| 【発明の名称】 |
電気車制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】松岡 学 【住所又は居所】東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝府中事業所内
【氏名】逸見 琢磨 【住所又は居所】東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝府中事業所内
【氏名】安岡 育雄 【住所又は居所】東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝府中事業所内
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| 【要約】 |
【課題】速度検出手段の故障時に、該当する群のインバータ装置の運転を継続させて行なうこと。
【解決手段】VVVF制御方式のインバータ装置を用いて、電気車駆動用の交流電動機7を駆動制御する電気車制御装置において、交流電動機7の速度を検出する速度検出手段8と、速度検出手段8の故障を検知する故障検知手段10とを備え、故障検知手段10により速度検出手段8の故障が検知された場合に、インバータ装置6の制御モードを、速度検出手段8からの検出速度を用いた有センサ制御モード11から、速度検出手段8からの検出速度を用いない速度センサレス制御モード12に切り換えて、インバータ装置6の制御を継続する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 可変電圧可変周波数(VVVF)制御方式のインバータ装置を用いて、電気車駆動用の交流電動機を駆動制御する電気車制御装置において、前記交流電動機の速度を検出する速度検出手段と、前記速度検出手段の故障を検知する故障検知手段とを備え、前記故障検知手段により前記速度検出手段の故障が検知された場合に、前記インバータ装置の制御モードを、前記速度検出手段からの検出速度を用いた有センサ制御モードから、前記速度検出手段からの検出速度を用いない速度センサレス制御モードに切り換えて、前記インバータ装置の制御を継続するようにしたことを特徴とする電気車制御装置。 【請求項2】 前記請求項1に記載の電気車制御装置において、前記インバータ装置が、1台のインバータ装置で1台の交流電動機を制御する個別インバータ制御方式であることを特徴とする電気車制御装置。 【請求項3】 前記請求項1に記載の電気車制御装置において、前記インバータ装置が、1台のインバータ装置で複数台の交流電動機を制御する集中インバータ制御方式であることを特徴とする電気車制御装置。 【請求項4】 前記請求項1に記載の電気車制御装置において、前記故障検知手段としては、前記速度検出手段からの検出速度の信号が、入力されないか、または他の速度検出手段からの検出速度の信号と大きな偏差があることにより、前記速度検出手段の故障を検知するようにしたことを特徴とする電気車制御装置。 【請求項5】 前記請求項1に記載の電気車制御装置において、前記故障検知手段により、前記速度検出手段が故障から復帰したことが検知された場合に、前記インバータ装置の制御モードを、前記速度センサレス制御モードから前記有速度センサ制御モードに切り換えて、前記インバータ装置の制御を行なうようにしたことを特徴とする電気車制御装置。 【請求項6】 前記請求項1に記載の電気車制御装置において、前記インバータ装置の制御モードの切り換え/復帰を、運転台または電気車編成からの指令により行なうようにしたことを特徴とする電気車制御装置。 【請求項7】 前記請求項1に記載の電気車制御装置において、前記速度検出手段の故障時に当該速度検出手段からの検出速度を用いない速度センサレス制御状態であることを、前記電気車の運転台への表示すると共に前記電気車のメンテナンス所へ指令する手段を付加したことを特徴とする電気車制御装置。 【請求項8】 前記請求項1に記載の電気車制御装置において、前記故障検知手段としては、前記速度検出手段からの検出速度の信号を、前記電気車編成間の他の速度検出手段からの検出速度の信号と比較し、当該結果検出速度の信号が、入力されないか、または他の検出速度の信号と大きな偏差があることにより、前記速度検出手段の故障を検知するようにしたことを特徴とする電気車制御装置。 【請求項9】 前記請求項1に記載の電気車制御装置において、前記故障検知手段としては、前記速度検出手段からの検出速度の信号を、前記電気車編成内の速度計、ブレーキ装置、保安機器等の電気車制御装置以外の装置のいずれかの速度を検出する他の速度検出手段からの検出速度の信号と比較し、当該結果検出速度の信号が、入力されないか、または他の検出速度の信号と大きな偏差があることにより、前記速度検出手段の故障を検知するようにしたことを特徴とする電気車制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、可変電圧可変周波数(以下、VVVFと称する)制御方式のインバータ装置を用いて、電気車駆動用の交流電動機を駆動制御する電気車制御装置に係り、特に速度検出手段の故障時に、インバータ装置の運転を継続させて行なえるようにした電気車制御装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、VVVF制御方式のインバータ装置を用いて、電気車駆動用の交流電動機を駆動制御する電気車制御装置においては、交流電動機に設置している速度センサ等の速度検出手段により、交流電動機駆動軸の速度を検出し、その検出速度を用いてインバータ装置を制御する、有速度センサ制御手法が多く採用されてきている。 