トップ :: B 処理操作 運輸 :: B60 車両一般




【発明の名称】 電気車制御装置
【発明者】 【氏名】沼崎 光浩
【住所又は居所】東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝府中事業所内

【氏名】牧野 友由
【住所又は居所】東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東芝トランスポートエンジニアリング株式会社内

【要約】 【課題】VVVFインバータおよびCVCFインバータを強制風冷方式で冷却する場合に、強制風冷構成での冗長性を確保し、さらにVVVFインバータの牽引力の損失を最大限に抑えること。

【解決手段】VVVFインバータおよびCVCFインバータを、強制風冷用機器により強制風冷方式で冷却するように構成し、かつVVVFインバータを冷却する強制風冷用機器12と、CVCFインバータを冷却する強制風冷用機器13とを分離する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 通常運転時は主電源用として運転される複数群の可変電圧可変周波数制御方式のインバータ(VVVFインバータ)と、補助電源用として運転される1群の定電圧定周波数制御方式のインバータ(CVCFインバータ)とを備え、かつ前記CVCFインバータの異常発生時に当該CVCFインバータを切り離し、前記複数群のVVVFインバータのうちの1群のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて補助電源用として運転する切替機能を備えて、電気車駆動用の交流電動機を駆動制御する電気車制御装置において、前記VVVFインバータおよびCVCFインバータを、ブロア、ファン等の強制風冷用機器により強制風冷方式で冷却するように構成し、かつ前記VVVFインバータを冷却する強制風冷用機器と、前記CVCFインバータを冷却する強制風冷用機器とを分離する構成としたことを特徴とする電気車制御装置。
【請求項2】 前記請求項1に記載の電気車制御装置において、前記CVCFインバータの回路における、正常時・故障時とも共通で使用する回路を自冷方式としたことを特徴とする電気車制御装置。
【請求項3】 前記請求項2に記載の電気車制御装置において、前記電気車が動力集中形の電気車である場合に、前記VVVFインバータ部およびCVCFインバータ部を前記電気車の機関室(床上)に配置し、前記自冷部分を前記電気車の床下に配置したことを特徴とする電気車制御装置。
【請求項4】 前記請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電気車制御装置において、前記VVVFインバータおよびCVCFインバータの回路部を、それぞれVVVF装置箱およびCVCF装置箱として分割し、前記VVVFインバータとCVCFインバータとの切り替えを行なう切替部である共通部を、前記CVCF装置箱に収納するようにしたことを特徴とする電気車制御装置。
【請求項5】 前記請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電気車制御装置において、前記CVCFインバータの異常発生時に複数群のVVVFインバータのうちの1群のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて補助電源用として運転する場合に、当該VVVFインバータに該当する強制風冷用機器を前記CVCFインバータの起動後直に動作させるようにしたことを特徴とする電気車制御装置。
【請求項6】 前記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の電気車制御装置において、前記CVCFインバータが保護動作で停止し、再度起動するまでの時間内は、前記強制風冷用機器の停止検知の動作に時間要素を持たせて、前記VVVFインバータの動作を停止しないように、強制風冷用機器停止検知手段を備えたことを特徴とする電気車制御装置。
【請求項7】 前記請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の電気車制御装置において、前記CVCFインバータの異常発生時に複数群のVVVFインバータのうちの1群のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて補助電源用として運転する場合に、当該切り替え動作中に切り替えられるVVVFインバータを除く他のVVVFインバータの運転を継続するように、強制風冷用機器停止検知手段を備えたことを特徴とする電気車制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通常運転時は主電源用として運転される複数群の可変電圧可変周波数制御方式のインバータ(以