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【発明の名称】 電動車両
【発明者】 【氏名】脇谷 勉
【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内

【氏名】乾 勉
【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内

【氏名】菅家 博夫
【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内

【要約】 【課題】左右の駆動輪を独立した左右の電動モータで駆動すると、路面の凹凸等の要因で、直進走行指令であるにも拘らず旋回することがある。

【解決手段】直進走行指令条件と、電動モータの現実の回転数が目標回転数に達していないという条件(ST04,ST12)と、現実の回転数を目標回転数に近づけるべく発生した制御信号出力が上限に達しているという条件(ST08,ST16)との三つの条件が満たされたときに、制御信号出力上限Dmaxを徐々に減ずる下方修正処理(ST19,ST20)を施す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体の左右に各々電動モータを備え、これらの電動モータで左右の駆動輪を各々駆動する電動車両において、この電動車両は、直進走行指令条件と、電動モータの現実の回転数が目標回転数に達していないという条件と、現実の回転数を目標回転数に近づけるべく発生した制御信号出力が信号出力上限に達しているという条件との三つの条件が満たされたときに、前記信号出力上限を徐々に減ずる下方修正処理を施す制御部を備えていることを特徴とする電動車両。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動車両の直進性維持技術に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の車輪を備え、これらの車輪のうちの駆動輪を電動モータで駆動することで、走行する電動車両は排気ガスを出さぬことから、近年、普及が著しい。左右の駆動輪を1本の駆動車軸及び1個の電動モータで駆動する1モータ式車両と、左の駆動輪を左の電動モータで駆動すると共に右の駆動輪を右の電動モータで駆動する2モータ式車両とが実用に供されているが、後者の2モータ式車両は旋回操作が容易である反面、左右の駆動輪の回転数差が出やすく、直進性に難があり、特に、路面が悪くて一方の駆動輪が路面の凹凸により抵抗を受けると、直進できなくなることがある。
【0003】路面状況に無関係に直進させることの出来る電動車両が、例えば特開昭59−17807号公報「電動車」で提案されている。この電動車は、同公報の第2頁左上欄第4行〜第10行の記載によれば「・・・左、右車輪駆動用モータの負荷が変わり一方のモータに負荷がかかりその回転速度が小さくなると直進走行補正回路の補正により一方のモータの実走回転速度が更に小さくなるので、一方のモータの力行制御回路からのモータ駆動出力が大きくなりその回転速度が大きくなるので、曲進することなく直進することができる。」と言うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の技術は、負荷増加で回転速度の下がった車輪の回転速度を、強制的に更に下げて実回転速度と指令回転速度との差を拡大し、力行制御の作用を促して回転速度を下げる。すなわち、一方の車輪において、回転速度低下検知→回転速度強制低下→回転速度強制増加の順で制御を実施し、他方の車輪は大きな回転速度のままとする。
【0005】結果としては、左・右の車輪の回転速度が一致するが、それまでの間(短い時間ではあるが)は、一方の車輪は大幅に低速になる。一方の車輪が大幅に低速になれば、車は曲る。すなわち、この車には頻繁に小規模な曲りが発生し、円滑な走行は望めなくなる。
