| 【発明の名称】 |
電気自動車の制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】長井 正明 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士重工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】車体振動を効果的に抑制することができる電気自動車の制御装置を提供すること。
【解決手段】アクセル操作量Aに応じて所定のトルク指令値の演算および出力を行うトルク指令値演算手段31と、トルク指令値に応じて所定の電流指令値の演算および出力を行う電流指令値演算手段32と、電動機へ入力される入力電流を検出する電流検出手段と、電流指令値に応じた電流を電動機に出力して電動機を制御する制御手段33とを備える電気自動車の制御装置において、入力電流の振動が所定の振動状態にあるか否かを判定する振動判定手段34と、入力電流の振動が所定の振動状態にあると判定された場合にトルク指令値または電流指令値を所定値まで低減させる指令値低減手段とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】アクセル操作量に応じて所定のトルク指令値の演算および出力を行うトルク指令値演算手段と、前記トルク指令値に応じて所定の電流指令値の演算および出力を行う電流指令値演算手段と、電動機へ入力される入力電流を検出する電流検出手段と、前記電流指令値に応じた電流を前記電動機に出力することにより駆動手段を介して前記電動機を駆動制御する駆動制御手段を備える電気自動車の制御装置において、前記入力電流の振動が所定の振動状態にあるか否かを判定する振動判定手段と、前記入力電流の振動が所定の振動状態にあると判定された場合に、トルク指令値または電流指令値を所定値まで低減させる指令値低減手段とを備えることを特徴とする電気自動車の制御装置。 【請求項2】前記振動判定手段は、前記入力電流の振幅が連続的に所定値を超え、かつ、前記所定値を連続的に超えた回数が所定回数を超えたか否かによって、前記入力電流の振動が所定の振動状態にあるか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の電気自動車の制御装置。 【請求項3】前記入力電流の振動が所定の振動状態にないと判定された場合に、前記指令値低減手段により低減されたトルク指令値または電流指令値を漸次回復させる指令値回復手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載の電気自動車の制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車の制御装置に関し、特に、車体振動を効果的に抑制することのできる電気自動車の制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、環境汚染や騒音の防止・抑制のために、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関で走行する自動車に代えて、電動機で走行する電気自動車(ハイブリッド車を含む)の開発が進んでいる。このような電気自動車の駆動源である電動機としては、直流モータや交流モータが採用されており、中でも回転子に永久磁石を使用した三相交流同期モータ(以下、「同期モータ」という)は高効率であるため、電気自動車用の電動機の主流とされている。 【0003】前記した同期モータを搭載した電気自動車においては、車両に搭載したバッテリからの直流電流をインバータで所定の交流電流に変換し、この交流電流によって同期モータを駆動して車両を走行させている。 【0004】この際には、アクセルペダルの操作量(以下、「アクセル操作量」という)に応じて所定のトルク指令値の演算および出力を行い、このトルク指令値に応じて所定の電流指令値の演算および出力を行い、この電流指令値に応じた電流を所定の制御手段によって制御しつつインバータを介して同期モータに供給して同期モータを駆動制御しており、同期モータの出力トルクは、所定のトルク指令値に応じて追従するようにオープンループ制御される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したような電気自動車では、同期モータの出力軸からディファレンシャルギアおよびドライブシャフトを介して駆動輪へと至るトルクの伝達系が、ドライブシャフトをバネ要素とした「ねじれ共振系」を構成している。このため、急発進時や急加速時のようにアクセルペダルを急激に踏み込むと、制御手段によって同期モータの出力トルクがこれに追従するように制御されるが、この急激な出力トルクの増加によって前記した「ねじれ共振系」が共振し、車体振動が発生することがあった。 