| 【発明の名称】 |
電動車 |
| 【発明者】 |
【氏名】食場 安弘 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
【氏名】上西 智明 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
【氏名】松下 丈也 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
【氏名】松本 敏宏 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
【氏名】乾 誠貴 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
【氏名】勘場 一志 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
【氏名】松本 和久 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】残量が少なくなっても、停車することなく、充電設備の有る場所などの目的地まで到達可能とする。
【解決手段】バッテリ18を電源とし、モータ17を駆動源として走行する電動車であって、バッテリ残量を検出する残量センサ21を設け、残量センサ21の検出値としてのバッテリ電圧Vが設定値A1又はA2以下になった時に予め定めた部分への通電を停止又は制限する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】バッテリを電源とし、モータを駆動源として走行する電動車であって、バッテリ残量を検出する残量センサを設け、残量センサの検出値が設定値以下になった時に予め定めた部分への通電を停止又は制限することを特徴とする電動車。 【請求項2】前記バッテリ残量が設定値以下になった時にモータと電磁ブレーキのみへの通電を行うことを特徴とする請求項1に記載の電動車。 【請求項3】走行路面に設けた誘導線に沿って走行し、マグネット等の標識情報に基づいて速度制御される自動モードと、操縦者の操作に基づいて走行される手動モードとを切り替え可能とし、前記各モードに応じて予め定めた部分への通電を停止又は制限することを特徴とする請求項1に記載の電動車。 【請求項4】使用者のハンドル操作を補助するステアリングモータを設け、前記手動モードで走行中に前記バッテリ残量が設定値以下になった時にステアリングモータへの通電を停止することを特徴とする請求項3に記載の電動車。 【請求項5】前記ステアリングモータへの通電の停止は停車して行われることを特徴とする請求項4に記載の電動車。 【請求項6】前記残量センサの検出値が前記設定値以下になった時に、走行モータへ通電される最高電流値を制限することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電動車。 【請求項7】バッテリを電源とし、モータを駆動源として走行する電動車であって、バッテリ残量を検出する残量センサを設け、残量センサの検出値が第1の設定値以下になった場合と第1の設定値より小さい第2の設定値以下になった場合に、前記設定値に応じて予め定めた部分への通電をそれぞれ停止又は制限することを特徴とする電動車。 【請求項8】走行路面に設けた誘導線に沿って走行し、マグネット等の標識情報に基づいて速度制御される自動モードと、操縦者の操作に基づいて走行される手動モードとを切り替え可能とし、残量センサの検出値が第1の設定値以下になった場合又は第1の設定値より小さい第2の設定値以下になった場合に前記各モードに応じて予め定めた部分への通電を停止又は制限することを特徴とする請求項7に記載の電動車。 【請求項9】使用者のハンドル操作を補助するステアリングモータを設け、前記手動モードで走行中に前記バッテリ残量が第1の設定値以下になった時にステアリングモータへの通電を停止することを特徴とする請求項8に記載の電動車。 【請求項10】前記ステアリングモータへの通電の停止は停車して行われることを特徴とする請求項9に記載の電動車。 【請求項11】走行状態等を表示する表示部又は障害物を検知する障害物検知手段を設け、前記バッテリ残量が第2の設定値以下になった時に表示部への通電又は障害物検知手段への通電を停止することを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の電動車。 【請求項12】前記残量センサの検出値が前記第1の設定値以下になった時に、走行モータへ通電される最高電流値を低く制限し、前記残量センサの検出値が前記第2の設定値以下になった時に、前記走行モータへ通電される最高電流値を更に低く制限することを特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれかに記載の電動車。