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【発明の名称】 車両のハイブリッドシステム
【発明者】 【氏名】仁科 充広
【住所又は居所】埼玉県上尾市大字壱丁目一番地 日産ディーゼル工業株式会社内

【氏名】鈴木 祐次
【住所又は居所】埼玉県上尾市大字壱丁目一番地 日産ディーゼル工業株式会社内

【氏名】宮田 達司
【住所又は居所】埼玉県上尾市大字壱丁目一番地 日産ディーゼル工業株式会社内

【要約】 【課題】滑りやすい路面を走行する時にも制動時の安定性が確保される車両のハイブリッドシステムを提供する。

【解決手段】エンジンの回転を車輪に伝えるエンジンクラッチと、エンジン1の排気通路を閉じるエキゾーストブレーキ27と、車輪の回転が伝えられるモータとを備え、エキゾーストブレーキ27の制動力が要求されるエキゾーストブレーキ要求時を判定するエキゾーストブレーキ要求時判定手段と、エキゾーストブレーキ要求時にエキゾーストブレーキ27を働かせないでモータ2に回生発電をさせる車両コントロールユニット(制御手段)20とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】エンジンの回転を車輪に伝えるエンジンクラッチと、エンジンの排気通路を閉じるエキゾーストブレーキと、車輪の回転が伝えられるモータとを備え、エキゾーストブレーキの制動力が要求されるエキゾーストブレーキ要求時を判定するエキゾーストブレーキ要求時判定手段と、エキゾーストブレーキ要求時にエキゾーストブレーキを働かせないでモータに回生発電をさせる制御手段と、を備えたことを特徴とする車両のハイブリッドシステム。
【請求項2】前記エキゾーストブレーキ要求時に前記エンジンクラッチを接続してエンジンブレーキを働かせる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の車両のハイブリッドシステム。
【請求項3】前記モータの発電電力を蓄える蓄電要素と、この蓄電要素の満充電状態を判定する満充電状態判定手段と、エキゾーストブレーキ要求時にこの満充電状態と判定された場合にモータ2の回生発電を停止してエキゾーストブレーキを働かせる構成としたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両のハイブリッドシステム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の動力源としてエンジンと電動モータを選択的に切り換えるハイブリッドシステムの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明は、動力源としてエンジンと電動モータを選択的に切り換えられるパラレル式ハイブリッド車両に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、パラレル式のハイブリッド車両として、エンジンの出力軸に連結したモータを備え、車両の加速時にモータに電力を供給してエンジンの出力を補助し、減速時および制動時にモータを発電機として作動させて回生制動を行い、発電した電力で蓄電装置を充電するものがあった(特開2000−332963号公報、参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の車両のハイブリッドシステムにあっては、トラック等において、補助ブレーキとして設けられるエキゾーストブレーキが作動すると、モータの回生発電力が少なくなり、車両の運動エネルギを有効に回収することができないという問題点があった。
【0005】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、車両の運動エネルギを有効に回収できるハイブリッドシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、エンジンの回転を車輪に伝えるエンジンクラッチと、エンジンの排気通路を閉じるエキゾーストブレーキと、車輪の回転が伝えられるモータとを備え、エキゾーストブレーキの制動力が要求されるエキゾーストブレーキ要求時を判定するエキゾーストブレーキ要求時判定手段と、エキゾーストブレーキ要求時にエキゾーストブレーキを働かせないでモータに回生発電をさせる制御手段とを備えるものとした。
