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【発明の名称】 客室付近に配置された熱交換器ユニットをもつ自動車
【発明者】 【氏名】アウレリオ・モラーリ

【氏名】ドメニコ・ヴィタリ

【要約】 【課題】自動車の客室付近に配置された熱交換器の効率を改善する。

【解決手段】自動車は、客室(12)とこの客室(12)の前方に配置された前室(14)とこの前室(14)から上記客室(12)を分離する区域に配置されたエンジン冷却用のラジエータをもつ熱交換器ユニット(16)とを備えている。上記自動車は、前部に配置された気流入口部分(28)と上記前室(14)の後部に配置された気流出口部分(30)とを有して、上記熱交換器ユニット(16)に対応して空気の流れを導くマニホールド(22)を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 客室(12)とこの客室(12)の前方に配置された前室(14)とこの前室(14)から上記客室(12)を分離する区域に配置されたエンジン冷却用のラジエータをもつ熱交換器ユニット(16)とを備えた自動車において、上記自動車は、この自動車の前部に配置された気流入口部分(28)と上記前室(14)の後部に配置された気流出口部分(30)とを有して、上記熱交換器ユニット(16)に対応して空気の流れを導くマニホールド(22)を備えたことを特徴とする自動車。
【請求項2】 請求項1に記載の自動車において、上記マニホールド(22)は、底面(24)と一対の側面(22)とを有する可変断面積の中空構造からなることを特徴とする自動車。
【請求項3】 請求項2に記載の自動車において、上記マニホールド(22)は、エンジン室またはブートの蓋(34)に固定される閉鎖上面(32)を有することを特徴とする自動車。
【請求項4】 請求項2に記載の自動車において、上記マニホールド(22)は、上記側面に固定される閉鎖上面を有することを特徴とする自動車。
【請求項5】 請求項1に記載の自動車において、上記マニホールド(22)は、上記自動車のギヤボックスの上方に、エンジンに対して横方向に延在することを特徴とする自動車。
【請求項6】 請求項1に記載の自動車において、この自動車は、上記マニホールド(22)内に配置されたエンジン用エアクリーナー(20)のための箱(36)を備えたことを特徴とする自動車。
【請求項7】 請求項1に記載の自動車において、この自動車は、上記マニホールド(22)に支持され、このマニホールド(22)を通る冷却空気流に曝される一組の電気装置または電子装置の少なくともいずれかを備えたことを特徴とする自動車。
【請求項8】 請求項1に記載の自動車において、この自動車は、上記マニホールド(22)を通る気流によって冷却されるように配置されたバッテリを備えたことを特徴とする自動車。
【請求項9】 請求項1に記載の自動車において、上記マニホールド(22)は、空気の流れを内燃機関の排気管に導く較正された空気流路(38)を備えたことを特徴とする自動車。
【請求項10】 請求項1に記載の自動車において、この自動車は、上記マニホールド(22)を通る気流に片側が曝されるように配置されたインタークーラー熱交換器(42)を備え、このインタークーラー熱交換器(42)は、上記マニホールド(22)から空気を排出する開口(44)に対応して配置されていることを特徴とする自動車。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、客室とこの客室の前方に配置された前室とこの前室から上記客室を分離する区域に配置されたエンジン冷却用ラジエータをもつ熱交換器ユニットとを備えた自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のための冷却システムの構成要素と、自動車の客室に導かれる空気流を処理するためのシステムの構成要素とを備えた自動車用の熱交換器ユニットは、(本出願時には未だ公開されていない)イタリア国特許出願第TO99A000124号に記載されている。この熱交換器ユニットは、自動車のエンジンと客室の間に取り付けられ予め組み立てられたユニットをなす。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前室から客室を分離する区域に配置される熱交換器ユニットを備えた自動車において、熱交換器の効率を改善する方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目的は、請求項にその特徴が記述された自動車によって達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、限定しない例としての添付の図面を参照しつつ次に詳細により良く説明される。
【0006】図1,3,7を参照すると、番号10は、客室12とこの客室12の前方に配置された前室14を備えた自動車の前部を示している。これらの図に示された例では、エンジンは、自動車10の前部に取り付けられている。従って、前室14は、エンジン-ギヤボックスアセンブリおよび総てのエンジン付属装置を収容する。本発明は、エンジンが中央部または後部に取り付けられた自動車にも適用でき、その場合、上記前室14は、ブート(後部荷物入れ)になる。
