| 【発明の名称】 |
作業機械 |
| 【発明者】 |
【氏名】小見山 昌之 【住所又は居所】神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内
【氏名】吉松 英昭 【住所又は居所】神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内
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| 【要約】 |
【課題】ハイブリッド駆動による省エネルギ運転と、発電機兼電動機のみによる排気ガスゼロ運転を作業状況に応じて使い分けることができること。
【解決手段】本油圧ショベルは、エンジン10の出力軸にクラッチ14を介して接続された油圧ポンプ13と、この油圧ポンプ10を経由して接続され、発電機動作又は電動機動作を行う発電機兼電動機11と、これにより発電された電力を蓄えるバッテリ12と、発電機兼電動機11の動作状態に応じてクラッチ14の断続制御を行う制御装置31とを備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下部走行体上に上部旋回体が搭載され、この上部旋回体に作業用アタッチメントが設けられてなる作業機械において、原動機と、原動機の出力軸にクラッチを介して接続された回転軸を有し、下部走行体、上部旋回体及び作業用アタッチメントの少なくともいずれかを動かすための液圧アクチュエータを駆動する液圧ポンプと、液圧ポンプの回転軸に接続され、発電機動作又は電動機動作を行う発電機兼電動機と、発電機兼電動機に電気的に接続された蓄電装置と、制御装置とを備え、制御装置は、発電機兼電動機が原動機の出力と液圧ポンプの必要動力との関係に応じて発電機動作と電動機動作のうちのいずれかの動作を行うハイブリッドモードと、発電機兼電動機が電動機動作のみを行う電動機モードとを有し、モード切換操作により、ハイブリッドモードに切り換えられた場合には、クラッチを接続状態とするとともに、上記出力が上記必要動力よりも大きいときには、発電機兼電動機を発電機動作させて、この発電機兼電動機で発電された電力を蓄電装置に蓄えさせ、上記出力が上記必要動力よりも小さいときには、蓄電装置に蓄えられた電力を発電機兼電動機に供給して、この発電機兼電動機を電動機動作させ、かつ、電動機モードに切り換えられた場合には、クラッチを切断状態とするとともに、蓄電装置に蓄えられた電力を発電機兼電動機に供給して、発電機兼電動機を電動機動作させるように制御することを特徴とする作業機械。 【請求項2】 制御装置は、ハイブリッドモードにおいて、蓄電装置の蓄電量が設定値を超えたときに、電動機モードに切り換えるように制御することを特徴とする請求項1記載の作業機械。 【請求項3】 クラッチは、外力が作用するまでは接続状態とされ、外力が作用したときに切断状態とされるネガティブ作動型のクラッチであることを特徴とする請求項1又は2記載の作業機械。 【請求項4】 クラッチは、一方向にのみ回転を伝えるワンウエイクラッチであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の作業機械。 【請求項5】 下部走行体、上部旋回体及び作業用アタッチメントの少なくともいずれかを動かすための駆動用電動機を備え、この駆動用電動機に発電機兼電動機からの電力又は上記蓄電装置からの電力を供給するように構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の作業機械。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、原動機と電動機とを動力源とするショベル、クローラクレーン、ホイールクレーン等の作業機械に係り、詳しくは油圧と電気とで動力伝達するハイブリッド作業機械に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、省エネルギの要請から、油圧ショベル等の作業機械の動力システムとして、原動機と発電機兼電動機とによるいわゆるハイブリッド作業機械が種々開発されている(実開平5-48501号公報、特開平9-224354号広報参照)。これらのハイブリッド作業機械は、いずれも原動機とこの原動機に直結した発電機兼電動機とを備えており、原動機の出力に余裕があるときには、原動機で発電機兼電動機を回転して発電させ、この発電された電力をバッテリに充電しておく。そして、原動機の出力が不足したときには、バッテリに蓄えておいた電力を発電機兼電動機に供給することで、原動機の出力の不足分を補うものである。したがって、原動機自体を小型化しても、非ハイブリッド機と同様の作業を行うことができた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、現在の油圧ショベルの作業現場は多様化しており、なかでも都市型ショベルと呼ばれる中小型機では、後端半径を車幅内に納めることにより後方を気にせず旋回できる後方小旋回型に移行し、狭所での機動性を有するようになった。このため、住宅街における下水工事等、一般住民や家屋の間近で作業を行うケースが増え、排気ガスによる住民や植木等への影響が大きくなった。