下、VVVFインバータと称する)と、補助電源用として運転される1群の定電圧定周波数制御方式のインバータ(以下、CVCFインバータと称する)とを備え、かつVVVFインバータとCVCFインバータとの切替え機能を備えて、電気車駆動用の交流電動機を駆動制御する電気車制御装置に係り、特にVVVFインバータおよびCVCFインバータを強制風冷方式で冷却する場合に、強制風冷構成での冗長性を確保することができ、さらにVVVFインバータの牽引力の損失を最大限に抑えることができるようにした電気車制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば鉄道の分野においては、通常運転時は主電源用として運転される複数群のVVVFインバータと、補助電源用として運転される1群のCVCFインバータとを用いて、電気車駆動用の交流電動機を駆動制御する電気車制御装置が多く用いられてきている。
【0003】さらに、最近では、この種の電気車制御装置として、CVCFインバータの故障等の異常発生時に当該CVCFインバータを切り離し、複数群のVVVFインバータのうちの1群のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて補助電源用として運転する切替機能を備え、かつVVVFインバータおよびCVCFインバータを強制風冷方式で冷却するように構成したものが提案されてきている。
【0004】図5は、この種の従来の電気車制御装置の全体構成例を示すブロック図である。
【0005】図5において、直流架線より、集電器1を介して集電された直流電力は、遮断器2、接触器3、フィルタリアクトル4を介して、インバータ5に電源供給され、VVVFインバータは交流電動機である誘導電動機6へ、CVCFインバータは三相フィルタ回路7および三相変圧器8からなる補助回路へ供給するようにしている。
【0006】また、CVCFインバータの故障等の異常発生時には、切替器9により、誘導電動機(MM2)6用のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて、CVCFバックアップ運転をするようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような電気車制御装置においては、VVVFインバータおよびCVCFインバータを、自冷式で冷却するように構成しているものが一般的である。
【0008】また、特に高出力形のシステムの場合においては、VVVFインバータおよびCVCFインバータを、強制風冷方式で冷却するように構成することが考えられる。
【0009】しかしながら、この場合には、強制風冷構成での冗長性の確保、およびシステムとしての機能向上のための対策を講じることが必要である。
【0010】本発明の目的は、VVVFインバータおよびCVCFインバータを強制風冷方式で冷却する場合に、強制風冷構成での冗長性を確保することができ、さらにVVVFインバータの牽引力の損失を最大限に抑えることが可能な電気車制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に対応する発明では、通常運転時は主電源用として運転される複数群のVVVFインバータと、補助電源用として運転される1群のCVCFインバータとを備え、かつCVCFインバータの異常発生時に当該CVCFインバータを切り離し、複数群のVVVFインバータのうちの1群のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて補助電源用として運転する切替機能を備えて、電気車駆動用の交流電動機を駆動制御する電気車制御装置において、VVVFインバータおよびCVCFインバータを、ブロア、ファン等の強制風冷用機器により強制風冷方式で冷却するように構成し、かつVVVFインバータを冷却する強制風冷用機器と、CVCFインバータを冷却する強制風冷用機器とを分離する構成としている。
【0012】従って、請求項1に対応する発明の電気車制御装置においては、VVVFインバータおよびCVCFインバータを、強制風冷用機器により強制風冷方式で冷却し、かつVVVFインバータを冷却する強制風冷用機器と、CVCFインバータを冷却する強制風冷用機器とを分離することにより、CVCFインバータの強制冷却用機器が故障した場合にも、VVVFインバータのうちの1群をCVCFインバータに切り替えて補助電源用として運転することが可能となり、強制風冷構成での冗長性を確保することができる。
【0013】また、請求項2に対応する発明では、上記請求項1に対応する発明の電気車制御装置において、CVCFインバータの回路における、正常時・故障時とも共通で使用する回路を自冷方式としている。