【0003】図9は、この種の従来の電気車制御装置の一構成例を示す制御ブロック図である。 【0004】なお、図9では、インバータ装置が、1台の交流電動機を駆動する小容量のインバータ装置を必要数だけ搭載する、すなわち1台のインバータ装置で1台の交流電動機を制御する、いわゆる個別インバータ制御方式で、有速度センサ制御手法を用いた場合の例について示している。 【0005】図9において、個別インバータ制御方式の電気車制御装置は、直流架線1とレールとの間の直流入力部に、直流電力集電器2から、1つもしくは分割した4個の遮断器3,4を介し、さらに分割した4個のフィルタリアクトル5を介して、通常、4台程度のVVVFインバータ装置(以下、単にインバータ装置と称する)6により、直流を3相交流に変換して、それぞれ1台の交流電動機(例えば誘導電動機)7に電力を供給するように回路を構成している。 【0006】速度検出手段である速度センサ8は、通常、各交流電動機7に1台ずつ取り付けている。 【0007】各インバータ装置6は、それぞれが駆動する交流電動機7に取り付けられた速度センサ8からの検出速度の信号を用いて、インバータ装置6を制御するようにしている。 【0008】すなわち、従来の個別インバータ制御方式による電気車制御装置は、速度センサ8の信号から速度を検出する速度検出部9と、速度センサ8の故障を検知する故障検知部10と、検出速度を用いた有速度センサ制御部11と、故障検知部10による速度センサ8の故障検知の有無に応じて、有速度センサ制御部11側またはインバータ開放側の切り換えを行なう制御切り換え部13と、インバータ制御指令を生成する指令生成部14とから構成している。 【0009】かかる構成の電気車制御装置において、ある交流電動機7の速度センサ8が故障した場合には、その故障を故障検知部10で検知して、制御切り換え部13により、該当するインバータ装置6を開放して不動作にする制御を行なう。 【0010】この場合、残りの正常な速度センサ8を有するインバータ装置6および交流電動機7が動作することにより、電気車を駆動させるようにしている。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上のような従来のインバータ制御方式による電気車制御装置では、速度センサ8が故障した場合に、該当する群のインバータ装置6は正常であっても、その群のインバータ装置6および交流電動機7を開放して動作させなくするようにしているため、電気車全体としての合計の駆動トルクが、意図した設計値よりも低下することになる。そして、これが電気車運行上の遅延等を発生させる要因になるという問題点がある。 【0012】また、近年の技術向上によって、速度センサ8なしで速度を推定する制御方式が開発されつつあるが、電気車の場合には、線路面の変化による外乱(空転や滑走)による速度の急激な変化や惰行制御(インバータのゲートをオフさせる)を行なうことから、速度センサ8がない場合には、インバータ装置6のゲートスタート時に速度推定を行なう等、時間的な遅れが発生することから、性能的にやや劣ることがある。 【0013】本発明の目的は、速度検出手段の故障時に、インバータ装置の運転を継続させて行ない、速度検出手段故障時の冗長性を向上することが可能な電気車制御装置を提供することにある。 【0014】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に対応する発明では、VVVF制御方式のインバータ装置を用いて、電気車駆動用の交流電動機を駆動制御する電気車制御装置において、交流電動機の速度を検出する速度検出手段と、速度検出手段の故障を検知する故障検知手段とを備え、故障検知手段により速度検出手段の故障が検知された場合に、インバータ装置の制御モードを、速度検出手段からの検出速度を用いた有センサ制御モードから、速度検出手段からの検出速度を用いない速度センサレス制御モードに切り換えて、インバータ装置の制御を継続するようにしている。 【0015】従って、請求項1に対応する発明の電気車制御装置においては、速度検出手段が正常時には、その検出速度を用いて速応性に優れた有速度センサ制御モードによりインバータ装置を制御し、速度検出手段が故障時には、制御応答の劣化よりも電気車の正常運転継続を優先的に考慮して、速度センサレス制御モードに切り換えて、該当する群のインバータ装置の運転を継続することにより、従来では動作停止させていたインバータ装置を動作継続可能とすることができ、速度検出手段故障時の冗長性を向上することができる。 【0016】また、請求項2に対応する発明では、上記請求項1に対応する発明の電気車制御装置において、インバータ装置を、1台のインバータ装置で1台の交流電動機を制御する個別インバータ制御方式としている。 【0017】従って、請求項2に対応する発明の電気車制御装置においては、インバータ装置を、1台のインバータ装置で1台の交流電動機を制御する個別インバータ制御方式とすることにより、ある群の速度検出手段が故障した場合には、その群のインバータ装置の制御モードのみを、有速度センサ制御モードから、検出速度を用いない速度センサレス制御モードに切り換えることにより、故障した該当する群のインバータ装置を開放することなく運転を継続して行なうことができる。 【0018】さらに、請求項3に対応する発明では、上記請求項1に対応する発明の電気車制御装置において、インバータ装置を、1台のインバータ装置で複数台の交流電動機を制御する集中インバータ制御方式としている。 