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【発明の名称】 電子装備部品の取付構造
【発明者】 【氏名】伯方 俊樹
【住所又は居所】広島県東広島市吉川工業団地3番11号 株式会社日本クライメイトシステムズ内

【氏名】山本 和弘
【住所又は居所】広島県東広島市吉川工業団地3番11号 株式会社日本クライメイトシステムズ内

【氏名】岡本 忠
【住所又は居所】広島県東広島市吉川工業団地3番11号 株式会社日本クライメイトシステムズ内

【氏名】米原 真司
【住所又は居所】広島県東広島市吉川工業団地3番11号 株式会社日本クライメイトシステムズ内

【氏名】福岡 史成
【住所又は居所】広島県東広島市吉川工業団地3番11号 株式会社日本クライメイトシステムズ内

【要約】 【課題】インストルメントパネル本体6の内方に空調装置2を設け、該空調装置2とフロアトンネルTとの間に車載テレビ用のチューナ5を配設する電子装備部品の取付構造において、チューナ5補修時の作業性を向上させるとともに、車両組立時の取付作業性を良好なものとする。

【解決手段】チューナ5にブラケット30、31を取り付ける一方、空調ユニット4にそのケーシング底壁部20aから垂下するチューナ取付部32、33を形成し、該チューナ取付部32、33にブラケット30、31を車体後側からビス34,34により締結する。チューナ5の車幅方向両側に位置するインストルメントパネル本体6の縦壁部の下端をフロアトンネルTの上壁部よりも上方に位置付け、該縦壁部の下側に乗員の足下空間と連なる空間部50,50を設ける。チューナ5の補修時には、車体後側から前記ビス34,34による締結状態を解除し、チューナ5を前記空間部50から取り出す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両のインストルメントパネル内方に空調装置を配設し、該空調装置のケーシングとフロアパネルとの間に電子装備部品を配設するようにした電子装備部品の取付構造において、前記電子装備部品は、前記空調装置のケーシングの底壁部に設けられた取付部に空調装置の車体後側または車幅方向一側の少なくとも一方から締結され、前記電子装備部品の車体後側または車幅方向一側の少なくとも一方には電子装備部品を取り出すための空間部が設けられていることを特徴とする電子装備部品の取付構造。
【請求項2】 請求項1において、前記空調装置は車幅方向の略中央部に位置し、前記空間部は、電子装備部品の車幅方向一側に設けられていることを特徴とする電子装備部品の取付構造。
【請求項3】 請求項1または2のいずれかにおいて、前記空調装置のケーシングの底壁部には熱交換器の凝縮水を排出するためのドレン部が設けられ、前記ドレン部は前記電子装備部品の車体前側に位置付けられていることを特徴とする電子装備部品の取付構造。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つにおいて、前記電子装備部品は、前記取付部に対し車体後側から締結され、前記空調装置のケーシングには、その車体後側の下部に後席乗員用の空調エアダクトが接続される接続部が設けられ、前記取付部は、前記接続部よりもケーシングの車幅方向外側に位置付けられていることを特徴とする電子装備部品の取付構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のインストルメントパネル内に配置される電子装備部品の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般に、車両のインストルメントパネルの内方には、車室へ調和空気を供給するための空調装置が配設されるとともに、この空調装置とフロアパネルとの間に例えば車載テレビ用のチューナ等の電子装備部品が配設されている。このものでは、フロアパネルによって形成されるフロアトンネルの上壁部に電子装備部品を取り付けるようにしている。