【0006】そこで、本発明の目的は一方の駆動輪に作用する負荷が増加しても、円滑な走行が保て、直進性を良好に保つことのできる電動車両を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1は、機体の左右に各々電動モータを備え、これらの電動モータで左右の駆動輪を各々駆動する電動車両において、この電動車両は、直進走行指令条件と、電動モータの現実の回転数が目標回転数に達していないという条件と、現実の回転数を目標回転数に近づけるべく発生した制御信号出力が信号出力上限に達しているという条件との三つの条件が満たされたときに、信号出力上限を徐々に減ずる下方修正処理を施す制御部を備えていることを特徴とする。
【0008】直進走行中に、電動モータの回転が落ちるときには、上り坂や、路面の凹凸や障害物に走行が妨げられることや、駆動系に大きな抵抗が発生することが考えられ、放置すると、直進走行指令にも拘らず機体が右又は左にターンする虞れがある。そこで、上記三つの条件が満たされた場合に、制御信号出力上限を下方修正することにした。
【0009】制御信号出力上限は、電動モータのそのときの最高回転速度を規定する。従って、制御信号出力上限を下方修正すれば電動モータの最高回転速度が低下する。この様な下方修正は左右の電動モータの回転数が一致するまで継続する。結果として、左右の電動モータの回転数が一致し、直進性が維持できる。
【0010】なお、制御信号出力が上限に達していない場合には、まだ増速の余地があり、本発明を適用させない。そのために、三つ目の条件を加えた。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は作業者から見た方向に従い、Lは左側、Rは右側を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【0012】図1は本発明に係る除雪機の平面図であり、電動車両としての除雪機10は、機体11にエンジン12を搭載し、機体11の前部に作業部としてのオーガ13及びブロア14を装備し、機体11の左右にクローラ15L,15Rを配置し、機体11の後部に操作盤16を配置した車両であり、作業者が操作盤16の後から連れ歩く歩行型作業機である。以下、要部を詳細に説明する。なお、操作盤16は図2で詳しく説明する。
【0013】エンジン12の出力の一部で、発電機17を回し、得た電力を操作盤16の下方に配置したバッテリ(図4の符号43参照)に供給すると共に、後述する左右の走行モータに供給する。エンジン12の出力の残部は、電磁クラッチ18及びベルト19を介して作業部としてのブロア14及びオーガ13の回転に充てる。オーガ13は地面に積もった雪を中央に集める作用をなし、この雪を受け取ったブロア14はシュータ21を介して雪を機体11の周囲の所望の位置へ投射する。22はオーガハウジングであり、オーガ13を囲うカバー部材である。
【0014】左のクローラ15Lは、駆動輪23Lと遊動輪24Lとに巻き掛けたものであり、本発明では駆動輪23Lは左の走行モータ25Lで正逆転させる。右のクローラ15Rも、駆動輪23Rと遊動輪24Rとに巻き掛けたものであり、本発明では駆動輪23Rは右の走行モータ25Rで正逆転させる。
【0015】従来の除雪機では1個のエンジン(ガソリンエンジン又はジーゼルエンジン)で作業部系(オーガ回転系)と走行系(クローラ駆動系)とを賄っていたが、本発明ではエンジン12で作業部系(オーガ回転系)を駆動し、電動モータ(走行モータ25L,25R)で走行系(クローラ駆動系)を駆動するようにしたことを特徴とする。細かな走行速度の制御、旋回制御及び前後進切替制御は電動モータが適当であり、一方、急激な負荷変動を受ける作業部系はパワーのある内燃機関が適当であるとの考えに基づいて、そのようにした。
【0016】図2は図1の2矢視図であり、操作盤16には、操作箱27の手前の側面にメインスイッチ28、エンジンチョーク29、クラッチ操作ボタン31などを備え、操作箱27の上面に、投雪方向調節レバー32、オーガハウジング姿勢調節レバー33、走行系に係る方向速度レバー34、作業部系に係るエンジンスロットルレバー35を備え、操作箱27の右にグリップ36R及び右旋回操作レバー37Rを備え、操作箱27の左にグリップ36L、左旋回操作レバー37L及び走行準備レバー38を備える。