【0019】従って、請求項3に対応する発明の電気車制御装置においては、インバータ装置を、1台のインバータ装置で複数台の交流電動機を制御する集中インバータ制御方式とすることにより、従来では、1台の速度検出手段が故障した場合には、残りの正常な速度検出手段から制御に使用する基準速度を算出してインバータ装置を駆動するが、全ての速度検出手段が故障して検出速度が得られなくなったような場合には、インバータ装置は動作不可能となるが、この場合にインバータ装置の制御モードを速度センサレス制御モードに切り換えることで、インバータ装置の運転を継続して行なうことができる。 【0020】一方、請求項4に対応する発明では、上記請求項1に対応する発明の電気車制御装置において、故障検知手段としては、速度検出手段からの検出速度の信号が、入力されないか、または他の速度検出手段からの検出速度の信号と大きな偏差があることにより、速度検出手段の故障を検知するようにしている。 【0021】従って、請求項4に対応する発明の電気車制御装置においては、速度検出手段からの検出速度の信号が、入力されないか、または他の速度検出手段からの検出速度の信号と大きな偏差があることで、速度検出手段の故障を検知することにより、速度検出手段の故障の検出精度を高くして、速度検出手段の故障をより一層確実に検知できるようになり、信頼性を向上することができる。 【0022】また、請求項5に対応する発明では、上記請求項1に対応する発明の電気車制御装置において、故障検知手段により、速度検出手段が故障から復帰したことが検知された場合に、インバータ装置の制御モードを、速度センサレス制御モードから有速度センサ制御モードに切り換えて、インバータ装置の制御を行なうようにしている。 【0023】従って、請求項5に対応する発明の電気車制御装置においては、速度検出手段が故障から復帰したことが検知された場合に、インバータ装置の制御モードを、速度センサレス制御モードから有速度センサ制御モードに切り換えて、インバータ装置の制御を行なうことにより、速度検出手段の故障状態が解除すると、自動的に復帰させることができ、電気車の操作性を向上することができる。 【0024】さらに、請求項6に対応する発明では、上記請求項1に対応する発明の電気車制御装置において、インバータ装置の制御モードの切り換え/復帰を、運転台または電気車編成からの指令により行なうようにしている。 【0025】従って、請求項6に対応する発明の電気車制御装置においては、インバータ装置の制御モードの切り換え/復帰を、運転台または電気車編成からの指令により行なうことにより、速度検出手段の故障に限らず、任意にインバータ装置の制御モードの切り換え/復帰を行なうことができ、制御モード試験時等に故障動作させることなく、機能確認ができ、メンテナンス性を向上することができる。 【0026】一方、請求項7に対応する発明では、上記請求項1に対応する発明の電気車制御装置において、速度検出手段の故障時に当該速度検出手段からの検出速度を用いない速度センサレス制御状態であることを、電気車の運転台への表示すると共に電気車のメンテナンス所へ指令する手段を付加している。 【0027】従って、請求項7に対応する発明の電気車制御装置においては、速度検出手段の故障時に検出速度を用いない速度センサレス制御状態であることを、電気車の運転台への表示すると共に電気車のメンテナンス所へ指令することにより、制御状態をガイダンス表示して運転状態を明確にすることができ、さらにメンテナンス工場へも連絡することで、速度検出手段の部品の交換準備、段取り作業を、電気車運行に影響することなく行なうことができ、電気車のメンテナンス性を向上することができる。 【0028】また、請求項8に対応する発明では、上記請求項1に対応する発明の電気車制御装置において、故障検知手段としては、速度検出手段からの検出速度の信号を、電気車編成間の他の速度検出手段からの検出速度の信号と比較し、当該結果検出速度の信号が、入力されないか、または他の検出速度の信号と大きな偏差があることにより、速度検出手段の故障を検知するようにしている。 【0029】従って、請求項8に対応する発明の電気車制御装置においては、速度検出手段からの検出速度の信号を、電気車編成間の他の速度検出手段からの検出速度の信号と比較し、当該結果検出速度の信号が、入力されないか、または他の検出速度の信号と大きな偏差があることで、速度検出手段の故障を検知することにより、速度検出手段の故障の検出精度を高くして、速度検出手段の故障をより一層確実に検知できるようになり、信頼性を向上することができる。 【0030】さらに、請求項9に対応する発明では、上記請求項1に対応する発明の電気車制御装置において、故障検知手段としては、速度検出手段からの検出速度の信号を、電気車編成内の速度計、ブレーキ装置、保安機器等の電気車制御装置以外の装置のいずれかの速度を検出する他の速度検出手段からの検出速度の信号と比較し、当該結果検出速度の信号が、入力されないか、または他の検出速度の信号と大きな偏差があることにより、速度検出手段の故障を検知するようにしている。 【0031】従って、請求項9に対応する発明の電気車制御装置においては、速度検出手段からの検出速度の信号を、電気車編成内の速度計、ブレーキ装置、保安機器等の電気車制御装置以外の装置のいずれかの速度を検出する他の速度検出手段からの検出速度の信号と比較し、当該結果検出速度の信号が、入力されないか、または他の検出速度の信号と大きな偏差があることで、速度検出手段の故障を検知することにより、速度検出手段の故障の検出精度を高くして、速度検出手段の故障をより一層確実に検知できるようになり、信頼性を向上することができる。 