【0003】また、前記インストルメントパネルと空調装置とを車体に搭載する前にモジュール化しておき、車体組立ラインにおいてインストルメントパネルモジュールとして車室に搬入して位置決めし、固定するようにすることで、車両の組立工数の削減を図るものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記前者の従来例のように電子装備部品を車体に直接取り付けるものにおいて、該電子装備部品を先に車体に取り付けてからインストルメントパネルモジュールを搭載する場合では、位置決めを行う際に空調装置の下部に設けたドレン部等と電子装備部品とが干渉し易く、一方、モジュールを先に搭載してから電子装備品を取り付ける場合では、空調装置とフロアトンネルとの間は狭いことから電子装備部品の取付作業が困難となり、これらいずれの場合でも車両の組立工数を十分に削減することができない。
【0005】また、前記のように電子装備部品を車体に直接取り付けるようにすると、電子装備部品の取付構造を車体組立ラインでの組み付け性を優先した構造とせざるを得ず、電子装備部品の補修時の脱着作業性が極めて悪くなってしまう。
【0006】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インストルメントパネル内方の空調装置とフロアパネルとの間に電子装備部品を配設するものにおいて、その配設構造に工夫を凝らして、車両の組立工数の削減と電子装備部品の補修作業性の向上とを両立させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、本発明の解決手段では、空調ユニットのケーシングの底壁部に電子装備部品を固定するための取付部を設け、電子装備部品をその車体後側または車幅方向一側の少なくとも一方から取り出せるようにした。
【0008】具体的には、請求項1の発明では、車両のインストルメントパネル内方に空調装置を配設し、該空調装置のケーシングとフロアパネルとの間に電子装備部品を配設するようにした電子装備部品の取付構造を前提とする。そして、前記電子装備部品を、前記空調装置のケーシングの底壁部に設けられた取付部に空調装置の車体後側または車幅方向一側の少なくとも一方から締結し、前記電子装備部品の車体後側または車幅方向一側の少なくとも一方には電子装備部品を取り出すための空間部を設ける構成とする。
【0009】この構成によれば、まず、電子装備部品が空調装置のケーシングの底壁部に設けられた取付部に締結固定されるので、電子装備部品と空調装置とを一体化してから車体へ搭載することができ、車両の組立工数を削減できる。
【0010】一方、電子装備部品の補修時には、空調装置の車体後側または車幅方向一側の少なくとも一方から電子装備部品の固定状態を解除することができるとともに、電子装備部品の車体後側または車幅方向一側の少なくとも一方に電子装備部品を取り出すための空間部が設けられているので、インストルメントパネル及び空調装置を車体から取り外すことなく、電子装備部品のみを容易に取り出すことができる。
【0011】すなわち、本発明によれば、電子装備部品と空調装置とを一体化してから車体に搭載することができるので、電子装備部品の締結及び取り出しを車体後側または車幅方向一側の少なくとも一方から行えるようにして補修時の作業性が良好な構造としても、車両組立時における電子装備部品の取付作業性が悪化することはない。
【0012】請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記空調装置を車幅方向の略中央部に位置させ、前記空間部を、電子装備部品の車幅方向一側に設けるものとする。
【0013】このことで、一般に空調装置の車幅方向両側に設けられている前席乗員の足下空間を利用して、電子装備部品を容易に取り出すことができる。
【0014】請求項3の発明では、請求項1または2のいずれかの発明において、前記空調装置のケーシングの底壁部に熱交換器の凝縮水を排出するためのドレン部を設け、該ドレン部を前記電子装備部品の車体前側に位置付けるものとする。
【0015】このことで、ドレン部は電子装備部品を締結する側及び取り出す側のいずれにも位置しないので、ドレン部によって電子装備部品の補修作業が阻害されることはない。
【0016】請求項4の発明では、請求項1〜3のいずれか1つの発明において、前記電子装備部品を、前記取付部に対し車体後側から締結するものとし、前記空調装置のケーシングには、その車体後側の下部に後席乗員用の空調エアダクトが接続される接続部を設け、前記取付部を、前記接続部よりもケーシングの車幅方向外側に位置付けるものとする。
