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【発明の名称】 インスツルメントパネル構造及びインスツルメントパネルの取外し方法
【発明者】 【氏名】林 弘幸
【住所又は居所】愛知県名古屋市南区菊住一丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内

【氏名】宮向井 孝充
【住所又は居所】愛知県名古屋市南区菊住一丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内

【要約】 【課題】廃棄車両の解体時において効率よく、低コストで確実に車体からインスツルメントパネルを取外して回収することのできるインスツルメントパネル構造及びインスツルメントパネルの取外し方法を提供する。

【解決手段】本インスツルメントパネル構造は、車両のインスツルメントパネル11の意匠面12の裏側に、車両解体時に引上装置のフック15が挿入されるフック挿入部13が形成されるべき部分の周囲に厚肉部14が設けられていることを特徴とする。車両解体時に、意匠面12のフック挿入部13に相当する部分を破壊してフック挿入部13を形成し、該フック挿入部13に引上装置のフック15を挿入して引っ掛け、引き上げることによりインスツルメントパネル11を取外す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両のインスツルメントパネルの意匠面の裏側に、車両解体時に引上装置のフックが挿入されるフック挿入部が形成されるべき部分の周囲に厚肉部が設けられていることを特徴とするインスツルメントパネル構造。
【請求項2】 厚肉部がインスツルメントパネルの中央部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインスツルメントパネル構造。
【請求項3】 車両のインスツルメントパネルの意匠面の裏側に、車両解体時に引上装置のフックが挿入されるフック挿入部が形成されるべき部分の周囲に厚肉部が設けておき、車両解体時に、意匠面の該フック挿入部に相当する部分を破壊してフック挿入部を形成し、該フック挿入部に引上装置のフックを挿入して引っ掛け、引き上げることによりインスツルメントパネルを取外すことを特徴とするインスツルメントパネルの取外し方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄車両の解体作業時において車体から容易に取外すことができるインスツルメントパネル構造及びインスツルメントパネルの取外し方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】環境問題の認識の高まりのなか、資源の有効利用への関心が益々高まっている。このような問題は、廃棄処分された車両についても例外ではない。車両のうち運転席及び助手席の前方にあるインスツルメントパネルを回収する場合、従来は図1に示すような手順で行っていた。
【0003】先ず、例えば■に示すインスツルメントパネル1の端部2にクレーン等の引上装置のフック3を引っ掛けて引き上げ、その端部2を外す。次に、■に示すインスツルメントパネル1の反対側の端部4にフック3を引っ掛けて引き上げ、その端部4を外す。片方ずつ引き上げて両端部2、4が外れたら、■に示す部分にフック3を引っ掛けて引き上げて、インスツルメントパネル1を車体から取外す。以上のような手順を踏んでインスツルメントパネル1の取外しを行っていた。
【0004】しかしながら、上記のような従来のインスツルメントパネルの取外し方法では、取外しに工数がかかり解体時間、解体コストの増大を招く他、車体によってはなかなか取外せない場合もあり、作業性にも難点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来技術の不具合を解消するためになされたもので、廃棄車両の解体時において効率よく、低コストで、確実に車体からインスツルメントパネルを取外して回収することのできるインスツルメントパネル構造及びインスツルメントパネルの取外し方法を提供することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに至った。即ち、本発明によれば、上記課題は下記の技術的手段により解決される。
(1)車両のインスツルメントパネルの意匠面の裏側に、車両解体時に引上装置のフックが挿入されるフック挿入部が形成されるべき部分の周囲に厚肉部が設けられていることを特徴とするインスツルメントパネル構造。
(2)厚肉部がインスツルメントパネルの中央部に設けられていることを特徴とする前記(1)に記載のインスツルメントパネル構造。
(3)車両のインスツルメントパネルの意匠面の裏側に、車両解体時に引上装置のフックが挿入されるフック挿入部が形成されるべき部分の周囲に厚肉部が設けておき、車両解体時に、意匠面の該フック挿入部に相当する部分を破壊してフック挿入部を形成し、該フック挿入部に引上装置のフックを挿入して引っ掛け、引き上げることによりインスツルメントパネルを取外すことを特徴とするインスツルメントパネルの取外し方法。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を好ましい実施例により説明する。図2は本発明の一実施例に係るインスツルメントパネルを示す正面図、図3は該インスツルメントパネルの取外し時の様子を示す説明図、図4は該インスツルメントパネルのフック挿入部の周囲の厚肉部を示す断面図(図3のA−A線断面図)である。
【0008】これらの図において11は本実施例のインスツルメントパネルであり、意匠面12の中央部裏側にフック挿入部13を形成する厚肉部(補強部)14が形成されている。厚肉部14の肉厚は、解体作業時にインスツルメントパネル11の取外しのためにクレーン等の引上装置のフック15をフック挿入部13に挿入して引っ掛けて引き上げたときに、引き上げる荷重に耐えられる厚みに設定する。インスツルメントパネル11の意匠面自体は従前のものと同じであり、違和感は生じさせない。フック挿入部13の形状は、フック15が挿入できる形状であれば図示のような台形、矩形、円形、楕円形等、適宜の形状とすることができる。また、フック挿入部13の大きさは、フック15が挿入できる大きさであればよいが、例えば矩形とした場合では最大でも200mm×200mm程度とすることが好ましい。インスツルメントパネル11の厚肉部14以外の部分16の肉厚は従前のものと同様とする。
【0009】上記のような構造のインスツルメントパネル11を車両解体時に取外す場合、例えばハンマー(金槌)やバール等の金属製の固い物でインスツルメントパネル11の意匠面のフック挿入部13に相当する所を叩いて、その部分を破壊する。するとフック挿入部13の周囲には厚肉部14が形成されているので、フック挿入部13に相当する部分のみが破壊され、フック挿入部13が形成される。そして、このフック挿入部13にフック15を挿入して引っ掛け、引き上げることにより、一回の引上工数でインスツルメントパネルを車両から取外すことができる。また、フック挿入部13がインスツルメントパネル11の中央側に設けられているので、バランスよくインスツルメントパネル11の取外しを行うことができる。
【0010】なお、本インスツルメントパネル11の意匠面側からは、厚肉部14が設けられフック挿入部13が形成されていることは認識できないが、当該構造となっていることは、予め解体工場等へ例えば「何年式の○○○(カーメーカー)車のインパネ」というような情報を提供しておくことにより、あるいは車体の特定部位に当該構造であることを示すコーションラベルを貼付しておくことにより、確認することができる。
【0011】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によれば、車両のインスツルメントパネルの意匠面の裏側に、車両解体時に引上装置のフックが挿入されるフック挿入部が形成されるべき部分の周囲に厚肉部を設ける構造としたので、車両解体時において一回の引上工程で確実に効率よく、しかも低コストで車体からインスツルメントパネルを取外すことが可能となる。
【出願人】 【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
【住所又は居所】愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
【住所又は居所】三重県四日市市西末広町1番14号
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区北浜四丁目5番33号
【出願日】 平成14年1月21日(2002.1.21)
【代理人】 【識別番号】100074505
【弁理士】
【氏名又は名称】池浦 敏明
【公開番号】 特開2003−212002(P2003−212002A)
【公開日】 平成15年7月30日(2003.7.30)
【出願番号】 特願2002−12055(P2002−12055)