| 【発明の名称】 |
電動車における異常報知装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中野 陽二 【住所又は居所】愛媛県松山市衣山1丁目2番5号株式会社アテックス内
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| 【要約】 |
【課題】電動車の異常発生時に、突発的な異常検出の可能性を含むものか、或いは故障である事が確定的なものなのかを判断して報知可能な制御手段を提供する。
【解決手段】電動車の制御を行うCPU1に対して日時データを転送可能な計時手段2と、CPU1の制御データを不揮発記憶可能な不揮発記憶手段3と、CPU1が検出する電動車の異常を報知する報知手段4を設け、CPU1は、電動車の異常発生時に、その異常発生日時データと、異常内容データを含む異常履歴を不揮発記憶手段3に記憶すると共に、既に記憶されている異常履歴の中に、今回の異常発生日時から一定時間以内に同一異常内容の履歴が有る場合と、そうでない場合とで、報知手段4によって報知する内容を切り替える事により、異常発生時には、過去の異常履歴を検索し、突発的な異常検出の可能性を含むものか、或いは故障である事が確定的なものなのかを判断して報知可能な制御手段を構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】電動車の制御を行うCPU(1)に対して日時データを転送可能な計時手段(2)と、CPU(1)の制御データを不揮発記憶可能な不揮発記憶手段(3)と、CPU(1)が検出する電動車の異常を報知する報知手段(4)を設け、CPU(1)は、電動車の異常発生時に、その異常発生日時データと、異常内容データを含む異常履歴を不揮発記憶手段(3)に記憶すると共に、既に記憶されている異常履歴の中に、今回の異常発生日時から一定時間以内に同一異常内容の履歴が有る場合と、そうでない場合とで、報知手段(4)によって報知する内容を切り替える事を特徴とする電動車における異常報知装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は電動車等において異常発生時にそれを報知する異常報知装置に関する。 【0002】 【従来の技術】電動車にあっては制御装置に実装するCPUが、電動車のオーバーヒートや過負荷や誤操作等を検出した場合には周期の遅い間欠ブザー音等で報知する事によって一時停止や再操作を促し、故障の可能性の有る状態を検出した場合には、速度を低速或いは停止状態に制御すると共に、周期の早い間欠ブザー音等で報知する事によって、故障である事を報知する手段が従来、一般的に採用されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術にあっては、電動車から何らかの報知が発せられた時、ユーザーは故障ではなく操作指導に属する報知と、点検修理が必要な可能性が有る故障に関する報知との区別をつける事が可能である。しかし、CPUが点検修理の必要な可能性が有る異常を検出した場合においても実際には以後、異常検出の再現性がなく電磁波,結露等の影響による突発的な異常検出であって故障箇所もないケースが含まれ、この場合、ユーザーは点検依頼を余儀なくされるものの、結果的には修理箇所がなく、そのまま継続使用する場合も考えられる。そこで本発明においては、確実に故障であるケースを特定し、ユーザーにも点検修理の必要性の判断が可能な電動車における異常報知装置を提供する事を課題とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】電動車の制御を行うCPU1に対して日時データを転送可能な計時手段2と、CPU1の制御データを不揮発記憶可能な不揮発記憶手段3と、CPU1が検出する電動車の異常を報知する報知手段4を設け、CPU1は、電動車の異常発生時に、その異常発生日時データと、異常内容データを含む異常履歴を不揮発記憶手段3に記憶すると共に、既に記憶されている異常履歴の中に、今回の異常発生日時から一定時間以内に同一異常内容の履歴が有る場合と、そうでない場合とで、報知手段4によって報知する内容を切り替える事を特徴とする電動車における異常報知装置の構成とした。 