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【発明の名称】 FRP製プロペラシャフト用継手
【発明者】 【氏名】野々垣 保紀
【住所又は居所】愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会社豊田自動織機内

【氏名】高橋 良彰
【住所又は居所】愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会社豊田自動織機内

【要約】 【課題】FRP製パイプとセレーションとの接合性能を確保したまま、セレーションを加工する刃具の寿命を長くすることができるFRP製プロペラシャフト用継手を提供する。

【解決手段】ヨーク13は、FRP製パイプの端部に内嵌接合される接合部13aと、プロペラシャフトの自在継手の一部を構成する継手部13bとを有する。FRP製パイプとヨーク13とは、ヨーク13の接合部13aがFRP製パイプの端部の結合部に圧入されることで結合される。接合部13aにはその外周面に、軸方向と平行に延びる歯14aを有するセレーション14が形成され、歯14aの断面形状はほぼ三角形状を成している。歯14aはその基端(歯元)の外面が内側に凸の曲面状に形成され、その歯丈hが、隣接する歯14aの隣り合う歯形線Lの延長線の交点Cと、歯14aの外径線との距離Hの1/2以下に形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一端側に設けられた接合部の外周面に、FRP製パイプの内面にその軸方向に延びる溝を刻設可能な多数の歯を有するセレーションを備えたFRP製プロペラシャフト用継手において、前記セレーションの歯丈を、隣接する歯の隣り合う歯形線の延長線の交点と、前記歯の外径線との距離の1/2以下にしたFRP製プロペラシャフト用継手。
【請求項2】 前記セレーションの各歯の歯元の外面を曲面とした請求項1に記載のFRP製プロペラシャフト用継手。
【請求項3】 前記セレーションの各歯の歯元の外面を形成する曲面は、隣接する歯において共通の1個の円弧面で構成されている請求項2に記載のFRP製プロペラシャフト用継手。
【請求項4】 前記セレーションの歯丈が0.5〜0.7mmである請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のFRP製プロペラシャフト用継手。
【請求項5】 前記セレーションの歯丈が食い込み代に0.1mm〜0.2mmを加えた値に形成されている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のFRP製プロペラシャフト用継手。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一端側に設けられた接合部の外周面に、FRP製パイプの内面に軸方向に延びる溝を刻設可能な多数の歯を有するセレーションを備えたFRP製プロペラシャフト用継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のプロペラシャフトは、一般に金属製のシャフト部材の両端に、駆動軸や従動軸と連結する金属製の自在継手(ユニバーサルジョイント)のヨークを溶接したもの(以下、金属製プロペラシャフトという)が使用されている。
【0003】近年、車両の軽量化を図るために各構造部材のさらなる軽量化が要求され、プロペラシャフトにおいても繊維強化プラスチック(FRP)製のものに切り替えることによる軽量化が図られている。図4に示すように、このようなFRP製プロペラシャフトは、FRP製パイプ51の端部に、FRP製パイプ51を駆動軸や従動軸等と連結する金属製の継手(ヨーク)52を圧入接合した構造のFRP製シャフト53を備えている(例えば、特開2000−120649号公報)。
【0004】継手52にはFRP製パイプ51との接合部となる外周面に、FRP製パイプ51の端部内径より大きな外径のセレーション54が形成されている。FRP製パイプ51に継手52の接合部を圧入することで、継手52のセレーション54の歯によって、FRP製パイプ51の内周面に溝が刻設される。そして、歯が溝に深く食い込むことで継手52とFRP製パイプ51とが一体回転するための接合強度が確保される。