【0032】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。 【0033】(第1の実施の形態:請求項1、請求項2、請求項4、請求項5に対応)図1は本実施の形態による電気車制御装置の構成例を示す制御ブロック図、図2は同電気車制御装置の主回路構成例を示すブロック図であり、図9と同一要素には同一符号を付して示している。 【0034】なお、図1および図2では、インバータ装置が、1台の交流電動機を駆動する小容量のインバータ装置を必要数だけ搭載する、すなわち1台のインバータ装置で1台の交流電動機を制御する、いわゆる個別インバータ制御方式を用いた場合の例について示している。 【0035】図2において、個別インバータ制御方式の電気車制御装置の主回路は、直流架線1とレールとの間の直流入力部に、直流電力集電器2から、1つもしくは分割した4個の遮断器3,4を介し、さらに分割した4個のフィルタリアクトル5を介して、4台のインバータ装置6により、直流を3相交流に変換して、それぞれ1台の交流電動機(例えば誘導電動機)7に電力を供給するように回路を構成している。 【0036】速度検出手段である速度センサ8は、各交流電動機7に1台ずつ取り付けている。 【0037】一方、図1に示すように、本個別インバータ制御方式の電気車制御装置は、速度センサ8の信号から速度を検出する速度検出部9と、速度センサ8の故障を検知する故障検知部10と、速度検出部9からの検出速度を用いた有速度センサ制御部11と、速度検出部9からの検出速度を用いない速度センサレス制御部12と、故障検知部10による速度センサ8の故障検知の有無に応じて、有速度センサ制御部11側または速度センサレス制御部12側の切り換えを行なう制御切り換え部13と、インバータ制御指令を生成する指令生成部14とから構成している。 【0038】ここで、故障検知部10としては、速度センサ8の故障によって、速度検出部9からの検出速度の信号が、入力されないか、または他の速度センサ8からの検出速度の信号と大きな偏差があることで、速度センサ8の故障を検知するようにしている。 【0039】また、制御切り換え部13は、故障検知部10による速度センサ8の故障検知が有る場合には、有速度センサ制御部11側から速度センサレス制御部12側への切り換えを行ない、一方故障検知部10による速度センサ8の故障検知が無い場合(故障検知部10が故障から復帰したことが検知された場合)には、速度センサレス制御部12側から有速度センサ制御部11側への切り換えを行なうようにしている。 【0040】そして、故障検知部10により速度センサ8の故障が検知された場合に、該当するインバータ装置6の制御モードを、有速度センサ制御部11によるモードから速度センサレス制御部12によるモードに切り換えて、インバータ装置6の制御を継続するようにしている。 【0041】次に、以上のように構成した本実施の形態による個別インバータ制御方式の電気車制御装置の動作について説明する。 【0042】速度センサ8からの速度信号は、一般的に1台の交流電動機7について2つの速度信号があり、複数台の交流電動機7を制御する場合には、故障検知部10には、交流電動機7の台数の2倍の速度信号が入力される。 【0043】この時、故障検知部10では、入力した速度信号のいずれかがある一定値以上となった場合、入力されない速度センサ8があるか、または複数入力された速度センサ8の速度信号と大きな偏差がある速度信号を検知することで、速度センサ8の故障が検知される。 【0044】一方、検出速度を用いた有速度センサ制御部11と、検出速度を用いずに推定速度を用いる速度センサレス制御部12とを、制御切り換え部13により選択可能な構成となっており、故障検知部10が速度センサ8の故障を検知した場合には、有速度センサ制御部11側から速度センサレス制御部12側に、インバータ装置6の制御モードを切り換えることにより、速度センサ8が故障した該当する群の群のインバータ装置6の運転を継続して行なうことができる。 【0045】すなわち、速度センサレス制御部12では、速度センサ8による計測値以外の計測値、パラメータから速度を推定し、その推定速度によりインバータ装置6を制御するため、速度センサ8が故障時においても、インバータ装置6の制御を行なうことが可能である。 【0046】本実施の形態では、速度センサ8が正常時には、その検出速度を用いて速応性に優れた有速度センサ制御部11によりインバータ装置6を制御し、速度センサ8が故障時には、制御応答の劣化よりも電気車の正常運転継続を優先的に考慮して、速度センサレス制御部12にインバータ装置6の制御を切り換えて、該当インバータ装置6群の運転を継続することができる。 【0047】これにより、速度センサ8故障時の冗長性を向上することが可能となる。 【0048】一方、上記故障した速度センサ8を交換することにより、故障検知部10による速度センサ8の故障の検知が解除されるため、インバータ装置6の制御モードは、速度センサレス制御部12側から有速度センサ制御部11側に自動的に復帰させることができる。 【0049】これにより、電気車の操作性を向上することが可能となる。 