| 【発明の名称】 |
電動機付駆動装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】竹中 正幸 【住所又は居所】愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社内
【氏名】金藤 厳士 【住所又は居所】愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社内
【氏名】佐々木 芳彦 【住所又は居所】愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】カウンタドライブギヤの振れ回りを抑え、カウンタドリブンギヤとの噛合いのずれによるギヤノイズの発生を防ぐ。
【解決手段】電動機付駆動装置は、原動機に連結される入力軸11と、電動機4の出力軸である電動機軸41と、カウンタ出力軸12と、入力軸と電動機軸とカウンタ出力軸とを相互に動力伝達可能に駆動連結するプラネタリギヤセット6と備え、入力軸がカウンタ出力軸の外周に同軸関係に配置されている。入力軸とカウンタ出力軸をプラネタリギヤセットの一方側で、電動機軸が連結された要素とは異なる他の2要素にそれぞれ連結し、カウンタ出力軸を、その両端部の外周で駆動装置ケース9に支持し、入力軸は、その外周をカウンタ出力軸の内周に支持した。これによりカウンタ出力軸上のカウンタドライブギヤ51の振れ回りが抑制され、それに噛合うカウンタドリブンギヤとの噛合いのずれによるギヤノイズの発生が防がれる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 原動機に連結される入力軸と、電動機の出力軸である電動機軸と、カウンタ出力軸と、前記入力軸と電動機軸とカウンタ出力軸とを相互に動力伝達可能に駆動連結するプラネタリギヤセットと備え、前記入力軸がカウンタ出力軸の内周に同軸関係に配置された電動機付駆動装置において、前記入力軸とカウンタ出力軸は、プラネタリギヤセットの一方側で、電動機軸が連結された要素とは異なる他の2要素にそれぞれ連結され、カウンタ出力軸は、その両端部の外周を駆動装置ケースに支持され、入力軸は、その外周をカウンタ出力軸の内周に支持されて、該カウンタ出力軸を介して駆動装置ケースに支持されたことを特徴とする電動機付駆動装置。 【請求項2】 前記入力軸は、カウンタ出力軸の駆動装置ケースへの支持部の内周側でカウンタ出力軸に両持ち支持された、請求項1記載の電動機付駆動装置。 【請求項3】 前記カウンタ出力軸の駆動装置ケースへの支持は、ケース本体とそのフロントカバーに、ラジアルボールベアリングを介してなされる、請求項1又は2記載の電動機付駆動装置。 【請求項4】 前記カウンタ出力軸は、それと一体化されたカウンタドライブギヤを有する、請求項1、2又は3記載の電動機付駆動装置。 【請求項5】 前記プラネタリギヤセットは、入力軸に連結された要素を、プラネタリギヤセットの他方側でオイルポンプに駆動連結された、請求項1〜4のいずれか1項記載の電動機付駆動装置。 【請求項6】 前記カウンタ出力軸は、ギヤ列を介して車輪に連結され、前記ギヤ列に第2の電動機が連結された、請求項1〜5のいずれか1項記載の電動機付駆動装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電動機を備える車両用駆動装置に関し、特に、電気自動車用駆動装置やハイブリッド駆動装置におけるギヤトレインの構造に関する。 【0002】 【従来の技術】車両用の駆動装置として、電動機(本明細書において、電動機として使用される発電機を含むものとする)を駆動源に用いるものに、電気自動車用駆動装置やハイブリッド駆動装置がある。こうした駆動装置において、原動機としてのエンジンと、これにより駆動される発電機と、ディファレンシャル装置を介して車輪に駆動連結されたギヤ列とをプラネタリギヤセットを介して連結することで、エンジン、発電機及び車輪の3者間で相互に動力伝達を可能とし、エンジンによる発電機の駆動、発電機をモータとする駆動力のアシストやエンジンスタート、車輪からディファレンシャル装置を介してプラネタリギヤセットに戻る慣性駆動力による発電機の回生等を走行状態に応じて自由に行なえるようにした駆動装置として、従来、特開2001−187535号公報に開示の技術がある。 