| 【発明の名称】 |
電動車両用モータの始動確認装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山下 忠基 【住所又は居所】熊本県菊池郡大津町大字平川1500番地 本田技研工業株式会社熊本製作所内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】電動車両の動力部組立中にモータの始動を確認するための装置において、モータ電極上へ移動して電気的に接触するスライド接点を、予め電源側へ接続して上記動力部の外方へ配置するとともに、駆動部材により上記動力部上へ進退自在に設けたことを特徴とする電動車両用モータの始動確認装置。 【請求項2】上記スライド接点を上記駆動部材側へ支点支持させて上記モータ回転軸方向へ揺動自在にしたことを特徴とする請求項1に記載した電動車両用モータの始動確認装置。 【請求項3】上記モータ電極は、上記モータのケース外に設けられている回転部材の近傍かつこの回転部材とケースの間に位置するとともに、上記スライド接点はモータ回転軸の軸直交方向からモータ電極上へ移動するように構成されていることを特徴とする請求項1の電動車両用モータの始動確認装置。 【請求項4】上記スライド接点は、上記モータ電極との接触部にタングステン鋼を設けたことを特徴とする請求項1の電動車両用モータの始動確認装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、電動車両の動力部組立工程において、モータの始動確認を行うために用いられる始動確認装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図1において、電動車両の動力部1を組立てる工程途中で、動力部1のケースであるパワーユニットケース2内に収容されている電動車両用の動力源であるモータ3の始動確認をする場合、仮想線で示すカプラー4の電線5に設けられた端子6をネジ7でモータ3のモータ電極8へ取付け、カプラー1を図示しない始動装置へ接続してモータ3の回転を確認するようになっている。モータ電極8はモータ3のモータ回転軸10により回転される回転部材11の下方に配置されている。なお、カプラー4を含む電線ユニットは動力部の組立工程最終段階で取付けられるものであり、上記始動確認段階では臨時に取付けられる。 【0003】 【発明の解決しようとする課題】ところで、上記のような始動確認方法の場合、動力部の組立工程の途中で臨時にカプラー4を含む電線ユニットを取付けて結線して始動確認し、その後これを取り外す必要があるので、面倒であり手間がかかる。そこで、より効率的な始動確認装置が望まれるところであり、本願はこの要請を実現するものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本願発明に係る電動車両用モータの始動確認装置は、電動車両の動力部組立中にモータの始動を確認するための装置において、モータ電極上へ移動して電気的に接触するスライド接点を、予め電源側へ接続して上記動力部の外方へ配置するとともに、駆動部材により上記動力部上へ進退自在に設けたことを特徴とする。 【0005】このとき、上記スライド接点を上記駆動部材側へ支点支持させて上記モータ回転軸方向へ揺動自在にすることができる。 【0006】また、上記モータ電極をモータのケース外に設けられている回転部材の近傍かつこの回転部材とケースの間に位置させるとともに、スライド接点をモータ回転軸の軸直交方向からモータ電極上へ移動させるように構成することもできる。 【0007】さらに、上記スライド接点の上記モータ電極との接触部にタングステン鋼を設けてもよい。 【0008】 【発明の効果】本願は、動力部の外方から予め電源側に接続されているスライド接点を駆動部材によりモータ上へ移動させてモータ電極と電気的に接続させることにより、モータの回転を確認し、その後スライド接点を後退させることにより、確認作業を終了する。このため、組立工程の途中における従来のような電線ユニットの着脱が不要となり、始動確認作業を効率化できる。 【0009】また、スライド接点を駆動部材側に対して支点によりモータ回転軸方向へ揺動自在に取付けることにより、モータ電極の高さに精度上の高低が生じていても確実に接続できる。 【0010】さらに、スライド接点をモータ回転軸の軸直交方向からモータ電極上へ移動させるように構成すると、モータ電極が回転部材の近傍かつ回転部材とモータのケースとの間に位置していても、回転部材とモータ電極の隙間からスライド接点を進退させることができる。 【0011】さらにまた、スライド接点にタングステン鋼を設けると、耐摩耗性を向上させて、耐久性を向上できる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて一実施例を説明する。図1は動力部の組立工程における平面図、図2は組立工程における動力部の側面図、図3は始動確認装置のスライド接点側部分の斜視図、図4はスライド接点とモータ電極の接続を示す図である。 【0013】まず、図1,2において、動力部1のパワーユニットケース2内部には、モータ3、変速軸13,14、出力軸兼補助入力軸15等が収容されている。このパワーユニットケース2は、図2に示すように、組立台16上のボス17に支持され、かつ組立途中で後述する始動確認装置18によりモータ3の始動確認が行われる。この始動確認作業場所はパワーユニットケース2の全体を上方から被さる箱形で上面が透明な防護ケース19で覆われ、この防護ケース19で覆われないうちは始動確認装置18のスイッチがONにならないようになっている。なお、以下の説明において、上下方向は図2、前後左右方向は図1における各図示状態を基準とする。 