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【発明の名称】 車両用オートエアコンの制御装置
【発明者】 【氏名】関 崇史
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士重工業株式会社内

【氏名】宮尾 幹夫
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士重工業株式会社内

【氏名】古瀬 健二
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士重工業株式会社内

【要約】 【課題】適切なコンプレッサ制御を行って窓曇りを的確に防止することのできる車両用オートエアコンの制御装置を提供する。

【解決手段】空調制御ユニット40は、総合信号Tが所定値以上である場合にコンプレッサ制御フラグをONし、コンプレッサ制御フラグON時に、EVA後温度Teに基づくコンプレッサ13のON/OFF制御を行う。さらに、空調制御ユニット40は、総合信号Tが低い場合であっても、ワイパスイッチ47或いはRrデフォッガスイッチ48がONされた際に、窓雲りが発生し易い状態にあると判断して、コンプレッサ制御フラグをONすることで、デミスト制御を行う。その際、各スイッチ47,48のON操作が行われてから設定時間が経過するまでの間は、コンプレッサ制御フラグのONを禁止することで、搭乗者の誤操作等によってコンプレッサ制御フラグが無闇にONされることを防止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両環境及び搭乗者の設定に基づいて算出した総合信号を用いてコンプレッサを自動制御する車両用オートエアコンの制御装置において、操作スイッチの操作状態に基づいて窓雲りの発生し易さを判定し、窓雲りが発生し易い状態であるとの判定時に上記コンプレッサを高稼動率制御或いは上記コンプレッサを常時ON制御して窓雲り防止のためのデミスト制御を行うデミスト制御手段と、上記窓雲りが発生し易い状態であるとの判定がなされてから設定時間の間の上記デミスト制御を禁止するデミスト制御禁止手段とを備えたことを特徴とする車両用オートエアコンの制御装置。
【請求項2】 車両環境及び搭乗者の設定に基づいて算出した総合信号を用いてコンプレッサを自動制御する車両用オートエアコンの制御装置において、外気温度が所定温度よりも低い場合に窓雲りが発生し易い状態であると判定し、上記コンプレッサを高稼動率制御或いは上記コンプレッサを常時ON制御して窓雲り防止のためのデミスト制御を行うデミスト制御手段を備えたことを特徴とする車両用オートエアコンの制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に装備される車両用オートエアコンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車室内の冷暖房及び除湿等を行う車両用空調装置としては、ドライバ等による設定温度に基づいて吹出温度や吹出モード等を調節し、車室内温度を一定に保つようオート運転する車両用オートエアコンが広く用いられている。この種の車両用オートエアコンでは、一般に、車室内温度、外気温度、及び、日射量等の車両環境とドライバ等による設定温度とに基づいて総合信号を算出し、算出した総合信号を用いてコンプレッサ制御を行う。
【0003】ところで、この種の車両用オートエアコンにおいて、単に総合信号を用いてコンプレッサ制御を行っただけでは、雨天時や曇天時等にコンプレッサの稼動が不十分となる等して窓曇りが発生しやすくなる場合がある。これに対処し、従来より、ワイパの作動状態や外気温度等に基づいて窓曇りが発生しやすい状況であるか否かを判定し、窓曇りが発生しやすいと判定した際には、デフロスト吹出口からの風量を高めたり、コンプレッサを高稼動率に制御したり、さらには、コンプレッサを強制的常時オン制御する等のデミスト制御を行う技術が提案されている。例えば特開平5−124424号公報には、ワイパ作動時に、ワイパの揺動速度が高くなるにつれてデフロスト吹出口からの風量を増大させる技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワイパは、雨天時以外にも、ウィンドウォッシャ使用時等に作動される場合があり、また、ワイパスイッチは、一般にステアリングホイールの近傍に配設されているためドライバによって誤操作されやすい。従って、上述の技術のように、単にワイパの動作状況に基づいてデミスト制御を行うと、不要なデミスト制御が行われる虞がある。特に、コンプレッサの駆動制御によってデミスト制御を行う場合にいおては、コンプレッサが必要以上に頻繁にON/OFFされて燃費の低下等を招く虞がある。
