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【発明の名称】 電動移動車
【発明者】 【氏名】矢野 義宏
【住所又は居所】静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機株式会社内

【要約】 【課題】乗車スペースを確保すると共に、充電時やメンテナンス時の作業性が向上する。

【解決手段】車体2の中央部に乗員が立ち乗り可能な床9を配置した乗車部Aの前方において操向装置20を覆い保護するフロントパネル21を設け、車体2の後部に後輪8を保持する共に、駆動モータ39が搭載されるリヤアーム35を揺動可能に取り付け、駆動モータ39の駆動力を制御する制御装置31を搭載した電動移動車1であって、リヤアーム35と車体2を緩衝装置で連結し、リヤアーム35を覆うリヤパネル34を設け、後部のリヤパネル34内にバッテリ収納部70を設け、リヤパネル34の上部中央に開口を設け、下方に商用電源が接続可能な端子を有する充電装置32を配置し、充電装置32とバッテリ30との間を電線で連結すると共に、バッテリ30と駆動モータ33との間を可撓性の電線で連結している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】車体の中央部に乗員が立ち乗り可能な床を配置した乗車部を設け、前記乗車部の前方において操向装置を前記車体の前部に連結支持し、前記操向装置を覆い保護するフロントパネルを設け、前記車体の後部に後輪を保持する共に、この後輪を駆動する駆動モータが搭載されるリヤアームを揺動可能に取り付け、前記駆動モータの駆動力を制御する制御装置を搭載した電動移動車であって、前記リヤアームの揺動中心から離間した位置において前記リヤアームと車体を緩衝装置で連結し、前記後輪と、前記駆動モータと、前記制御装置と、前記リヤアームを覆うリヤパネルを設け、前記乗車部の後部の前記リヤパネル内にバッテリ収納部を設け、このバッテリ収納部にバッテリを収納し、前記リヤパネルの上部中央に開口を設け、この開口に脱着可能なカバーを設け、前記開口の下方に商用電源が接続可能な端子を有する充電装置を配置し、前記充電装置と前記バッテリとの間を電線で連結すると共に、前記バッテリと前記駆動モータとの間を可撓性の電線で連結したことを特徴とする電動移動車。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、所定の経路に敷設された誘導線に沿って自動操舵を行いつつ走行する運搬車やゴルフカー等の電動移動車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ゴルフ場内においてゴルフバッグ等の荷物や人を搬送する電動移動車が各種提案されている。この種の電動移動車としては、例えば特開平8−161046号公報に開示されたものが知られている。この公報に開示された電動移動車は、所定の経路に沿って誘導線を埋設するとともに、この誘導線を磁気的に検出する誘導線センサを車両側に備えることにより、車両を自動操舵するよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような電動移動車では、充電装置が座席の下で、バッテリの近くに配置されており、充電時やメンテナンス時には座席を取り払った後、上面開口から充電装置やバッテリ持ち上げで外したり、開口から降ろして装着するようにしていたので、充電時やメンテナンス時の作業性が悪かった。
【0004】この発明は、このような背景の下になされたもので、乗車スペースを確保すると共に、充電時やメンテナンス時の作業性が向上する電動移動車を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
【0006】請求項1に記載の発明は、『車体の中央部に乗員が立ち乗り可能な床を配置した乗車部を設け、前記乗車部の前方において操向装置を前記車体の前部に連結支持し、前記操向装置を覆い保護するフロントパネルを設け、前記車体の後部に後輪を保持する共に、この後輪を駆動する駆動モータが搭載されるリヤアームを揺動可能に取り付け、前記駆動モータの駆動力を制御する制御装置を搭載した電動移動車であって、前記リヤアームの揺動中心から離間した位置において前記リヤアームと車体を緩衝装置で連結し、前記後輪と、前記駆動モータと、前記制御装置と、前記リヤアームを覆うリヤパネルを設け、前記乗車部の後部の前記リヤパネル内にバッテリ収納部を設け、このバッテリ収納部にバッテリを収納し、前記リヤパネルの上部中央に開口を設け、この開口に脱着可能なカバーを設け、前記開口の下方に商用電源が接続可能な端子を有する充電装置を配置し、前記充電装置と前記バッテリとの間を電線で連結すると共に、前記バッテリと前記駆動モータとの間を可撓性の電線で連結したことを特徴とする電動移動車。』である。