【0050】上述したように、本実施の形態による個別インバータ制御方式の電気車制御装置では、速度センサ8が正常時には、その検出速度を用いて速応性に優れた有速度センサ制御モードによりインバータ装置6を制御し、速度センサ8が故障時には、制御応答の劣化よりも電気車の正常運転継続を優先的に考慮して、速度センサレス制御モードに切り換えて、該当する群のインバータ装置6の運転を継続するようにしているので、従来では動作停止させていた該当する群のインバータ装置6を動作継続可能とすることができ、速度センサ8故障時の冗長性を向上することが可能となる。 【0051】また、1台のインバータ装置で1台の交流電動機を制御する個別インバータ制御方式とするようにしているので、ある群の速度センサ8が故障した場合には、その群のインバータ装置6の制御モードのみを、有速度センサ制御モードから、検出速度を用いない速度センサレス制御モードに切り換えることにより、故障した群のインバータ装置6を開放することなく運転を継続して行なうことが可能となる。 【0052】さらに、速度センサ8からの検出速度の信号が、入力されないか、または他の速度センサ8からの検出速度の信号と大きな偏差があることで、速度センサ8の故障を検知するようにしているので、速度センサ8の故障の検出精度を高くして、速度センサ8の故障をより一層確実に検知できるようになり、信頼性を向上することが可能となる。 【0053】さらにまた、速度センサ8が故障から復帰したことが検知された場合に、インバータ装置6の制御モードを、速度センサレス制御モードから有速度センサ制御モードに切り換えて、インバータ装置6の制御を行なうようにしているので、速度センサ8の故障状態が解除すると、自動的に復帰させることができ、電気車の操作性を向上することが可能となる。 【0054】(第2の実施の形態:請求項3に対応)図3は本実施の形態による電気車制御装置の構成例を示す制御ブロック図、図4は同電気車制御装置の主回路構成例を示すブロック図であり、図9と同一要素には同一符号を付して示している。 【0055】なお、図3および図4では、インバータ装置が、1台のインバータ装置で複数台の交流電動機を制御する、いわゆる集中インバータ制御方式を用いた場合の例について示している。 【0056】図4において、集中インバータ制御方式の電気車制御装置の主回路は、直流架線1とレールとの間の直流入力部に、直流電力集電器2から、1個の遮断器3を介し、さらに1個のフィルタリアクトル5を介して、1台のインバータ装置6により、直流を3相交流に変換して、4台の交流電動機(例えば誘導電動機)7に電力を供給するように回路を構成している。 【0057】速度検出手段である速度センサ8は、各交流電動機7に1台ずつ取り付けている。 【0058】一方、図3に示すように、本集中インバータ制御方式の電気車制御装置は、各速度センサ8の信号から基準速度を検出する速度検出部9と、速度センサ8の故障を検知する故障検知部10と、速度検出部9からの基準速度を用いた有速度センサ制御部11と、速度検出部9からの基準速度を用いない速度センサレス制御部12と、故障検知部10による速度センサ8の故障検知の有無に応じて、有速度センサ制御部11側または速度センサレス制御部12側の切り換えを行なう制御切り換え部13と、インバータ制御指令を生成する指令生成部14とから構成している。 【0059】ここで、速度検出部9は、各速度センサ8の信号を入力してそれぞれの速度を算出する速度信号演算部16と、速度信号演算部16からのそれぞれの速度に基づいて、基準となる速度(基準速度)を算出する基準速度演算部15とからなっている。 【0060】また、故障検知部10としては、全ての速度センサ8の故障によって、速度検出部9からの検出速度から算出された基準速度の信号が入力されないことで、全ての速度センサ8の故障を検知するようにしている。 【0061】さらに、制御切り換え部13は、故障検知部10による全ての速度センサ8の故障検知が有る場合には、有速度センサ制御部11側から速度センサレス制御部12側への切り換えを行ない、一方故障検知部10による全ての速度センサ8の故障検知が無い場合(故障検知部10が故障から復帰したことが検知された場合)には、速度センサレス制御部12側から有速度センサ制御部11側への切り換えを行なうようにしている。 【0062】そして、故障検知部10により全ての速度センサ8の故障が検知された場合に、インバータ装置6の制御モードを、有速度センサ制御部11によるモードから速度センサレス制御部12によるモードに切り換えて、インバータ装置6の制御を継続するようにしている。 【0063】次に、以上のように構成した本実施の形態による集中インバータ制御方式の電気車制御装置の動作について説明する。 【0064】速度検出部9では、各速度センサ8の信号からそれぞれの速度が速度信号演算部16により算出され、この各速度に基づいて基準速度が基準速度演算部15により算出される。 【0065】故障検知部10には、速度検出部9で検出速度から算出された基準速度の信号が入力される。 【0066】この時、故障検知部10では、速度検出部9から基準速度の信号が入力されなかったことを検知することで、全ての速度センサ8の故障が検知される。 【0067】一方、検出速度から算出した基準速度を用いた有速度センサ制御部11と、基準速度を用いずに推定速度を用いる速度センサレス制御部12とを、制御切り換え部13により選択可能な構成となっており、故障検知部10が全ての速度センサ8の故障を検知した場合には、有速度センサ制御部11側から速度センサレス制御部12側に、インバータ装置6の制御モードを切り換えることにより、インバータ装置6の運転を継続して行なうことができる。 