| 【発明の名称】 |
電動車両 |
| 【発明者】 |
【氏名】脇谷 勉 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
【氏名】乾 勉 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
【氏名】菅家 博夫 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
【氏名】黒岩 堅治 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】実最大電圧値Vs1から実最小電圧値Vs2を減算することで実電圧レンジVs3を算出し、中間移動量Ns2を全移動量Lsで除算することで中間移動比Ns3を算出し、これらの実電圧レンジVs3と中間移動比Ns3との積として中間増加電圧Vs4を算出し、この中間増加電圧Vs4と実最小電圧値Vs2とを加算することで実中立点電圧Vsnを求め、制御部28(図1参照)に実最大電圧値Vs1、実最小電圧値Vs2及び実中立点電圧Vsnを読み込ませるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体に電動機を設け、この電動機の回転数を決めるポテンショメータを設け、このポテンショメータに所定の電圧を供給するとともにこの電圧を変化させる操作レバーを設け、この操作レバーでポテンショメータを一端から他端まで所定の移動範囲を移動させることで前記電圧を最小電圧値から最大電圧値まで変化させ、これらの電圧値に基いて前記電動機の回転数を制御する制御部を設けた電動車両において、前記移動範囲の間に中立点を設定する場合に、前記ポテンショメータに実際に発生する最大電圧値を実最大電圧値、前記ポテンショメータに実際に発生する最小電圧値を実最小電圧値、前記移動範囲の量を全移動量、前記一端から中立点までの移動量を中間移動量と呼ぶときに、前記実最大電圧値から実最小電圧値を減算することで実電圧レンジを算出し、中間移動量を全移動量で除算することで中間移動比を算出し、これらの実電圧レンジと中間移動比との積として中間増加電圧を算出し、この中間増加電圧と前記実最小電圧値とを加算することで実中立点電圧を求め、前記制御部に実最大電圧値、実最小電圧値及び実中立点電圧を読み込ませ、これらの実最大電圧値、実最小電圧値及実中立点電圧値に基づいて前記電動機の回転数を制御することを特徴とする電動車両。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、操作レバーでポテンショメータを一端から他端まで所定の移動範囲を移動させることで最小電圧値から最大電圧値まで変化させ、これらの電圧値に基いて制御部で電動機の回転数を制御する電動車両に関する。 【0002】 【従来の技術】電動車両として、例えば特公昭48−4260号公報「電動車の方向と推進との制御装置」が知られている。上記技術は、同公報の第4図によれば、電池19(符号は同公報の符号を流用した)から電源をポテンショメータ17,18に給電し、ポテンショメータ17,18のそれぞれの摺動接点15,16を一括して操作レバー12で動かし、電動モータ4,5を制御するものであって、ポテンショメータ17,18の摺動接点がポテンショメータ17,18の巻線中点に何れの側にあるかにしたがってその正逆が決めるものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の電動車の方向と推進との制御装置では、ポテンショメータ17,18の抵抗値のばらつきなどで、ポテンショメータ17,18の巻線中点が操作レバー12に設定する中立点と必ずしも一致するとは限らない。従って、操作レバー12に表示する中立点表示位置とのズレが発生することが多い。これでは、操作レバー12が中立点表示位置に達しないにもかかわらず、電動モータ4,5が正転又は逆転する虞れがある。そこで、次図に示すような構造にすることが多い。 【0004】図11は従来の電動車両に用いる操作レバー装置の原理図であり、操作レバー装置100は、機体101側の取付けたポテンショメータ102と、このポテンショメータ102を操作する操作レバー103と、この操作レバー103の中立位置を認識させるリミットスイッチ104と、これらのリミットスイッチ104及びポテンショメータ102の情報を取り込む制御部105と、から構成するものである。