【0006】前記したような電気自動車の車体振動を抑制するための従来の方法としては、(1)同期モータの回転速度を検出し、この回転速度から同期モータの出力トルク変動を推定し、この推定結果に基づいてトルク指令値を補正することで、同期モータの出力トルクを抑制するという方法や、(2)同期モータの回転速度を検出し、この回転速度からトルク指令振動抑制成分を算出してトルク指令値を補正することで、同期モータの出力トルクを抑制するという方法が提案されている。 【0007】前記したような振動抑制方法においては、トルク指令値を定めるアクセル操作量と、トルク指令値の補正のためにフィードバックする回転速度との対応関係が安定していることが要求されるが、一般的に、自動車のシステム特性は経時的に変化し、電気自動車においてはアクセル操作量と回転速度との対応関係も経時的に変化するため、走行の初期段階においては振動抑制効果を得ることができても、時間が経過すると充分にトルク指令値を補正することができなくなる場合があった。このようなシステムの経時変化に対応させるためには、きわめて高度なチューニングが要求されるため、その実用化のためには費用や手間がかかることとなっていた。 【0008】本発明の課題は、車体振動を効果的に抑制することができる電気自動車の制御装置を提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、例えば図2および図4に示したように、アクセル操作量に応じて所定のトルク指令値の演算および出力を行うトルク指令値演算手段と、前記トルク指令値に応じて所定の電流指令値の演算および出力を行う電流指令値演算手段と、電動機へ入力される入力電流を検出する電流検出手段と、前記電流指令値に応じた電流を前記電動機に出力することにより駆動手段を介して前記電動機を駆動制御する駆動制御手段を備える電気自動車の制御装置において、前記入力電流の振動が所定の振動状態にあるか否かを判定する振動判定手段と、前記入力電流の振動が所定の振動状態にあると判定された場合に、トルク指令値または電流指令値を所定値まで低減させる指令値低減手段とを備えることを特徴とする。 【0010】請求項1記載の発明によれば、電動機へ入力される入力電流の振動が所定の振動状態にあるか否かを判定する振動判定手段を備えており、この入力電流の振動状態の変化と車体振動とは、後述するように一定の対応関係があるため、入力電流の振動が所定の振動状態にあるか否かを判定することによって、車体振動を効果的に検出することができる。 【0011】すなわち、電動機の駆動制御システムにおいては、モータの回転に同期させてステータコイルに回転磁界を形成してモータを駆動させており、急発進時や急加速時における「ねじれ共振系」の共振などによって車体振動が生じると、電動機への入力電流の振動状態が変化する。従って、電動機への入力電流の振動状態が所定レベルに達したか否かを判定することによって、車体振動を効果的に検出することができる。 【0012】また、請求項1記載の発明によれば、入力電流の振動が所定の振動状態にあると判定された場合に、トルク指令値または電流指令値を所定値まで低減させる指令値低減手段とを備えるため、急発進時や急加速時における「ねじれ共振系」の共振を抑制することができ、結果的に車体振動を抑制することができる。 【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電気自動車の制御装置において、例えば図6に示すように、前記振動判定手段は、前記入力電流の振幅が連続的に所定値を超え、かつ、前記所定値を連続的に超えた回数が所定回数を超えたか否かによって、前記入力電流の振動が所定の振動状態にあるか否かを判定することを特徴とする。 【0014】請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の奏する作用効果に加え、振動判定手段は、入力電流の振幅が連続的に所定値を超え、かつ、連続的に所定値を超えた回数が所定回数を超えたか否かによって、入力電流の振動が所定の振動状態に達したか否かを判定するため、入力電流の振動が所定の振動状態にあるか否か、ひいては、車体振動が発生したか否かを簡易かつ正確に検出することができる。 【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の電気自動車の制御装置において、例えば、図4に示すように、前記入力電流の振動が所定の振動状態にないと判定された場合に、前記指令値低減手段により低減されたトルク指令値または電流指令値を漸次回復させる指令値回復手段を備えることを特徴とする。 