| 【発明の名称】 |
ハイブリッド車両のモータ出力制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】北島 真一 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
【氏名】篠原 俊成 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
【氏名】松原 篤 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
【氏名】若城 輝男 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
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| 【要約】 |
【課題】車両の乗員が感じる加速感が急激に変化することを防止する。
【解決手段】ステップS331にて、前回の処理でのアシストモード設定値ASTMOD1が今回の処理でのアシストモード設定値ASTMODに等しいか否かを判定し、「NO」の場合にステップS335に進む。ステップS335にて、最終加速アシスト指令値ACCASTFが加速アシスト指令値ACCAST以下か否かを判定し、「NO」の場合にステップS337に進む。ステップS338にて、前回処理での最終加速アシスト指令値ACCASTFから所定のアシスト指令値減算値#DACCASTMを減算して得た値を、今回の処理での最終加速アシスト指令値ACCASTFとして設定し、最終加速アシスト指令値ACCASTFが加速アシスト指令値ACCAST以下となるまで、ステップS338によって最終加速アシスト指令値ACCASTFを設定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両の駆動源としての内燃機関およびモータを備え、車両の運転状態に応じて前記モータにより前記内燃機関の出力補助を行うハイブリッド車両のモータ出力制御装置であって、前記モータによる出力補助を実行するか否かを判定するアシスト判定手段と、車両の運転状態に応じて、前記モータによる出力補助に対して設定した複数の制御形態毎に、前記出力補助を実行するか否かを判定するアシストモード判定手段と、前記アシストモード判定手段にて判定される前記複数の制御形態毎に、前記モータによる出力補助のアシスト量を算出するアシスト量算出手段と、前記アシスト判定手段により前記モータによる出力補助の実行が許可された場合に、前記アシスト量算出手段により算出された複数の前記アシスト量のうち最大の前記アシスト量を選択するアシスト量選択手段と、前回の処理にて前記アシスト量選択手段により選択された前記アシスト量である前回値と、今回の処理にて前記アシスト量選択手段により選択された前記アシスト量である今回値とを比較し、前記今回値が前記前回値よりも小さい場合には、前記前回値から所定のアシスト量を減算して得た値である移行値が前記今回値以下となるまで、前記移行値を前記モータによる出力補助のアシスト量として設定し、前記前回値から徐々にアシスト量を減算して前記今回値へと移行する移行手段とを備えることを特徴とするハイブリッド車両のモータ出力制御装置。 【請求項2】 前記アシスト判定手段は、前記アシストモード判定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両のモータ出力制御装置。 【請求項3】 前記モータによる出力補助に対して設定した複数の制御形態は、少なくとも、車両の発進時に出力補助を行う発進アシストモードと、急加速時に出力補助を行う急加速アシストモードと、内燃機関の軽負荷領域にて出力補助を行う軽負荷アシストモードと、内燃機関の高負荷領域にて出力補助を行う高負荷アシストモードとを備えることを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載のハイブリッド車両のモータ出力制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、エンジン及びモータ駆動によるハイブリッド車両の制御装置に係るものであり、特にモータによりエンジンの出力を補助する際のアシスト量を制御する技術に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、車両走行用の動力源としてエンジンの他にモータを備えたハイブリッド車両が知られている。このハイブリッド車両の一種に、モータをエンジンの出力を補助する補助駆動源として使用するパラレルハイブリッド車がある。このパラレルハイブリッド車は、例えば、加速時においてはモータによってエンジンを駆動補助し、減速時においては減速回生によってバッテリ等への充電を行う等、様々な制御を行い、バッテリの電気エネルギー(以下、残容量という)を確保して運転者の要求に対応できるようになっている。 【0003】このようなハイブリッド車両において、例えば特開2001−61204号公報に開示されたハイブリッド車両のアシスト制御装置のように、エンジンの出力をモータによって補助するアシストモードに対して、車両の運転状態に応じて制御形態が異なる複数のモードを設定し、例えば各モードにおけるモータの出力、つまりアシスト量の大きさ等に応じて、これらのモードのうち何れかのモードを選択する制御装置が知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したような従来技術の一例に係るハイブリッド車両において、例えば、アシストモードに対して設定された複数の各モードにおけるアシスト量の大きさが、互いに大きく異なる値に設定されている場合には、モードが切り替わる際においてアシスト量の変化が大きくなり、車両の乗員が感じる加速感に急激な変化が生じてしまう虞がある。特に、アシストモードにおいて、相対的にアシスト量が大きいモードから小さいモードへと切り替わる場合には、車両の乗員が予期しないトルク段差が発生することとなり、ドライバビリティーが悪化してしまう虞がある。 