【0014】従って、請求項2に対応する発明の電気車制御装置においては、CVCFインバータの回路における、正常および故障の共通回路を自冷方式とすることにより、CVCFインバータの強制風冷用機器または切替え該当のVVVFインバータの強制風冷用機器が故障した場合でも、CVCFインバータを運転することが可能となり、風冷却系統の故障の有無に関係なく、強制風冷構成での冗長性を確保することができる。
【0015】さらに、請求項3に対応する発明では、上記請求項2に対応する発明の電気車制御装置において、電気車が動力集中形の電気車である場合に、VVVFインバータ部およびCVCFインバータ部を電気車の機関室(床上)に配置し、自冷部分を電気車の床下に配置している。
【0016】従って、請求項3に対応する発明の電気車制御装置においては、電気車が動力集中形の電気車である場合に、VVVFインバータ部およびCVCFインバータ部を強制風冷構成の取り易い電気車の機関室(床上)に配置し、正常および故障の共通回路の自冷部分を電気車の床下に配置することにより、機器の冷却効率を向上させることができる。
【0017】さらにまた、請求項4に対応する発明では、上記請求項1乃至請求項3のいずれか1項に対応する発明の電気車制御装置において、VVVFインバータおよびCVCFインバータの回路部を、それぞれVVVF装置箱およびCVCF装置箱として分割し、VVVFインバータとCVCFインバータとの切り替えを行なう切替部である共通部を、CVCF装置箱に収納するようにしている。
【0018】従って、請求項4に対応する発明の電気車制御装置においては、VVVFインバータおよびCVCFインバータの回路部を、それぞれVVVF装置箱およびCVCF装置箱として分割し、VVVFインバータとCVCFインバータとの切り替えを行なう切替部である共通部を、CVCF装置箱に収納することにより、VVVF装置の効率のよい互換性を有するものとすることができる。
【0019】一方、請求項5に対応する発明では、上記請求項1乃至請求項4のいずれか1項に対応する発明の電気車制御装置において、CVCFインバータの異常発生時に複数群のVVVFインバータのうちの1群のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて補助電源用として運転する場合に、当該VVVFインバータに該当する強制風冷用機器をCVCFインバータの起動後直に動作させるようにしている。
【0020】従って、請求項5に対応する発明の電気車制御装置においては、CVCFインバータの異常発生時に複数群のVVVFインバータのうちの1群のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて補助電源用として運転する場合に、当該VVVFインバータに該当する強制風冷用機器をCVCFインバータの起動後直に動作させることにより、切り替え後のCVCFインバータの冷却性能を確保することができる。
【0021】また、請求項6に対応する発明では、上記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に対応する発明の電気車制御装置において、CVCFインバータが保護動作で停止し、再度起動するまでの時間内は、強制風冷用機器の停止検知の動作に時間要素を持たせて、VVVFインバータの動作を停止させないように、強制風冷用機器停止検知手段を備えている。
【0022】従って、請求項6に対応する発明の電気車制御装置においては、CVCFインバータが保護動作で停止し、再度起動するまでの時間内は、強制風冷用機器の停止検知の動作に時間要素を持たせて、VVVFインバータの動作を停止させないようにすることにより、VVVFインバータの動作能力を向上することが可能となり、VVVFインバータの継続運転をして、VVVFインバータの牽引力の損失を減らすことができる。
【0023】さらに、請求項7に対応する発明では、上記請求項1乃至請求項6のいずれか1項に対応する発明の電気車制御装置において、CVCFインバータの異常発生時に複数群のVVVFインバータのうちの1群のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて補助電源用として運転する場合に、当該切り替え動作中に切り替えられるVVVFインバータを除く他のVVVFインバータの運転を継続するように、強制風冷用機器停止検知手段を備えている。
【0024】従って、請求項7に対応する発明の電気車制御装置においては、CVCFインバータの異常発生時に複数群のVVVFインバータのうちの1群をCVCFインバータに切り替えて補助電源用として運転する場合に、当該切り替え動作中に切り替えられるVVVFインバータを除く他のVVVFインバータの運転を継続することにより、VVVFインバータの動作能力を向上することが可能となり、VVVFインバータの牽引力の損失を減らすことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0026】(第1の実施の形態:請求項1乃至請求項4に対応)図1は、本実施の形態による電気車制御装置の全体構成例を示すブロック図であり、図5と同一要素には同一符号を付して示している。