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリを電源として走行する電動車に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、バッテリを電源として走行する電動車として、特開平9−23512号公報(B60L15/20)に、走行用モータにより駆動され、使用者のハンドル操作をステアリングモータで補助して走行し、バッテリの残量が減少すると、最高速度を落とすものが知られている。 【0003】しかしながら、このような構成であると、バッテリの残量が減少し、充電設備のある所定位置まで到達しようとした時、前記ステアリングモータへの通電等、走行モータ以外の部分への電源供給が行われる為、この走行モータ以外の通電によってバッテリが消費され、目的地まで到達することが困難であった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、残量が少なくなっても、停車することなく、充電設備の有る場所などの目的地まで到達することが出来る電動車を提供することを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】課題を解決するための第1の手段は、バッテリを電源とし、モータを駆動源として走行する電動車であって、バッテリ残量を検出する残量センサを設け、残量センサの検出値が設定値以下になった時に予め定めた部分への通電を停止又は制限するものである。 【0006】上記構成において、前記バッテリ残量が設定値以下になった時にモータと電磁ブレーキのみへの通電を行う。 【0007】また、走行路面に設けた誘導線に沿って走行し、マグネット等の標識情報に基づいて速度制御される自動モードと、操縦者の操作に基づいて走行される手動モードとを切り替え可能とし、前記各モードに応じて予め定めた部分への通電を停止又は制限する。 【0008】また、使用者のハンドル操作を補助するステアリングモータを設け、前記手動モードで走行中に前記バッテリ残量が設定値以下になった時にステアリングモータへの通電を停止する。 【0009】また、前記ステアリングモータへの通電の停止を停車して行うことが望ましい。 【0010】また、前記残量センサの検出値が前記設定値以下になった時に、走行モータへ通電される最高電流値を制限する。 【0011】課題を解決するための第2の手段は、バッテリを電源とし、モータを駆動源として走行する電動車であって、バッテリ残量を検出する残量センサを設け、残量センサの検出値が第1の設定値以下になった場合と第1の設定値より小さい第2の設定値以下になった場合に、前記設定値に応じて予め定めた部分への通電を停止又は制限するものである。 【0012】上記構成において、走行路面の誘導線に沿って走行し、マグネット等の標識情報に基づいて速度制御される自動モードと、操縦者の操作に基づいて走行される手動モードとを切り替え可能とし、残量センサの検出値が第1の設定値以下になった場合又は第1の設定値より小さい第2の設定値以下になった場合に前記各モードに応じて予め定めた部分への通電を停止又は制限する。 【0013】また、使用者のハンドル操作を補助するステアリングモータを設け、前記手動モードで走行中に前記バッテリ残量が第1の設定値以下になった時にステアリングモータへの通電を停止する。 【0014】また、前記ステアリングモータへの通電の停止を停車して行うことが望ましい。 【0015】また、走行状態等を表示する表示部又は障害物を検知する障害物検知手段を設け、前記バッテリ残量が第2の設定値以下になった時に表示部への通電又は障害物検知手段への通電を停止する。 【0016】また、前記残量センサの検出値が前記第1の設定値以下になった時に、走行モータへ通電される最高電流値を低く制限し、前記残量センサの検出値が前記第2の設定値以下になった時に、更に前記最高電流値を低く制限する。 【0017】 【発明の実施の形態】本発明の無人搬送車について、ゴルフカートを例に実施の形態を図1乃至図5の図面に基づき説明する。 【0018】まず、ゴルフカートにおける制御回路のブロック図を図1に、ゴルフカート本体の全体斜視図を図2に示し、全体の構成について図面に基づいて説明をする。 【0019】1は、使用者が乗車して運転して走行することのできる手動モードと、後述する路面に埋設した誘導線49に沿って走行することができる自動モードとを備え、ゴルフバッグを搭載して走行するゴルフカート本体で、該ゴルフカート本体1は、走行モータ17を駆動源として走行する。 