モータ制御装置および方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】土岐 吉正 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産自動車株式会社内
【氏名】諏訪林 明 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産自動車株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】モータの温度保護を図ると同時にモータの性能を充分に発揮できるモータ制御装置を提供する。
【解決手段】モータの温度を検出する温度センサ24,26と、モータの温度Tが制限温度以上である場合にモータの出力を制限するモータ出力制御手段104,122,124と、温度センサにより検出された温度の変化率rを検出する温度変化率検出部128と、温度変化率検出部128により検出された温度の変化率rが所定の変化率r0 以上である場合には、制限温度を第1の制限温度T1に設定するとともに、温度の変化率rが所定の変化率r0 よりも小さい変化率である場合には、制限温度を第1の制限温度T1より高い第2の制限温度T2に設定する制限温度設定手段126と、を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】モータの温度を検出する温度検出手段と、前記モータの温度が制限温度以上である場合に前記モータの出力を制限するモータ出力制御手段と、前記温度検出手段により検出された温度の変化率を検出する温度変化率検出手段と、前記温度変化率検出手段により検出された温度の変化率が所定の変化率以上である場合には、前記制限温度を第1の制限温度に設定するとともに、前記温度の変化率が前記所定の変化率よりも小さい変化率である場合には、前記制限温度を前記第1の制限温度より高い第2の制限温度に設定する制限温度設定手段と、を備えたモータ制御装置。 【請求項2】前記制限温度設定手段は、前記制限温度を前記第2の制限温度に設定したのちに、前記温度検出手段により検出されたモータの温度が前記第1の制限温度未満又は前記第1の制限温度以下である場合には、前記制限温度を前記第1の制限温度に設定する請求項1記載のモータ制御装置。 【請求項3】前記温度検出手段は、前記モータのコイルの温度を検出する請求項1又は2記載のモータ制御装置。 【請求項4】前記温度検出手段は、前記モータのインバータの温度を検出する請求項1又は2記載のモータ制御装置。 【請求項5】モータの温度を検出するステップと、前記モータの温度の変化率を検出するステップと、前記温度の変化率が所定の変化率以上である場合には、制限温度を第1の制限温度に設定するとともに、前記温度の変化率が前記所定の変化率よりも小さい変化率である場合には、前記制限温度を前記第1の制限温度より高い第2の制限温度に設定するステップと、前記モータの温度が制限温度以上である場合には前記モータの出力を制限するステップと、を有するモータ制御方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車、バイブリッド自動車、燃料電池自動車など、各種自動車の駆動源として搭載されるモータの制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、電気自動車などに利用されるモータの温度保護を目的として、モータのコイルの温度を検出し、この温度が所定の制限温度以上になった場合にモータの出力を制限する技術が知られている(特開2000−32602号公報)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうした従来のモータ制御装置は、単にモータのコイルの温度が所定の制限温度以上であるかどうかだけでモータの出力制限を行っているが、モータのコイル温度が所定温度以上である場合であっても、たとえば高速道路を走行している場合などではそのままの走行が可能な場合もある。すなわち、実際にはモータの出力制限をしなくても走行できるのに、モータのコイル温度だけでモータの出力制限をしてしまうので、本来の出力で走行できる距離がそれだけ短くなり、モータの性能を充分に発揮できていなかった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、モータの温度保護を図ると同時にモータの性能を充分に発揮できるモータ制御装置を提供することを目的とする。 