【0007】第2の発明は、第1の発明において、エキゾーストブレーキ要求時に前記エンジンクラッチを接続してエンジンブレーキを働かせる構成とした。
【0008】第3の発明は、第1または第2の発明において、モータの発電電力を蓄える蓄電要素と、この蓄電要素の満充電状態を判定する満充電状態判定手段と、エキゾーストブレーキ要求時にこの満充電状態と判定された場合にモータの回生発電を停止してエキゾーストブレーキを働かせる構成とした。
【0009】
【発明の作用および効果】第1の発明において、エキゾーストブレーキ要求時でも、エキゾーストブレーキを働かせないでモータに回生発電をさせることにより、エキゾーストブレーキの制動エネルギ相当分の電力が回生され、車両の運動エネルギを有効に回収できる。
【0010】第2の発明において、モータがエキゾーストブレーキの制動エネルギ相当分の電力を回生しているとき、エンジンクラッチを接続してエンジンブレーキを働かせているため、エンジンブレーキと回生ブレーキによって十分な制動力が得られ、主ブレーキの負担を軽減でき、主ブレーキを含めた制動力に余裕が生じる。さらに、このエンジンブレーキ作動時にエンジンの燃料供給を停止することが可能となり、エンジンの燃費を低減できる。
【0011】第3の発明において、充電状態に応じて車両の運動エネルギを有効に回収できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0013】図1に示すように、車両のパワートレインは、エンジン1、エンジンクラッチ3、トランスミッション4を備え、エンジン1の出力がエンジンクラッチ3を介してトランスミッション4の入力軸に伝えられ、トランスミッション4の出力軸の回転が図示しないプロペラシャフトからデファレンシャルギア5およびドライブシャフトを介して左右の後輪(駆動輪)7に伝達される。
【0014】エンジン1は供給される燃料がシリンダで燃焼し、シリンダで往復動するピストンを介してその出力軸を回転駆動する。エンジンコントロールユニット10はエンジン回転センサ13の検出信号や後述する車両コントロールユニット20からの要求情報信号に応じて燃料供給量を制御し、エンジン1の発生出力を調節する。
【0015】補助ブレーキとして設けられるエキゾーストブレーキ27は排気通路にエキブレシャッタが介装され、エキブレシャッタが閉弁することによってエンジン1の排気圧力を高めてエンジンブレーキ力を高める。
【0016】エンジンコントロールユニット10はエキゾーストブレーキスイッチ26が運転者によって操作されてONになると、車両コントロールユニット20からの要求情報信号に応じてエキブレシャッタが閉じてエキゾーストブレーキ27を作動させるようになっている。
【0017】なお、補助ブレーキとして、例えばエンジンの排気弁を吸入工程で開弁させる圧縮圧力開放式ブレーキや、エンジンブレーキ力を高めるもの以外の他の機構を設けても良い。
【0018】エンジンクラッチ3はクラッチブースタ8を介してエンジン出力軸とトランスミッション入力軸の接続と切り離しを行う。クラッチブースタ8はクラッチアクチュエータ18から導かれる加圧空気によってエンジンクラッチ3を切り離し、クラッチバルブ19から導かれる大気圧によってエンジンクラッチ3を接続する(図4参照)。
【0019】さらに、車両のパワートレインは、モータ2、モータクラッチ12、ギア装置13を備え、モータ2の回転がモータクラッチ12及びギア装置13を介してトランスミッション入力軸に伝達される。
【0020】モータ2は三相同期電動機または三相誘導電動機等の交流機であり、インバータ15によって駆動される。インバータ15は電気二重相キャパシタ(蓄電要素)16に接続され、キャパシタ16の直流充電電力を交流電力に変換してモータ2へ供給するとともに、モータ2の交流発電電力を直流電力に変換してキャパシタ16に充電する。
【0021】なお、蓄電要素としてキャパシタ16に限らず、化学反応を用いた各種蓄電池を用いても良い。また、モータ2は交流機に限らず直流電動機を用い、DC/DCコンバータによって駆動してもよい。
