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【発明の名称】 工事用搬送システム
【発明者】 【氏名】山下 純一郎
【住所又は居所】東京都千代田区富士見2丁目10番26号 前田建設工業株式会社内

【氏名】酒井 大作
【住所又は居所】東京都千代田区富士見2丁目10番26号 前田建設工業株式会社内

【氏名】田崎 愛眞郎
【住所又は居所】静岡県駿東郡小山町棚頭224番地12 トモエ電機工業株式会社富士小山事業所内

【氏名】瀬戸 啓助
【住所又は居所】東京都品川区南大井6丁目28番6号 トモエ電機工業株式会社内

【要約】 【課題】長距離の運転が可能で輸送効率の高い搬送システムを提供する。

【解決手段】工事用電気車は、電気車本体100と、地上側給電部201から非接触で電力を受け取る車上側給電部21と、車上側給電部21を電気車本体100から突出させる駆動部と、バッテリと、制御部とを備える。制御部は、工事用電気車が走行して給電区間に入った場合、駆動部を駆動させて車上側給電部21を電気車本体100から突出させ、地上側給電部201に接近させて非接触で電力を受け取らせ、工事用電気車が給電区間外に出た場合には、駆動部を駆動させて車上側給電部21を電気車本体100内に収納させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】軌道上を走行する工事用電気車と、前記軌道に沿った一部の給電区間に配置された地上側給電部とを有し、前記工事用電気車は、電気車本体と、走行時の駆動源である電動機と、前記地上側給電部から非接触で電力を受け取る車上側給電部と、前記車上側給電部を前記電気車本体から突出させる駆動部と、前記車上側給電部が受け取った電力を蓄えるバッテリと、制御部とを備え、前記制御部は、前記工事用電気車が走行して前記給電区間に入った場合、前記駆動部を駆動させて前記車上側給電部を前記電気車本体から突出させることにより、前記地上側給電部に接近させて非接触で電力を受け取らせ、前記工事用電気車が前記給電区間外に出た場合には、前記駆動部を駆動させて前記車上側給電部を前記電気車本体内に収納させることを特徴とする工事用搬送システム。
【請求項2】請求項1に記載の工事用搬送システムにおいて、前記工事用電気車は、前記給電区間の始点と終点とを検出する検出部を有し、前記制御部は、前記検出部の検出結果に応じて前記駆動部を駆動させ、前記給電区間で前記車上側給電部を突出させることを特徴とする工事用搬送システム。
【請求項3】請求項1または2に記載の工事用搬送システムにおいて、前記工事用電気車は、前記給電区間では、前記車上側給電部が受け取った電力の一部を前記電動機に供給して走行し、前記給電区間以外の場所では前記バッテリからの電力を前記電動機に供給して走行するハイブリット電気車であることを特徴とする工事用搬送システム。
【請求項4】請求項1ないし3に記載の工事用搬送システムにおいて、前記地上側給電部は、前記給電区間で前記軌道に沿って配置された給電ケーブルと、該給電ケーブルに高周波電流を供給する供給部とを有し、前記車上側給電部は、前記給電ケーブルから発生する磁界を受けて電流を生じるコイルを有することを特徴とする工事用搬送システム。
【請求項5】請求項4に記載の工事用搬送システムにおいて、前記地上側給電部は、前記給電ケーブルに平行に配置されたガイドレールを有し、前記車上側給電部は、前記ガイドレールと接するガイドローラを有することを特徴とする工事用搬送システム。
【請求項6】軌道上を走行する工事用電気車であって、電気車本体と、走行時の駆動源である電動機と、前記軌道に沿った一部の給電区間に配置された地上側給電部から非接触で電力を受け取る車上側給電部と、前記車上側給電部を前記電気車本体から突出させる駆動部と、前記車上側給電部が受け取った電力を蓄えるバッテリと、制御部とを備え、前記制御部は、前記工事用電気車が走行して前記給電区間に入った場合、前記駆動部を駆動させて前記車上側給電部を前記電気車本体から突出させることにより、前記地上側給電部に接近させて非接触で電力を受け取らせ、前記工事用電気車が前記給電区間外に出た場合には、前記駆動部を駆動させて前記車上側給電部を前記電気車本体内に収納させることを特徴とする工事用電気車。