【0003】上記従来技術では、エンジンと発電機を同軸上に並べて配置し、それらの間にプラネタリギヤセットを同じく同軸上に配置し、エンジンとプラネタリギヤセットの1つの要素をつなぐ入力軸と、プラネタリギヤセットの他の要素と車輪とをギヤ列及びディファレンシャル装置を介してつなぐカウンタ出力軸とを内外周関係の2重軸とするギヤトレイン構成が採られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技術においては、エンジン出力用のカウンタドライブギヤ(21)(以下、参考のために従来技術公報の部材名又は参照符号若しくはそれら両方を括弧書きで付記する)が、一対のベアリング(アンギュラコンタクトボールベアリング53,53)によってケース支持壁(40a)に片持ち支持されている。こうした片持ち支持構造は、支持壁が十分な剛性強度のものである場合は問題ないが、電動機を備える駆動装置の場合、電動機と制御ユニットをつなぐ線径の大きな給電ケーブルを、駆動装置ケースの外側からケース内に導いて電動機のステータコイルに接続しなければならないことで問題が生じる。特に従来技術のように、インバータ等の電気制御ユニット(104)を駆動装置に一体化した構造においては、制御ユニット取付部を避けてケーブル(配線100c)の導入部を設けなければならず、更に、ケーブル接続のためのスペースを考慮して導入部を設定した場合、その部位がどうしても外径の小さなプラネタリギヤセット(プラネタリギヤ6)の外周側となるため、カウンタドライブギヤ(21)の支持壁にケーブル接続作業のための大きな窓孔を設けなければならず、この窓孔の形成により支持壁の剛性強度の低下が避けられない。こうした事情から、上記の片持ち構造では、未だカウンタドライブギヤの振れ回りが生じやすく、カウンタドリブンギヤとの噛合いのずれによるギヤノイズが発生してしまう。 【0005】また、カウンタ出力軸(走行回転軸16)に支持される入力軸(13)についても、そのプラネタリギヤセットへの連結部側が、ニードルベアリング(57)を介してカウンタ出力軸に支持されており、この支持構造では、入力軸は、カウンタ出力軸、カウンタドライブギヤ(21)のボス部(21a)及びボールベアリング(53,53)を介してケース支持壁(40a)に支持されることになる。この支持構造では、入力軸がカウンタドライブギヤ(21)の振れ回りの影響を受けることになる。更に、ニードルベアリング(57)は、カウンタドライブギヤ(21)とカウンタ出力軸のスプライン係合部に対して軸方向位置がずれた配置にあるため、カウンタドライブギヤ(21)の僅かな振れ回りがカウンタ出力軸への入力軸(13)の支持部では増幅され、このことが上記の影響と相俟って、入力軸13の支持を一層不安定にする結果となる。そして、このことは、プラネタリギヤセットのサンギヤ、ピニオンギヤ、リングギヤ間の噛合のずれを生じさせる要因となる。 【0006】そこで、本発明は、カウンタ出力軸の支持を安定させて、カウンタドライブギヤの振れ回りを抑え、カウンタドリブンギヤとの噛合いのずれによるギヤノイズの発生を防ぐことができる電動機付駆動装置を提供することを目的とする。また、本発明は、カウンタ出力軸と同軸上に配置されるプラネタリギヤセットの噛合のずれを防ぐことを更なる目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明は、請求項1に記載のように、原動機に連結される入力軸と、電動機の出力軸である電動機軸と、カウンタ出力軸と、前記入力軸と電動機軸とカウンタ出力軸とを相互に動力伝達可能に駆動連結するプラネタリギヤセットと備え、前記入力軸がカウンタ出力軸の内周に同軸関係に配置された電動機付駆動装置において、前記入力軸とカウンタ出力軸は、プラネタリギヤセットの一方側で、電動機軸が連結された要素とは異なる他の2要素にそれぞれ連結され、カウンタ出力軸は、その両端部の外周を駆動装置ケースに支持され、入力軸は、その外周をカウンタ出力軸の内周に支持されて、該カウンタ出力軸を介して駆動装置ケースに支持されたことを特徴とする。 【0008】上記の構成において、請求項2に記載のように、前記入力軸は、カウンタ出力軸の駆動装置ケースへの支持部の内周側でカウンタ出力軸に両持ち支持された構成とするのが有効である。 【0009】上記いずれかの構成において、請求項3に記載のように、前記カウンタ出力軸の駆動装置ケースへの支持は、ケース本体とそのフロントカバーに、ラジアルボールベアリングを介してなされる構成とするのも有効である。 【0010】上記いずれかの構成において、請求項4に記載のように、前記カウンタ出力軸は、それと一体化されたカウンタドライブギヤを有する構成を採ると更に有効である。 