| 【発明の名称】 |
サンルーフ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】田野井 務 【住所又は居所】愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシン精機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】本発明の課題は、可動パネルが閉じるとき、駆動装置の負荷を増加させないでデフレクタを格納できるようにし、挟み込みを判定する適切な荷重の検出レベルを確保しつつ、かつ高速走行中の風圧に対向して確実にデフレクタ位置を確保できるサンルーフ装置を実現することである。
【解決手段】スライドルーフ3に当接部33を設け、スライドルーフ3が開口部11を開く方向に移動するとき、当接部33と当接して、デフレクタ7を上方に移動させるようにリンク機構8を作動させる被当接部67をリンク機構8に設けることを特徴とするサンルーフ装置10。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ルーフに設けられた開口部を前後方向に移動して開閉するスライドルーフと、前記スライドルーフを駆動する駆動機構と、前記開口部の前方側に配置されるデフレクタと、前記デフレクタを前記ルーフに対して上下に移動可能に支持するリンク機構を備えるサンルーフ装置において、前記スライドルーフに当接部を設け、前記スライドルーフが前記開口部を開く方向に移動するとき、前記当接部と当接して前記デフレクタを上方に移動させるように前記リンク機構を作動させる被当接部を前記リンク機構に設けることを特徴とするサンルーフ装置。 【請求項2】 前記当接部と前記被当接部が離れているとき、前記デフレクタを下げるように作用する弾性部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載のサンルーフ装置。 【請求項3】前記スライドルーフが前記開口部を閉じた状態にあるとき、前記当接部は前記デフレクタの上方に位置するように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサンルーフ装置。請求項1に記載のルーフ開閉装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は車体のルーフに設けられた開口部を前後方向に移動して開閉するスライドルーフを有するサンルーフ装置に関し、特に開口部の前側に配置される開口部からの風の巻き込みを防止するデフレクタの構造に関わる。 【0002】 【従来の技術】従来、サンルーフ装置において、車両の開口部の前側に配置され開口部からの風の巻き込みを防止するデフレクタ構造を有するものとしては、特開平11‐321337に記載されるものがある。このデフレクタ構造では、ルーフ面の上方にデフレクタを持ち上げるようにバネ等の付勢手段を用いている。そして、可動パネルが開口部の後方に移動して、開口部の面積が風の巻き込みが発生し易い所定範囲以上になる位置に達すると、デフレクタへの押えを外し、デフレクタを上昇させる。また、可動パネル位置が所定の開口部面積以下の位置では、デフレクタをバネ力に抗して押し下げるように構成している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したサンルーフ装置では、可動パネルを閉じるように前方に移動させたとき、デフレクタを持ち上げているバネ力に抗してデフレクタは押し下げられる。このとき可動パネルを移動させる駆動装置の負荷は増加する。通常サンルーフ装置では、可動パネルが閉じる方向に移動するとき、開口部分に障害となるものが挟まれていないかを、駆動装置の負荷の増加を監視して判定する方法が採られる。このような従来のサンルーフ装置の構成では、障害物の挟み込みを判定する荷重を適切にする検出レベルを確保しつつ、かつ高速走行中の風圧に対向して確実にデフレクタ位置を確保できるようにデフレクタを付勢するバネ力を設定するのが難しくなる。特に、大きな開口面積を有するサンルーフ装置では、デフレクタが大型になって、それに伴い作用する風圧も大きくなる。このため強いバネ力が必用となって、障害物の挟み込みを判定するための適切な荷重の検出レベルを設定できなくなる。 【0004】このために、本発明の課題は、可動パネルが閉じるとき、駆動装置の負荷を増加させないでデフレクタを格納できるようにし、挟み込みを判定する適切な荷重の検出レベルを確保しつつ、かつ高速走行中の風圧に対向して確実にデフレクタ位置を確保できるサンルーフ装置を実現することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解決するために講じた第1の技術的手段は請求項1に示すように、ルーフに設けられた開口部を前後方向に移動して開閉するスライドルーフと、前記開口部の前方側に配置されるデフレクタと、前記デフレクタを前記ルーフに対して上下に移動可能に支持するデフレクタを備えるサンルーフ装置において、前記スライドルーフと一体的に当接部を設け、前記スライドルーフが前記開口部を開く方向に移動するとき、前記当接部と当接して、前記デフレクタを上方に移動させるように前記リンク機構を作動させる被当接部を前記リンク機構に設けるようにしたことである。 