【0005】また、その他、総合信号に基づく車両用オートエアコンの制御では、冬季等において、乗員が車両に乗り込んだ直後に早期に車室内温度を高めようとして設定温度を高めに設定した場合等に、総合信号が不適切な値に設定されてコンプレッサの稼動率が低下し、窓曇りが発生しやすくなる虞がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、適切なコンプレッサ制御を行って窓曇りを的確に防止することのできる車両用オートエアコンの制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、車両環境及び搭乗者の設定に基づいて算出した総合信号を用いてコンプレッサを自動制御する車両用オートエアコンの制御装置において、操作スイッチの操作状態に基づいて窓雲りの発生し易さを判定し、窓雲りが発生し易い状態であるとの判定時に上記コンプレッサを高稼動率制御或いは上記コンプレッサを常時ON制御して窓雲り防止のためのデミスト制御を行うデミスト制御手段と、上記窓雲りが発生し易い状態であるとの判定がなされてから設定時間の間の上記デミスト制御を禁止するデミスト制御禁止手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の発明は、車両環境及び搭乗者の設定に基づいて算出した総合信号を用いてコンプレッサを自動制御する車両用オートエアコンの制御装置において、外気温度が所定温度よりも低い場合に窓雲りが発生し易い状態であると判定し、上記コンプレッサを高稼動率制御或いは上記コンプレッサを常時ON制御して窓雲り防止のためのデミスト制御を行うデミスト制御手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1乃至図5は本発明の第1の実施の形態に係わり、図1はオートエアコンの概略構成図、図2はコンプレッサ制御実行判定ルーチンのフローチャート、図3はコンプレッサ制御実行判定閾値を示す説明図、図4はコンプレッサ制御ルーチンのフローチャート、図5はコンプレッサのON/OFF判定閾値を示す説明図である。
【0010】図1において、符号1は車載のオートエアコンを示し、オートエアコン1は、外気と内気(車室内空気)とを切替えて吸い込むエンジンルーム側ダクト2と、このエンジンルーム側ダクト2の下流側に連通する車室内ダクト3とを備えて構成されている。
【0011】エンジンルーム側ダクト2には、エンジンルームに開口する外気導入口5と、車室に開口する内気導入口6とが設けられている。外気導入口5及び内気導入口6には、一対の内外気切換用ダンパ7が取り付けられ、各内外気切換用ダンパ7には内外気切換用アクチュエータ8が取り付けられている。そして、内外気切換用ダンパ7によって、内,外気導入口5,6は、一方が閉成されたときに他方が開成され、他方が閉成されたときに一方が開成される。
【0012】また、エンジンルーム側ダクト2には、内気導入口5或いは外気導入口6からの導入空気を車室内ダクト3に圧送するブロアファン10が配設され、ブロアファン10にはブロア駆動モータ11が連結されている。
【0013】また、ブロアファン10の下流側には、エバポレータ12が配設されている。エバポレータ12は、コンプレッサ13、及び、図示しないコンデンサ、レシーバタンク、エキスパンションバルブ等とともに冷凍サイクルを構成するものであり、ブロアファン10から送風される導入空気を冷却して除湿するようになっている。本実施の形態において、コンプレッサ13は電磁クラッチ14を介してエンジン出力軸(図示せず)に連結されており、電磁クラッチ14のON/OFF制御によってコンプレッサ13の駆動制御(ON/OFF制御)が行われるようになっている。
【0014】車室内ダクト3には、デフロスタ20に連通する空気吹出口21と、各空気吹出ダクト23,24にそれぞれ連通する空気吹出口25,26とが設けられている。各空気吹出口21,25,26には空気吹出口開閉用ダンパ28,29,30が取り付けられ、各ダンパ28,29,30にはダンパ切換用アクチュエータ31が取り付けられている。