【0005】また、一般にセレーション54は、図5に示すように、ほぼ三角形状の歯54aが連続するように形成されている。その歯丈h、即ち歯54aの歯底円と歯先円との距離は、隣接する歯54aの隣り合う歯形線Lの延長線の交点Cと、歯54aの外径線即ち歯先円との距離Hとほぼ同じに形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】FRP製パイプに接合されるヨーク(継手)の接合部に必要とされることは、必要な伝達トルクを確保することと、圧入時に圧入力がFRP製シャフトに与える損傷をできる限り少なくすることとである。そのため、圧入力をできるだけ小さくする必要がある。
【0007】また、最近の自動車設計においては、衝突時において過大な衝撃を発生させず、エアバック等の各種安全装置の作動に時間的な余裕を与える設計がなされている。そのため、衝突時に発生する大きな衝撃をプロペラシャフトの軸方向の圧縮変形又は破壊によって緩やかに吸収させる技術が提案されている。その方法としては、衝突時においてプロペラシャフトに対して軸方向に発生する衝撃力が所定値を超えたとき、ヨークがその衝撃力によってFRP製パイプ内に更に圧入されてプロペラシャフトを軸方向圧縮変形又は破壊させるという方法がある。この場合も、小さな圧入力でヨークがFRP製パイプ内に圧入されることが好ましい。
【0008】そして、前記必要な伝達トルクを確保するためには、セレーションの歯数やFRP製パイプの内径にもよるが、前記内径が70mm程度の場合、セレーションの歯の食い込み量は0.1〜0.3mm程度で良いことを発明者等は確認した。従って、FRP製パイプに接合されるヨークのセレーションは、FRP製パイプの内面に食い込む部分となる歯の先端から0.1〜0.3mmの部分の形状が機能的に重要となる。即ち、歯元の部分の形状は、必要な伝達トルクを確保する上ではさほど重要ではない。
【0009】また、セレーションを形成するための加工は、歯丈が小さい(低い)方が比較的楽に行える。そして、切削加工の場合、素材硬度が硬い場合は特に、歯丈が小さいと切削抵抗を低減でき、刃具の寿命を延ばすのに有効となる。また、切削加工で超硬の刃具を使用する場合、刃具先端はチッピング等の異常摩耗が発生し易く、刃具先端形状が角張った形状の場合、特にチッピング(マイクロチッピングを含む)を起こし易い。
【0010】ところが、従来は、前記のようにセレーション54の歯丈hが、隣接する歯54aの隣り合う歯形線Lの延長線の交点Cと、歯54aの外径線との距離Hとほぼ同じに形成されている。従って、歯丈hが大きく、隣接する歯54aの歯形線Lがなす形状(セレーションの谷の形状)が比較的尖った形状のため、セレーションを加工する刃具の寿命が比較的短いという問題があった。
【0011】本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的はFRP製パイプとセレーションとの接合性能を確保したまま、セレーションを加工する刃具の寿命を長くすることができるFRP製プロペラシャフト用継手を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、一端側に設けられた接合部の外周面に、FRP製パイプの内面にその軸方向に延びる溝を刻設可能な多数の歯を有するセレーションを備えた。そして、前記セレーションの歯丈を、隣接する歯の隣り合う歯形線の延長線の交点と、前記歯の外径線との距離の1/2以下にした。
【0013】従って、この発明では、必要な伝達トルクを確保するのに必要な食い込み量を確保した状態でセレーションの歯丈を小さくできる。その結果、セレーションを加工する刃具の寿命を長くすることができる。また、セレーションの谷の形状を加工用の刃具先端形状を角張った形状あるいは小さなR形状にする必要がなくなり、加工時に刃具がチッピング(マイクロチッピングを含む)を起こし難くなる。
【0014】請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記セレーションの各歯の歯元の外面を曲面とした。この発明では、セレーションの加工時に加工用の刃具の寿命をより長くすることができる。
【0015】請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記セレーションの各歯の歯元の外面を形成する曲面は、隣接する歯において共通の1個の円弧面で構成されている。この発明ではセレーションの加工用の刃具の切削が容易となる。