【0007】この請求項1に記載の発明によれば、バッテリをリヤアームでなく車体に支持させたので、バネ下荷重を軽減することができる。また、リヤパネルの上部中央のカバーを外すことで、開口を開くことで商用電源から容易に充電することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の電動移動車の実施の形態を、図面を参照して説明するが、この発明は、この実施の形態に限定されない。
【0009】図1は電動移動車の側面図、図2は電動移動車の正面図、図3はカバーを外した状態の電動移動車の側面図、図4はカバーを外した状態の電動移動車の平面図、図5はリヤアーム、駆動モータ及びトランスミッションの配置を示す側面図、図6はリヤアーム、駆動モータ及びトランスミッションの配置を示す平面図、図7はバッテリ、制御装置及び充電装置の配置を示す平面図、図8はバッテリ、制御装置及び充電装置の配置を示す側面図である。
【0010】この電動移動車1は、工場内や博覧会、あるいはゴルフ場等で人の運搬に用いられ、所定の経路に敷設された誘導線に沿って自動操舵を行いつつ走行する運搬車やゴルフカー等であり、車体2が前後に延びる左右一対の車体フレーム3と、この左右一対の車体フレーム3とをクロスフレーム4で前側、中央及び後側で連結して構成される。
【0011】車体2の前側には、前側懸架機構5により左右の前輪6が懸架され、車体2の後側には、後側懸架機構7により左右の後輪8が懸架されている。また、車体2の中央には、乗員が立ち乗りできる床9を配置した乗車部Aが設けられている。
【0012】乗車部Aには、前後の左右4箇所にポール11が立設され、このポール11に屋根12が支持されている。また、前後の左右4箇所にポール11には、左側前後のポール11を開口して透明カウル13が設けられている。さらに、前側ポール11の間には、立ち乗り乗員の腰当て14と前側背もたれ15が設けられ、後側ポール11の間には、腰当て16と後側背もたれ17が設けられている。さらに、右側前後のポール11の間には、手摺18が設けられ、左側前後のポール11には、それぞれ手摺19が折り畳み可能に設けられ、乗員は左側から昇降するようになっている。
【0013】乗車部Aの前部には、操向装置20を配置し、フロントパネル21で覆ったフロントボディ部Bを設けている。また、乗車部Aの後部にバッテリ30、制御装置31、充電装置32、駆動モータ33を配置し、リヤパネル34で覆ったリヤボディ部Cを設けている。
【0014】この電動移動車1は、走行状態を自動走行と手動走行に切り替え実施可能な車両であり、操向装置20は、乗車部Aの乗車スペース前方に、先端に手動走行用のハンドル20aを脱着可能とするステアリングコラム20bを設けた構成になっている。
【0015】手動走行状態においては、ハンドル20aを取り付けて、乗員が床9に座って手動操向が可能であり、自動走行時においては、ハンドル20aを外すことができるので、乗車部Aの乗車スペースを広く取ることができる。
【0016】乗車部Aの乗車スペース前方のフロントパネル21の後方には、カバー22で開閉可能な開口23を設け、フロントパネル21内にステアリングコラム20bを収納し、ステアリングコラム20bの先端部を開口23に臨ませている。カバー22を外すことで、ステアリングコラム20bの先端部にハンドル20aを取り付け可能であり、ハンドル20aを外した状態で、カバー22をすることによりステアリングコラム20bの先端部が露出することがなく、乗員が先端部に干渉することがない。
【0017】また、フロントパネル21内には、アクセルペダル24とブレーキペダル25を収納し、且つアクセルペダル24とブレーキペダル25を開口23の前方に配置している。カバー22を外すことで、手動走行に必要な加減速操作、制動操作が可能となる。また、ハンドル20aを外した状態で、カバー22をすることにより自動走行時、不用な誤加減速操作、誤制動操作が確実に防止できる。
【0018】また、フロントパネル21内の操作盤90には、メインスイッチ26、手動操向と自動操向の切り替えスイッチ27、シフトレバー39aを設け、且つメインスイッチ26、手動操向と自動操向の切り替えスイッチ27を開口23の前方に配置している。
【0019】カバー22を外し、メインスイッチ26を操作することで、システム全体の起動が可能になり、またカバー22をすることにより自動走行時、誤ってシステム全体を停止させることを防止できる。
【0020】また、カバー22を外すことで、手動操向と自動操向の切り替えスイッチ27を手動操向と自動操向の切り替えができ、またカバー22をすることにより自動走行時、誤って手動操向に切り替えられ、誘導線から外れ走行不能となることがない。