【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、モータにより内燃機関の出力補助を行うアシストモードの変更時において、車両の乗員が感じる加速感が急激に変化することを防止して、滑らかな加速性を確保することが可能なハイブリッド車両のモータ出力制御装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のハイブリッド車両のモータ出力制御装置は、車両の駆動源としての内燃機関(例えば、後述する実施の形態におけるエンジンE)およびモータ(例えば、後述する実施の形態におけるモータM)を備え、車両の運転状態に応じて前記モータにより前記内燃機関の出力補助を行うハイブリッド車両のモータ出力制御装置であって、前記モータによる出力補助を実行するか否かを判定するアシスト判定手段(例えば、後述する実施の形態におけるステップS101〜ステップS114)と、車両の運転状態に応じて、前記モータによる出力補助に対して設定した複数の制御形態毎に、前記出力補助を実行するか否かを判定する複数のアシストモード判定手段(例えば、後述する実施の形態におけるステップS104、ステップS108、ステップS109、ステップS111、ステップS112)と、前記アシストモード判定手段にて判定される前記複数の制御形態毎に、前記モータによる出力補助のアシスト量(例えば、後述する実施の形態における発進アシスト指令値STRAST、スクランブルアシスト指令値SCRAST、WOTアシスト指令値WOTAST、ECOアシスト指令値ECOAST)を算出するアシスト量算出手段(例えば、後述する実施の形態におけるステップS312、ステップS313、ステップS314、ステップS315)と、前記アシスト判定手段により前記モータによる出力補助の実行が許可された場合に、前記アシスト量算出手段により算出された複数の前記アシスト量のうち最大の前記アシスト量を選択するアシスト量選択手段(例えば、後述する実施の形態におけるステップS319〜ステップS330)と、前回の処理にて前記アシスト量選択手段により選択された前記アシスト量である前回値(例えば、後述する実施の形態における前回の処理にて設定された最終加速アシスト指令値ACCASTF)と、今回の処理にて前記アシスト量選択手段により選択された前記アシスト量である今回値(例えば、後述する実施の形態における今回の処理にて設定された加速アシスト指令値ACCAST)とを比較し、前記今回値が前記前回値よりも小さい場合には、前記前回値から所定のアシスト量(例えば、後述する実施の形態における所定のアシスト指令値減算値#DACCASTM)を減算して得た値である移行値(例えば、後述する実施の形態における{ACCASTF−#DACCASTM})が前記今回値以下となるまで、前記移行値を前記モータによる出力補助のアシスト量として設定し、前記前回値から徐々にアシスト量を減算して前記今回値へと移行する移行手段(例えば、後述する実施の形態におけるステップS331〜ステップS339)とを備えることを特徴としている。 【0007】上記構成のハイブリッド車両のモータ出力制御装置によれば、アシスト判定手段によってモータによる内燃機関の出力補助の実行が許可されると、アシストモード判定手段によって、複数の制御形態毎に出力補助を実行するか否かが判定される。このとき、アシスト量算出手段により各制御形態毎に算出された複数のアシスト量のうち、最大のアシスト量がアシスト量選択手段により選択され、この最大のアシスト量に対応する制御形態が実行される。ここで、例えば、車両の運転状態に応じてアシストモードにおける制御形態の選択が変更され、今回の処理にて選択されたアシスト量が前回の処理にて選択されたアシスト量よりも小さくなるときには、移行手段によって、前回の処理にて選択されたアシスト量から所定のアシスト量を減算して得た値を、今回の処理におけるアシスト量として設定する。 【0008】すなわち、移行手段は、アシストモードにおける制御形態の変更等によってアシスト量が変更されるときに、例えば各制御形態毎に設定されたアシスト量を単に持ち替えるのではなく、徐々に新たなアシスト量へと移行するように設定する。これにより、滑らかにアシスト量を変化させることができ、車両の乗員が感じる加速感が急激に変化することを防止して、滑らかな加速性および走行性を確保することができる。 【0009】さらに、請求項2に記載の本発明のハイブリッド車両のモータ出力制御装置では、前記アシスト判定手段は、前記アシストモード判定手段を備えることを特徴としている。 【0010】上記構成のハイブリッド車両のモータ出力制御装置によれば、アシスト判定手段によってモータによる内燃機関の出力補助を実行するか否かを判定する際には、アシストモード判定手段によって複数の制御形態毎に出力補助を実行するか否かが判定される。これにより、モータによる出力補助に対して設定した複数の制御形態のうち、実行が許可される制御形態が選択される。 【0011】さらに、請求項3に記載の本発明のハイブリッド車両のモータ出力制御装置では、前記モータによる出力補助に対して設定した複数の制御形態は、少なくとも、車両の発進時に出力補助を行う発進アシストモード(例えば、後述する実施の形態における発進アシスト)と、急加速時に出力補助を行う急加速アシストモード(例えば、後述する実施の形態におけるスクランブルアシスト)と、内燃機関の軽負荷領域にて出力補助を行う軽負荷アシストモード(例えば、後述する実施の形態におけるECOアシスト)と、内燃機関の高負荷領域にて出力補助を行う高負荷アシストモード(例えば、後述する実施の形態におけるWOTアシスト)とを備えることを特徴としている。 【0012】上記構成のハイブリッド車両のモータ出力制御装置によれば、例えば車両の発進時に出力補助を行う発進アシストモードが終了した後に、内燃機関の軽負荷領域にて出力補助を行う軽負荷アシストモードや高負荷アシストモードに移行して加速を行う場合や、例えば急加速時に一時的に出力補助を行う急加速アシストモードが終了した後に、軽負荷アシストモードや高負荷アシストモードに移行して加速を行う場合等のように、モータによる出力補助に対して設定した複数の制御形態間での移行が行われる場合に、滑らかにアシスト量を変化させることができる。これにより、車両の乗員が感じる加速感が急激に変化することを防止して、滑らかな加速性および走行性を確保することができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面と共に説明する。図1はこの発明の実施形態に係るハイブリッド車両のモータ出力制御装置を備えたパラレルハイブリッド車両を示し、エンジンE、モータM、トランスミッションTを直列に直結した構造のものである。エンジンE及びモータMの両方の駆動力は、CVTなどのトランスミッションT(マニュアルトランスミッションでもよい)を介して駆動輪たる前輪Wfに伝達される。