図中、106はリミットスイッチ104及びポテンショメータ102の情報に基づいて制御部105で制御する電動機、Fは電動機106の正転範囲、Rは電動機106の逆転範囲、F1は電動機106の正転最大回転数位置、R1は電動機106の逆転最大回転数位置、Nは操作レバー103の中立点を示す。 【0005】図12は従来の電動車両に用いる操作レバー装置のブロック図であり、例えば、ポテンショメータ102の供給電圧をVccとするときに、例えば供給電圧Vccを12Vに設定する。理論的には、正転最大回転数位置F1(図11参照)では12V、中立点Nでは6V、逆転最大回転数位置R1では0Vの電圧値が制御部105に入力するはずであるが、ポテンショメータ102の抵抗値のばらつきや操作レバー103の取付けのばらつきなどで上記電圧値が制御部105に必ずしも入力されるとは限らない。そこで、中立点N(図11参照)ではリッミトスイッチ104のON/OFF情報に基づいて中立点Nを制御部105に認識させようとしたものである。図中、VSは設定電圧、GNDはグランドを示す。 【0006】しかし、制御部105に中立点Nを認識させるためにリッミトスイッチ104を用いるのでは操作レバー装置100(図11参照)が複雑になり、得策とは言えない。また、リッミトスイッチ104の取付け誤差による中立点Nのズレを生ずる虞れもある。そこで、構造を複雑にすることなく、中立点の設定精度を向上させることのできる技術が望まれる。 【0007】すなわち、本発明の目的は、構造を複雑にすることなく、中立点の設定精度を向上させた操作レバーを搭載した電動車両を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1は、機体に電動機を設け、この電動機の回転数を決めるポテンショメータを設け、このポテンショメータに所定の電圧を供給するとともにこの電圧を変化させる操作レバーを設け、この操作レバーでポテンショメータを一端から他端まで所定の移動範囲を移動させることで電圧を最小電圧値から最大電圧値まで変化させ、これらの電圧値に基いて電動機の回転数を制御する制御部を設けた電動車両において、移動範囲の間に中立点を設定する場合に、ポテンショメータに実際に発生する最大電圧値を実最大電圧値、ポテンショメータに実際に発生する最小電圧値を実最小電圧値、移動範囲の量を全移動量、一端から中立点までの移動量を中間移動量と呼ぶときに、実最大電圧値から実最小電圧値を減算することで実電圧レンジを算出し、中間移動量を全移動量で除算することで中間移動比を算出し、これらの実電圧レンジと中間移動比との積として中間増加電圧を算出し、この中間増加電圧と実最小電圧値とを加算することで実中立点電圧を求め、制御部に実最大電圧値、実最小電圧値及び実中立点電圧を読み込ませ、これらの実最大電圧値、実最小電圧値及実中立点電圧値に基づいて電動機の回転数を制御することを特徴とする。 【0009】例えば、操作レバーの中立点の設定の精度を機械的な手段を用いることなく向上させることができれば、好ましいことである。そこで、実最大電圧値から実最小電圧値を減算することで実電圧レンジを算出し、中間移動量を全移動量で除算することで中間移動比を算出し、これらの実電圧レンジと中間移動比との積として中間増加電圧を算出し、この中間増加電圧と前記実最小電圧値とを加算することで実中立点電圧を求め、制御部に実最大電圧値、実最小電圧値及び実中立点電圧を読み込ませるようにした。すなわち、機体ごとに実最大電圧値、実最小電圧値及び実中立点電圧を読み込ませることで、ポテンショメータの抵抗値などの電気的誤差を吸収させるとともにポテンショメータの取付けなどの機械的誤差を吸収させる。これにより、操作レバーで所望の電動機の回転数の設定をすることができ、電動車両の操作性の向上を図ることができる。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は作業者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。 【0011】図1は本発明に係る電動車両の側面図であり、電動車両としての除雪機10は、左右のクローラベルト11L,11Rを備えた走行フレーム12に、除雪作業部13並びにこの除雪作業部13を駆動するエンジン14を備えた車体フレーム15を上下スイング可能に取付け、この車体フレーム15の前部をフレーム昇降機構16によって上下スイングするようにし、さらに、走行フレーム12の後部から後方上部へ左右2本のハンドル17L,17Rを延したものである。なお、18L,18Rはハンドル17L,17Rのグリップである。 