【0015】また、車室内ダクト3には、内部にエンジン冷却水温が流通されるヒータコア33が配設されている。ヒータコア33の両面には、当該ヒータコア33を通過する空気量を調整して各空気吹出口21,25,26からの吹出空気温度を調節するエアミックスドア34が取り付けられ、各エアミックスドア34にはエアミックスドア開度調節用アクチュエータ35が取り付けられている。
【0016】オートエアコン1を制御する空調制御ユニット40には、コントロールパネル41が接続されているとともに、車室内温度Tiを検出する内気温度検出センサ42、外気温度Toを検出する外気温度検出センサ43、車室内に入る日射量Qを検出する日射量検出センサ44、エンジン冷却水温Twを検出する水温センサ45、エバポレータ12の出口温度(EVA後温度)Teを検出するEVA後温度検出センサ46等の各種センサ類が接続されている。さらに、空調制御ユニット40には、ワイパ(図示せず)のON/OFF切換を行う操作スイッチとしてのワイパスイッチ47や、熱線式リヤデフォッガ(図示せず)のON/OFF切換を行う操作スイッチとしてのRrデフォッガスイッチ48等が接続されている。ここで、本実施の形態において、コントロールパネル41には、室温設定を行うための室温設定スイッチや、オート運転モードのON/OFFを行うためのオートスイッチ、オート運転モード時における省燃費(節約稼動)制御モードのON/OFFを行うためのエコノ(ECON)スイッチ(何れも図示せず)等が配設されている。
【0017】空調制御ユニット40では、車室内温度Ti、外気温度To、日射量Q、及び、コントロールパネル41の室温設定スイッチで設定された設定温度Ts等に基づいて、総合信号Tを、例えば、T=Ks・Ts+Ki・Ti+Ko・To+Kq・Q+Cにより算出する。なお、Ks,Ki,Ko,Kq、及び、Cは、実験等により定まる定数である。そして、空調制御ユニット40では、算出した総合信号Tと、エンジン冷却水温Tw、及び、EVA後温度Te等に基づいて、オートエアコン1の制御を行う。すなわち、空調制御ユニット40では、上記各信号等に基づいて、各アクチュエータ8,31,33を制御するとともに、ブロアファン10を駆動するブロア駆動モータ11の回転数制御を行い、さらに、電磁クラッチ14を介してコンプレッサ13をON/OFF制御することで、乗員の設定に見合った車室内空調を行う。
【0018】次に、コントロールパネル41のオートスイッチがONされたオート運転モード設定時に、空調制御ユニット40で行われるコンプレッサ制御(すなわち、電磁クラッチ制御)について、さらに詳細に説明する。
【0019】空調制御ユニット40では、後述するコンプレッサ制御フラグがONされているときに、コンプレッサ13のON/OFF制御を行う。すなわち、空調制御ユニット40では、コンプレッサ制御フラグのON時に、EVA後温度Teと所定の判定閾値との比較結果に基づいてコンプレッサ13をON/OFF制御(すなわち、電磁クラッチ14をON/OFF制御)する。その際、空調制御ユニット40では、エコノスイッチがONされた省燃費制御(エコノモード)選択時には、エコノスイッチOFFの通常時よりも判定閾値を相対的に高く設定するようになっており、これにより、エコノモード選択時のコンプレッサ制御は、通常時に比べて鈍感な制御となる。
【0020】コンプレッサ制御フラグのON/OFF(すなわち、コンプレッサ制御の実行判定)は、主として総合信号Tに基づいて行われる。すなわち、空調制御ユニット40では、総合信号Tと所定の判定閾値とを比較し、総合信号Tが判定閾値よりも高い場合に、コンプレッサ制御フラグをONする。
【0021】さらに、空調制御ユニット40では、ワイパスイッチ47或いはRrデフォッガスイッチ48の少なくとも何れか一方がONされている場合には、現在、窓曇りが発生し易い状態にあると判断し、総合信号Tが低い場合であっても、強制的にコンプレッサ制御フラグをONしてコンプレッサ13の稼動率を高める(すなわち、デミスト制御を行う)。その際、空調制御ユニット40では、エコノスイッチがON状態にある場合には、デミスト効果を向上させるべく、これを解除する。
【0022】このデミスト制御に際し、空調制御ユニット40では、ワイパスイッチ47或いはRrデフォッガスイッチ48のON操作が行われてから設定時間が経過するまでの間は、上記ON操作に起因するコンプレッサ制御フラグのON切換を禁止することで、搭乗者の誤操作等によってコンプレッサ制御フラグが無闇にONされることを防止する。
【0023】すなわち、空調制御ユニット40は、本発明のデミスト制御手段、及び、デミスト制御禁止手段としての各機能を実現する。