【0016】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記セレーションの歯丈が0.5〜0.7mmである。この発明は、必要な伝達トルクを確保するのに必要な食い込み量を確保した状態でセレーションの歯丈を小さくするのに適している。
【0017】請求項5に記載の発明では、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記セレーションの歯丈が食い込み代に0.1mm〜0.2mmを加えた値に形成されている。歯丈が食い込み代と同じ場合は、セレーションをFRP製パイプの内面に食い込むように圧入する場合、隣接する歯の歯元間の部分がFRP製パイプの内面に摺接して圧入時の抵抗が大きくなる。しかし、この発明では、継手の軸と、FRP製パイプの軸とが同一直線上に位置する状態で前記圧入が正常に行われる際、隣接する歯の歯元間の部分がFRP製パイプの内面に摺接することはない。また、継手が傾いた状態で圧入されようとした場合、セレーションの歯がFRP製パイプの内面に歯丈の分食い込んだ時に、隣接する歯の歯元間の部分が前記内面に接触する状態となり、傾きが修正されて圧入される。即ち、圧入時の傾き防止の機能も有する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、具体化した一実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。
【0019】図2(a)に示すように、プロペラシャフト用FRP製シャフト11は、FRP製パイプ12と、その両端部(片側のみ図示)に内嵌接合された金属製の継手としてのヨーク13とを備えている。ヨーク13は、FRP製パイプ12の端部に内嵌接合される接合部13aと、プロペラシャフトの自在継手の一部を構成する継手部13bとを有し、継手部13bには、自在継手(例えば十字軸式ジョイント)を取り付けるための孔13c(図1(a)に図示)が形成されている。FRP製パイプ12とヨーク13とは、ヨーク13の接合部13aがFRP製パイプ12の端部の結合部12aに圧入されることで結合されている。
【0020】FRP製パイプ12は、ヨーク13との結合部12aが肉厚に形成されている。FRP製パイプ12はフィラメントワインディング法(FW法)によって作製され、強化繊維としては炭素繊維が使用され、マトリックス樹脂としてはエポキシ樹脂が使用されている。そして、樹脂含浸繊維をマンドレル(芯材)に巻き付けて筒体に成形した後、繊維に含浸された樹脂を熱硬化させ、その後、マンドレルを抜き取ることによってFRP製パイプ12が作製される。
【0021】図1(a),(b)に示すように、接合部13aにはその外周面に、軸方向と平行に延びる歯14aを有するセレーション14が形成されている。セレーション14の歯14aは周方向に一定ピッチPで形成され、その断面形状はほぼ三角形状を成している。歯14aはその基端(歯元)の外面が内側に凸の曲面状に形成されている。曲面の曲率半径は歯丈hの1/2以上に設定されている。また、セレーション14はその歯丈hが、隣接する歯14aの隣り合う歯形線Lの延長線の交点Cと、歯14aの外径線との距離Hの1/2以下に形成されている。
【0022】この実施の形態では、セレーション14は、その外径が70mm程度、歯数が140〜145程度に形成されている。歯14aは、歯丈hが0.5〜0.7mmに形成されている。また、歯丈hは、歯14aのFRP製パイプ12内面への食い込み代Bに0.1mm〜0.2mmを加えた値に形成されている。なお、図2(b)では、分かり易くするため、歯丈hと食い込み代Bの差、即ちFRP製パイプ12の内面とセレーション14の谷との間隔を大きく表している。
【0023】また、必要な強度を確保するため、接合部13aの歯14aを除いた部分の厚さT1は、歯丈hの値に拘わらず同じに形成されるため、歯丈hが小さくなった分、接合部13aの内径がD1からD2に拡大される。この場合、歯数及び歯丈hの大きさによっては、接合部13aの軽量化を図ることができる。
【0024】ヨーク13のセレーション14は、例えばトッピングホブを使用して加工される。トッピングホブを使用することにより、通常のホブを使用する場合と異なり、歯14aの頂部(歯先)の加工が可能となり、歯先を狭く加工できる。