【0005】 【発明の作用及び効果】この発明にあっては、CPU1が電動車の故障の可能性の有る異常を検出した時、CPU1は計時手段2から転送されている日時データ及び検出した異常内容を、発生日時データ及び異常内容データとして含む異常履歴として、不揮発記憶手段3に記憶すると共に、不揮発記憶手段3に既に記憶されている異常履歴の中に、今回の異常発生日時から一定の時間以内に同一異常内容の履歴がない場合は、突発的な異常検出の可能性を含むものとして報知手段4によって報知し、今回の異常発生日時から一定の時間以内に同一異常内容の履歴が有る場合には、故障である事が確定したものとして、前述の異常履歴のない場合の報知とは異なった報知内容に切り替えて報知するものであるから、ユーザーに点検修理が必要かどうかを明確に報知する事が出来るものである。 【0006】 【発明の実施の形態】図例は電動車椅子に本発明を実施したものであって、図1は入力手段及び制御手段の接続状態を示すブロック図であって、1はCPU、26はキースイッチであり、該キースイッチ26の接続によりバッテリー電源の電流を電源回路5を介して、制御回路と、モータ駆動回路6へ供給可能に構成してある。尚キースイッチ26の接続,切断状態はCPU1に信号として入力され、CPU1がキースイッチ26の切断,接続状態を認識可能に構成してある。7は速度指令用可変抵抗器であって、アクセルレバーによって回動され、その出力電圧はCPU1へ入力される。尚、アクセルレバーを離した際に自動復帰されるニュートラル位置を中心に、車体前後方向に回動自在に構成してあり、ニュートラル対応位置の速度指令用可変抵抗器7の出力電圧を停止指令電圧に設定してある。又、車体後方側への可動範囲の出力電圧を前進指令電圧範囲として複数段に設定してあり、前方側への可動範囲の出力電圧を後進指令電圧範囲として複数段に設定してある。8は速度調整用可変抵抗器であって、操作のぶによって回動設定され、その出力電圧はCPU1へ入力され、上述の速度指令用可変抵抗の指令電圧を、例えば30%から100%の範囲で調整可能としてある。9はメインリレースイッチであり、キースイッチ26の電源「入」操作により励磁されてメインリレー10を接続しモータ駆動回路6へバッテリー電流を供給可能状態とする。 【0007】11,12,13,14は駆動トランジスターであって、モータ駆動回路6に各々のゲート側が接続されてフルブリッジ回路を構成しており、上述の速度指令用可変抵抗器7及び速度調整用可変抵抗器8の指令速度と後述のモータ回転センサー15で検出される実速度をCPU1へ入力して演算し、CPU1から出力される駆動パルス及び駆動方向信号によって駆動制御され、モータ16へ電流を回転方向制御可能に供給して駆動する。モータ回転センサー15はモータ軸に取着のタコジエネで構成され、モータ軸周囲2ヶ所での回転パルス出力を検出することで、モータ16の回転数と回転方向を検出可能に構成してある。17は負作動の電磁ブレーキであって、走行中は通電により制動を解除し、又、停止中はバネ力により復帰してモータ軸に制動力を加えるよう構成されている。18,19は電磁ブレーキ二段増幅用のトランジスターである。21はモータ温度センサー、22は制御回路温度センサー、23は外気温度センサーであり、各々、CPU1にその出力電圧を入力する。24は電流検出回路であって、モータ駆動電流及び回生電流を電圧に変換してCPU1へ入力する。27は、充電電源であって、電動車の充電時にAC電源を供給する事で、全波整流されたDC電流を電源回路5に入力し、制御回路に電流供給可能に構成してある。尚充電電源27の作動状態はCPU1に信号として入力され、CPU1が充電電源27の作動,停止状態を認識可能に構成してある。 【0008】3は、CPU1から書き込み,読み出し可能に接続した不揮発記憶手段であって、EEP−ROMで構成してある。該EEP−ROM3は、制御回路製造時に内部の各種制御データの消去や初期データ設定等の初期化処理が施される。28は、電源自己保持回路であってキースイッチ26の切断或いは、AC電源供給停止と同時にCPU1から起動信号を受けて作動し、CPU1がEEP−ROM3へ各種の不揮発保存データの書き込みを完了し起動信号を断つまでの間、バッテリー電源の電流を電源回路5を介して、制御回路に供給可能に構成してある。尚、各種の不揮発保存データは、CPU1が稼動中はCPU1内臓のS−RAMの所定領域において保持されて、CPU1によって適宜に更新,並べ替え,消去等の処理がされており、前述の通り、キースイッチ26の切断或いは、AC電源供給停止時には、該所定領域からEEP−ROM3にデータを不揮発的に記憶し、キースイッチ26の接続或いは、AC電源供給開始に伴うCPU1の稼動開始時にはEEP−ROM3から該所定領域に読み込む事で、データを恒久的に更新,保持可能に構成してある。