【0024】次に、空調制御ユニット40で実行されるコンプレッサ制御の実行判定について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。このルーチンは所定時間毎に実行されるもので、ルーチンがスタートすると、先ず、ステップS101で、現在、コンプレッサ制御フラグがON状態であるか否かを調べる。
【0025】ステップS101において、コンプレッサ制御フラグがON状態であると判定されると、ステップS102に進み、総合信号Tの値が、例えば”−9”よりも大きいか否かを調べる。ここで、図3に示すように、”−9”は、コンプレッサ制御フラグをON状態からOFFする際の判定閾値であり、予め実験等により求められている。
【0026】そして、ステップS102において、−9<Tであると判定された場合には、ステップS103に進み、コンプレッサ制御フラグのON状態を維持したままルーチンを抜ける。
【0027】また、ステップS101において、コンプレッサ制御フラグがOFF状態であると判定されてステップS104に進むと、ステップS104では、総合信号Tの値が、例えば”−7”よりも大きいか否かを調べる。ここで、図3に示すように、”−7”は、コンプレッサ制御フラグをOFF状態からONする際の判定閾値であり、予め実験等により求められている。
【0028】そして、ステップS104において、−7<Tであると判定された場合には、ステップS103に進み、コンプレッサ制御フラグをONした後、ルーチンを抜ける。
【0029】一方、ステップS102で−9≧Tであると判定された場合、或いは、ステップS104で−7≧Tであると判定された場合には、ステップS105に進み、現在、ワイパスイッチ47或いはRrデフォッガスイッチ48の少なくとも何れか一方がONされているか否かを調べる。
【0030】そして、ステップS105において、ワイパスイッチ47及びRrデフォッガスイッチ48の何れともONされていないと判定されると、ステップS106に進み、コンプレッサ制御フラグをOFFした後、ルーチンを抜ける。なお、コンプレッサ制御フラグがOFF状態にある場合には、電磁クラッチ14が常時OFFされて、コンプレッサ13はOFF状態となる。
【0031】一方、ステップS105において、ワイパスイッチ47或いはRrデフォッガスイッチ48の少なくとも何れか一方がONされていると判定された場合には、ステップS107に進む。
【0032】ステップS107では、ステップS105で判定されたワイパスイッチ47或いはRrデフォッガスイッチ48がONされてから、例えば15秒以上経過しているか否かを調べる。すなわち、ステップS107では、ワイパスイッチ47或いはRrデフォッガスイッチ48がONされてから設定時間以上経過しているか否かを調べることにより、ワイパスイッチ47或いはRrデフォッガスイッチ48のON操作が搭乗者の誤操作等によるものであるか否かを判定する。
【0033】そして、ステップS107において、ワイパスイッチ47或いはRrデフォッガスイッチ48がONされてから15秒以上経過していないと判定された場合には、ステップS106に進み、コンプレッサ制御フラグをOFFした後、ルーチンを抜ける。
【0034】一方、ステップS107において、ワイパスイッチ47或いはRrデフォッガスイッチ48がONされてから15秒以上経過している場合には、上記ON操作は誤操作等ではなく、現在、窓曇りが発生し易い状態にあると判断してステップS108に進む。
【0035】ステップS108では、エコノスイッチがONされているか否かを調べる。そして、ステップS108において、エコノスイッチがONされていると判定された場合には、ステップS109でエコノスイッチのON状態を解除した後、ステップS103に進み、コンプレッサ制御フラグをONした後、ルーチンを抜ける。
【0036】一方、ステップS108において、エコノスイッチがOFFされている場合には、そのままステップS109に進み、コンプレッサ制御フラグをONした後、ルーチンを抜ける。
【0037】次に、上述のコンプレッサ制御実行判定ルーチンでコンプレッサ制御フラグがONされると、空調制御ユニット40では、EVA後温度Teに基づくコンプレッサ制御が実行される。コンプレッサ制御は、例えば図4示すルーチンに従って実行されるもので、ルーチンがスタートすると、先ず、ステップS201で、エコノスイッチがONされているか否かを調べる。
【0038】ステップS201において、エコノスイッチがOFFされていると判定された場合にはステップS202に進み、現在、コンプレッサ13がONされてるか否かを調べる。
