| 【発明の名称】 |
車両用指針計器 |
| 【発明者】 |
【氏名】土屋 裕志 【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会社デンソー内
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| 【要約】 |
【課題】表示部を実像としてではなく反射虚像として運転者に視認させることにより、従来の表示盤においては設置が困難であった場所に表示部を表示して、車両用指針計器の小型化を図ることである。
【解決手段】表示盤2に反射部であるリフレクタ3を設け、且つ表示盤2の外周側にリフレクタ3に対向して各表示部41〜44を配置した。さらに、リフレクタ3と各表示部41〜44との位置関係を、リフレクタ3上に結像する各表示部41〜44の反射虚像41a〜44aを運転者が視認可能であるように設定した。これにより、従来のコンビネーションメータ1においては各表示部の設置が困難である部分に各表示部41〜44の反射虚像41a〜44a結像させることができる、言い換えると、この部分を表示スペースとして活用することができるので、コンビネーションメータ1の小型化を図ることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転者が直接視認可能に配置された第1の表示盤と、前記第1の表示盤の裏面側に配設されて外部からの電気信号に応じて指針軸を回動させるムーブメントと、前記第1の表示盤の表面側に延出する前記指針軸の先端部に支持された指針とを備え、前記指針が前記第1の表示盤の表面側に沿って回動する車両用指針計器において、前記第1の表示盤上に設けられた反射部と、前記第1の表示盤の外周側に前記反射部に対向して配置された表示部とを備え、前記反射部上に結像される前記表示部の反射虚像を運転者が視認可能であるように前記反射部および前記表示部を配置したことを特徴とする車両用指針計器。 【請求項2】 前記表示部を発光表示させるための光源を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用指針計器。 【請求項3】 前記指針の前方(運転者側)に第2の表示盤を設け、前記第2の表示盤には前記指針に対応した目盛部、数字部および文字部の少なくとも1つが形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用指針計器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両、たとえば自動車、二輪車等に採用するに適した車両用指針計器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の車両用指針計器においては、運転者が直接視認可能に配置された第1の表示盤の裏面側に指針軸を回動させるムーブメントを配置し、指針軸を表示盤の表面側に延出させ、指針軸の先端部に指針を取付けて表示盤の表面に沿って回動させている。さらに、表示盤上には、車両の作動状態を運転者に知らせるための各種表示部等が設けられ、必要に応じて、たとえば正常な状態の時には消灯し、何らかの異常が発生した時には点灯発光する等して運転者に対して注意を促している。一般に、これらの表示部は、表示盤裏面側に設置されているムーブメントとの干渉を避けて指針回動範囲の外側、すなわち指針に対応して略円弧状に配置された目盛、数字等の外側に設置されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】近年、車両用指針計器に対する小型化の要求から、上述の表示部を指針回動範囲内、すなわち指針に対応して略円弧状に配置された目盛、数字等の内側に設置することが検討されている。しかし、この部分においては、面積的にムーブメントが大部分を占めており、ムーブメントとの干渉を避けつつ設置すると上述の目盛、数字等に接近し過ぎて視認性が低下するおそれがあり、表示部を指針回動範囲内に設置することは困難であった。 【0004】そこで、本発明は、このようなことに対処するため成されたものであり、その目的は、表示部を実像としてではなく反射虚像として運転者に視認させることにより、従来の表示盤においては設置が困難であった場所に表示部を表示して、車両用指針計器の小型化を図ることである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するため、以下の技術的手段を採用する。 【0006】本発明の請求項1に記載の車両用指針計器は、運転者が直接視認可能な第1の表示盤上に設けられた反射部と、第1の表示盤の外周側に反射部に対向して配置された表示部とを備え、反射部上に結像される表示部の反射虚像を運転者が視認可能であるように反射部および表示部を配置する構成とした。これにより、目盛盤およびカバーの運転者側表面を凹面状とした。