| 【発明の名称】 |
建設機械の冷却装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】田中 篤司 【住所又は居所】茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株式会社土浦工場内
【氏名】渡邉 修 【住所又は居所】茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株式会社土浦工場内
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| 【要約】 |
【課題】冷却性能を維持したまま、騒音を低減する。
【解決手段】エンジンカバー5の冷却空気流入口5aの近傍に冷却空気吸い込み用のシロッコファン(吸込ファン23)を設け、冷却空気排出口5bの近傍に冷却空気吐き出し用のシロッコファン(吐出ファン12)を設ける。エンジン室7内に吸い込まれた冷却空気は、ケーシング25、ダクト26を介してオイルクーラ21、ラジエータ22に送風される。そして、エンジン10の周囲を通過した後、吐出ファン12によりケーシング13内に吸い込まれ、ダクト14を介して排出口5bから排出される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジンと、冷却空気を送風するシロッコファンと、冷却空気と所定の媒体とを熱交換する熱交換器とを、カバーによって形成されたエンジン室内にそれぞれ備える建設機械の冷却装置において、前記シロッコファンは、前記カバーに開口された空気流入口を介して前記エンジン室内に冷却空気を吸い込む吸込用ファンと、前記カバーに開口された空気排出口を介して前記エンジン室外に冷却空気を吐き出す吐出用ファンとを有することを特徴とする建設機械の冷却装置。 【請求項2】 請求項1に記載の建設機械の冷却装置において、前記吸込用ファンは、冷却空気の流れに対し少なくとも前記エンジンよりも上流側に設けられ、前記吐出用ファンは前記エンジンよりも下流側に設けられることを特徴とする建設機械の冷却装置。 【請求項3】 請求項1または2に記載の建設機械の冷却装置において、前記吐出用ファンは、ファンケース内に収容され、このファンケース内の冷却空気を前記空気排出口に導く吐出用ダクトを有することを特徴とする建設機械の冷却装置。 【請求項4】 請求項3に記載の建設機械の冷却装置において、前記吐出用ダクトは曲がり形状をなし、前記吐出用ファンは、前記空気排出口に面さずに配置されることを特徴とする建設機械の冷却装置。 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の建設機械の冷却装置において、この建設機械は走行体と旋回体とを有し、前記旋回体の左右片側に寄せて運転席部が配置されるとともに、前記運転席部の左右反対側から前記運転席部の後方にかけて前記エンジン室が形成され、前記空気流入口および前記空気排出口のいずれか一方は、前記運転席部の左右反対側にエンジン室を形成する前記カバーに開口され、他方は、前記運転席部の後方にエンジン室を形成する前記カバーに開口されることを特徴とする建設機械の冷却装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、シロッコファン、エンジン、ラジエータなどをエンジン室内に備える建設機械の冷却装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、油圧ショベル等の建設機械は市街地等の工事現場で稼働されることが多く、低騒音での作業が要求されている。このような要求の下、冷却ファンとして比較的静粛性の高いシロッコファンを用いるようにした装置が知られている(例えば実開平6−1725号公報)。この公報記載の装置では、シロッコファンの回転によってエンジン室内に冷却空気を吸い込み、この吸い込んだ冷却空気をラジエータやオイルクーラなどの熱交換器に送風して熱交換させた後、エンジン室外に排出する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述した構成では、冷却空気は冷却空気流入用の開口部を介してエンジン室内に吸い込まれ、冷却空気排出用の開口部を介してエンジン室外に排出される。そのため、エンジン室内で発生した騒音がこれら開口部を介してエンジン室外に流出する。エンジン室外に流出する騒音を低減するためには開口部の面積を減少させることが有効である。しかしながら、開口部の面積を減少させるとエンジン室内の冷却空気の圧力損失が大きくなり、十分な冷却空気量を確保できないおそれがある。これを避けるためにファン回転数を増加させると、エンジン室内の騒音が上昇し、騒音の低減が困難となる。 