【0017】このことで、インストルメントパネル内の空調装置から後席乗員へ調和空気を供給するものにおいて、電子装備部品の補修時には、後席乗員用の空調エアダクトを取り外すことなく車体後側から締結及び締結状態の解除作業を確認しながら行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】図1は、本発明に係る電子装備部品の取付構造を自動車のインストルメントパネル1に適用した実施形態を示し、このインストルメントパネル1とダッシュパネル(図示せず)との間、即ちインストルメントパネル1の内方に空調装置2が配設されている。該空調装置2は、車体左側(助手席側)に偏在した送風ユニット3と、車幅方向略中央部に配置され、送風ユニット3からの空調用空気を冷却した後、温度調節して車室に供給する空調ユニット4とからなる。
【0020】前記ダッシュパネルの下端には、そこから車体後方に延びるフロアパネルFが連なっていて、該フロアパネルFの車幅方向略中央部には、車室側へ膨出して車体前後方向に直線的に延びるフロアトンネルTが形成されている。そして、前記空調ユニット4とフロアトンネルTとの間には、詳細は後述するが、車載テレビ用のチューナ(電子装備部品)5が配設されており、この自動車の製造にあたっては、サブアッセンブリラインにおいて前記インストルメントパネル1に空調装置2及びチューナ5を取り付けてインストルメントパネルモジュールMとした後、車両組立ラインにおいてそのインストルメントパネルモジュールMを車室内に搬送してから車体に取り付ける。
【0021】前記インストルメントパネル1は、全体として、フロントガラス(図示せず)の下端近傍から乗員側へ延びる上壁部と、この上壁部の車体後縁部から下方へ延びる縦壁部とを有するインストルメントパネル本体6を備えている。該インストルメントパネル本体6の上壁部の下方には、該インストルメントパネル本体6を車体に支持するためのインパネメンバ7が配設されている。
【0022】前記空調装置2の送風ユニット3は、図2及び図3に示すように、樹脂製のケーシング10を有し、該ケーシング10の車体上部には空気取入部12が設けられる一方、下部には、前記空気取入部12に取り入れた空気を空調ユニット4へ送風するための送風部13が設けられている。送風部13には、遠心式多翼ファン及びファン駆動モータ14が配設されており、この送風部13からの空気はケーシング10の車体右側壁部における前側に形成された空気吹出口(図示せず)から前記空調ユニット4へ送り出されるようになっている。
【0023】前記空調ユニット4は、全体として上下方向に長い略矩形箱状に形成された樹脂製のケーシング20を備えており、図4に示すように、該ケーシング20の車体左側の壁部には前記送風ユニット3の空気吹出口に接続される空気導入口21が形成されている。この空調ユニット4内には、空気導入口21よりも車体後側に冷凍サイクルの一要素であるエバポレータ25がその空気通過面を略鉛直にして収容され、さらにその車体後方にはヒータコア26が収容されている。そして、前記空気導入口21から流入した空調用空気は、全量がエバポレータ25を通過した後、ヒータコア26を通過する量が設定されて調和空気となり、空調ユニットケーシング20の上端部に形成された上側吹出口28から車室上部に供給される一方、該ケーシング20の下端部の車幅方向略中央部に一体成形された接続ダクト(接続部)27から後席へ供給される。
【0024】前記接続ダクト27は、ケーシング20の車体後側壁部の下端近傍から車体後方へ向かって斜め下方に延びており、その下流端部がケーシング20の底壁部20aと略同じ高さに位置している。この接続ダクト27の下流端部には、図示しないが、後席乗員の足下近傍まで延びる後席乗員用の空調エアダクトが接続されている。
【0025】また、前記ケーシング底壁部20aの車体前端側には、前記エバポレータ25に発生した凝縮水を外部へ排出するためのドレン部28が設けられている。該ドレン部28は、底壁部20aからフロアトンネルTの上壁部に近接するように膨出してなり、その膨出部分の下端面の略中央部にケーシング20の内部と連通する排水通路28aの下流端が開口していて、図示しない排水パイプが接続されている。