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工事用に使用される電気車に係り、特に、隧道工事、地下工事等の工事で使用される、電動機駆動の工事用機関車として用いられる電気車に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、地下鉄用トンネル、その他の地下工事においては、工事において用いられる機材、資材、掘削土砂等の積載物の搬入、搬出が必要である。このため、通常、前述した積載物を台車に載せ、工事用機関車により牽引して、搬送を行っている。この種の工事用機関車としては、隧道工事、地下工事という閉空間での使用を考慮して、電動機駆動の機関車が用いられる。特に、駆動用電源としてバッテリを搭載し、このバッテリから駆動用電力を直流電動機に供給する形式の電気車が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】バッテリ式機関車は、排気ガスがなく、閉空間での作業に適している。しかし、このような工事用機関車では、バッテリを用いている関係で、バッテリの充電量による走行距離の制約がある。すなわち、一定時間使用すると、ある程度の時間をかけてバッテリの充電を行う必要がある。例えば、長距離のトンネル工事の場合には、充電量の大きなバッテリを搭載する必要があり、また、バッテリへの充電、もしくは、充電されたバッテリへの交換を頻繁に行うことが必要となり輸送効率が落ちる。
【0004】本発明の目的は、長距離の運転が可能で輸送効率の高い工事用搬送システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明によれば、以下のような工事用搬送システムが提供される。すなわち、軌道上を走行する工事用電気車と、軌道に沿った一部の給電区間に配置された地上側給電部とを有する工事用搬送システムである。この工事用電気車は、電気車本体と、走行時の駆動源である電動機と、前記地上側給電部から非接触で電力を受け取る車上側給電部と、前記車上側給電部を前記電気車本体から突出させる駆動部と、前記車上側給電部が受け取った電力を蓄えるバッテリと、制御部とを備える構成とする。制御部は、前記工事用電気車が走行して前記給電区間に入った場合、前記駆動部を駆動させて前記車上側給電部を前記電気車本体から突出させることにより、前記地上側給電部に接近させて非接触で電力を受け取らせ、前記工事用電気車が前記給電区間から出た場合には、前記駆動部を駆動させて前記車上側給電部を前記電気車本体内に収納させる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の一実施形態の工事用長距離搬送システムについて説明する。
【0007】本実施の形態の長距離搬送システムは、工事用電気車である機関車100と、非接触給電装置とを有する。非接触給電装置は、地上側給電部200と、機関車100に搭載された車上側給電ユニット20とを含む。
【0008】機関車100は、図1に示したように、本体1と、本体の下部に備えられた車輪5とを有し、本体1には着脱可能な給電ユニット20が搭載されている。給電ユニット20は、図1,図2のように、筐体53と、筐体の内部に配置された、地上側給電部200から非接触で電力を受け取るピックアップユニット10と、バッテリ11と、バッテリ監視装置30と,充電器12と,ピックアップレギュレータ14とを含んでいる。これらの詳しい構成および動作については後で詳しく説明する。
【0009】また、図1、図2には図示していないが、本体1の内部には、図3に示した電動機36,減速機37,抵抗器38、制御装置34が配置されている。電動機4は、直流サーボモータを用いる。減速機37は、電動機4の回転力を減速して車輪5に伝達する。抵抗器38は、電動機4を停止させる際の負荷として用いられる。また、本体1の下部には、後述の地上側給電部200の発信器210からの電波を受信するための受信器35が取り付けられている。さらに、本体1の前部には、図1のように運転時に用いられてる各種操作部9と表示部8、ならびに、運転者の転落防止用柵13、屋根6、回転灯7、照明および表示灯15等が配置されている。
【0010】一方、地上側には、平行に配置された2本のレールからなる軌道4と、レールを固定する枕木41と、非接触給電装置の地上側給電部200とが配置されている。