【0022】車両に備えられるエアオーバーブレーキシステムは、運転者に操作されて制動空気圧を調節するブレーキバルブ41と、このブレーキバルブ41の制動空気圧を前輪ブレーキブースタ51に導く前輪制動圧通路50と、同じくブレーキバルブ41の制動空気圧を後輪ブレーキブースタ61に導く後輪制動圧通路60とを備える。ブレーキバルブ41は運転者によるブレーキペダルの踏み込み量に応じて前輪制動圧通路50の前輪側制動圧と後輪制動圧通路60の後輪側制動圧をそれぞれ調節する。
【0023】後輪制動圧通路60の途中にはブレーキバルブ41の制動空気圧を遮断するカットバルブ62と、車両コントロールユニット20から指令に基づいて制動空気圧を調節するプロポーショナルバルブ63とが介装される。そして、ブレーキバルブ41の制動空気圧をプロポーショナルバルブ63を迂回して後輪ブレーキブースタ61に導くバイパス通路64と、プロポーショナルバルブ63から導かれる圧力とバイパス通路64から導かれる圧力のうち高い方を選択して後輪ブレーキブースタ61に導くダブルチェックバルブ65とを備える。図1において、70はブレーキバルブ41及びプロポーショナルバルブ53,63の空気圧源となるリザーバタンクである。
【0024】前輪制動圧通路50の途中にはブレーキバルブ41の制動空気圧を遮断するカットバルブ52と、車両コントロールユニット20から指令に基づいて制動空気圧を調節するプロポーショナルバルブ53とが介装される。そして、ブレーキバルブ41の制動空気圧をプロポーショナルバルブ53を迂回して前輪ブレーキブースタ51に導くバイパス通路54と、プロポーショナルバルブ53から導かれる圧力とバイパス通路54から導かれる圧力のうち高い方を選択して前輪ブレーキブースタ51に導くダブルチェックバルブ55とを備える。
【0025】ブレーキブースタ51,61はブレーキバルブ41またはプロポーショナルバルブ53,63から導かれる制動空気圧を制動油圧に変換するものであり、図示しないABSモジュレータを介して前輪側ブレーキアクチュエータ57及び後輪側ブレーキアクチュエータ67を作動させ、前輪(従動輪)6及び後輪7に制動力を付与する。ABSモジュレータは車両の制動時に各車輪6,7のスリップ率が目標値に近づくように各ブレーキアクチュエータ57,67に導かれる制動油圧を断続するものである。
【0026】ブレーキバルブ41の制動空気圧によって各ブレーキブースタ51,61が作動する手動制動時、車両コントロールユニット20からの指令に基づいてカットバルブ52,62が開かれ、ブレーキバルブ41の制動空気圧が各ブレーキブースタ51,61に導かれる。
【0027】一方、プロポーショナルバルブ53,63の制動空気圧によって各ブレーキブースタ51,61が作動する自動制動時、車両コントロールユニット20からの指令に基づいてカットバルブ52,62が閉じられ、プロポーショナルバルブ53,63からの制動空気圧が各ブレーキブースタ51,61に導かれる。
【0028】プロポーショナルバルブ53,63は電磁比例流量制御弁で構成され、車両コントロールユニット20からのデューティ信号に応じてその開度がフィードバック制御される。一方、カットバルブ52,62は車両コントロールユニット20からの信号のON・OFFによって開閉する電磁開閉弁によって構成される。
【0029】車両コントロールユニット20は、エンジンコントロールユニット10及びインバータ15からの情報を入力するとともに、非常スイッチ28、エキゾーストブレーキスイッチ26、アクセル開度センサ22、エンジンクラッチ3のストロークセンサ24、トランスミッション4のギアポジションセンサ23、車速センサ25、制動圧通路50,60に設けられるストップランプスイッチ58,68及び制動圧力センサ59,69からの各検出信号を入力し、これらの信号に基づく運転条件に応じてエンジンクラッチ3の断接、モータクラッチ12の断接、エンジン1の出力とモータ2の出力及びブレーキ制動力を協調して制御する。
【0030】アクセル開度センサ22は運転者によるアクセルペダルの踏み込み量を検出するものである。
【0031】非常スイッチ28は運転者の操作によってシステムの作動、停止を切り換えるもので、システムに何らかの異常が発生した場合に車両コントロールユニット20による制御システムを停止できる。
