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【発明の名称】 スライド式リアドア用ウエザーストリップ
【発明者】 【氏名】仲井 洋文
【住所又は居所】広島県広島市西区三篠町二丁目2番8号西川ゴム工業株式会社内

【氏名】藤村 佳男
【住所又は居所】広島県広島市西区三篠町二丁目2番8号西川ゴム工業株式会社内

【氏名】松田 行央
【住所又は居所】愛知県豊田市トヨタ町1番地トヨタ自動車株式会社内

【氏名】大塚 晋
【住所又は居所】愛知県豊田市トヨタ町1番地トヨタ自動車株式会社内

【氏名】伊藤 吉雄
【住所又は居所】神奈川県横須賀市田浦港町無番地関東自動車工業株式会社内

【要約】 【課題】スライド式リアドアの前端部に取付けられるウエザーストリップにおいて、そのリップ部が、リアドアを閉じた際に反転しないようにする。

【解決手段】センターピラーを持たず、スライド式のリアドア1を有する自動車のアドア1の前端部に取付けられ、上端部の型成形部11に、フロントドア2側に延設され、リアドア1閉時にボディのルーフ部4に取付けたオープニングシール3とフロントドア2の後端部に取付けたウエザストリップ16に弾接する先細り状のリップ部12を設けたリアドア用ウエザーストリップであって、リップ部12の略下半部に、リップ部12より肉厚で、リアドア1閉時に、リップ部12の先端部12aにわずかに先立ってオープニングシール3およびフロントドア用ウエザストリップ16に接触するガイド部14を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 センターピラーを持たず,前端ヒンジ回動式のフロントドア(2)と後向きスライド式のリアドア(1)を有する自動車における前記リアドアの前端部に取付けられ,上端部の型成形部(11)に、フロントドア側に延設され,リアドア閉時にボディのルーフサイド(4)に取付けたオープニングシール(3)とフロントドアの後端部に取付けたウエザストリップ(16)に弾接する先細り状のリップ部(12)を設けたリアドア用ウエザーストリップであって、前記リップ部の略下半部に,前記リップ部より肉厚で,フロントドア既閉状態におけるリアドア閉時に,リップ部の先端部(12a)にわずかに先立ってオープニングシールおよびフロントドア用ウエザストリップに接触するガイド部(14)を設けてなるスライド式リアドア用ウエザーストリップ。
【請求項2】 ガイド部(14)を、先細り状の基部(14a)の前端部に、フロントドア用ウエザストリップ(16)側に膨出する断面半円状の膨出部(14b)を設けて形成してなる請求項1に記載のスライド式リアドア用ウエザーストリップ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、センターピラーを持たず、前端ヒンジ回動式のフロントドアとスライド式のリアドアを有する自動車において、当該リアドアの前端部に取付けられるウエザーストリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 図1乃至図4を参照して説明する。従来、センターピラーを持たず、フロントドア2が前端ヒンジ回動式でリアドア1が後向きスライド式の自動車において、当該スライド式リアドア1の前端部に取付けられるリアドア用ウエザーストリップ20の上端部である型成形部21には、フロントドア2側に延設した先細り状のリップ部22が形成されている。
【0003】 このリップ部22は、リアドア1を閉じた状態で、その先端部22aが、ボディのルーフサイド4に沿って設けたオープニングシール3とフロントドア2との間に進入位置して、フロントドア2とリアドア1とルーフ部4との間のシール性を確保する。
【0004】また、この型成形部21には、リップ部22の直下でオープニングシール3に臨む位置に水受け23が設けられており、この水受け23によって、雨水等を、型成形部21に形成した水抜き孔18からその下方に連設した押出成形部15の中空部内を通して排出するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、この従来のウエザーストリップにおいては、そのリップ部22が先細り状に設定されているので、フロントドア既閉状態でリアドア1を閉じた際に、肉薄である先端部22aがオープニングシール3とフロントドア用ウエザストリップ16とに強く摺動し、その反力で反転してしまい易い。そのため、オープニングシール3とフロントドア用ウエザストリップ16との間に間隙Gが形成され、その部分のシール性を低下させてしまうといった問題が発生する(図4参照)。
【0006】この問題を解消するために、リップ部先端部22aの肉厚を大きく設定して反転し難いようにすることが考えられる。しかし、肉厚を大きく設定すると、リップ先端部は反転しなくなるものの、リップ先端部より車両前後に間隙Gが形成されてしまい、シール性が低下してしまう。
【0007】本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、スライド式のリアドアを閉じた際に、リップ部が反転することのないリアドア用ウエザーストリップを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】 図1、図2および図5乃至図7を参照して説明する。本発明に係るスライド式リアドア用ウエザーストリップ10は、センターピラーを持たず、前端ヒンジ回動式のフロントドア2と後向きスライド式のリアドア1を有する自動車における前記リアドア1の前端部に取付けられ、上端部の型成形部11に、フロントドア2側に延設され、リアドア1閉時にボディのルーフサイド4に取付けたオープニングシール3とフロントドア2の後端部に取付けたフロントドア用ウエザストリップ16に弾接する先細り状のリップ部12を設けたリアドア用ウエザーストリップであって、前記リップ部12の略下半部に、前記リップ部12より肉厚で、フロントドア既閉状態におけるリアドア1閉時に、リップ部12の先端部12aにわずかに先立ってオープニングシール3およびフロントドア用ウエザストリップ16に接触するガイド部14を設けてなるものである。
