| 【発明の名称】 |
補助動力付車両用駆動装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】友重 一弘 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】組立作業の効率を向上させることができる補助動力付車両用駆動装置を提供する。
【解決手段】車輪の車軸を中心に該車輪とともに回転する回転ドラムと、該回転ドラムに内装される変速機、モータおよび減速機機構とを備えており、人力による人力駆動力に加えて前記車輪をモータによる電動駆動力により駆動させる補助動力付車両用駆動装置であって、前記回転ドラムを人力により回転駆動させる人力駆動部の人力駆動力の大きさを検出するトルク検出部と、該トルク検出部の検出値に基づいて前記モータを駆動するモータ制御部とが設けられており、該モータ制御部が前記トルク検出部を構成するコイル部に取り付けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車輪の車軸を中心に該車輪とともに回転する回転ドラムと、該回転ドラムに内装される変速機、モータおよび減速機機構とを備えており、人力による人力駆動力に加えて前記車輪をモータによる電動駆動力により駆動させる補助動力付車両用駆動装置であって、前記回転ドラムを人力により回転駆動させる人力駆動部の人力駆動力の大きさを検出するトルク検出部と、該トルク検出部の検出値に基づいて前記モータを駆動するモータ制御部とが設けられており、該モータ制御部が前記トルク検出部を構成するコイル部に取り付けられてなる補助動力付車両用駆動装置。 【請求項2】 前記コイル部が前記モータのモーターケースに取り付けられている請求項1記載の補助動力付車両用駆動装置。 【請求項3】 前記モータ制御部の基板ケースとコイル部のコイルボビンとが一体に成形されている請求項2記載の補助動力付車両用駆動装置。 【請求項4】 前記基板ケースが前記モータケースの側壁凹部に収納されている請求項3記載の補助動力付車両用駆動装置。 【請求項5】 前記モータ制御部の制御基板に結線される電源コードを前記回転ドラムとの接触から保護する防護手段を備えている請求項1、2、3または4記載の補助動力付車両用駆動装置。 【請求項6】 前記防護手段が基板ケースの外周壁である請求項5記載の補助動力付車両用駆動装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は補助動力付車両用駆動装置に関する。さらに詳しくは、モータを補助動力とする電動アシスト自転車、電動バイクまたは電気自動車などの補助動力付車両に用いられる駆動装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、補助動力付車両として、車輪の車軸を中心に該車輪とともに回転する回転ケーシングと、該回転ケーシングと相対する位置に設けられる回転ケーシングとともに前記車輪のハブを構成する固定ケーシングと、前記ハブ内の前記車軸周りに設けられるギア比を切替え可能にする変速機と、前記回転ケーシングを回転駆動するモータとを備え、前記モータが前記変速機の外周を囲んで設けられている電動車がある(特開2000−43780(B62M23/02))。この電動車では、人力駆動力の大きさを検出するトルクセンサが前記モータと並設されており、該トルクセンサで検出されるインダクタンスの変化に基づいてモータを駆動させて後輪を回転させるようにしている。 【0003】前記トルクセンサは、磁歪素子から形成されるコアと、該コアの外周に配置されたコイル部とから構成されており、前記変速機の外周回りにモータと並設されている。また、該トルクセンサの検出値に基づいて前記モータを駆動する制御基板が該モータの固定ケーシングの側面に固着されている。そして、前記モータには、前記制御基板に結線される電源コードを介して電力供給される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】かかる電動車は、駆動部分がコンパクトになることから、小型化、かつ軽量化を図ることができる。しかしながら、前記トルクセンサと制御基板とが別部品として取り扱われるため、組込み作業が複雑になるという問題がある。 【0005】本発明は、叙上の事情に鑑み、組立作業の効率を向上させることができる補助動力付車両用駆動装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の補助動力付車両用駆動装置は、車輪の車軸を中心に該車輪とともに回転する回転ドラムと、該回転ドラムに内装される変速機、モータおよび減速機機構とを備えており、人力による人力駆動力に加えて前記車輪をモータによる電動駆動力により駆動させる補助動力付車両用駆動装置であって、前記回転ドラムを人力により回転駆動させる人力駆動部の人力駆動力の大きさを検出するトルク検出部と、該トルク検出部の検出値に基づいて前記モータを駆動するモータ制御部とが設けられており、該モータ制御部が前記トルク検出部を構成するコイル部に取り付けられなることを特徴とする。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発明の補助動力付車両用駆動装置を説明する。 【0008】本発明の一実施の形態にかかわる補助動力付車両としては、図1に示されるような電動アシスト自転車がある。