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【発明の名称】 自走式走行体への給電方法及び信号の送信方法
【発明者】 【氏名】榎本 宏
【住所又は居所】愛知県名古屋市中川区尾頭橋三丁目20番8号 京楽産業株式会社内

【要約】 【課題】耐久性に優れ、且つ導電性や電気信号の伝達精度の低下を招く恐れのない自走式走行体への給電方法及び信号の送信方法を提供する。

【解決手段】自走式走行体に固定して取り付けた軸部品20にベアリング19を介して回転体17を挿着し、この回転体17の周面を導通レール18(送信レール)に接触させる。さらに、回転体17に中継用部材22を弾性部材21の付勢により軽く接触させて、潤滑剤や導電性スリーブを経由することなく導通レール18から自走式走行体に給電や信号の送信を行う。また、回転体17と一体に形成された軸部品20をベアリング19を介して自走式走行体に挿着して回転体17の周面を導通レール18に接触させたうえ、中継用部材22を軸部品20に軽く接触させてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 自走式走行体に取り付けた軸部品にベアリングを介して回転体を挿着して回転体の周面を導通レールに接触させるとともに、回転体に中継用部材を接触させることによって、導通レールから自走式走行体へ給電することを特徴とする自走式走行体への給電方法。
【請求項2】 回転体と一体に形成された軸部品をベアリングを介して自走式走行体に挿着して回転体の周面を導通レールに接触させるとともに、軸部品又は回転体に中継用部材を接触させることによって、導通レールから自走式走行体へ給電することを特徴とする自走式走行体への給電方法。
【請求項3】 自走式走行体に取り付けた軸部品にベアリングを介して回転体を挿着して回転体の周面を送信レールに接触させるとともに、回転体に中継用部材を接触させることによって、送信レールから自走式走行体へ信号を送信することを特徴とする自走式走行体への信号の送信方法。
【請求項4】 回転体と一体に形成された軸部品をベアリングを介して自走式走行体に挿着して回転体の周面を送信レールに接触させるとともに、軸部品又は回転体に中継用部材を接触させることによって、送信レールから自走式走行体へ信号を送信することを特徴とする自走式走行体への信号の送信方法。
【請求項5】 自走式走行体と電気信号の送受信を行いながら自走式走行体へ給電する請求項1又は2に記載の自走式走行体への給電方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導通レールから自走式走行体に給電を行うための自走式走行体への給電方法及び送信レールから自走式走行体に信号を送信するための自走式走行体への信号の送信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自走式走行体に給電を行う方法として、例えば図7に示すように、自走式走行体に取り付けた導電性を有する摺動部材52を導通レール51に押し当てて自走式走行体と一体に走行させながら給電する方法や、図8に示すように、回転体53の中心に設けた挿通孔54に自走式走行体に取り付けられた軸部品55を挿通して、この回転体53の周面を導通レール51に接触させるとともに、軸部品55に中継用部材56を当接させて給電する方法などがある。しかしながら、前者の方法においては導通レール51と摺動部材52との磨耗が大きく耐久性が劣るという問題があった。また、後者の方法においても回転体53の挿通孔54と軸部品55との磨耗が大きく耐久性が劣るうえに、回転体53の挿通孔54と軸部品55とをグリスなどの潤滑剤や導電性スリーブ57を介して接触させた場合には、導電性或いは電気信号の伝達精度の低下を招くという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来の問題点を解決し、耐久性に優れ、且つ導電性や電気信号の伝達精度の低下を招く恐れのない自走式走行体への給電方法及び信号の送信方法を提供するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するためになされた本発明の自走式走行体への給電方法は、自走式走行体に取り付けた軸部品にベアリングを介して回転体を挿着して回転体の周面を導通レールに接触させるとともに、回転体に中継用部材を軽く接触させることによって、導通レールから自走式走行体へ給電することを特徴とするものであり、また、回転体と一体に形成された軸部品をベアリングを介して自走式走行体に挿着して回転体の周面を導通レールに接触させるとともに、軸部品又は回転体に中継用部材を軽く接触させることによって、導通レールから自走式走行体へ給電することを特徴とするものである。また、本発明の自走式走行体への信号の送信方法は、自走式走行体に取り付けた軸部品にベアリングを介して回転体を挿着して回転体の周面を送信レールに接触させるとともに、回転体に中継用部材を接触させることによって、送信レールから自走式走行体へ信号を送信することを特徴とするものであり、また、回転体と一体に形成された軸部品をベアリングを介して自走式走行体に挿着して回転体の周面を送信レールに接触させるとともに、軸部品又は回転体に中継用部材を接触させることによって、送信レールから自走式走行体へ信号を送信することを特徴とするものである。なお、自走式走行体と電気信号の送受信を行いながら自走式走行体へ給電することができる。
【0005】本発明の自走式走行体への給電方法においては、ベアリングが備えられた回転体の中心に自走式走行体に固定して取り付けられた軸部品を挿着したり、あるいは、回転体と一体化された軸部品をベアリングを介して自走式走行体に挿着したので、回転体や軸部品の磨耗を著しく軽減することができる。また、回転体又は軸部品に中継用部材を軽く接触させることによって、回転体又は軸部品と中継用部材との磨耗を軽減できるうえに、潤滑剤や導電性スリーブを経由することなく電気的導通を取ることができるので、導電性や電気信号の伝達精度の低下を招くことなく自走式走行体に給電したり自走式走行体と送受信を行うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しつつ本発明の好ましい実施形態を示す。図1は遊技機2にメダルなどの遊技媒体を補給するための自走式走行体1が配備された遊技機島を示す図であって、遊技機2としてスロットマシンが列状に配置されている。この遊技機島においては、各遊技機1の下方にメダル回収樋3が敷設されていて使用済の余剰メダルはこのメダル回収樋3に落下し、メダル回収車4により遊技機島の一側のメダル回収基地5に押出し搬送されて集積される。集積されたメダルは研摩揚送装置6により研摩されつつ遊技機島上部のメダル補給基地7に揚送される。そして、自走式走行体1がメダル補給基地7においてメダルを搭載し、走行レール8上を走行することによって、メダルを各遊技機2にまで搬送しホッパー9を介してメダルを補給することができる。
