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【発明の名称】 車両駆動装置
【発明者】 【氏名】杉山 哲
【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内

【氏名】島袋 栄二郎
【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内

【氏名】瀧澤 一晃
【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内

【要約】 【課題】効率的良く回生できると共に走行時のエネルギーロスを最小限に抑え燃費向上、商品性向上を図ることができるものを提供する。

【解決手段】エンジン1とモータ3とバッテリ4とクランクシャフト6の一端に連結されたオートマチックトランスミッション8と、クランクシャフト6の他端にパワステポンプ20、コンプレッサー21及びモータ3を連結するプーリ22〜24、駆動プーリ25、ベルト26と、これらとクランクシャフト6を分離又は係合状態とするクラッチCL1を備えた車両駆動装置において、モータ回転軸27に連結されモータ3の回転駆動力をオートマチックトランスミッション8のカウンターシャフト10に直接伝達するモータギヤ28と、モータ3とモータギヤ28を分離又は係合状態とするクラッチCL2とを設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両の駆動軸を駆動して推進力を出力するエンジンと、電気エネルギーによって駆動軸を回転駆動すると共に、エンジンの出力又は車両の運動エネルギーの一部を電気エネルギーに変換するモータと、変換された電気エネルギーを蓄電する蓄電装置と、エンジン駆動軸の一端に連結された変速機構と、エンジン駆動軸の他端に補機及びモータを連結する連結機構と、連結機構とエンジン駆動軸を分離又は係合状態とするエンジン分離係合手段を備えた車両駆動装置において、モータ回転軸に連結されモータの回転駆動力を変速機構の出力軸に直接的に伝達する伝達手段と、モータと伝達手段を分離又は係合状態とするモータ分離係合手段とを設けたことを特徴とする車両駆動装置。
【請求項2】 連結機構に連係されることで変速機構にオイルを供給するオイルポンプと、該オイルポンプと連結機構とを分離又は係合状態に連係させるオイルポンプ分離係合手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両駆動装置。
【請求項3】 蓄電装置の残容量が所定値以上である場合に、モータ分離係合手段を滑りを伴う半係合状態に保持し、エンジン分離係合手段及びオイルポンプ分離係合手段を分離状態に保持して、モータの回転駆動力を伝達手段に伝達して車両を所定速度以下でクリープ走行させることを特徴とする請求項2に記載の車両駆動装置。
【請求項4】 蓄電装置の残容量が所定値以上である場合に、モータ分離係合手段を係合状態に保持し、エンジン分離係合手段及びオイルポンプ分離係合手段を分離状態に保持し、モータの回転駆動力を伝達手段に伝達して車両を走行させることを特徴とする請求項2に記載の車両駆動装置。
【請求項5】 エンジン分離係合手段を分離状態に保持し、モータ分離係合手段及びオイルポンプ分離係合手段を係合状態に保持して、エンジンによる駆動力を変速機構に伝達すると共にモータの回転駆動力を伝達手段に伝達して車両を走行させ、補機をモータにより連結機構を介して駆動することを特徴とする請求項2記載の車両駆動装置。
【請求項6】 エンジン分離係合手段とオイルポンプ分離係合手段を係合状態に保持し、モータ分離係合手段を滑りを伴う半係合状態に保持して、モータの回転駆動力を伝達手段及び連結機構を介して変速機構に伝達して車両を走行させながらエンジンを始動させると共に補機も連結機構を介して駆動することを特徴とする請求項2に記載の車両駆動装置。
【請求項7】 車両減速走行時においてエンジン分離係合手段とオイルポンプ分離係合手段を分離状態に保持し、モータ分離係合手段を係合状態にして、車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して蓄電装置に充電を行うことを特徴とする請求項2に記載の車両駆動装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両駆動装置に関するものであり、特に、エンジンとモータとを備えたハイブリッド車両に適用される車両駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両駆動装置には、例えば、特開平11−147424号公報に示すものが知られている。図5に示すようにこの車両駆動装置は、車両走行時においてはクラッチCL10、CL20を係合状態とし、モータジェネレータ51、パワステポンプ52及びエアコンのコンプレッサー53などのエンジン補機を、ベルト64、及び、プーリ55,56を介しエンジン57により駆動する。したがって、モータジェネレータ51が発電機として動作した場合、発電電力はバッテリ63に蓄えられる。