この自転車は、ハンドル1と、該ハンドル1に接続されるヘッドパイプ2およびフロントフォーク3を介して連結される前輪4と、前記ヘッドパイプ2から下方に設けられたサドル5を支持するシートチューブ6と連結するメインフレーム7と、該シートチューブ6の後方にチェーンステー8を介して連結される後輪9と、前記メインフレーム7とシートチューブ6とが連結する部分と後輪9の車軸10とのあいだに配置され、人力によって後輪9を回転させることができる人力駆動部11と、後輪9を駆動するための駆動装置12(図2参照)と、該駆動装置12に内蔵される後述のモータ20の電源となる電池13とを備えている。前記人力駆動部11は、ペダル14、チェーン15および前後スプロケット16、17(図2参照)から構成されている。 【0009】前記駆動装置12は、図1〜3に示されるように、車軸10を中心に後輪9とともに回転する回転ドラム18の内部に、ギア比を切替え可能にする変速機19、前記回転ドラム18を回転駆動するモータ20および減速機機構21を並設して備えている。本実施の形態では、前記車軸10が第1の車輪車軸10aと第2の車輪車軸10bとに分割されており、該第1の車輪車軸10aに前記変速機19が組み付けられている。 【0010】前記回転ドラム18は、2部品から構成されており、後輪9のスポーク22を取り付けるための回転ドラム18bと、前記第2の車輪車軸10bに軸受23を介して支持され、前記回転ドラム18bの関口部を塞ぐように複数箇所でボルト24により固定された回転ドラム18aとから構成されている。 【0011】前記変速機19としては、たとえば内装3段変速機を用いることができる。この変速機19には、前記後スプロケット17が一方向クラッチ(図示せず)を介して連結されている。前記ペダル14の一方向でしか動力伝達せず、該ペダル14を逆回転させたときに変速機19と動力伝達が遮断されるようになっている。 【0012】この変速機19とモータ20とのあいだには、トルク検出部25が配置されている。該トルク検出部25としては、たとえば変速機19の外周に車軸方向に摺動自在に設けられた摺動部材26、該摺動部材26に取り付けられた検出ロッド27、前記摺動部材26を後スプロケット17側に付勢するバネ28および変速機19の外周に軸受29を介して支持されるとともに、前記回転ドラム18bにボルト30により取り付けられているセンサ支持部材31からなるトルクセンサ32と、前記モータ20のモータケース33a、33bの2部品からなるモータケース33のうち、一方のモータケース33bに取り付けられる、コイル34およびコイルボビン35からなるコイル部36とから構成することができる。このトルク検出部25では、検出ロッド27の移動によるインダクタンスの変化を電気信号に変換する。すなわち人力によって後輪9を駆動する人力駆動部11の人力トルクを電気信号に変換する。この電気信号はコイルボビン35に一体に成形された基板ケース37に収納されるモータ制御部38に伝達される。該基板ケース37は、収納される大型の電気部品をロータ捲線のコイルエンドを避けて最外周に配置するために、モータケース33bの側壁の一部をモータ20の内側に窪ませた側壁凹部Sに収納するようにしている。基板ケース37に設けた大型部品をモータケース33bの側壁凹部Sに収納させることにより、車軸線方向の幅寸法を小さくすることができる。モータ制御部38は、コイル部36のコイルボビン35に一体成形された基板ケース37に取り付けられているとともに、制御基板39と、該制御基板39に取り付けられる電気部品、たとえば大型部品のコンデンサ40やFETなどと小型部品の抵抗やダイオードなどからなり、前記トルク検出部25の検出値に基づいて前記モータ20を駆動する。また、この制御基板39には、前記電池13より給電させるための電源コード41が、前記第2の車輪車軸10bの一部の切り欠いた部分42に挿通されたのち、モータケース33の外壁を一部切り欠いた部分43に沿わせて結線されている。なお、この電源コード41と前記回転ドラム18bとの接触による電源コード41の損傷を防ぐために、該電源コード41を保護する防護手段を設けるのが好ましい。この防護手段としては、前記切り欠いた部分42、43に電源コード41を覆う部材を嵌め込むことができるが、部品点数が多くなるため、たとえば基板ケース37の外壁を電源コード41の外周に延長させた外周壁37aとすることができる。 【0013】前記モータ20は、モータケース33a、33bの内部に配置されるモータ軸51の外周部に組み込まれたロータコア52、ロータ捲線53および整流子54からなる回転子と、モータケース33bに配置されるステータ55とカーボンブラシ56とから構成されている。前記モータ軸51は、その一端部51aに形成される凹部に嵌合された、玉軸受やアンギュラ玉軸受などの軸受57の内輪に前記第1の車輪車軸10aが圧入されて回転自在に支持されているとともに、前記回転ドラム18aが前記第2の車輪車軸10bの外周に嵌合される軸受23により回転自在に支持されている。また、モータケース33aは前記第2の車輪車軸10bの端部にボルト58により連結されている。これにより、第2の車輪車軸10bは、モータケース33aを支持するとともに、後述するモータ20の出力を伝達するプラネットギヤ63およびラチェットギヤ64を収納した回転ドラム18aを支持している。 