さらに、トンネル内での作業、屋内に入っての解体作業等、排気ガスが充満するような現場もあり、その排気ガスの処理に換気用のファンを設置するなどの配慮が必要になっている。かかる状況下、ハイブリッド作業機械は、非ハイブリッド機と比べると排気ガス量を少なくすることができるが、排気ガスを完全になくすことはできない。 【0004】なお、特開平9-278371号公報に開示された技術では、原動機と発電機とによるハイブリッド作業機械の構成をとっているが、この発電機への電力供給はバッテリ又は外部電源からとられている。このバッテリ駆動の場合には、排気ガスは全くなくなるものの、バッテリの放電可能時間によってその稼働時間が制約される。また、外部電源駆動の場合には、電気コードによってその行動範囲が制約される。これらの制約から、実際に、バッテリ駆動等の作業機械を上記原動機と発電機兼電動機とによるハイブリッド作業機械に代替することは困難であった。 【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ハイブリッド駆動による省エネルギ運転と、発電機兼電動機のみによる排気ガスゼロ運転とを作業状況に応じて使い分けできる作業機械を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、下部走行体上に上部旋回体が搭載され、この上部旋回体に作業用アタッチメントが設けられてなる作業機械において、原動機と、原動機の出力軸にクラッチを介して接続された回転軸を有し、下部走行体、上部旋回体及び作業用アタッチメントの少なくともいずれかを動かすための液圧アクチュエータを駆動する液圧ポンプと、液圧ポンプの回転軸に接続され、発電機動作又は電動機動作を行う発電機兼電動機と、発電機兼電動機に電気的に接続された蓄電装置と、制御装置とを備え、制御装置は、発電機兼電動機が原動機の出力と液圧ポンプの必要動力との関係に応じて発電機動作と電動機動作のうちのいずれかの動作を行うハイブリッドモードと、発電機兼電動機が電動機動作のみを行う電動機モードとを有し、モード切換操作により、ハイブリッドモードに切り換えられた場合には、クラッチを接続状態とするとともに、上記出力が上記必要動力よりも大きいときには、発電機兼電動機を発電機動作させて、この発電機兼電動機で発電された電力を蓄電装置に蓄えさせ、上記出力が上記必要動力よりも小さいときには、蓄電装置に蓄えられた電力を発電機兼電動機に供給して、この発電機兼電動機を電動機動作させ、かつ、電動機モードに切り換えられた場合には、クラッチを切断状態とするとともに、蓄電装置に蓄えられた電力を発電機兼電動機に供給して、発電機兼電動機を電動機動作させるように制御することを特徴とするものである。 【0007】上記構成によれば、原動機と液圧ポンプとの間にクラッチが介在され、モード切換操作により、ハイブリッドモードに切り換えられた場合には、このクラッチが接続状態とされるとともに、原動機の出力が液圧ポンプの必要動力よりも大きいときには、液圧ポンプ経由で伝達される原動機の回転力により該発電機兼電動機で発電されて、この発電電力が蓄電装置に蓄えられ、原動機の出力が液圧ポンプの必要動力よりも小さいときには、蓄電装置に蓄えられた電力が発電機兼電動機に供給されて、上記原動機の回転力に加えて、この発電機兼電動機で液圧ポンプがアシスト駆動されるので、原動機と発電機兼電動機とのハイブリッド駆動で省エネルギ運転がなされる(以下、ハイブリッド運転という)。 【0008】一方、モード切換操作により、電動機モードに切り換えられた場合には、上記クラッチが切断状態とされ、蓄電装置に蓄えられた電力が発電機兼電動機に供給されて、この発電機兼電動機のみで液圧ポンプが駆動される(以下、電動機運転という)。この電動機運転では、原動機が停止されると排気ガスが全くでなくなるので、トンネル内の工事や地下鉄工事等、閉鎖空間での使用に便宜である。また、低騒音であるので、住宅地や病院付近等での使用に便宜でもある。 【0009】さらに、自走式であるので、作業機械をトンネルから外に出したり、住宅地から離せば、それ自身の原動機で発電機兼電動機を駆動して蓄電装置に充電される。この充電が終了すれば、上記電動機運転が可能となる。 【0010】ところで、ハイブリッドモードにおいて、軽負荷作業が長時間継続すると、発電機兼電動機が発電機動作する状態が多くなり、蓄電装置への蓄電(充電)が進む。蓄電装置は、最大充電量(満充電)に近づくと、最大入力電力が低下してくる。原動機が定格出力を行った場合に液圧ポンプへの動力供給を行った後の余剰動力が蓄電装置に充電できなくなると、原動機は出力を落とさざるを得なくなる。原動機は定格出力付近が最も効率がよく、原動機の出力変動をさせることは、作業機械のシステム全体として効率低下につながる。そこで、請求項2記載の発明のように、制御装置は、ハイブリッドモードにおいて、蓄電装置の蓄電量が設定値を超えたときに、電動機モードに切り換えるように制御することとすれば、例えば蓄電装置が満充電状態の場合には、電動機モードに一時的に切り換えられ、クラッチが切断されて、原動機が停止され、液圧ポンプが蓄電装置のみによって駆動されるように切り換えられ、蓄電装置の蓄電量が減少すると、再度ハイブリッドモードに戻されることにより、原動機の出力変動を抑えて、その効率を低下させることがなくなるので、作業機械のシステム全体の高効率化が図られる。 