【0068】すなわち、速度センサレス制御部12では、速度センサ8による計測値以外の計測値、パラメータから速度を推定し、その推定速度によりインバータ装置6を制御するため、全ての速度センサ8が故障時においても、インバータ装置6の制御を行なうことが可能である。 【0069】本実施の形態では、速度センサ8が正常時には、その検出速度を用いて速応性に優れた有速度センサ制御部11によりインバータ装置6を制御し、全ての速度センサ8が故障時には、制御応答の劣化よりも電気車の正常運転継続を優先的に考慮して、速度センサレス制御部12にインバータ装置6の制御を切り換えて、該当インバータ装置6群の運転を継続することができる。 【0070】これにより、速度センサ8故障時の冗長性を向上することが可能となる。 【0071】一方、上記故障した全ての速度センサ8を交換することにより、故障検知部10による全ての速度センサ8の故障の検知が解除されるため、インバータ装置6の制御モードは、速度センサレス制御部12側から有速度センサ制御部11側に自動的に復帰させることができる。 【0072】これにより、電気車の操作性を向上することが可能となる。 【0073】上述したように、本実施の形態による個別インバータ制御方式の電気車制御装置では、速度センサ8が正常時には、その検出速度を用いて速応性に優れた有速度センサ制御モードによりインバータ装置6を制御し、速度センサ8が故障時には、制御応答の劣化よりも電気車の正常運転継続を優先的に考慮して、速度センサレス制御モードに切り換えて、該当する群のインバータ装置6の運転を継続するようにしているので、従来では動作停止させていたインバータ装置6を動作継続可能とすることができ、速度センサ8故障時の冗長性を向上することが可能となる。 【0074】また、1台のインバータ装置で複数台の交流電動機を制御する集中インバータ制御方式とするようにしているので、従来では、1台の速度センサ8が故障した場合には、残りの正常な速度センサ8から制御に使用する基準速度を算出してインバータ装置6を駆動するが、全ての速度センサ8が故障して検出速度が得られなくなったような場合には、インバータ装置6は動作不可能となるが、この場合にインバータ装置6の制御モードを速度センサレス制御モードに切り換えることで、インバータ装置6の運転を継続して行なうことが可能となる。 【0075】さらに、全ての速度センサ8が故障から復帰したことが検知された場合に、インバータ装置6の制御モードを、速度センサレス制御モードから有速度センサ制御モードに切り換えて、インバータ装置6の制御を行なうようにしているので、全ての速度センサ8の故障状態が解除すると、自動的に復帰させることができ、電気車の操作性を向上することが可能となる。 【0076】(第3の実施の形態:請求項6に対応)図5は、本実施の形態による電気車制御装置の構成例を示す制御ブロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。 【0077】すなわち、図5に示すように、本実施の形態による電気車制御装置は、前記図1における故障検知部10を省略し、これに代えて新たに、運転台または電気車編成からの指令手段21を備えた構成としている。 【0078】運転台または電気車編成からの指令手段21は、運転台または電気車編成から必要に応じて、インバータ装置6の制御モードの切り換え/復帰の指令を前記制御切り換え部13に対して与えるものである。 【0079】これにより、前記実施の形態では、故障検知部10により制御切り換え部13を動作させていたのを、インバータ装置6の制御モードの切り換え/復帰の動作を、運転台または電気車編成からの指令により行なうようにしている。 【0080】次に、以上のように構成した本実施の形態による電気車制御装置の動作について説明する。 【0081】なお、図1と同一部分の動作についてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の動作についてのみ述べる。 【0082】図5において、運転台または電気車編成からの指令手段21により、運転台または電気車編成から必要に応じて、インバータ装置6の制御モードの切り換え/復帰の指令が制御切り換え部13に与えられる。 【0083】すると、制御切り換え部13により、有速度センサ制御部11側から速度センサレス制御部12側へのインバータ装置6の制御モードの切り換え、または速度センサレス制御部12側から有速度センサ制御部11側へのインバータ装置6の制御モードの復帰が行なわれる。 【0084】これにより、速度センサ8の故障に限らず、任意にインバータ装置6の制御モードの切り換え、復帰を行なうことが可能となるため、制御モード試験時等に故障動作させることなく、制御状態による動作の確認試験を容易にすることができ、メンテナンス性を向上することができる。 【0085】(変形例)本実施の形態では、故障検知部10を省略し、これに代えて運転台または電気車編成からの指令手段21を備えた構成としているが、これに限らず、故障検知部10、および運転台または電気車編成からの指令手段21の両方を備えて、故障検知部10による速度センサ8の故障検知の有無により、あるいは運転台または電気車編成からの指令手段21からの指令により、制御切り換え部13で有速度センサ制御部11側または速度センサレス制御部12側の切り換えを行なうようにしてもよいことは言うまでもない。 【0086】上述したように、本実施の形態による電気車制御装置では、速度センサ8の故障に限らず、任意にインバータ装置6の制御モードの切り換え/復帰を行なうことができ、制御モード試験時等に故障動作させることなく、機能確認ができ、メンテナンス性を向上することが可能となる。 