【0021】フロントパネル21の外方且つ乗車スペース近傍に走行停止と走行復帰スイッチ28を配置している。この走行停止と走行復帰スイッチ28は、前後の左右4箇所にポール11のいずれか等に配置してもよく、自動走行時、緊急停止をさせ、且つ再び走行復帰が可能となる。メインスイッチ26のON/OFFでは、制御装置31のRAMメモリ中のデータが保存されないでなくなるので、支障がでるが、走行停止と走行復帰スイッチ28の場合は、その直前のデータは保存されるので、走行復帰が容易である。
【0022】車体2の前部下側には、左右両側の前輪6の中間領域に前方を指向する障害物検知手段50が配置されている。この障害物検知手段50は、バンパー51後方に配置される本体50aと、本体50a下部に設けられ超音波を下方へ発信するとともに、下方からの反射波を受信する送受信部50bと、本体50a下方に設けられ超音波の方向を略90度変化させるミラー手段50cとからなる。
【0023】この障害物検知手段50は、自動操向走行において、前方所定の範囲内に障害物があることを検知し、制御装置31は、障害物の検知情報に基づき車速を減速し停止させるよう制御する。
【0024】この障害物検知手段50は、その本体50aを、上方を車体2で、下方をミラー手段50cで、前方をバンパー51で保護することで、障害物検知手段50により走行路中の障害物を確実に検出して停止することができ、しかも異物と接触することを防止でき、耐久性が向上する。
【0025】また、前輪6を操向可能に支持する車体2に、障害物検知手段50を取り付けており、障害物検知手段50が車輪6の上下動に追従しにくいため、確実に障害物検知が可能である。
【0026】また、左右両側の前輪6の中間領域における左右両端にそれぞれにおいて、前輪6を操向可能に支持する車体2に、障害物検知手段50を取り付けることで、障害物検知手段50が前輪6の上下動に追従しにくいため、確実に障害物検知が可能であり、しかも前方の広い範囲について、障害物検知が可能である。
【0027】リヤボディ部Cには、後側懸架機構7を構成するリヤアーム35の前側35aがピボット軸36を介してクロスフレーム4に軸支され、リヤアーム35の後側35bが揺動中心から離間した位置において左右一対の車体フレーム3の後部に緩衝装置37で連結している。
【0028】このリヤアーム35には、後輪8の車軸38が回動可能に軸支され、さらに駆動モータ33、トランスミッション39が備えられている。駆動モータ33の駆動力を制御装置31により制御し、トランスミッション39を介して車軸38を駆動する。
【0029】駆動モータ33とトランスミッション39の上方位置には、左右一対の車体フレーム3の後部に制御装置31及び充電装置32が固定して配置されている。リヤパネル34の上部中央には、開口40を設け、この開口40に脱着可能なカバー41を設けている。この開口40の下方に商用電源が接続可能な端子を有する充電装置32が位置し、この充電装置32とバッテリ30、バッテリ30と駆動モータ33の間を可撓性の電線42,43でそれぞれ連結している。カバー41を外して開口40を開くことで、容易に商用電源線を充電装置32に接続してバッテリ30に充電が可能であり、あるいは制御装置31、充電装置32等のメンテナンスが可能である。
【0030】また、リヤボディ部Cの前部には、バッテリ収納部70が左右一対の車体フレーム3に配置されている。このバッテリ収納部70には、バッテリ30を載置する皿状部材71と、この皿状部材71を乗車部Aの床9と略同一高さで支持する支持部72が設けられている。この皿状部材71を開放可能にバッテリ収納部70に固定されている。
【0031】バッテリ収納部70の前方のリヤパネル34には、開口73が設けられ、この開口73に脱着可能なカバー部材74が配置され、このカバー部材74を外すことで、皿状部材71が開放される。この皿状部材71を前方の床9上に引き出すとき、可撓性の電線42,43が折れ曲がり状態から延ばしつつ引き出すことができ、さらに引き出した後で可撓性の電線42,43をバッテリ30から取り外して簡単にバッテリ交換を行なうことができる。
【0032】また、皿状部材71は、左右方向に長い長方形をなし、複数のバッテリ30を搭載するように構成され、バッテリ容量が大きくなり走行距離を長くでき、かつ全てのバッテリ30を簡単に交換可能である。また、バッテリ30をリヤアーム35でなく車体2に支持させたので、バネ下荷重を軽減することができる。
【0033】また、バッテリ30と駆動モータ33は、可撓性の電線43で連結されているので、リヤアーム35が揺動することがあってもバッテリ30から駆動モータ33に電力を供給することができる。
【0034】図9は自動誘導タイプ乗用移動車の概略構成を示すブロック図である。自動誘導タイプ乗用移動車1は、駆動モータ33の駆動力を駆動輪である後輪8に伝達するためのトランスミッション39、電源装置D及び駆動回路Eを有する。電源装置Dは、CPU(中央処理装置)31a及び駆動回路Eの電源であり、駆動回路EはCPU31aの制御に基づき駆動モータ33を駆動する。