【0014】モータ3には、ボス形状のモータ電極8がモータケースを兼ねるパワーユニットケース2の表面へ突出し、その上端は回転部材11の下方近傍に位置している。モータ電極8はモータ3の内部へ電気的に接続され、モータ電極8へ供給される電力によりモータ3を駆動回転させてモータ回転軸10を回転させるようになっている。モータ回転軸10はモータ3の出力軸であり、その一端はパワーユニットケース2の上方に突出し、その突出端部に回転部材11が一体回転するように取付けられている。 【0015】パワーユニットケース2の外方には始動確認装置18が配置される。始動確認装置18は、支柱20上にエアシリンダ21が設けられ、このエアシリンダ21の伸縮アーム22の先端に設けられたジョイント23にプラス(+)及びマイナス(−)側の各スライド接点24が支点軸25により図の上下方向へ揺動自在に取付けられている。図3に明らかなように、ジョイント23には電線26が延出し、それぞれの一端はスライド接点24へ接続され、他端は図示しない電源へ接続される。 【0016】図2及び図4に示すように、スライド接点24はエアシリンダ21により、モータ電極8の上へモータ回転軸10の軸直交方向から略水平に進退し、始動確認作業中には、回転部材11の下方かつモータ電極8の上へ側方から移動し、終了すると側方へ後退してパワーユニットケース2の外へ出る。 【0017】図3及び図4に示すように、スライド接点24はモータ電極8の上端面へ接触する。モータ電極8には、前述した端子4を取付けるためのネジ穴9が形成されている。また、図4に示すようにスライド接点24の接触部は部分的にタングステン鋼27が設けられ、この部分がモータ電極8へ接触する。 【0018】また、スライド接点24の先端側はテーパー面28になっており、かつスライド接点24はモータ回転軸方向である上下方向へ揺動自在であり、接点スプリング29により図4の反時計回り方向へ揺動付勢されるので、テーパー面28の上下部間の幅である寸法Dの範囲内で、モータ電極8の上端にバラつきがある場合でも良好な接触及び接点圧を確保するようになっている。 【0019】すなわち、スライド接点24を矢示方向へ前進させると、モータ電極8の上端位置が高い場合でもテーパー面28の乗り上げにより、支点軸26を中心に図4の時計回り方向へ揺動してバラつきを吸収しながらモータ電極8へ接触する。また、モータ電極8の上端位置が低い場合は、接点スプリング29により図4の反時計回り方向へ揺動して接触を確保する。 【0020】次に、本実施例の作用を説明する。動力部1の組立中にてモータ3の始動確認する場合は、図2,3において、エアシリンダ21の伸縮アーム22を伸ばして、スライド接点24を回転部材11下方のモータ電極8上へ側方から前進させ、図4に示すようにタングステン鋼29をモータ電極8へ接触させる。 【0021】これによりモータ3が回転するので、モータ3の始動確認ができる。確認後は、スライド接点24を後退させれば、直ちに次工程へ移ることができる。したがって、従来のような手間のかかる電線ユニットの着脱を不要にして始動確認を迅速に行うことができ、作業効率を向上させる。 【0022】また、側方よりスライド接点24を進退させるので、モータ電極8が回転部材11の下方に位置して、上方からの接点を接触させることができない構造の場合でも始動確認作業が可能になる。 【0023】しかも、支点軸25の支持によりスライド接点24が上下に揺動するので、モータ電極8の上下高さがバラついてもこれを吸収して確実に接触させることができる。そのうえ、接触部にタングステン鋼27を設けたので耐摩耗性が向上し、スライド接点24の耐久性が向上する。 【0024】図5は別実施例を示し、この例では、スライド接点24の接触部である先端側が下方へ張り出す張り出し部30をなし、その前後方向は前側が前上がり傾斜、後ろ側が後ろ上がり傾斜する互いに逆向きの斜面31,32になっている。また、張り出し部30の最下面となる接触部33からスライド接点24の水平部下面34までの高さをH1をなす。 【0025】さらに、モータ電極8の上端が周壁部35の上端よりも低くなっていて、モータ電極8の上端からパワーユニットケース2の周壁部35の上端までの高さをH2とすると、H1>H2であり、周壁部35の上端とスライド接点24の水平部下面34との間に絶縁用のクリアランスCが形成されるようになっている。 【0026】このようにすると、モータ電極8の上端が周壁部35の上端よりも低くなっていても、電流遮断状態にしたスライド接点24の進退時に、斜面31,32により案内されて支点軸26を中心に揺動して周壁部35を通過できるので、このような構造でも確実に作業できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社 【住所又は居所】東京都港区南青山二丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成13年6月20日(2001.6.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089509 【弁理士】 【氏名又は名称】小松 清光
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| 【公開番号】 |
特開2003−9302(P2003−9302A) |
| 【公開日】 |
平成15年1月10日(2003.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−186999(P2001−186999) |
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