また、ハイブリッド車両の減速時に前輪Wf側からモータM側に駆動力が伝達されると、モータMは発電機として機能していわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収する。尚、図1においては、説明の都合上マニュアルミッション車及びCVT車の双方について関連する部品を合わせて記載する。 【0014】モータMの駆動及び回生作動は、モータECU1のモータCPU1Mからの制御指令を受けてパワードライブユニット(PDU)2により行われる。パワードライブユニット2にはモータMと電気エネルギーの授受を行う高圧系のニッケル−水素(Ni−MH)バッテリ3が接続され、バッテリ3は、例えば、複数のセルを直列に接続したモジュールを1単位として更に複数個のモジュールを直列に接続したものである。ハイブリッド車両には各種補機類を駆動するための12ボルトの補助バッテリ4が搭載され、この補助バッテリ4はバッテリ3にDC−DCコンバータであるダウンバータ5を介して接続される。FIECU11により制御されるダウンバータ5は、バッテリ3の電圧を降圧して補助バッテリ4を充電する。尚、モータECU1は、バッテリ3を保護すると共にそのバッテリ残容量SOCを算出するバッテリCPU1Bを備えている。また、前記CVTであるトランスミッションTにはこれを制御するCVTECU21が接続されている。 【0015】FIECU11は、前記モータECU1及び前記ダウンバータ5に加えて、エンジンEへの燃料供給量を調整する図示しない燃料噴射弁、スタータモータの作動の他、点火時期等の制御を行う。そのためFIECU11には、車速VPを検出する車速センサS1からの信号と、エンジン回転数NEを検出するエンジン回転数センサS2からの信号と、トランスミッションTのシフトポジションを検出するシフトポジションセンサS3からの信号と、ブレーキペダル8の操作を検出するブレーキスイッチS4からの信号と、クラッチペダル9の操作を検出するクラッチスイッチS5からの信号と、スロットル弁32のスロットル開度THを検出するスロットル開度センサS6からの信号と、吸気管負圧を検出する吸気管負圧センサS7からの信号と、ノックセンサS8からの信号等が入力される。 【0016】BSはブレーキペダルに連係された倍力装置を示している。尚、吸気管負圧センサS7とスロットル開度センサS6は吸気通路30に設けられている。ここで、吸気通路30には、スロットル弁32の上流側と下流側とを結ぶ2次エアー通路33が設けられ、この2次エアー通路33にはこれを開閉する制御バルブ34が設けられている。2次エアー通路33はスロットル弁32の全閉時においても少量の空気をシリンダ内に供給するためのものである。そして、制御バルブ34は吸気管負圧センサS7により検出された吸気管負圧に応じてFIECU11からの信号により開閉作動されるものである。 【0017】「バッテリ残容量SOCのゾーニング」次に、前記バッテリ残容量SOCのゾーンニング(いわゆる残容量のゾーン分け)について説明する。バッテリの残容量の算出はバッテリCPU1Bにておこなわれ、例えば、電圧、放電電流、温度等により算出される。この一例を説明すると通常使用領域であるゾーンA(SOC40%からSOC75%)を基本として、その下に暫定使用領域であるゾーンB(SOC25%からSOC40%)、更にその下に、過放電領域であるゾーンC(SOC0%からSOC25%)が区画されている。ゾーンAの上には過充電領域であるゾーンD(SOC75%以上)が設けられている。ここで、主として通常使用領域であるゾーンAに対応するエネルギーマネージメントのモードが、少なくとも充放電を許可する充放電許可モードを構成し、過放電領域であるゾーンCに対応するエネルギーマネージメントのモードが、充電を許可し放電を抑制する放電抑制モードとして構成されている。また、前記バッテリCPU1Bが充電状態検出手段を構成している。 【0018】「MA(モータ)基本モード」次に、前記モータMをどのようなモードで運転するのかを決定するMA(モーsタ)基本モードを、図2、図3に示すフローチャートに基づいて説明する。尚、この処理は所定周期で繰り返される。 【0019】MA(モータ)基本モードには、「アイドルモード」、「アイドル停止モード」、「減速モード」、「クルーズモード」及び「加速モード」の各モードがある。アイドルモードでは、燃料カットに続く燃料供給が再開されてエンジンEがアイドル状態に維持され、アイドル停止モードでは、例えば車両の停止時等に一定の条件でエンジンが停止される。また、減速モードでは、モータMによる回生制動が実行され、加速モードでは、エンジンEがモータMにより駆動補助され、クルーズモードでは、モータMが駆動せず車両がエンジンEの駆動力で走行する。尚、この実施形態におけるハイブリッド車両はCVT車であるが、仕様上の理由から以下に示す各フローチャートは、マニュアルトランスミション(MT)車の場合についても併記したものとなっている。 【0020】図2のステップS051においてMT/CVT判定フラグF_ATが「1」か否かを判定する。判定結果が「YES」(CVT車)である場合はステップS060に進み、判定結果が「NO」(MT車)である場合はステップS052に進む。ステップS060において、CVT用インギア判定フラグF_ATNPが「1」か否かを判定する。判定結果が「YES」(N,Pレンジ)である場合はステップS083に進み、判定結果が「NO」(インギア)である場合はステップS060Aに進む。 【0021】ステップS060Aでは、スイッチバック中(シフトレバー操作中でシフト位置が特定できない)か否かをスイッチバックフラグF_VSWBが「1」か否かで判定する。判定結果が「YES」(スイッチバック中)である場合はステップS085に進み、「アイドルモード」に移行して制御を終了する。アイドルモードでは、エンジンEがアイドル状態に維持される。ステップS060Aにおける判定結果が「NO」(スイッチバック中でない)である場合はステップS054に進む。 【0022】ステップS083において、エンジン停止制御実施フラグF_FCMGが「1」か否かを判定する。ステップS083における判定結果が「NO」である場合はステップS085の「アイドルモード」に移行して制御を終了する。ステップS083における判定結果が「YES」である場合はステップS084に進み、「アイドル停止モード」に移行して制御を終了する。アイドル停止モードでは、例えば車両の停止時等に一定の条件でエンジンが停止される。 【0023】ステップS052において、ニュートラルポジション判定フラグF_NSWが「1」か否かを判定する。判定結果が「YES」(ニュートラルポジション)である場合はステップS083に進み、判定結果が「NO」(インギア)である場合はステップS053に進む。