【0026】前記チューナ5は、前記ドレン部28よりも車体後側に設けられており、全体として上下方向の寸法が比較的短く設定された略矩形箱状のもので、その上面がケーシング底壁部20aと略平行となるように配置されている。該ケーシング底壁部20aとフロアトンネルTの上壁部との離間距離は、チューナ5の上下方向の寸法よりも長く設定されていて、図5に示すように、チューナ5はケーシング底壁部20a側寄りでかつ該底壁部20aの車幅方向略中央部に対応する部位に位置付けられている。尚、チューナ5の車体後側には複数のカプラ29が設けられていて、図示しない配線が接続されるようになっている。
【0027】前記チューナ5は、その車体左側及び右側にそれぞれ配置されたブラケット30、31を介してケーシング20のチューナ取付部32、33に固定されている。まず、ブラケット30、31について説明すると、車体左側のブラケット30は、チューナ5の車体左側面と上面の左端側とに沿うようにL字状の断面を有するチューナ側板部30aと、このチューナ側板部30aの車体後端から車体左側へ直角に折り曲げられて略鉛直に延びる取付板部30bとからなり、前記チューナ側板部30aがその左側から図示しないボルトによってチューナ5に締結固定されている。また、車体右側のブラケット31も前記左側のブラケット30と同様に、チューナ5の車体右側面と上面の右端側とに沿うように形成されるチューナ側板部31aと該チューナ側板部31aの車体前端から車体右側へ直角に折り曲げられて略鉛直に延びる取付板部31bとからなり、チューナ側板部31aが図示しないボルトによりチューナ5に締結されている。前記左側ブラケット30及び右側ブラケット31の取付板部30b、31bには、後述するが、チューナ取付部32、33への固定の際にビス34,34が挿通する孔部31c、32cが形成されている。
【0028】一方、前記空調ユニット4の車体左側及び右側のチューナ取付部32、33は、それぞれ前記左側及び右側のブラケット30、31の取付板部30b、31bの車体後面に沿うようにケーシング底壁部20aから垂下して車幅方向に延びる矩形板状に形成されている。各チューナ取付部32、33は上下方向に長く、その下側は前記チューナ5の下端と略同じ高さまで延びており、また、車幅方向の寸法は取付板部30b、31bの同方向の寸法と略同じ長さとされていて、車幅方向両端部はその上端から下端に亘って互いに略平行に延びる直線状に形成されている。さらに、図5に示すように、チューナ5と接続ダクト27との車幅方向の寸法は略同じとされるとともに、それぞれが車幅方向略中央部に配置されているので、左側及び右側のチューナ取付部32、33は、接続ダクト27よりも車幅方向外側に位置している。
【0029】前記左側のチューナ取付部32の右端部は前記左側ブラケット30のチューナ側板部30aに近接しており、かつ前記ケーシング底壁部20aから垂下して全体的に車体前後方向に延びる縦リブ35に連繋している。また、前記右側のチューナ取付部33の左端部も同様に前記右側ブラケット31のチューナ側板部31aに近接しており、ケーシング底壁部20aから垂下する縦リブ36に連繋している。前記左側及び右側のチューナ取付部32、33の下端側には、前記ブラケット30、31の孔部30c、31cと合致する孔部32a、33aが形成されていて、この孔部32a、33aの車体前側にナット37,37(図4のみに示す)が固定されている。
【0030】従って、前記チューナ5の空調ユニット4への取り付けは、チューナ5にブラケット30、31を固定した後、該ブラケット30、31の取付板部30b、31bの車体前面をチューナ取付部32、33の車体後面に当接させて両者30、31、32、33の対応する孔部30c、31c、32a、33aをそれぞれ合致させた後、ビス34,34(図5のみに示す)を車体後方から孔部30c、31c、32a、33aへ挿通させてナット37,37に螺合させることにより行う。