【0011】請求項3記載の発明のように、クラッチは、外力が作用するまでは接続状態とされ、外力が作用したときに切断状態とされるネガティブ作動型のクラッチであることとすれば、ハイブリッド運転の場合には、クラッチの接続に動力を必要とせず、さらなる省エネルギ化が図られるようになる。 【0012】請求項4記載の発明のように、クラッチは、一方向にのみ回転を伝えるワンウエイクラッチであることとすれば、ハイブリッド運転の場合には、クラッチが接続状態となり、原動機を停止して発電機兼電動機で油圧ポンプを駆動する際にはその駆動力が原動機に伝達されないので、クラッチの接続や切断の操作にも動力も切換操作も不要となる。したがって、さらなる省エネルギ化が図られるとともに、操作がより簡単化される。 【0013】請求項5記載の発明のように、下部走行体、上部旋回体及び作業用アタッチメントの少なくともいずれかを動かすための駆動用電動機を備え、この駆動用電動機に発電機兼電動機からの電力又は上記蓄電装置からの電力を供給するように構成したこととすれば、例えば旋回動作を直接電動機で駆動したり、ブームシリンダを電動機駆動の油圧ポンプで駆動することで、より一層の省エネルギ化が図られるとともに、作業機械の駆動方法が多様化される。 【0014】 【発明の実施の形態】(実施形態1)図1はクローラ式油圧ショベルの全体構成を示す図であって、作業機械の一例としての油圧ショベルの車体は、下部走行体1と、上部旋回体2とより構成されており、この上部旋回体2の前部には掘削用アタッチメント(作業用アタッチメント)3が起伏自在に装着されている。 【0015】下部走行体1は、左右のクローラフレーム4及びクローラ(いずれも片側のみ図示)5からなり、両側クローラ5が、左右の走行用油圧モータ7により個別に回転駆動されて走行する。 【0016】上部旋回体2は、旋回フレーム8、キャビン9等からなり、旋回フレーム8に、原動機としてのエンジン10と、このエンジン10によって油圧ポンプ13経由で駆動される発電機兼電動機11と、蓄電装置としてのバッテリ12等が設置されている。 【0017】掘削用アタッチメント3は、ブーム17、上記油圧ポンプ13からの圧油により伸縮動作してブーム17を起伏させるブームシリンダ18と、アーム19と、このアーム19を回動させるアームシリンダ20と、バケット21と、このバケット21を回動させるバケットシリンダ22とを具備している。 【0018】図2は本発明の実施形態1に係るクローラ式油圧ショベルの駆動系及び制御系を示すブロック図であるが、本図は後述する実施形態2と共通のものであるため、実施形態2のみにおける構成要素(符号31h)をも含んでいる。なお、同図中、実線は油圧系統、破線は電気系統を示している。 【0019】ここでは、エンジン10の出力軸にクラッチ14を介して各油圧アクチュエータ(旋回及び左右走行用油圧モータ6,7、ブーム、アーム、バケット各シリンダ18,20,22)を駆動する油圧ポンプ13の回転軸が接続されており、さらにこの油圧ポンプ13の回転軸に発電機兼電動機11が接続されている。 【0020】クラッチ14は、その制御装置(後述)とともに本発明の特徴をなすもので、このクラッチ14の接続状態を維持する場合には外部からの動力又は人力を必要とせず、切断状態とする場合にのみ外部からの動力又は人力を必要とするネガティブ作動型のクラッチ、例えばバネの力によってクラッチが接続し、油圧によって切断する方式である。或いは、一方向にのみ回転を伝えるワンウエイクラッチである。したがって、クラッチ14の接続操作においては動力又は人力が不要であるので、その分だけ省エネルギが図られる。さらに、上記ワンウエイクラッチの場合には、接続と切断の操作自体も不要となり、操作がより簡単化される。 【0021】発電機兼電動機11は、発電機動作又は電動機動作を行うものであって、クラッチ14を切断状態としてこの発電機兼電動機11のみで油圧ポンプ13を駆動可能な出力(トルク)を発生できるものである。 【0022】発電機兼電動機11とバッテリ12との間には制御装置31を電気的に介在させているが、この制御装置31は、オペレータによる操作が可能なモード切換スイッチ30aを備えており、発電機兼電動機11がエンジン10の出力と油圧ポンプ13の必要動力との関係に応じて発電機動作と電動機動作のいずれかの動作を行うハイブリッドモードと、発電機兼電動機11が電動機動作のみを行う電動機モードとを記憶するメモリ31aと、上記モード切換スイッチ30aの操作内容を判断する判断回路31bと、この判断回路31bでモード切換スイッチ30aの操作によってハイブリッドモードへ切り換えられたと判断された場合には、切断指令信号を発することなくクラッチ14の接続状態を維持するとともに、エンジン10を定格出力で稼働させ、後述する比較回路31fによる比較結果に応じて発電機兼電動機11の回転により発電された電力をバッテリ12に充電するか、或いは、バッテリ12に蓄えられた電力を発電機兼電動機11に供給してこの発電機兼電動機11を回転させ、かつ、モード切換スイッチ30aの操作によって電動機モードに切り換えられたと判断した場合には、切断指令信号を発することによりクラッチ14を切断状態するとともに、エンジン10を停止(ゼロ出力)させ、バッテリ12に蓄えられた電力を発電機兼電動機11に供給してこの発電機兼電動機11を回転させるように、上記発電機兼電動機11の動作切換を行う動作切換回路31cとを備えている。