ステップS053では、クラッチ接続判定フラグF_CLSWが「1」か否かを判定する。判定結果が「YES」(クラッチ断)である場合はステップS083に進み、判定結果が「NO」(クラッチ接)である場合はステップS054に進む。 【0024】ステップS054において、IDLE判定フラグF_THIDLMGが「1」か否かを判定する。判定結果が「NO」である場合(全閉)はステップS061に進み、判定結果が「YES」である場合(全閉でない)はステップS054Aに進む。ステップS054Aでは、半クラッチ判断時のエンジン回転数引き上げフラグF_NERGNUPに「0」をセットし、ステップS055に進む。 【0025】ステップS055において、モータアシスト判定フラグF_MASTが「1」か否かを判定する。このフラグはモータMによりエンジンEをアシストするか否かを判定するフラグであり、「1」である場合はアシスト要求があり、「0」である場合はアシスト要求がないことを意味する。尚、このモータアシスト判定フラグはアシストトリガ判定処理により設定される。ステップS055における判定結果が「NO」である場合はステップS061に進む。ステップS055における判定結果が「YES」である場合はステップS056に進む。 【0026】ステップS056において、MT/CVT判定フラグF_ATが「1」か否かを判定する。判定結果が「YES」(CVT車)である場合はステップS057に進み、判定結果が「NO」(MT車)である場合はステップS058に進む。ステップS057において、ブレーキON判定フラグF_BKSWが「1」か否かを判定する。判定結果が「YES」(ブレーキON)である場合はステップS063に進み、判定結果が「NO」(ブレーキOFF)である場合はステップS058に進む。 【0027】ステップS058において、最終充電指令値REGENFが「0」以下か否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS059の「加速モード」に進む。加速モードでは、エンジンEがモータMにより駆動補助され、ステップS059Aに進む。ステップS058における判定結果が「NO」である場合は制御を終了する。ステップS059Aにおいて、後述する各種のアシストのうち何れかのアシストの実行を許可するアシスト実行許可フラグF_ANYASTが「1」か否かを判定する。判定結果が「YES」である場合、つまり何れかのアシストの実行が許可されている場合には制御を終了し、判定結果が「NO」である場合はステップS063に進む。 【0028】ステップS061において、MT/CVT判定フラグF_ATが「1」か否かを判定する。判定結果が「NO」(MT車)である場合はステップS063に進み、判定結果が「YES」(CVT車)である場合はステップS062に進む。ステップS062において、リバースポジション判定フラグF_ATPRが「1」か否かを判定する。判定結果が「YES」(リバースポジション)である場合はステップS085に進み、判定結果が「NO」(リバースポジション以外)である場合はステップS063に進む。 【0029】ステップS063において、車速VPが「0」か否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS083に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS064に進む。図3に示すステップS064において、エンジン停止制御実施フラグF_FCMGが「1」か否かを判定する。判定結果が「NO」である場合はステップS065に進み、判定結果が「YES」である場合はステップS084に進む。 【0030】ステップS065において、シフトチェンジ強制REGEN解除判定処理ディレータイマTNERGNが「0」か否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS066に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS068に進む。ステップS066において、エンジン回転数の変化率DNEが、DNEによるREGEN抜き判定エンジン回転数#DNRGNCUTのマイナス値より小さいか否かを判定する。ここでDNEによるREGEN抜き判定エンジン回転数#DNRGNCUTは、エンジン回転数の変化率DNEに応じて発電量の減算を行うか否かの判定の基準となるエンジン回転数NEの変化率DNEである。 【0031】ステップS066における判定の結果、エンジン回転数NEのダウン(低下率)が大きいと判定された場合(YES)はステップS082に進む。ステップS082において、半クラッチ判断時のエンジン回転数引き上げフラグF_NERGNUPに「1」をセットしてステップS085に進む。 【0032】ステップS066における判定の結果、エンジン回転数NEがアップ(上昇)したり、エンジン回転数NEのダウン(低下率)が小さい場合(NO)はステップS067に進む。ステップS067において、MT/CVT判定フラグF_ATが「1」か否かを判定する。判定結果が「NO」(MT車)である場合はステップS079に進み、判定結果が「YES」(CVT車)である場合はステップS068に進む。ステップS079において、半クラッチ判断フラグF_NGRHCLが「1」か否かを判定する。判定の結果、半クラッチ判断がされた場合(YES)はステップS082に進む。また、半クラッチ判断がされない場合(NO)はステップS080に進む。 【0033】ステップS080において、前回ギア位置NGRと今回ギア位置NGR1とを比較し、今回と前回とのギアポジションを比較してシフトアップがあったか否かを判定する。ステップS080における判定の結果、ギアポジションがシフトアップした場合は(NO)ステップS082に進む。ステップS080における判定の結果、今回と前回でギアポジションがシフトアップしていない場合(YES)はステップS068に進む。 【0034】ステップS068において、半クラッチ判断時のエンジン回転数引き上げフラグF_NERGNUPが「1」か否かを判定する。判定の結果、半クラッチ判断時のエンジン回転数引き上げの必要がありフラグがセット(=1)されている場合(YES)はステップS081に進み、ギア毎に設定された充電用エンジン回転数下限値#NERGNLxにハンチング防止のための引き上げ回転数#DNERGNUPを加算し、この加算値を充電用エンジン回転数下限値NERGNLにセットしステップS070に進む。