【0020】2は、メインフレーム(図示せず)に設けられ、前記本体1の前後方向に設けられた基台で、該基台2には、使用者が乗車するための座席3、操舵を行うための操舵輪となる前輪4、駆動輪となる後輪5が設けられている。 【0021】6は、手動モード選択時に使用者が前記座席3に座って操作可能な位置に設けられ、操作によって前記前輪4を操舵するためのハンドルである。 【0022】7は、ゴルフカート本体1の後部に斜め後方が上部に延びるように設けられゴルフバッグを搭載するための荷台である。 【0023】8は、前記ハンドル6と前記前輪4との連結部分を覆う樹脂製のフロントカウルで、該フロントカウル8は、その中央に蓋部9を設け、該蓋部9を開口するとゴルフボールやグローブなどを入れるための小物入れになっている。 【0024】10は、前記本体1の前部で前記フロントカウル8の上部に設けられた透明な樹脂製のフロントシールドで、該フロントシールド10上部より後方にかけて、前記座席3上部を覆う樹脂製のルーフ11が設けられている。また、前記ルーフ11の後部は前記荷台7近傍より上方に向けて設けられた2本の支柱12によって支えられている。 【0025】次に制御回路のブロック図について説明する。 【0026】13は、ゴルフカート本体1の走行を制御する制御回路で、該制御回路13は、マイクロコンピュータであるメインCPU14、誘導センサ処理CPU15、マグネットセンサ処理CPU16からなっており、前記メインCPU14は走行のための制御や操舵のための制御、また制動のための制御等を行うために信号を生成して出力している。前記誘導センサ処理CPU15は、後述する誘導センサ33からの信号を処理する為のマイクロコンピュータであり、またマグネットセンサ処理CPU16は、後述するマグネットセンサ32からの信号を処理する為のマイクロコンピュータである。また、前記メインCPU14は、前記誘導センサ処理CPU15、及び前記マグネットセンサ処理CPU16とシリアル通信によって接続されている。そして、このように前記制御回路13を複数のマイクロコンピュータから構成することにより、演算の処理速度が速くなるほか、部分的に破損等が生じた場合においても破損したマイクロコンピュータのみを交換するだけで良く、修理が簡単になるという効果がある。 【0027】17は、前記後輪5を回転駆動する為の駆動源となる走行モータで、該走行モータ17は、前記メインCPU14からの信号に基づいてモータコントローラ19を介してPWM制御によって駆動する。この実施の形態では、走行モータ17へは平坦路において通常10アンペア以下の電流が通電され、平坦路より大きな駆動力を必要とする登り坂等において10アンペアを越えた電流が通電される場合が生じる。 【0028】18は充電器20によって一ラウンドが終了したときなどに適宜充電されるバッテリで、モータコントローラ19、走行モータ17、後述するブレーキモータ23、ハンドルモータ26、パーキングブレーキ24及びステアリングモータ25へ電力を供給すると同時に、これら以外(前記制御回路13、後述する表示部45や超音波センサ35等の検出手段)に、降圧回路21を介して電力を供給する。このバッテリ18の電力の残量は残量センサ21で検出され、検出された検出値がメインCPU14へ出力される。 【0029】22は、前記座席3の前面に設けられ使用者のスイッチ等の切り換えによる走行モードの切換を検出する自動/手動検出手段で、該自動/手動検出手段22は、使用者によって選択された走行モードをメインCPU14に入力するようになっている。 【0030】23は、前記前輪4及び前記後輪5に設けられた油圧の力によって動作するディスクブレーキ(図示せず)の制動力を調整する為のブレーキモータであり、該ブレーキモータ23はメインCPU14からの信号によりPWM制御されることになる。 【0031】24は、本体1を停車させる為の電磁ブレーキからなるパーキングブレーキで、該パーキングブレーキ24は、通電した時に制動力が解除され、非通電時にはバネの力によって制動力が付与されることになる。そして、非通電時には走行モータ17近傍の駆動系の途中に制動力が与えられ、前記後輪5を固定するように動作する。 【0032】25は、前記メインCPU14に接続され、前記メインCPU14からの制御信号に基づいて動作するステアリングモータで、該ステアリングモータ25は、自動モード選択時にはステアリングモータ25だけの駆動力で前記前輪4を操舵し、手動モード選択時にはハンドル6を操作する人的な力に加えてステアリングモータ25の力が補助的に動作する。 【0033】26は、ハンドル6軸の途中に設けられ自動モード選択時と手動モード選択時とでハンドル6と前輪4との連結を電気的に断続する為のハンドルモータで、該ハンドルモータ26によって自動モードに切り替えられたときにはハンドル6が操作できないように固定され、手動モードに切り替えられたときはハンドル6の操作に伴って前輪4が操舵されるように連結するように電気的に操作される。 