【0031】前記空調ユニット4は車体上端側及び下端側がそれぞれ前記インパネメンバ7に固定される。詳しくは、空調ユニット4の上端側には、図3に示すように、空調ユニットケーシング20の車幅方向両側壁部からそれぞれ外方へ延出する一対の取付用フランジ41,41が設けられている。車体右側のフランジ41は、インパネメンバ7に設けられた空調ユニット支持ブラケット42に固定される一方、車体左側のフランジ41は、インパネメンバ7に直接、固定される。
【0032】また、前記インパネメンバ7における空調ユニット支持ブラケット42の取付部近傍には、そこから車体下方へ向かって空調ユニット4の下端近傍まで延びる車体右側の縦ブラケット43が設けられ、その下端部が空調ユニット4の車体右側の壁部に固定されている。一方、インパネメンバ7には、前記右側の縦ブラケット43と同様に左側の縦ブラケット44が設けられていて、その下端部が空調ユニット4の車体左側の壁部に固定されるようになっている。
【0033】さらに、この空調ユニットケーシング20には、ダッシュパネルに直接、固定される取付脚40が設けられている。この取付脚40は、ケーシング20の車体前側壁部の下端から車体左側へダッシュパネルに沿うように延出する板状のもので、その中央部分にダッシュパネルに設けられたスタッドボルトの挿通する取付孔が形成されている。
【0034】また、前記送風ユニット3は空気取入部12近傍と車体下端側とがそれぞれインパネメンバ7及び空調ユニット4に固定される。詳しくは、送風ユニットケーシング10における空気取入部12近傍には、その車幅方向両側壁部からそれぞれケーシング10の外方へ延出する一対の取付片45,45が設けられており、各取付片45がインパネメンバ7に直接、固定されている。一方、前記送風ユニット3の車体下端側には、図3に示すように、前記空調ユニットケーシング20の車体左側壁部から送風ユニット3側へ突出する突出片46の嵌入する嵌入孔47が設けられており、両者46、47が係合することで送風ユニット3が空調ユニット4に対して固定される。また、この送風ユニットケーシング10の下端部には、そこから車体下側へ延びる板状の取付脚48が設けられていて、前記空調ユニット4の取付脚40と同様にダッシュパネルに直接、固定されるようになっている。
【0035】次に、前記インストルメントパネル本体6、空調装置2及びチューナ5を車体に組み付ける手順について説明する。まず、サブアッセンブリラインにおいて、図2及び図3に示すように、インストルメントパネル本体6をその上壁部が下側となるように天地を反転させた状態で固定しておき、その上方から空調ユニット4を搭載する。すなわち、空調ユニット4の左右のフランジ41,41を、それぞれインパネメンバ7及び空調ユニット支持ブラケット42に重合させてボルト及びナットにより固定するとともに、ケーシング20の車体下端部を左右の縦ブラケット43、44に固定する。
【0036】その後、前記送風ユニット3を空調ユニット4と同様に上方からインパネメンバ7に載置し、取付片45,45をそれぞれインパネメンバ7及び空調ユニット4の車体左側フランジ41に重合させて、ボルト及びナットにより固定するとともに、突出片46を嵌入孔47に嵌入させる。
【0037】前記の如くして空調装置2をインストルメントパネル本体6に搭載した後、チューナ5を空調ユニット4に取り付ける。すなわち、まず、空調装置2の場合と同様に、チューナ5をインストルメントパネル本体6の上方ないし車体後方に位置付け、そこから前記左側及び右側のブラケット30、31の取付板部30b、31bがそれぞれケーシング20のチューナ取付部32、33の車体後側に重合するように移動させ、対応する孔部30c、31c、32a、33aをそれぞれ合致させる。その後、空調装置2の車体後側からビス34,34を孔部30c、31c、32a、33aに挿通させてチューナ取付部32、33のナット37、37に螺合させる。
【0038】この際、インストルメントパネル本体6をサブアッセンブリラインにおいて反転させているので、チューナ5の取付作業スペースを十分に確保することができる。また、ビス34,34の締結を空調ユニット4の車体後側から行うので、作業者が締結個所と向かい合った状態で容易に作業することができる。