【0003】一方、車両停止時は、エンジン57を停止し、クラッチCL10を分離してモータジェネレータ51によりパワステポンプ52、エアコンのコンプレッサー53を駆動する。このときモータジェネレータ51は、バッテリ63によりモータとして動作する。また、車両発進時はクラッチCL10、CL20を係合状態にしてモータジェネレータ51によりエンジン57を始動させ、オイルポンプ58によるオートマチックトランスミッション54への油圧の給排をオイル配管59,60により行う。このときモータジェネレータ51はモータとしてバッテリ63により動作する。尚、61はコントローラ、62はインバータを示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術においては、クラッチCL10を分離状態とすることで、車両停止時、つまりエンジン停止時においても、モータジェネレータ51によりパワステポンプ52やエアコンのコンプレッサー53を駆動することができるため、車両停止時における車室内の快適性を維持することができ、ハンドル操作を負担なく行うことができる点で優れているものの、車両減速走行時においてモータジェネレータ51を発電機として動作させ車両の運動エネルギーを回収しようとした場合に、オートマチックトランスミッション54及びエンジン57を引きずってしまうため、そのフリクション分がエネルギーロスとなり、効率的に車両の運動エネルギーを回生できないという問題がある。
【0005】また、走行時におけるトルク経路は、モータジェネレータ51、エンジン57、オートマチックトランスミッション54、及び、タイヤとなるため、クリープ走行などの極低速での短距離(短時間)走行を行う場合に、モータジェネレータ51によりエンジン57及びオートマチックトランスミッション54を引きずりながらの効率の悪い走行(EV走行)を余儀なくされるという問題がある。
【0006】一方、エンジン始動後にエンジントルクにより走行する(エンジン走行)場合には、トルク経路がエンジン57、オートマチックトランスミッション54、及び、タイヤとなるため、エンジン57の効率の悪い領域での使用、及び、頻繁なエンジン57の始動/停止の繰り返しにより電気エネルギーの浪費やこれに伴う商品性の悪化が避けられないものとなっている。これに対して、頻繁なエンジン57の始動/停止を避けるためにエンジン始動後一定時間はエンジン57を停止しないようにすることも考えられるが、エンジン停止頻度が下がり燃費が悪化してしまうという問題がある。
【0007】更に、エンジン走行時にエンジン57をモータジェネレータ51によりアシストする場合においても、モータジェネレータ51から発生したトルクはエンジン57、及び、オートマチックトランスミッション54を経由するため、これによるロス分が効率を低下させてしまう問題があり、EV走行時にもオイルポンプ58を常に作動しておく必要がありエネルギーマネージメントの上で好ましくないという問題がある。そこで、この発明は、効率的に車両の運動エネルギーを回生できると共に走行時におけるエネルギーのロスを最小限に抑え燃費向上と商品性の向上を図ることができる車両駆動装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、車両の駆動軸(例えば、実施形態における駆動軸2)を駆動して推進力を出力するエンジン(例えば、実施形態におけるエンジン1)と、電気エネルギーによって駆動軸を回転駆動すると共に、エンジンの出力又は車両の運動エネルギーの一部を電気エネルギーに変換するモータ(例えば、実施形態におけるモータ3)と、変換された電気エネルギーを蓄電する蓄電装置(例えば、実施形態におけるバッテリ4)と、エンジン駆動軸(例えば、実施形態におけるクランクシャフト6)の一端に連結された変速機構(例えば、実施形態におけるオートマチックトランスミッション8)と、エンジン駆動軸の他端に補機(例えば、実施形態におけるパワステポンプ20、コンプレッサー21)及びモータを連結する連結機構(例えば、実施形態におけるプーリ22〜24、駆動プーリ25、ベルト26)と、連結機構とエンジン駆動軸を分離又は係合状態とするエンジン分離係合手段(例えば、実施形態におけるクラッチCL1)を備えた車両駆動装置において、モータ回転軸(例えば、実施形態における回転軸27)に連結されモータの回転駆動力を変速機構の出力軸(例えば、実施形態におけるカウンターシャフト10)に直接的に伝達する伝達手段(例えば、実施形態におけるモータギヤ28)と、モータと伝達手段を分離又は係合状態とするモータ分離係合手段(例えば、実施形態におけるクラッチCL2)とを設けたことを特徴とする。このように構成することで、減速モードにおいて、モータを発電機として動作させて回生作動させる場合に、エンジン分離係合手段を分離状態にすると共にモータ分離結合手段を結合状態にすることで、エンジンや変速機構によるフリクション分を引きずることなく伝達手段を介して直接的に変速機構の出力軸からの回転駆動力をモータに入力して回生作動させることが可能となる。また、エンジンをモータによりアシストする加速モードにおいて、エンジン分離係合手段を分離状態にすると共にモータ分離結合手段を結合状態にすることで、エンジントルクを走行のみに使用すると共にモータトルクを伝達手段を介して直接的に変速機構の出力軸に伝達することが可能となる。更に、モータのみで走行するEV走行モードでは、エンジン分離係合手段を分離状態にすると共にモータ分離結合手段を結合状態にすることで、エンジンや変速機構によるフリクション分を引きずることなくモータトルクを伝達手段を介して直接的に変速機構の出力軸に伝達することが可能となる。
