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【発明の名称】 車両用折畳式日除け装置
【発明者】 【氏名】尾島 雄三郎
【住所又は居所】東京都中央区八重洲二丁目六番地21号三徳八重洲ビル 株式会社▲徳▼内

【要約】 【課題】使用者の利便性を向上可能な車両用折畳式日除け装置を提供する。

【解決手段】縦方向及び横方向に沿って折り畳める遮光シート10を備えた車両用折畳式日除け装置において、折り目21,22を有する2つの補強シート1,2のそれぞれの折り目21,22を境界とするそれぞれの補強シート1,2の一方の領域R21、R22を、遮光シート10の縦方向の一端部に位置する領域の横方向両端部にそれぞれ貼着し、それぞれの補強シート1,2の他方の領域r21、r22は遮光シート10には貼着せず、それぞれの補強シート1,2の他方の領域r21、r22に環状弾性体G1,G2を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 折畳式の遮光シートの角部に補強シートを設けてなる車両用折畳式日除け装置において、前記補強シートは折り目を有し、前記折り目を境界とする前記補強シートの一方の領域は前記遮光シートに貼着され、前記折り目を境界とする前記補強シートの他方の領域は前記遮光シートには貼着されず、前記補強シートは前記遮光シートの2つの角部に設けられており、非完全展開時の前記遮光シートにおいて前記補強シートの前記他方の領域同士を離隔させると、前記一方の領域同士も離隔し、前記遮光シートの展開が促進され、少なくとも1つの前記補強シートの前記他方の領域には環状弾性体が取り付けられ、前記環状弾性体の前記他方の領域への取り付け位置は、前記折り目で前記補強シートを折り曲げた場合には、前記取り付け位置が折畳完了時の前記遮光シートの重心位置に近づくように設定され、前記環状弾性体の長さは、折畳完了時の前記遮光シートを囲むことができるように設定されていることを特徴とする車両用折畳式日除け装置。
【請求項2】 前記遮光シート及び前記補強シートは双方とも紙材からなることを特徴とする請求項1に記載の車両用折畳式日除け装置。
【請求項3】 前記遮光シートの表面にアルミニウム含有層を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用折畳式日除け装置。
【請求項4】 前記アルミニウム含有層の上に広告内容を表示する印刷を施したことを特徴とする請求項3に記載の車両用折畳式日除け装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用折畳式日除け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用折畳式日除け装置は、実開平5−91931号公報(実願平4−44695号)に記載されている。この車両用折畳式日除け装置は、縦方向及び横方向に折り目を有する長方形シートの一端にサンバイザへの取り付け用クリップを設けてなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような車両用折畳式日除け装置は展開が不便であり、使用者の利便性が低かった。本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、使用者の利便性を向上可能な車両用折畳式日除け装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するため、本発明に係る車両用折畳式日除け装置は、折畳式の遮光シートの角部に補強シートを設けてなる車両用折畳式日除け装置において、前記補強シートは折り目を有し、前記折り目を境界とする前記補強シートの一方の領域は前記遮光シートに貼着され、前記折り目を境界とする前記補強シートの他方の領域は前記遮光シートには貼着されず、前記補強シートは前記遮光シートの2つの角部に設けられており、非完全展開時の前記遮光シートにおいて前記補強シートの前記他方の領域同士を離隔させると、前記一方の領域同士も離隔し、前記遮光シートの展開が促進され、少なくとも1つの前記補強シートの前記他方の領域には環状弾性体が取り付けられ、前記環状弾性体の前記他方の領域への取り付け位置は、前記折り目で前記補強シートを折り曲げた場合には、前記取り付け位置が折畳完了時の前記遮光シートの重心位置に近づくように設定され、前記環状弾性体の長さは、折畳完了時の前記遮光シートを囲むことができるように設定されていることを特徴とする。
【0005】このように、折り目を有する補強シートと環状弾性体を用いることにより、展開の容易性と、遮光シートの補強機能、更には、折畳完了時の拘束機能を同時に持たせることができる。
【0006】折り目加工及び重量の観点から、前記遮光シート及び前記補強シートは双方とも紙材からなることが好ましいが、遮光の観点から遮光シートの表面にアルミニウム含有層を有することが好ましい。このアルミニウム含有層の上に広告内容を表示する印刷を施すと、遮光シートに広告機能を持たせることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る車両用折畳式日除け装置ついて説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