【0027】図1に示すように、本実施の形態の電気車制御装置は、通常運転時は主電源用として運転される複数群のVVVFインバータと、補助電源用として運転される1群のCVCFインバータとを備え、CVCFインバータの異常発生時に当該CVCFインバータを切り離し、複数群のVVVFインバータのうちの1群のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて補助電源用として運転する切替機能を備えている。
【0028】直流架線より、集電器1を介して集電された直流電力は、遮断器2、接触器3、フィルタリアクトル4を介して、インバータ5に電源供給され、VVVFインバータは交流電動機である誘導電動機6へ、CVCFインバータは三相フィルタ回路7および三相変圧器8からなる補助回路へ供給するようにしている。
【0029】また、CVCFインバータの故障等の異常発生時には、切替器9により、誘導電動機(MM2)6用のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて、CVCFバックアップ運転をするようにしている。
【0030】一方、VVVFインバータおよびCVCFインバータを、ブロア、ファン等の強制風冷用機器(本例では、VVVFインバータ冷却用ブロア(MMBM)12およびCVCFインバータ冷却用ブロア(CVCFBM)13)により強制風冷方式で冷却するように構成し、さらにVVVFインバータを冷却するVVVFインバータ冷却用ブロア12と、CVCFインバータを冷却するCVCFインバータ冷却用ブロア13とを分離する構成としている。
【0031】また、CVCFインバータの回路における、正常時・故障時とも共通で使用するIvFL、三相フィルタ回路7、三相変圧器8等の回路を、自冷方式としている。
【0032】さらに、電気車が特に動力集中形の電気車である場合に、VVVFインバータ部およびCVCFインバータ部を電気車の機関室(床上)に配置し、IvFL、三相フィルタ回路7、三相変圧器8等の自冷部分を電気車の床下に配置している。
【0033】さらにまた、機器の配置では、VVVFインバータおよびCVCFインバータの回路部を、それぞれVVVF装置箱およびCVCF装置箱として分割し、VVVFインバータとCVCFインバータとの切り替えを行なう切替器9等の共通部を、CVCF装置箱に収納するようにしている。
【0034】次に、以上のように構成した本実施の形態による電気車制御装置においては、VVVFインバータおよびCVCFインバータを、VVVFインバータ冷却用ブロア12およびCVCFインバータ冷却用ブロア13により強制風冷方式で冷却するように構成し、さらにVVVFインバータを冷却するVVVFインバータ冷却用ブロア12と、CVCFインバータを冷却するCVCFインバータ冷却用ブロア13とを分離する構成としていることにより、CVCFインバータ冷却用ブロア13が故障した場合にも、VVVFインバータ冷却用ブロア12に切り替えて補助電源用として運転することが可能となり、強制風冷構成での冗長性を確保することができる。
【0035】また、CVCFインバータ回路において、正常時・故障時とも共通で使用する、IvFL、三相フィルタ回路7、三相変圧器8等の回路を自冷方式としていることにより、風冷却系統の故障の有無に関係なく、強制風冷構成での冗長性を確保することができる。
【0036】さらに、特に動力集中形の電気車では、VVVF部およびCVCFインバータ部を、強制風冷構成の取り易い電気車の機関室(床上)に配置し、IvFL、三相フィルタ回路7、三相変圧器8等の自冷部分については、電気車の床下へ配置していることにより、機器の冷却効率を向上させることができる。
【0037】さらにまた、VVVF回路部とCVCF部の回路部を、それぞれVVVF装置箱およびCVCF装置箱として分割し、VVVFインバータとCVCFインバータとの切り替えを行なう切替器9等の共通部を、CVCF装置箱に収納していることにより、VVVF装置が共通となり、VVVF装置の効率のよい互換性を有するものとすることができる。
【0038】上述したように、本実施の形態による電気車制御装置では、VVVFインバータおよびCVCFインバータを強制風冷方式で冷却する場合に、強制風冷構成での冗長性を確保することができ、また機器の冷却効率を向上させることができ、さらにVVVF装置の効率のよい互換性を有するものとすることが可能となる。
【0039】(第2の実施の形態:請求項5に対応)図2は、本実施の形態による電気車制御装置の全体構成例を示すブロック図であり、図5と同一要素には同一符号を付して示している。
