トップ :: B 処理操作 運輸 :: B60 車両一般




【発明の名称】 車両用空調装置
【発明者】 【氏名】福田 和啓
【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会社デンソー内

【要約】 【課題】空調ケーシングに接続されるダクトの長さを短くしながら、ダクトの接続作業性を向上させる。

【解決手段】空調ケーシング2の長手方向が車両前後方向と略平行となるように空調ケーシング2をシート30の側面側に搭載するとともに、ダクト9b、10b、11bが接続されるフロントフェイスチャンバ、フットチャンバ及びデフロスタチャンバ10を、空調ケーシング2の長方向のうち車両前方側端部に設ける。これにより、空調ケーシング2自体がダクトの一部を兼ねることとなるので、空調ケーシング2に接続されるダクト9b〜11bの長さを従来に比べて短くしつつ、ダクトの接続作業性を向上させることできる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部に熱交換器(5、6)が収納され、室内に吹き出す空気が流通する空調ケーシング(2)を有し、前記空調ケーシング(2)は、その長手方向が車両前後方向と略平行となるように、車室内に設置されたシート(30)の側面側に搭載されていることを特徴とする車両用空調装置。
【請求項2】 前記空調ケーシング(2)には、乗員前方側から乗員の上半身に向けて吹き出す空気を前記空調ケーシング(2)外に吹き出すフロントフェイス開口部(9a)が形成されたフロントフェイスチャンバ(9)、乗員の足下から吹き出す空気を前記空調ケーシング(2)外に吹き出すフット開口部(11a)が形成されたフットチャンバ(11)、及び窓ガラスに向けて吹き出す空気を前記空調ケーシング(2)外に吹き出すデフロスタ開口部(10a)が形成されたデフロスタチャンバ(10)が設けられており、さらに、前記フロントフェイスチャンバ(9)、前記フットチャンバ(11)及び前記デフロスタチャンバ(10)は、同一方向に直列に並んでいることを特徴とする車両用空調装置。
【請求項3】 前記フロントフェイスチャンバ(9)、前記フットチャンバ(11)及び前記デフロスタチャンバ(10)は、前記空調ケーシング(2)の長手方向のうち車両前方側端部側に設けられいることを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置に関するもので、ショベルカー等の建設機械(建機)、トラクタ等の農業用機械(農機)、及び産業用機械(いわゆる、建機)等の特殊車両に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】特殊車両用の空調装置として、例えば特開平4−310421号公報に記載の発明では、シートの後方床下に空調ユニット(空調ケーシング)を搭載し、この空調ユニットに設けられた開口部にダクトを接続することにより、乗員前方側から乗員の上半身に向けて空気を吹き出すフロントフェイス吹出口、乗員の足下から空気を吹き出すフット吹出口、及び窓ガラスに向けて空気を吹き出すデフロスタ吹出口に空調空気を供給している。
【0003】しかし、上記公報に記載の発明では、シートの後方床下に搭載された空調ユニットと、車室内前方側に設けられたフロントフェイス吹出口及びデフロスタ吹出口とをダクトで繋いでいるので、必然的にダクトの長さが長くなってしまい、ダクトの大型化を招いてしまう。
【0004】本発明は、上記点に鑑み、第1には従来と異なる新規な構成の車両用空調装置を提供し、第2には空調ユニット、つまり空調ケーシングに接続されるダクトの長さを短くすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、内部に熱交換器(5、6)が収納され、室内に吹き出す空気が流通する空調ケーシング(2)を有し、空調ケーシング(2)は、その長手方向が車両前後方向と略平行となるように、車室内に設置されたシート(30)の側面側に搭載されていることを特徴とする。
【0006】これにより、従来と異なる新規な構成の車両用空調装置を得ることができるとともに、空調ケーシング(2)自体が、従来技術で言う「ダクト」の一部を兼ねることとなるので、空調ケーシング(2)に接続されるダクトの長さを従来に比べて短くすることが可能となる。