【0007】自走式走行体1の詳細を図2、3に示す。自走式走行体1の台車11の上にはメダル貯留ホッパー12とメダルを払い出す回転ディスク13とモーター14とが搭載されていて、モーター14の駆動により回転ディスク13が高速で回転されてメダルを一枚ずつホッパー9に投入する。なお、図2においては自走式走行体1の外部を覆う筐体は図示を省略してある。
【0008】また、台車11の下部にはモーター15によって駆動されて走行レール8上を転動する走行車輪16が4つ配設され、走行車輪16にほぼ直角に導電性を有する回転体17が4つ配設されている。この回転体17は走行レール8に平行に敷設された導通レール18(送信レールを兼ねる)に接触するように軸部品20に挿着されているので、導通レール18から回転体17を介してモーター15に電力を供給することにより自走式走行体1は走行レール8上を左右に走行することができる。また、遊技機2の発したメダル補給要求などの信号を導通レール18から回転体17を介して図示していない制御装置に送信することにより、自走式走行体1は信号を発した遊技機2にまで走行してメダルを補給することができるし、自走式走行体1が搭載したメダルが不足状態である信号を発した場合には、遊技機島の制御部がその信号を受信して自走式走行体1をメダル補給基地7にまで走行させてメダルを搭載することができる。なお、以上の説明において、自走式走行体1として遊技機2にメダルを補給するためのメダル搬送車を例として用いたが、本発明は実施形態により何ら限定されるものではないことは言うまでもない。
【0009】図4に本発明方法の第1の実施形態である給電機構を示すが、この実施形態においては、円板状の回転体17の中心にベアリング19が装着され、ベアリング19には自走式走行体1に固定して取り付けられた軸部品20が挿着されている。また、回転体17の上面には薄い弾性部材21により下方に押圧された中継用部材22が軽く接触しており、さらに、回転体17の周面が導通レール18に接触して、導通レール18と回転体17と中継用部材22とが導通している。
【0010】また、図5に示す第2の実施形態においては、ベアリング19が中心部に装着された円板状の回転体17に軸部品20が挿着され、回転体17の周面が導通レール18に接触している点において第1の実施形態と変わりはないが、中継用部材22は、中継用部材本体22aとその先端に取付けられたブッシュ22bと後端に螺着された円板状の導通片22cとにより構成されている。この中継用部材22はコイルばねである弾性部材21によりベアリング19側に緩く付勢されていて回転体17の周面にブッシュ22bが軽く接触している。従って、導電レール18から送入される電力や信号を回転体17と中継用部材22を介して自走式走行体1に送出することができる。
【0011】上記した二つの実施形態においては、軸部品20はベアリング19を介して回転体17に挿着されているので、軸部品20と回転体17の間の摩擦を極めて小さいものとすることができる。また、回転体17と中継用部材22とを付勢部材21の弾性を必要最低限のものとして軽く接触させることにより、両者の間の摩擦を軽減することができる。
【0012】また、図6に示す第3の実施形態においては、回転体17は軸部品20に嵌め込まれて一体化されていて、軸部品20は自走式走行体1に取り付けたベアリング19に挿着されている。そして、回転体17の周面が導通レール18に接触しているとともに、軸部品20には弾性部材21の付勢により中継用部材22の先端が接触されているので、導通レール18と自走式走行体1の電気的導通を、回転体17及び軸部品20及び中継部材22を介して取ることができる。なお、軸部品20と回転体17とを棒材などを塑性加工するなどして一体成形することもできる。また、本実施形態においても、軸部品20がベアリング19に挿着されているので軸部品20の磨耗を小さいものとすることができる。また、中継用部材22を回転体17に接触させて導通を取ることもできるが、周速の小さい軸部品20に接触させるのが、磨耗を小さくすることができて望ましい。従って、伝達機構の耐久性をより一層向上させることができるので、自走式走行体1の寿命を大きく延長することができる。また、何れの実施形態においても、電気的導通を潤滑剤や導電性スリーブを経由することなく取ることができるので導電性や電気信号の伝達精度の低下を招く恐れがない。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の自走式走行体の給電方法は、ベアリングが備えられた回転体の中心に自走式走行体に固定して取り付けられた軸部品を挿着したり、あるいは、回転体と一体に形成された軸部品をベアリングを介して自走式走行体に挿着したので、回転体や軸部品の磨耗を著しく軽減することができる。また、回転体又は軸部品に中継用部材を軽く接触させることによって、回転体又は軸部品と中継用部材との磨耗を軽減することができるので、自走式走行体の耐久性を従来よりも大きく向上させることができる。また、電気的導通を潤滑剤や導電性スリーブを経由することなく取ることができるので導電性や電気信号の伝達精度の低下を招くことなく自走式走行体に給電したり自走式走行体と送受信することができる。
【出願人】 【識別番号】000161806
【氏名又は名称】京楽産業株式会社
【住所又は居所】愛知県名古屋市中川区尾頭橋3丁目20番8号
【出願日】 平成13年12月19日(2001.12.19)
【代理人】 【識別番号】100078101
【弁理士】
【氏名又は名称】綿貫 達雄 (外2名)
【公開番号】 特開2003−189408(P2003−189408A)
【公開日】 平成15年7月4日(2003.7.4)
【出願番号】 特願2001−385963(P2001−385963)