【0040】図2に示すように、本実施の形態の電気車制御装置は、通常運転時は主電源用として運転される複数群のVVVFインバータと、補助電源用として運転される1群のCVCFインバータとを備え、CVCFインバータの異常発生時に当該CVCFインバータを切り離し、複数群のVVVFインバータのうちの1群のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて補助電源用として運転する切替機能を備えている。
【0041】直流架線より、集電器1を介して集電された直流電力は、遮断器2、接触器3、フィルタリアクトル4を介して、インバータ5に電源供給され、VVVFインバータは交流電動機である誘導電動機6へ、CVCFインバータは三相フィルタ回路7および三相変圧器8からなる補助回路へ供給するようにしている。
【0042】また、CVCFインバータの故障等の異常発生時には、切替器9により、誘導電動機(MM2)6用のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて、CVCFバックアップ運転をするようにしている。
【0043】一方、CVCFインバータの異常発生時に複数群のVVVFインバータのうちの1群のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて補助電源用として運転する場合に、図2にブロックを示すように、当該VVVFインバータに該当するVVVFインバータ冷却用ブロア(本例では、MM1,2冷却用ブロア)12をCVCFインバータの起動後直に動作させるようにしている。
【0044】次に、以上のように構成した本実施の形態による電気車制御装置においては、CVCFインバータの故障時に、複数群のVVVFインバータのうちの1群のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて補助電源用として運転する場合、これに該当するVVVFインバータ冷却用ブロア12をCVCFインバータの起動後直に動作させるようにしていることにより、当該機能をCVCF正常時とCVCF故障時の条件で、図2にブロックを示すような制御回路により制御をすることで、切り替え後のCVCFインバータの冷却性能を確保することができる。
【0045】上述したように、本実施の形態による電気車制御装置では、切り替え後のCVCFインバータの冷却性能を確保することが可能となる。
【0046】(第3の実施の形態:請求項6に対応)図3は、本実施の形態による電気車制御装置の全体構成例を示すブロック図であり、図5と同一要素には同一符号を付して示している。
【0047】図3に示すように、本実施の形態の電気車制御装置は、通常運転時は主電源用として運転される複数群のVVVFインバータと、補助電源用として運転される1群のCVCFインバータとを備え、CVCFインバータの異常発生時に当該CVCFインバータを切り離し、複数群のVVVFインバータのうちの1群のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて補助電源用として運転する切替機能を備えている。
【0048】直流架線より、集電器1を介して集電された直流電力は、遮断器2、接触器3、フィルタリアクトル4を介して、インバータ5に電源供給され、VVVFインバータは交流電動機である誘導電動機6へ、CVCFインバータは三相フィルタ回路7および三相変圧器8からなる補助回路へ供給するようにしている。
【0049】また、CVCFインバータの故障等の異常発生時には、切替器9により、誘導電動機(MM2)6用のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて、CVCFバックアップ運転をするようにしている。
【0050】なお、図3中、14はMMBM用NFBを、15はCVCFBM用NFBをそれぞれ示している。
【0051】一方、図3にブロックを示すように、CVCFインバータが保護動作で停止し、再度起動するまでの時間内は、ブロア停止検知の動作に時間要素を持たせて、VVVFインバータの動作を停止させないように、ブロア停止検知回路を構成している。
【0052】次に、以上のように構成した本実施の形態による電気車制御装置においては、CVCFインバータが保護動作で停止し、再度起動するまでの時間内は、強制風冷用機器の停止検知の動作に時間要素を持たせて、VVVFインバータの動作を停止させないようにしていることにより、VVVFインバータの動作能力を向上することができ、VVVFインバータの継続運転をして、VVVFインバータ牽引力の損失を減らすことができる。
【0053】上述したように、本実施の形態による電気車制御装置では、VVVFインバータの動作能力を向上して、VVVFインバータの牽引力の損失を減らすことが可能となる。
【0054】(第4の実施の形態:請求項7に対応)図4は、本実施の形態による電気車制御装置の全体構成例を示すブロック図であり、図5と同一要素には同一符号を付して示している。