【0005】上記目的を達成するために、本発明によれば、モータの温度を検出する温度検出手段と、前記モータの温度が制限温度以上である場合に前記モータの出力を制限するモータ出力制御手段と、前記温度検出手段により検出された温度の変化率を検出する温度変化率検出手段と、前記温度変化率検出手段により検出された温度の変化率が所定の変化率以上である場合には、前記制限温度を第1の制限温度に設定するとともに、前記温度の変化率が前記所定の変化率よりも小さい変化率である場合には、前記制限温度を前記第1の制限温度より高い第2の制限温度に設定する制限温度設定手段と、を備えたモータ制御装置が提供される。 【0006】また、本発明によれば、モータの温度を検出するステップと、前記モータの温度の変化率を検出するステップと、前記温度の変化率が所定の変化率以上である場合には、制限温度を第1の制限温度に設定するとともに、前記温度の変化率が前記所定の変化率よりも小さい変化率である場合には、前記制限温度を前記第1の制限温度より高い第2の制限温度に設定するステップと、前記モータの温度が制限温度以上である場合には前記モータの出力を制限するステップと、を有するモータ制御方法が提供される。 【0007】本発明のモータ制御装置および方法では、温度検出手段によりモータの温度を検出し、この温度が制限温度以上である場合には、モータ出力制御手段によりモータの出力を制限するが、これとともに温度変化率検出手段によりモータの温度の変化率を検出し、この変化率に応じて制限温度の設定を変える。 【0008】すなわち、モータの温度の変化率が所定の変化率以上である場合は、モータの温度上昇が大きいと判断して制限温度を第1の制限温度に設定し、これ以上の温度になったらモータの出力を制限する。 【0009】これに対して、温度の変化率が所定の変化率より小さい場合には、モータの温度上昇が小さいと判断して制限温度を第1の制限温度より高い第2の制限温度に設定し、これ以上の温度になったらモータの出力を制限する。 【0010】 【発明の効果】本発明によれば、モータの出力を制限しないで走行できる距離が伸び、モータの温度保護を図りながらモータの性能を充分に発揮させることができる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態に係るモータ制御装置を利用したハイブリッド自動車の構成を示すブロック図、図2は本発明の実施形態に係るモータ制御装置の制御手順を示すフローチャート、図3は本発明の実施形態に係るモータ制御装置の作用を説明するためのグラフである。 【0012】図1に示すハイブリッド自動車は、モータ20と、エンジン(不図示)と、モータ20を制御するモータコントローラ12と、エンジンを制御するエンジンコントローラ14と、モータコントローラ12およびエンジンコントローラ14への指令信号を送出する車両コントローラ10と、モータ20への電源としての強電バッテリ16と、強電バッテリ16の直流電力を交流電力に変換してモータ20へ供給するインバータ18とを備えて構成される。 【0013】車両コントローラ10は、エンジン出力要求値演算部102とモータ出力要求値演算部104とを備え、これらエンジン出力要求値演算部102およびモータ出力要求値演算部104のそれぞれには、ハイブリッド自動車のアクセル開度28、車速30および強電バッテリ16の容量32などの車両情報が入力される。同図に示す例では、エンジン出力要求値演算部102およびモータ出力要求値演算部104に入力される車両情報を上記のアクセル開度28、車速30および強電バッテリ容量32としているが、本発明のモータ制御装置ではこれら車両情報には何ら限定されず、これ以上の車両情報を入力するように構成してもよい。 【0014】エンジン出力要求値演算部102は、車両情報に基づいてエンジン側で負担すべき出力を演算し、エンジンコントローラ14にトルク指令値を送出する。また、モータ出力要求値演算部104は、車両情報に基づいてモータ20側で負担すべき出力を演算し、モータコントローラ12のモータ制御電流演算部122へトルク指令値を送出する。この車両コントローラ10にて、ハイブリッド自動車におけるエンジンとモータ20との切り換えおよびその制御の基礎となる負担率の演算が実行される。 【0015】本例のモータコントローラ12は、モータ制御電流演算部122と、出力制限係数演算部124と、制限温度設定部126と、温度変化検出部128とを備えて構成されている。 【0016】モータ制御電流演算部122は、車両コントローラ10のモータ出力要求値演算部104から受け取ったモータの出力要求値(トルク指令値)になるように、モータ20に供給される電力を制御するもので、本例ではインバータ18へ制御信号が出力される。