【0039】そして、前記インストルメントパネル本体6、空調装置2及びチューナ5が一体化されたインストルメントパネルモジュールMは、図示しないが、車両組立ラインにおいて自動搭載ロボットによって、ドアの開口部から車室に搬送され、空調装置2の取付脚40、48の取付孔にダッシュパネルのスタッドボルトが挿通され、その後、取付脚40、48を締結する一方、インストルメントパネル1の所定個所を車体に締結する。しかる後、空調ユニットケーシング20下部の接続ダクト27に後席乗員用の空調エアダクトを接続する。
【0040】このインストルメントパネルモジュールMを車体へ搭載する際、フロアトンネルTの上壁部には、上述した従来例のようにチューナやその取付ブラケット等が配設されていないので、空調ユニット4の例えばドレン部28がチューナ等と干渉することはなく、搭載作業を容易に行うことができる。また、前記チューナ5をサブアッセンブリラインでインストルメントパネル本体6と一体化してから車体に搭載することにより、車両組立時における前記チューナ5の取付作業を効率良く行うことができ、このことで、車両組立工数を十分に削減できる。
【0041】次に、前記チューナ5が故障した場合に、修理工場等において該チューナ5を補修する手順を説明する。まず、フロアトンネルTの上壁部を車室側から覆うように設けられたセンタコンソール(図示せず)を取り外して、チューナ5を締結しているビス34,34及び配線を車体後側から外した後、図5に二点鎖線で示すようにチューナ5の上端がチューナ取付部32、33の下端よりも下方に位置するまでチューナ5全体を移動させる。こうすると、チューナ5の車幅方向両側面がそれぞれインストルメントパネル本体6の縦壁部の下側から運転席の足下空間及び助手席の足下空間に臨むようになり、チューナ5をいずれかの足下空間に引き出すことができる。
【0042】すなわち、インストルメントパネル本体6の縦壁部におけるチューナ5の車幅方向両側に位置する部分の下端とフロアトンネルTの上壁部との上下方向の寸法を、チューナ5の同方向の寸法よりも若干、広く設定しており、このことで、前記の如く下方に移動させたチューナ5の車幅方向両側に乗員の足下空間と連なる空間部50,50が形成されることになり、この空間部50,50からチューナ5を容易に取り出すことができる。尚、このチューナ5を取り出すための空間部50,50は、チューナ5の車体左側または右側のいずれか一方のみに設けるようにしてもよい。
【0043】また、インストルメントパネル本体6の縦壁部の下端は、組み付けられた状態にあるチューナ5の下端よりも下方に位置するように設定されており、このことで、組み付け状態にあるチューナ5が車室に露出することはない。
【0044】一方、前記取り外したチューナ5を再び取り付ける場合または新品を取り付ける場合には、まず、チューナ5を前記運転席または助手席の足下空間のいずれかに位置付けてから前記空間部50より前記ケーシング20の底壁部20aとフロアトンネルTの上壁部との間に挿入する。その後、チューナ5を上方へ移動させてブラケット30、31の孔部30c、31cとチューナ取付部32、33の孔部32a、33aとをそれぞれ合致させ、車体後側からビス34,34により締結し、カプラ29に配線を接続する。
【0045】したがって、この実施形態によれば、インストルメントパネル本体6内方に設けた空調装置2とフロアトンネルTとの間にチューナ5を配設する場合に、チューナ5を空調ユニット4のケーシング20の底壁部20aに設けたチューナ取付部32、33に対し締結するので、チューナ5をインストルメントパネル本体6と一体化してから車体へ搭載することができ、このことで、車両の組立工数を十分に削減できる。
【0046】一方、そのチューナ5のチューナ取付部32、33に対する締結を空調ユニット4の車体後側から行うとともに、チューナ5の車幅方向両側に乗員の足下空間と連なる空間部50,50を設けるようにしたので、チューナ5の補修時には、インストルメントパネル本体6及び空調装置2を取り外すことなく、チューナ5の締結状態を解除できるとともに、そのチューナ5を乗員の足下空間へ向けて容易に取り出すことができる。つまり、この実施形態によれば、チューナ5の取付構造を補修作業が容易に行える構造としながら、車両組立時におけるチューナ5及び空調装置2の取付作業性を良好にすることができる。