【0012】作業者は、除雪機10に連れて歩行しながら、ハンドル17L,17Rで除雪機10に操作することができる。この例では、左右のハンドル17L,17R間に操作ボックス41、制御部28、バッテリ29,29(奥側の29は不図示)を上からこの順に配列した。 【0013】また、除雪機10は、エンジン14の出力軸であるクランクシャフト35からの動力を、シャフト側プーリ36及び伝動ベルト37,37を介して除雪作業部13に伝達するもので、エンジン14のクランクシャフト35の先端に電磁クラッチ50を配置し、クランクシャフト35の中間にシャフト側プーリ36を配置した作業機である。 【0014】除雪作業部13は、車体フレーム15の前部に取付けたオーガ31、ブロア32並びにシュータ33からなり、オーガ31、ブロア32を回転軸39で回転するように構成したものである。よって、クランクシャフト35からの動力を電磁クラッチ50を介してシャフト側プーリ36に伝達し、このシャフト側プーリ36の回転を伝動ベルト37,37を介してオーガ側プーリ38に伝え、このオーガ側プーリ38の回転を回転軸39を介してオーガ31及びブロア32の伝達することにより、オーガ31で掻き集めた雪をブロア32でシュータ33を介して遠くへ飛ばすことができる。 【0015】なお、図中、26aはオーガケース、26bはブロアケース、26cはスクレーパ、26dは充電用発電機、26eはランプ、26fはカバー、26gはベルト付勢部材、40は操作部である。また、走行フレーム12及び車体フレーム15で機体19を構成する。 【0016】図2は本発明に係る電動車両の平面図であり、左右のクローラベルト11L,11Rの駆動源を左右の電動モータ21L,21Rとし、左右のクローラベルト11L,11Rの後部に左右の駆動輪23L,23Rを配置し、左右のクローラベルト11L,11Rの前部に左右の走行輪としての転動輪24L,24Rを配置した状態を示す。よって、電動モータ21L,21Rの回転をそれぞれ左右の駆動輪23L,23Rに伝え、左右のクローラベルト11L,11Rを駆動して自力走行することができる。 【0017】また、エンジン14から突出したクランクシャフト35に発電機用プーリ27aを取付け、この発電機用プーリ27aから充電用発電機26dに取付けた発電機側プーリ27bにVベルト27cをかけることで、クランクシャフト35の回転をVベルト27cを介して充電用発電機26dに伝えることができる。 【0018】図3は図1の3矢視図であり、操作部40の斜視図を示す。操作部40は、左右のハンドル17L,17Rの間に設けた操作ボックス41と、左のハンドル17Lに設けた走行準備レバー43と、左のハンドル17Lに取付けた左の旋回レバー44Lと、右のハンドル17Rに取付けた右の旋回レバー44Rと、とからなる。走行準備レバー43は、レバーの状態をON/OFFで制御部28に知らせるスイッチ43aを備え、左右の旋回レバー44L,44Rは、レバー位置を制御部28に伝えるポテンショメータ58L,58Rを備える。 【0019】操作ボックス41は、ハンドル17L,17Rに渡した操作ケース45と、操作ケース45に被せた操作パネル46とからなる。操作ケース45には、電磁クラッチ50を接続/切離することでオーガ31(図1参照)をON/OFFするオーガスイッチボタン45Aと、エンジン14を始動するメインスイッチ45Bと、エンジン14を始動するときに使用するチョークノブ45Cと、オーガ31の負荷によって走行速度を自動的に調整して走行させる照明付きのオート設定ボタン45Dと、各種異常を知らせる第1・第2のウォーニングインジケータ51,52と、バッテリー29(図1参照)の異常を知らせるバッテリーインジケータ53と、充電用発電機26d(図2参照)の異常を知らせる発電機インジケータ54と、を備える。 【0020】操作パネル46には、フレーム昇降機構16(図1参照)を操作する昇降操作レバー46Aと、シュータ33の向きを変えるシュータ操作レバー46Bと、エンジン14の回転数を制御するスロットルレバー46C、機体19(図1参照)の走行速度を操作するとともに電動モータ21L,21Rを正逆転させることで前進/後退を操作する操作レバーとしての速度調節レバー56と、を設けたものである。 【0021】なお、速度調節レバー56は、レバー位置を制御部に伝えるポテンショメータ57を備える。また、48は速度調節レバー56を案内する走行レンジ孔である。また、制御部28は、制御基板61に初期設定のためのインイシャルスイッチ61を備える。