【0011】地上側給電部200は、図8(a),(b)に示したように、軌道4から予め定めた距離に、地上から予め定めた高さで平行に配置された2本の送電ケーブル201と、ガイドレール202とを有する。ガイドレール202の先端は、送電ケーブル201と高さ方向に平行である。2本の送電ケーブル201およびガイドレール202は、枕木41上に立脚する支持部203によって支持されている。送電ケーブル201およびガイドレール202は、軌道4の全区間に配置されているわけではなく、図10のように、予め定めた給電区間120にのみ配置されている。送電ケーブル201には、図9に示したように、給電装置(トラックサプライ)220が接続される。給電装置220は、外部から供給された50Hzの交流電流を、20kHzの高周波交流電流に変換し、送電ケーブル201に供給する。また、送電ケーブル201の途中には、コンデンサを含んで構成される補償器211が配置され、送電ケーブル201の特性値を高周波交流電流の送電に適した特性値に調整している。また、地上側給電部200は、機関車100に給電区間120の始点と終点位置にそれぞれ配置された発信器210を含んでいる。発信器210は、機関車100に対して電波を発信し、給電区間120が存在することを示す。
【0012】機関車100に搭載された給電ユニット20の構造について、詳しく説明する。
【0013】給電ユニット20のピックアップユニット10は、図4(b)、図5に示したように側面形状がE型のピックアップコイル21を含んでいる。E型ピックアップコイル21は、図2,図6のように機関車100の前後方向に2個並べて支持部52に固定されている。また、E型ピックアップコイル21の下部には、4個のガイドローラ22が、図5,図7のような配置で支持部52に固定されている。支持部52は、スプリング51を介して可動台23に支持されている。給電ユニット20の筐体53には、2本のスライドレール25が図2,図6のように機関車100の左右方向に固定されている。可動台23は、スライドレール25とスライド可能に嵌合するガイド部54と、スライド用モータ24と、スライドレール25に設けられたラック(不図示)と噛み合う不図示の歯車(ピニオン)とを有している。スライド用モータ24が可動台23の歯車を回転させることにより、可動台24は、機関車100の左右方向にスライドレール25上をスライドする。これにより、ピックアップコイル21およびガイドローラ22を、図2,図4(b)、図5、図6のように、機関車100の進行方向右側に、予め定めた幅Lだけ突出させることができる。
【0014】これにより、E型ピックアップコイル21の内側の空間に、2本の送電ケーブル201が挿入され、4個のガイドローラ22の間の空間に、ガイドレール202が挿入される。E型ピックアップコイル21には、送電ケーブル201が発生する高周波の磁界により誘導された交流電流が生じ、非接触で送電ケーブル201の電力を高効率で受け取ることができる。このとき機関車100の進行に伴って、ガイドローラ22がガイドレール22に沿って移動することにより、送電ケーブル201に対するE型ピックアップコイル21の位置が、上下方向および突出方向について位置決めされる。したがって、送電ケーブル201を、E型ピックアップコイル21の内部空間において一定の範囲に位置させることができるため、E型ピックアップコイル21は、送電ケーブル201が発生する高周波磁界を安定して受けることでき、効率よく電力を受け取ることができる。スプリング51は、E型ピックアップコイル21の機関車本体1に対する相対的な動きを吸収する作用をする。
【0015】スライド用モータ24は、図3のように制御装置34に接続され、制御装置34により動作を制御される。また、ピックアップユニット10には、スライド時に、可動台23が予め定めた幅Lだけ突出した場合にスライド用モータ24の動作を停止させるために、可動台23の幅Lだけ突出したことを検出する検出器32(図3)と、可動台23を筐体53の定位置まで収納したことを検出する検出器33(図3)が配置されている。検出器32,33の出力は、制御装置34に入力され、スライド用モータ24の制御に用いられる。
【0016】ピックアップユニット10のピックアップレギュレータ14は、ダイオードを含んで構成され、E型ピックアップコイル21が出力する交流電流出力を整流し、直流電圧として出力する。
【0017】なお、上述のE型ピックアップコイル21、ピックアップレギュレータ14、給電装置(トラックサプライ)220、送電ケーブル201、補償器211としては、例えば、ドイツのワンフラー(Wampfler)社のIPT(Inductive Power Transfer)システムのE-Pickup Systemを用いることができる。