【0011】上記いずれかの構成において、請求項5に記載のように、前記プラネタリギヤセットは、入力軸に連結された要素を、プラネタリギヤセットの他方側でオイルポンプに駆動連結された構成を採ることもできる。 【0012】上記いずれの構成を採る場合も、請求項6に記載のように、前記カウンタ出力軸は、ギヤ列を介して車輪に連結され、前記ギヤ列に第2の電動機が連結された構成とすることができる。 【0013】 【発明の作用及び効果】上記請求項1に記載の構成では、カウンタ出力軸が、その両端部で駆動装置ケースに両持ち支持されるため、カウンタ出力軸のトルク伝達負荷による傾斜が抑制されるため、カウンタ出力軸の振れ回りが防止され、その振れ回りに起因するギヤの噛合いずれがなくなるため、ギヤノイズの発生が防止される。また、入力軸も、振れ回りを抑制されたカウンタ出力軸を介して駆動装置ケースに支持されるため、入力軸の振れ回りも防止されるため、それにつながるプラネタリギヤセットの噛合いのずれも防止される。 【0014】次に、請求項2に記載の構成では、入力軸の両持ち支持の対象が同じカウンタ出力軸となるため、駆動装置ケースに対する入力軸の支持精度が向上する。更に、入力軸の両持ち支持部が、カウンタ出力軸の両持ち支持部と軸方向で同位置となるため、入力軸の支持精度がカウンタ出力軸の撓みの影響を受けない。 【0015】次に、請求項3に記載の構成では、カウンタ出力軸の支持荷重をケース本体とそのフロントカバーに分散させることができるため、ケース本体に片持ち支持させる従来の構成に比べて、ケーブル接続のための窓孔を形成することで剛性強度を保つことが難しいケース本体への荷重負荷を軽減することができる。また、支持荷重の分散に合わせて、支持手段をラジアルボールベアリングとすることで、ベアリングの締付け調整の不要化によるカウンタ出力軸組付け工数の低減、ベアリングの小型化及びコストダウンが可能となる。 【0016】また、請求項4に記載の構成では、入力トルクの大きさにより自ずと外径が定まる入力軸に対して、カウンタ出力軸とカウンタドライブギヤの一体化により、トルク伝達強度を保ちながらカウンタドライブギヤの外径を小さくすることが可能となるため、カウンタギヤ比の設定自由度が大きくなる。また、カウンタドライブギヤの支持精度が即カウンタ出力軸の支持精度となるため、カウンタ出力軸に支持される入力軸の支持精度が向上し、プラネタリギヤセットの噛合い精度も向上する。 【0017】また、請求項5に記載の構成では、オイルポンプの駆動機構をプラネタリギヤセットを挟んでカウンタ出力軸の両持ち支持部より電動機側に配置できるため、オイルポンプも駆動装置ケースの電動機収容部側に配設することができ、それにより電動機収容部を囲むケース壁を利用した油路配置が可能となる。 【0018】また、請求項6に記載の構成では、2つの電動機を配置したハイブリッド駆動装置において、上記の各効果を達成することができる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、図面に沿い、本発明の実施形態を説明する。まず図2は、本発明が適用されるハイブリッド駆動装置の概略構成をギヤ列を同一平面状に展開したスケルトンで示す。この装置は、内燃機関等からなる原動機(以下、エンジンという)Eと、電動機(以下、モータという)2と、ディファレンシャル装置3とを異なる軸線(以下、実施形態の説明において、これらの軸線をそれぞれエンジン軸線X、モータ軸線Y、デフ軸線Zという)上に並行軸配置とした横置式の駆動装置とされており、更に、エンジン軸線X上に発電機(以下、ジェネレータという)4を配し、それらエンジンE、モータ2及びジェネレータ4をディファレンシャル装置3に並行軸で駆動連結すべくギヤ列5が配設されている。このギヤ列5を構成するカウンタ軸50は、上記各軸線とは別軸線(同じくカウンタ軸線Uという)上に配置されている。そして、エンジン軸線X上には、エンジンEとジェネレータ4とギヤ列5のカウンタドライブギヤ51を差動関係に駆動連結すべく、プラネタリギヤセット6が配置されている。また、エンジン軸線X上にエンジンEの逆回転を後記する意図の基に阻止するワンウェイクラッチ7が配置され、更に、ジェネレータ4の回転を適宜停止させるブレーキ装置8が配置されている。 