| 【発明の名称】 |
車両用空調吹出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】竹重 國彦 【住所又は居所】広島市安佐北区可部南2丁目25番31号 西川化成株式会社内
【氏名】近藤 弘信 【住所又は居所】広島市安佐北区可部南2丁目25番31号 西川化成株式会社内
【氏名】田村 孝司 【住所又は居所】広島市安佐北区可部南2丁目25番31号 西川化成株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】調和空気を車室内に吹き出す吹出口に複数の縦ルーバが略上下方向の軸部回りに互いに連係して揺動可能に設けられ、この縦ルーバの揺動により調和空気の吹出方向を左右方向に変えるようにした車両用空調吹出装置において、縦ルーバを揺動させる構造の部品点数及び組立工数の削減と調和空気のハウジング外への漏れの防止とを図る。
【解決手段】ハウジング7は枠体9とベゼル11とからなり、縦ルーバ17,17,…のいずれか1つの軸部21が駆動軸部23とされ、枠体9の下壁部9aの切欠凹部9bの底部とベゼル11の裏面の突片11bの先端部との間にこの駆動軸部23を回動可能に挟持し、その先端にベゼル11側に向かって延びる係合部25を一体に設け、この係合部25に駆動軸部23と一体的に回動する縦ルーバ操作ノブ33を抜け止めして係合する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 調和空気を車室内に吹き出す吹出口に複数の縦ルーバが略上下方向の軸部回りに互いに連係して揺動可能に設けられ、該縦ルーバの揺動により調和空気の吹出方向を左右方向に変えるようにした車両用空調吹出装置において、両端が開放された枠体と、該枠体の車室側に一体的に取り付けられ、上記縦ルーバ操作用のノブ収容孔が開口されたベゼルとを有するハウジングを備えていて、該ハウジング内に上記吹出口が設けられ、上記縦ルーバのいずれか1つの軸部は上記ハウジングの下壁部又は上壁部からハウジング外に突出する駆動軸部とされていて、該駆動軸部の突出端部には、ベゼル側に向かって延びる係合部が一体に設けられており、上記枠体の上記駆動軸部に対応する下壁部又は上壁部には駆動軸部の位置まで切り欠いてなる切欠凹部が設けられている一方、該切欠凹部に対応する上記ベゼルの裏面には上記切欠凹部に嵌合される突片が設けられ、該切欠凹部の底部と突片の先端部との間に上記駆動軸部が回動可能に挟持されており、上記係合部には、ベゼルの上記ノブ収容孔を貫通して車室内に臨む円弧状外周面を有しかつ駆動軸部と一体的に回動する縦ルーバ操作用の操作ノブが抜け止めされて係合されていることを特徴とする車両用空調吹出装置。 【請求項2】 請求項1の車両用空調吹出装置において、係合部は、駆動軸部に対し略直交しかつ上記駆動軸部の軸方向に離間する一対の水平板と、該両水平板間に位置して両水平板同士を連結しかつ左右側壁面が互いに平行に形成された被保持部とを有し、操作ノブには、上記被保持部を左右側壁面に当接した状態で挟み込む一対の保持部が突設され、操作ノブの保持部を係合部における被保持部の外端側から上記両水平板間に挿入して、上記被保持部の側壁面と保持部とを互いに面接触させることで、上記操作ノブが係合部に回動一体に係合保持されていることを特徴とする車両用空調吹出装置。 【請求項3】 請求項2の車両用空調吹出装置において、操作ノブの一対の保持部の先端にはそれぞれ保持部に略直交しかつ保持部から離れるように延びる当接部が突設され、係合部における被保持部の内端側には水平板と直交し両水平板に連結された垂直板が設けられており、上記当接部が上記垂直板に当接することで、上記操作ノブが係合部に対して回り止めされていることを特徴とする車両用空調吹出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、縦ルーバを揺動して調和空気の車室内への吹出方向を変えるようにした車両用空調吹出装置に関し、特に、その縦ルーバを揺動させる構造に関する技術分野に属する。 【0002】 【従来の技術】従来より、この種の車両用空調吹出装置として、例えば特開平5−270256号公報等に示されるように、空調装置から送られる調和空気を車室内に吹き出す吹出口に、複数の横ルーバを連動して略水平方向の軸部回りに揺動可能に、また、横ルーバの裏側(反車室側)に複数の縦ルーバを連動して略上下方向の軸部回りに揺動可能にそれぞれ設け、この横ルーバ及び縦ルーバの揺動によりそれぞれ調和空気の吹出方向を上下方向及び左右方向に変えるようにしたものが知られている。 