【0034】27は、使用者がブレーキペダル(図示せず)を操作した時に信号が出力するように構成されるブレーキスイッチで、自動モード選択時にブレーキスイッチ27からの信号が出力すると前記メインCPU14よりブレーキモータ23が動作するよう信号が出力し、所定時間経過後にパーキングブレーキ24が動作するようになっている。 【0035】28は、ブレーキモータ27の動作量の動作初期を検出する為のブレーキホームスイッチであり、このスイッチ28が入っているときはディスクブレーキは動作していない状態であることを検出する。 【0036】29は、ブレーキモータ27の動作量の動作終了を検出する為のブレーキリミットスイッチであり、該ブレーキリミットスイッチ29が動作しているときはディスクブレーキの制動量がフルに動作していることを検出する。 【0037】30は、ブレーキの油圧が適量であるかどうかを検出する為のブレーキオイル検出手段である。 【0038】31は、ゴルフカート本体1に設けられゴルフカート本体1の傾斜角度を検出する傾斜センサで、該傾斜センサ31は、検出した傾斜角度を電圧値に変換しメインCPU14に入力する。そして、この値に基づいて発進時や停止時の制御を行うようになっている。 【0039】32は、誘導線49近傍に埋設したマグネットの磁界を検出するマグネットセンサで、該マグネットセンサ32は、マグネットの磁極がS極であるかN極であるか等を検出し、この検出結果がマグネットセンサ処理CPU16に出力され、マグネットセンサ処理CPU16にて指示速度(高速H=8km/h、中速M=6km/h、低速L=3km/h)等が算出される。 【0040】33は、前記ゴルフカート本体1に設けられ、操舵される前輪4の操舵と共に左右に回動する一対の誘導センサで、該誘導センサ33は、誘導線49からの磁界を検出し、互いの誘導センサ33の検出レベルが同じになるように前輪4を操舵する。従って、前輪4が操舵されると誘導センサ33も左右に回動されるため、誘導線49が一対の誘導センサ33の中央に位置するように操舵されることになる。 【0041】34は、ゴルフカート本体1の前部に設けられた受信機と、後部に設けられた送信機とからなるカートガードで、該カートガード34は、前方にあるゴルフカート本体1の送信機からの電磁波を受信し、所定の受信レベル、即ち所定の距離になったときにパーキングブレーキ24が動作するように制御を行う。 【0042】35は、前方の障害物を超音波の反射によって検出する超音波センサであり、該超音波センサ35も障害物との距離が所定の距離になったときにパーキングブレーキ24が動作するようになっている。 【0043】36は、後輪5の回転数を検出するエンコーダであり、該エンコーダ36によって検出される信号はメインCPU14に入力されるようになっている。また、前記エンコーダ36とは別に後輪5の回転数を検出するサブエンコーダ37も設けられており、該サブエンコーダ37の信号も前記メインCPU14に入力され、この信号に基づいて、エンコーダ36が正常に動作しているかどうかを判断したり、エンコーダ36が異常になったときにメインのエンコーダとして使用したりするために設けられている。 【0044】38は、前記ハンドル6軸に設けられハンドル6の操作による操作トルクを検出するトルクセンサで、該トルクセンサ38はメインCPU14に接続されており、操作トルクが電気信号として入力され、このトルクの大きさに応じてステアリングモータ25が動作するようになっている。 【0045】39は、前記ゴルフカート本体1前部に設けられたバンパー40に取り付けられ、障害物等がバンパー40に当接したときに動作するバンパースイッチで、バンパースイッチ39からの信号が入力されるとメインCPU14に信号が入力されるようになっている。 【0046】41は、アクセル近傍に設けられ使用者のアクセルの操作がなされているときにメインCPU14に信号出力するアクセルスイッチで、該アクセルスイッチ41は、自動走行モード選択時にアクセルスイッチ41からの信号入力によって発進するようになっている。 【0047】42は、使用者の操作可能な位置に設けられ使用者によって進行方向を指示する前後進スイッチで、該前後進スイッチ42は、メインCPU14に接続され、前進及び後進のいずれに切り替えられているかの信号が入力されて指示された向きに走行するように走行モータ17が駆動するようになっている。 【0048】43は、使用者の操作可能な位置に設けられ、自動モードが選択されている時に、ゴルフカート本体1の発進停止を指示するためのスタートストップスイッチで、該スタートストップスイッチ43は、操作されたときに信号がメインCPU14に入力されるようになっており、この信号入力に基づいて走行モータ17が駆動開始、駆動停止するようになっている。 