【0009】請求項2に記載した発明は、連結機構に連係されることで変速機構にオイルを供給するオイルポンプ(例えば、実施形態におけるオイルポンプ29)と、該オイルポンプと連結機構とを分離又は係合状態に連係させるオイルポンプ分離係合手段(例えば、実施形態におけるクラッチCL3)とを備えたことを特徴とする。このように構成することで、エンジンを駆動しない場合にポンプ分離係合手段を分離状態にしてオイルポンプの駆動のための負荷を軽減することができるため、その分のエネルギーロスを軽減できる。
【0010】請求項3に記載した発明は、蓄電装置の残容量が所定値以上である場合に、モータ分離係合手段を滑りを伴う半係合状態に保持し、エンジン分離係合手段及びオイルポンプ分離係合手段を分離状態に保持して、モータの回転駆動力を伝達手段に伝達して車両を所定速度以下でクリープ走行させる(例えば、実施形態におけるEVクリープモード)ことを特徴とする。このように構成することで、モータ分離係合手段を滑りを伴う半係合状態に保持して補機の適正動作回転数を維持しつつ、モータの回転駆動力を伝達手段に伝達することが可能となる。
【0011】請求項4に記載した発明は、蓄電装置の残容量が所定値以上である場合に、モータ分離係合手段を係合状態に保持し、エンジン分離係合手段及びオイルポンプ分離係合手段を分離状態に保持し、モータの回転駆動力を伝達手段に伝達して車両を走行させる(例えば、実施形態におけるEV走行モード)ことを特徴とする。このように構成することで、モータ分離係合手段を係合状態に保持して補機の適正回転数を維持しつつ、エンジン分離係合手段及びオイルポンプ分離係合手段を分離状態にして、エンジン及び変速機構の引きずりによるエネルギーロスをなくした状態で走行が可能となる。
【0012】請求項5に記載した発明は、エンジン分離係合手段を分離状態に保持し、モータ分離係合手段及びオイルポンプ分離係合手段を係合状態に保持して、エンジンによる駆動力を変速機構に伝達すると共にモータの回転駆動力を伝達手段に伝達して車両を走行させ、補機をモータにより連結機構を介して駆動する(例えば、実施形態における加速■モード)ことを特徴とする。このように構成することで、エンジンに補機の負荷をかけないでエンジントルクのみにより走行することが可能となり、また、モータ分離係合手段を係合状態としモータのトルクを直接的に伝達手段を介して伝達することが可能となる。これによりエンジンのクランクシャフトを駆動補助した場合に比較してエネルギーロスが少なくなる。
【0013】請求項6に記載した発明は、エンジン分離係合手段とオイルポンプ分離係合手段を係合状態に保持し、モータ分離係合手段を滑りを伴う半係合状態に保持して、モータの回転駆動力を伝達手段及び連結機構を介して変速機構に伝達して車両を走行させながらエンジンを始動させると共に補機も連結機構を介して駆動する(例えば、実施形態における始動■モード)ことを特徴とする。このように構成することで、モータ分離係合手段を滑りを伴う半係合状態に保持することでクリープトルクの抜けを防止し、エンジン始動必要回転数を確保することが可能となる。
【0014】請求項7に記載した発明は、車両減速走行時においてエンジン分離係合手段とオイルポンプ分離係合手段を分離状態に保持し、モータ分離係合手段を係合状態にして、車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して蓄電装置に充電を行う(例えば、実施形態における減速■モード)ことを特徴とする。このように構成することで、エンジン及び変速機構の引きずりをなくし、オイルポンプを停止してエネルギーロス分を最小限に抑えることが可能となる。また車両減速時における運動エネルギーを伝達手段を介して直接的にモータで回生することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面と共に説明する。図1はこの発明の第1実施形態の車両駆動装置を示す構成図である。同図において1はエンジンを示し、このエンジン1により車両の駆動軸2を駆動して推進力を出力する。また、3はモータ(M/G)を示し、このモータ3は電気エネルギーによって駆動軸2を回転駆動すると共にエンジン1の出力又は車両の運動エネルギーの一部を電気エネルギーに変換する。4は高圧系(例えば、144V、288V)の例えば、ニッケル水素バッテリ(BATT、蓄電装置)を示し、モータ3により変換された電気エネルギーはパワードライブユニット(PDU)5を介してこのバッテリ4に蓄電され、バッテリ4の電気エネルギーによりパワードライブユニット5介してモータ3を駆動する。
