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【発明の名称】 電気走行車の走行用バッテリー交換システム
【発明者】 【氏名】玉井 秀樹
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内

【要約】 【課題】走行用バッテリーの残電気容量が少なくなった場合、充電された走行用バッテリーと交換することにより走行を連続して行えるようにした電気走行車の走行用バッテリー交換システムを提供すること。

【解決手段】電気走行車の走行用バッテリーの残電気容量が所定値まで低下したとき、管理センターに設置された顧客案内装置からの情報に従いバッテリースタンドに行き、充電されたバッテリーと交換するシステムである。なお、この交換したバッテリーは充電して再利用される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行用バッテリーの残電気容量を計測する残電気容量計測部を備えた電気走行車と、電気走行車の走行用バッテリーの交換業務を行うバッテリースタンドに関する情報を提供する顧客案内装置と、充電済みの交換可能な走行用バッテリーの在庫状況を管理する、バッテリースタンドに設置されたバッテリー管理装置とを備え、これら電気走行車、顧客案内装置、及びバッテリー管理装置が通信ネットワークにより接続されているシステムであって、前記電気走行車は、前記残電気容量計測部により残電気容量が所定値まで低下したことが検出されたときに、低下したことを前記顧客案内装置に通報し、前記顧客案内装置は、この通報に対し、走行用バッテリーの交換業務を行うバッテリースタンドに関する情報を返信し、前記電気走行車は、この返信された情報に含まれているバッテリー管理装置に対して、走行用バッテリーの交換予約を行い、前記バッテリー管理装置は、この交換予約に対し在庫状況から交換可否を返信する電気走行車の走行用バッテリー交換システム。
【請求項2】 前記電気走行車は、ナビゲータを備え、前記走行用バッテリーの残電気容量が所定値まで低下したことを通報するときに、前記ナビゲータにより検出された走行位置を併せて通報し、前記顧客案内装置は、通報された走行位置近辺のバッテリースタンドに関する情報を前記電気走行車に提供する請求項1記載の電気走行車の走行用バッテリー交換システム。
【請求項3】 前記電気走行車は、前記顧客案内装置から送信されたバッテリースタンドに関する情報をナビゲータに連動させ、このナビゲータの地図画面上に走行位置近辺の利用可能なバッテリースタンドの位置を表示するようにした請求項2記載の電気走行車の走行用バッテリー交換システム。
【請求項4】 前記顧客案内装置は、前記電気走行車から走行用バッテリーの残電気容量が所定値まで低下したとの通報を受信したときに、前記電気走行車が使用する通信端末機の電波を直接受信している中継アンテナの位置を検出する位置検出部を備え、この位置検出部により検出された中継アンテナの位置を走行位置として、走行位置近辺のバッテリースタンドに関する情報を前記電気走行車に返信する請求項1記載の電気走行車の走行用バッテリー交換システム。
【請求項5】 前記電気走行車は、残電気容量が所定値まで低下したときに警報を発する警報部を備えている請求項1〜4の何れか1項に記載の電気走行車の走行用バッテリー交換システム。
【請求項6】 前記顧客案内装置は、バッテリー管理装置が管理するするバッテリーの在庫状況に関する情報の提供を受けて格納しており、前記電気走行車から走行用バッテリ-の残電気容量が所定値まで低下したとの通報を受信したときに、前記格納しているバッテリーの在庫状況に関する情報を参照して走行用バッテリーの交換可能なバッテリースタンドを抽出し、この抽出したバッテリースタンドに関する情報を電気走行車に返信する請求項1〜5の何れか1項に記載の電気走行車の走行用バッテリー交換システム。
【請求項7】 前記バッテリー管理装置は、交換対象のバッテリーの使用年数、充電回数を考慮して評価金額を算出する評価部を備えている請求項1〜6の何れか1項に記載の電気走行車の走行用バッテリー交換システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再充電可能なバッテリーを動力源として走行する電気走行車の走行用バッテリー交換システムに関する。