これにより、表示盤上の従来は表示部の設置が困難であった場所に、表示部の反射虚像を結像して運転者に視認させることができるので、車両用指針計器の小型化を実現することができる。 【0007】本発明の請求項2に記載の車両用指針計器では、表示部を発光表示させるための光源を備える構成とした。これにより、車両内の明るさの如何に拘わらずに表示部の反射虚像の良好な視認性を維持できる。 【0008】本発明の請求項3に記載の車両用指針計器は、指針の前方(運転者側)に第2の表示盤を設け、この第2の表示盤には、指針に対応した目盛部、数字部および文字部の少なくとも1つが形成されている構成とした。これにより、指針の前面側および後面側の両方に2つの表示盤を配置することでより立体的な表示が得られるので、斬新な見映えの車両用指針計器を実現できる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明による車両用指針計器を自動車用コンビネーションメータに適用した場合を例に図面に基づいて説明する。 【0010】図1は、本発明の一実施形態による車両用指針計器であるコンビネーションメータ1の断面図であり、図2のI−I線断面図である。 【0011】図2は、コンビネーションメータ1の正面図である。 【0012】コンビネーションメータ1は、自動車の運転席前方の運転者から視認可能な位置に配設されて自動車の走行速度を表示すると共に、走行距離あるいは各種警告表示等の情報を表示している。コンビネーションメータ1は、外部からの電気信号である車速信号に応じて指針軸6aを回動させるムーブメント6を備え、指針軸6aの先端部に支持された指針7を第2の表示盤である目盛盤9の裏面に沿って回動させることによって、自動車の走行速度を指示している。また、走行距離、各種警告等の情報は、第1の表示盤である表示盤2に表示される。 【0013】運転者が直接視認可能に配置された第1の表示盤としての表示盤2は、樹脂あるいは金属から略円盤状に形成されている。本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1においては、ポリカーボネート樹脂により形成されている。表示盤2の中央部には、後述する指針軸6aを表示盤2前方(運転者側、図1における左側)に延出させるための貫通孔2aが設けられている。また、表示盤2の中央部は、貫通孔2aと略同心上且つ表示盤2前方(運転者側)に突出する角錐台状に形成されている。本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1においては、四角錐台状に形成されている。この四角錐台の四つの斜面2bには、反射部であるリフレクタ3がそれぞれ設けられている。このリフレクタ3は、滑らかな鏡面状の表面を有する材質、たとえば、表面を鏡面状に仕上げたアルミニウム板からなり、斜面2bに接着等により固定されている。また、リフレクタ3を、ポリカーボネート樹脂からなる斜面2bにメッキあるいは金属蒸着処理を施すことにより形成しても良い。 【0014】表示盤2等の構成部品を収容するケース12は、樹脂等から略円筒状に形成されている。表示盤2の外周側であるケース12の内壁面12aには、反射部である四つのリフレクタ3に対向して配置された四つの表示部が設けられている。これら四つの表示部は、燃料タンク(図示せず)内の残存燃料量が少なくなったことを知らせる燃料警告部41、前照灯がハイビーム状態であることを知らせるハイビームインジケータ42(図示せず)、バッテリ電圧が低下したことを知らせるバッテリ電圧インジケータ43、ドアの施錠が不完全、いわゆる半ドア状態を知らせるドア不完全施錠警告部44(図示せず)から構成されている。各表示部41〜44は、透明あるいは半透明の樹脂から形成され、図2に示す反射虚像41a〜44aの図形が印刷あるいはホットスタンプ等を施す、すなわち、これらの図形部分のみを無塗装状態とすることにより形成されている。また、ケース12には、図1に示すように、これら四つの表示部の背面側に各表示部41〜44を発光表示させるための光源である発光ダイオード51〜54が各表示部41〜44に対応して設けられている。ここで、各表示部41〜44と、リフレクタ3との位置関係は、各発光ダイオード51〜54から発して各表示部41〜44を透過した光が、図1中における矢印で示すように進み、リフレクタ3上で反射して運転者の目に向かって進むように、すなわち、運転者がリフレクタ3上に結像される各表示部41〜44の反射虚像41a〜44aを視認可能なように設定されている。また、ケース12の内壁面12aおよび各表示部41〜44の印刷あるいはホットスタンプ部は、光沢無しの黒色となっている。これにより、運転者がコンビネーションメータ1、つまり表示盤2を視認した場合、各発光ダイオード51〜54消灯時には、リフレクタ3は全面が黒色、すなわち表示盤2は黒色に視認される。一方、各発光ダイオード51〜54のいずれかが点灯すると、点灯した各表示部41〜44が発光表示され、その反射虚像41a〜44aが視認される。