【0003】また、この他、特開平7−228136号公報に開示されるものでは、上記のものとは逆に、複数の縦ルーバが車室側に、また複数の横ルーバが反車室側にそれぞれ配置されている。 【0004】ところで、このような車両用空調吹出装置においては、縦ルーバは略平面部を有する板状ルーバ本体と、このルーバ本体の端部に突設された軸部とを備え、この軸部を吹出口を形成するハウジングの上下側壁に支持することで、縦ルーバを軸部回りに揺動させるようになっている。一方、各ルーバ本体には複数の縦ルーバを連結して同じ方向に揺動させるためのリンク機構が設けられており、このリンク機構に連結される操作ノブを回動操作することで、複数の縦ルーバが同時に同じ方向に揺動されるようになっている。 【0005】また、従来、上記操作ノブ(特にその外周面)は車室側に面するため、乗員から見えないハウジングの枠体や、リンク機構等よりも高級な樹脂材料を使用すべく、これらの目に見えない部分とは別体のものとなっている。そして、その回動中心がビス等の部品によってハウジングの上壁部又は下壁部に回動可能に支持されている。 【0006】そして、例えば上記操作ノブはその外周面と反対側に延びるアーム部を有し、このアーム部の先端に係合ピンが設けられ、この係合ピンがハウジングの下壁部を貫通して上記リンク機構の連結板に係合されており、この状態で操作ノブを回動操作することで、アーム部が揺動され、その先端の係合ピンが操作ノブの回動中心と同心の円弧状の軌跡を描きながら揺動される。これに伴い、縦ルーバの揺動によって調和空気の方向が左右方向に変更される。このとき係合ピンの可動範囲を確保するために、ハウジングの下壁部に操作ノブの回動中心と同心の円弧孔を貫通して形成する必要がある。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例のように、縦ルーバを揺動させるための操作ノブがビス止めによってハウジングの下壁部に締結されていると、部品点数が増えるのみならず組立に際して工具を使用しなければならず組立て工数も増えるという問題がある。 【0008】また、上記ハウジングの下壁部の円弧孔のために調和空気がハウジングから外に漏れ出してしまうという問題がある。 【0009】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、操作ノブの取付構造に工夫をすることにより、部品点数及び組立工数の削減とハウジングからの調和空気の漏れ防止とを図ることにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1の発明では、調和空気を車室内に吹き出す吹出口に複数の縦ルーバが略上下方向の軸部回りに互いに連係して揺動可能に設けられ、この縦ルーバの揺動により調和空気の吹出方向を左右方向に変えるようにした車両用空調吹出装置を対象とする。 【0011】そして、車両用空調吹出装置は、両端が開放された枠体と、この枠体の車室側に一体的に取り付けられ、縦ルーバ操作用のノブ収容孔が開口されたベゼルとを有するハウジングを備えていて、このハウジング内に上記吹出口が設けられ、上記縦ルーバのいずれか1つの軸部はハウジングの下壁部又は上壁部からハウジング外に突出する駆動軸部とされていて、この駆動軸部の突出端部には、ベゼル側に向かって延びる係合部が一体に設けられており、枠体の駆動軸部に対応する下壁部又は上壁部には駆動軸部の位置まで切り欠いてなる切欠凹部が設けられている一方、この切欠凹部に対応するベゼルの裏面には切欠凹部に嵌合される突片が設けられ、切欠凹部の底部と突片の先端部との間に駆動軸部が回動可能に挟持されており、係合部には、ベゼルのノブ収容孔を貫通して車室内に臨む円弧状外周面を有しかつ駆動軸部と一体的に回動する縦ルーバ操作用の操作ノブが抜け止めされて係合されている構成とする。 【0012】上記構成によると、ハウジングの下壁部又は上壁部からハウジング外に突出する縦ルーバの駆動軸部の突出端部には係合部が一体に設けられており、この係合部に、縦ルーバを揺動させる操作ノブが抜け止めされて揺動一体に係合されているため、ハウジングとは別体の操作ノブをハウジングにビスによって締結する必要はなく、部品点数を削減できるとともにその組立工数を減らすことができる。 【0013】また、切欠凹部の底部と突片の先端部との間に上記駆動軸部が回動可能に挟持され、かつ操作ノブが駆動軸部と一体的に回動するため、従来のように係合ピン(駆動軸部)が移動するための円弧孔をハウジングに設ける必要がない。