【0016】エンジン1のクランクシャフト(エンジン駆動軸)6の一端にはトルクコンバータ(T/C)7を介してオートマチックトランスミッション(変速機構、A/T)8が接続されている。このオートマチックトランスミッション8は、メインシャフト9に、カウンターシャフト(変速機構の出力軸)10が配置されたものであり、図は変速2段の場合を例にして模式的に示している。メインシャフト9には2つのギヤ11,12が各々クラッチ13,14により締結可能に設けられ、メインシャフト9の各ギヤ11,12にカウンターシャフト10のギヤ15,16が各々噛合している。そして、カウンターシャフト10の出力側のギヤ17が前記駆動軸2に設けられたファイナルギヤ18と噛合している。尚、19は駆動軸2に接続された車輪を示す。
【0017】クランクシャフト6の他端には、後述するクラッチCL1を介してクランクシャフト6に連係する駆動プーリ25が設けられ、パワステポンプ(補機)20を駆動するプーリ22と、エアコンのコンプレッサー(補機)21のプーリ23と、モータ3のプーリ24をベルト26により回転駆動するものである。これらベルト26と各プーリ22〜25が連結機構を構成している。
【0018】上記駆動プーリ25とエンジン1のクランクシャフト6の他端との間には両者を分離又は係合状態にするクラッチ(エンジン分離係合手段)CL1が介装されている。一方、モータ3の回転軸27にはモータ3の回転駆動力をオートマチックトランスミッション8のカウンターシャフト10のギヤ15を介して伝達するモータギヤ(伝達手段)28が後述するクラッチCL2を介して連係されている。つまり、オートマチックトランスミッション8のクラッチ13,14を分離状態(Nレンジ)にした場合には、カウンターシャフト10は空回りするため、モータ3の駆動力は直接的に駆動軸2に伝達されることとなる。したがって、クラッチ(モータ分離係合手段)CL2によりモータ3とモータギヤ28とは分離又は係合状態となる。ここで、クラッチCL2は滑りを伴う半係合状態(いわゆる半クラッチ状態)を作り出すことができれば、その形式は自由に選択できる。
【0019】29はオイルポンプ(A/T OP)を示し、このオイルポンプ29は前記ベルト26に連係することでオートマチックトランスミッション8にオイルを供給するものである。この実施形態においては、オイルポンプ29と前記パワステポンプ20の出力軸との間には、オイルポンプ29とパワステポンプ20とを分離又は係合状態とするクラッチ(オイルポンプ分離係合手段)CL3が介装されている。つまり、このクラッチCL3を係合状態とすれば、パワステポンプ20を介してオイルポンプ29にベルト26の駆動力を伝達できるようになっている。尚、このオイルポンプ29とクラッチCL3を前記エアコンのコンプレッサー21の出力軸に接続する構成を採用してもよい。
【0020】そして、クラッチCL1,CL2,CL3、エンジン1、モータ3、オートマチックトランスミッション8、及び、パワードライブユニット5は電子制御ユニットのECU30に接続され、これらや各種センサからの信号に基づいてECU30により車両の動作モードが選択される。尚、上記トルクコンバータ7に替えてクラッチを設けてもよく、モータギヤ28に替えてチェーンやベルトを設けてもよく、ベルト26に替えてチェーンやギヤを用いてもよい。
【0021】次に、図2、図3に基づいて、車両の動作モード判別のフローチャートを説明する。ここで、このフローチャートにより設定される車両の動作モードに対応して、クラッチCL1,CL2,CL3、エンジン1の状態(ON,OFF)、モータ3の状態(駆動、発電)、オートマチックトランスミッション8のレンジを下記の表1に示す。
【表1】

また、以下の説明において、「V」は車速、「BrkOn」はブレーキオン、「BrkOff」はブレーキオフ、「VCreep」はクリープ車速、「SOC」はバッテリ残容量、「EngOn」はエンジンオン、「TrqCmd」はトルク指令値、「TrqAss」はエンジンの駆動力をモータにより補助して走行するアシスト領域かどうかを判断するためのアシストトルク、「TrqEV」はモータ単独で走行可能なEV走行領域かどうかを判断するためのモータ走行トルクを示す。TrqAssとTrqEVの大小関係はTrqAss>TrqEVとなっている。
【0022】ステップS01において、V=0、且つ、BrkOnか否かを判定する。判定結果が「YES」(車両停止)である場合はステップS16に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS02に進む。ステップS16においては、SOCが所定値(例えば、45%)以上か、所定値を下回っているかを判定する。判定の結果、所定値を下回っている場合(小)はステップS18に進み、判定の結果、所定値以上の場合(大)はステップS17に進む。
【0023】ステップS17においては、「停止モード」に移行して処理を終了する。「停止モード」では、クラッチCL1,CL2を分離状態にして、車両及びエンジン停止状態でモータ3によりパワステポンプ20とエアコンのコンプレッサー21(以下、単に補機という)を駆動する。また、走行の必要がないためクラッチCL3も分離状態にしてオートマチックトランスミッション8のオイルポンプ29を停止する(Nレンジ)。これにより、車両停止時においてバッテリ残容量SOCが十分にあることを前提に車室内の快適性を維持することができる。