【0002】
【従来の技術】電気走行車においては、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン搭載車の場合に燃料補給が必要になるのと同様に、残電気容量が少なくなると充電する必要がある。ところが、電気自動車の場合には、次のような問題があった。
【0003】すなわち、走行用バッテリーの一充電当たりの走行距離が、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン搭載車の一給油当たりの走行距離に比較して極めて短い。しかも、現状では走行用バッテリーを充電する充電スタンド数が少ないため、充電スタンドに移動できるだけのバッテリー残電気容量が確保されているうちに充電スタンドに向かう必要がある。このように、充電を何時、何処ですべきかについては、ドライバーが自分自身で判断しているのが現状である。このため、特開平2000−102103号公報には、充電スタンドに関する情報を管理する管理センターから電気走行車に充電スタンドに関する情報を提供するというアイデアが提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気走行車の走行用バッテリーの充電は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン搭載車の場合の燃料補給に比較して時間がかかる。例えば、普通自動車では、通常充電するのに数時間を要する。したがって、前記公報に記載されているように充電スタンドに関する情報を提供されても、走行用バッテリーの充電に長時間を要するようでは、電気走行車を使って遠出をするのはなお不便であり、行動範囲が狭くなっていた。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、走行用バッテリーの残電気容量が少なくなった場合に、充電された走行用バッテリーと交換することにより走行を連続して行えるようにする電気走行車の走行用バッテリー交換システムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成するために、本発明電気走行車の走行用バッテリー交換システムは、走行用バッテリーの残電気容量を計測する残電気容量計測部を備えた電気走行車と、電気走行車の走行用バッテリーの交換業務を行うバッテリースタンドに関する情報を提供する顧客案内装置と、充電済みの交換可能な走行用バッテリーの在庫状況を管理する、バッテリースタンドに設置されたバッテリー管理装置とを備え、これら電気走行車、顧客案内装置、及びバッテリー管理装置が通信ネットワークにより接続されているシステムであって、前記電気走行車は、前記残電気容量計測部により残電気容量が所定値まで低下したことが検出されたときに、これを前記顧客案内装置に通報し、前記顧客案内装置は、この通報に対し、走行用バッテリーの交換業務を行うバッテリースタンドに関する情報を返信し、前記電気走行車は、この返信された情報に含まれているバッテリー管理装置に対して、走行用バッテリーの交換予約を行い、前記バッテリー管理装置は、この交換予約に対し在庫状況から交換可否を返信するようにしたものである。ここに、電気走行車とは、再充電可能なバッテリーを動力源とする1個以上の電動原動機のみで、または、この電動機原動機を主原動機或いは補助原動機として、走行する乗物をいう。
【0007】このように構成すれば、電気走行車の走行用バッテリーの残電気容量が所定値まで低下した時点で、顧客案内装置から知得した走行用バッテリー交換業務を行っているバッテリースタンドのバッテリー管理装置に対してバッテリー交換の予約を行い、そのバッテリースタンドまで行けば、即座に充電された走行用バッテリーと交換することができる。したがって、ドライブ中に走行エネルギの消費により充電の必要が生じた場合に、従来のように充電終了まで待機する必要がなく、短時間で走行エネルギの補給を行うことができ、行動範囲が広がる。また、この交換システムでは、走行用バッテリーは交換後にバッテリースタンドで充電され、この充電された走行用バッテリーが再利用されるので、資源の無駄も生じない。