【0025】次に前記のように構成されたヨーク13の作用を説明する。FRP製パイプ12とヨーク13とを接合する際は、FRP製パイプ12を治具で固定し、FRP製パイプ12とヨーク13とを芯出しした状態で、工具を用いてFRP製パイプ12の端部にセレーション14を圧入する。セレーション14が圧入されるとき、歯14aがFRP製パイプ12の内周面に軸方向に延びる溝としてのセレーション溝を刻設しながら、セレーション14がFRP製パイプ12内に進入する。そして、ヨーク13のセレーション14の歯14aがセレーション溝にしっかり食い込み、FRP製パイプ12とヨーク13とが高い強度で接合される。FRP製パイプ12の両端部にヨーク13が接合されてプロペラシャフト用FRP製シャフト11が製造される。
【0026】セレーション14の加工を容易にするため歯丈を小さくした場合、歯丈を食い込み代と同じに形成すると、隣接する歯14aの歯元間の部分がFRP製パイプ12の内面と摺接するため圧入時の抵抗が大きくなり、圧入能力の大きな圧入設備が必要となる。しかし、この実施の形態では、歯丈hがFRP製パイプ12内面への食い込み代より大きく形成されているため、食い込み代部分のみがFRP製パイプ12内面と接触する状態となり、圧入時の抵抗が小さくなる。
【0027】ヨーク13が傾いた状態で圧入されようとした場合、歯14aがFRP製パイプ12の内面に歯丈hの分食い込んだ時に、隣接する歯14aの歯元間の部分が前記内面に接触する状態となる。従って、その後は、隣接する歯14aの歯元間の部分がガイドの役割を果たし、傾きが修正されて圧入される。歯14aの歯丈hが食い込み代に0.1mm〜0.2mmを加えた値に形成されているため、ヨーク13が傾いた状態で圧入されようとした場合、すぐに前記圧入時の傾き防止機能が作用する状態となる。即ち、隣接する歯14aの歯元間の部分が圧入時の傾き防止部として機能する。
【0028】この実施の形態では以下の効果を有する。
(1) ヨーク13の接合部13aの外周面に形成されたセレーション14の歯丈hを、隣接する歯14aの隣り合う歯形線Lの延長線の交点Cと、歯14aの外径線との距離Hの1/2以下にした。従って、必要な伝達トルクを確保するのに必要な食い込み量を確保した状態でセレーション14の歯丈hを小さくでき、セレーション14を加工する刃具の寿命を長くすることができる。また、セレーション14の谷の形状を加工用の刃具先端形状を角張った形状あるいは小さなR形状にする必要がなくなり、加工時に刃具がチッピング(マイクロチッピングを含む)を起こし難くなる。
【0029】(2) また、接合部13aの歯14aを除いた部分の厚さT1を従来のものと同じにした場合、歯数と歯丈hの大きさによっては、接合部13aの軽量化を図ることができる。
【0030】(3) セレーション14の各歯14aの歯元の外面が曲面に形成されている。従って、セレーション14の加工時に加工用の刃具の寿命をより長くすることができる。
【0031】(4) 歯14aの歯元の外面が内側に凸の曲面状に形成され、その曲面の曲率半径が歯丈hの1/2以上に設定されている。従って、歯14aの歯形線Lと歯底円とを滑らかに連続させる形状とするのが容易になる。
【0032】(5) 前記歯14aの歯丈hが0.5〜0.7mmである。従って、必要な伝達トルクを確保するのに必要な食い込み量を確保した状態でセレーション14の歯丈hを小さくするのに適している。
【0033】(6) セレーション14の歯14aの歯丈hが食い込み代に0.1mm〜0.2mmを加えた値に形成されている。従って、ヨーク13の軸と、FRP製パイプ12の軸とが同一直線上に位置する状態でセレーション14の圧入が正常に行われる際、隣接する歯14aの歯元間の部分がFRP製パイプ12の内面に摺接せず、圧入抵抗が小さくなる。また、ヨーク13が傾いた状態で圧入されようとした場合、隣接する歯14aの歯元間の部分がFRP製パイプ12の内面に接触する状態となり、傾きを修正して圧入することができる。
【0034】なお、実施の形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ セレーション14の各歯14aの歯元の外面を形成する曲面を、図3(a)に示すように、隣接する歯14aにおいて共通の1個の円弧面で構成する。この場合、前記実施の形態の(1)〜(6)と同様な効果を有する他に、セレーション14の加工用の刃具の切削が容易となる。
【0035】〇 セレーション14の各歯14aの歯元の外面を曲面とする代わりに、図3(b)に示すように、各歯14aの歯元の外面を平面としてもよい。この場合、前記実施の形態の(2),(5),(6)と同様な効果を得ることができる。また、歯丈が小さく切削抵抗が低くでき、先端形状を鋭利にする必要が無くチッピングが起こり難い。