【0024】ステップS18において、EngOnか否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS20の「アイドルモード」に進み処理を終了し、判定結果が「NO」である場合はステップS19の「始動■モード」に進み処理を終了する。
【0025】「アイドルモード」では、クラッチCL2を分離状態とした車両停止中にエンジン1をアイドリング状態とし、クラッチCL1を係合状態としてエンジントルクにより補機を駆動する。モータ3は発電機として動作して残容量SOCが少ない(ステップS18)バッテリ4を充電をする。また、走行の必要がないためクラッチCL3を分離状態にしてオートマチックトランスミッション8のオイルポンプ29を停止する(Nレンジ)。
【0026】「始動■モード」は、停止モード中でバッテリ残容量SOCの低下によりモータ3により補機を駆動できなかったときのモードである。クラッチCL1を係合状態としモータ3によりエンジン1を始動する。始動後はエンジントルクによる走行の必要がないのでクラッチCL3を分離状態としてオートマチックトランスミッション8のオイルポンプ29を停止する(Nレンジ)。エンジン始動後はエンジントルクにより補機を駆動しモータ3は発電機として動作させる。モータ3による走行の必要もないのでクラッチCL2は分離状態とする【0027】ステップS02においては、BrkOff、且つ、AP=0、且つ、V<VCreepか否かを判定する。判定結果が「YES」(クリープ状態)である場合はステップS04に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS03に進む。ステップS04において、SOCが所定値(例えば、45%)以上か、所定値を下回っているかを判定する。判定の結果、所定値を下回っている場合(小)はステップS05に進み、判定の結果、所定値以上の場合(大)はステップS10の「EVクリープモード」に進み処理を終了する。
【0028】「EVクリープモード」は、バッテリ残容量SOCが十分な場合のモータ3により所定速度(例えば、5km/h)以下でクリープ走行する走行モードであり、クラッチCL2を滑りを伴う半係合状態で保持するように制御しモータ3を動作させて車両を走行させる。クラッチCL2を滑りを伴う半係合状態で保持することで、補機の適正動作回転数を維持する。したがって、補機はモータ3にて駆動され、エンジン1からのトルクによる走行の必要がないためクラッチCL3を分離状態にしてオイルポンプ29を停止する(Nレンジ)。クラッチCL1は分離状態にしてエネルギーロス分を抑える。ここで、クラッチCL2を滑りを伴う半係合状態で保持するためには、モータ3の回転数を検出することで補機の回転数を算出し、この回転数が適正動作回転数となるようにクラッチCL2の係合力を油圧により調整することができる。
【0029】ステップS05においては、EngOnか否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS06の「Engクリープモード」に進み処理を終了する。また、判定結果が「NO」である場合はステップS11に進む。「Engクリープモード」は、バッテリ残容量SOCが不足している場合のエンジン1によるクリープ走行モードである。このとき、クラッチCL1,CL3を係合状態としてエンジン1により車両を走行させる(Dレンジ)。補機はエンジントルクにより駆動し、モータ3は発電機として動作してバッテリ4を充電する。モータ3の負荷を軽減してエネルギーロス分を抑えるためクラッチCL2は分離状態としておく。
【0030】ステップS11においては、EVクリープモードか否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS12の「始動■モード」に進み処理を終了し、判定結果が「NO」である場合はステップS13の「始動■モード」に進み処理を終了する。「始動■モード」はEVクリープモードからエンジン1をモータ3で駆動しつつ始動するモードであり、前述したようにクラッチCL2を滑りを伴う半係合状態に保持するように制御することで、クリープトルクの抜けを防止すると共にエンジン始動必要回転数を確保して、スムーズな始動を行うことができる。ここで、クラッチCL1,CL3は係合状態とする。始動と同時にオートマチックトランスミッション8をインギヤ状態(NからDレンジ)としてオートマチックトランスミッション8のカウンターシャフト10にトルクを伝達する。始動完了後は、条件に応じてEngクリープ、加速、エンジン走行の各モードに移行する。
【0031】「始動■モード」は、EVクリープモード以外からエンジン1を始動するモードであり、クラッチCL1,CL3を係合状態にして、モータ3により補機の駆動とエンジン1の始動を行う。始動と同時にオートマチックトランスミッション8をインギヤ状態(NからDレンジ)としてオートマチックトランスミッション8のカウンターシャフト10にトルクを出力する。始動完了後は、条件に応じてEngクリープ、加速、エンジン走行の各モードに移行する。クラッチCL2は分離状態にする。