【0008】前記電気走行車は、前記電気走行車は、ナビゲータを備え、前記走行用バッテリーの残電気容量が所定値まで低下したことを通報するときに、前記ナビゲータにより検出された走行位置を併せて通報し、前記顧客案内装置は、通報された走行位置近辺のバッテリースタンドに関する情報を前記電気走行車に提供するものとしてもよい。
【0009】このように構成すれば、電気走行車のドライバーは、ナビゲータにより計測される正確な走行位置をもとに、走行位置周辺の利用可能なバッテリースタンドに関する情報を知ることができる。
【0010】また、この場合において、前記電気走行車は、前記顧客案内装置から送信されたバッテリースタンドに関する情報をナビゲータに連動させ、このナビゲータの画面上に走行位置近辺の利用可能なバッテリースタンドを表示するようにしてもよい。
【0011】このように構成すれば、予約をしたバッテリースタンドまでナビゲータのサポートを得て走行することができる。
【0012】また、前記顧客案内装置は、前記電気走行車から走行用バッテリーの残電気容量が所定値まで低下したとの通報を受信したときに、前記電気走行車が使用する通信端末機の電波を直接受信している中継アンテナの位置を検出する位置検出部を備え、この位置検出部により検出された中継アンテナの位置を走行位置として、走行位置近辺のバッテリースタンドに関する情報を前記電気走行車に返信するものとしてもよい。
【0013】このように構成すれば、電気走行車に通信端末機として簡易な携帯電話を備えることにより、顧客案内装置から、走行車自身の概略の位置とこの概略の位置を基準とした走行位置付近の利用可能なバッテリースタンドとを教えてもらうことができる。
【0014】また、前記電気走行車は、残電気容量が所定値まで低下したときに警報を発する警報部を備えているようにしてもよい。このように構成すれば、ドライバーに注意を喚起することができる。
【0015】また、前記顧客案内装置は、バッテリー管理装置が管理するするバッテリーの在庫状況に関する情報の提供を受けて格納しており、前記電気走行車から走行用バッテリ-の残電気容量が所定値まで低下したとの通報を受信したときに、前記格納しているバッテリーの在庫状況に関する情報と照合して走行用バッテリーの交換可能なバッテリースタンドを抽出し、この抽出したバッテリースタンドに関する情報を電気走行車に返信するようにしてもよい。このようにすれば、バッテリーの交換予約をしたときに交換可能の確実性を増すことができる。
【0016】また、前記バッテリー管理装置は、交換対象のバッテリーの使用年数、充電回数を考慮して評価金額を算出する評価部を備えているようにしてもよい。このようにすることにより、走行用バッテリー相互の金額を即時に算出することができるので、バッテリー交換時の決済を速やかに行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の実施の形態に係る電気走行車の走行用バッテリー交換システムの実施の形態1について図面を参照しながら、詳細に説明する。まず、実施の形態1に係る電気走行車の走行用バッテリー交換システムの概略構成図を示した図1に基づき概略構成を説明する。
【0018】本発明に係る電気走行車の走行用バッテリー交換システムは、本システムに登録されている複数の電気走行車1、特定の電気走行車メーカの一機構として適宜の場所に所在する管理センター内に設置されている顧客案内装置2、複数のバッテリースタンドに設置されたバッテリー管理装置3(図1では簡略化のため1個のシステムのみ示している)からなり、これらはインターネット4を介し相互に接続される。なお、これら電気走行車1、顧客案内装置2、バッテリー管理装置3は電話網6を介しても接続されており、通常の音声による電話通話も可能とされている。
【0019】次に、電気走行車1は、走行用バッテリー(図示せず)により走行するもので、この走行用バッテリーのほかに、CPUからなる制御部11、残電気容量計測部12、警報部13、ナビゲータ14、通信端末機17など備えている。