図2においては、各表示部41〜44の各発光ダイオード51〜54がすべて点灯された状態を示している。また、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1では、各表示部41〜44の反射虚像41a〜44aは、ムーブメント6の外周形状、すなわち図2中における破線の内側に位置している。 【0015】ところで、従来のコンビネーションメータにおいては、表示盤2の図2中における破線の内側の部分には、ムーブメントがあるために、各表示部41〜44を設けることができなかった。一方、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1では、表示盤2の中央部にリフレクタ3を設け、且つ表示盤2の外周側にリフレクタ3に対向して各表示部41〜44を配置し、リフレクタ3上に結像する各表示部41〜44の反射虚像41a〜44aを運転者に視認させる構成とした。これにより、従来は利用できなかった図2中における破線の内側の部分を表示スペースとして活用することができるので、コンビネーションメータ1の小型化を図ることができる。 【0016】表示盤2の裏面側には、外部からの電気信号(本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1においては車速信号)に応じて指針軸6aを回動させるムーブメント6が配置されている。ムーブメント6の指針軸6aは、表示盤2の貫通孔2aを通して表示盤2の前方(図1における左側)に延出され、その先端部には、表示盤2の表面に沿って回動する指針7が固定されている。また、ムーブメント6は、表示盤2の裏面側に配置されるプリント基板11上に実装されている。 【0017】指針7は、透明な材料、たとえばアクリル樹脂等から形成されている。また、指針7には、指針7を運転者が視認可能なように発光表示させるための光源である発光ダイオード8が取付けられている。すなわち、発光ダイオード8は、指針7と一体に回動する。 【0018】表示盤2の前方(運転者側、図1における左側)且つ指針7の前方(運転者側、図1における左側)には、第2の表示盤である目盛盤9が配置されている。目盛盤9は、透明材料、たとえばアクリル樹脂等からなり、目盛盤9には、図2に示すように、指針7と共に自動車の走行速度を指示するための目盛部9a、数字部9b、文字部9cが形成されている。これらの目盛部9a、数字部9b、文字部9cは、印刷あるいはホットスタンプにより着色されて形成されている。ケース12の内壁面12aには、図1に示すように、目盛盤9上の目盛部9a、数字部9b、文字部9cを発光させるための光源である発光ダイオード10が設けられている。発光ダイオード10が点灯すると、その光が目盛盤9内に外周端面から入射して、目盛部9a、数字部9b、文字部9cが着色された色にて発光表示される。また、目盛盤9は、目盛部9a、数字部9b、文字部9cを除いて透明状態であるので、目盛盤9を通して表示盤2を視認することができる。さらに、目盛盤9は、コンビネーションメータ1の最前面(運転者側端部)に位置し、ケース12の内壁面12aに密着固定されて、コンビネーションメータ1内の気密を維持する役割も果たしている。 【0019】表示盤9の裏面側には、図1に示すように、コンビネーションメータ1の電気回路を構成するプリント基板11が配置されている。プリント基板11上には、ムーブメント6が実装されている。また、上述の各発光ダイオード51〜54、8、10、およびムーブメント6を駆動するためのコントローラ13が実装されている。 【0020】次に、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路構成について説明する。図3には、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路構成図を示す。図3に示すように、コントローラ13には、バッテリ40から電力が常時供給されている。また、イグニッションスイッチ30が、ON、OFF状態を検出可能に接続されている。これにより、イグニッションスイッチ30がON状態においてのみ、コンビネーションメータ1が作動する。また、コントローラ13には、自動車の走行速度を検出する車速センサ14が接続されている。さらに、各表示部41〜44に対応して、各種センサ21〜24、すなわち燃料タンク内の残存燃料を検出する液面センサ21、前照灯(図示せず)点灯状態を検出するハイビームセンサ22、バッテリ電圧センサ23およびドア施錠センサ24が接続されている。これにより、コントローラ13は、車速センサ14の検出信号に基づいてムーブメント6を駆動し指針7を回動させて走行速度を指示する。また、コントローラ13は、指針7照明用の発光ダイオード8、目盛盤9照明用の発光ダイオード10の点灯・消灯を制御している。