【0004】本発明の目的は、冷却性能を維持するとともに、騒音を低減することができる建設機械の冷却装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図面を参照して説明する。 (1)請求項1の発明は、エンジン10と、冷却空気を送風するシロッコファンと、冷却空気と所定の媒体とを熱交換する熱交換器21,22とを、カバー5によって形成されたエンジン室7,70内にそれぞれ備える建設機械の冷却装置に適用される。そして、シロッコファンが、カバー5に開口された空気流入口5a,5cを介してエンジン室7,70内に冷却空気を吸い込む吸込用ファン23と、カバー5に開口された空気排出口5bを介してエンジン室外に冷却空気を吐き出す吐出用ファン12とを有することにより上述した目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、請求項1に記載の建設機械の冷却装置において、吸込用ファン23が、冷却空気の流れに対し少なくともエンジン10よりも上流側に設けられ、吐出用ファン12はエンジン10よりも下流側に設けられるものである。 (3)請求項3の発明は、請求項1または2に記載の建設機械の冷却装置において、吐出用ファン12が、ファンケース13内に収容され、このファンケース13内の冷却空気を空気排出口5bに導く吐出用ダクト14を有するものである。 (4)請求項4の発明は、請求項3に記載の建設機械の冷却装置において、吐出用ダクト14が曲がり形状をなし、吐出用ファン12は、空気排出口5bに面さずに配置されるものである。 (5)請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の建設機械の冷却装置において、この建設機械は走行体1と旋回体2とを有し、旋回体2の左右片側に寄せて運転席部3が配置されるとともに、運転席部3の左右反対側から運転席部3の後方にかけてエンジン室70が形成され、空気流入口5cおよび空気排出口5bのいずれか一方は、運転席部3の左右反対側にエンジン室70を形成するカバー5に開口され、他方は、運転席部3の後方にエンジン室70を形成するカバー5に開口されるものである。 【0006】なお、本発明の構成を説明する上記課題を解決するための手段の項では、本発明を分かり易くするために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が実施の形態に限定されるものではない。 【0007】 【発明の実施の形態】−第1の実施の形態−以下、図1〜図6を参照して本発明による建設機械の冷却装置の第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明が適用される油圧ショベル、とくに小旋回が可能なミニショベルの側面図である。油圧ショベルは、走行体1と、走行体1上に旋回可能に設けられた旋回体2と、旋回体2に回動可能に取り付けられたブーム4a、アーム4b、バケット4cからなる作業装置4とを有する。旋回体2には運転席部3が設けられ、運転席部3の後方にはカバー5によってエンジン室7が形成され、旋回体2の後端部にはカウンタウエイト6が搭載されている。 【0008】図2は、エンジン室7内の主要部品の配置を示す平面図(車両上方から見た図)であり、図3は正面図(車両後方から見た図)である。なお、本実施の形態では図2に示すように車両前後方向に基づいて前後左右方向を定義し、以下、この定義に基づいて各部の配置および部品形状を説明する。 【0009】図2、3に示すように、エンジン室7のほぼ中央にはエンジン10が左右方向にわたって横置きに配置されている。エンジン10の左側にはエンジン10によって駆動される油圧ポンプ11が付設され、エンジン10の左方にはシロッコファン12(以下、吐出ファンと呼ぶ)が配置されている。エンジン10の右方にはオイルクーラ21、ラジエータ22、シロッコファン23(以下、吸込ファンと呼ぶ)などからなる冷却装置20が配置されている。ここで、シロッコファンとは羽根の軸方向から吸い込んだ空気を羽根の周方向へ吐き出す遠心ファンであり、プロペラファンに比べて小型で低騒音であることをその特徴とする。カバー5の右側面にはエンジン室7内に冷却空気を流入させる空気流入口5aが開口され、カバー7の左側面にはエンジン室7外に冷却空気を流出させる空気排出口5bが開口されている。 【0010】吐出ファン12は車両前後方向に回転軸を有し、エンジン室7の下方部に配置されたファンケース13内に回転可能に収容されている。ファンケース13は略円筒状に形成され、ファンケース13の車両前後方向側面にはファンケース13内に冷却空気を吸い込む円状の吸込口13aがそれぞれ開口されている。ファンケース13の右上部の冷却空気出口部13bにはダクト14が接続されている。