ステップS068における判定の結果、半クラッチ判断時のエンジン回転数引き上げの必要がなくフラグがリセット(=0)されている場合(NO)は、ステップS069に進み、ギア毎に設定された充電用エンジン回転数下限値#NERGNLxを充電用エンジン回転数下限値NERGNLにセットしステップS070に進む。 【0035】そして、ステップS070において、エンジン回転数NEが充電用エンジン回転数下限値NERGNL以下か否かを判定する。判定の結果、低回転である場合(NE≦NERGNL、YES)はステップS082に進む。判定の結果、高回転である場合(NE>NERGNL、NO)はステップS071に進む。 【0036】ステップS071において、車速VPが減速モードブレーキ判断下限車速#VRGNBK以下か否かを判定する。尚、この減速モードブレーキ判断下限車速#VRGNBKはヒステリシスを持つ値である。判定の結果、車速VP≦減速モードブレーキ判断下限車速#VRGNBK、である場合(YES)はステップS074に進む。ステップS071における判定の結果、車速VP>減速モードブレーキ判断下限車速#VRGNBK、である場合(NO)はステップS072に進む。ステップS072において、ブレーキON判定フラグF_BKSWが「1」か否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS073に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS074に進む。 【0037】ステップS073において、IDLE判定フラグF_THIDLMGが「1」か否かを判定する。判定の結果が「NO」(スロットルが全閉)である場合は、ステップS078の「減速モード」に進み制御を終了する。尚、「減速モード」ではモータMによる回生制動が実行される。一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS074に進む。 【0038】ステップS074において、燃料カットフラグF_FCが「1」か否かを判定する。このフラグはステップS078の「減速モード」でモータMによる回生が行われている時に「1」となり燃料カットを行う燃料カット判断フラグである。ステップS074における判定の結果、減速燃料カット中である場合(YES)はステップS078に進む。ステップS074における判定の結果、燃料カット中でない場合(NO)は、ステップS075に進む。ステップS075では最終アシスト指令値ASTPWRFの減算処理を行い、ステップS076に進む。 【0039】ステップS076において、最終アシスト指令値ASTPWRFが「0」以下か否かを判定する。判定結果が「YES」である場合は、ステップS077の「クルーズモード」に移行して制御を終了する。クルーズモードではモータMは駆動せずに車両はエンジンEの駆動力で走行する。また、車両の運転状態に応じてモータMを回生作動させたり発電機として使用してバッテリ3への充電を行う場合もある。ステップS076における判定結果が「NO」である場合は制御を終了する。 【0040】「アシストトリガ判定」以下に、上述したステップS055にて参照したモータアシスト判定フラグF_MASTのフラグ値を設定するアシストトリガ判定処理、具体的にはアシスト/クルーズのモードを領域により判定する処理について図4及び図5を参照しながら説明する。図4及び図5はアシストトリガ判定処理のフローチャート図である。 【0041】先ず、図4に示すステップS101においては、車速VPが所定のアシストトリガ検索上限車速#VMASTHG以下か否かを判定する。なお、このアシストトリガ検索上限車速#VMASTHGはヒステリシスを持った値である。この判定結果が「NO」であると判定された場合には、図5に示すステップS102に進み、発進モータアシスト判定フラグF_MASTSTR、および、スクランブルモータアシスト判定フラグF_MASTSCR、および、WOTモータアシスト判定フラグF_MASTWOT、および、吸気管負圧モータアシスト判定フラグF_MASTPB、および、スロットルモータアシスト判定フラグF_MASTTHの各フラグ値に「0」を設定する。そして、ステップS103に進み、モータアシスト判定フラグF_MASTに「0」を代入することでアシスト禁止を設定して、一連の処理を終了する。 【0042】一方、ステップS101における判定結果が「YES」であると判定された場合には、ステップS104に進み、発進アシストトリガ判定の処理を行う。この発進アシストトリガ判定の処理では、発進性能の向上を目的として、例えば吸気管負圧PBGの絶対値PBGAが所定圧以上の高負荷である発進時においてエンジンEをアシストするか否かを判定するための発進モータアシスト判定フラグF_MASTSTRのフラグ値を設定する。そして、ステップS105に進み、エネルギーストレージソーンCフラグF_ESZONECのフラグ値が「1」か否かを判定する。この判定結果が「YES」、つまりバッテリ残容量SOCがゾーンCにあると判定された場合には、ステップS106に進む。一方、この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS108に進む。 【0043】ステップS106においては、車両の発進時にエンジンEをアシストするか否かを判定するための発進モータアシスト判定フラグF_MASTSTRのフラグ値が「1」か否かを判定する。この判定結果が「YES」の場合、つまり発進アシストトリガが成立した場合には、後述するステップS108に進む。一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS107に進む。ステップS107においては、最終アシスト指令値ASTPWRFが0以下であるか否かを判定する。この判定結果が「YES」、つまり最終アシスト指令値ASTPWRFが0以下であると判定された場合は、上述したステップS103に進む。一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS108に進む。 【0044】ステップS108においては、スクランブルアシストトリガ判定の処理を行う。このスクランブルアシストトリガ判定の処理では、例えばスロットル開度の変化量DTHEMが所定の変化量#DTHSCAST以上等の所定条件下の加速時において、一時的にアシスト量を増量することにより加速感を向上させるか否かを判定するためのスクランブルモータアシスト判定フラグF_MASTSCRのフラグ値を設定する。