なお、モード切換スイッチ30aは終了動作を行うための終了モードをも操作可能であり、判断回路31bがモード切換スイッチ30aの操作によって終了モードに切り換えられたと判断された場合には、動作切換回路31cは終了動作を行うようになっている。 【0023】また、油圧ポンプ13は、エンジン10の出力よりも大きい最大動力を有し、その必要動力を検出するために油圧ポンプ13の吐出圧を検出する圧力センサ30bを備えており、エンジン10は、その出力(トルク)を検出するためにエンジン10の回転数を検出する回転計30cを備えている。 【0024】さらに、上記制御装置31は、回転計30cの検出値からエンジン10の出力を計算する出力計算回路31dと、圧力センサ30bの検出値から油圧ポンプ13の必要動力を計算する必要動力計算回路31eと、両回路31d,31eによる計算値を差分してその正負を判断する比較回路31fと、比較回路31fで上記差分が負、つまり、油圧ポンプ13の必要動力がエンジンの出力よりも大きいと判断した場合には、発電機兼電動機11を電動機動作させ、上記差分に相当する電力分だけバッテリ12から電力供給して油圧ポンプ13をアシスト駆動し、上記差分が正、つまり、油圧ポンプ13の必要動力がエンジン10の出力よりも小さいと判断した場合には、発電機兼電動機11を発電機動作させ、上記差分に相当する電力分だけ発電し、この発電電力をバッテリ12に充電するように発電機兼電動機11の入出力電力を制御する入出力制御回路31gとを備えている。 【0025】油圧ポンプ13からの圧油は、各油圧アクチュエータ6,7,…ごとに設けられたコントロールバルブ(ここでは一括して図示している。)32を介して各油圧アクチュエータ6,7,…に供給され、このコントロールバルブ32によって各油圧アクチュエータ6,7,…の作動速度、トルク、作動方向が制御されるようになっている。33は油圧ポンプ13によって吸入され、コントロールバルブ32から排出される作動油を貯留するためのタンクである。 【0026】なお、上記制御装置31の各回路31b〜31gは、ハードウエアでもソフトウエアでも構成できる。例えば、図示しないROMに記憶しておいたコンピュータプログラムを、図示しないCPUに適宜読み出して実行させることで具現化することができる。 【0027】図3は本実施形態1の動作のフローチャートである。以下、同図を参照しつつ、本実施形態1の動作をハイブリッド運転と電動機運転とに分けて説明する。 【0028】(ハイブリッド運転)オペレータがモード切換スイッチ30aをハイブリッドモードに切換操作すると(ステップS1)、ハイブリッド運転が開始されるが、このとき制御装置31の判断回路31bは、まずメモリ31aの記憶内容を参照し、ハイブリッドモードと電動機モードのいずれが入力されたか、或いは、終了モードが入力されたかを判断する(ステップS2)。そして、ハイブリッドモードが入力されたと判断した場合には、動作切換回路31cから切断指令信号が発せられることがないので、クラッチ14は接続状態を維持する(ステップS3)。この場合、エンジン10が稼働され、これにより油圧ポンプ13が駆動されるとともに、発電機兼電動機11が駆動される。 【0029】すると、油圧ポンプ13はタンク33から作動油を吸引してコントロールバルブ32を経由して各油圧アクチュエータ6,7,…に圧油として供給し、この圧油によって各油圧アクチュエータ6,7,…を作動させる。各油圧アクチュエータ6,7,…の作動によって、各ショベル動作(掘削、走行、旋回)が行われる。各油圧アクチュエータ6,7,…からの戻り油はコントロールバルブ32からタンク33に戻る。 【0030】そして、圧力センサ30bは油圧ポンプ13の吐出圧を検出し(ステップS5)、この検出値から油圧ポンプ13の必要動力が必要動力計算回路31eで計算され(ステップS6)。同時に、回転計30cはエンジン10の回転数を検出し(ステップS7)、この検出値からエンジン10の出力が出力計算回路31dで計算される(ステップS8)。これらの計算結果の差分を比較回路31fで求めてその正負を比較し(ステップS9,S10)、上記差分が正であれば、油圧ポンプ13がエンジン10の定格出力以下の負荷で運転されていると判断する(ステップS10でYES)。この判断結果に従って、入出力制御回路31gは、発電機兼電動機11を発電機として動作させ、発生した交流電力(上記差分に相当)を図示しない電力変換器で直流に変換してバッテリ12に充電する(ステップS11)。 【0031】一方、比較回路31fは、上記差分が負であれば、油圧ポンプ13がエンジン10の定格出力を超える負荷を要求していると判断する(ステップS10でNO)。この判断結果に従って、入出力制御回路31gは、発電機兼電動機11を電動機に切り換えて動作させ、上記定格出力を超える負荷を補うようにするが、そのための電力(上記差分に相当)はバッテリ12の蓄電エネルギで賄う(ステップS12)。 