このインイシャルスイッチ62は、制御基板61から2本のリード線63,63を延出し、これらのリード線63,63の先端にコネクタ64を接続し、このコネクタ64に2本のリード線63,63を繋ぐショートカプラ65を取付けたもので、このショートカプラ65をコネクタ64から抜き去ることで、インイシャライズド(初期設定)をすることができる。 【0022】次に、走行準備レバー43、旋回レバー44L,44R及び速度調節レバー56の機能を説明する。走行準備レバー43は握ることで、スイッチ43aが例えば、OFFからONに切り換わり、この切換わった信号が制御部28に入力され、この制御部28に走行準備が完了したことを伝える。これにより、走行準備が完了したことを条件として、例えば、オーガ31(図1参照)が回転したり、電動モータ21L,21Rが回転することができる。また、走行準備レバー43は、除雪機10(図1参照)の走行及び除雪を可能状態にするレバーであるとともに、緊急時に走行準備レバー43から手を離すことで、オーガ31の回転を停止するとともに、電動モータ21L,21Rの回転を止めることのきるデッドマンレバーの性格を有するレバーである。 【0023】また、左右の旋回レバー44L,44Rは、ポテンションメータ58L,58Rを備え、旋回レバー44L,44Rを握ることでポテンションメータ58L,58Rの電圧値を変化させ、この電圧情報を制御部28に伝え、この制御部28で電動モータ21L,21Rに回生ブレーキをかけるようにすることで、電動モータ21L,21R(図1参照)の回転数を変化させ、機体19(図1参照)を左又は右に旋回させるレバーである。 【0024】図4本発明に係る電動車両の操作パネルの平面図であり、速度調節レバー56の走行レンジを示す。走行レンジ孔48は、機体19(図1参照)を前進走行させる前進走行レンジFsと、機体19を前進作業走行させる前進作業レンジFwと、機体19を停止させる中立レンジ(ニュートラル)Ns1と、機体19を後進作業走行させる後進作業レンジRwと、機体19を後進走行させる後進走行レンジRsと、を形成したものである。なお、F1は走行前進MAX位置、F2は作業前進MAX位置、R2は作業後進MAX位置、R1は作業後進MAX位置を示す。 【0025】従って、速度調節レバー56は、前進走行レンジFsに設定することで機体19(図1参照)を前進走行させる指示を制御部28に伝え、前進作業レンジFwで前進作業走行、中立レンジ(ニュートラル)Ns1で停止、後進作業レンジRwで後進作業走行、後進走行レンジRsで後進走行を制御部28に伝えることで機体走行速度を調節するレバーである。 【0026】以下、本発明に係る電動車両に搭載する速度調整レバー56の中立点及び左右の旋回レバー48L,48Rの初期値の設定原理を説明する。 【0027】図5は本発明に係る電動車両の速度調節レバーの中立点設定の原理説明図であり、中立点Ns設定及び各レンジの割り振りの一例を示す。速度調節レバー56は、移動範囲の全移動量をLs、移動範囲の一端をLs1、他端をLs2とするときに一端Ls1から他端Ls2までの全移動量Lsを移動可能なレバーであって、中立レンジ(ニュートラル)Ns1、前進作業レンジFw、前進走行レンジFs、後進作業レンジRw、後進走行レンジRsを選択可能なレバーである。全移動量Ls=100とし、ポテンショメータの供給電圧Vcc=5Vとするときに、中立点Ns、中立レンジNs1=20、前進作業レンジFw=20、前進走行レンジFs=20、後進作業レンジRw=20、後進走行レンジRs=20に割り振る手順を次図で説明する。 【0028】図6は本発明に係る電動車両の中立点の設定手順のフロー図であり、速度調節レバー56の中立点の設定手順を示す(符号は図4参照)。なお、ST×××はステップ番号を示す。 ST101:速度調節レバー56を一端Ls1に設定し、ポテンショメータ57に発生させる実最大電圧をVs1を取得する。 ST102:速度調節レバー56を他端Ls2に設定し、ポテンショメータ57に発生させる実最小電圧をVs2を取得する。 【0029】ST103:実最大電圧値Vs1から実最小電圧値Vs2を減算することで実電圧レンジVs3を算出する。 ST104:一端Ls1から中立点Nsまでの移動量を中間移動量Ns2とするときに、中間移動量Ns2を全移動量Lsで除算することで中間移動比Ns3を算出する。 ST105:実電圧レンジVs3と中間移動比Ns3との積として中間増加電圧Vs4を算出する。 【0030】ST106:実最小電圧値Vs2に中間増加電圧Vs4を加算することで実中立点電圧Vsnを算出する。 