【0032】図2は車両の減速走行時に制御例を示している車速が例えば3km/hを超えて低下するまでの減速走行時に、プロポーショナルバルブ53,63によって制動空気圧が制御される。一方、車速が例えば3km/hを超えて低下すると、カットバルブ52,62が開弁し、ブレーキバルブ41による手動制動に切換られる。この状態から車速が例えば5km/hを超えて上昇すると、カットバルブ52,62が閉弁し、手動制動から自動制動に切り換えられる。こうして3〜5km/h以下の低速走行時に手動制動が行われることにより、制動力をきめ細かに調節することが可能となり、ブレーキフィーリングを損なわないで済む。
【0033】ブレーキバルブ41の制動空気圧をカットバルブ52及びプロポーショナルバルブ53を迂回して前輪ブレーキブースタ51に導くバックアップ通路71と、ブレーキバルブ41の制動空気圧が所定値を超えるのに伴ってバックアップ通路71を開通させるアダプタバルブ72と、プロポーショナルバルブ53から導かれる圧力とバックアップ通路71から導かれる圧力のうち高い方を選択して前輪ブレーキブースタ51に導くダブルチェックバルブ73とを備える。
【0034】アダプタバルブ72はブレーキバルブ41の制動空気圧が所定値を超えるのに伴ってバックアップ通路71を開通させるようになっている。アダプタバルブ72は運転者によってブレーキペダルが大きく踏み込まれない状態ではバックアップ通路71を絞ってブレーキバルブ41の制動空気圧を遮断する一方、ブレーキペダルが大きく踏み込まれるのに伴ってバックアップ通路71を開通させてブレーキバルブ41の制動空気圧を前輪ブレーキブースタ51に導く。万一車両コントロールユニット20等の制御系が失陥した場合には、ブレーキバルブ41の制動空気圧がアダプタバルブ72を介して前輪ブレーキブースタ51に導かれ、前輪6の制動が行われるフェイルセーフ機能が果たされる。
【0035】図3に示すように、車両の制動時はコースト時、エキゾーストブレーキ要求時、主ブレーキ要求時、エキゾーストブレーキ27と主ブレーキ両方要求時に分けて以下のように制御される。
【0036】1)コースト時は次の条件で判定される。
・アクセルペダルの踏み込み量が所定値以下のアクセルOFF時・エキゾーストブレーキスイッチ26がOFFとなるエキゾーストブレーキOFF時・ブレーキペダルの踏み込み量が所定値以下の主ブレーキOFF時このコースト時と判定された場合、エンジンクラッチ3を切断し、モータクラッチ12を接続して、エンジンブレーキの制動力(エンジン1のフリクション)の相当分を生じるようにモータ2の交流発電電力をインバータ15を介して制御する。
【0037】一方、キャパシタ16の充電圧が規定値を超えると、モータクラッチ12を切断し、エンジンクラッチ3を接続して、エンジン1のフリクションのみにより制動する。
【0038】2)エキゾーストブレーキ要求時は次の条件で判定される。
・アクセルペダルの踏み込み量が所定値以下のアクセルOFF時・エキゾーストブレーキスイッチ26がONとなるエキゾーストブレーキON時・主ブレーキOFF時このエキゾーストブレーキ要求時と判定された場合、エンジンクラッチ3を接続し、エキブレシャッタを開弁し、モータクラッチ12を接続して、エキゾーストブレーキ27の制動力の相当分を生じるようにモータ2の交流発電電力を制御する。
【0039】一方、キャパシタ16の充電圧が規定値を超えると、モータクラッチ12を切断し、エキブレシャッタを閉弁して、エンジンブレーキのみにより制動する。
【0040】3)主ブレーキ要求時は次の条件で判定される。
・アクセルOFF時・エキゾーストブレーキOFF時・ブレーキペダルの踏み込み量が所定値を超えた主ブレーキON時この主ブレーキ要求時と判定された場合、エンジンクラッチ3を切断し、エキブレシャッタを開弁し、モータクラッチ12を接続して、予め設定されたマップに基づき求められた制動力の相当分を生じるようにモータ2の交流発電電力を制御するとともに、残りの制動力を各プロポーショナルバルブ53,63を作動させて各ブレーキアクチュエータ57,67の制動力を制御する。