【0032】そして、上記ステップS1の直前に戻り、ステップS2で電動機モードが入力されたと判断されたときは下記発電機運転に入り、また終了モードが入力されたと判断されたときは終了動作するが、それまでは、各ステップS1〜S3,S5〜S12を繰り返す。 【0033】このようにして、ハイブリッド運転では、エンジン10を定格出力付近の高出力で安定して使用できるため、エンジン10は常にその効率のよい領域で使用できる。 【0034】(電動機運転)オペレータがモード切換スイッチ30aを電動機モードに切換操作すると(ステップS1)、電動機運転が開始されるが、このとき制御装置31の判断回路31bは、まずメモリ31aの記憶内容を参照し、ハイブリッドモードと電動機モードのいずれが入力されたか、或いは、終了モードが入力されたかを判断する(ステップS2)。そして、電動機モードが入力されたと判断した場合には、制御装置31の動作切換回路31cからの切断指令信号が発せられ、これによりクラッチ14は切断状態とされ、エンジン10は停止される(ステップS4)。この場合、動作切換回路31cは、発電機兼電動機11を電動機として動作させるが、そのための電力はバッテリ12の蓄電エネルギで賄う(ステップS12)。 【0035】そして、上記ステップS1の直前に戻り、ステップS2でハイブリッドモードが入力されたと判断されたときは上記ハイブリッド運転に入り、また終了モードが入力されたと判断されたときは終了動作するが、それまでは、各ステップS1,S2,S4,S12を繰り返す。 【0036】このようにして、電動機運転では、発電機兼電動機11のみによって油圧ポンプ13を駆動させ、油圧系統を上記と全く同様に動作させるので、これにより各ショベル動作(掘削、走行、旋回)が行われ、十分な作業能力を発揮させることができる。 【0037】以上説明したように、本実施形態1では、エンジン10と油圧ポンプ13との間の接続状態を維持又は切断可能なクラッチ14を介在させたので、クラッチ14で上記接続状態を維持することでエンジン10と発電機兼電動機11とのハイブリッド運転で省エネルギ運転が可能となるとともに、クラッチ14で上記接続状態を切断することで発電機兼電動機11のみによって油圧ポンプ13を駆動する電動機運転が可能となる。この電動機運転では、エンジン10を停止しているので、排気ガスが全くでなくなり、トンネル内の工事や地下鉄工事等、閉鎖空間での使用に便宜である。また、低騒音であるので、住宅地や病院付近等での使用に便宜でもある。 【0038】さらに、本実施形態1の油圧ショベルは自走式であるので、油圧ショベルをトンネルから外に出したり、住宅地から離せば、それ自身のエンジン10で発電機兼電動機11を駆動してバッテリ12に充電することができる。この充電が終了すれば、上記電動機運転が可能となる。 【0039】(実施形態2)ところで、ハイブリッドモードにおいて、軽負荷作業が長時間継続すると、発電機兼電動機11が発電機動作する状態が多くなり、バッテリ12への充電が進む。バッテリ12は、満充電に近づくと、最大入力電力が低下してくる。エンジン10が定格出力を行った場合に油圧ポンプ13への動力供給を行った後の余剰動力がバッテリ12に充電できなくなると、エンジン10は出力を落とさざるを得なくなる。エンジン10は定格出力付近が最も効率がよく、エンジン10の出力変動をさせることは、油圧ショベルのシステム全体として効率低下につながる。 【0040】そこで、本実施形態2では、制御装置31は、ハイブリッドモードにおいて、バッテリ12の蓄電量(充電量)が設定値(しきい値)を超えたときに、電動機モードに切り換えるように制御するモード切換回路31hを付加することとした(図1参照)。なお、上記モード切換回路31hは、上記実施形態1の各回路31b〜31gと同様に、ハードウエアでもソフトウエアでも構成できる。バッテリ12の充電量は、制御装置31にもともと備わっているバッテリ12との接続端子における端子電圧と入出力電流との積を累積的に加算することによって検出できる。電圧センサ、電流センサは図示しない。その他の構成は上記実施形態1と同様である。 【0041】図4は本実施形態2の動作のフローチャートである。以下、同図を参照しつつ、本実施形態2の動作をハイブリッド運転と電動機運転とに分けて説明する。なお、ここでは、バッテリ12の充電量のしきい値として、所定値1,2の2種類が用意されているが、所定値1<所定値2であるものとする。また、最初のループを認識するためのFLAG1と、上記所定値1,2のいずれを適用するかを判断するためのFLAG2とがそれぞれ設定される。 【0042】(ハイブリッド運転)電源投入により、初期値としてFLAG1=OFF、FLAG2=OFFが設定される(ステップS30)。オペレータがモード切換スイッチ30aをハイブリッドモードに切換操作すると(ステップS31)、ハイブリッド運転が開始されるが、このとき制御装置31の判断回路31bは、まずメモリ31aの記憶内容を参照し、ハイブリッドモードと電動機モードのいずれが入力されたか、或いは、終了モードが入力されたかを判断する(ステップS32)。ここでは、ハイブリッドモードが入力されたと判断される。 