【0036】○ 歯14aの形状は、歯形線Lが直線状に限らずインボリュート曲線となる形状としてもよい。ただし、この場合、隣接する歯14aの隣り合う歯形線Lの延長線の交点Cを求める際、基準ピッチ円より歯先側における歯形線の接線の交点Cを求め、歯丈hを前記交点Cと歯14aの外径線との距離Hの1/2以下に形成する。
【0037】〇 ヨーク13は接合部13a及び継手部13bが一体に形成されたものにセレーション14を加工して形成したものに限らず、接合部13aと継手部13bとを別々に形成し、セレーション14を加工した接合部13aに対して、継手部13bを溶接や摩擦圧接で溶着してもよい。この場合、継手部13bとして既存の金属製プロペラシャフトの製造に使用される部品を流用でき、製造コストを低減できる。
【0038】〇 接合部13a及び継手部13bを溶着してヨーク13を形成する構成において、接合部13aをFRP製パイプ12に圧入した後、継手部13bを溶接してもよい。
【0039】〇 セレーション14の歯14aの食い込み代を歯丈の1/2〜3/4にしてもよい。この場合も圧入抵抗が小さくなり、また、ヨーク13が傾いた状態で圧入されようとした場合、隣接する歯14aの歯元間の部分がFRP製パイプ12の内面に接触する状態となり、傾きを修正して圧入することができる。
【0040】〇 セレーション14の歯丈hを食い込み代と同じに形成してもよい。
〇 セレーション14の歯14aをその歯丈hが食い込み代に0.2mm以上を加えた値に形成してもよい。
【0041】○ FRP製パイプ12は継手部13bが加工された金属パイプの切削加工により、セレーション14を形成する製造方法に限らず、例えば鍛造(冷間、熱間)でセレーション14を形成するようにしてもよい。
【0042】○ 継手部13bの形状はU字状に限らず、滑り継手に対応した形状としてもよい。
○ FRP製パイプ12の形状は全体を円筒状とするものに限定されず、両端部を円筒状とし、中間部を多角形筒状としてもよい。
【0043】○ FRP製パイプ12の製造方法はフィラメントワインディング法に限定されない。例えばシートワインディング法を採用することもできる。FRP製パイプ12がプロペラシャフトの部品として使用されるときに必要な特性を満足できるようにFRP製パイプ12を製造できれば、製造方法は特に限定されないが、フィラメントワインディング法が好ましい。
【0044】○ FRP製パイプ12の材料であるFRPは、強化繊維として炭素繊維を、マトリックス樹脂としてエポキシ樹脂を使用したものに限らない。例えば、強化繊維として、アラミド繊維、ガラス繊維等の一般に高弾性・高強度といわれるその他の繊維を採用したり、マトリックス樹脂として、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等のその他の熱硬化性樹脂を採用してもよい。
【0045】○ FRPのマトリックス樹脂が熱硬化樹脂であることに限定されない。例えば紫外線硬化樹脂や熱可塑性樹脂をマトリックス樹脂として使用することもできる。
【0046】前記実施の形態から把握できる発明(技術的思想)について、以下に記載する。
(1) 請求項2又は請求項3に記載の発明おいて、前記曲面の曲率半径は歯丈の1/2以上に設定されている。
【0047】(2) 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記歯の食い込み代は歯丈の1/2〜3/4である。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項5に記載の発明によれば、FRP製パイプとセレーションとの接合性能を確保したまま、セレーションを加工する刃具の寿命を長くすることができる。
【出願人】 【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
【住所又は居所】愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地
【出願日】 平成14年1月23日(2002.1.23)
【代理人】 【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣 (外1名)
【公開番号】 特開2003−211985(P2003−211985A)
【公開日】 平成15年7月30日(2003.7.30)
【出願番号】 特願2002−14738(P2002−14738)