ダクト14は図3に示すようにファンケース13の上方に連なり、途中で左方に向かって屈曲し、その先端は排出口5bに達している。これによりファンケース13内の冷却空気はダクト14を介して排出口5bに導かれる。 【0011】図4は冷却装置20の正面図(車両前方から見た図)である。オイルクーラ21はラジエータ22の左側方にラジエータ22に対して略平行に配置され、オイルクーラ21とラジエータ22の通風面はともに左右方向に向かっている。オイルクーラ21はブラケット24を介してラジエータ22から支持され、ラジエータ22は図示しないブラケットを介して旋回体フレームから支持されている。 【0012】吸込ファン23は車両前後方向に回転軸を有し、オイルクーラ21とラジエータ22の下方に配置されたファンケース25内に回転可能に収容されている。ファンケース25は略円筒状に形成され、ファンケース25の車両前後方向側面にはファンケース25内に冷却空気を吸い込む円状の吸込口25aがそれぞれ開口されている。ファンケース25の右上部の冷却空気出口部25bには、ファンケース25の上方に連なる略ボックス状のダクト26が接続されている。ダクト26の左側面(図4では右側)にはダクト26内から冷却空気を吹き出す吹出口26aが開口され、この吹出口26aを覆うようにラジエータ22が配置されている。これにより、ケーシング25内の冷却空気はダクト26を介しその全量がラジエータ22に導かれる。 【0013】図2に示すように、ファンケース13の後側壁面にはブラケット15を介して油圧モータ16が取り付けられ、ファンケース25の前側壁面にはブラケット27を介して油圧モータ28が取り付けられている。油圧モータ16の出力軸は、開口部13aを貫通した吐出ファン12の回転軸にカップリング17を介して連結され、油圧モータ28の出力軸は、開口部25aを貫通した吸込ファン23の回転軸にカップリング29を介して連結されている。油圧モータ16,28はそれぞれ図示しない油圧ホースを介して油圧ポンプ11に接続されている。油圧モータ16,18は油圧ポンプ11からの圧油によって駆動され、油圧モータ16,18の駆動により吐出ファン12および吸込ファン23がそれぞれ回転する。吸込ファン23の回転により空気流入口5aを介してエンジン室7内に冷却空気が吸い込まれ、吐出ファン12の回転によりエンジン室7内の冷却空気は排出口5bを介して排出される。 【0014】図2、3に示すように、エンジン10には吸気管31と排気管32がそれぞれ接続されている。吸気管31の途中にはエアクリーナ33が設けられ、吸気管31の先端はエンジン室7内の左上方に位置している。油圧ポンプ11の上方にはマフラ34が配置され、マフラ34に接続された排気管32の先端は車両後部に突出している。なお、ラジエータ22には冷却水の通過するホース35,36が接続され、オイルクーラ21にも作動油の通過するホース(不図示)が接続されている。 【0015】次に、第1の実施の形態に係わる冷却装置の動作を説明する。エンジン10を始動すると、吸気管31内に空気が吸い込まれ、エアクリーナ33で濾過された後、エンジン10のシリンダ内に流入する。この流入空気はシリンダ内で圧縮後、燃料が噴射されて爆発燃焼し、排気管32を介してエンジン10外に排出される。そして、マフラ34で消音された後、排気管32を介して車両後部から排出される。このとき発生したエネルギがクランク軸に伝えられて油圧ポンプ11が駆動され、油圧ポンプ11から油圧モータ16,28に圧油が圧送される。これにより油圧モータ16,28が駆動され、吐出ファン12および吸込ファン23が図3の矢印の方向に回転する。 【0016】吸込ファン23が回転すると、図2に矢印で示すように、空気流入口5aを介してエンジン室7内に冷却空気が流入する。その冷却空気は吸込口25aからファンケース25内に吸い込まれた後、ダクト26に沿って上方に導かれ、エンジン室7内の左方に向かって吹き出される。ダクト26から吹き出された冷却空気はラジエータ22およびオイルクーラ21を順次通過し、冷却空気とラジエータ22内の冷却水およびオイルクーラ21内の作動油とが熱交換される。これにより、冷却水および作動油の温度がともに低下する。 【0017】ラジエータ22、オイルクーラ21を通過した冷却空気はエンジン10の周辺を通過してエンジン10の表面を冷却した後、吐出ファン12の回転により吸込口13aからファンケース13内に吸い込まれる。吸い込まれた冷却空気は、ダクト14に沿って上方に導かれ、左方の排出口5bからエンジン室7外に排出される。 【0018】ここで、エンジン室内の圧力分布について説明する。図5の実線は本実施の形態に係わる冷却装置による空気流入口5aから空気排出口5bに至るエンジン室7内の圧力分布特性、点線は吐出ファン12を省略した場合の圧力分布特性をそれぞれ示す。