【0018】ピックアップレギュレータ14には、図3のように、充電器12が接続されている。充電器12は、ピックアップレギュレータ14の出力を電動機36に受け渡すために制御装置34に接続されている。ピックアップレギュレータ14には、充電器12と並列にバッテリ11が接続されている。制御装置34は、充電器を介して受け取ったピックアップレギュレータ14の出力を、電動機36に供給し、車輪5を駆動する。また、余剰電力は、バッテリ11に浮動充電方式で供給され、急速充電される。すなわち、給電区間120ではピックアップレギュレータ14の出力する電力のうち、電動機36の駆動に余剰な電力を、充電器12から供給されることにより急速充電される。給電区間120以外の区間では、バッテリ11の出力する電力が制御装置34に供給され、電動機36の駆動に用いられる。なお、本実施の形態では、バッテリ11としては、リチウムイオン電池を用いている。また、バッテリ11には、監視装置30が接続されており、バッテリ11の出力電圧を監視している。監視装置30は、バッテリ11の出力電圧が上限を超えた場合等には、制御装置34に充電停止を通知する。制御装置34は、バッテリ11と充電器12との間に配置されている電磁式スイッチ31を引き離し、充電を停止させる。充電器12は、自装置に異常が生じた場合に制御装置34に異常発生を通知する。制御装置34は、それを受けて必要に応じて電磁式スイッチ31を引き離す等の保護動作を行う。
【0019】つぎに、本実施の形態の長距離搬送システムの機関車100走行時の各部の動作について説明する。
【0020】地上には、図10のように、軌道4が敷設されている全区間のうち、一部の区間にのみ給電区間120が設けられ、図8(a)、(b)のような地上側給電部200の送電ケーブル201が配置されている。送電ケーブル201には、給電装置220から20kHzの高周波電流が供給される。
【0021】機関車100は、給電区間120以外の区間では、制御部34がバッテリ11が出力する直流電圧を電動機36に供給し、電動機36を駆動する。電動機36のトルクは、減速機37により回転数を調節されて車輪5に伝達され、機関車100が駆動される。給電区間120以外の区間では、ピックアップユニット10のE型ピックアップコイル21等は、図4(a)のように収納されている。
【0022】機関車100が、軌道4上を走行して給電区間120にさしかかると、地上に配置された発信器210からの電波を機関車100の下部の受信器35が受信する。制御装置34は、受信器35の出力を受け取り、給電区間120の始点に達したと判断し、ピックアップユニット10のスライド用モータ24を回転駆動させることにより、E型ピックアップコイル21とガイドローラ22を搭載した可動台23を、機関車本体1の右方向にスライドさせ、図4(b)、図5,図6のように突出させる。検出器32が突出上限を検出したならば、スライド用モータ24を停止させる。これにより、E型ピックアップコイル21の内側に送電ケーブル201が挿入され、送電ケーブル201の発生する高周波の磁界により、E型ピックアップコイル21には交流電流が流れ、機関車100は、地上側給電部200から非接触で電力を受け取ることができる。E型ピックアップコイル21の出力する交流電流は、ピックアップレギュレータ14によって直流電圧に変換され、さらに、充電器12により所定の範囲の電圧に調整され、制御装置34およびバッテリ31に出力される。
【0023】制御部34は、充電器12から出力された直流電流を用いて、電動機36を駆動する。また、制御装置34は、操作部9からの運連指令に基づいて、電動機36を制御する。指令としては、たとえば、速度指令が挙げられる。速度が指示されると、制御装置34は、電気車が当該速度となるように、不図示の速度検出器の出力をフィードバックして、電動機36を駆動する。また、速度指令が“0”の場合には、電動機4を発電機として用い、発電された電力を抵抗器38に給電して、電力を消費させ、エネルギを吸収させる。なお、バッテリ11が充電可能な状態にある場合には、発電された電力をバッテリ3に給電してもよい。
【0024】充電器12の出力のうち、電動機36を駆動した余剰電力は、浮動充電方式によりスイッチ31を介してバッテリ11に供給され、充電される。監視装置30は、バッテリ11の電圧が所定電圧以上になった場合には、充電停止信号を出力し、制御装置34は電磁式スイッチ31を引き離す。