【0020】制御部11は、所定のプログラムにしたがって残電気容量計測部12、警報部13、ナビゲータ14、携帯電話17などの動作を制御する。残電気容量計測部12は、走行用バッテリーの端子電圧或いは内部抵抗等からバッテリー残存電気容量を計測するものである。ナビゲータ14は、全世界測位衛星システム(Global Positioning System: 本明細書ではGPSと略記する)によるGPS衛星からの電波を受信して自己の位置を測定するためのGPS受信機、車輪の絶対的な走行位置を検出する地磁気センサ等からなる位置検出用センサ部15、ナビゲータ保有の基本地図データファイルが収録された読み込み専用CD−ROMから道路の位置情報を読み込んで表示するモニタ16等から構成されている。
【0021】通信端末機17は、無線通信によるデータ及び音声の送受信機能を有するものであり、ここでは携帯電話を用いるものとする。そして、この通信端末機17としての携帯電話は、最も近い中継アンテナ5を介してインターネット4及び電話網6に接続されている。また、通信端末機17は、インターネット4を介し、顧客案内装置2に接続して、走行用エンジンの残電気容量が所定値まで低下したことを通報し、この顧客案内装置2から走行近辺の利用可能なバッテリースタンドに関する情報を得ている。ここで、顧客案内装置2に接続する場合、直接接続するようにしてもよいが、顧客案内装置2が設置される管理センターのホームページのサーバや、一般のサービスプロバイダー(ESP)上で公開されるサーバの管理センタのホームページにアクセス可能となるように接続するものとしてもよい。また、通信端末機17は、同様にインターネット4を介し、顧客案内装置2から知得したバッテリースタンドのホームページに接続して、走行用バッテリーの交換予約を行う。なお、電話網6を介してのバッテリー管理装置3及び顧客案内装置2と接続することを可能としているが、これは、上記インターネット4を介しての通信を補助する音声による連絡手段として使用されている。
【0022】顧客案内装置2は、管理センターのホームページを介し、電気走行車1から走行用バッテリーの残電気容量が所定値まで低下したことを受信し、走行位置近辺のバッテリースタンドに関する情報を返信するものであって、CPUからなる制御部21、記憶部22、電話機23、通信端末機としての通信部24、入力部25、出力部26などから構成されている。
【0023】制御部21は、所定のプログラムにしたがって記憶部22、電話機23、通信部24、入力部25、出力部26などの動作を制御する。記憶部22は、制御部21の動作プログラムや走行用バッテリーの形式別に整理した利用可能な複数のバッテリースタンド案内情報22a、電気走行車の識別番号に対応する顧客別バッテリー管理情報22bなどを格納している。
【0024】バッテリースタンド案内情報22aは、設置されているバッテリースタンドの所在地、道路地図、名称、ホームページアドレス、電話番号、定期的に入力される各バッテリー管理装置3のバッテリー在庫管理情報などを内容とする。また、顧客別バッテリー管理情報22bは、この電気走行車1の走行用バッテリー交換システムに登録されている電気走行車1の通信端末機17の識別番号(携帯電話の電話番号やメールアドレス)や、電気走行車1の識別番号や、走行用バッテリーの識別番号、形式、使用年数、製造年月日、充電回数、廃棄時期到来の有無などが含まれる。
【0025】電話機23は、本発明とは直接の関係を有しないが通信の一手段として設けられている。入力部25は、各種データを入力するためのキーボード、マウス等からなる。出力部26は、ディスプレイ、プリンタ等からなる。
【0026】バッテリー管理装置3は、多数のバッテリースタンドに設置され、これら各バッテリースタンドのホームページを介し走行用バッテリーの交換予約を受付できるようにしたものであって、CPUからなる制御部31、記憶部32、評価部33、電話機34、通信端末機としての通信部35、入力部36、出力部37などから構成されている。
