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【発明の名称】 車両の荷役/走行制御装置
【発明者】 【氏名】加藤 智宏
【住所又は居所】三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機株式会社伊勢製作所内

【氏名】永井 理敬
【住所又は居所】三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機株式会社伊勢製作所内

【要約】 【課題】シフトレバーを操作することにより、シフトレバースイッチ部の前進用スイッチや後進用スイッチがオンとされた状態で荷役/走行切替スイッチ部を誤って走行側に切り替えても、車両の急発進による危険を未然に回避できる。

【解決手段】シフトレバーがニュートラルに入ったとき一時的にオフとなるニュートラル検出リレー13の常閉接点13aを、荷役制御回路11に並列に入れた荷役操作用自己保持リレー12の電源回路に直列接続し、この荷役操作用自己保持リレーの常閉接点12bを、シフトレバースイッチ部4および走行操作スイッチ2を介して、走行用ソレノイド7、8へ電源を供する回路内に接続する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両を走行させるために操作される走行操作スイッチと、荷役操作用自己保持リレーの常閉接点と、シフトレバーの前進方向および後進方向の移動位置を検出するシフトレバースイッチ部と、車両を前後方向に走行制御するための走行用ソレノイドとからなる直列回路が電源に接続され、前記シフトレバーがニュートラル位置に入ったとき一時的にオンとなるニュートラルスイッチとニュートラル検出リレーとの直列回路が前記電源に接続され、前記走行操作スイッチに連動する荷役操作スイッチと荷役制御回路との直列回路が前記電源に接続され、前記荷役制御回路に前記荷役用自己保持リレーが並列接続され、前記荷役操作スイッチに対し、前記荷役用自己保持リレーの常開接点と前記ニュートラル検出リレーの常閉接点との直列回路が並列接続されたことを特徴とする車両の荷役/走行制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷役作業および走行を交互に行う空港支援車両などの車両の荷役/走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の空港支援車両の荷役/走行制御装置として、荷役操作後に荷役/走行切替スイッチ部を走行側に切り替え、続いてシフトレバーを前進または後進に入れて、車両を走行させるものがある。図2はこのような従来の空港支援車両の荷役/走行制御装置を示す回路図である。同図において、1は荷役/走行切替スイッチ部、2はこの荷役/走行切替スイッチ部1の走行操作スイッチ、3は同じく荷役/走行切替スイッチ部1の荷役操作スイッチ、4は走行操作スイッチ2に接続されたシフトレバースイッチ部で、これが前進用スイッチ5および後進用スイッチ6からなる。
【0003】また、このシフトレバースイッチ部4の前進用スイッチ5および後進用スイッチ6のそれぞれには、走行用ソレノイドとしての前進用ソレノイド7および後進用ソレノイド8がそれぞれ直列接続されている。そして、走行操作スイッチ2、前進用スイッチ5、後進用スイッチ6および前進用ソレノイド7、後進用ソレノイド8を結ぶ前記回路が、電源(+;高電源、GND;低電源)間に直列接続されている。また、荷役/走行切替スイッチ部1の荷役操作スイッチ3には各種の複数の荷役用スイッチ9a〜9nおよび荷役用リレー10a〜10nを含む荷役制御回路11が、図示のように直列接続されている。具体的には、荷役操作スイッチ3、荷役用スイッチ9a〜9nおよび荷役用リレー10a〜10nをそれぞれ結ぶ前記回路が、それぞれ電源間に直列接続されている。