【0041】一方、キャパシタ16の充電圧が規定値を超えると、モータクラッチ12を切断し、各ブレーキアクチュエータ57,67のみにより制動する。
【0042】4)エキゾーストブレーキ27と主ブレーキの両方要求時は次の条件で判定される。
・アクセルOFF時・エキゾーストブレーキON時・主ブレーキON時このエキゾーストブレーキ27と主ブレーキの両方要求時と判定された場合、エンジンクラッチ3を接続し、エキブレシャッタを開弁し、モータクラッチ12を接続して、予め設定されたマップに基づき求められた制動力の相当分を生じるようにモータ2の交流発電電力を制御するとともに、残りの制動力を各プロポーショナルバルブ53,63を作動させて各ブレーキアクチュエータ57,67の制動力を制御する。
【0043】一方、キャパシタ16の充電圧が規定値を超えると、モータクラッチ12を切断し、エキブレシャッタを閉弁して、エンジンブレーキと各ブレーキアクチュエータ57,67により制動する。
【0044】図4は上記した制動を行うための制御ブロック図である。車両コントロールユニット20は、エキゾーストブレーキスイッチ26がONとなる回生エキゾーストブレーキ時(エキゾーストブレーキ要求時)を判定する手段31と、エキゾーストブレーキスイッチ26がOFFとなる回生エンジンブレーキ時を判定する手段32と、エンジンクラッチ3の断接を制御する手段33と、クラッチアクチュエータ18の作動を制御するエンジンクラッチカット手段35と、クラッチバルブ19の作動を制御するエンジンクラッチクローズ手段36と、エキゾーストブレーキの作動を制御する手段34とを備える。
【0045】図5のフローチャートは上記した制動を行うルーチンを示している。これについて説明すると、まずステップ1にてエキゾーストブレーキスイッチ26がONとなる回生エキゾーストブレーキ時と判定されると、ステップ2に進んでエンジンクラッチ3を接続し、ステップ3にてキャパシタ16の充電圧が規定値を超える満充電状態かどうかを判定する。ここで満充電状態と判定されると、ステップ4に進んでエンジンコントロールユニット10がエキゾーストブレーキ27を働かせる指令をする。一方、満充電状態でないと判定されると、ステップ8に進んでエンジンコントロールユニット10がモータ2に回生発電をさせる。
【0046】ステップ6にてエキゾーストブレーキスイッチ26がOFFとなる回生エンジンブレーキ時と判定されると、ステップ7に進んでキャパシタ16の充電圧が規定値を超える満充電状態かどうかを判定する。ここで満充電状態と判定されると、ステップ8に進んでエンジンコントロールユニット10がメインクラッチ3を接続させる指令をする。一方、満充電状態でないと判定されると、ステップ9に進んでモータ2に回生発電をさせる。
【0047】このようにして、エキゾーストブレーキスイッチ26がONとなるエキゾーストブレーキ要求時でも、エキゾーストブレーキ27を働かせないでモータ2に回生発電をさせることにより、エキゾーストブレーキ27の制動エネルギ相当分の電力が回生され、車両の運動エネルギを有効に回収できる。
【0048】モータ2がエキゾーストブレーキ27の制動エネルギ相当分の電力を回生しているとき、エンジンクラッチ3を接続してエンジンブレーキを働かせているため、エンジンブレーキと回生ブレーキによって十分な制動力が得られ、主ブレーキの負担を軽減でき、主ブレーキを含めた制動力に余裕が生じる。さらに、このエンジンブレーキ作動時にエンジン1の燃料供給を停止することが可能となり、エンジン1の燃費を低減できる。
【0049】本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【出願人】 【識別番号】000003908
【氏名又は名称】日産ディーゼル工業株式会社
【住所又は居所】埼玉県上尾市大字壱丁目1番地
【出願日】 平成14年3月20日(2002.3.20)
【代理人】 【識別番号】100075513
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 政喜 (外1名)
【公開番号】 特開2003−284204(P2003−284204A)
【公開日】 平成15年10月3日(2003.10.3)
【出願番号】 特願2002−78563(P2002−78563)