【0007】請求項2に記載の発明では、空調ケーシング(2)には、乗員前方側から乗員の上半身に向けて吹き出す空気を空調ケーシング(2)外に吹き出すフロントフェイス開口部(9a)が形成されたフロントフェイスチャンバ(9)、乗員の足下から吹き出す空気を空調ケーシング(2)外に吹き出すフット開口部(11a)が形成されたフットチャンバ(11)、及び窓ガラスに向けて吹き出す空気を空調ケーシング(2)外に吹き出すデフロスタ開口部(10a)が形成されたデフロスタチャンバ(10)が設けられており、さらに、フロントフェイスチャンバ(9)、フットチャンバ(11)及びデフロスタチャンバ(10)は、同一方向に直列に並んでいることを特徴とする。
【0008】これにより、各開口部(9a〜11a)が設けられた位置に統一性があり、あちこちに散在していない構成となるので、ダクトの接続作業及び空調装置の組み立て作業性を向上させることができる。
【0009】延いては、製造工数を低減することができるので、空調装置の製造原価を低減しつつ、フロントフェイスチャンバやデフロスタチャンバが空調ケーシングから突出した従来型の空調ケーシングに比べて、空調ケーシング(2)を小型にすることができる。
【0010】請求項3に記載の発明では、フロントフェイスチャンバ(9)、フットチャンバ(11)及びデフロスタチャンバ(10)は、空調ケーシング(2)の長手方向のうち車両前方側端部側に設けられいることを特徴とする。
【0011】これにより、ダクトを車両前方側から空調ケーシング(2)に組み付けることが可能となるので、各開口部(9a〜11a)が車両の側面側に位置する従来型に比べて、ダクトを空調ケーシング(2)に接続する際の接続作業スペースを確保することができ、ダクトの長さを確実に短くしながら、接続作業性を向上させることができる。
【0012】また、フロントフェイスチャンバ(9)、フットチャンバ(11)及びデフロスタチャンバ(10)は、空調ケーシング(2)の長方向のうち車両前方側端部側に設けられいるので、ダクトの曲がりを少なくすることができ、ダクトでの圧力損失を小さくすることができる。延いては、空調装置の低騒音化を図りながら、送風量、つまり空調能力を向上させることができる。
【0013】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0014】
【発明の実施の形態】本実施形態は、本発明に係る車両用空調装置を特殊車両に適用したものであって、図1は本実施形態係る空調装置、つまり空調ユニット1を車両に搭載した状態を示す模式図であり、図2は空調ユニット1にダクトを接続した状態を示す二面図である。
【0015】先ず、図2を用いて空調ユニット1について述べる。
【0016】空調ユニット1は、概略、内部に熱交換器が収納されて室内に吹き出す空気が流通する空調ケーシング2、空調ケーシング2の空気流れ上流側に設けられた遠心式の送風機3、及び空調ケーシング2内に室内空気を導入する場合と室外空気導入する場合とを切り替える内外気切替装置4等からなるものである。
【0017】なお、遠心式の送風機3とは、遠心ファン(JIS B 0132 番号1004等参照)、遠心ファンを収納する渦巻き状のスクロールケーシング3a及び遠心ファンを回転させる電動モータ3b等の駆動源等からなるものである。
【0018】また、内外気切替装置4は、外気ダクト4aを介して室内後方側から室外空気を導入し、室内空気は室内で開口した開口部から直接に導入している。
【0019】そして、空調ケーシング2内に収納された熱交換器としては、空気を冷却する蒸発器5及び空気を加熱するヒータ6があり、両者5、6は、蒸発器5がヒータ6より空気流れ上流側に位置するように空気流れに対して直列に並んでいる。
【0020】また、空調ケーシング2は、後述する吹き出しモードドア14〜16の回転軸の略直交する面にて接合された少なくとも2つの部材2a、2bから構成されており、蒸発器5やヒータ6等の熱交換器及び吹き出しモードドア14〜16等は、吹き出しモードドア14〜16の回転軸方向から空調ケーシング2内に組み付けられる。
【0021】なお、本実施形態では、スクロールケーシング3aの巻き終わり側が下方側に位置するようにして末広状とするとともに、蒸発器5及びヒータ6を、送風機3のから吹き出す空気の主流方向に対してコア面が略直交するように、その上端側を送風機3に近づけるように鉛直方向に対して傾けることにより空調ユニット1の小型化を図りながら、送風機3から蒸発器5に向けて吹き出される空気が、蒸発器5のコア面全体に拡がるに必要な距離を確保している。