【0020】この駆動装置における上記各軸線上の要素の具体的駆動連結関係は、エンジン軸線X上の入力軸11が、その後端(以下、エンジン側を前として、各軸の前後関係を説明する)でプラネタリギヤセット6のキャリア61に連結され、ジェネレータ4のロータ軸からなる電動機軸41が、その前端でプラネタリギヤセット6のサンギヤ62に連結されるとともに、後端でブレーキ装置8を介して駆動装置ケース9に連結され、プラネタリギヤセット6のリングギヤ63が、エンジン軸線X上の出力部材を構成するカウンタドライブギヤ51と一体化されたカウンタ出力軸12の後端に連結されている。モータ軸線Y上の出力要素は、モータ2のロータ軸21の前端に連結されたカウンタドライブギヤ52とされている。これら両カウンタドライブギヤ51,52は、カウンタ軸線U上に配置されたカウンタドリブンギヤ53,54に噛合させてカウンタ軸50に駆動連結されている。カウンタ軸50は、その軸線U上の後端に配置されたデフドライブピニオンギヤ55をディファレンシャル装置3のデフケース30に固定したデフリングギヤ31に噛合させてディファレンシャル装置3に駆動連結されている。そして、ワンウェイクラッチ7は、プラネタリギヤセット6のキャリア61の後端と駆動装置ケース9に連結して、プラネタリギヤセット6とジェネレータ4の間に配置されている。また、ブレーキ装置8は、ジェネレータ4のロータ軸41の後端に連結されている。なお、図の符号Wは、ディファレンシャル装置3の図示しないサイドギヤに駆動連結する車輪を示す。 【0021】図3及び図4は、駆動装置の構成を詳細に軸方向展開断面及び側面構造で示す。先の図2では参照し得ない細部構成を説明すると、図3を参照して、モータ2及びジェネレータ4と、ギヤ列5と、ディファレンシャル装置3は、駆動装置ケース9内に収容されている。駆動装置ケース9は、そのケース本体90の前側に中間壁91を備え、前後端が開口しており、これら開口を覆う前壁としてのフロントカバー92と、後壁としてのリヤカバー93を備えており、ケース本体90の中間壁91とリヤカバー93との間に隔定される空間をモータ2及びジェネレータ4並びにプラネタリギヤセット6の収容部とし、ケース本体90の中間壁91とフロントカバー92との間に隔定される空間をギヤ列5及びディファレンシャル装置3の収容部としている。 【0022】モータ2は、そのステータをケース本体90の周壁に回り止めしてモータ収容空間に配置され、そのロータ軸21は、前後端をそれぞれ中間壁91とリヤカバー93にラジアルボールベアリングを介して支持されている。ロータ軸21の前端には、スプライン係合でギヤ軸22が連結されており、ギヤ軸22の前後端は、それぞれフロントカバー92と中間壁91にラジアルボールベアリングを介して支持されている。そして、このギヤ軸22に一体でカウンタドライブギヤ52が形成されている。 【0023】ジェネレータ4は、そのステータをケース本体90の周壁に回り止めしてジェネレータ収容空間に配置され、そのロータ軸41は、その中間部分を中間壁91に付随的に設けられたプラネタリギヤセット6の収容部の壁に、また後端をリヤカバー93に、それぞれラジアルボールベアリングを介して支持されている。ロータ軸21の前端寄りの部分には、スプライン係合でプラネタリギヤセット6のサンギヤ62が連結されており、ロータ軸41の先端部は、入力軸11の後端に油密状態に嵌め合わされている。 【0024】ディファレンシャル装置3は、その収容部に配置され、デフケース30の前後端をそれぞれフロントカバー92と中間壁91にテーパ−ドローラベアリングを介して支持されている。 【0025】ギヤ列5のカウンタ軸50は、その収容部に配置され、前後端をそれぞれフロントカバー92と中間壁91にテーパ−ドローラベアリングを介して支持されている。カウンタ軸50には、その後半部にデフドライブピニオンギヤ55が一体形成され、前半部には、カウンタドリブンギヤ54がスプライン係合で回り止め嵌合され、更に、カウンタドリブンギヤ54の後側にカウンタドリブンギヤ53がボルト止め固定されている。 【0026】図4に各軸線X,Y,Z,Uの実際の位置関係を示すように、この駆動装置では、デフ軸線Zが装置の最下方に配置され、それより斜め上方(車両搭載時において前方となる)にエンジン軸線Xが配置され、デフ軸線Zの上方にモータ軸線Yが配置され、カウンタ軸線Uは、上記3軸線X,Y,Zの中間部に配置されている。そして、駆動装置ケース9には、モータ2及びジェネレータ4更にはブレーキ装置8の制御のためのインバータと電子制御装置を内蔵する制御ユニットCが外付けで取付られている。