【0032】ステップS03においては、AP=0、且つ、V>VCreepか否かを判定する。判定結果が「YES」(減速状態)である場合はステップS07に進み、判定結果が「NO」(加速状態あるいは定速状態)である場合はステップS21に進む。ステップS07においては、SOCが所定値(例えば、45%)以上か、所定値を下回っているかを判定する。判定の結果、所定値を下回っている場合(小)はステップS08に進み、判定の結果、所定値以上の場合(大)はステップS14の「減速■モード」に進み処理を終了する。
【0033】「減速■モード」では、クラッチCL1を係合状態とすることで、車両減速時における車両の運動エネルギーによって補機を駆動しつつ、余剰の回生電力はモータ3によりバッテリ4に回収する。オートマチックトランスミッション8はDレンジで固定のためクラッチCL3を係合状態にしてオイルポンプ29を駆動する。このときエンジン1は燃料カット動作(ON,OFF)を行う。低車速で燃料カットから復帰し燃料供給を再開した場合はエンジン1はアイドル状態となり、エンジン1により補機及びモータ3を駆動する。クラッチCL2はロス分をなくすため分離状態とする。このモードは後述する「減速■モード」が使用できない、高速域や高SOC域での減速時に用いる。
【0034】ステップS08においては、車速Vが一定範囲内か否かを判定する。具体的には高車速VH(例えば、100km/h)と低車速VL(例えば、10km/h)の間であるか否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS09の「減速■モード」に進み処理を終了し、判定結果が「NO」である場合はステップS15の「減速■モード」に進み処理を終了する。
【0035】「減速■モード」では、クラッチCL2を完全な係合状態とし、車両の減速時の運動エネルギーを直接的にモータ3で回生する。このとき補機は車両の運動エネルギーにより駆動される、このときクラッチCL1を分離状態としてエンジン1を停止し、クラッチCL3を分離状態としてオイルポンプ29を停止する(Nレンジ)。これにより、エンジン1及びオートマチックトランスミッション8の引きずりをなくし、オイルポンプ29を停止してエネルギーロス分を最小限に抑えて、減速時の運動エネルギーを効率よく回収することができる。このモードは後述する加速■モードと同様に上述したステップS08における、限定された車速域で使用される。
【0036】ステップS21においては、TrqCmd>TrqAssか否かを判定する。判定結果が「YES」(アシスト領域)である場合はステップS31に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS22に進む。ステップS31においては、EngOnか否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS34に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS32に進む。
【0037】ステップS34において、SOCが所定値(例えば、45%)以上か、所定値を下回っているかを判定する。判定の結果、所定値を下回っている場合(小)はステップS35の「ENG走行モード」に進み処理を終了し、判定の結果、所定値以上の場合(大)はステップS37に進む。
【0038】「ENG走行モード」は、エンジントルクで走行するモードである。したがって、クラッチCL1及びCL3は係合状態となる。また、オートマチックトランスミッション8はDレンジとなる。補機はオイルポンプ29も含めてエンジントルクにより駆動し、モータ3は発電機として動作しバッテリ4を充電する。エネルギーのロス分を最小限にするためクラッチCL2は分離状態とする。ステップS37においては、車速Vが高車速VH1(例えば、80km/h)と低車速VL1(例えば、10km/h)の間であるか否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS38の「加速■モード」に進み処理を終了し、判定結果が「NO」である場合はステップS39の「加速■モード」に進み処理を終了する。
【0039】「加速■モード」は、クラッチCL1を分離状態とすることにより、エンジン1に補機の負荷をかけないでエンジントルクのみにより走行するモードである。よって、オイルポンプ29を駆動するためクラッチCL3は係合状態とする。バッテリ残容量SOCが十分であるため補機はモータ3により駆動する。クラッチCL2は完全な係合状態としモータ3のトルクをモータギヤ28を介して直接的にカウンターシャフト10に伝達する。これによりエンジン1のクランクシャフトを駆動補助した場合に比較してエンジン1、オートマチックトランスミッション8を引きずることがない分エネルギーロスが少なくなる。ただ、このモードは、モータ3の許容回転数、補機の必要回転数、オートマチックトランスミッション8のカウンターシャフト10とモータ3の回転軸27の変速比を加味したステップS37の条件を満たす限定された範囲の車速域においてのみ使用される。