2は、CPU1から書き込み,読み出し可能に接続した計時手段であって、RTCで構成しており、29はそのバックアップ用リチューム電池である。RTC2には、制御回路製造時に100年間の1秒単位で構成される日時データが入力され、以後、電源回路5から電流が供給されている間、RTC2はそれを電源として動作し、電源回路5からの電流供給が断たれている間はリチューム電池29を電源として動作して、日時データを恒久的に更新し続ける様に構成してある。尚、RTC2からCPU1内臓のS−RAMに読み出された日時データは、その値をCPU1の稼動中は、CPU1の内部クロックによってRTC2が保持する日時データと同じくなる様CPU1によって更新されている。 【0009】20は5連のLEDからなるバッテリーメータであり、バッテリーの残量を点灯表示すると共に、電動車のオーバーヒートや過負荷や誤操作等をCPU1が検出した場合には、バッテリーの残量を点滅表示して知らしめ、停止や再操作を促す。電動車の異常をCPU1が検出した場合には、その異常内容に応じたLEDの点灯,消灯を組み合わせたパターン、例えば左端のLEDだけ点灯等の所定のパターンで表示させて、異常内容を知らしめる。尚、電動車の異常とは、電動車の入力手段或いは制御手段の故障状態を示す。20aは、1個のLEDからなる異常発生表示灯であって、電動車の異常をCPU1が検出した場合、その異常によって走行不可能な状態であれば、異常発生表示灯20aを点灯表示させ、異常であっても走行可能な状態であれば、異常発生表示灯20aを点滅表示させて走行可能か不可能かを報知する。 【0010】4はスピーカー、4aはスピーカーアンプであって、CPU1から出力されるプザー音信号及び音声案内フレーズ信号等をスピーカーアンプ4aで増幅し、スピーカー4を駆動する事により、音による報知が可能な報知手段を構成している。CPU1は、電動車の制御状態に応じた信号をスピーカーアンプ4aに出力処理する構成としてあり、例えば走行中にCPU1にホーンスイッチ25の操作が入力された場合であれば警笛音発声操作を処理して、スピーカーアンプ4aにブザー音信号を出力し該スピーカーアンプ4aに接続するスピーカー4を駆動する。又、例えば、電動車のオーバーヒートをCPU1が検出した場合であればCPU1は過熱警報の処理として、前述通りバッテリーメータ20へのバッテリーの残量の点滅表示を開始し、「無理な走りが続きました。少し休ませてください。」といった音声案内信号を出力すると共に、周期の遅い間欠ブザー音信号を出力してスピーカー4を駆動する事で、ユーザーに対して停止操作を促す。又、例えば、走行中に、モータ回転センサー15の2個のタコジエネの内の1個が故障した事をCPU1が検出した場合であれば、CPU1は、異常報知処理及び異常対応処理として、電動車の走行速度を低速に抑制すると共に、前述の通り異常内容に応じたLEDの点灯,消灯を組み合わせたパターンをバッテリーメータ20に表示し更に異常発生表示灯20aの点滅表示をし、尚且つ「異常が発生しました。安全に気をつけてください。」といった音声案内信号及び、周期の早い間欠ブザー音信号を一定間隔を置いて出力してスピーカー4を駆動する事で、ユーザーに対して故障の発生と注意を促す。又、この時CPU1は、CPU1内臓のS−RAMに設けた異常履歴保存用領域に、異常発生日時データと、異常内容データを含む異常履歴を追加更新し、前述の通り、キースイッチ26の切断時、該異常履歴がEEP−ROM3に記憶される様準備する。 【0011】本実施の形態においては、本発明の報知手段を、電動車の異常状態の中でも、前述の、異常によって走行不可能な状態にのみに採用しており、又、報知手段としては前述のスピーカーアンプ4a,スピーカー4から成る報知部を採用している。例えば走行中に、モータ回転センサー15の2個のタコジエネの両方が故障して、電動車の実速度がCPU1に入力されない故障を検出した場合であれば、CPU1は、異常報知処理及び異常対応処理として、電動車を減速停止させる様制御すると共に、前述の通り異常内容に応じたLEDの点灯,消灯を組み合わせたパターンをバッテリーメータ20に表示し更に異常発生表示灯20aの点灯表示をする。更にCPU1は、CPU1稼動開始時にEEP−ROM3からCPU1内臓S−RAMに読み込み済みの異常履歴の中に、今回の異常発生日時から一定の時間以内に同一異常内容の異常が発生した履歴がないかを検索し、検索条件に合致する異常履歴が記憶されていない場合は、突発的な異常検出の可能性を含むものとして「異常が発生しました。