【0006】上記の構造によって、デフレクタはスライドルーフが開口部を開くように移動するときに、スライドルーフ側の当接部とリンク機構側の被当接部が当接してデフレクタ持ち上げるために、デフレクタを下がるときには当接部と被当接部の当接を解除すればよく、駆動機構の負荷は増加させないで作動できる。 【0007】また請求項2の技術的手段に示すように、前記当接部と前記被当接部が離れているとき、前記デフレクタを下げるように作用する弾性部材を備えているように構成するとより好ましい。 【0008】この構造により、デフレクタはその格納位置では、走行中の振動などの影響を受けずに確実に維持される。 【0009】更に請求項3の技術的手段に示すように、前記スライドルーフが前記開口部を閉じた状態にあるとき、前記当接部は前記デフレクタの上方に位置するように構成し、デフレクタはその格納位置を確保するようにしてもよい。 【0010】この構造により、デフレクタはその格納位置では、より確実に格納位置に保持され、振動による音などの発生が抑えられる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明に関わるサンルーフ装置について、図1乃至図4を用いてその構成を説明する。 【0012】図1は、本発明に関わるサンルーフ装置10の斜視図である。サンルーフ装置10は、後述するようにサンルーフ装置10が備えるデフレクタ7の作動機構に特徴を有するもので、車両1のルーフ2に設けられた開口部11を、スライドルーフ3によって開閉する基本的機能においては既知のサンルーフ装置と同様である。 【0013】サンルーフ装置10は、ルーフ2に設けられた開口部11の両側にスライドルーフ3を前後方向(図1の概略左右方向)に摺動案内する一対の長い形状のスライドレール4を有する。そして、開口部11の前方部分(図1で左側の部分)で、一対のスライドレール4の前端は互いにクロスメンバ41で連結されている。そして、クロスメンバ41には、スライドルーフ3と図示しない駆動ケーブルで連結される駆動装置5が取付けられ、スライドルーフ3は駆動装置5の作用によって移動可能となっている。さらに開口部11の前方縁には、後述するようにスライドレール4の前後方向の位置にしたがって、デフレクタ7がルーフ2の面より上に突出する展開状態(図3の状態)、またはルーフ2の面より下側に引き込まれた格納状態(図4の状態)を選択的に採ることができるように備えられている。 【0014】本発明のサンルーフ装置10の特徴は、図2に詳細に示すデフレクタ7とその作動機構に関わるものである。図2は、サンルーフ装置10の右側の部分を示しているが、左側は対称形なので、この特徴については以下に右側部分で説明する。 【0015】図2に示されるように、ガイドレール4はその長手方向に直角な断面形状で、水平の基板部45と、基板部45上に車両の中心側から順に溝4a、溝4b、溝4cを備え、更に溝4a、溝4bとの間に第1ガイドリブ43、また溝4bと溝4cの間に第2ガイドリブ44を備えている。 【0016】図2に示すように、溝4aにはホルダ32がガイドレール4に沿って前後方向に摺動可能の嵌っている。ホルダ32には図示しない駆動ケーブルが結合され駆動装置5(図1)と連結される。また、ホルダ32に設けられた複数の取付け穴32aには、締結手段を用いて、図示しないリンク装置が結合され、スライドルーフ3が支持されている。このようにして、ホルダ32の前後方向の移動でスライドルーフ3が開口部11(図1)を開閉できる構成となっている。ホルダ32の側面には、溝4b上に位置するように水平に延びる当接片33が固定して取付けられている。 【0017】更に図2に示すように、溝4bには、当接片33の後方に位置して、当接片33と当接可能にスライドブロック67が前後方向に摺動可能に配置されている。スライドブロック67の一部は第2ガイドリブ44を跨ぐようにして、その一部が溝4c内にも延びている。 【0018】また、溝4bには当接片33の前方に位置して、スライダ61が前後方向に摺動可能に配置されている。スライダ61の一部も第2ガイドリブ44を跨ぐようにして、その一部が溝4c内にも延びている。スライドブロック67とスライダ61の溝4c内に延びる部分は、互いにロッド62で連結されている。ロッド62はガイドレール4に沿って前後方向に延びる。ロッド62の後端はスライドブロック67に固定され、前端部がスライダ61を貫通する穴に嵌り摺動可能に係合している。ロッド62の先端の端面部にはカラー部64が形成され、スライダ61に対して抜け止めとなる一方、スライドブロック67とスライダ61の間隔が所定内になるように規定している。更にロッド62は、その長さ方向の中間部分で止め具66で前後方向に移動可能に支持されている。 【0019】更に図2に示すように、止め具66とスライダ61との間のロッド62上にはスライダ61をガイドレール4の前方に押すように作用するスプリング63が取付けられている。 【0020】更に図2に示すように、スライドブロック67とスライダ61の中間に位置して、第1および第2ガイドリブを結合するように水平に延びるヒンジ軸73が取付けられている。そして、ヒンジ軸73にデフレクタ7がそのステー部71の端部で回転自在に結合されている。 【0021】デフレクタ7は図2、図3および図4に示されるように、ステー部71の前端を連結するように左右に水平方向に延びる風受け部74を備えている。風受け部74は上下方向に延びる整流面74aを備え、図1に示すようにルーフ2の面より上に突出するよう展開された状態のとき、ルーフ2の上を流れる風の方向を上方に変化させる整流効果を発揮する。