【0040】「加速■モード」では、エンジン1を駆動して走行し(Dレンジ)、モータ3による駆動トルクはクラッチCL1、エンジン1、そしてオートマチックトランスミッション8へと伝達される。したがって、クラッチCL1,CL3は係合状態としクラッチCL2は分離状態とする。ステップS32においては、EVクリープモードか否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS36の「始動■モード」に進み処理を終了し、判定結果が「NO」である場合はステップS33の「始動■モード」に進み処理を終了する。
【0041】ステップS22においては、TrqCmd<TrqEVか否かを判定する。判定結果が「YES」(EV走行領域)である場合はステップS26に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS23に進む。ステップS26においては、SOCが所定値(例えば、75%)以上か、所定値を下回っているかを判定する。判定の結果、所定値を下回っている場合(小)はステップS23に進み、判定の結果、所定値以上の場合(大)はステップS27に進む。
【0042】ステップS27においては、車速Vが高車速VH2(例えば、50km/h)と低車速VL2(例えば、10km/h)の間であるか否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS28の「EV走行モード」に進み処理を終了し、判定結果が「NO」である場合はステップS23に進む。
【0043】「EV走行モード」は、バッテリ残容量SOCが十分にあり、要求トルク(TrqCmd)が所定値より小さい(ステップS22)クルーズ運転の場合に用いられるモードである。上記低車速VL2は、オートマチックトランスミッション8のカウンターシャフト10とモータ3との間での変速比から求められるモータ回転数が補機の適正動作を確保できる最低の車速であり、高車速VH2はモータ3の限界回転数を与える車速である。ここで、補機の適正回転数を維持するためクラッチCL2は完全な係合状態とする。また、クラッチCL1,CL3を分離状態にすることで、エンジン1及びオートマチックトランスミッション8の引きずりによるエネルギーロスがなくなる。
【0044】ステップS23においては、EngOnか否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS29に進み、判定結果が「NO」である場合はステップS24に進む。ステップS29においては、「ENG走行モード」に移行して処理を終了する。
【0045】ステップS24においては、EVクリープモードか否かを判定する。判定結果が「YES」である場合はステップS30の「始動■モード」に進み処理を終了し、判定結果が「NO」である場合はステップS25の「始動■モード」に進み処理を終了する。
【0046】したがって、この実施形態によれば、基本的に、車両の減速モードにおいて、エンジン1やオートマチックトランスミッション8を引きずることなくモータ3を回生作動させることができるため、車両の運動エネルギーを効率よくバッテリ4に回生でき、また、加速モード、EV走行モードにおいてもエンジン1やオートマチックトランスミッション8を引きずることなくモータ3の駆動力を駆動軸2に作用させることができるためバッテリ4の放電量を最小限に食い止めることができ、効率よくバッテリ4の充放電を行うことができる。
【0047】とりわけ、EVクリープモードのように極低速走行の必要がある際には、エンジン1及びオートマチックトランスミッション8の引きずりがないことはモード設定上有利となる。また、エンジン1を駆動しない場合にクラッチCL3を分離状態にしてオイルポンプ29の駆動のための負荷を軽減することができるため、その分のエネルギーロスを軽減でき、減速モードにおける車両の運動エネルギーをより多く回生できると共にモータ走行モードにおけるエネルギーロスを抑えることができる。
【0048】クラッチCL2を滑りを伴う半係合状態に保持するように制御しパワステポンプ20、コンプレッサー21の適正動作回転数を維持しつつ、モータ3の回転駆動力をモータギヤ28に伝達することができるため、無理のないEVクリープモードを実現できる。
【0049】クラッチCL2を係合状態に保持してパワステポンプ20、コンプレッサー21の適正回転数を維持しつつ、クラッチCL1及びクラッチCL3を分離状態にして、エンジン1及びオートマチックトランスミッション8の引きずりによるエネルギーロスをなくしたEV走行モードとできるため、商品性を確実に維持しつつ、エネルギーロスを最小限に食い止めることができる。
【0050】エンジン1にパワステポンプ20、コンプレッサー21の負荷をかけないでエンジントルクのみにより走行である加速■モードを実現でき、また、クラッチCL2を係合状態としモータ3のトルクを直接的にモータギヤ28を介して伝達することが可能となるため、パワステポンプ20、コンプレッサー21の負荷がエンジン1に負担をかけることはなく、モータ3はエンジン1、オートマチックトランスミッション8を引きずることなくエネルギーロスを最小限に食い止めることができる。