次に、ステップS109においては、WOTアシストトリガ判定の処理を行う。ここでは、エンジンEに供給される燃料が全開増量係数KWOTで設定される量だけ増量されて、エンジンEの出力が増大させられるWOT(全開増量)制御時においてエンジンEをアシストするか否かを判定するためのWOTモータアシスト判定フラグF_MASTWOTのフラグ値を設定する。 【0045】次に、ステップS110においては、MT/CVT判定フラグF_ATのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。この判定結果が「YES」、つまりCVT車であると判定された場合はステップS111に進み、THアシストトリガ判定の処理を行い、スロットル開度THに応じてエンジンEをアシストするか否かを判定するためのスロットルモータアシスト判定フラグF_MASTTHのフラグ値を設定して、ステップS113に進む。一方、この判定結果が「NO」、つまりMT車であると判定された場合はステップS112に進み、PBアシストトリガ判定の処理を行い、吸気管負圧PBに応じてエンジンEをアシストするか否かを判定するための吸気管負圧モータアシスト判定フラグF_MASTPBのフラグ値を設定して、ステップS113に進む。 【0046】ステップS113においては、発進モータアシスト判定フラグF_MASTSTR、または、スクランブルモータアシスト判定フラグF_MASTSCR、または、WOTモータアシスト判定フラグF_MASTWOT、または、吸気管負圧モータアシスト判定フラグF_MASTPB、または、スロットルモータアシスト判定フラグF_MASTTHの何れかのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS103に進む。一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS114に進む。ステップS114においては、モータアシスト判定フラグF_MASTに「1」を代入することでアシスト許可を設定して、一連の処理を終了する。 【0047】「加速モード」以下に、上述したステップS059における加速モードの処理、つまり各種アシスト量を比較し、最適なモードを選択/出力する処理について添付図面を参照して説明する。図6から図8は加速モードの処理を示すフローチャートである。 【0048】先ず、図6に示すステップS301においては、エンジンEのアシストを行う加速モードか否かを判定する。この判定結果が「YES」の場合、つまりアシストを行うアシストモードの場合にはステップS302に進む。一方、この判定結果が「NO」の場合、つまりアシストを行わないアシストモード以外の場合には、後述するステップS304に進む。 【0049】ステップS302においては、ストイキからリーンバーンへの切替時によるアシスト成立時に、運転者が感じる出力感が急変することを防止するための空燃比切替時アシスト成立認識フラグF_DACCPCHGのフラグ値が「1」か否かを判定する。この判定結果が「YES」の場合には、後述するステップS308に進む。一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS303に進み、空燃比切替時アシスト成立認識フラグF_DACCPCHGのフラグ値に「0」を設定して、ステップS308に進む。 【0050】また、ステップS304においては、最終アシスト指令値ASTPWRF、および、最終発進アシスト指令値STRASTF、および、最終スクランブルアシスト指令値SCRASTF、および、最終ECOアシスト指令値ECOASTF、および、最終WOTアシスト指令値WOTASTF、あよび、最終加速アシスト指令値ACCASTFに「0」を設定する。そして、ステップS305においては、前回の処理におけるリーンバーン判定フラグF_KCMLBのフラグ値が「1」であったか否かを判定する。この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS303に進む。一方、この判定結果が「YES」の場合、つまりリーンバーン中である場合には、ステップS306に進む。 【0051】ステップS306においては、リーンバーン判定フラグF_KCMLBのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。この判定結果が「YES」の場合、つまりリーンバーンを継続中である場合には、上述したステップS303に進む。一方、この判定結果が「NO」の場合、つまりリーンバーンからストイキに切り替わった場合には、ステップS307に進み、空燃比切替時アシスト成立認識フラグF_DACCPCHGのフラグ値に「1」を設定して、ステップS308に進む。 【0052】ステップS308においては、MT/CVT判定フラグF_ATが「1」か否かを判定する。この判定結果が「YES」(CVT車)である場合には、ステップS309に進み、アイドル停止から発進時におけるアシスト待機状態を要求するフラグF_ISASTWTのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。ステップS309での判定結果が「YES」の場合には、ステップS310に進み、最終アシスト指令値ASTPWRF、および、最終発進アシスト指令値STRASTF、および、最終スクランブルアシスト指令値SCRASTF、および、最終ECOアシスト指令値ECOASTF、および、最終WOTアシスト指令値WOTASTF、あよび、最終加速アシスト指令値ACCASTFに「0」を設定する。そして、ステップS311に進み、最終アシスト指令値ASTPWRFに「0」を設定して、一連の処理を終了する。一方、ステップS308での判定結果が「NO」(MT車)である場合、および、ステップS309での判定結果が「NO」の場合には、ステップS312に進む。 【0053】ステップS312においては、発進アシスト算出処理を実行し、吸気管負圧PBGの絶対値PBGAが所定圧以上の高負荷である発進時でのアシスト量として最終発進アシスト指令値STRASTFを算出する。ここで、例えばMT車の場合には、吸気管負圧PBGの絶対値PBGAに応じてアシスト量を算出し、CVT車の場合にはスロットル開度の現在値THEMに応じてアシスト量を算出する。また、発進モータアシスト判定フラグF_MASTSTRが「1」である場合、つまり発進アシストの要求がある場合に、発進アシストフラグF_STRASTのフラグ値に「1」を設定する。 