なお、実線、点線の特性とも所定の冷却空気量(例えばQ1)を流すことを前提としている。 【0019】図5の実線に示すように、空気流入口5aより吸い込まれた冷却空気は吸込ファン23の入口で負圧となり、吸込ファン23の回転により圧力が上昇し、吸込ファン23の出口圧力(絶対圧)はP1となる。吸込ファン23の出口から吐出ファン12の入口にかけてはその間の圧力損失分ΔPaだけ圧力が減少する。その後、吐出ファン12の回転により圧力が上昇し、吐出ファン12の出口圧力(絶対圧)、すなわち排出口5bの直前の圧力は、排出口5bの開口面積Aと冷却空気流量Qに応じた圧力P2となる。 【0020】一方、吐出ファン12がない場合、図5の点線に示すように、吸込ファン23の出口圧力(絶対圧)P3は排出口5bの直前の圧力P2にエンジン室7内の圧力損失ΔPaを加算した値にほぼ等しくなり、P1<P3となる。なお、図では吐出ファン12の入口圧力を負圧にしたが、吐出ファン12の入口圧力は吸込ファン23の出口圧力P1や圧力損失ΔPa、排出口5b直前の圧力P2などにより定まり、必ずしも負圧になるとは限らない。 【0021】図6は、吸込ファン23の圧力−風量特性を示す図である。図中、実線はファン回転数N1における特性、点線はファン回転数N2における特性であり、N1<N2である。図6に示すように、空気流量Q1、圧力P1に対応するファン回転数はN1であり、空気流量Q1、圧力P3に対応するファン回転数はN2である。すなわち、吐出ファン12を設けることにより同一の空気流量Q1を得るための吸込ファン23の回転数はN2からN1まで低減する。これによりエンジン室7内の騒音を低減することができるとともに、燃費も低減する。 【0022】なお、吸込ファンの回転数をN1からN2まで上昇させてもよい。これにより冷却空気流量が所定量Q2まで増加し、騒音を一定レベルに保ったまま冷却性能を向上させることができる。 【0023】ファン回転数をN2、冷却空気量をQ1とした場合には、エンジン室7内の圧力損失の増加に適応することができる。これにより排出口5bの開口面積Aを小さくすることができ、エンジン室7外への騒音を低減することができる。 【0024】このように第1の実施の形態によると、エンジン室7内の冷却空気の吸い込み側に吸込ファン23を設けるとともに、冷却空気の吐き出し側に吐出ファン12を設けるようにした。これによりエンジン室7内に所定量Q1の冷却空気を送風する場合の吸込ファン23の回転数を低減することができる(N2→N1)。または、吸込ファン23の回転数を一定(N2)とした場合には排出口5bの開口面積Aを小さくすることができる。その結果、所定の冷却性能を保ったままエンジン室7外への騒音の流出を抑制することができる。また、吐出ファン12からの冷却空気をダクト14を介して排出口5bに導くようにしたので、ダクト14の内面に防音材を貼付したりダクト14の形状、長さを適宜設定することでダクト14を騒音低減ダクトと構成することができ、エンジン騒音を低減することができる。さらに、排出口5bの下方に吐出ファン12を配置するので、エンジン室7内の騒音が排出口5bから直接放出されることを防止できる。 【0025】−第2の実施の形態−図7を参照して本発明による建設機械の冷却装置の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのはエンジン室の形状である。図7は第2の実施の形態に係わるエンジン室内の主要部品の配置を示す平面図である。なお、図2と同一の箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明する。図7に示すように、第2の実施の形態のエンジン室70は運転席部3の後方から右方にかけて平面視略L字状に形成されている。 【0026】運転席部3の後方にはエンジン10が横置きに配置され、エンジン10の右側部に油圧ポンプ11が付設されている。油圧ポンプ11の前方、すなわち運転席部3の右後方には、オイルクーラ21、ラジエータ22、ファンケース25、ダクト26、吸込ファン23などが配置されている。吸込ファン23の回転軸は左右方向に設けられ、ラジエータ22およびオイルクーラ21の通風面はそれぞれ前後方向に向けられている。カバー5の前方および右方には、エンジン室7内に冷却空気を流入する吸込口5cが設けられ、カバー5の左方にはエンジン室7内から冷却空気を排出する排出口5bが設けられている。なお、第2の実施の形態では、ファンケース25と吸込ファン23がダクト26とラジエータ22とオイルクーラ21の上方に配置されている。 【0027】第2の実施の形態では、吸込ファン23が回転すると開口部5cを介してエンジン室7の前方および右方から冷却空気が吸い込まれる。