【0027】制御部31は、所定のプログラムに従って動作し、バッテリー管理装置3全体を制御する。記憶部32は、制御部31の動作プログラムや、走行用バッテリーの識別番号、形式、在庫数、履歴情報(使用年数、充電回数などが含まれる)などを含むバッテリー在庫管理情報を備えている。評価部33は、制御部31の制御下、交換対象の走行用バッテリー、すなわち、電気走行車1に搭載されていた走行用バッテリー及びこの走行用バッテリーと交換される在庫されていた走行用バッテリーの金額換算評価を行う部分である。通信部35は、装置外との通信を行うためのもので、この通信部35を介し電気走行車1からの走行用バッテリーの交換予約の通信を行っている。電話機34は、本発明とは直接の関係を有しないが通信の一手段として設けられている。入力部36は、各種データを入力するためのキーボード、マウス等からなる。出力部37は、ディスプレイ、プリンタ等からなる。
【0028】次に、このような構成の電気走行車1の走行用バッテリー交換システムにおける、処理手順を説明する。まず、電気走行車1から顧客案内装置2に対し、バッテリースタンドに関する情報を問い合わせるときの処理手順を図2により説明する。
【0029】電気走行車1では走行中残電気容量計測部12により、走行用バッテリーの残電気容量が常時計測されている(ステップS1)。残電気容量が所定値まで低下すると、制御部11が残電気容量低下の信号を受けて警報部13を制御して、警報を発する(ステップS2)。また、このときのナビゲータ14による走行位置が制御部11に記憶される(ステップS3)。そして、制御部11が通信端末機17としての携帯電話に接続信号を発し、インターネット4を介して顧客案内装置2に対し残電気容量が所定値まで低下したこと及び走行位置を送信する(ステップS4)。顧客案内装置2は、通信部24によりこれを受信する(ステップS5)。また、顧客案内装置2では、制御部21により、電気走行車1の通信端末機17の識別番号(この場合携帯電話のメールアドレス)を検出し、この番号に対応する電気走行車1の識別番号を検索し、この識別番号に対応する走行用バッテリーの識別番号、形式を検索する(ステップS6)ように制御される。さらに、制御部21により、この形式の走行用バッテリーの交換業務を行っているバッテリースタンドを検索するとともに、走行用バッテリーの識別番号から走行用バッテリーの形式、使用年数、充電回数などの履歴情報を検索する(ステップS7)ように制御される。そして、制御部21は、通信部24に通信指示を出し、このバッテリースタンドの所在地、名称、ホームページアドレスを含むバッテリースタンドに関する情報及び走行用バッテリーの使用年数、充電回数を含むバッテリー履歴に関する情報を電気走行車1に対し送信する(ステップS8)。電気走行車1はこれを受信し、制御部11の制御によりナビゲータ14のモニタ16に画面表示する(ステップS9)。このとき電気走行車1のナビゲータと連動し、走行位置付近にある利用可能なバッテリースタンドがモニタ16画面の地図上に表示される。
【0030】図4は、このとき表示される画面の一例である。この例では、画面の上側大部分には電気走行車1の走行位置付近の地図が示され、この地図上に■、■、■の三つのバッテリースタンドの所在地が表示されている。
【0031】次に、上記のように表示された三つの候補からドライバーが行き先、所要距離、所要時間などを考慮して、番号■、■、■の部分をクリックすることにより、または、次へ、[戻る]をクリックすることにより、抽出されたバッテリースタンドに関する情報が表示される。このようにして候補バッテリースタンドに関する情報を確認し、所望のバッテリースタンドに設置されているバッテリー管理装置3を選択する。この選択が行われると、地図の下方の欄に、選択した番号に対する「所在地」(バッテリースタンドの所在地)、「店名」、「電話番号」、「走行地からの距離」及び「ホームページのアドレス」などが文字で表示される。この文字表示で最終確認をした後、選択したバッテリースタンドのバッテリー管理装置3に対しバッテリー交換予約を行う。図3はこのときの手順を示す。