【0043】ついで、モード切換回路31hは、FLAG2がONか否かを判断するが(ステップS33)、初期設定のまま(FLAG2=OFF)であるので、バッテリ12の充電量(バッテリ容量)が所定値2よりも小さいか否かが判断される(ステップS34)。そして、バッテリ12の充電量が所定値2よりも大きいと判断された場合には(ステップS34でNO)、動作切換回路31cから切断指令信号が発せられ、クラッチ14が切断される。エンジン10は停止のままである(ステップS36)。ついで、FLAG1=ONか否かが判断されるが(ステップS37)、最初のループ(FLAG1=OFF)であるので、ステップS38に進み、ここでFLAG1=ONとされる。そして、発電機兼電動機11が電動機として駆動され(ステップS49)、上記ステップS31の直前に戻る。 【0044】ついで、ステップS31〜S34,S36を繰り返すと、今回はステップS37でFLAG1=ONと判断されるので、FLAG2=ONとされる(ステップS39)。その後は、上記実施形態1のステップS5〜S12と同様のステップを実行する(ステップS42〜S49)。 【0045】再びステップS31,S32を経由してステップS33に戻ると、今回はFLAG2=ONであるので、バッテリ12の充電量(バッテリ容量)が所定値1よりも小さいか否かが判断される(ステップS35)。 【0046】ここで、バッテリ12の充電量が所定値1よりも大きいと判断された場合には(ステップS35でNO)、動作切換回路31cから切断指令信号が発せられ、クラッチ14が切断されたままで、かつエンジン10が停止されたまま(ステップS36)、上記ステップS37,S39,S42〜49が実行される。 【0047】一方、ステップS35においてバッテリ12の充電量が所定値1よりも小さいと判断された場合には(ステップS35でYES)、動作切換回路31cから切断指令信号が発せられないので、クラッチ14は接続状態とされるとともに、エンジン10が稼働され(ステップS40)、FLAG2=OFFに維持されたまま、FLAG1=ONとされる(ステップS41)。 【0048】そして、上記ステップS42〜S49が実行され、上記ステップS31の直前に戻り、ステップS32で電動機モードが入力されたと判断されたときは下記電動機運転に入り、また終了モードが入力されたと判断されたときは終了動作するが、それまでは、各ステップS31〜S49を繰り返す。 【0049】一方、上記ステップS34においてバッテリ12の充電量が所定値2よりも小さいと判断された場合には(ステップS34でYES)、動作切換回路31cから切断指令信号が発せらないので、クラッチ14は接続状態とされるとともに、エンジン10が稼働され(ステップS40)、FLAG2=OFFに維持されたまま、FLAG1=ONとされる(ステップS41)。その後は、上記ステップS42〜S49を実行する。 【0050】なお、最初のループでFLAG1=OFFと設定したのは、上記ステップS34又はS35でハイブリッドモードから発電機モードに切り換わった場合、最初のループであれば、最初のループで発電機モードが入力された場合(後述)と同様に、まだエンジン10が停止されたままであり、油圧ポンプ13が駆動されておらず、回路に油圧がたっていないことから、ステップS42〜S47をバイパスさせて直接発電機兼電動機11で電動機動作を行わせるようにするためである。 【0051】そして、ステップS39でFLAG1=ONとしたのは、発電機モードでの次のループでは、発電機兼電動機11によって油圧ポンプ13が駆動されているので、回路に油圧がたっており、ステップS42〜S47を経由させることができるからである。 【0052】また、ステップS41でFLAG1=ONとしたのは、ハイブリッドモードでは、最初のループにおいても、エンジン10によって油圧ポンプ13が駆動されているので、回路に油圧がたっており、ステップS42〜S47を経由させることができるからである。ただし、ステップS41でFLAG1=OFFとしてもよく、その場合にはステップS38でFLAG1=ONとされる。 【0053】(電動機運転)電源投入により、初期値としてFLAG1=OFF、FLAG2=OFFが設定される(ステップS30)。オペレータがモード切換スイッチ30aを電動機モードに切換操作すると(ステップS31)、電動機運転が開始されるが、このとき制御装置31の判断回路31bは、まずメモリ31aの記憶内容を参照し、ハイブリッドモードと電動機モードのいずれが入力されたか、或いは、終了モードが入力されたかを判断する(ステップS32)。ここで、電動機モードが入力されたと判断した場合には、制御装置31の動作切換回路31cからの切断指令信号が発せられ、これによりクラッチ14は切断状態とされるが、エンジン10は停止されたまま(ステップS36)、最初のループ(ステップS37,S38,S49)が実行される。 【0054】そして、ステップS31に戻り、ステップS32でハイブリッドモードが入力されたと判断されたときは上記ハイブリッド運転に入り、また終了モードが入力されたと判断されたときは終了動作するが、それまでは、各ステップS31,S32,S36,S37,S39〜S49を繰り返す。 