【0049】44は、ゴルフカート本体1の発進停止を遠隔操作するためのリモコンからの信号を受信するためのリモコン受信機で、該リモコン受信機44もメインCPU14に接続され、受信した信号によって走行制御されるようになっている。また、前記リモコンには、一つの操作ボタンが設けられ、操作ボタンを押圧したときに信号が出力されるようになっており、前記ゴルフカート本体1が走行中に信号が入力されると停止の制御がなされ、停止中に信号が入力されると発進の制御がなされるようになっている。 【0050】45は、使用者が前記座席3に乗車したときに正面にくるような位置に設けられた表示部で、該表示部45は、バッテリ残量や選択された走行モードの表示などが表示されるようになっている。 【0051】次に上述する構成における動作について説明する。 【0052】前記自動手動検出手段22によって手動モードの選択が検出され、走行を開始する場合、アクセルを操作したときにアクセルからの指示値に応じた駆動力で走行モータ17が駆動する。これによって後輪5が回転して走行を始める。走行開始と同時に、パーキングブレーキ24は解除される。 【0053】また、停止をする場合、ブレーキの操作量に応じた制動量でブレーキモータ23が動作し、エンコーダ36によって車速がゼロであることを検出したときにパーキングブレーキ24が動作するようになっている。 【0054】走行中の操舵については、ハンドル6の操作に応じて前輪4が操舵され、その時に同時にトルクセンサ38によってハンドル6の操作トルクが検出される。このトルクに応じて、ステアリングモータ25が駆動し、ハンドル6の操作力を補助するように駆動力が与えられる。 【0055】次に自動モードが選択されている場合について説明をする。 【0056】停止中にスタートストップスイッチ43が押されると、パーキングブレーキ24が解除されると共に走行モータ17が駆動を開始する。この時の走行速度は、路面に埋設されたマグネットMgからの速度指示信号に基づいて高速Hの場合8km/h、中速Mの場合6km/h、低速Lの場合3km/hに設定され、走行される。そして、後述する誘導センサ33の動作によって、路面に埋設した誘導線49に沿って操舵されて走行する。走行中、スタートストップスイッチ43が押されると、ゴルフカート本体1は回生制動、ブレーキモータ23の動作、パーキングブレーキ24の動作を行って停車する。 【0057】次に、自動モード時のステアリング部分の動作について、図3に基づき説明をする。 【0058】46は、先端部に前記誘導センサ33を取り付けた誘導センサアームで、該アーム46は、前輪4の左右の操舵と共に回動するように連結されている。また、前記アーム46の途中にはギヤ47が設けられており、このギヤ47は、前記ステアリングモータ25の出力軸に設けられたギヤ48と結合するようになっている。 【0059】ゴルフカート本体1の操舵においては、自動モード選択時、走行しながら一対の誘導センサ33によって路面に埋設された誘導線49からの磁界を検出し、2つの誘導センサ33の信号のレベルが同じになるように前輪4を操舵する。具体的な信号の流れについて説明すると、誘導線49から生じる磁界は、それぞれの誘導センサ33によって受信され、誘導センサ処理CPU15に入力される。そして、2つの誘導センサ33の信号レベルを比較して、左右どちらにずれているかが演算され、一対の誘導センサ33の中心が誘導線49上にくるように、メインCPU14からステアリングモータ25に信号出力され、ステアリングモータ25の駆動によって前輪4を操舵する。前輪4を操舵することによって2つの誘導センサ33の中心に誘導線49が位置するように制御されることになる。 【0060】次に、バッテリ18の残量に応じた制御について図4に示すフローチャートに基づき説明する。 【0061】ステップS1において、自動モード、手動モードに関係なく、常時、残量センサ21でバッテリ電圧Vが検出される。検出されたバッテリ電圧VはメインCPU14へ出力され、このメインCPU14において、バッテリ電圧Vに基づき、バッテリ18の残量が判断される。 【0062】ステップS2において、検出されたバッテリ電圧Vが予め設定された第1の設定値A1(図5)より大きいかどうかが判断され、バッテリ電圧Vが第1の設定値A1より大きい場合にはバッテリ18の残量が十分に残っていると判断し、ステップS1に戻る。 【0063】バッテリ電圧Vが第1の設定値A1以下の場合にはバッテリ18の残量が少なくなったと判断し、表示部45の残量表示(図示せず)を点灯させて操縦者にバッテリ18の残量が少なくなったことを知らせ、ステップS3に移行する。 