【0022】因みに、コア面とは、蒸発器5及びヒータ6の略六面体と考えたときに、空気が通り抜ける仮想の面を言うものである。また、蒸発器5は、周知の蒸気圧縮式冷凍機の低圧側熱交換器であり、ヒータ6はエンジン冷却水や作動油等の流体に回収された廃熱を熱源とするものである。
【0023】ここで、ヒータ6は、巨視的に見て、ヒータ6内において流体が下方側から上方側に向けて流れるように、流体入口を下方側に位置させて空調ケーシング2内に設置されているとともに、その加熱能力は、流量調整バルブ7によりヒータ6内を流れる流体の流量を調節することにより制御されている。
【0024】また、蒸発器5は、送風機3から吹き出す空気の全量が蒸発器5を通過するように空調ケーシング2内に収納され、一方、ヒータ6は、蒸発器5を通過した空気の一部がヒータ6の上方側を流れてヒータ6を迂回し、その他はヒータ6を通過するように空調ケーシング2内に収納されている。そこで、ヒータ6の上方側に設けられ迂回通路をバイパス通路8と呼ぶ。
【0025】また、空調ケーシング2は、図1に示すように、その長手方向が車両前後方向と略平行となるように車室内に設置されたシート30の側面側、つまりシート30の幅方向端部側に搭載されている。
【0026】そして、図2に示すように、空調ケーシング2の空気流れ最下流部には、乗員前方側から乗員の上半身に向けて吹き出す空気を空調ケーシング2外に吹き出すフロントフェイス開口部9aが形成されたフロントフェイスチャンバ9、窓ガラスに向けて吹き出す空気を空調ケーシング2外に吹き出すデフロスタ開口部10aが形成されたデフロスタチャンバ10、及び乗員の足下から吹き出す空気を空調ケーシング2外に吹き出すフット開口部11aが形成されたフットチャンバ11が設けられており、これらのチャンバ9〜11は、上方側からフロントフェイスチャンバ9、デフロスタチャンバ10、フットチャンバ11の順に同一方向に直列に並んでいる。
【0027】因みに、空調ケーシング2の上面側には、乗員後前方側から乗員の上半身(頭部)に向けて吹き出す空気を空調ケーシング2外に吹き出すリアフェイス開口部12aが形成されたリアフェイスチャンバ12が設けられており、各開口部9a〜12aには、ダクト9b〜12bが接続されている。
【0028】なお、図2では、各チャンバ9〜12が明確に設けられているように描かれているが、現実の空調ケーシング2においては、図2に示すほど、各チャンバ9〜12が明確でない場合もある。
【0029】つまり、ここで言う、フロントフェイスチャンバ9、デフロスタチャンバ10、フットチャンバ11及びリアフェイスチャンバ12とは、各開口部9a〜12aに繋がる空間であり、具体的には、本実施形態では、後述する吹き出しモードドア等の回転することにより空気流れを制御するドア手段が設置された空間を言う。
【0030】バイパスドア13は、バイパス通路8の連通状態、つまりバイパス通路8の空気流れを制御するドア手段であり、吹き出しモードドア14〜16は各開口部9a〜12aの連通状態、つまり各開口部9a〜12aの空気流れを制御するドア手段であり、これらのドア13〜16は、空調ケーシング2の同一面側に設置されたサーボモータ17等のアクチュエータにより回転駆動され、かつ、その回転軸は互いに平行となるように設定されている。
【0031】因みに、ガイド部材13aは、バイパスドア13及び吹き出しモードドア14と協調して空気流れを案内する壁である。
【0032】次に、本実施形態に係る空調装置の概略作動を述べる。
【0033】1.冷房運転時(図3参照)
乗員が操作する温度設定装置により冷房運転が指定された場合には、その設定された設定温度に連動して、バイパス通路8、フロントフェイス開口部9a及びリアフェイス開口部12aを開くとともに、デフロスタ開口部10a及びフット開口部11aを閉じ、かつ、流量調整バルブ7を閉じてヒータ6の加熱能力を0とする。
【0034】このとき、空調ケーシング2内を流れる空気の主流方向がフロントフェイス開口部9a方向、つまりフロントフェイスチャンバ9方向に向いていることに加えて、バイパス通路8を開くので、フロントフェイス開口部9a及びリアフェイス開口部12aから多くの空気を吹き出すことができ、冷房能力を高めることができる。