整流効果を向上させるために整流面74aに整流穴74bを設けてもよい。ステー部71の中間部には、ヒンジ軸73と平行に延びるヒンジ軸72が取付けられ、ヒンジ軸72によってサポートステー65がその一方端で回転自在に結合されている。サポートステー65の他方端はスライダ61にヒンジ軸72と平行なヒンジ軸68によって回転自在に結合されている。 【0022】次に、上記のように構成されたサンルーフ装置10のデフレクタ7の作動を説明する。 【0023】先ず、図3は、スライドルーフ3が開口部11の最後部に移動して、開口部11を全開した状態を示している。図3を用いて、スライドルーフ3が後方に移動し開口部11を開放し、デフレクタ7の風受け部74がルーフ2の面より上方に突出す展開状態になる作動を以下に説明する。スライドルーフ3は後方へ移動し、その全開位置に至る前の所定の位置からホルダ32の側面に固定された当接片33がスライドブロック67と当接し始める。更にその位置からスライドルーフ3は、図3に示すa寸法移動して全開位置に至るとき、スライドブロック67を後方にa寸法移動移動させる。そして、スライドブロック67に結合されたロッド62も後方にa寸法移動する。そして、ロッド62はその前端に設けられたカラー部64を介してスライダ61を、スプリング63の付勢力に抗して後方に移動させる。この移動によって、スライダ61にヒンジ軸68で結合されるサポートステー65は、図3で反時計方向に回転し、デフレクタ7のステー部71を持ち上げる。デフレクタ7のステー部71の後端はレール4に対してヒンジ軸73で回転自在に結合されているために、ステー部71は時計方向に回転して風受け部74をルーフ2の面より上方に突出させる。この作動で明らかなように、デフレクタ7はロッド62、サポートステー65、ステー部71の夫々は強固な部材で構成されるリンク機構8で支持されているために、風受け部74は展開位置に、車両1の高速走行中に受ける風圧に対しても振動などを伴わないで強固に支持される。 【0024】なお、ロッド62とスライダ61は寸法を適切に決めることで一体で構成することもできる。 【0025】図4は、スライドルーフ3が開口部11を完全に閉じるように、図3の全開位置から前方に移動を完了した状態を示している。この閉じる過程で、スライドルーフ3が図3に示される全開位置から前方にa寸法移動したとき、ロッド62の前端に設けられたカラー部64はスライダ61から離れ、デフレクタ7は完全にルーフ2の面より下がり格納状態となる。さらにスライドルーフ3が前方に移動し、図4に示すスライドルーフ3が開口部11を完全に閉じた全閉状態になると、ホルダ32に固定された当接片33はステー部71の上面71a上に位置する。この状態で当接片33はステー部71の上面71aと少ない隙間に設定され、車両1の走行中に振動しないように押えるように機能する。 【0026】上記構成と作動からも明らかなように、デフレクタ7を格納位置に下げるために、上記実施例ではスプリング6を用いる構成としたが、スプリング6の付勢力によらずに、デフレクタ7の自重で格納位置に下がるように簡易的に構成することもできる。 【0027】このようにスライドルーフ3が前方に移動し、デフレクタ7が格納される過程では、デフレクタ7はスプリング6の付勢力、または自重によって下方に移動できるようにしているために、スライドルーフ3を駆動する駆動機構5の負荷を増加させることない。 【0028】また、この構成によるデフレクタ7は、車室への風の巻き込みが大きくなって車室内の空気圧力が低周波で共振する、いわゆるウンドスロッブが発生する、開口部の全開位置付近でのみデフレクタ7を展開位置に持ち上げることができるように構成される。したがって、ウンドスロッブが発生しない半開位置では、デフレクタを展開させないようにして、デフレクタによる風切り音を発生し難く構成することができる。 【0029】 【発明の効果】上記より明らかなように、本発明に関わるサンルーフ装置では、スライドルーフ3が前方に移動し開口部が閉じられるとき、駆動機構の負荷が増加させることがないために、挟み込みを判定する荷重の適切な検出レベルを確保することができる。さらに、デフレクタはルーフ上に展開された位置では、強固なリンク構成でその位置が支持されるために、高速走行中の風圧に対しても振動を伴わずに位置を確保できる。特に、大きな開口面積を有するサンルーフ装置で採用される大型のデフレクタの実現が可能なる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000011 【氏名又は名称】アイシン精機株式会社 【住所又は居所】愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地
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| 【出願日】 |
平成14年3月15日(2002.3.15) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−267058(P2003−267058A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月25日(2003.9.25) |
| 【出願番号】 |
特願2002−71988(P2002−71988) |
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