【0039】そして、ステップS202において、コンプレッサ13がON状態であると判定されると、ステップS203に進み、EVA後温度Teが、例えば1.5℃よりも高いか否かを調べる。ここで、図5に示すように、1.5℃は、エコノスイッチがOFFされた通常制御時において、コンプレッサ13をON状態からOFFする際の判定閾値であり、予め実験等により求められている。
【0040】そして、ステップS203において、1.5<Teであると判定された場合には、ステップS205に進み、コンプレッサ13のON状態を維持したまま(すなわち、電磁クラッチ14のON状態を維持したまま)、ルーチンを抜ける。
【0041】一方、ステップS203において、1.5≧Teであると判定された場合には、ステップS206に進み、コンプレッサ13をOFF(すなわち、電磁クラッチ14をOFF)した後、ルーチンを抜ける。
【0042】また、ステップS202において、コンプレッサ13がOFFされていると判定された場合には、ステップS204に進み、EVA後温度Teが、例えば4.5℃よりも高いか否かを調べる。ここで、図5に示すように、4.5℃は、エコノスイッチがOFFされた通常制御時において、コンプレッサ13をOFF状態からONする際の判定閾値であり、予め実験等により求められている。
【0043】そして、ステップS204において、4.5<Teであると判定された場合には、ステップS205に進み、コンプレッサ13をONした後、ルーチンを抜ける。
【0044】一方、ステップS204において、4.5≧Teであると判定された場合には、ステップS206に進み、コンプレッサ13のOFF状態を維持したまま、ルーチンを抜ける。
【0045】また、ステップS201において、エコノスイッチがONされていると判定された場合には、ステップS207に進み、現在、コンプレッサ13がONされているか否かを調べる。
【0046】そして、ステップS207において、コンプレッサ13がON状態であると判定されると、ステップS208に進み、EVA後温度Teが、例えば5.0℃よりも高いか否かを調べる。ここで、図5に示すように、5.0℃は、エコノスイッチがONされた省燃費(エコノ)制御時において、コンプレッサ13をON状態からOFFする際の判定閾値であり、予め実験等により求められている。
【0047】そして、ステップS208において、5.0<Teであると判定された場合には、ステップS205に進み、コンプレッサ13のON状態を維持したまま、ルーチンを抜ける。
【0048】一方、ステップS208において、5.0≧Teであると判定された場合には、ステップS206に進み、コンプレッサ13をOFFした後、ルーチンを抜ける。
【0049】また、ステップS207において、コンプレッサ13がOFFされていると判定された場合には、ステップS209に進み、EVA後温度Teが、例えば8.0℃よりも高いか否かを調べる。ここで、図5に示すように、8.0℃は、エコノスイッチがONされた省燃費制御選択時において、コンプレッサ13をOFF状態からONする際の判定閾値であり、予め実験等により求められている。
【0050】そして、ステップS209において、8.0<Teであると判定された場合には、ステップS205に進み、コンプレッサ13をONした後、ルーチンを抜ける。
【0051】一方、ステップS209において、8.0≧Teであると判定された場合には、ステップS206に進み、コンプレッサ13のOFF状態を維持したまま、ルーチンを抜ける。
【0052】このような実施の形態によれば、ワイパスイッチ47やRrデフォッガスイッチ48がONされてから所定時間の間は、デミスト制御を禁止することにより、搭乗者の誤操作等によって無闇にコンプレッサ13が駆動されることを防止することができる。
【0053】次に、図6は本発明の第2の実施の形態に係り、コンプレッサ制御実行判定ルーチンのフローチャートである。なお、本実施の形態は、外気温度Toが所定値以下である場合にコンプレッサ制御を強制的にON側に設定する点が、上述の第1の実施の形態と異なる。その他、上述の第1の実施の形態と同様の点については説明を省略する。
【0054】空調制御ユニット40で実行されるコンプレッサ制御の実行判定について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。このルーチンは所定時間毎に実行されるもので、ルーチンがスタートすると、先ず、ステップS301で、現在、コンプレッサ制御フラグがON状態であるか否かを調べる。