【0054】次に、ステップS313においては、スクランブルアシスト算出処理を実行し、例えばスロットル開度の変化量DTHEMが所定の変化量#DTHSCAST以上等の所定条件下の加速時において、一時的にアシスト量を増量する際におけるアシスト量として最終スクランブルアシスト指令値SCRASTFを算出する。ここで、例えばMT車の場合には、制御用エンジン回転数NEASTおよび各ギアに応じてアシスト量を算出し、CVT車の場合には、制御用エンジン回転数NEASTに応じてアシスト量を算出する。さらに、バッテリ残容量SOCに対する使用可能領域に応じてアシスト量を補正する。また、スクランブルモータアシスト判定フラグF_MASTSCRが「1」である場合、つまりスクランブルアシストの要求がある場合に、スクランブルアシストフラグF_SCRASTのフラグ値に「1」を設定する。 【0055】次に、ステップS314においては、WOTアシスト算出処理を実行し、吸気管負圧PBの臨界点以上の領域におけるアシスト量として最終WOTアシスト指令値WOTASTFを算出する。ここで、エンジン回転数NEおよびスロットル開度THの現在値THEMに応じてアシスト量を算出する。さらに、バッテリ残容量SOCに対する使用可能領域に応じてアシスト量を補正する。また、WOTモータアシスト判定フラグF_MASTWOTが「1」である場合、つまりWOTアシストの要求がある場合に、例えばバッテリ残容量SOC等に応じてWOTアシストフラグF_WOTASTのフラグ値に「1」を設定する。 【0056】次に、ステップS315においては、ECOアシスト算出処理を実行し、相対的に低負荷状態におけるアシスト量としてECOアシスト指令値ECOASTおよび最終ECOアシスト指令値ECOASTFを算出する。ここで、エンジン回転数NEおよび吸気管負圧PBの絶対値に応じてアシスト量を算出する。さらに、バッテリ残容量SOCに対する使用可能領域に応じてアシスト量を補正する。また、例えばMT車の場合には、吸気管負圧モータアシスト判定フラグF_MASTPBが「1」である場合、一方、CVT車の場合には、スロットルモータアシスト判定フラグF_MASTTHが「1」である場合に、例えばバッテリ残容量SOC等に応じてECOアシストフラグF_ECOASTのフラグ値に「1」を設定する。 【0057】そして、ステップS316においては、発進アシストの実行を指示する発進アシストフラグF_STRAST、または、スクランブルアシストの実行を指示するスクランブルアシストフラグF_SCRAST、または、WOT(全開増量)制御時のアシストの実行を指示するWOTアシストフラグF_WOTAST、または、低負荷状態でのアシストの実行を指示するECOアシストフラグF_ECOASTの何れかのフラグ値が「1」であるか否かを判定する。この判定結果が「NO」の場合には、ステップS317に進み、何れかのアシストの実行を許可するアシスト実行許可フラグF_ANYASTのフラグ値に「0」を設定して、上述したステップS310に進む。一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS318に進み、何れかのアシストの実行を許可するアシスト実行許可フラグF_ANYASTのフラグ値に「1」を設定して、ステップS319に進む。 【0058】図7に示すステップS319においては、ECOアシスト指令値ECOASTが最終WOTアシスト指令値WOTASTF以上か否かを判定する。この判定結果が「YES」の場合には、ステップS320に進み、加速モードにおける加速アシスト指令値ACCASTに最終ECOアシスト指令値ECOASTFを設定して、ステップS321に進み、アシストモード設定値ASTMODに、低負荷状態においてエンジンEをアシストするECOアシストを設定して、後述するステップS324に進む。一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS322に進み、加速アシスト指令値ACCASTに最終WOTアシスト指令値WOTASTFを設定して、ステップS323に進み、アシストモード設定値ASTMODに、WOT(全開増量)制御時においてエンジンEをアシストするWOTアシストを設定して、後述するステップS324に進む。 【0059】ステップS324においては、加速アシスト指令値ACCASTが最終発進アシスト指令値STRASTF以上か否かを判定する。この判定結果が「YES」の場合には、後述するステップS327に進む。一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS325に進み、加速アシスト指令値ACCASTに最終発進アシスト指令値STRASTFを設定して、ステップS326に進み、アシストモード設定値ASTMODに、発進時においてエンジンEをアシストする発進アシストを設定して、ステップS327に進む。 【0060】ステップS327においては、加速アシスト指令値ACCASTが最終スクランブルアシスト指令値SCRASTF以上か否かを判定する。この判定結果が「YES」の場合には、後述するステップS330に進む。一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS328に進み、加速アシスト指令値ACCASTに最終スクランブルアシスト指令値SCRASTFを設定して、ステップS329に進み、アシストモード設定値ASTMODに、所定条件下の加速時に一時的にエンジンEをアシストするスクランブルアシストを設定して、ステップS330に進む。 【0061】ステップS330においては、システムの状態を設定するシステム状態設定値SYSMODに、アシストモード設定値ASTMODを設定する。そして、図8に示すステップS331においては、前回の処理にて設定されたアシストモード設定値ASTMOD1が、今回の処理におけるアシストモード設定値ASTMODに等しいか否かを判定する。この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS335に進む。一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS332に進み、アシストモードを変更するか否かを指定するアシストモード変更フラグF_ASTMODCのフラグ値が「1」か否かを判定する。ステップS332での判定結果が「YES」の場合には、後述するステップS335に進む。一方、ステップS332での判定結果が「NO」の場合には、ステップS333に進む。 【0062】ステップS333においては、最終加速アシスト指令値ACCASTFに加速アシスト指令値ACCASTを設定する。