【0025】給電区間120の終点に機関車210が到達すると、発信器210の出力を受信器35が再び受信する。制御装置34は、E型ピックアップコイル21を突出させている状態で再び受信器35の出力を受けたならば、給電区間120の終点に到達したと判断し、スライド用モータ24に逆回転を指示することにより、E型ピックアップコイル21を搭載した可動台23を、筐体53内に引き戻し収容する。検出器33が引き戻し限界を検出したならばスライド用モータ33に停止を指示する。これにより、機関車100は図4(a)のようにE型ピックアップコイル21が側面に突出していない形態となる。したがって、機関車100は、トンネル内の狭い場所を通過したり、トンネル内で他の機関車100とすれ違うこと等が可能となる。
【0026】給電区間120が終了し、送電ケーブル210からの給電がなくなると、充電器12から電動機36への給電電圧が低下すると、バッテリ11が放電状態となり、電磁式スイッチ31を介して、バッテリ11から制御装置34へ電力が供給され、電動機36が駆動される。すなわち、本実施の形態の機関車は、給電区間120では、給電ケーブル201からの供給電力で走行し、給電区間以外では、バッテリ11を電源として走行するハイブリット方式である。
【0027】上述してきたように、本実施の形態の機関車100は、送電ケーブル210から非接触で給電を受けることができ、しかも、送電ケーブル210への供給電力を高周波としているため、効率よく給電することができる。これにより、限られた給電区間120でバッテリ11を急速充電することが可能であるため、バッテリ11を交換する必要がなく、高効率で長距離搬送を行うことができる。しかも、軌道4の全区間に、送電ケーブル210等の地上側給電装置200を配置する必要がなく、部分的な給電区間120によりバッテリ11を充電できるため、送電ケーブル210を設置することが難しい狭い区間や他の機関車とのすれ違い区間等があるトンネル工事等の長距離搬送に、本実施の形態の長距離搬送システムを用いることができる。
【0028】しかも、本実施の形態では、機関車100に搭載されたE型ピックアップ21を、給電区間120では機関車100の側面に突出させ、給電区間120以外では機関車100内に収納するため、トンネル内で狭い区間や他の機関車とのすれ違い区間があっても、従来と同様に通過させることができる。したがって、トンネルの幅を広げたり、すれ違い区間の軌道間の間隔を変更する必要がなく、従来のトンネル内で設置可能な場所に給電区間120を設置することにより、本実施の形態の長距離搬送システムを導入することができる。
【0029】また、給電区間120の始点におけるE型ピックアップ21の突出動作、および、給電区間120の終点における収納動作は、機関車100の受信器35が発信器210の電波を検出して自動的に行われるため、自動走行が可能である。
【0030】なお、本実施の形態では、給電区間120の始点を終点を示すために発信器210を配置し、発信器210の発する電波を機関車100側に搭載した受信器35で受信する構成であったが、この構成に限らず、給電区間120の存在を検出できる他の構成を用いることも可能である。例えば、発信器210に代えて反射板等のマークを配置し、機関車100側に電波の送信器と受信器の両方を搭載し、反射板により反射された電波を検出する構成や、電波の代わりに光を用い、発光素子と受光素子により給電区間の始点と終点を検出する構成にすることが可能である。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、長距離の運転が可能で輸送効率の高い搬送システムを提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000201478
【氏名又は名称】前田建設工業株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区富士見2丁目10番26号
【識別番号】591267350
【氏名又は名称】トモエ電機工業株式会社
【住所又は居所】東京都品川区南大井6丁目28番6号
【出願日】 平成14年3月26日(2002.3.26)
【代理人】 【識別番号】100084032
【弁理士】
【氏名又は名称】三品 岩男 (外2名)
【公開番号】 特開2003−284201(P2003−284201A)
【公開日】 平成15年10月3日(2003.10.3)
【出願番号】 特願2002−86383(P2002−86383)