キースイッチを入れ直してください。」といった音声案内信号を出力し、更に、周期の早い間欠ブザー音信号を継続的に出力してスピーカー4を駆動する事で、ユーザーに対して故障の発生の報知と共に、制御回路への電源遮断及び電源の再接続を要求する。即ちこれはユーザーに対して再操作を要求する事を意味する。反対に、検索条件に合致する異常履歴が記憶されている場合は、故障である事が確定したものとして「異常が発生しました。販売店にご相談ください。」といった音声案内信号を出力し、更に、周期の早い間欠ブザー音信号を継続的に出力してスピーカー4を駆動する事で、ユーザーに対して故障の発生の報知と共に、修理が必要である事を明確に報知する。又、両ケースに共通してCPU1は、CPU1内臓のS−RAMに設けた異常履歴保存用領域に、異常発生日時データと、異常内容データを含む異常履歴を追加更新し、前述の通り、キースイッチ26の切断時、該異常履歴がEEP−ROM3に記憶される様準備する。 【0012】前述の通り、本発明は電動車の異常発生時には、過去の異常履歴を検索し、突発的な異常検出の可能性を含むものか、或いは故障である事が確定的なものなのかを判断して、故障が確定的である場合は、明確に修理点検が必要である事を報知し、突発的な異常検出の可能性が有る場合は、制御回路への電源遮断及び電源の再接続を要求して異常の再発が有るか試行させ得るものであるから、ユーザーに対して突発的な異常検出に伴う点検修理を強いるケースや、明確に修理が必要な場合においてユーザーが点検修理依頼を怠るケースを減少させる効果を奏する。 【0013】尚、本発明の実施の形態における報知手段は、スピーカーアンプ4a,スピーカー4から成る報知手段で音声案内内容を切り替える事によって構成してあるが、別途、継続使用禁止を報知する表示灯及び、電源の入れ直しを要求,報知する表示灯等を設けて、その表示灯の点灯或いは消灯によって区別して報知してもよい。又、本発明の実施の形態における計時手段は、RTC2で構成してあるが、低消費のサブシステムクロック機能等を内臓するCPU1においては、その機能を使用して計時したのでも良く、又電波受信等、装置外からの信号に基づいた計時手段を採用してもよい。更に、計時手段2は、CPU1が実際の年月日分秒からなる日時データを認識可能に構成してあるが、異常発生時から次の異常発生時までの経過時間を量として認識出来るタイマー等を使用する事も可能である。又、本発明の実施の形態における不揮発記憶手段は、EEP−ROM3で構成してあるが、バッテリーバックアップされたCPU1内臓或いは外付けのS−RAM等、データを不揮発に保持出来るデバイスで構成したのでもよい。又、制御装置の消費電流によるバッテリー容量消費を無視するのであれば、キースイッチ26の切断或いはAC電源供給停止に関わらす、CPU1を稼動させ続ける事でCPU1内臓のS−RAMを、不揮発記憶手段として使用する事も可能である。又、本発明の実施の形態においては、電動車の走行制御時における異常報知手段について記載してあるが、充電制御時においても同様の報知手段を講じる事が可能であり、音声案内の内容であれば、「キースイッチを入れ直してください。」等のフレーズ部分を、「充電コンセントを入れ直してください。」等のフレーズに切り替える事で対応が可能である。 【0014】
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| 【出願人】 |
【識別番号】000144980 【氏名又は名称】株式会社アテックス 【住所又は居所】愛媛県松山市衣山1丁目2番5号
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| 【出願日】 |
平成13年12月18日(2001.12.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−189406(P2003−189406A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月4日(2003.7.4) |
| 【出願番号】 |
特願2001−383870(P2001−383870) |
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