【0047】また、前記チューナ取付部32、33の孔部32a、33aを前記後席乗員用の空調エアダクトが接続される接続ダクト27よりもケーシング20の車幅方向外側に位置付けているので、チューナ5の補修時にはビス34,34の締結作業及び締結解除作業を作業者が確認しながら行うことができ、加えて、そのときのチューナ5の脱着を車幅方向から行うようにしているので、前記空調エアダクトを取り外すことなくスムーズに補修作業を行うことができる。
【0048】また、前記ドレン部28を空調ユニット4の車体前端側に収容されたエバポレータ25の直下方に設けて、そのドレン部28の車体後側にチューナ5を配設したので、凝縮水を効率良く排出させることができるとともに、そのドレン部28によってチューナ5の補修作業性が悪化することはない。
【0049】(他の実施形態)尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他の種々の実施形態を包含するものである。すなわち、前記実施形態では、チューナ5の締結を車体後側から行うようにしているが、これに限らず、チューナ5のブラケット30、31の取付板部30b、31b及び空調ユニット4のチューナ取付部32、33を車体前後方向に延びるように形成し、車幅方向一側から両者を締結するようにしてもよい。また、チューナ5の取り出しは、該チューナ5の車体後側の空間部、即ち空調ユニット4の接続ダクト27とフロアトンネルTの上壁部との間の空間部から車体後方へ引き出すようにしてもよい。
【0050】また、前記実施形態では、電子装備部品としてチューナ5を取り付けるようにしているが、これに限らず、エンジンコントロールユニットやエアバッグ装置のセンサ等を取り付けるようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に係る電子装備部品の取付構造によると、車両のインストルメントパネル内方に空調装置を配設し、該空調装置のケーシングとフロアパネルとの間に電子装備部品を配設するようにしたものにおいて、電子装備部品を、前記空調装置のケーシングの底壁部に設けられた取付部に締結するので、電子装備部品と空調装置とを一体化してから車体に組み付けることができ、車両の組立工数を削減できる。一方、前記電子装備部品を空調装置の車体後側または車幅方向一側の少なくとも一方から締結するものとし、前記電子装備部品の車体後側または車幅方向一側の少なくとも一方に電子装備部品を取り出すための空間部を設けたので、電子装備部品の補修作業時には、インストルメントパネル及び空調装置を車体から取り外すことなく、電子装備部品のみを容易に取り出すことができる。
【0052】請求項2記載の発明によると、空調装置を車幅方向の略中央部に位置させ、空間部を電子装備部品の車幅方向一側に設けたので、乗員の足下空間を利用して、電子装備部品を容易に取り出すことができる。
【0053】請求項3記載の発明によると、空調装置のケーシングの底壁部にドレン部を設け、該ドレン部を電子装備部品の車体前側に位置付けたので、ドレン部によって電子装備部品の脱着作業が阻害されることはない。
【0054】請求項4記載の発明によると、電子装備部品を車体後側から締結するものとし、空調装置のケーシングの車体後側に後席乗員用の空調エアダクトが接続される接続部を設ける場合に、取付部を接続部よりも車幅方向外側に位置付けたので、電子装備部品の補修時には車体後側から締結作業及び締結状態の解除作業を確認しながら行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000152826
【氏名又は名称】株式会社日本クライメイトシステムズ
【住所又は居所】広島県東広島市吉川工業団地3番11号
【出願日】 平成14年2月18日(2002.2.18)
【代理人】 【識別番号】100077931
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 弘 (外7名)
【公開番号】 特開2003−237418(P2003−237418A)
【公開日】 平成15年8月27日(2003.8.27)
【出願番号】 特願2002−39617(P2002−39617)