従って、調和空気がハウジング外に漏れ出すことはない。 【0014】請求項2の発明では、係合部は、駆動軸部に対し略直交しかつ駆動軸部の軸方向に離間する一対の水平板と、この両水平板間に位置して両水平板同士を連結しかつ左右側壁面が互いに平行に形成された被保持部とを有し、操作ノブには、被保持部を左右側壁面に当接した状態で挟み込む一対の保持部が突設され、操作ノブの保持部を係合部における被保持部の外端側から両水平板間に挿入して、被保持部の側壁面と保持部とを互いに面接触させることで、操作ノブが係合部に回動一体に係合保持される構成とする。 【0015】上記構成によると、被保持部の側壁面と保持部とが互いに面接触された状態で操作ノブが係合部に揺動一体に係合保持されることで、両者の接触面積が大きくなり、操作ノブの保持部と駆動軸部の被保持部との係合が確実かつ安定化し、操作ノブを回動した際、その回転力が被保持部に伝わり縦ルーバをその駆動軸部回りに確実に揺動させることができる。また、車両の振動等が伝わってきても操作ノブと係合部の被保持部との間でがたつくことはなく、振動が発生することはない。 【0016】請求項3の発明では、操作ノブの一対の保持部の先端にはそれぞれ保持部に略直交しかつ保持部から離れるように延びる当接部が突設され、係合部における被保持部の内端側にはこの水平板と直交し両水平板に連結された垂直板が設けられており、当接部が垂直板に当接することで、操作ノブが係合部に対して回り止めされているようにする。 【0017】上記構成によると、保持部先端の当接部が垂直板に当接しているため、操作ノブに加えられる回動操作力を垂直板にも直接伝えることができ、小さな回動操作力でもって一層確実に縦ルーバを揺動することができる。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図6は、車両の車室前端部に設けられるインストルメントパネルPを示し、このインストルメントパネルPの車室内に面する後面の左右略中央部にはセンタ吹出部2が、また左右端部にはサイド吹出部3,3が、さらに前部にはデフロスタ吹出部4,4がそれぞれ設けられている。これらの吹出部2,3,4は、図示しないがインストルメントパネルP内に設けた空調装置にエアダクトを介して接続されており、この空調装置で調和された調和空気をエアダクトを通して各吹出部2,3,4から車室内及びフロントウィンドガラス(図示せず)に吹き出させるようになっている。 【0019】上記センタ吹出部2には本発明の実施形態に係る車両用空調吹出装置1が設けられている。この車両用空調吹出装置1は、図5に拡大詳示するように、樹脂成形品よりなるハウジング7を備え、このハウジング7は、車両前後方向の両端が開放された矩形状の枠体9と、この枠体9の車室側に一体的に取り付けられたベゼル11とを有している。このベゼル11下部の左右両側には、後述する縦ルーバ操作ノブ33,33を収容するための矩形状のノブ収容孔11a,11aが開口されている。そして、ハウジング7におけるベゼル11の車両前後方向の後端は車室内に開口し、枠体9の前端は空調装置に接続されている。 【0020】上記ハウジング7にはその内部の左右略中央部に隔壁7a(図5に破線で示す)が一体に形成され、この隔壁7aによってハウジング7内に2つの吹出口13,13が区画されている。この各吹出口13の車室側には、水平方向に延びる複数(本実施形態では3本)の横ルーバ15,15,…が、またこの横ルーバ15,15,…よりもインストルメントパネルPの内側(車両前側)には、垂直上下方向に延びる複数(本実施形態では6本)の縦ルーバ17,17,…がそれぞれ設けられている。 【0021】図1にも示すように、上記ベゼル11の上縁及び下縁の裏面(車両前側)には複数の係合片11c,11c,…が車幅方向に離間して吹出口13,13を囲むように枠体9側に向かって突設され、この各係合片11cの先端側には矩形状の係合孔11dが開口されている。一方、枠体9の上壁部9d及び下壁部9aには上記ベゼル11側の係合片11c,11c,…に対応するように係合突起9c,9c,…が突設され、この各係合突起9cは係合片11cの係合孔11dに係合可能となっており、この係合孔11dと係合突起9cとの係合により、枠体9とベゼル11とがこれらの周縁において略気密状に連続して一体的に組み付けられる。 