この取付位置は、モータ2及びジェネレータ4の外周に概ね接する平面を駆動装置ケース9と制御ユニットCのケースフレームの合わせ面とする位置とされており、上記のように、エンジン軸線Xとモータ軸線Yの高さが異なることから、この合わせ面は、駆動装置の車載状態で車両前方(図4において右側)に前下がりに傾斜している。 【0027】モータ及びジェネレータへの給電ケーブル20,40は、制御ユニットCの長手方向、すなわち車載状態で前後方向に3本ずつを組として並べて配置され、駆動装置ケース9と制御ユニットCとの平面状の合わせ面から駆動装置ケース9内のギヤ列収容空間に導入されており、それらの各端子をモータ及びジェネレータの巻き線から中間壁の窓孔を通して導出された巻き線ケーブルの端子と接続されている。したがって、これら端子の接続部は、軸方向位置としては、ギヤ列収容空間内において、モータとそのカウンタドライブギヤとの間、及びプラネタリギヤセットの配設位置と同位置にある。 【0028】図1に拡大して詳細を示すように、本発明の特徴に従い、入力軸11とカウンタ出力軸12は、プラネタリギヤセット6の一方側で、電動機軸としてのロータ軸41が連結された要素すなわちサンギヤ62とは異なる他の2要素としてのキャリア61とリングギヤ63にそれぞれ連結されている。カウンタ出力軸12は、それと一体化されたカウンタドライブギヤ51を有し、その両端部(厳密にはエンジンのクランク軸10への連結部としての先端を除く前端と後端)の外周をラジアルボールベアリング56,57を介して駆動装置ケース9のフロントカバー92と中間壁91に支持されている。入力軸11は、その外周をカウンタ出力軸12の駆動装置ケース9への支持部の内周側で一対のニードルベアリングを介してカウンタ出力軸12に両持ち支持されて、カウンタ出力軸12を介して駆動装置ケース9に支持されている。この入力軸11の先端は、トルクリミッタ付のフライホイール兼ダンパ装置13を介してエンジンのクランク軸10に連結されている。前記の各連結関係から明らかなように、カウンタ出力軸12は、カウンタドライブギヤ51、同ドリブンギヤ53、カウンタ軸50、デフドライブピニオンギヤ55及びデフリングギヤ31からなるギヤ列5を介して車輪Wに連結され、このギヤ列5中のカウンタ軸50に第2の電動機としてのモータ2が、カウンタドライブギヤ51及び同ドリブンギヤ54を介して連結された関係となる。 【0029】プラネタリギヤセット6は、入力軸11に連結された要素としてのキャリア61を、入力軸11の後端をキャリアフランジとし、中間壁91の後側に配置されており、キャリアカバーがプラネタリギヤセット6の他方側で、ポンプボディを中間壁に埋設したオイルポンプPに駆動連結されている。詳しくは、キャリアカバーに固定したリング状の平歯車58と、平歯車58に噛合し、オイルポンプPのロータ軸に固定した平歯車59を介してロータ軸に連結されている。また、リングギヤ63は、その前側をリングギヤフランジを介してカウンタ出力軸12の後端にスプライン係合で連結されている。 【0030】ワンウェイクラッチ7は、そのインナレースをプラネタリギヤセット6のキャリア61に連結し、アウタレースをプラネタリギヤセット収容部の壁にスプライン嵌合させて支持されている。 【0031】ブレーキ装置8は、ジェネレータ4のロータ42側をドラムとし、駆動装置ケース9のリヤカバー93から突出するボス部をハブとする構成とされ、ロータ42の端板から軸方向に張出す環状フランジ部の内周に外周をスプライン係合させた摩擦材ディスク82と、ハブの外周に内周をスプライン係合させたセパレータプレート83とを摩擦係合部材とし、摩擦係合部材を係脱操作する油圧サーボが、リヤカバー93に組込まれた構成とされている。 【0032】こうした構成からなる駆動装置では、図2を参照して、モータ2と車輪Wは、ディファレンシャル装置3による差動回転は別として、ギヤ列5を介して動力伝達上は直に連結された関係となるのに対して、エンジンEとジェネレータ4は、ギヤ列5に対してプラネタリギヤセット6を介して動力伝達上は差動関係に連結されている。これにより、エンジンE、ジェネレータ4及びモータ2を適宜制御することにより、モータ出力のみ、エンジン出力のみ、又はエンジン出力にモータ出力をアシストして、車軸Wを駆動するとともに、バッテリ残量及び走行負荷に応じて、エンジンEの出力によりジェネレータ4を駆動してバッテリを充電する車両走行が可能となる。 【0033】上記の運転制御に際して、ブレーキ装置8は、ジェネレータ4のロータ軸41を必要に応じて駆動装置ケース9に係止させることで、発電不要時に反動トルクにより回転することで駆動ロスを生じるのを阻止する機能を果たす。