【0017】左右旋回操作レバー37L,37Rはブレーキレバーに近似するが、後述するとおりに完全な制動効果は得られない。操作することで走行モータ25L,25Rの回転を落として機体をターンさせることに使用するため、ブレーキレバーと言わずに旋回操作レバーと呼ぶことにした。
【0018】メインスイッチ28はメインキーを差込み、回すことでエンジンを始動することのできる周知のスイッチである。エンジンチョーク29は引くことで混合気の濃度を高めることができる。投雪方向調節レバー32は、シュータ(図1の符号21)方向を変更するときに操作するレバーであり、オーガハウジング姿勢調節レバー33はオーガハウジング(図1の符号22)の姿勢を変更するときに操作するレバーである。その他の部材の作用は、図4で説明する。
【0019】図3は図2の3矢視図であり、左旋回操作レバー37Lを握ることにより、ポテンショメータ39Lのアーム39aの角度を想像線の位置まで回転することができる。ポテンショメータ39Lはアーム39aの回転位置に応じた電気情報を発する機器である。
【0020】また、走行準備レバー38はスイッチ手段42に作用する部材であり、スプリング41の引き作用により、図の状態(フリー状態)になればスイッチ手段42はオンになる。作業者の左手で走行準備レバー38を図時計回りに下げれば、スイッチ手段42はオフとなる。このように、走行準備レバー38が握られているか否かはスイッチ手段42で検出することができる。
【0021】図4は本発明に係る除雪機の制御系統図であり、操作盤に内蔵若しくは付設した制御部44内の機器及び情報伝達経路を示すが、概ね四角は機器、丸はドライバーを示す。そして、想像線枠で囲ったエンジン12、電磁クラッチ18、ブロア14及びオーガ13が作業部系45であり、その他は走行系となる。43はバッテリである。なお、制御部44内に破線で指令の流れを便宜上示したが、これはあくまでも参考的記載に過ぎない。
【0022】先ず、作業部系の作動を説明する。メインスイッチ28にキーを差込み、回してスタートポジションにすることにより、図示せぬセルモータの回転によりエンジン12を始動させる。エンジンスロットルレバー35は図示せぬスロットルワイヤでスロットルバルブ48に繋がっているので、エンジンスロットルレバー35を操作することでスロットルバルブ48の開度を制御することができる。これにより、エンジン12の回転数を制御することができる。
【0023】走行準備レバー38を握ると共に、クラッチ操作ボタン31を操作することにより、作業者の意志で電磁クラッチ18を接続し、ブロア14及びオーガ13を回すことができる。なお、走行準備レバー38をフリーにするかクラッチ操作ボタン31を操作するかの何れかにより、電磁クラッチ18を断状態にすることができる。
【0024】次に走行系の作動を説明をする。本発明の除雪機は、普通車両のパーキングブレーキに相当するブレーキとして、左右の電磁ブレーキ51L,51Rを備えており、これらの電磁ブレーキ51L,51Rは、駐車中は制御部44の制御により、ブレーキ状態にある。そこで、次の手順で電磁ブレーキ51L,51Rを開放する。
【0025】メインスイッチ28がスタートポジションにあること及び走行準備レバー38が握られていることの2つの条件が満たされ、方向速度レバー34を前進又は後進(図5で説明する。)に切換えると、電磁ブレーキ51L,51Rは開放(非ブレーキ)状態になる。
【0026】図5は本発明で採用した方向速度レバーの作用説明図であり、方向速度レバー34は、作業者の手で、矢印■,■の如く往復させることができ、「中立範囲」より「前進」側へ倒せば車両を前進させることができ、且つ「前進」領域においては、Lfが低速前進、Hfが高速前進となるように、速度制御も行える。同様に、「中立範囲」より「後進」側へ倒せば車両を後進させることができ、且つ「後進」領域においては、Lrが低速後進、Hrが高速後進となるように、速度制御も行える。この例では、図の左端に付記した通りに、後進の最高速が0V(ボルト)、前進の最高速が5V、中立範囲が2.3V〜2.7Vになるようにポテンショメータでポジションに応じた電圧を発生させる。1つのレバーで前後の方向と高低速の速度制御とを設定できるので、方向速度レバー34と名付けた。