【0022】そして、図4に示すように、上記各吹出口13の枠体9の下壁部9aには、そのベゼル11側端部の一部を後述する駆動軸部23の位置まで略矩形状に切り欠いてなる切欠凹部9bが設けられている一方、この切欠凹部9bに対応する上記ベゼル11の上縁及び下縁の裏面(車両前側面)には上記切欠凹部9bに嵌合される突片11bが設けられている。そして、切欠凹部9bの底部及び突片11bの先端部にはそれぞれ半円状の半割凹部12a,12bが形成されており、枠体9とベゼル11とが組み付けられたときに、各切欠凹部9bが突片11bによって気密状に閉塞されるとともに、各々の半割凹部12a,12bにより切欠凹部9bの底部及び突片11bの先端部との間に略円形の駆動軸部用孔12を形成し、この駆動軸部用孔12に後述の駆動軸部23が回動可能に挟持されるようになっている。 【0023】尚、上記各吹出口13の各横ルーバ15は、左右の軸部(図示せず)にて吹出口13の左右側壁、つまりベゼル11の外側壁と隔壁とに揺動可能に支持されている。また、複数の横ルーバ15,15,…の車幅方向外端は横ルーバリンク機構20(図1にのみ示す)により連結されるとともに、一番下の横ルーバ15には略円筒状の横ルーバ操作ノブ19が一体に形成されており、この横ルーバ操作ノブ19を回動操作したときに、上方の全横ルーバ15,15,…が同時に同じ向きに揺動されるように構成されている。 【0024】そして、本発明の特徴として、図2にも示すように、上記各吹出口13の各縦ルーバ17は板状の縦ルーバ本体17aを有し、この縦ルーバ本体17aの上下端部の後端側(車室側)にはそれぞれ略上下方向に延びる軸部21,21が同心状に設けられ、この軸部21,21により縦ルーバ17が枠体9の上下壁に揺動可能に支持されている。 【0025】上記各縦ルーバ17の前端側(車両前方側)下面には連結軸17b(図2に破線で示す)が突設されている一方、各縦ルーバ17の前端下側には縦ルーバ17,17,…を連結する板状のリンク板39が配設され、このリンク板39には上記連結軸17b,17b,…が挿入される縦ルーバ連結用孔39a,39a,…が設けられており、この縦ルーバ連結用孔39a,39a,…への連結軸17b,17b,…の挿入により、各縦ルーバ17,17,…が連結されて同時に左右の同じ方向に揺動される。 【0026】上記各吹出口13の複数の縦ルーバ17,17,…のうち隔壁7aから例えば3番目の吹出口13の車幅方向略中央部に位置する縦ルーバ17の下側軸部21(図2における中央のもの)は、上記枠体9の下壁部9aから枠体9外に突出していて駆動軸部23とされている。この駆動軸部23には、ベゼル11側に向かって延びる係合部25が一体に形成されている。 【0027】上記係合部25は、駆動軸部23に対し略直交した状態で駆動軸部23の軸方向に離間して配置されかつベゼル11側が円弧状とされた上下一対の水平板27,27と、この両水平板27,27間に位置して両水平板27,27同士を連結しかつ左右側壁面29a,29aが互いに平行に形成された被保持部29と、この被保持部29の内端側(駆動軸部23側)に上記水平板27,27と直交するように配置され、かつ該両水平板27,27に連結された垂直板31とを有している。尚、被保持部29の内端と垂直板31との間には所定の間隙が設けられている。 【0028】そして、上記係合部25の被保持部29に縦ルーバ操作ノブ33が係合されている。この縦ルーバ操作ノブ33は、図2及び図3に示すように、円弧状外周面33aを有しかつ略水平に配置される略半円板状のもので、その内周面(裏面)には円板部の直径部分に相当する位置まで延びる一対の保持部35,35が互いに平行に所定の間隔をあけて突設され、この保持部35,35の間隔は上記係合部25における被保持部29の左右側壁間29a,29aの間隔よりも僅かに大とされている。 【0029】また、この保持部35,35の対向面には縦ルーバ操作ノブ33を被保持部29から抜け止めするかぎ状の係止部37,37が向かい合うように突設されている。さらに、各保持部35の先端にはそれぞれ保持部35に略直交しかつ互いに離れるように延びる当接部41が突設されている。そして、この当接部41が上記垂直板31に当接するとともに、保持部35,35が上記係合部25の被保持部29をその左右側壁面29a,29aに当接した状態で挟み込み、かつ上記係止部37,37が、被保持部29と垂直板31との間に嵌入し、被保持部29の内端面(垂直板31側)と係合することで、縦ルーバ操作ノブ33が係合部25に対して回り止めされるとともに抜け止めされるようになっている。 