【0035】2.暖房運転時(図4参照)
乗員が操作する温度設定装置により暖房運転が指定された場合には、その設定された設定温度に連動して、バイパス通路8、フロントフェイス開口部9a、リアフェイス開口部12a及びデフロスタ開口部10aを閉じるとともに、フット開口部11aを開き、かつ、流量調整バルブ7を開く。
【0036】なお、流量調整バルブ7は、設定温度が高くなるほどヒータ6を流れる流体量が増大するように設定温度に応じて連続可変制御され、蒸発器5、つまり蒸気圧縮式冷凍機は必要に応じて停止させる。
【0037】これにより、ヒータ6により加熱された温風がフット開口部11aから吹き出され足下に温風が供給される。
【0038】3.中間期(図5参照)
乗員が操作する温度設定装置により中間期相当が指定された場合には、その設定された設定温度に連動して、バイパス通路8、リアフェイス開口部12a及びデフロスタ開口部10aを閉じるとともに、フロントフェイス開口部9a及びフット開口部11aを開き、かつ、流量調整バルブ7を設定温度に応じて開く。
【0039】このとき、上方側からフロントフェイスチャンバ9、デフロスタチャンバ10、フットチャンバ11の順に並んでいるので、フットチャンバ11は、フロントフェイスチャンバ9に比べてヒータ6の高温側に近い部位、つまりヒータ6の流体入口側に近い部位に位置することとなる。
【0040】このため、比較的に温度の高い空気はフットチャンバ11に流れ込んでフット開口部11aから吹き出し、一方、比較的温度の低い空気はフロントフェイスチャンバ9に流れ込んでフロントフェイス開口部9aから吹き出される。したがって、乗員に対して頭寒足熱の温感を与えることができるので、空調フィーリングを向上させることができる。
【0041】なお、蒸発器5、つまり蒸気圧縮式冷凍機は必要に応じて停止させてもよい。
【0042】4.デフロスタモード(図6参照)
乗員がデフロスタモードを設定したときには、バイパス通路8、リアフェイス開口部12a、フロントフェイス開口部9a及びフット開口部11aを閉じるとともに、デフロスタ開口部10aを開き、かつ、流量調整バルブ7を設定温度に応じて開く。
【0043】これにより、蒸発器5にて除湿され、さらにヒータ6にて加熱されて相対湿度が大きく低下した空気が供給されるので、窓ガラスの曇りを速やかに除去することができる。
【0044】なお、デフロスタチャンバ10はフットチャンバ11より上方側に位置し、かつ、空調ケーシング2内を流れる主流方向に近いので、暖房運転時のごとく、フット開口部11aのみを開く場合に比べて、圧力損失が小さくなり、風量を増大させることができる。
【0045】次に、本実施形態の作用効果を述べる。
【0046】本実施形態では、空調ケーシング2は、その長手方向が車両前後方向と略平行となるように、車室内に設置されたシート(30)の側面側に搭載されているので、空調ケーシング2自体が、従来技術で言う「ダクト」の一部を兼ねることとなる。したがって、空調ケーシング2に接続されるダクト9b〜11bの長さを従来に比べて短くすることできる。
【0047】また、フロントフェイスチャンバ9、デフロスタチャンバ10、フットチャンバ11が同一方向に直列に並んでいるので、各開口部9a〜11aが設けられた位置に統一性があり、あちこちに散在していない構造となるので、ダクト9b〜11bの接続作業及び空調ユニット1の組み立て作業性を向上させることができる。
【0048】延いては、製造工数低減することができるので、空調装置の製造原価を低減しつつ、フロントフェイスチャンバやデフロスタチャンバが空調ケーシングから突出した従来型の空調ケーシングに比べて、空調ケーシング2を小型にすることができる。
【0049】また、フロントフェイスチャンバ9、フットチャンバ11及びデフロスタチャンバ10は、図2に示すように、空調ケーシング2の長方向のうち車両前方側端部に設けられいるので、ダクト9b〜11bを車両前方側から空調ケーシング2に組み付けることができる。
【0050】したがって、各開口部9a〜11aが車両の側面側に位置する従来型に比べて、ダクト9b〜11bを空調ケーシング2に接続する際の接続作業スペースを確保することができるので、ダクト9b〜11bの長さを確実に短くしながら、接続作業性を向上させることができる。