【0004】このような回路構成の荷役/走行制御装置では、荷役/走行切替スイッチ部1を走行操作スイッチ2がオフ、荷役操作スイッチ3がオンとなるように切り替えることで、この荷役操作スイッチ3に接続された荷役用リレー10a〜10nが荷役用スイッチ9a〜9nのいずれかのオン操作による電源供給を受けて選択的に付勢され、対応する所定の荷役のための制御動作が行われる。一方、荷役を終えて、荷役/走行切替スイッチ部1を走行操作スイッチ2がオン、荷役操作スイッチ3がオフとなるように切り替え、続いてシフトレバースイッチ部4の前進用スイッチ5または後進用スイッチ6をオン操作した場合には、それぞれに応じて前進用ソレノイド7または後進用ソレノイド8が選択的に付勢される。このため、アクセルの踏み込みとともに車両が前進方向または後進方向に走行を開始する。また、このような走行を停止し、再び荷役を行う際は、荷役/走行切替スイッチ部1を荷役操作スイッチ3がオンとなる方向に切り替え操作することで、前記同様の荷役のための制御動作が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の車両の荷役/走行制御装置にあっては、オペレータの操作ミスなどによって荷役/走行切替スイッチ部1を走行側(走行操作スイッチ2がオン)に切り替える前に、シフトバーを操作してシフトレバースイッチ部4の前進用スイッチ5および後進用スイッチ6のいずれかをオンにした場合には、その後に、荷役/走行切替スイッチ部1が前記のように切り替えられた際に、車両が意に反して急に前進方向または後進方向に走り出してしまい、事故を惹き起こす場合があるという問題があった。
【0006】本発明は前記のような問題を解決するものであり、オペレータが誤ってシフトレバーを操作することにより、シフトレバースイッチ部の前進用スイッチや後進用スイッチがオンとされた状態で荷役/走行切替スイッチ部を走行側に切り替えても、車両の急な走行(急発進)による危険を未然に防止できる車両の荷役/走行制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため、請求項1の発明にかかる車両の荷役/走行制御装置は、車両を走行させるために操作される走行操作スイッチと、荷役操作用自己保持リレーの常閉接点と、シフトレバーの前進方向および後進方向の移動位置を検出するシフトレバースイッチ部と、車両を前後方向に走行制御するための走行用ソレノイドとからなる直列回路を電源に接続し、前記シフトレバーがニュートラル位置に入ったとき一時的にオンとなるニュートラルスイッチとニュートラル検出リレーとの直列回路を前記電源に接続し、前記走行操作スイッチに連動する荷役操作スイッチと荷役制御回路との直列回路を前記電源に接続し、前記荷役制御回路に前記荷役用自己保持リレーを並列接続し、前記荷役操作スイッチに対し、前記荷役用自己保持リレーの常開接点と前記ニュートラル検出リレーの常閉接点との直列回路を並列接続したことを特徴とする。
【0008】これにより荷役操作スイッチのオン操作によって自己保持される荷役操作用自己保持リレーの常閉接点をオフ(開)とすることで、シフトレバーが前進側や後進側に入れられた後に走行操作スイッチがオン操作されても、走行検出リレーが付勢されないようにすることができ、不用意に車両が急発進するのを未然に防止できる。一方、シフトレバーを前進方向や後進方向からニュートラルに戻すことにより、前記荷役操作用自己保持リレーの自己保持を解除することで、走行操作スイッチの操作に続くシフトレバーの操作によって、車両の前進方向や後進方向の走行を可能にする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図について説明する。図1はその一実施形態を示す回路図であり、図2に示したものと同一の回路素子には同一符号を付してある。図1において、12は荷役操作用自己保持リレー、13はシフトレバーのニュートラル検出リレーであり、荷役操作用自己保持リレー12は荷役制御回路11に対して並列接続されている。また、その荷役操作用自己保持リレー12の常開接点12aとニュートラル検出リレー13の常閉接点13aとの直列回路が、荷役操作スイッチ3に対し並列接続されている。
【0010】また、荷役操作用自己保持リレー12の常閉接点12bが走行操作スイッチ2と前進用スイッチ5との間に接続されている。シフトレバースイッチ部4には、前進用スイッチ5および後進用スイッチ6をニュートラル側に戻したときに、これらにそれぞれ連動して一時的にオンとなる各一のニュートラルスイッチ14、15が設けられ、スイッチ14,15とニュートラル検出リレー13とが電源(+,GND)間に直列接続されている。