【0016】請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の奏する作用効果に加え、入力電流の振動が所定の振動状態にないと判定された場合に、指令値低減手段により低減されたトルク指令値または電流指令値を漸次回復させる指令値回復手段を備えるため、入力電流の振動が所定の振動状態にない場合、すなわち車体振動が無視できる程度のレベルに達した場合には、速やかに電動機の出力トルクを増加させることができる。従って、車体振動を抑制しながら高い加速性能を発揮することができる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態では、電動機である三相交流同期モータ(同期モータ)10で走行する電気自動車の制御装置について説明することとする。 【0018】本実施の形態に係る電気自動車は、図1に示すように、電力源としてのバッテリ20、同期モータ10をベクトル制御する制御装置30、制御装置30で制御されバッテリ20の出力を交流電力に変換する電力変換機であるインバータ40、同期モータ10の回転速度を検出する回転速度検出手段であるレゾルバ50、同期モータ10への入力電流を検出する電流検出手段60、アクセル操作量を検出するアクセル操作量検出器70、同期モータ10の回転運動をドライブシャフト90に伝達するディファレンシャルギア80、および、ドライブシャフト90の両端に設けられた駆動輪100を備えている。 【0019】同期モータ10は、ディファレンシャルギア80およびドライブシャフト90を介して駆動輪100と連結され、同期モータ10の回転運動により駆動輪100が回転し車両に推進力を与えるようにされている。バッテリ20からインバータ40に供給された直流電力は、制御装置30の制御のもとに三相交流電力に変換されて同期モータ10に供給される。 【0020】制御装置30は、図2に示すように、トルク指令値演算手段31、電流指令値演算手段32、電流制御手段33および振動判定手段34を備える。トルク指令値演算手段31は、アクセル操作量検出器70で検出されたアクセル操作量Aおよびレゾルバ50で検出された同期モータ10の回転速度Nに応じて所定のトルク指令値T*の演算および出力を行い、電流指令値演算手段32は、トルク指令値T*に応じて所定の電流指令値Id*およびIq*の演算および出力を行う。ここでId*およびIq*は、それぞれベクトル制御に用いられる電流指令値のd軸成分およびq軸成分である。 【0021】電流制御手段33は、図3に示すように、dq軸電流制御手段33a、2/3相変換手段33b、PWM信号発生手段33cおよび3/2相変換手段33dを備える。dq軸電流制御手段33aは、電流指令値Id*およびIq*と、同期モータ10の回転速度Nと、電流検出手段60で検出された同期モータ10への入力電流Iu、Iv、Iwを3/2相変換手段33dで変換して得たId、Iqとに基づいて、電圧指令値Vd*、Vq*の演算及び出力を行う。 【0022】PWM信号発生手段33cは、電圧指令値Vd*、Vq*を2/3相変換手段33bで2/3相変換して得たVu*、Vv*、Vw*に基づいてPWM信号Pu、Pv、Pwを発生させてインバータ40に出力し、このPWM信号によってインバータ40のスイッチング素子を所定のタイミングでオン/オフ操作することによって、同期モータ10を制御するように機能する。 【0023】振動判定手段34は、電流検出手段60で検出された同期モータ10への入力電流Iu、Iv、Iwを3/2相変換手段33dで3/2相変換して得たd軸入力電流Idおよびq軸入力電流Iqのうち、q軸入力電流Iqの振動状態が所定レベルにあるか否かを判定する。なお、本実施の形態では、Iqの振動状態のみが所定レベルにあるか否かを判定しているが、Idの振動状態が所定レベルにあるか否かを判定してもよく、Id、Iq双方の振動状態が所定レベルにあるか否かを判定することとしてもよい。 【0024】トルク指令値演算手段31は、図4に示すように、基本トルク指令値演算手段31a、トルク指令値低減・回復手段31bおよび加減算器31cを備える。基本トルク指令値演算手段31aは、アクセル操作量Aおよび回転速度Nに基づいて基本トルク指令値T0*の演算を行う。トルク指令値低減・回復手段31bは、振動判定手段34によってq軸入力電流Iqの振動状態が所定レベルにあると判定された場合に、基本トルク指令値T0*を所定値まで低減させるとともに、振動判定手段34によってq軸入力電流Iqの振動状態が所定レベルにないと判定された場合に、低減させた基本トルク指令値T0*を回復させるように機能する。 【0025】具体的には、Iqの振動状態が所定レベルにあると判定された場合には、振動判定手段34がトルク指令値低減信号S-を出力し、このトルク指令値低減信号S-に従ってトルク指令値低減・回復手段31bがトルク指令低減値T-*を出力する。