【0055】以上のように、本実施形態2によれば、クラッチ14を切断中(エンジン10停止、FLAG2=ON)では、モード切換回路31hは、バッテリ12の充電量と所定値1との大小比較を行い、クラッチ14の接続中(エンジン10稼働中、FLAG2=OFF)では、モード切換回路31hは、バッテリ12の充電量と所定値2との大小比較を行う。これにより、バッテリ12の充電量の判断におけるヒステリシス機能が備わる。そして、モード切換回路31hの比較結果に応じて、動作切換回路31が動作し、バッテリ12の充電量が小さい場合には、クラッチ14を接続状態とし、大きい場合にはクラッチ14を切断状態とする。 【0056】したがって、ハイブリッドモードでの運転中に、例えばバッテリ12が満充電状態の場合には、このモード切換回路31hにより強制的に電動機モードに切り換えられ、動作切換回路31cによりクラッチ14が切断されて、エンジン10が停止され、油圧ポンプ13がバッテリ12のみによって駆動されるように切り換えられ、バッテリ12の充電量が減少すると、再度ハイブリッドモードに戻されることにより、エンジン10の出力変動を抑えて、その効率を低下させることがなくなるので、油圧ショベルのシステム全体の高効率化が図られる。 【0057】(実施形態3)図5は本発明の実施形態3に係るクローラ式油圧ショベルの駆動系及び制御系を示すブロック図である。なお、同図中、実線は油圧系統、破線は電気系統を示している。以下、主に上記実施形態1,2と異なる要素について説明し、重複説明を極力なくすものとする。 【0058】ここでも、エンジン10の出力軸に、上記実施形態1と同様のクラッチ14を介して各油圧アクチュエータ(旋回及び左右走行用油圧モータ6,7、ブーム、アーム、バケット各シリンダ18,20,22)を駆動する油圧ポンプ13の回転軸が接続されており、さらにこの油圧ポンプ13の回転軸に発電機兼電動機11が接続されている。 【0059】しかし、本実施形態3では、上記実施形態1,2とは異なり、駆動用電動機の一例としての、旋回駆動用の旋回電動機40と、旋回電動機40の回転を減速する旋回減速機41と、旋回電動機用制御装置42とを備えている。そして、バッテリ12の蓄電エネルギにより旋回電動機40を駆動することで、この旋回電動機40の出力軸に接続された旋回減速機41を介して上部旋回体2(図1参照)を旋回動作させるようにしている。 【0060】この場合、上部旋回体2の旋回駆動に際して、一旦油圧エネルギに変換する必要がないため、介在する機器が少なくなり、その分だけエネルギの損失も少なくなる。また、旋回電動機用制御装置41により、制動時に旋回電動機40を回生作動させることで、運動エネルギを電力に変換してバッテリ12に蓄積することができる。この回生作動により、一層の省エネルギを図ることができる。 【0061】また、本実施形態3では、上記実施形態1,2とは異なり、駆動用電動機の他の例としての、ブーム駆動用のブーム電動機45と、ブーム駆動用シリンダ18にのみ圧油を供給するブーム用油圧ポンプ46と、ブーム電動機用制御装置47とを備えている。そして、バッテリ12の蓄電エネルギによりブーム電動機45を駆動することで、このブーム電動機45の出力軸に接続されたブーム油圧ポンプ46を駆動し、ブーム駆動用シリンダ18を伸縮動作させるようにしている。 【0062】この場合、ブーム駆動用シリンダ18の伸縮駆動に際して、一旦油圧エネルギに変換しているが、その電動機がブーム専用であるため、回転方向、回転速度を図示しないブーム用操作レバーの操作量、負荷に応じて制御することで必要な動力だけをブーム電動機45から出力することができる。したがって、微操作時等に余分なエネルギを発生させなくてもよくなり、その分だけエネルギの損失も少なくなる。 【0063】また、ブーム下げ時あるいは制動時には、ブーム用油圧ポンプ46は油圧モータとして作動し、ブーム電動機45を回転させるので、ブーム電動機用制御装置47は、このときブーム電動機45を発電機として回生作動させることで、運動エネルギを電力に変換してバッテリ12に蓄積することができる。この回生作動により、一層の省エネルギ化を図ることができる。 【0064】以上説明したように、本実施形態3では、旋回電動機40やブーム電動機45を備え、これらに発電機兼電動機11からの電力又はバッテリ12からの電力を供給することで、より一層の省エネルギ化を図るとともに、油圧ショベルの駆動方法を多様化させることができる。 【0065】なお、上記実施形態1〜3では、作動液として圧油を使用し、これに対応して液圧ポンプとして油圧ポンプ13を使用し、液圧アクチュエータとして油圧アクチュエータを使用しているが、作動液としてその他の液体、例えば水等を使用することもできる。 【0066】また、上記実施形態1,2では、制御装置31の判断回路31bにより、ハイブリッドモードか電動機モードかの判断に加えて、終了動作を行うための終了モードをも判断させているが、この終了動作は別途設けたスイッチ等により行うようにしてもよい。また、上記実施形態1,2では、比較回路31fにより行う、エンジン10の出力と油圧ポンプ13の必要動力との差分の正負判断から、入出力制御回路31gにより、発電機兼電動機11が発電機動作、或いは、電動機動作を行うように制御しているが、エンジン10の出力が所定の設定回転数から高速側にあるのか、或いは、低速側にあるのかを判断し、エンジン10の速度が所定値に近づくように発電機兼電動機11の制御を行うこととしてもよい。 