ST107:制御部に実最大電圧値Vs1、実最小電圧値Vs2及び実中立点電圧Vsnを読み込ませる。 ST108:制御部で自動的に中立レンジNs1=20、前進作業レンジFw=20、前進走行レンジFs=20、後進作業レンジRw=20、後進走行レンジRs=20の各レンジを割り振らせる。 【0031】ST101〜ST107に示すステップを数式で表すと、Vs3 =Vs1−Vs2 ………■Ns3 =Ns2/Ls ………■Vs4 =Vs3・Ns3 ………■ Vsn=Vs2+Vs4 =Vs2+(Vs1−Vs2)Ns2/Ls ………■となる。 【0032】また、中立レンジNs1=20、前進作業レンジFw=20、前進走行レンジFs=20、後進作業レンジRw=20、後進走行レンジRs=20の各レンジに振り分けるレンジ電圧をVs5とすれば、Vs5 =(Vs1−Vs2)20/100 ………■で表せることになる。 【0033】除雪機10(図1参照)は、機体19に電動モータ21L,21R(電動機)を設け、この電動モータ21L,21Rの回転数を決めるポテンショメータ57を設け、このポテンショメータ57に所定の電圧を供給するとともにこの電圧を変化させる速度調節レバー56(操作レバー)を設け、この速度調節レバー56でポテンショメータ57を一端から他端まで所定の移動範囲を移動させることで電圧を最小電圧値から最大電圧値まで変化させ、これらの電圧値に基いて電動モータ21L,21R(電動機)の回転数を制御する制御部28を設けた電動車両において、移動範囲の間に中立点Ns(図5参照)を設定する場合に、ポテンショメータ57に実際に発生する最大電圧値を実最大電圧値Vs1、ポテンショメータに実際に発生する最小電圧値を実最小電圧値Vs2、移動範囲の量を全移動量Ls、一端Lsから中立点Nsまでの移動量を中間移動量Ns2と呼ぶときに、実最大電圧値Vs1から実最小電圧値Vs2を減算することで実電圧レンジVs3を算出し、中間移動量Ns2を全移動量Lsで除算することで中間移動比Ns3を算出し、これらの実電圧レンジVs3と中間移動比Ns3との積として中間増加電圧Vs4を算出し、この中間増加電圧Vs4と実最小電圧値Vs2とを加算することで実中立点電圧Vsnを求め、制御部28(図1参照)に実最大電圧値Vs1、実最小電圧値Vs2及び実中立点電圧Vsnを読み込ませ、これらの実最大電圧値Vs1、実最小電圧値Vs2及実中立点電圧値Vsnに基づいて電動モータ21L,21R(電動機)の回転数を制御するものであると言える。 【0034】例えば、操作レバーの中立点の設定の精度を機械的な手段を用いることなく向上させることができれば、好ましいことである。そこで、実最大電圧値Vs1から実最小電圧値Vs2を減算することで実電圧レンジVs3を算出し、中間移動量Ns2を全移動量Lsで除算することで中間移動比Ns3を算出し、これらの実電圧レンジVs3と中間移動比Ns3との積として中間増加電圧Vs4を算出し、この中間増加電圧Vs4と実最小電圧値Vs2とを加算することで実中立点電圧Vsnを求め、制御部28(図1参照)に実最大電圧値Vs1、実最小電圧値Vs2及び実中立点電圧Vsnを読み込ませるようにした。 【0035】すなわち、機体19(図1参照)ごとに実最大電圧値Vs1、実最小電圧値Vs2及び実中立点電圧Vsnを読み込ませることで、ポテンショメータ57(図3参照)の抵抗値などの電気的誤差を吸収させるとともにポテンショメータ57の取付けなどの機械的誤差を吸収させる。これにより、速度調節レバー56(操作レバー)で所望の電動モータ21L,21R(電動機)回転数の設定をすることができ、除雪機10(電動車両)の操作性の向上を図ることができる。 【0036】図7は本発明に係る電動車両の旋回レバーの初期値設定の手順説明図であり、左の旋回レバー44Lについて供給電圧Vccを5Vに設定した場合についての初期値設定手順を説明する。旋回レバー44Lは、ポテンションメータ58Lの電圧値を変化させ、この電圧情報を制御部28に伝え、この制御部28で電動モータ21L(図2参照)に回生ブレーキをかけるレバーであり、先ず、旋回レバー44Lをフルストローク握った状態で実最大電圧Vb1を発生させ、この実最大電圧Vb1を制御部28に書込む。次に、旋回レバー44Lを開放した状態で実最小電圧Vb2を発生させ、この実最小電圧Vb2を制御部28に書込む。なお、旋回レバー44R(図3参照)についても上記書込みを行なう。なお、Lbは旋回レバー44Rの移動範囲を示す。 