【0087】(第4の実施の形態:請求項7に対応)図6は、本実施の形態による電気車制御装置の構成例を示す制御ブロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。 【0088】すなわち、図6に示すように、本実施の形態による電気車制御装置は、前記図1に、運転台への表示指令手段31と、電気車のメンテナンスエ場指令手段32とを付加した構成としている。 【0089】運転台への表示指令手段31は、速度センサ8の故障時に当該速度センサ8からの検出速度を用いない速度センサレス制御状態であることを、電気車の運転台へ表示するものである。 【0090】電気車のメンテナンスエ場指令手段32は、速度センサ8の故障時に当該速度センサ8からの検出速度を用いない速度センサレス制御状態であることを、電気車のメンテナンス所へ指令するものである。 【0091】次に、以上のように構成した本実施の形態による電気車制御装置の動作について説明する。 【0092】なお、図1と同一部分の動作についてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の動作についてのみ述べる。 【0093】図6において、速度センサ8の故障時に、インバータ装置6の制御モードが、検出速度を用いる有速度センサ制御状態から検出速度を用いない速度センサレス制御状態であることが、運転台への表示指令手段31、および電気車のメンテナンスエ場指令手段32により、電気車の運転台、および電気車のメンテナンスエ場(または指令所)に指令される。 【0094】これにより、運転台への表示指令手段31により、電気車の運転台にその旨の制御状態を表示することが可能となり、さらに電気車のメンテナンスエ場指令手段32により、電気車のメンテナンス工場においては速度センサ8の部品および交換作業を事前に準備することが可能となる。 【0095】このため、例えば速度センサ8の故障後に、速度センサレス制御モードで営業運転を行なっている間に、速度センサ8および工場の交換準備を行ない、営業終了後に、メンテナンス工場にて、速やかに交換作業を行なうことができ、速度センサ8の交換までの時間を短縮することができる。 【0096】上述したように、本実施の形態による電気車制御装置では、制御状態をガイダンス表示して運転状態を明確にすることができ、さらにメンテナンス工場へも連絡することで、速度センサ8の部品の交換準備、段取り作業を、電気車運行に影響することなく行なうことができ、電気車のメンテナンス性を向上することが可能となる。 【0097】(第5の実施の形態:請求項8に対応)図7は、本実施の形態による電気車制御装置の構成例を示す制御ブロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。 【0098】すなわち、図7に示すように、本実施の形態による電気車制御装置は、前記図1に、他の速度検出部41を付加した構成としている。 【0099】速度検出部41は、電気車編成間の速度センサの信号から速度を検出するものである。 【0100】故障検知部10は、前記速度検出部9からの検出速度の信号を、速度検出部41からの検出速度の信号と比較し、当該結果検出速度の信号が、入力されないか、または他の検出速度の信号と大きな偏差があることにより、速度センサ8の故障を検知するようにしている。 【0101】次に、以上のように構成した本実施の形態による電気車制御装置の動作について説明する。 【0102】なお、図1と同一部分の動作についてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の動作についてのみ述べる。 【0103】図7において、故障検知部10では、前記速度センサ8の信号から速度検出部9により検出した速度信号と、電気車編成間の速度センサの信号から速度検出部41により検出した速度信号とが比較される。 【0104】その結果、速度検出部9からの速度信号が、入力されないか、または他の速度信号と大きな偏差があることで、速度センサ8の故障が検知される。 【0105】すると、故障検知部10が速度センサ8の故障を検知したことで、制御切り換え部13により、有速度センサ制御部11側から速度センサレス制御部12側に、インバータ装置6の制御モードを切り換えることにより、インバータ装置6の運転を継続して行なうことができる。 【0106】すなわち、同電気車編成の場合には、同じ速度で走行するため、電気車編成内の速度センサの出力速度と比較することで、速度センサの信号が、これまでの出力されないだけでなく、車輪径差以上の速度偏差異常となった場合等、出力した状態の故障も検出できるため、速度センサ8の故障の検出精度を高くして、速度センサ8の故障をより一層確実に検知できるようになり、信頼性を向上することができる。 【0107】上述したように、本実施の形態による電気車制御装置では、速度センサ8の故障をより一層確実に検知できるようになり、信頼性を向上することが可能となる。 【0108】(第6の実施の形態:請求項9に対応)図8は、本実施の形態による電気車制御装置の構成例を示す制御ブロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。 【0109】すなわち、図8に示すように、本実施の形態による電気車制御装置は、前記図1に、他の速度検出部54を付加した構成としている。 