【0067】また、上記実施形態2では、バッテリ12の充電量のしきい値を2個として、ヒステリシスを設けたが、ヒステリシスを特に必要としないときは、しきい値は1つであってもよい。 【0068】また、上記実施形態1〜3では、エンジン10、クラッチ14、油圧ポンプ13及び発電機兼電動機11の順に連結してタンデム配置としているが、必ずしもこのような配置とする必要はなく、例えば図6に示すように、油圧ポンプを複数化してエンジン10、クラッチ14、発電機兼電動機11及び油圧ポンプ13,13の順に連結してタンデム配置したり、図7に示すように、パワーディバイダ50を用いて発電機兼電動機11及び油圧ポンプ13,13をパラレル配置としてもよい。また、クラッチ14を複数化すれば、さらに多様な配置とすることができる。 【0069】また、上記実施形態1〜3では、原動機としてエンジン10を用いたが、この代わりにガスタービンを用いてもよい。また、蓄電装置としてバッテリ12の代わりに電気2重層コンデンサ(商品名ウルトラキャパシタ)を用いたり、或いは、これとバッテリとを併用することとしてもよい。 【0070】また、上記実施形態1〜3では、クラッチ14を切断する際にのみ動力等を加えるネガティブ作動型のワンウエイクラッチとしているが、場合によっては、この逆にクラッチ14を接続する際にのみ動力を加えるようにしてもよく、さらにはクラッチ14に常時、動力を加えておくこととしてもよい。 【0071】また、上記実施形態3では、旋回動作を電動機駆動としているが、他のアクチュエータを電動機駆動としてもよい。また、ブーム動作を電動/油圧駆動としているが、他のアクチュエータを電動/油圧駆動としてもよい。 【0072】また、上記実施形態1〜3では、作業機械の一例として油圧ショベルを説明したが、本発明の適用範囲はこれに限られず、本発明をクローラクレーン、ホイールクレーン等の他の作業機械にも同様に適用できるのはもちろんである。 【0073】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、クラッチで原動機と液圧ポンプとの接続状態を維持することで、原動機と発電機兼電動機とのハイブリッド駆動での省エネルギ運転であるハイブリッド運転ができるようになるとともに、クラッチで上記接続状態を切断することで発電機兼電動機によって液圧ポンプを駆動する運転である発電機運転ができるようになる。この発電機運転では、原動機からの排気ガスが全くでなくなるので、トンネル内の工事や地下鉄工事等、閉鎖空間での使用に便宜である。また、低騒音であるので、住宅地や病院付近等での使用に便宜でもある。 【0074】さらに、自走式であるので、作業機械をトンネルから外に出したり、住宅地から離せば、それ自身の原動機で発電機兼電動機を駆動して蓄電装置に充電でき、この充電が終了すれば、発電機兼電動機による運転ができるようになる。 【0075】請求項2記載の発明によれば、例原動機の出力変動を抑えて、その効率を低下させることがなくなるので、作業機械のシステム全体の高効率化を図ることができる。 【0076】請求項3記載の発明によれば、ハイブリッド運転の場合には、クラッチの接続に動力を必要とせず、さらなる省エネルギ化を図ることができる。 【0077】請求項4記載の発明によれば、ハイブリッド運転の場合には、クラッチが接続状態となり、原動機を停止して発電機兼電動機で駆動する際にはその駆動力が原動機に伝達されないので、クラッチの接続や切断の操作にも動力も切換操作も不要となる。したがって、さらなる省エネルギ化を図ることができるとともに、操作をより簡単化することができる。 【0078】請求項5記載の発明によれば、例えば旋回動作を直接電動機で駆動したり、ブームシリンダを電動機駆動の油圧ポンプで駆動することで、より一層の省エネルギ化を図ることができるとともに、作業機械の駆動方法を多様化することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000246273 【氏名又は名称】コベルコ建機株式会社 【住所又は居所】広島県広島市安佐南区祇園3丁目12番4号
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| 【出願日】 |
平成13年6月22日(2001.6.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067828 【弁理士】 【氏名又は名称】小谷 悦司 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−9308(P2003−9308A) |
| 【公開日】 |
平成15年1月10日(2003.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−189465(P2001−189465) |
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