【0032】先ず、電気走行車1の制御部11は、通信端末機17に対し、から上記により選択したバッテリースタンドのバッテリー管理装置3への送信を要求して、、バッテリー交換の予約送信を行う(ステップS11)。このとき走行用バッテリーの形式を併せて通信する。バッテリー管理装置3はこれを受信する(ステップS12)。また、バッテリー管理装置3では、制御部31により予約申し込みのあった形式の走行用バッテリーについて、充電された交換可能なバッテリーの在庫があるか検索して確認する(ステップS13)処理が行われる。さらに、その交換可否について電気走行車1に送信し(ステップS14)、電気走行車1がこれを受信する(ステップS15)処理が行われる。この場合、交換可能の返信の場合はこれで終了する。交換できないの返信の場合は、次候補のバッテリースタンドのバッテリー管理装置3に対し交換予約の申し込みを行い、上記と同じ手順を繰り返す。
【0033】このようにして、バッテリー交換を行うバッテリースタンドが確定すると、ナビゲータに表示された道路案内に従い、予約をしたバッテリースタンドまで電気走行車1を運転する。
【0034】バッテリースタンドに着くと、電気走行車1に搭載されているバッテリー(利用者バッテリー)及び交換予定の在庫されていた走行用バッテリー(交換バッテリー)双方について時価評価を行う。この評価は、制御部31がバッテリー管理装置3の評価部のプログラムに従って処理する。図5は評価処理時の評価用画面の一例であって、双方のバッテリーの形式、使用年数、充電回数、残電気容量を入力すると、評価部に格納されたソフトに従って自動計算され、最下欄の「交換時支払い金額」の欄に差額が計上される。なお、この計算時、電気走行車1に搭載されてきた走行用バッテリー(利用者バッテリー)に対する各項目の入力は、先の顧客案内装置2から送信されたバッテリーの履歴に関する情報を見ながら入力する。
【0035】上記実施の形態1によれば、電気走行車1の走行用バッテリーの残電気容量が所定値まで低下した時点で、顧客案内装置2から知得した、走行用バッテリー交換業務を行っているバッテリースタンドのバッテリー管理装置3に対しバッテリー交換の予約を行い、その後にこのバッテリースタンドまで行けば、即座に充電された走行用バッテリーと交換することができる。したがって、ドライブ中に走行エネルギの消費により充電の必要が生じた場合に、従来のように充電終了まで待機する必要がなく、短時間で走行エネルギの補給を行うことができるので、行動範囲を広げることができる。
【0036】また、この交換時その場で金額換算されるので、煩わしい手続が後に残ることもなく、簡素な手続となる。更に、この交換システムでは、バッテリースタンドに買い取られた走行用バッテリーはバッテリースタンドで充電され、この充電された走行用バッテリーは交換バッテリーとして再利用されるので、資源の無駄も生じない。また、この実施の形態1では、ナビゲータと連動してナビゲータの地図上に走行位置付近の利用可能なバッテリースタンド位置を表示することができるので、バッテリースタンドの選択が行いやすく、道路案内も分り易いものとなる。この結果、安心してドライブを行うことができる。また、残電気容量計測部が所定値まで低下した残電気容量を検出したときに警報を発する警報部を備えているので、ドライバーの注意を喚起することができ、見逃しなどの不具合を確実に防止することができる。
【0037】実施の形態2.次に、実施の形態2について図6〜図9に基づき説明する。なお、これら図面において、実施の形態1と同一又は相当する要素には同一の符号を付しその説明を省略する。
【0038】上記実施の形態1はナビゲータ付きの電気走行車に具体化した例であったが、電気自転車のような簡易な電気走行車ではナビゲータのような嵩張る高価なものを取り付けることができない。実施の形態2はこのような電気走行車を想定したもので、電気走行車には簡易な装置しか設けていない。
【0039】この実施の形態2の概略構成を図6に示す。電気走行車1は、この場合電気自転車のような簡易なものであるため、通信端末機としての携帯電話17、残電気容量計測部12、警報部13のみが設けられている。バッテリー管理装置3は実施の形態1と全く同一である。