【0037】旋回レバー44Lは、これらの実最小電圧Vb2から実最大電圧Vb1の範囲の電圧情報を制御部28(図1参照)に伝え、この制御部28で電動モータ21Lを制御するものであり、除雪機10(図1参照)は、ポテンショメータ58Lに実際に発生する最大電圧値を実最大電圧値Vb1、ポテンショメータ58Lに実際に発生する最小電圧値を実最小電圧値Vb2と呼ぶときに、制御部28に実最大電圧値Vb1及び実最小電圧値Vb2を予め読み込ませ、これらの電圧値Vb1,Vb2に基いて電動モータ21Lの回転数を制御するようにしたものであると言える。 【0038】すなわち、機体19ごとに実最大電圧値Vb1及び実最小電圧値Vb2を読み込ませることで、ポテンショメータ58Lの抵抗値などの電気的誤差を吸収させるとともにポテンショメータ58Lの取付けなどの機械的誤差を吸収させる。これにより、旋回レバー44Lで電動モータ21Lに所望の回生ブレーキをかけることができる。この結果、除雪機10の操作性の向上を図ることができる。 【0039】以上に述べた設定原理に基づいた除雪機10の速度調整レバー56(図3参照)及び左右の旋回レバー44Lの電圧値設定の手順を次に説明する。 【0040】図8は本発明に係る電動車両の電圧値設定の手順を示す説明図(その1)である(符号は図3参照)。なお、ST×××はステップ番号を示す。 ST201:イニシャルスイッチ62をオープン状態にする。 ST202:メインスイッチ45BをOFFからONにする。 ST201、ST202の操作により、すべてのインジケータ類が点滅する。すなわち、オート設定ボタン45Dの照明、第1・第2のウォーニングインジケータ51,52、バッテリーインジケータ53、発電機インジケータ54が点滅を開始する。 【0041】ST203:速度調整レバー56を走行前進MAX位置に設定する。 ST204:左右の旋回レバー44L,44Rを旋回レバーmin位置にする。すなわち、左右の旋回レバー44L,44Rを開放状態にする。 ST205:オーガスイッチボタン45AをONにする。 ST206:オーガスイッチボタン45AをOFFにする。 【0042】ST203〜ST206の操作により、制御部に走行前進MAX位置、左右の旋回レバーmin位置の電圧値の書込みが完了し、オート設定ボタン45Dの照明がOFFにてST208が完了しとことを知る。 【0043】ST207:速度調整レバー56を作業前進MAX位置に設定する。 ST208:左の旋回レバー44Lを旋回レバーMAX位置にする。すなわち、左の旋回レバー44Lをフルストローク握り込む。 ST209:オーガスイッチボタン45AをONにする。 ST210:オーガスイッチボタン45AをOFFにする。 ST207〜ST210の操作により、制御部28に作業前進MAX位置、左の旋回レバーMAX位置の電圧値の書込みが完了し、第1のウォーニングインジケータ51がOFFにてST214が完了したことを知る。 ST211:速度調整レバー56を作業後進MAX位置に設定する。 【0044】図9は本発明に係る電動車両の電圧値設定の手順を示す説明図(その2)である(符号は図3参照)。なお、ST×××はステップ番号を示す。 ST212:右の旋回レバー44Rを旋回レバーMAX位置にする。すなわち、左の旋回レバー44Rをフルストローク握り込む。 ST213:オーガスイッチボタン45AをONにする。 ST214:オーガスイッチボタン45AをOFFにする。 ST211〜ST214の操作により、制御部28に作業後進MAX位置、右の旋回レバーMAX位置の電圧値の書込みが完了し、第2のウォーニンイグンジケータ52がOFFにてST220が完了したことを知る。 【0045】ST215:速度調整レバー56を走行後進MAX位置に設定する。 ST216:左右の旋回レバー44L,44Rを旋回レバーmin位置にする。すなわち、左右の旋回レバー44L,44Rを開放状態にする。 ST217:オーガスイッチボタン45AをONにする。 ST218:オーガスイッチボタン45AをOFFにする。 【0046】ST215〜ST218の操作により、制御部28に走行後進MAX位置の電圧値の書込みが完了し、バッテリインジケータ53がOFFにてST220が完了したことを知る。 ST219:イニシャルスイッチ62をクローズ状態にする。 【0047】図10(a),(b)は本発明に係る電動車両の速度調節レバー及び旋回レバの電圧値補正の説明図である。(a)は速度調整レバー56(図3参照)の電圧値補正を示し、(a)は左右の旋回レバー44L,44Rの電圧値補正を示す。