このトルク指令低減値T-*と基本トルク指令値T0*とによって加減算器31dで低減させたトルク指令値T*を算出し、出力する。 【0026】また、Iqの振動状態が所定レベルにないと判定された場合には、振動判定手段34がトルク指令値回復信号S+を出力し、このトルク指令値回復信号S+に従ってトルク指令値低減・回復手段31bがトルク指令回復値T+*を出力する。このトルク指令回復値T+*と基本トルク指令値増加速度T0*とによって加減算器31dで回復させたトルク指令値T*を算出し、出力する。 【0027】本実施の形態では、トルク指令値低減・回復手段31bから出力されるトルク指令低減値T-*およびトルク指令回復値T+*は、後述するように経時的に変化するものとしている(図7参照)。 【0028】次いで、本実施の形態に係る電気自動車の制御装置を用いた車体振動抑制制御動作を、図5を用いて説明する。 【0029】まず、停止状態にある電気自動車のアクセルペダルを急激に踏み込んで急発進させ、全開走行状態(アクセル操作量100%での走行状態)へと移行させる。この状態においては、アクセル操作量Aおよび同期モータ10の回転速度Nに応じてトルク指令値T*が随時演算されて出力され、このトルク指令値T*に応じて電流指令値I*が随時演算されて出力され、この電流指令値I*に応じたPWM信号をインバータ40を介して同期モータ10に出力することにより同期モータ10が駆動制御されている。 【0030】この際には、電流検出手段60によって同期モータ10への入力電流Iu、Iv、Iwが検出され、これらは3/2相変換手段33dでIdとIqに変換される。振動判定手段34には、これら入力電流のうちIqのみが出力される(入力電流検出工程、S1参照)。 【0031】全開走行状態に移行した後に、同期モータ10の出力軸からディファレンシャルギア80およびドライブシャフト90を介して駆動輪100へと至るトルクの伝達系(ねじれ共振系)が共振して車体振動が発生すると、同期モータ10への入力電流Iu、Iv、Iwに振動状態が発生し、これに伴ってId、Iqの振動状態も変化する。振動判定手段34は、このIqの振動が所定の振動状態にあるか否かを判定する(振動判定工程、S2参照)。 【0032】Iqの振動状態が所定レベルにあるか否かの判定は、以下のような手順で行う。まず、図6に示すようにIqの振幅を検出し、この振幅が所定値I0を超えたか否かを判定し、この所定値I0を連続的に超えた回数をカウントし、この回数が所定回数N0を超えた場合に、Iqの振動状態が所定レベルにあると判定する。Iqの振幅の検出や、Iqの振幅と所定値I0との比較判定や、所定値I0を連続的に超えた回数のカウントや、この回数と所定回数N0との比較判定などは、全てマイクロコンピュータで行うことができる。 【0033】Iqの振動が所定の振動状態にあると判定した場合には、振動判定手段34は、トルク指令値演算手段31にトルク指令値低減信号S-を出力し、このトルク指令値低減信号S-に従ってトルク指令値低減・回復手段31bがトルク指令低減値T-*を出力する。このトルク指令低減値T-*を、基本トルク指令値T0*から加減算器31dで減じて低減させたトルク指令値T*を算出し、出力する(トルク指令値低減工程、S3参照)。 【0034】本実施の形態においては、トルク指令値の下限をT’*(所定低減値)と定めており、トルク指令値T*がこの所定低減値T’*に達した場合には、トルク指令低減値T-*の出力を行わないこととしている。 【0035】トルク指令値低減工程S3によってトルク指令値T*が緩められた結果、車体振動が抑制され、Iqの振動が通常の振動状態へと回復した場合には、振動判定手段34によってIqの振動が所定の振動状態にないと判定される(振動判定工程、S2参照)。 【0036】Iqの振動が所定の振動状態にないと判定された場合には、振動判定手段34によってトルク指令値回復信号S+が出力され、このトルク指令値回復信号S+に従ってトルク指令値低減・回復手段31bがトルク指令回復値T+*を出力する。このトルク指令回復値T+*と基本トルク指令値T0*とによって加減算器31dで回復させたトルク指令値T*を算出し、出力する(トルク指令値回復工程、S4参照)。 【0037】本実施の形態においては、トルク指令値低減・回復手段31bから出力されるトルク指令低減値T-*を、経時変化させている。すなわち、トルク指令低減値T-*を単調増加する時間関数で定めることによって、基本トルク指令値T0*からこのトルク指令低減値T-*を減じて得たトルク指令値T*が、所定低減値T’*へと漸次低減するようにしている(図7参照)。 