【0011】従って、このような構成の荷役/走行制御装置では、荷役/走行切替スイッチ部1を走行操作スイッチ2がオフ、荷役操作スイッチ3がオンとなるように切り替えることで、この荷役操作スイッチ3に接続された荷役用リレー10a〜10nが、荷役用スイッチ9a〜9nのいずれかのオン操作による電源供給を受けて選択的に付勢され、対応する所定の荷役のための制御動作が行われる。このとき、荷役操作用自己保持リレー12にも荷役操作スイッチ3を介して電源が供給され、この荷役操作用自己保持リレー12の付勢によってこれの常開接続12aがオン(閉)となり、常閉接点12bがオフ(開)となる。このため、荷役操作用自己保持リレー12はその常開接点12aおよびニュートラル検出リレー13の常閉接点13aを通じて電源から電流を受けて自己保持され、この自己保持中は常開接点12aがオン、常閉接点12bがオフの状態を維持する。
【0012】一方、車両が荷役を終えて走行する場合には、荷役/走行切り替えスイッチ部1を走行操作スイッチ2がオン、荷役操作スイッチ3がオフとなるように切り替える前に、シフトレバースイッチ部4の前進用スイッチ5または後進用スイッチ6がオン操作されても、常閉接点12bのオフにより、前進用ソレノイド7および後進用ソレノイド8のいずれも消勢状態が維持される。従って、その後、荷役/走行切替スイッチ部1を走行側に切り替えても、車両が急に走り出すことはない。
【0013】これに対し、荷役から走行に切り替えるには、シフトレバーをニュートラルに戻し、前進用スイッチ5や後進用スイッチ6をオフにする。このシフトレバーをニュートラルに戻すと、これらの前進用スイッチ5や後進用スイッチ6に連動するニュートラルスイッチ14、15のいずれかが一時的にオンとなり、ニュートラル検出リレー13が電源に接続されて付勢される。このニュートラル検出リレー13の付勢によって、このニュートラル検出リレー13の常閉接点13aが一時的にオフとなり、これに伴って荷役操作用自己保持リレー12が消勢される。この結果、この荷役用自己保持リレー12の常閉接点12bがオンに戻り、常開接点12aがオフとなる。
【0014】従って、荷役/走行切替スイッチ部1における走行操作スイッチ2をオン操作し、続いてシフトレバースイッチ部4の前進用スイッチ5または後進用スイッチ6をオン操作することにょって、それぞれ前進用ソレノイド7または後進用ソレノイド8のいずれかが付勢され、車両が前進または後進を始めることとなる。このように、車両を荷役動作から走行動作に切り替える場合において、荷役/走行切替スイッチ部1が荷役側から走行側に切り替えられる前に、シフトレバーを前進方向または後進方向の走行側に入れても、前進用ソレノイド7や後進用ソレノイド8の付勢を禁止でき、車両が突然に前進方向または後進方向へ走り出すのを確実に防止できる。
【0015】なお、ニュートラル検出リレー13は、シフトレバーがニュートラルの位置に戻されるときにニュートラルスイッチ14または15が一時的にオンとなることにより付勢されて常閉接点13aを一時的にオフにし、荷役操作用自己保持リレー12の自己保持を解除する。このため、常閉接点13aはこの短い時間(タイミング)以外ではオン状態を維持し続ける。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば荷役操作スイッチのオン操作によって自己保持される荷役操作用自己保持リレーの常閉接点をオフ(開)とすることで、シフトレバーが前進側や後進側に入れられた後に走行操作スイッチがオン操作された場合でも、走行検出リレーが付勢されないようにすることができ、不用意に車両が急発進するのを防止できる。一方、シフトレバーを前進方向や後進方向からニュートラルに戻すことにより、前記荷役操作用自己保持リレーの自己保持を解除することができ、走行操作スイッチの操作に続くシフトレバーの操作によって、車両を前進方向または後進方向のいずれかに安全に走行させることができる。
【出願人】 【識別番号】000002059
【氏名又は名称】神鋼電機株式会社
【住所又は居所】東京都江東区東陽七丁目2番14号
【出願日】 平成13年12月27日(2001.12.27)
【代理人】 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武 (外6名)
【公開番号】 特開2003−191765(P2003−191765A)
【公開日】 平成15年7月9日(2003.7.9)
【出願番号】 特願2001−396965(P2001−396965)