【0030】尚、上記縦ルーバ操作ノブ33の外周面33aの周方向中央には縦ルーバ17,17,…の揺動方向を示す基準マーク33bが突設されている。また、この縦ルーバ操作ノブ33の外周面33a及び上記横ルーバ操作ノブ19の外周面にはローレット部等の滑り止めが設けられていて、操作性が向上されるようになっている。 【0031】また、図1に示すように、枠体9の下壁部9aには、各駆動軸部用孔12よりも内側(車両前側)に所定の距離をあけてストッパ43,43が突設されており、このストッパ43,43が上記縦ルーバ操作ノブ33の回動端を規制するようになっている。 【0032】次に、本発明の実施形態に係る車両用空調吹出装置1の組立手順について説明する。図2にも示すように、車両用空調吹出装置1を組立てる際には、まず、リンク板39が取付けられた各縦ルーバ17,17,…を枠体9に組み付ける。これにより縦ルーバ17,17,…のうちの1つの駆動軸部23に一体形成された係合部25が枠体9の下壁部9aから突出している状態にある。次に、各縦ルーバ操作ノブ33を上記係合部25に組み付ける。すなわち、縦ルーバ操作ノブ33の保持部35,35を係合部25の被保持部29外端側から両水平板27,27間に挿入して、被保持部29の側壁面29a,29aと保持部35,35の内面とを互いに面接触させるとともに上記当接部41,41を垂直板31に当接させる。このことで、縦ルーバ操作ノブ33が係合部25に回り止めされた状態で回動一体に係合保持される。このとき、上記保持部35,35の係止部37,37が被保持部29の内端面を挟み込むことにより、縦ルーバ操作ノブ33が被保持部29から抜け出さないようになっている。 【0033】この後、横ルーバ15,15,…が組み付けられたベゼル11を、縦ルーバ操作ノブ33がベゼル11のノブ収容孔11aに嵌るようにしてハウジング7の枠体9に組み付け、上記駆動軸部23を、駆動軸部用孔12を形成する枠体9における切欠凹部9bの底部の半割凹部12aとベゼル11における突片11bの先端部の半割凹部12bとで挟持し、その駆動軸部23下端の係合部25を縦ルーバ操作ノブ33とともにハウジング7下側に配置する。 【0034】このようにして、枠体9とベゼル11とを係合させて一体に組み付けたときに、上記各駆動軸部23の係合部25に係合された縦ルーバ操作ノブ33がベゼル11のノブ収容孔11aから車室側に臨むように突出し、その外周面33aが左右に回動操作可能となる。 【0035】そして、このように組立てられた車両用空調吹出装置1をインストルメントパネルPのセンタ吹出部2に組み付けた状態において、空調装置の作動により空調装置内で調和空気が生成され、その調和空気はインストルメントパネルP内のエアダクトを通ってインストルメントパネルP表面の各吹出口2,3,4より車室内に吹き出される。 【0036】このとき、インストルメントパネルPの左右中央のセンタ吹出部2に設けられた車両用空調吹出装置1においては、乗員配置等により調和空気の吹出方向を適宜変える必要がある。このようなとき、横ルーバ操作ノブ19を上下方向に回動操作することで、横ルーバ15,15,…を揺動させて、調和空気の上下方向の吹出方向を希望の方向に変えることができる。さらに、縦ルーバ操作ノブ33を左右方向に回動操作することで、縦ルーバ17,17,…を揺動させて、調和空気の左右方向の吹出方向を希望の方向に変えることができ、これらの操作により、左右、上下に自由に調和空気の吹出方向を変えることができる。 【0037】すなわち、上記縦ルーバ操作ノブ33をその外周面33aの左右方向に回動操作して縦ルーバ17,17,…を揺動し、外周面33aを最も右まで回動させたときには、縦ルーバ17の駆動軸部23が上方から見て反時計回り方向に回動され、その縦ルーバ17の連結軸17bからリンク板39にその回転力が伝達されてリンク板39が左側へ移動する。これにより、縦ルーバ17,17,…が縦ルーバ本体17a,17a,…の後側部を前端部よりも左側に向けた状態に回動され、調和空気は最も右方向に向けて吹き出される。一方、縦ルーバ操作ノブ33の外周面33aを最も左方向にまで回動させたときには、縦ルーバ17,17,…が縦ルーバ本体17a,17a,…の後側部を逆に前端部よりも右側に向けた状態に回動され、調和空気は最も左方向に向けて吹き出される。 【0038】従って、この実施形態においては、車両用空調吹出装置1の各吹出口13におけるハウジング7の枠体9の下壁部9aから枠体9外に突出する縦ルーバ17の駆動軸部23に係合部25が一体に設けられ、この係合部25に、縦ルーバ17を揺動する縦ルーバ操作ノブ33が抜け止めされて一体的に係合されているため、ハウジングとは別体の縦ルーバ操作ノブをハウジングにビスによって締結する必要はなく、部品点数を削減できるとともにその組立工数を減らすことができる。 