(a)において、除雪機10(図1参照)の速度調整レバー56において、実中立点電圧をVsn、走行前進MAXの電圧値をVs1、作業前進MAXの電圧値をVw1、作業後進MAXの電圧値をVw2、走行後進MAXの電圧値をVs2とするときに、中立レンジ(ニュートラル)Ns1は、中立点Nsの実中立点電圧Vsnに+0.14Vを加算した電圧値を上限に設定し、実中立点電圧Vsnに−0.14Vを加算した電圧値を下限に設定した範囲とした。 【0048】また、走行前進MAXの電圧値Vs1に−0.10Vの補正電圧を加え、走行後進MAXの電圧値Vs2に+0.10Vの補正電圧を加えた。すなわち、走行後進MAXの電圧値Vs2から走行前進MAXの電圧値Vs1までの電圧レンジを狭める補正をすることで、電動モータ21L,21R(図2参照)の定格域での使用の確保を図る。この結果、電動モータ21L,21Rの寿命を延ばすことができる。なお、作業前進MAXの電圧値Vw1及び作業後進MAXの電圧値Vw2には補正電圧を0Vとした。 【0049】(b)において、除雪機10(図1参照)の左右の旋回レバーのおいて、旋回レバーMAX位置をVb1、旋回レバーminの電圧値をVb2とするときに、旋回レバーMAX位置Vb1に−0.15Vの補正電圧を加え、旋回レバーminの電圧値Vb2に+0.15Vの補正電圧を加えた。すなわち、旋回レバーmin位置の電圧値Vb2から旋回レバーMAX位置の電圧値Vb1までの電圧レンジを狭める補正をすることで、電動モータ21L,21R(図2参照)の定格域での使用の確保を図る。この結果、電動モータ21L,21Rの寿命を延ばすことができる。 【0050】尚、実施の形態では図5において、全移動量Lsは速度調整レバー56の移動距離をパラメータとしたが、これに限るものではなく、ポテンショメータの角度をパラメータにしたものであってもよく、又操作レバーの角度をパラメータにしたものであってもよい。実施の形態では図7において、旋回レバー44Lの実最大電圧Vb1及び実最小電圧Vb2を制御部28に書込むようにしたが、これに限るものではなく、図6で説明した原理に基づいて移動範囲Lbの途中に中立点を設定し、例えば、ブレーキ無しレンジ、可変ブレーキレンジ又はフルブレーキレンジなどの範囲を設定するものであってもよい。図10に示したように、中立レンジ(ニュートラル)Ns1を決定するときに、中立点Nsの実中立点電圧Vsnに所定の電圧値(±0.14V)を加えることも妨げない。また、制御部に走行前進MAXの電圧値Vs1に−0.10Vの補正電圧を加え、走行後進MAXの電圧値Vs2に+0.10Vの補正電圧を加えたが、このように制御部に書込むときに電圧補正をすることも妨げない。 【0051】 【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮する。請求項1では、実最大電圧値から実最小電圧値を減算することで実電圧レンジを算出し、中間移動量を全移動量で除算することで中間移動比を算出し、これらの実電圧レンジと中間移動比との積として中間増加電圧を算出し、この中間増加電圧と実最小電圧値とを加算することで実中立点電圧を求め、制御部に実最大電圧値、実最小電圧値及び実中立点電圧を読み込ませ、これらの実最大電圧値、実最小電圧値及実中立点電圧値に基づいて電動機の回転数を制御するので、機体ごとに実最大電圧値、実最小電圧値及び実中立点電圧を読み込ませることができる。この結果、ポテンショメータの抵抗値などの電気的誤差を吸収させるとともにポテンショメータの取付けなどの機械的誤差を吸収させる。すなわち、操作レバーで所望の電動機の回転数の設定をすることができ、電動車両の操作性の向上を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社 【住所又は居所】東京都港区南青山二丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成13年11月2日(2001.11.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067356 【弁理士】 【氏名又は名称】下田 容一郎 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−143715(P2003−143715A) |
| 【公開日】 |
平成15年5月16日(2003.5.16) |
| 【出願番号】 |
特願2001−337376(P2001−337376) |
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