またこの駆動装置では、ジェネレータ4をモータとして駆動させることで、プラネタリギヤセット6のキャリア61にかかる反力が逆転するため、その際にワンウェイクラッチ7を介してキャリア61を駆動装置ケース9に係止する反力要素として機能させることで、ジェネレータ4の出力をリングギヤ63に伝達することができ、モータ2とジェネレータ4の同時出力による車両発進時の駆動力の強化(パラレルモードの走行)が可能となる。 【0034】以上詳述したように、この実施形態の駆動装置によれば、カウンタ出力軸12が、その両端部で駆動装置ケース9に両持ち支持されるため、カウンタ出力軸12と一体のカウンタドライブギヤ51とカウンタドリブンギヤ52との噛合の反力による傾斜が抑制されるため、カウンタ出力軸12の振れ回りが防止され、振れ回りに起因するギヤ51,52の噛合いずれがなくなるため、ギヤノイズの発生が防止される。また、入力軸11も、振れ回りを抑制されたカウンタ出力軸12を介して駆動装置ケース9に支持され、入力軸11の振れ回りも防止されるため、それにつながるプラネタリギヤセット6の噛合いのずれも防止される。また、入力軸11の両持ち支持の対象が同じカウンタ出力軸12となるため、駆動装置ケース9に対する入力軸11の支持精度が向上する。更に、入力軸11の両持ち支持部が、カウンタ出力軸12の両持ち支持部と軸方向で同位置となるため、入力軸11の支持精度がカウンタ出力軸12の撓みの影響を受けない。 【0035】更に、カウンタ出力軸12の支持荷重をケース本体90とそのフロントカバー92に分散させることができるため、ケース本体90に片持ち支持させる従来の構成に比べて、ケーブル20,40接続のための窓孔を形成することで剛性強度を保つことが難しいケース本体90への荷重負荷を軽減することができる。また、支持荷重の分散に合わせて、支持手段をラジアルボールベアリング56,57とすることで、ベアリングの締付け調整の不要化によるカウンタ出力軸組付け工数の低減、ベアリングの小型化及びコストダウンが可能となる。 【0036】また、入力トルクの大きさにより自ずと外径が定まる入力軸11に対して、カウンタ出力軸12とカウンタドライブギヤ51の一体化により、トルク伝達強度を保ちながらカウンタドライブギヤ51の外径を小さくすることが可能となるため、カウンタギヤ比の設定自由度が大きくなる。また、カウンタドライブギヤ51の支持精度が即カウンタ出力軸12の支持精度となるため、カウンタ出力軸12に支持される入力軸11の支持精度が向上し、プラネタリギヤセット6の噛合い精度も向上する。 【0037】また、オイルポンプPの駆動機構をプラネタリギヤセット6を挟んでカウンタ出力軸12の両持ち支持部よりジェネレータ4側に配置できるため、オイルポンプPも駆動装置ケース9の電動機収容部側に配設することができ、それにより電動機収容部を囲むケース壁を利用した油路配置が可能となる。 【0038】以上、本発明を専らハイブリッド駆動装置に適用した実施形態に基づき詳説したが、本発明はこの実施形態に限るものではなく、特許請求の範囲に記載の事項の範囲内で種々に具体的構成を変更して実施することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000100768 【氏名又は名称】アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 【住所又は居所】愛知県安城市藤井町高根10番地
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| 【出願日】 |
平成13年12月27日(2001.12.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095108 【弁理士】 【氏名又は名称】阿部 英幸
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| 【公開番号】 |
特開2003−191760(P2003−191760A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月9日(2003.7.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−398634(P2001−398634) |
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