さらに、コントローラ13は、各センサ21〜24からの検出信号に基づき各表示部41〜44の表示・非表示、すなわち各発光ダイオード51〜54の点灯・消灯を制御している。 【0021】次に、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1の作動および視認状態について説明する。 【0022】(1)車室内が明るい場合、たとえば昼間。 【0023】この場合、指針7照明用の発光ダイオード8、目盛盤9照明用の発光ダイオード10は消灯されており、指針7および目盛盤9上の目盛部9a、数字部9b、文字部9cは外来光(たとえば太陽光)に照射されて運転者により視認される。 【0024】(2)車室内が暗い場合、たとえば夜間。 【0025】この場合、運転者が前照灯スイッチ(図示せず)を操作して、車幅灯(図示せず)を点灯させる、あるいは車幅灯および前照灯(図示せず)を点灯させると、コントローラ13は、それに連動して発光ダイオード8、10を点灯させる。これにより、指針7および目盛盤9は、発光ダイオード8、10の発する光により照明されて運転者により視認される。 【0026】(3)各表示部41〜44の表示作動について。 【0027】上記(1)、(2)のいずれにおいても、各表示部41〜44は次のように作動する。 【0028】・燃料警告部41:燃料タンク内の燃料量が減少して予め設定された値になると、液面センサ21からの検出信号によりコントローラ13がそれを検知し発光ダイオード51を点灯するので、表示盤2上に燃料警告部41の反射虚像41aが結像される。 【0029】・ハイビームインジケータ42:運転者がスイッチを操作して前照灯をハイビームにすると、ハイビームセンサ22からの検出信号によりコントローラ13がそれを検知し発光ダイオード52を点灯して、表示盤2上にハイビームインジケータ42の反射虚像42aが結像される。 【0030】・バッテリ電圧インジケータ43:バッテリ電圧が低下して予め設定された値になると、バッテリ電圧センサ23からの検出信号によりコントローラ13がそれを検知し発光ダイオード53を点灯して、表示盤2上にバッテリ電圧インジケータ43の反射虚像43aが結像される。 【0031】・ドア不完全施錠警告部44:なんらかの原因によりドアの施錠が不完全であると、ドア施錠センサ24からの検出信号によりコントローラ13がそれを検知し発光ダイオード54を点灯して、表示盤2上にドア不完全施錠警告部44の反射虚像44aが結像される。 【0032】以上説明した、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1においては、表示盤2の中央部に反射部であるリフレクタ3を設け、且つ表示盤2の外周側にリフレクタ3に対向して各表示部41〜44を配置した。さらに、リフレクタ3と各表示部41〜44との位置関係を、リフレクタ3上に結像する各表示部41〜44の反射虚像41a〜44aを運転者が視認可能であるように設定した。これにより、従来のコンビネーションメータ1においては表示に利用できなかった図2中における破線の内側の部分に各表示部41〜44の反射虚像41a〜44a結像させることができる、言い換えると、この部分を表示スペースとして活用することができるので、コンビネーションメータ1の小型化を図ることができる。 【0033】以上説明した、本発明の一実施形態および第2の実施形態によるコンビネーションメータ1においては、各表示部41〜44、目盛盤9、指針7の発光表示用光源として発光ダイオード51〜54、8、10を用いているが、これらの少なくとも1つを他の光源、たとえば電球等に置換えてもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004260 【氏名又は名称】株式会社デンソー 【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地
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| 【出願日】 |
平成14年2月20日(2002.2.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100106149 【弁理士】 【氏名又は名称】矢作 和行
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| 【公開番号】 |
特開2003−237414(P2003−237414A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月27日(2003.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2002−42837(P2002−42837) |
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