【0007】自動車10は、例えばイタリア国特許出願第TO99A000124号に記載された種類の予め組み立てられた熱交換器ユニットを備えている。この熱交換器ユニット16は、外部ケーシング18を備え、この外部ケーシングに、自動車の客室内に導かれる気流の調和/暖房システムの構成要素と共に、自動車の内燃機関冷却システムの構成要素が接続される。熱交換器ユニット16は、前室14の後部内に収容され、客室12を前室14から分離する区域に配置されている。従って、熱交換器ユニット16は、図中に番号20で示されるエンジン-ギヤボックスアセンブリの背後に配置される。
【0008】図2,4,5を参照すると、本発明による自動車は、気流を自動車の前面から熱交換器ユニット16へ導くマニホールド22を備えている。マニホールド22は、プラスチック材料からなる可変断面積の構造で、底面24と2つの側面26を有する。マニホールド22は、自動車の前部に面する入口開口28と、熱交換器16のラジエータ-コンデンサユニットに面する出口開口30とを有する。マニホールド22は、エンジン20に対して横方向に延在し、ギヤボックスの上方を通っている。マニホールド22は、エンジンボンネットの下面に固定された閉鎖上面32を有するのが好ましい。こうして、ボンネットが閉じられると、マニホールド26の上部は、閉鎖上面32によって閉鎖されて、入口開口28と出口開口30との間に連続した閉鎖ダクトを形成する。マニホールド22の閉鎖上面32がエンジンボンネットに固定されていることによって、マニホールド22を取り外すことなく、マニホールド内部の検査が可能になる。
【0009】本発明によるマニホールド22は、(エンジンが自動車の前部に取り付けられている場合)気流がエンジン室を横切るにも拘らず加熱されないで熱交換器に到達するような熱交換器ユニット16への気流の導通を可能にする。フラップによって閉じられるアクセス開口をマニホールドに設けたり、マニホールドの上部をボンネットに固定したりして、マニホールドを囲む区域において、ギヤボックス制御器火花分配器の蓋およびブレーキオイルや他の液体のレベルの検査を可能にすることができる。
【0010】図4,5,6に示すように、マニホールド22は、内燃機関のエアクリーナの箱36を収容するのが好ましい。この箱は、自動車の前部からマニホールド22を介して空気を取り入れる。エアクリーナがマニホールド22の内部にあることによって、エンジンの吸気騒音を客室から遠ざけて自動車の前部に持っていくことが可能になる。
【0011】自動車のバッテリは、マニホールド22を横切る気流によって部分的に囲まれるように、ギヤボックスの近傍に配置することができる。この配置は、バッテリの温度を一定にするのに役立つ。なぜなら、バッテリに達してバッテリを冷却する気流の速度は、自動車の速度の増加に伴って増加し、これに比例してギヤボックスのオイル温度が上昇して、バッテリを加熱するからである。バッテリを冷却する気流の速度は、自動車の速度の減少に伴って減少し、バッテリがギヤボックスから受ける熱も減少する。
【0012】エンジン室の後部に熱交換器ユニットを配置することは、排気ガスマニホールドへ空気を送る熱交換器やファンをエンジンの前部に設ける必要を確実に無くする。従って、触媒コンバータへ向かう気流を作る較正された空気流路38を、マニホールド22の前部に配置することができる。空気流路38は、触媒コンバータが例えば800℃程度の本質的に一定な温度に維持されるような寸法にすることができる。空気流路38は、サーモスタット装置とも関連づけることが出来る。触媒コンバータが発生する熱から空気マニホールドやファンモータを遮蔽するために従来の手法で必要とされるヒートガードは、もはや不要になる。
【0013】図7に概略で示すように、本発明によるマニホールドは、全体を番号40で示す制御ユニットワイヤリングハーネス協モールドワイヤリング液体容器などを支持するためにも用いることができる。これらの構成要素は、自動車の組立ライン外で容易に予め組み立てることができ、エンジン室内に配置されたなら通常曝される温度(80〜120℃)よりも相当低い40〜50℃程度の動作温度に維持されることができる。
【0014】マニホールド22は、使用時に内部に空気が循環する凹部を有する面によって少なくとも一部を作ることができる。この構造手法は、エンジンの背後に配置されたマニホールド内を通る気流の加熱を防ぐために、例えば触媒コンバータなどの特に高温の構成要素に面する側面に殊に用いることができる。
【0015】図8,9において、番号42は、エンジンに取り込まれた空気を冷却するため内燃機関の圧縮機の下流側に設けられるインタークーラー熱交換器を示している。インタークーラー熱交換器が取り付けられた場合、このインタークーラー熱交換器は、マニホールド22を横切る気流の一部によって囲まれるように図8,9に示されるように配置することができる。好ましくは、インタークーラー42を囲む気流は、開口44を経てマニホールド22の外へ排出され、その結果、ラジエータ-コンデンサユニットへ向かう空気が直接加熱されるのが防がれる。
【出願人】 【識別番号】502009646
【氏名又は名称】デンソー・サーマル・システムズ・ソシエタ・ペル・アチオニ
【氏名又は名称原語表記】DENSO THERMAL SYSTEMS Spa
【出願日】 平成14年1月23日(2002.1.23)
【代理人】 【識別番号】100062144
【弁理士】
【氏名又は名称】青山 葆 (外2名)
【公開番号】 特開2003−211981(P2003−211981A)
【公開日】 平成15年7月30日(2003.7.30)
【出願番号】 特願2002−14388(P2002−14388)