このとき、モータ20に設けられた回転センサ22からモータ20の回転数が入力され、これを用いてインバータへの制御信号が演算される。 【0017】特に本実施形態のハイブリッド自動車には、モータ20の温度保護を図るために、モータ20に設けられた温度センサ24と、インバータ18に設けられた温度センサ26と、これら温度センサ24,26で検出された温度を取り込み、現在の温度に加えて、温度の変化率を検出する温度変化検出部128と、温度変化検出部128からのデータに基づいて制限温度を設定する制限温度設定部126と、制限温度設定部126で設定された制限温度を閾値として、温度変化検出部128で検出されたモータ20の温度がこの制限温度を超えた場合に、モータ出力要求値演算部104へモータ20の出力を制限するための係数を演算して送出する出力制限係数演算部124とを備えている。 【0018】本例に係る温度センサ24,26は、モータ20のコイルの温度を検出するもの24でも、インバータ18の温度を検出するもの26でも、何れのものでもよい。また、温度センサはモータ20のコイルおよびインバータ18の両方に設ける必要はなく、少なくとも何れか一方であればよい。 【0019】温度変化検出部128は、温度センサ24,26で検出されたモータコイルおよび/またはインバータ18の温度を所定の時間間隔で取り込み、取り込んだ温度Tを制限温度設定部126に送出する。またこれとともに、温度変化検出部128は、単位時間Δtあたりに変化する温度ΔTの変化率ΔT/Δtを求め、これも制限温度設定部126に送出する。 【0020】制限温度設定部126は、温度変化検出部128で検出されたモータ20コイルおよび/またはインバータ18の温度Tと、温度の変化率ΔT/Δtとを所定間隔で取り込み、モータ20の出力制限を行うべきかどうかを判断し、出力制限を行うときは、どのくらいの割合で出力制限するかを0%〜100%の百分率をもってモータ出力要求値演算部104に指令する。 【0021】詳細な手順は後述するが、この制限温度設定部126には、制限温度の初期値として第1の制限温度T1が設定され、また第2の設定温度T2も制限温度として設定切り換え可能とされている。さらに、第1の制限温度T1から第2の制限温度T2に一旦更新したのち、さらに第1の制限温度T2に更新可能とされている。なお、第1の制限温度T1と第2の制限温度T2とは、T1>T2の関係にある。 【0022】出力制限係数演算部124は、制限温度設定部126から送出されたモータ20の出力制限の指令信号に応じて、モータ出力要求値を変更するための指令信号をモータ出力要求値演算部104へ送出する。具体的には、モータコイルおよび/またはインバータ18の温度Tが制限温度T1またはT2以上となったら、温度Tに応じた制限係数%が予め設定(マップ化)されており、この制限温度に達してから所定時間後にモータ出力が0%となるように徐々にモータの出力を減少させる。なお、減少したモータの出力分は、車両コントローラ10のエンジン出力要求値演算部102で増加させ、エンジンにてその減少出力をアシストする。 【0023】車両コントローラ10,モータコントローラ12およびエンジンコントローラ14はマイクロコンピュータなどで構成することができ、これらを別のマイクロコンピュータで構成することも、あるいは一つのマイクロコンピュータで構成することもできる。 【0024】次に図2に示すフローチャートを用いて動作を説明する。まず、制限温度設定部126は、制限温度の初期値として第1の制限温度T1を設定するとともに、温度変化率rのしきい値としてr0 を設定する(ステップ1)。 【0025】ハイブリッド自動車の走行を開始したら、温度変化検出部128は、モータコイルの温度センサ24および/またはインバータ18の温度センサ26から温度Tを所定間隔で読み込む(ステップ2)。温度変化検出部128では、読み込まれた温度Tが、制限温度の初期値として設定されている第1の制限温度T1より高いかどうかを判断する(ステップ3)。そして、温度Tが第1の制限温度T1より低い場合には、制限温度をそのままの第1の制限温度T1を維持したまま、ステップ1に戻る。この場合、出力制限係数演算部124からモータ出力要求値演算部104に対しては、出力制限を行わない、すなわち100%の制限係数を送出する。 【0026】したがって、モータ出力要求値演算部104では、アクセル開度28,車速30および強電バッテリ容量32などの車両情報に基づいて演算されるトルク指令値をそのままモータ制御電流演算部122に送出し、モータ制御電流演算部122では、モータ20の出力がトルク指令値どおりとなるように制御電流を供給する。