【0051】クラッチCL2を滑りを伴う半係合状態に保持することでクリープトルクの抜けを防止すると共に、エンジン始動必要回転数を確保することが可能となるため、スムーズな始動■モードを実現できる。
【0052】エンジン1及びオートマチックトランスミッション8の引きずりをなくし車両減速時における運動エネルギーを直接的にモータ3で回生することが可能となると共に、オイルポンプ29を停止してエネルギーロス分を最小限に抑えることが可能となるため、減速■モードにおいて減速時の車両の運動エネルギーを効率よく回収することができる。
【0053】尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、CVT車にも適用できる。図4はこの発明をCVT車両に適用した第2実施形態を示すものであり前記実施形態と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。同図において、CVTのドライブプーリ31がフォーワードクラッチ32を介してエンジン1のクランクシャフト6の一端に接続可能に構成され、ドリブンプーリ33が発進クラッチ34を介してCVTの出力ギヤ35に接続されている。出力ギヤ35はモータギヤ28に噛合すると共にファイナルギヤ18を介して駆動軸2に接続されている。この実施形態においても、前記実施形態と同様に、効率的に車両の運動エネルギーを回生できると共に走行時におけるエネルギーのロスを最小限に抑え燃費向上と商品性の向上を図ることができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記載した発明によれば、減速モードにおいて、エンジンや変速機構を引きずることなくモータを回生作動させることができるため、車両の運動エネルギーを効率よく蓄電装置に回生でき、また、加速モード、EV走行モードにおいてエンジンや変速機構を引きずることなくモータの駆動力を作用させることができるため蓄電装置の放電量を最小限に食い止めることができ、効率よく蓄電装置の充放電を行うことができる効果がある。とりわけ、EV走行モードでクリープ走行する場合にのように極低速走行の必要が有る際には、エンジン及び変速機構の引きずりがないことはモード設定上有利となる。
【0055】請求項2に記載した発明によれば、エンジンを駆動しない場合にポンプ分離係合手段を分離状態にしてオイルポンプの駆動のための負荷を軽減することができるため、その分のエネルギーロスを軽減でき、減速モードにおける車両の運動エネルギーをより多く回生できると共にモータ走行におけるエネルギーロスを抑えることができる効果がある。
【0056】請求項3に記載した発明によれば、モータ分離係合手段を滑りを伴う半係合状態に保持して補機の適正動作回転数を維持しつつ、モータの回転駆動力を伝達手段に伝達することができるため、モータによるクリープ走行を行うことができる効果がある。
【0057】請求項4に記載した発明によれば、モータ分離係合手段を係合状態に保持して補機の適正回転数を維持しつつ、エンジン分離係合手段及びオイルポンプ分離係合手段を分離状態にして、エンジン及び変速機構の引きずりによるエネルギーロスをなくした状態でモータによる走行が可能となるため、商品性を確実に維持しつつ、エネルギーロスを最小限に食い止めることができる効果がある。
【0058】請求項5に記載した発明によれば、エンジンに補機の負荷をかけないでエンジントルクのみにより走行することが可能となり、また、モータ分離係合手段を係合状態としモータのトルクを直接的に伝達手段を介して伝達することが可能となるため、補機の負荷がエンジンに負担をかけず、モータはエンジン、変速機構を引きずることなくエネルギーロスを最小限に食い止めてエンジンを駆動補助できる効果がある。
【0059】請求項6に記載した発明によれば、モータ分離係合手段を滑りを伴う半係合状態に保持することでクリープトルクの抜けを防止すると共に、エンジン始動必要回転数を確保することが可能となるため、スムーズに始動することができる効果がある。
【0060】請求項7に記載した発明によれば、エンジン及び変速機構の引きずりをなくし車両減速時の運動エネルギーを直接的にモータで回生することが可能となると共に、オイルポンプを停止してエネルギーロス分を最小限に抑えることが可能となるため、減速時の運動エネルギーを効率よく回収することができる効果がある。
【出願人】 【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
【住所又は居所】東京都港区南青山二丁目1番1号
【出願日】 平成13年12月28日(2001.12.28)
【代理人】 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武 (外5名)
【公開番号】 特開2003−191762(P2003−191762A)
【公開日】 平成15年7月9日(2003.7.9)
【出願番号】 特願2001−399247(P2001−399247)