【0027】図4に戻って、方向速度レバー34の位置情報をポテンショメータ49から得た制御部44は、左右のモータドライバー52L,52Rを介して左右の走行モータ25L,25Rを回し、走行モータ25L,25Rの回転速度を回転センサ53L,53Rで検出して、その信号に基づいて回転速度を所定値になるようにフィードバック制御を実行する。この結果、左右の駆動輪23L,23Rが所望の方向に、所定の速度で回り、走行状態となる。
【0028】走行中の制動は次の手順で行う。本発明ではモータドライバー52L,52Rに回生ブレーキ回路54L,54Rを含む。
【0029】一般論としてバッテリから電動モータへ電気エネルギーを供給することで、電動モータは回転する。一方、発電機は回転を電気エネルギーに変換する手段である。そこで、本発明では電気的切換えにより、走行モータ25L,25Rを発電機に変え、発電させるようにした。発電電圧がバッテリ電圧より高ければ、電気エネルギーはバッテリ43へ蓄えることができる。これが回生ブレーキの作動原理である。
【0030】左旋回操作レバー37Lの握りの程度をポテンショメータ39Lで検出し、この検出信号に応じて制御部44は左の回生ブレーキ回路54Lを作動させて、左の走行モータ25Lの速度を下げる。右旋回操作レバー37Rの握りの程度をポテンショメータ39Rで検出し、この検出信号に応じて制御部44は右の回生ブレーキ回路54Rを作動させて、右の走行モータ25Rの速度を下げる。すなわち、左旋回操作レバー37Lを握ることで左旋回させることができ、右旋回操作レバー37Rを握ることで右旋回させることができる。
【0031】そして、次の何れかにより走行を停止することができる。方向速度レバー34を中立位置に戻す。走行準備レバー38を離す。メインスイッチ28をオフ位置に戻す。
【0032】停止後にメインスイッチ28をオフ位置に戻せば、電磁ブレーキ51L,51Rがブレーキ状態となり、パーキングブレーキを掛けたことと同じになる。
【0033】次に、本発明の除雪機を直進走行させるときの制御方法を説明する。図6は本発明に係る直進走行制御フロー図であり、ST××はステップ番号を示す。なお、この制御は直進走行指令条件下で実施する。直進走行指令条件は、左右旋回操作レバー37L,37R(図4参照)が共にオフ状態(握っていない状態)にあることで認識できる。
ST01:制御信号出力上限Dmaxを読込む。これの初期値は、100%又は予め定めた値(例えば90%)を採用する。
【0034】ST02:制御部は方向速度レバーのポジションに対応する目標モータ回転数Mnになるように制御信号を出力し、左走行モータを運転する。ただし、制御信号出力は制御信号出力上限Dmaxで頭打ちとなる。
ST03:現実のモータ回転数Nmlを計測する。図4の回転センサ53Lで計測すればよい。
ST04:実回転数Nmlが目標モータ回転数Mnに等しいか否かを調べる。等しければ、状態を変える必要が無いのでスタートへリターンさせる。実回転数Nmlが目標モータ回転数Mnより大きければ、速度超過であると判断してST05に進む。又は、実回転数Nmlが目標モータ回転数Mnより小さければ、速度不足であると判断してST06に進む。
【0035】ST05:速度超過を是正すべく減速制御を施し、スタートへリターンさせる。
ST06:速度不足を是正すべく増速制御を開始する。
ST07:増速制御を実施する際の制御信号出力Dulを読込む。この信号出力DulはPI制御ならPI出力、PID制御ならPID出力に相当し、目標値と実際値との差が大きいほど信号出力が大となり、一般に目標値と実際値との差がある大きさを超えると信号出力は上限になる。
【0036】ST08:そこで、制御出力信号Dulが制御信号出力上限Dmaxであるか否かを調べ、NO(上限でないとき)ではリターンへ進み、YESでST09へ進む。
ST09:左制御信号出力上限を(Dmax−β)に修正し、これをDmaxlとする。すなわち、左制御信号出力上限を下方修正する。βは例えば1%である。
【0037】以上、左走行モータについて説明したが、右走行モータについても同様の制御を次の通りに実施する。
ST10:制御部は方向速度レバーのポジションに対応する目標モータ回転数Mnになるように制御信号を出力し、右走行モータを運転する。ただし、制御信号出力は制御信号出力上限Dmaxで頭打ちとなる。