これにより、ハイブリッド自動車はモータ20の能力を100%発揮した状態で走行する。 【0027】ステップ3において、温度Tが第1の制限温度T1以上である場合には、温度変化率演算部128は、さらにそのときの温度の変化率ΔT/Δt=rを求め(ステップ4)、この温度変化率rが、予め設定されている所定の温度変化率r0より大きいか小さいかを判断する(ステップ5)。 【0028】そして、r≧r0 であるときは、モータ出力要求値演算部104にモータ20の出力を制限する指令信号、具体的には後述するように制限係数0%〜100%を送出する(ステップ6)。 【0029】ステップ6のモータ20の出力制限の一例を説明すると、出力制限係数演算部124からモータの出力を制限する指令信号、具体的には0%〜100%の百分率で出力される指令信号を受け取ると、モータ出力要求値演算部104は、アクセル開度28,車速30および強電バッテリ容量32などの車両情報から演算されたモータ出力要求値であるトルク指令値に、上述した出力制限係数を乗じ、このトルク指令値をモータ制御電流演算部122へ送出する。たとえば、車両情報から演算されたモータ出力要求値がトルク指令値として100であり、出力制限係数演算部124で演算された制限係数が当初80%であったとすると、100×80%=80というトルク指令値をモータ制御電流演算部122に送る。 【0030】モータ制御電流演算部122は、受け取ったモータ出力のトルク指令値に応じた制御電流をインバータ18に供給し、インバータ18はこの制御電流に応じた交流電流をモータ20に流す。これにより、モータ20の出力は本来の出力の80%に制限される。なお、モータ20の出力を80%に制限した分は、車両コントローラ10側で認識されるので、エンジン出力要求値演算部102でこの分の出力が加算され、その加算されたトルク指令値がエンジンコントローラ14に送られ、エンジンの出力を増加させることでモータ20の制限出力を補う。 【0031】出力制限係数演算部124から送られる制限係数は、たとえば温度Tに応じて予め決められた値であり、マッピングにより抽出されるが、所定時間後にモータ出力が0%となるように直線的に減少させる係数(%)とすることもできる。また、特に限定されず一定値であっても、また段階的に減少するような係数であってもよい。 【0032】ステップ5に戻り、温度変化率がr<r0 であるときは、制限温度設定部126は、制限温度として、初期値である第1の制限温度T1から、これよりも高い温度である第2の設定温度T2に設定変更する(ステップ7)。なお、それまでの第1の制限温度T1も記憶しておく。 【0033】そして、まず先のモータコイルおよび/またはインバータの温度Tが、それまで設定されていた第1の制限温度T1以上かどうかを判断する(ステップ8)。ここで、ハイブリッド自動車が速度を落とし、モータ20の負荷が減少するなどして温度Tが降下しているときは、制限温度を再び第1の制限温度T1に戻す(ステップ9)。これにより、モータ20の温度保護がより適切に行われることになる。 【0034】ステップ8において、モータコイルおよび/またはインバータ18の温度Tが第1の制限温度T1以上であるときは、ステップ10へ進み、この温度T2が第2の制限温度T2以上であるかどうかを判断する。このとき、温度Tが第2の制限温度T2以上であるときは、ステップ6へ進んで、上述したようにモータ出力要求値演算部104にモータ20の出力を制限する指令(制限係数)を送出し、モータ20の出力を制限する。 【0035】ステップ10において、温度Tが第2の制限温度T2未満であるときは、モータ出力要求値演算部104にはそのままの係数100%を送出し続け、モータ20の出力は制限しないでステップ8へ戻る。このステップ3→ステップ4→ステップ5→ステップ7→ステップ8→ステップ10というルートを経由することで、モータの出力を制限しないで走行できる距離が伸び、モータの温度保護を図りながらモータの性能を充分に発揮させることができる。 【0036】図3は、本例のハイブリッド自動車を走行させた場合の走行時間tと、モータ20等の温度Tとの関係をより具体的に示すグラフである。 【0037】ここでは仮に、走行開始時のモータ20等の温度Tを20℃、第1の制限温度T1を120℃、第2の制限温度T2を140℃、出力制限係数が0%となるモータ20等の温度を160℃とし、走行速度100km/hで走行したときにモータ20等に3℃/minの温度上昇があるものとする。