次に、ステップS334においては、アシストモード設定値ASTMOD1にアシストモード設定値ASTMODを設定して、後述するステップS340に進む。 【0063】また、今回の処理におけるアシストモード設定値ASTMODが前回の処理にて設定したアシストモード設定値ASTMOD1と異なる場合、あるいは、アシストモード変更フラグF_ASTMODCのフラグ値が「1」である場合に実行されるステップS335においては、最終加速アシスト指令値ACCASTFが加速アシスト指令値ACCAST以下か否かを判定する。この判定結果が「YES」の場合、つまり今回の処理にて設定された加速アシスト指令値ACCASTが、前回の処理にて設定された最終加速アシスト指令値ACCASTF以上である場合には、ステップS336に進み、アシストモード変更フラグF_ASTMODCのフラグ値に「0」を設定して、上述したステップS333に進む。 【0064】一方、ステップS335での判定結果が「NO」の場合、つまり今回の処理にて設定された加速アシスト指令値ACCASTが、前回の処理にて設定された最終加速アシスト指令値ACCASTFよりも小さい場合には、ステップS337に進み、アシストモード変更フラグF_ASTMODCのフラグ値に「1」を設定して、ステップS338に進む。ステップS338においては、前回の処理にて設定された最終加速アシスト指令値ACCASTFから、所定のアシスト指令値減算値#DACCASTMを減算して得た値を、今回の処理における最終加速アシスト指令値ACCASTFとして設定する。そして、ステップS339に進む。 【0065】次に、ステップS339においては、最終加速アシスト指令値ACCASTFが加速アシスト指令値ACCAST以下か否かを判定する。この判定結果が「YES」の場合、つまり徐々に低下させた最終加速アシスト指令値ACCASTFが、加速アシスト指令値ACCASTに到達した場合には、上述したステップS336に進む。一方、この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS334に進む。 【0066】すなわち、アシストモードを変更する際に、特に、前回の処理に比べてアシスト量が低下する場合には、所定のアシスト指令値減算値#DACCASTMによって徐々にアシスト量を低下させる。これにより、アシストモードの変更時においても、車両の乗員が感じる加速感が急激に変化することを防止して、滑らかな加速性を確保することができる。 【0067】そして、ステップS340においては、最終アシスト指令値ASTPWRFに最終加速アシスト指令値ACCASTFを設定する。次に、ステップS341においては、車速VPに応じて変化するアシスト量上限値ASTVHGをテーブル検索する。そして、ステップS342においては、最終アシスト指令値ASTPWRFがアシスト量上限値ASTVHG以上か否かを判定する。この判定結果が「NO」の場合には、一連の処理を終了する。一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS343に進み、最終アシスト指令値ASTPWRFにアシスト量上限値ASTVHGを設定して、一連の処理を終了する。 【0068】本実施の形態によるハイブリッド車両のモータ出力制御装置によれば、例えば車両の発進時に出力補助を行う発進アシストモードが終了した後に、エンジンEの軽負荷領域にて出力補助を行うECOアシストモードやWOTアシストモードに移行して加速を行う場合や、例えば急加速時に一時的に出力補助を行うスクランブルアシストモードが終了した後に、ECOアシストモードやWOTアシストモードに移行して加速を行う場合等のように、各アシストモード間での移行が行われる場合に、滑らかにアシスト量を変化させることができる。すなわち、アシストモードを変更する際に、特に、前回の処理に比べてアシスト量が低下する場合には、所定のアシスト指令値減算値#DACCASTMによって徐々にアシスト量を低下させる。これにより、アシストモードの変更時においても、車両の乗員が感じる加速感が急激に変化することを防止して、滑らかな加速性および走行性を確保することができる。 【0069】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の本発明のハイブリッド車両のモータ出力制御装置によれば、アシストモードにおける制御形態の変更等によってアシスト量が変更されるときに、例えば各制御形態毎に設定されたアシスト量を単に持ち替えるのではなく、徐々に新たなアシスト量へと移行するように設定することにより、滑らかにアシスト量を変化させることができる。これにより、車両の乗員が感じる加速感が急激に変化することを防止して、滑らかな加速性および走行性を確保することができる。 【0070】さらに、請求項2に記載の本発明のハイブリッド車両のモータ出力制御装置によれば、モータによる内燃機関の出力補助を実行するか否かに加えて、モータによる出力補助に対して設定した複数の制御形態のうち、実行が許可される制御形態を選択することができる。さらに、請求項3に記載の本発明のハイブリッド車両のモータ出力制御装置によれば、モータによる出力補助に対して設定した複数の制御形態間での移行が行われる場合に、滑らかにアシスト量を変化させることができ、車両の乗員が感じる加速感が急激に変化することを防止して、滑らかな加速性および走行性を確保することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社 【住所又は居所】東京都港区南青山二丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成13年12月12日(2001.12.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064908 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武 (外5名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−189413(P2003−189413A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月4日(2003.7.4) |
| 【出願番号】 |
特願2001−379065(P2001−379065) |
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