吸い込まれた空気はケーシング25、ダクト26を介してラジエータ22、オイルクーラ21に送風され、車両後方に吹き出される。この冷却空気はカバー5に沿ってエンジン室7内を左方に流され、エンジン10の周囲を通過した後、吐出ファン12によりファンケース13内に吸い込まれる。吸い込まれた空気はダクト14を介して排出口5bから流出する。 【0028】このように第2の実施の形態では、エンジン室7を平面視略L字状に設け、エンジン室7の前方および右方から取り込んだ冷却空気をエンジン室7を通過後、エンジン室7の左方より排出するようにした。これにより空気流入口5cを騒音源たるエンジン10から遠ざけることができ、エンジン騒音の流出を低減することができる。この場合、図2に比べてエンジン室7内の圧力損失が増大するが、吐出ファン12により冷却空気の排出がアシストされるので、吸込ファン23の回転数を増大させる必要がなく、騒音低減に効果的である。 【0029】なお、吐出ファン12の出力は例えば吸込ファン23の出力よりも小さくすればよい。これによりエンジン室7内に吸い込まれた冷却空気はそのほとんどがケーシング25内に導かれる。その結果、ケーシング25をバイパスしてケーシング13内に冷却空気が直接吸い込まれることを防止することができ、熱交換器による冷却効率を向上することができる。 【0030】上記実施の形態では、熱交換器としてラジエータ22、オイルクーラ21を用いたが、コンデンサ等、他の熱交換器を用いてもよい。オイルクーラ21とラジエータ22の配置は逆でもよい。すなわち、オイルクーラ21をラジエータ22よりも上流側に配置してもよい。また、ダクト開口部26aにオイルクーラ21とラジエータ22を並べて配置してもよい。 【0031】エンジン10と空気流入口5a、空気排出口5bの位置関係は上記実施の形態に限定されるものではない。排出口5bの下方に吐出ファン12を配置するようにしたが排出口5bに面して設けてもよい。この場合、ダクト14を不要としてもよい。以上では、油圧ショベルに適用したが、他の建設機械にも適用することができる。 【0032】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次のような効果を奏することができる。 (1)請求項1の発明によれば、エンジン室内に冷却空気を吸い込む吸込用ファンと、エンジン室から冷却空気を吐き出す吐出用ファンを設けるようにしたので、冷却性能を維持したまま、吸込ファンの回転数を低減または空気排出口の開口面積を低減することができ、騒音を低減することができる。 (2)請求項2の発明によれば、エンジンの上流側に吸込用ファンを配置し、エンジンの下流側に吐出用ファンを配置するので、エンジンの周囲を冷却空気が通過し、エンジンを効率よく冷却することができる。 (3)請求項3の発明によれば、吐出用ファンからの冷却空気をダクトを介して空気排出口に導くようにしたので、ダクトによる騒音低減効果を得ることができる。 (4)請求項4の発明によれば、吐出用ファンは空気排出口からずらして配置するので、エンジン室内の騒音がエンジン室外に直接放出されることを防止できる。 (5)請求項5の発明によれば、運転席部の左右反対側から運転席部の後方にかけてエンジン室を形成し、空気流入口および空気排出口のいずれか一方を運転席部の左右反対側のカバーに設け、他方を運転席部の後方のカバーに設けるようにした。これにより、空気流入口をエンジンから遠ざけることができるとともに、エンジン室内の圧力損失が増大しても吸い込みファンの回転数の増大させる必要がないので、騒音低減に効果的である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005522 【氏名又は名称】日立建機株式会社 【住所又は居所】東京都文京区後楽二丁目5番1号
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| 【出願日】 |
平成13年12月27日(2001.12.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084412 【弁理士】 【氏名又は名称】永井 冬紀
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| 【公開番号】 |
特開2003−191758(P2003−191758A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月9日(2003.7.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−397692(P2001−397692) |
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