【0039】また、枠体9の各切欠凹部9bの底部とベゼル11の各突片11bの先端部とで駆動軸部23が回動可能に略密閉状に挟持され、かつ縦ルーバ操作ノブ33が駆動軸部23と一体的に回動するため、調和空気がハウジング7外に漏れ出すことはない。 【0040】さらに、縦ルーバ操作ノブ33が係合部25に各被保持部29の側壁面29a,29aと保持部35,35とが互いに面接触された状態で揺動一体に係合保持されることで、両者の接触面積が大きくなり、縦ルーバ操作ノブ33の保持部35,35と駆動軸部23の被保持部29との係合が確実かつ安定化し、縦ルーバ操作ノブ33を回動した際、その回転力が被保持部29に伝わり縦ルーバ17,17,…をその駆動軸部23回りに確実に揺動させることができる。また、車両の振動等が伝わってきても縦ルーバ操作ノブ33と係合部25の被保持部29との間でがたつくことはなく、振動が発生することはない。 【0041】また、保持部35,35先端の当接部41,41が垂直板31に当接しているため、縦ルーバ操作ノブ33に伝わる回転力を垂直板31にも直接伝えることができ、小さな回動操作力でもって一層確実に縦ルーバ17,17,…を揺動することができる。 【0042】尚、本実施形態では駆動軸部用孔12を枠体9の下壁部9a側に設けたが、枠体の上壁部側に設けてもよい。この場合縦ルーバ操作ノブ33は、枠体9の上壁部9d側に配置されることになる。 【0043】さらに、本実施形態では、車両用空調吹出装置1はインストルメントパネルPの中央部に設けたが、インストルメントパネルPの左右両端部分、車室の天井、後部座席近傍等に設けることもでき、調和空気の吹出口に揺動タイプの縦ルーバが設けられている構造であればよい。 【0044】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の車両用空調吹出装置によると、調和空気を車室内に吹き出す吹出口に複数の縦ルーバを設け、そのいずれか1つの縦ルーバの軸部をハウジングの下壁部又は上壁部からハウジング外に突出する駆動軸部として、その突出端部に、ハウジングの車室側部をなすベゼル側に向かって延びる係合部を一体に設け、駆動軸部をハウジングの反車室側の枠体における切欠凹部の底部とベゼルの裏面の突片の先端部との間に回動可能に挟持し、係合部に駆動軸部と一体的に回動する縦ルーバ操作用の操作ノブを抜け止めして係合したことにより、調和空気がハウジング外に漏れ出すことはなく、かつ部品点数を削減できるのみならず組立工数をも減らすことができる。 【0045】請求項2の発明によると、操作ノブの保持部を係合部における被保持部の外端側から両水平板間に挿入して、被保持部の側壁面と保持部との面接触状態で、操作ノブを係合部に回動一体に係合保持したことにより、縦ルーバを駆動軸部回りに確実に揺動させることができるとともに、車両の振動が伝わってきても操作ノブと被保持部との間で振動が発生することはない。 【0046】請求項3の発明によると、操作ノブの一対の保持部先端の当接部を係合部の垂直板に当接させることにより、小さな回動操作力でもって一層確実に縦ルーバを揺動することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390026538 【氏名又は名称】西川化成株式会社 【住所又は居所】広島県広島市安佐北区可部南2丁目25番31号
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| 【出願日】 |
平成14年5月27日(2002.5.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077931 【弁理士】 【氏名又は名称】前田 弘 (外7名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−341354(P2003−341354A) |
| 【公開日】 |
平成15年12月3日(2003.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−152039(P2002−152039) |
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