【0038】また、本実施の形態においては、トルク指令値低減・回復手段31bから出力されるトルク指令回復値T+*をも同様に経時変化させており、トルク指令値T*が所定低減値T’*から基本トルク指令値T0*へと漸次回復するようにしている(図7参照)。 【0039】本実施の形態に係る電気自動車の制御装置によれば、同期モータ10へ入力される入力電流に対応するIqの振動が所定の振動状態にあるか否かを判定する振動判定手段34を備えており、このIqの振動が所定の振動状態にあるか否かを判定することによって、車体振動を効果的に検出することができる。 【0040】また、本実施の形態に係る電気自動車の制御装置によれば、Iqの振動が所定の振動状態にあると判定された場合に、トルク指令値T*を所定低減値T’*まで低減させるトルク指令値低減・回復手段31bを備えるため、同期モータ10の出力軸からディファレンシャルギア80およびドライブシャフト90を介して駆動輪100へと至るトルクの伝達系(ねじれ共振系)の共振を抑制することができ、結果的に車体振動を抑制することができる。 【0041】さらに、本実施の形態に係る電気自動車の制御装置によれば、振動判定手段34は、Iqの振幅が連続的に所定値I0を超え、かつ、連続的に所定値I0を超えた回数が所定回数N0を超えたか否かによって、Iqの振動が所定の振動状態に達したか否かを判定するため、入力電流の振動が所定の振動状態に達したか否か、ひいては、車体振動が発生したか否かを簡易かつ正確に検出することができる。 【0042】さらにまた、本実施の形態に係る電気自動車の制御装置によれば、Iqの振動が所定の振動状態にないと判定された場合に、低減されたトルク指令値T*を漸次回復させるトルク指令値低減・回復手段31bを備えるため、Iqの振動が所定の振動状態にない場合、すなわち車体振動が無視できる程度のレベルに達した場合には、速やかに同期モータ10の出力トルクを増加させることができる。従って、車体振動を抑制しながら高い加速性能を発揮することができる。 【0043】なお、本実施の形態に係る電気自動車の制御装置においては、指令値低減手段および指令値回復手段として、トルク指令値低減・回復手段31bを採用したが、これに限定されるものではなく、指令値低減手段として電流指令値低減手段を、指令値回復手段として電流指令値回復手段を採用することもできる。 【0044】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、電動機へ入力される入力電流の振動状態の変化を検出することによって、車体振動を効果的に検出することができる。また、電動機へ入力される入力電流の振動が所定の振動状態にあると判定された場合に、トルク指令値または電流指令値を所定値まで低減させる指令値低減・回復手段を備えるため、電動機の出力軸から駆動輪へと至るトルクの伝達系(ねじれ共振系)の共振を抑制することができ、結果的に車体振動を効果的に抑制することができる。 【0045】請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果を奏するのは勿論のこと、入力電流の振動が所定の振動状態にあるか否か、ひいては、車体振動が発生したか否かを簡易かつ正確に検出することができる。 【0046】請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の効果を奏するのは勿論のこと、入力電流の振動が所定の振動状態にない場合、すなわち車体振動が無視できる程度のレベルに達した場合には、速やかに電動機の出力トルクを増加させることができる。従って、車体振動を抑制しながら高い加速性能を発揮することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005348 【氏名又は名称】富士重工業株式会社 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿一丁目7番2号
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| 【出願日】 |
平成13年9月21日(2001.9.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090033 【弁理士】 【氏名又は名称】荒船 博司 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−102105(P2003−102105A) |
| 【公開日】 |
平成15年4月4日(2003.4.4) |
| 【出願番号】 |
特願2001−289615(P2001−289615) |
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