【0064】ステップS3において、走行モータ17に通電される最高電流値が予め設定された第1電流値X(ここでは、15アンペア)に設定される。これにより、走行モータ17へ通電される電流が第1電流値X以下に抑えられるので、バッテリ18の消費を抑制することができる。 【0065】ステップS4において、手動モードで走行されているかどうかが判断される。手動モードの場合には、ステップS5において、ブレーキモータ23等で制動され、走行が停止される。 【0066】ステップS7において、スタートストップスイッチ43が押されたどうかが判断され、押されていない場合にはステップS7に戻り、押された場合にはステップS8に移行する。 【0067】ステップS8において、ステアリングモータ25とトルクセンサ38への通電を停止して、ステアリングモータ25による操縦者のハンドル操作の補助を解除する。これにより、バッテリ18の消費を更に抑制できる。 【0068】ステップS9において、走行を開始し、ステップS10に移行する。 【0069】ステップS10において、バッテリ電圧Vが予め設定した第2の設定値A2より大きいかどうかが判断され、第2の設定値A2より大きい場合には、バッテリ18の消費を制限する必要がないと判断し、ステップS8に戻る。バッテリ電圧Vが第2の設定値A2以下の場合には、バッテリ18の消費を制限する必要があると判断し、ステップS13に移行する。 【0070】ステップS4において、手動モードでない場合、即ち、自動モードの場合には、ステップS11に移行し、自動モード時に走行に不可欠なステアリングモータ25とトルクセンサ38への通電はそのまま行いステップS12に移行する。 【0071】ステップS12において、バッテリ電圧Vが予め設定した第2の設定値A2より大きいかどうかが判断され、第2の設定値A2より大きい場合には、バッテリ18の消費を更に制限する必要はないと判断し、ステップSS4に戻る。バッテリ電圧Vが第2の設定値A2以下の場合には、バッテリ18の消費を更に制限する必要があると判断し、ステップS13に移行する。 【0072】ステップS13において、走行モータ17へ通電される最高電流値が第1電流値Xより低い第2電流値Y(ここでは10アンペア)に設定される。これにより、走行モータ17へ通電される電流が第2電流値Y以下に抑えられるので、バッテリ18の消費を更に抑制することができる。 【0073】ステップS14において、表示部45への通電を停止して、バッテリ18の消費電力を抑制し、ステップS15に移行する。この表示部45への通電を停止することで、表示部45の表示が消え、操縦者に更にバッテリ18の残量が少なくなったことを認識させる。 【0074】ステップS15において、超音波センサ35への通電を停止してバッテリ18の消費電力を抑制する。これにより、仮に、走行路に障害物があると障害物の有無の検知が行えず障害物に衝突するが、バンパー40に設けたバンパースイッチ39が働いて停止される。 【0075】上述の如く、バッテリ18の残量をバッテリ電圧Vにて検出し、検出されたバッテリ電圧Vが第1の設定値A1以下になった場合に、表示部45の残量表示部を点灯することでバッテリ18の残量が少なくなったことを操縦者に認識させることができる。 【0076】この際に、手動モード時に比較的影響の少ないステアリングモータ25への通電を停止し、ステアリングモータ25での補助を解除することで、バッテリ18の消費電力を抑えて走行でき、走行可能な距離を伸ばすことができる。これにより、残量が少なくなっても、停車することなく、充電設備の有る場所などの目的地まで到達することができる。 【0077】また、手動モード時にバッテリ電圧Vが第1の設定値A1以下になったときに一旦停止するので、走行中に急にステアリングモータ25によるハンドル操作の補助が無くなり、操縦者が所定のハンドル操作を行うのに急に大きな力が必要となってハンドル操作を誤るのを防止でき、安全に走行できる。 【0078】更に、走行モータ17へ通電される最高電流値を第1電流値Xに設定することで、走行モータ17へ通電される電流が第1電流値X以下に抑制され、登り坂等で走行速度が遅くなって目的地までの走行時間が長くなるが、バッテリ18の消費電力を更に抑えて走行でき、走行可能な距離を更に伸ばすことができる。 【0079】また、バッテリ18の残量が更に少なくなり、予め設定された第2の設定値以下A2になった場合には、表示部45や障害物を検知する超音波センサ35への通電をも停止することで、バッテリ18の電力消費を更に抑制し、走行可能な距離を伸ばすことができる。 