【0055】図4に示すように、本実施の形態の電気車制御装置は、通常運転時は主電源用として運転される複数群のVVVFインバータと、補助電源用として運転される1群のCVCFインバータとを備え、CVCFインバータの異常発生時に当該CVCFインバータを切り離し、複数群のVVVFインバータのうちの1群のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて補助電源用として運転する切替機能を備えている。
【0056】直流架線より、集電器1を介して集電された直流電力は、遮断器2、接触器3、フィルタリアクトル4を介して、インバータ5に電源供給され、VVVFインバータは交流電動機である誘導電動機6へ、CVCFインバータは三相フィルタ回路7および三相変圧器8からなる補助回路へ供給するようにしている。
【0057】また、CVCFインバータの故障等の異常発生時には、切替器9により、誘導電動機(MM2)6用のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて、CVCFバックアップ運転をするようにしている。
【0058】なお、図4中、14はMMBM用NFBを、15はCVCFBM用NFBをそれぞれ示している。
【0059】一方、図4にブロックを示すように、CVCFインバータの異常発生時に複数群のVVVFインバータのうちの1群のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて補助電源用として運転する場合に、当該切り替え動作中に切り替えられるVVVFインバータを除く他のVVVFインバータの運転を継続するように、ブロア停止検知回路を構成している。
【0060】次に、以上のように構成した本実施の形態による電気車制御装置においては、CVCFインバータの故障時、複数群のVVVFインバータのうちの1群のVVVFインバータをCVCFインバータに切り替えて補助電源用として運転する場合に、当該切替え動作中に切替えられるVVVFインバータを除く他のVVVFインバータの運転を継続するようにしていることにより、ブロア停止検知回路を構成し、VVVFインバータの動作能力を向上することが可能となり、その時のVVVFインバータ牽引力の損失を減らすことができる。
【0061】上述したように、本実施の形態による電気車制御装置では、VVVFインバータの動作能力を向上して、VVVFインバータの牽引力の損失を減らすことが可能となる。
【0062】(その他の実施の形態)尚、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形して実施することが可能である例えば、上記各実施の形態では、VVVFインバータが1台で1個の誘導電動機であるシステムに適用した場合について説明したが、これに限らず、対象になるVVVFインバータ、誘導電動機またはLIMの場合、またはその数はそれぞれ任意であってよい。
【0063】また、各実施の形態は可能な限り適宜組合わせて実施してもよく、その場合には組合わせた作用効果を得ることができるさらに、上記各実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより、種々の発明を抽出することができる例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも一つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも一つ)が得られる場合には、この構成要件が削除された構成を発明として抽出することができる【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気車制御装置によれば、VVVFインバータおよびCVCFインバータを、強制風冷用機器により強制風冷方式で冷却し、かつVVVFインバータを冷却する強制風冷用機器と、CVCFインバータを冷却する強制風冷用機器とを分離するようにしているので、VVVFインバータおよびCVCFインバータを強制風冷方式で冷却する場合に、強制風冷構成での冗長性を確保することが可能となる。
【0065】さらに、本発明の電気車制御装置によれば、VVVFインバータの動作能力を向上させて、VVVFインバータの牽引力の損失を最大限に抑えることが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【住所又は居所】東京都港区芝浦一丁目1番1号
【出願日】 平成14年3月7日(2002.3.7)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
【公開番号】 特開2003−264902(P2003−264902A)
【公開日】 平成15年9月19日(2003.9.19)
【出願番号】 特願2002−62509(P2002−62509)