【0055】ステップS301において、コンプレッサ制御フラグがON状態であると判定されると、ステップS302に進み、総合信号Tの値が、例えば”−9”よりも大きいか否かを調べる。
【0056】そして、ステップS302において、−9<Tであると判定された場合には、ステップS303に進み、コンプレッサ制御フラグのON状態を維持したままルーチンを抜ける。
【0057】また、ステップS301において、コンプレッサ制御フラグがOFF状態であると判定されてステップS304に進むと、ステップS304では、総合信号Tの値が、例えば”−7”よりも大きいか否かを調べる。
【0058】そして、ステップS304において、−7<Tであると判定された場合には、ステップS303に進み、コンプレッサ制御フラグをONした後、ルーチンを抜ける。
【0059】一方、ステップS302で−9≧Tであると判定された場合、或いは、ステップS304で−7≧Tであると判定された場合には、ステップS305に進み、外気温度Toが所定温度To1よりも低いか否かを調べる。ここで、To1は、例えば、予め実験等により求められた、窓曇りが発生し易くなる外気温度に基づいて設定されるもので、例えば、10℃に設定されている。
【0060】そして、ステップS305において、To≧To1であると判定されると、ステップS306に進み、コンプレッサ制御フラグをOFFした後、ルーチンを抜ける。
【0061】一方、ステップS305において、To<To1であると判定された場合には、ステップS307に進み、エコノスイッチがONされているか否かを調べる。そして、ステップS307において、エコノスイッチがONされていると判定された場合には、ステップS308でエコノスイッチのON状態を解除した後、ステップS303に進み、コンプレッサ制御フラグをONした後、ルーチンを抜ける。
【0062】一方、ステップS307において、エコノスイッチがOFFされている場合には、そのままステップS303に進み、コンプレッサ制御フラグをONした後、ルーチンを抜ける。
【0063】このような実施の形態によれば、窓雲りの発生が懸念される温度To1よりも外気温度Toが低い場合には、総合信号Tに関係なく強制的にコンプレッサを高稼動率側に制御するので(すなわち、デミスト制御するので)、窓雲りの発生を効果的に低減することができる。
【0064】この場合、特に、冬季等において、乗員が早期に車室内温度を高めようとして設定温度Tsを高めに設定した場合等に、総合信号Tが適正な値よりも高くなりすぎて、コンプレッサの稼動率が低下する等の不具合を効果的に防止することができる。
【0065】なお、上述の各実施の形態では、窓雲りが発生し易い状態を検出した際には総合信号Tに関わらずコンプレッサ制御フラグをONしてコンプレッサ13の稼動率を高めることによりデミスト制御を行う例について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば、窓雲りが発生し易い状態を検出した際に、コンプレッサ13を強制的に常時ON制御してデミスト制御を行ってもよい。
【0066】また、上述の各実施の形態において、コンプレッサ制御フラグが継続してON状態にある場合にも窓雲りの発生し易さの判定を行い、エコノスイッチのON時に、窓雲りの発生し易い状態が検出された際には、エコノスイッチのON状態を解除してもよい。
【0067】また、上述の第1の実施の形態で説明したコンプレッサ制御実行判定ルーチンに、上述の第2の実施で説明したコンプレッサ制御実行判定ルーチンを組み合わせてコンプレッサ制御の実行判定を行ってもよいことは勿論である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、適切なコンプレッサ制御を行って窓曇りを的確に防止することのがきる。
【出願人】 【識別番号】000005348
【氏名又は名称】富士重工業株式会社
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿一丁目7番2号
【出願日】 平成14年5月24日(2002.5.24)
【代理人】 【識別番号】100076233
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
【公開番号】 特開2003−341333(P2003−341333A)
【公開日】 平成15年12月3日(2003.12.3)
【出願番号】 特願2002−151325(P2002−151325)