【0080】また、走行モータ17へ通電される最高電流値を第2電流値Yに設定することで、走行モータ17へ通電される電流が第2電流値以下となって更に抑制され、登り坂等で走行速度が遅くなって目的地までの走行時間が更に長くなるが、バッテリ18の消費電力を更に抑えて走行でき、走行可能な距離を更に伸ばすことができる。 【0081】尚、上記実施の形態では、バッテリ残量を電圧値によって判断したが、電流値と電圧値とによって判断すれば精度が向上することは言うまでもない。 【0082】 【発明の効果】本発明の請求項1によると、バッテリ残量が設定値以下になった時に予め定めた部分への通電を停止又は制限することで、バッテリの消費電力を抑制して走行でき、走行距離を伸ばすことができ、バッテリ残量が少なくなってもより確実に目的地まで到達させることができる。 【0083】本発明の請求項2によると、走行に必要なモータと電磁ブレーキ以外への通電を停止することで、バッテリの消費電力を抑制でき、走行距離を伸ばすことができる。 【0084】本発明の請求項3によると、自動モードと手動モードの各モードに応じて予め設定された部分への通電を停止又は制限することで、各モードでそれぞれ消費電力をより効果的に抑制できる。 【0085】本発明の請求項4によると、ステアリングモータへの通電を停止することで、手動モードで走行する際に比較的走行に影響を受けることなく、バッテリの消費電力を抑制できる。 【0086】本発明の請求項5によると、ステアリングモータへの通電停止を停車して行うことで、走行中に急にステアリングモータによるハンドル操作の補助が無くなり、操縦者が所定のハンドル操作を行うのに急に大きな力が必要となってハンドル操作を誤るのを防止でき、ステアリングモータでの補助が解除された後も安全に走行できる。 【0087】本発明の請求項6によれば、走行モータへ通電される最高電流を抑制することで、登り坂等で走行速度が遅くなって到達時間が長くなる反面、バッテリの消費電力を抑制して走行できる。 【0088】本発明の請求項7によると、バッテリ残量に応じて段階的に予め設定した部分への通電を停止又は制限することで、通電を停止しても影響の少ない部分から段階的に通電を停止でき、バッテリ残量が少なくなった場合に消費電力をより抑えて走行できる。 【0089】本発明の請求項8によると、自動モードと手動モードの各モードに応じて予め設定された部分への通電を停止又は制限することで、各モードでそれぞれ消費電力をより効果的に抑制できると共に、バッテリ残量に応じて段階的に予め設定した部分への通電を停止又は制限することで、通電を停止又は制限しても影響の少ない部分から段階的に通電を停止又は制限できる。 【0090】本発明の請求項9によれば、手動モードで走行中にバッテリ残量が第1の設定値以下になったときに、先ず、比較的影響の少ないステアリングモータへの通電を停止することで、バッテリの消費電力を抑えて走行できる。 【0091】本発明の請求項10によると、ステアリングモータへの通電停止を停車して行うことで、走行中に急にステアリングモータによるハンドル操作の補助が無くなり、操縦者が所定のハンドル操作を行うのに急に大きな力が必要となってハンドル操作を誤るのを防止でき、ステアリングモータでの補助が解除された後も安全に走行できる。 【0092】本発明の請求項11によれば、バッテリ残量が第1の設定値より小さい第2の設定値以下になったときに、表示部や障害物検知手段をへの通電を更に停止することで、バッテリ残量が更に少なくなっても、消費電力を更に抑えて走行でき、走行可能な距離を伸ばすことができる。 【0093】本発明の請求項12によれば、バッテリ残量が第1の設定値又は第2の設定値より少なくなったときに走行モータへ通電される最高電流値を更に制限することで、目標とする地点までの到達時間が極端に長くなることなく、バッテリ消費電力を抑えて走行でき、走行可能な距離を伸ばすことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号
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| 【出願日】 |
平成13年9月27日(2001.9.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111383 【弁理士】 【氏名又は名称】芝野 正雅
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| 【公開番号】 |
特開2003−111212(P2003−111212A) |
| 【公開日】 |
平成15年4月11日(2003.4.11) |
| 【出願番号】 |
特願2001−298573(P2001−298573) |
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