【0014】図3において、59は前記パイロット軸受である軸受57の外輪を幅押さえするためのカラーであり、60はモータケース33aを支持する軸受である。なお、前記ローター捲線53は、ロータコア52に巻かれて構成されている。ステータ55には、4極を構成するマグネット61が等間隔に固着されている。また、カーボンブラシ56は、前記モータ制御部38を収納する基板ケース37をモータケース33bの側部を窪ませて収納させるために、90°の位置に配置されている。 【0015】前記減速機機構21としては、遊星歯車減速機や遊星ローラ減速機などを用いることができるが、本実施の形態では、遊星歯車減速機が用いられている。この減速機機構21は、前記モータ軸51の他端部51bに形成されるサンギヤ62と、モータケース33aの側部に回転自在に結合された3個のプラネットギア63と、回転ドラム18aのラチェットギア64を介して配置されるインターナルギア65とから構成されている。また、前記プラネットギア63は、前記サンギヤ62に噛み合う大歯車63aおよび前記インターナルギヤ65に噛み合う小歯車63bからなっている。前記ラチェットギア64は、人力によって回転ドラム18を回転するよりも後輪9の回転速度が速くなったときに、人力駆動力とモータ20との動力を遮断するようになっている。 【0016】前記ラチェットギヤ64の外径ネジ部66と前記回転ドラム18aに形成されたネジ部67との結合構造は、モータ軸51の回転駆動力により締まるネジ結合構造にされている。すなわち前記外径ネジ部66とネジ部67は、モータ軸51の駆動方向で締まる方向またはラチェットギア64の爪の掛かる方向、本実施の形態では、モータ軸51からラチェットギア64を見て、右ネジの方向で結合されている。このラチェットギア64の内径は、インターナルギヤ65側に円周状に延設し、この部分がインターナルギア65の段部と接合することによって、ラチェットギア64の内径とインターナルギア65とをインローしてセンター出しを可能にしている。また、回転ドラム18aの内周に嵌合された軸受23の内輪でセンター出しされた第2の車輪車軸10bがプラネットギヤ63を結合しているモータケース33aを保持し、さらには第2の車輪車軸10bに形成した段部と、モータケース33aに形成した環状の突起とが嵌合することによって、該プラネットギヤ63のセンターと前記インターナルギヤ65のセンターとを容易に合わせることができる。 【0017】本実施の形態にかかわる駆動装置について、まず、人力駆動力の動力の伝達について説明する。 【0018】ペダル14から人力駆動力が入力されると、該ペダル14に固定された前スプロケット16が回転し、チェーン15を介して後スプロケット17が回転する。該後スプロケット17が回転すると、一方向クラッチ(図示せず)によって一方向のみ、動力が伝達される。 【0019】進行方向の動力が伝達されると、使用者の指示するギヤ比に設定された変速機19で変速されたのち、トルクセンサ32を構成するバネ28を収縮させながら回転ドラム18を回転させ、後輪9を回転させることができる。 【0020】つぎに、電動駆動力の動力の伝達について説明する。 【0021】前記トルクセンサ32の検出ロッド27の変位による、コイル34で検出されるインダクタンスの変化は、制御基板39のマイコンに入力される。そして、その信号値に基づき、モータ制御部38からのPWM信号によってモータ20が駆動する。モータ20の駆動は、遊星歯車減速機構、すなわちサンギヤ62、プラネットギヤ63およびインターナルギヤ65によって減速され、前記プラネットギヤ63に連結されたラチェットギア64を介して回転ドラム18を回転させる。そして、後輪9が回転する。 【0022】このように、人力駆動力と電動駆動力は回転ドラム18で合力されて後輪9を駆動するようになる。 【0023】 【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、コイル部がモータ制御部に取り付けられているので、組立作業の効率を向上させることができる。 【0024】また、基板ケースとコイルボビンが一体化されているので、コストダウンが図れるとともに、コイルボビンから出るリード線を制御基板に直接取付できるのでリード線を短くでき、線処理の簡素化とノイズの影響を緩和することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号
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| 【出願日】 |
平成13年11月28日(2001.11.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100065226 【弁理士】 【氏名又は名称】朝日奈 宗太 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−164012(P2003−164012A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月6日(2003.6.6) |
| 【出願番号】 |
特願2001−362918(P2001−362918) |
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