【0035】このトランスミッション39に接続され、「前進」あるいは「後退」に走行方向を切り替えるシフトレバー39a、前輪6を操舵するためのハンドル20a、車速を変えるアクセルペダル24とガバナ24a、車両に制動をかけるためのブレーキペダル25とドラムブレーキ25a〜25d等のメカブレーキ機構を有している。
【0036】また、この自動誘導タイプ乗用移動車1は、自動走行のための制御を行う制御装置31、ステアリングドライバ80a、ステアリングモータ80b、ブレーキモータドライバ82a、ブレーキモータ82b、電磁ブレーキ83、その他誘導線センサ84、定点センサ85、追突防止センサ86、障害物検知手段50、バンパスイッチ87等のセンサ群やスイッチ群等を有している。
【0037】制御装置31は、CPU31a、図示しないメモリ及び駆動回路E等から構成されており、所定の制御プログラムを実行することにより、後述する走行制御を行う。ステアリングドライバ80aは、自動走行時に制御装置31によってステアリングリレー80cがオンにされると、制御装置31から出力される操舵指示信号に対応した駆動電流をステアリングモータ80bに供給し、ステアリング軸20cを回動するようになっている。
【0038】手動走行時には、アクセルペダル24の操作が、アクセルペダルポジションセンサ24bで検出され、このアクセルペダル24の操作量に基づき駆動モータ33を駆動する。一方、自動走行時には、アクセルペダル24の操作量でなく、設定車速に基づき所定の駆動量になるように駆動モータ33の出力が調整される。
【0039】ブレーキモータドライバ82aは、自動走行時に制御装置31によってブレーキリレー80dがオンにされると、制御装置31から出力される制動指令値に対応した駆動電流をブレーキモータ82bに供給する。これにより、ブレーキモータ82bは、ギア82c及び切替機構82dを介し、前輪6及び後輪8の各々に設けられたドラムブレーキ25a〜25dを駆動し、車両に制動をかけるようになっている。また、ブレーキペダル24は、自動走行時においても切替機構82dを介してドラムブレーキ25a〜25dに接続された状態とされており、手動操作による制動も可能となっている。
【0040】電磁ブレーキ83は、制御装置31によってオン/オフ制御される停止用のブレーキ装置であって、図示のように、駆動モータ33の回転をトランスミッション39に伝達する回動軸33aに設けられている。この電磁ブレーキ83は、走行中において励磁がオンとされ、回動軸33aに対し制動が効かなくなるようになっている。
【0041】―方、停止直前に電磁石に対する励磁がオフとされると、図示しないスプリングの反力によって図示しない固定盤に吸着され、この回動軸33aに対し制動がかかるようになっている。
【0042】誘導線センサ84は、車両の前端部に水平方向に回動自在に取り付けられたT字状アーム84aに、地面と対向するよう3カ所に配置されている。この誘導線センサ84は、埋設された図示しない誘導線を磁気的に検出し、この誘導線との距離に応じた検出信号を制御装置31へ出力する。制御装置31は、この誘導線センサ84の出力に基づき、車両がコースから逸脱しないよう操舵制御する。
【0043】定点センサ85は、地面と対向するよう車両の所定位置に取り付けられており、所定間隔をおいて埋設された図示しない複数の永久磁石から成る定点を磁気的に検出する。例えば、この定点が3つの永久磁石の磁極によって構成され、その並びがS極、N極、N極であるとすると、定点センサ85は、この磁極の並びのパターンに対応した検出信号を制御装置31へ出力する。この磁極の並びのパターンは、制御装置31において車両の停止、発進、速度等の走行制御を行うための指示信号として用いられる。
【0044】追突防止センサ86は、車両の前端部に設けられており、前方を走行する車両が発信する電波を検出し、その強度に応じた検出信号を制御装置31へ出力する。制御装置31は、この追突防止センサ86の出力に基づき、前方車両との距離が所定の設定値以下であるか否かを判断し、この設定値以下であると判断した場合には、追突を防止すべく車両を停止させる。
【0045】障害物検知手段50は、車両の前端部の左右2箇所にそれぞれ設けられ、車両前方に存在する障害物との距離に応じた検出信号を出力する(この出力は、距離が短くなるにつれて大きくなる)。制御装置31は、各々の障害物検知手段50の出力をそれぞれ第1及び第2の設定値と比較し、いずれか―方の出力(障害物との距離)が第1の設定値以上である場合には車両を減速させ、第1の設定値よりさらに大きい第2の設定値以上である場合には、前方所定の範囲内に障害物があることを検知する場合車速を減速し停止させるよう制御し、これにより、障害物との接触が回避される。