ST11:現実のモータ回転数Nmrを計測する。図4の回転センサ54Rで計測すればよい。
ST12:実回転数Nmrが目標モータ回転数Mnに等しいか否かを調べる。
等しければ、状態を変える必要が無いのでスタートへリターンさせる。実回転数Nmrが目標モータ回転数Mnより大きければ、速度超過であると判断してST13に進む。又は、実回転数Nmrが目標モータ回転数Mnより小さければ、速度不足であると判断してST14に進む。
【0038】ST13:速度超過を是正すべく減速制御を施し、スタートへリターンさせる。
ST14:速度不足を是正すべく増速制御を開始する。
ST15:増速制御を実施する際の制御信号出力Durを読込む。
【0039】ST16:そこで、制御出力信号Durが制御信号出力上限Dmaxであるか否かを調べ、NO(上限でないとき)ではリターンへ進み、YESでST17へ進める。
ST17:右制御信号出力上限を(Dmax−β)に修正し、これをDmaxrとする。すなわち、右制御信号出力上限を下方修正する。
【0040】ST18:以上で修正した左制御信号出力上限Dmaxlと右制御信号出力上限Dmaxrとを比較する。
ST19:小さい方のDmaxlを新たな制御信号出力上限(Dmax)とする。
ST20:小さい方(含む等しい)のDmaxrを新たな制御信号出力上限(Dmax)とする。
【0041】ST19又はST20を実施した後に、スタートに戻ると、次のST01における制御信号出力上限Dmaxは前回よりβだけ小さい値となる。これを繰り返すとモータ最高回転数は徐々に小さくなるが、この処置により結果的に左右の実回転数が合致し、直進性が回復する。
【0042】すなわち、本発明を整理すれば、図1に示す機体11の左右に各々電動モータとしての走行モータ25L,25Rを備え、これらの走行モータ25L,25Rで左右の駆動輪23L,23Rを各々駆動する電動車両としての除雪機10において、この除雪機10は、直進走行指令条件と、電動モータの現実の回転数が目標回転数に達していないという条件(図6のST04,ST12)と、現実の回転数を目標回転数に近づけるべく発生した制御信号出力が上限に達しているという条件(図6のST08,ST16)との三つの条件が満たされたときに、制御信号出力上限Dmaxを徐々に減ずる下方修正処理(図6のST19,ST20)を施す制御部(図4の符号44)を備えていることを特徴とする。
【0043】直進走行中に、実回転数が目標回転数を下回るのは、路面に極端な凹凸がある場合、上り坂に差しかかった場合が考えられる。特に路面の凹凸により、左右一方に実回転数が目標回転数を下回る現象が起こると、除雪機は直進命令にも拘らず右又は左へターンする虞れがある。本発明では、制御信号出力上限を下げることにより、電動モータの回転数を下げ、結果として左右の実回転数を合致させて直進性を保つようにしたことを特徴とする。
【0044】尚、本発明を適用する電動車両は除雪機に限るものではなく、電動運搬車、電動ゴルフカートなどの電動車であれば種類は任意である。
【0045】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮する。請求項1は、三つの条件が満たされた場合に、電動モータの制御に係る制御信号出力上限を下方修正するようにした。制御信号出力上限を下げれば電動モータの最高回転速度が低下する。この様な下方修正は左右の電動モータの回転数が一致するまで継続する。結果として、左右の電動モータの回転数が一致し、直進性が維持できる。
【出願人】 【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
【住所又は居所】東京都港区南青山二丁目1番1号
【出願日】 平成13年10月30日(2001.10.30)
【代理人】 【識別番号】100067356
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 容一郎 (外1名)
【公開番号】 特開2003−143717(P2003−143717A)
【公開日】 平成15年5月16日(2003.5.16)
【出願番号】 特願2001−333224(P2001−333224)