【0040】一方、顧客案内装置2は、CPUからなる制御部21、記憶部22、電話機23、通信端末機としての通信部24、入力部25、出力部26を設けている点で実施の形態1と同様であるが、さらに、走行位置検出部27を設けている点で実施の形態1と異なる。これは、電気走行車1に実施の形態1のようなナビゲータ14を備えていないため、電気走行車1側から顧客案内装置2に対し的確な走行位置を通報することができないことに対処したものである。すなわち、実施の形態2における走行位置検出部27は、電気走行車1から残電気容量が所定値まで減少したとの通報を受けた場合、携帯電話17からの電波を直接受信している中継アンテナ5の位置を検出し、これを電気走行車1の位置と見なすものである。
【0041】なお、中継アンテナ5の位置の検出は、例えば、携帯電話17と中継局との間のデータ通信に利用されるサブアドレス通知機能を使う。より具体的には、各中継アンテナ5が独自のサブアドレスを信号に乗せるようにすれば、この中継アンテナ5の位置を検出することが可能となる。
【0042】したがって、この実施の形態2においては、走行位置検出部27により検出された中継アンテナ5の位置を走行位置と見なし、この位置周辺の利用可能なバッテリースタンドを検索し、このバッテリースタンドに関する情報を電気走行車1に送信する。
【0043】以上が実施の形態1と相違する主な点であるが、この点ついて図7のフローチャートに基づきより具体的に説明する。なお、図7は、電気走行車1から顧客案内装置2に対しバッテリースタンドに関する情報を問い合わせるときの処理手順を示す。
【0044】電気走行車1では走行中、残電気容量計測部12により、走行用バッテリーの残電気容量が常時計測されている(ステップS21)。残電気容量が所定値になると、制御部11が残電気容量低下の信号を受けて警報部13を作動させ、警報を発する(ステップS22)。このとき、制御部11から通信端末機としての携帯電話17に接続要求を送り、インターネット4を介して顧客案内装置2に対し残電気容量が所定値まで低下したことを送信する(ステップS23)。顧客案内装置2は、通信部24がこれを受信する(ステップS24)。また、顧客案内装置2では、制御部21により電気走行車1の通信端末機17の識別番号(携帯電話17の電話番号やメールアドレス)を検出し、この番号に対応する電気走行車1の識別番号を検索し、更にこの識別番号に対応する走行用バッテリーの識別番号、形式を検索する(ステップS25)ように制御する。さらに、制御部21は、走行位置検出部27により携帯電話17の通信に使用された中継アンテナ5の位置を検出する(ステップS26)ように制御する。なお、検出された中継アンテナ5の位置は、走行位置と見なされる。
【0045】そして、制御部21により、走行用バッテリーの形式から、この形式の走行用バッテリーの交換業務を行っているバッテリースタンドの所在地、店名、電話番号、ホームページアドレス、現在地からの距離を含むバッテリースタンドに関する情報を検索するように制御される。また、制御部21により、走行用バッテリーの識別番号から走行用バッテリーの形式、使用年数、充電回数を含むバッテリー履歴に関する情報を検索する(ステップS27)ように制御される。そして、これら両情報を電気走行車1に対し送信する。電気走行車1はこれを受信し、携帯電話17に画面表示する(ステップS28)。
【0046】図8は、このとき携帯電話17の画面に表示される画面構成の一例である。この例では、数個所のバッテリースタンドについての情報が「戻る」、「次へ」を選択することにより表示されるようになっている。表示内容としては[現在地」(電気走行者1の走行地)、「所在地」(バッテリースタンドの所在地)、「店名」、「電話番号」及び「距離」(現在力の距離)などである。この文字表示の情報を確認した後、「予約」を選択することによりバッテリースタンドのバッテリー管理装置3に対しバッテリー交換予約を行うことができる。
【0047】なお、このバッテリー交換予約の処理手順は、実施の形態1における処理手順、つまり図3に示されたものと同一である。バッテリー交換を行うバッテリースタンドが確定した後は、この実施の形態2においては、実施の形態1の場合のようなナビゲータ14がないので、顧客案内装置2により教えられた情報に従い、更に地図を見るなりしながら予約をしたバッテリースタンドまで電気走行車1を運転することになる。また、バッテリースタンドに着いた後の処理手順も実施の形態1の場合と同様となる。