【0046】バンパスイッチ87a,87bは、フロントバンパ52と車両本体との隙問の左右2箇所に設けられたオンオフ式のスイッチである。これらバンパスイッチ87a,87bは、通常時はオフ状態となっているが、フロントバンパ52が何らかの障害物によって押圧されるとオン状態になる。コントローラ9は、いずれかのバンパスイッチ87a,87bがオン状態になると、車両を停止させる。
【0047】前進スイッチ39bは、シフトレバー39aの操作に連動してオンオフするスイッチであり、シフトレバー39aが「前進」の位置に設定されるとオン状態となり、その位置から少しでも操作されるとオフ状態となる。自動走行では車両が後退することはないので、自動走行中においてシフトレバー39aは常に「前進」の位置にあることが前提となる。したがって、自動走行中にシフトレバー39aが「ニュートラル」側あるいは「後退」側に少しでも操作されると、制御装置31は、これを前進スイッチ39bがオフになることによって検出し、車両を円滑停止させる。
【0048】また、後退スイッチ39cは、前進スイッチ39bと同様、シフトレバー39aの操作に連動してオンオフするスイッチであり、シフトレバー39aが「後退」の位置に設定されるとオン状態となり、それ以外の位置(「ニュートラル」あるいは「前進」の位置)へ操作されるとオフ状態となる。この後退スイッチ39cがオン状態になると、警報ブザー39dがオンとなり、警報音が発生される。この警報ブザー39dは、車両の後退時以外においても車両に何らかの異常(誘導線センサ84の故障等)が発生すると、各々の異常に対応した警報音を発生する。
【0049】その他、車両の走行状態を検出するセンサ群として、トランスミッション39には車速を検出する1対の車速センサ39e、駆動モータ33にはモータ回転速度を検出する回転速度センサ33dがそれぞれ設けられている。
【0050】また、操作盤90は、運転席の近傍に設けられており、メインスイッチ26、手動操向と自動操向の切り替えスイッチ27、シフトレバー39a、走行停止と走行復帰スイッチ28が設けられている。
【0051】次に、電源装置D、駆動回路E及び制御装置31の構成を、図10に基づいて説明する。図10は電源装置、駆動回路及び制御装置の構成を示すブロック図である。
【0052】電源装置Dは、バッテリ30、充電装置32、メインリレー100及び制御バッテリ101を有している。また、駆動回路Eは、駆動制御回路200及び電流検出回路201を有し、CPU31aの制御に基づき駆動制御回路200は駆動モータ33を駆動する。充電装置32は、12V充電回路32aと72V充電回路32bを有し、商用電源からの充電では12V充電回路32aを用い、急速充電では72V充電回路32bを用いる。
【0053】バッテリ30と充電装置32は、可撓性の電線42a,42bで接続されている。また、バッテリ30は、可撓性の電線43aでメインリレー100を介して制御装置31の駆動制御回路200及びCPU31aに接続され、可撓性の電線43bで電流検出回路201に接続されている。制御バッテリ101は、可撓性の電線44a,44bで充電装置32に接続され、可撓性の電線45aでCPU31aに接続され、可撓性の電線45bでメインリレー100を介して制御装置31の駆動制御回路200及びCPU31aに接続されている。制御バッテリ101は、メインリレー100の制御で駆動制御回路200及びCPU31aの電源となる。
【0054】充電装置32には、充電端子32cが設けられ、この充電端子32cをコード32d接続してAC200Vの商用電源から充電される。
【0055】また、バッテリ30には、可撓性の電線46a、46bを介して急速充電リセプタクル30aが接続されている。この急速充電リセプタクル30aは、車体2に固定され、急速充電リセプタクル30aに72Vの直流電源を接続して急速充電を行なうことができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の発明では、バッテリをリヤアームでなく車体に支持させたので、バネ下荷重を軽減することができる。また、リヤパネルの上部中央のカバーを外すことで、開口を開くことで商用電源から容易に充電することができる。
【出願人】 【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
【住所又は居所】静岡県磐田市新貝2500番地
【出願日】 平成13年12月28日(2001.12.28)
【代理人】 【識別番号】100081709
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴若 俊雄
【公開番号】 特開2003−191757(P2003−191757A)
【公開日】 平成15年7月9日(2003.7.9)
【出願番号】 特願2001−398898(P2001−398898)