【0008】図1は展開した状態の車両用折畳式日除け装置の平面図である。車両用折畳式日除け装置は、縦方向及び横方向に沿って折り畳める遮光シート10を備えている。遮光シート10には、折り目21,22を有する2つの補強シート1,2が貼着されている。補強シート1,2のそれぞれの折り目21,22を境界とするそれぞれの補強シート1,2の一方の領域をR21,R22とし、他方の領域をr21,r22とする。
【0009】それぞれの補強シート1,2の一方の領域R21,R22は、遮光シート10の縦方向の一端部に位置する領域の横方向両端部にそれぞれ貼着されている。それぞれの補強シート1,2の他方の領域r21,r22は、遮光シート10には貼着しない。それぞれの補強シート1,2の他方の領域r21,r22には環状弾性体G1,G2が設けられている。
【0010】本車両用折畳式日除け装置は、遮光シート10の縦方向の一端部(上部)に位置する領域の略中央部に別の補強シート3を貼着し、この補強シート3にも環状弾性体G3を設けてなる。
【0011】図2は展開した状態の車両用折畳式日除け装置の正面図である。遮光シート10は、縦方向に沿った複数の折り目(山折線M、谷折線V)を有しているので、矢印Aの方向(横方向)に沿って、屏風折にすることができる。
【0012】図3は折り畳む途中の車両用折畳式日除け装置の斜視図である。同図は横方向に沿って既に折り畳まれた場合の車両用折畳式日除け装置を示す。遮光シート10は、横方向に沿った複数の折り目(山折線m、谷折線v)を有しているので、矢印の方向(縦方向)に沿って、屏風折にすることができる。
【0013】図4は完全に折り畳まれた状態の車両用折畳式日除け装置の斜視図である。端部に設けられた環状弾性体G1,G2は、それぞれ折り畳まれた遮光シート10を横巻き及び縦巻きにすることができ、その弾性力によって、遮光シート10の展開を抑制することができる。
【0014】図5は遮光シート10の横方向端部の構成を示す斜視図である。本例では左端を示す。補強シート1は横方向に対して斜めに延びた折り目(谷折線)21を有している。上記一方の領域R21には接着剤30を塗布し、他方の領域r21には塗布しない。この補強シート1を遮光シート10に接着剤30を介して貼着した場合には、上記他方の領域r21が貼着されず、中に浮くことになる。
【0015】他方の領域r21にはパンチ孔Hが設けられており、このパンチ孔Hを通るように、環状弾性体G1が補強シート1に結び付けられている。補強シート1は、遮光シート10を把持し易くすると共に、環状弾性体G1の取り付け部材としても機能している。補強シート1には、遮光シート10に貼り付けられていない領域r21があるので、これに設けられた環状弾性体G1の移動領域が大きくなるため、取り扱いが容易となり、また、接着面に加わる力が分散されるので、紙材からなる場合の耐久性を向上させることができる。なお、遮光シート10の右端の構成は左端と同一であるので、説明を省略する。
【0016】図6は車両用折畳式日除け装置の車両への装着例を示す図である。図4に示した車両用折畳式日除け装置における環状弾性体G3は、折り畳まれた遮光シート10から延びており、いずれかのクリップ等に引っ掛けることができるが、このクリップ等から環状弾性体G3を取り外し、更に、環状弾性体G1,G2を解き、遮光シート10の補強シート1,2のみを両手でそれぞれ把持すると、重力にしたがって、遮光シート10が縦方向に沿って展開していき、この状態で両手を広げると、すなわち、補強シート1,2の他方の領域r21、r22同士を離隔させると一方の領域R21,R22同士も離隔し、このように補強シート1,2が横方向に沿って離隔することで、遮光シート10が横方向に沿ってスムーズに展開し、横方向両端部に環状弾性体G1,G2が位置し、略中央部に環状弾性体G3が位置することとなる。
【0017】使用の一例としては、展開した車両用折畳式日除け装置の環状弾性体G1,G2を車両のサンバイザ−S1,S2に引っ掛け、環状弾性体G3をバックミラーBに引っ掛ける。小型の地図等に比較して、車両用折畳式日除け装置は大型であるので、比較的薄い紙材を用いて遮光シート10が作製された場合には、展開の際に遮光シート10の中央部が垂れ下がる傾向があるが、中央部の環状弾性体G3が設けられる補強シート3は、この垂れ下がり傾向を抑制し、スムーズな展開を促進させる。
【0018】シートを容易に展開する折り方として、「ミウラ折」(実公昭54−126752号公報)が知られているが、車両用折畳式日除け装置においては、上記補強シートを用いれば、直交する複数の折り目からなる折り方のほうが、スムーズに展開が行われる。
【0019】なお、この車両用折畳式日除け装置においては、遮光シート10を折り畳んだ場合の縦横比は、遮光シート10を展開した場合の縦横比と比較して逆転しており、横方向に本来は長いはずの遮光シート10がよりコンパクトに折り畳まれている。