【0048】上記実施の形態2によれば、電気走行車1の走行用バッテリーの残電気容量が所定値まで低下した時点で、顧客案内装置2から知得した情報に従い、走行用バッテリー交換業務を行っているバッテリースタンドのバッテリー管理装置3に連絡してバッテリー交換の予約を行い、そのバッテリースタンドまで行けば、即座に充電された走行用バッテリーと交換することができる。したがって、ドライブ中に走行エネルギの消費により充電の必要が生じた場合に、従来のように充電終了まで待機する必要がなく、短時間で走行エネルギの補給を行うことができ、行動範囲を広げることができる。また、この交換時その場で金額換算されるので、煩わしい手続が後に残ることもなく、簡素な手続となる。更に、この交換システムでは、走行用バッテリーはバッテリースタンドで充電され、交換バッテリーとして再利用されるので、資源の無駄も生じない。また、残電気容量計測部により走行用バッテリーの残電気容量が所定値まで低下したことを検出したときに警報を発する警報部を備えているので、ドライバーの注意を喚起することができ、見逃しなどの事故を確実に防止することができる。以上の点については実施の形態1の場合と同様である。
【0049】なお、実施の形態1と異なる効果は次の点にある。すなわち、この実施の形態2では、携帯電話17の電波を最初に受信する中継アンテナ5の位置を利用して電気走行車1の位置を推定することができるので、電気走行者1に嵩張る高価なナビゲータを設けなくてもバッテリースタンドに関する情報を顧客案内装置2から得ることができ、電気走行車1の装備を簡単なものとすることができる。
【0050】次に、上記実施の形態1及び実施の形態2についての変形例について述べる。
(1)上記実施の形態1及び2において、次のように変形することができる。顧客案内装置2に対し各バッテリースタンドからバッテリー管理装置のバッテリー在庫管理情報を定期的に格納しておく。そして、電気走行車1へバッテリースタンドに関する情報を送信する場合、定期的又は不定期に(適宜に)格納されたバッテリー在庫管理情報に基づき走行用バッテリーの交換可能バッテリースタンドを選択する。このようにすれば、バッテリーの交換予約をするときの予約成立の確実性を増すことができる。
【0051】(2)また、実施の形態1において、顧客案内装置2に実施の形態2に採用されている位置検出部27を取り付け、実施の形態1と実施の形態2との共用化を図っても良い。なお、この場合、実施の形態1の電気走行車に対しては、実施の形態1に述べたようなバッテリースタンドに関する情報及びバッテリー履歴に関する情報を送信するが、位置検出部27により中継アンテナ5の所在地を検出することも、これを送信することも必要がない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、電気走行車の走行用バッテリーの残電気容量が所定値まで低下した時点で、顧客案内装置から知得した、走行用バッテリー交換業務を行っているバッテリースタンドのバッテリー管理装置に連絡してバッテリー交換の予約を行い、そのバッテリースタンドまで行けば、即座に充電された走行用バッテリーと交換することができる。したがって、ドライブ中に走行エネルギの消費により充電の必要が生じた場合に、従来のように充電終了まで待機する必要がなく、短時間で走行エネルギの補給を行うことができ、行動範囲が広がる。また、この交換システムでは、走行用バッテリーは時間をかけて充電し、この充電された走行用バッテリーを再利用するので、資源の無駄も生じない。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号
【出願日】 平成13年9月25日(2001.9.25)
【代理人】 【識別番号】100065248
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信太郎 (外1名)
【公開番号】 特開2003−102110(P2003−102110A)
【公開日】 平成15年4月4日(2003.4.4)
【出願番号】 特願2001−291974(P2001−291974)