【0110】速度検出部54は、電気車編成内の速度計51、ブレーキ装置52、保安機器53等の電気車制御装置以外の装置のいずれかの速度を検出するものである。 【0111】故障検知部10は、前記速度検出部9からの検出速度の信号を、速度検出部54からの検出速度の信号と比較し、当該結果検出速度の信号が、入力されないか、または他の検出速度の信号と大きな偏差があることにより、速度センサ8の故障を検知するようにしている。 【0112】次に、以上のように構成した本実施の形態による電気車制御装置の動作について説明する。 【0113】なお、図1と同一部分の動作についてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の動作についてのみ述べる。 【0114】図8において、故障検知部10では、速度センサ8の信号から速度検出部9により検出した速度信号と、電気車編成内の速度計51、ブレーキ装置52、保安機器53等の電気車制御装置以外の装置のいずれかの信号から速度検出部54により検出した速度信号とが比較される。 【0115】その結果、速度検出部9からの速度信号が、入力されないか、または他の速度信号と大きな偏差があることで、速度センサ8の故障が検知される。 【0116】すると、故障検知部10が速度センサ8の故障を検知したことで、制御切り換え部13により、有速度センサ制御部11側から速度センサレス制御部12側に、インバータ装置6の制御モードを切り換えることにより、インバータ装置6の運転を継続して行なうことができる。 【0117】すなわち、この場合にも、前述した第5の実施の形態の場合と同様に、電気車編成内の速度情報が多く得られるため、速度センサ8の故障の検出精度を高くして、速度センサ8の故障をより一層確実に検知できるようになり、信頼性を向上することができる。 【0118】上述したように、本実施の形態による電気車制御装置では、速度センサ8の故障をより一層確実に検知できるようになり、信頼性を向上することが可能となる。 【0119】(その他の実施の形態)尚、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形して実施することが可能である。例えば、上記各実施の形態では、電気車駆動用の交流電動機7としては、誘導電動機を用いる場合について説明したが、これに限らず、交流電動機7として同期電動機を用いる場合においても、前述の場合と同様な作用効果を得ることが可能である。 【0120】また、各実施の形態は可能な限り適宜組合わせて実施してもよく、その場合には組合わせた作用効果を得ることができる。さらに、上記各実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより、種々の発明を抽出することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも一つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも一つ)が得られる場合には、この構成要件が削除された構成を発明として抽出することができる。【0121】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気車制御装置によれば、電気車の速度を検出する速度検出手段が故障した場合に、インバータ装置の制御モードを、速度検出手段からの検出速度を用いた有センサ制御モードから、速度検出手段からの検出速度を用いない速度センサレス制御モードに切り換えるようにしているので、従来では動作停止させていたインバータ装置を動作継続することができ、速度検出手段故障時の冗長性を向上することが可能となる。 【0122】また、本発明の電気車制御装置によれば、速度検出手段の故障をより一層確実に検知できるようになり、信頼性を向上することが可能となる。 【0123】さらに、本発明の電気車制御装置によれば、速度検出手段の故障状態が解除すると、自動的に復帰させることができ、電気車の操作性を向上することが可能となる。 【0124】また、本発明の電気車制御装置によれば、速度検出手段の故障に限らず、任意にインバータ装置の制御モードの切り換え/復帰を行なうことができ、制御モード試験時等に故障動作させることなく、機能確認ができ、メンテナンス性を向上することが可能となる。 【0125】さらに、本発明の電気車制御装置によれば、制御状態をガイダンス表示して運転状態を明確にすることができ、さらにメンテナンス工場へも連絡することで、速度検出手段の部品の交換準備、段取り作業を、電気車運行に影響することなく行なうことができ、電気車のメンテナンス性を向上することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝 【住所又は居所】東京都港区芝浦一丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成14年3月7日(2002.3.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−264901(P2003−264901A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月19日(2003.9.19) |
| 【出願番号】 |
特願2002−62508(P2002−62508) |
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