また、所定の温度変化率r0 は3℃/minよりも大きい値であるものとする。 【0038】モータ20等の温度Tが第1の制限温度T1(120℃)に達するのは33分後(t1)であり、従来のモータ制御装置ではこの時間t1からモータの出力制限が開始され、たとえばモータ20等の温度が160℃に達する時間t3に向かって直線的に制限係数を減少させる。 【0039】これに対して、本例のモータ制御装置では、モータ20等の温度変化率3℃/minが所定の温度変化率以下であることから、時間t1ではモータ20の出力制限を行わず、そのまま制限係数100%で走行を継続する。そして、モータ20等の温度Tが第2の制限温度T2(140℃)に達する40分後(t2)になって初めてモータ20の出力の制限を開始し、この時間t2からモータ20等の温度が160℃に達する時間t3に向かって直線的に制限係数を減少させる。 【0040】このように、本例のモータ制御装置によれば、t2−t1の時間である7分だけ、モータ20の出力を100%としたまま走行することができ、モータ20の性能を充分に発揮できるとともに、乗員のストレスを緩和することができる。ちなみに、この7分は走行距離にして11kmに相当し、この距離だけそれまでどおりの走行を続けることができる。なお、実際には車速の変化があるので、モータ20の温度も逐次変動し、これによりモータ20の最大能力で走行できる距離が一層増加することになり、本例の効果がより大きく発揮される。 【0041】また、従来のモータ制御装置では、時間t1の時点でモータの出力制限が開始するので、エンジンでアシストしない限り同じアクセル開度では速度が落ちてくることになる。 【0042】本例では、モータの温度上昇の速度は走行状態で異なる点に着目している。たとえば、急勾配の坂道を上る場合は高負荷運転となり、短時間でモータ20の温度は上昇するが、高速道路を連続運転する場合は比較的負荷が低くなるので、モータ20の温度上昇は緩やかとなる。こうした走行状態をも加味したモータ制御を実行することで、モータの出力を制限しないで走行できる距離が増加する一方で、急激な温度上昇の場合は従来と同じ制限温度であることからモータの温度的保護も確実に図ることができる。 【0043】ちなみに、第1の制限温度T1と第2の制限温度T2とを決定するに際しては、高速道路走行時のモータ温度の飽和温度を考慮することが一つの手法として挙げられる。すなわち、高速道路走行時のモータの飽和温度が第1の制限温度と第2の制限温度の間に位置するように第1の制限温度T1と第2の制限温度T2とを決定すれば、上述したような本例の効果を発揮することができる。 【0044】なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。 【0045】上述した実施形態では、モータの温度Tとしてモータコイルとインバータ18の両者の温度を検出したが、この場合の制御方法としては、両者の温度を比較して何れか高い方を温度Tとすればよい。また、何れか一方の温度を検出するように構成してもよい。 【0046】さらに、上述した実施形態では、ハイブリッド自動車に利用した例で本発明のモータ制御装置を説明したが、本発明のモータ制御装置は、電気自動車、燃料電池自動車など、各種自動車の駆動源として搭載されるモータの制御装置に利用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003997 【氏名又は名称】日産自動車株式会社 【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地
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| 【出願日】 |
平成14年4月9日(2002.4.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099900 【弁理士】 【氏名又は名称】西出 眞吾 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−304604(P2003−304604A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月24日(2003.10.24) |
| 【出願番号】 |
特願2002−106139(P2002−106139) |
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