【0020】また、遮光シート10の横方向両端部に位置する縦方向に沿った折り目M,Mは、双方とも山又は谷折であるので、両手で把持しながらスムーズに展開することができ、且つ、展開された遮光シート10が安定する。
【0021】図1に示した折り方を有する車両用折畳式日除け装置の遮光シート10は、遮光シート10の縦方向に沿った両端部間を横断する複数の直線状第1型縦方向折り目群(M)、及び第1型縦方向折り目群(M)の折り目Mの間に位置し第1型縦方向折り目群(M)とは逆方向に折れ曲がるよう遮光シート10の縦方向に沿った両端部間を横断する複数の直線状第2型縦方向折り目群(V)とを有する縦方向折り目群(M,V)と、第1型縦方向折り目群の折り目Mと第2型縦方向折り目群の折り目Vとの間の領域を、横方向に沿ってそれぞれが交互に且つ逆方向に折れ曲がって横断するように一直線上に整列した第1型横方向折り目群(m)及び第2型横方向折り目群(v)が、縦方向に隣接する折れ曲がりの方向が逆となるように縦方向に沿って複数配列してなる横方向折り目群(v、m)とを備えている。
【0022】また、この車両用折畳式日除け装置は、遮光シート10の縦方向の一端部に位置する領域の横方向両端部にそれぞれ貼着された2つの補強シート1,2とを備えている。本車両用折畳式日除け装置においては、補強シート1,2を把持しながら両手を広げることで、遮光シート10がスムーズに展開する。
【0023】また、拘束手段としての環状弾性体G1,G2は、補強シート1,2に設けられており遮光シート10を折り畳んだ場合には、その展開が抑制されるように折り畳まれた遮光シート10を拘束している。
【0024】また、環状弾性体G1,G2は、車両のサンバイザーS1、S2に引っ掛けることができる形状及び/又は材質に設定されている。すなわち、環状弾性体G1,G2は、ゴムひも、輪ゴムからなり、或いは収納時には拘束機能を展開時には引っ掛り機能を有するクリップとしてもよい。なお、使用者は、環状弾性体G1,G2をサンバイザ−S1,S2やバックミラーBに引っ掛けなくてもよい。
【0025】なお、環状弾性体G3もゴム又は輪ゴムからなるが、これに代えて展開時には引っ掛り機能を有するクリップを設けてもよい。また、遮光シート10及び補強シート1,2,3は、全て紙材からなるので、本車両用折畳式日除け装置は、非常に軽く、また、軽いが故に展開しにくくもなるが、これは上述の補強シート1、2,3や折り方によって補うことができ、使用者の利便性を向上することができる。
【0026】以上、説明したように、上述の車両用折畳式日除け装置は、折畳式の遮光シートの角部に補強シート1,2を設けてなる車両用折畳式日除け装置において、補強シート1,2は折り目21,22を有し、折り目21,22を境界とする補強シートの一方の領域R21、R22は遮光シート10に貼着され、折り目21,22を境界とする補強シート1,2の他方の領域r21,r22は遮光シート10には貼着されず、補強シート1,2は遮光シート10の2つの角部に設けられており、非完全展開時(図3の状態)の遮光シート10において補強シート1,2の他方の領域r21,r22同士を離隔させると、一方の領域R21,R22同士も離隔し、遮光シート1,2の展開が促進され、少なくとも1つの補強シート1(2)の他方の領域r21(r22)には環状弾性体G1(G2)が取り付けられ、環状弾性体G1の他方の領域r21への取り付け位置は、折り目21で補強シート10を折り曲げた場合には、前記取り付け位置が折畳完了時の前記遮光シートの重心位置に近づくように設定され、前記環状弾性体の長さは、折畳完了時の前記遮光シートを囲むことができるように設定されている。
【0027】もちろん、図4のように、環状弾性体G1を折畳完了時の補強シート10に巻きつけることもできるが、図5のように、折り目21で補強シート1を折り畳めば、取り付け位置(パンチ孔H)は中央側へ寄ってくるため、折畳完了時の拘束機能が強化される。
【0028】このように、折り目21,22を有する補強シート1,2と環状弾性体G1,G2を用いることにより、展開の容易性と、遮光シート10の補強機能、更には、折畳完了時の拘束機能を同時に持たせることができる。折り目加工及び重量の観点から、遮光シート10及び補強シート1,2は双方とも紙材からなることが好ましいが、遮光の観点から遮光シートの表面にアルミニウム含有層を有することが好ましい。このアルミニウム含有層の上に広告内容を表示する印刷を施すと、遮光シートに広告機能を持たせることができる。
【0029】
【発明の効果】車両用折畳式日除け装置によれば、使用者の利便性を向上することができる。
【出願人】 【識別番号】501274285
【氏名又は名称】株式会社▲徳▼
【住所又は居所】東京都中央区八重洲2−6−21
【出願日】 平成14年1月11日(2002.1.11)
【代理人】 【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹 (外1名)
【公開番号】 特開2003−191752(P2003−191752A)
【公開日】 平成15年7月9日(2003.7.9)
【出願番号】 特願2002−5153(P2002−5153)