【0009】なお、ガイド部14を、先細り状の基部14aの前端部に、フロントドア用ウエザストリップ16側に膨出する断面半円状の膨出部14bを設けて形成すると良い。
【0010】
【発明の実施の形態】 本発明に係るスライド式リアドア用ウエザーストリップ10の実施形態を、図1、図2および図5乃至図7に示す。このウエザーストリップは、センターピラーを持たず、前端ヒンジ回動式のフロントドア2と後向きスライド式のリアドア1を有する自動車において、前記リアドア1の前端部に取付けられるものである。
【0011】このウエザーストリップは、その上端部である型成形部11に、フロントドア2側に延設され、リアドア1閉時にボディのルーフサイド4に取付けたオープニングシール3とフロントドア2の後端部に取付けたウエザストリップ16に弾接する先細り状のリップ部12を備えると共に、当該リップ部12の直下に水受け13を設けている。
【0012】そして、前記リップ部12のほぼ下半部から水受け13に亙って、前記リップ部12より肉厚なガイド部14を形成している。このガイド部14は、フロントドア既閉状態でリアドアを1閉じる際に、リップ部12の先端部12aにわずかに先立ってオープニングシール3およびフロントドア用ウエザストリップ16に接触するよう、その長さおよび肉厚が設定されている。
【0013】すなわち、このガイド部14は、先細り状の基部14aの前端部に、フロントドア用ウエザストリップ16側に膨出する断面半円状の膨出部14bを設けて形成し、当該膨出部14bを、リップ部12の先端部12aに先立って、オープニングシール3とフロントドア用ウエザストリップ16に接触させるようにしている。
【0014】なお、リップ部12のほぼ下半部からガイド部14を形成しているので、当該リップ部先端部12aの高さは、従来のリップ部先端部22aのほぼ半分である。また、図中において符号17は、型成形時に必要な中芯抜き孔であり、リアドア1に取付け後は排水孔として利用され、水受け13内の水が水抜き孔18を通って排水孔17に導かれ、押出成形部15の中空部内を経て下方に排水される。
【0015】このスライド式リアドア用ウエザーストリップ10を取付けたリアドア1を、フロントドア2を閉じた状態で、スライドさせて閉じると、そのリップ部12の先端部12aがオープニングシール3とフロントドア用ウエザストリップ16に接触する直前に、ガイド部14がこれらオープニングシール3とフロントドア用ウエザストリップ16に接触する(図7参照)。
【0016】これによって、オープニングシール3とフロントドア用ウエザストリップ16との間をわずかに押し広げるので、リップ部12の先端部12aが容易に進入することができる。なお、膨出部14bを断面半円状としているので、オープニングシール3とフロントドア用ウエザストリップ16との間を、少ない抵抗で容易に押し広げることができる。
【0017】従って、リップ部12の先端部12aがオープニングシール3とフロントドア用ウエザストリップ16に強く摺動するのを防止することができ、リップ部12の先端部12aは反転しない(図6参照)。その結果、オープニングシール3とフロントドア用ウエザストリップ16とリアドア用ウエザーストリップ10とは密に接触することができ、その部分のシール性が良好に維持される。
【0018】また、リップ部12のほぼ下半部からガイド部14を形成しているので、当該リップ部12の剛性を高めることができ、これによってもリップ部12先端部12aの反転を未然に防止することができる。
【0019】
【発明の効果】 本発明に係るスライド式リアドア用ウエザーストリップ10は、リップ部12の略下半部に、当該リップ部12より肉厚で、リアドア1閉時に、リップ部12の先端部12aにわずかに先立ってオープニングシール3およびフロントドア用ウエザストリップ16に接触するガイド部14を設けたので、リップ部12の先端部12aが反転するのを未然に防止することができる。これにより、オープニングシール3とフロントドア用ウエザストリップ16とリアドア用ウエザーストリップ10との間のシール性を向上させることができる。
【0020】また、肉厚であるガイド部14を設けたことによって、リップ部12の剛性を高めることができ、これによってもリップ部12の反転を未然に防止することができ、シール性の向上を図ることができる。
【出願人】 【識別番号】000196107
【氏名又は名称】西川ゴム工業株式会社
【住所又は居所】広島県広島市西区三篠町2丁目2番8号
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
【住所又は居所】愛知県豊田市トヨタ町1番地
【識別番号】000157083
【氏名又は名称】関東自動車工業株式会社
【住所又は居所】神奈川県横須賀市田浦港町無番地
【出願日】 平成14年3月19日(2002.3.19)
【代理人】 【識別番号】100062328
【弁理士】
【氏名又は名称】古田 剛啓
【公開番号】 特開2003−267061(P2003−267061A)
【公開日】 平成15年9月25日(2003.9.25)
【出願番号】 特願2002−75700(P2002−75700)