【0051】フロントフェイスチャンバ9、フットチャンバ11及びデフロスタチャンバ10は、空調ケーシング2の長方向のうち車両前方側端部に設けられいるので、ダクト9b〜11bの曲がりを少なくすることができ、ダクト9b〜11bでの圧力損失を小さくすることができる。延いては、空調装置の低騒音化を図りながら、送風量、つまり空調能力を向上させることができる。
【0052】また、本実施形態では、図2に示されるように、ダクト9bが直線的に延びているのに対して、ダクト12bがダクト9bに比べて大きく曲がっているので、冷房運転時に、フロントフェイス開口部9aから吹き出す空気量がリアフェイス開口部12aから吹き出す空気量に比べて大きくなる。したがって、乗員の前面側に多くの冷風を供給することができるので、冷房フィーリングを向上させることができる。
【0053】また、空調ケーシング2は、吹き出しモードドア14〜16の回転軸の略直交する面にて接合された少なくとも2つの部材2a、2bから構成されているので、前述のごとく、蒸発器5やヒータ6等の熱交換器及び吹き出しモードドア14〜16等を、吹き出しモードドア14〜16の回転軸方向から空調ケーシング2内に組み付けることができる。
【0054】したがって、吹き出しモードドア14〜16等の組み付け作業性を向上させることができるので、製造工数を低減することができ、空調装置の製造原価を低減することができる。
【0055】なお、本実施形態では、吹き出しモードドア14〜16及びバイパスドア13の大きさを同一とし、更に各開口部9a〜12aの大きさを同一とすることにより、部品の種類が増大することを抑制して製造原価低減を図っている。
【0056】また、各吹き出しモードドア14〜16の回転軸は、全て互いに平行であるので、全ての吹き出しモードドア14〜16及びサーボモータ17を同一方向から組み付けることができるので、吹き出しモードドア14〜16等の組み付け作業性を更に向上させることができる。
【0057】また、サーボモータ17等のアクチュエータは、空調ケーシング2の同一面側に配置されているので、サーボモータ17の組み付け作業性を向上させることができる。
【0058】また、フットチャンバ11をフロントフェイスチャンバ9に比べてヒータ6の流体入口側に近い部位に設けているので、前述のごとく、乗員に対して頭寒足熱の温感を与えることができ、空調フィーリングを向上させることができる。
【0059】また、各開口部9a〜11aが近接しているので、ドア駆動用のリンク類を簡素化することができ、空調装置の製造原価を低減することができる。
【0060】また、蒸発器5及びヒータ6を傾けて蒸発器5とスクロールケーシング3aとの距離を確保しているので、前述のごとく空調ユニット1の小型化を図りながら、空調装置の低騒音化を図ることができる。
【0061】(その他の実施形態)上述の実施形態では、外気ダクト4aを介して室内後方側から室外空気を導入したが、外気ダクト4aを廃止するとともに床下に外気導入口を設けて、この外気導入口から直接に外気を導入してもよい。
【0062】また、上述の実施形態では、空調ケーシング2を乗員の右側に搭載したが、空調ケーシング2を乗員の左側に搭載してもよい。
【0063】また、上述の実施形態では、フロントフェイス開口部9aにダクト9bを接即し、デフロスタ開口部10aにダクト10bを接続したが、両ダクト9a、10bを共用として1本ダクトとして、室内前面側に設けられた吹き出しグリル19を図7に示すように、風向を調節することができるように構成し、吹き出しモードに応じて手動又は自動にて吹き出し方向を調節してもよい。
【0064】これにより、ダクトの通路断面積を拡大してダクトでの圧力損失の低減、低騒音化及び風量増大を図ることができるとともに、組み立て工数を低減することができる。
【0065】また、上述の実施形態では、デフロスタチャンバ10、フットチャンバ11を同一方向に直列に並べることを特徴とするので、フロントフェイス開口部9a、リアフェイス開口部12a及びデフロスタ開口部10aの開口方向が互いに相違していてもよい。
【0066】また、上述の実施形態のスクロールケーシング3aは末広がりのみであったが、遠心ファンの回転軸方向にもスクロールケーシング3aを拡げてもよい。
【0067】また、吹き出しモードドア14〜16及びバイパスドア13の大きさ、並びに各開口部9a〜12aの大きさをそれぞれ相違させてもよい。
【0068】また、吹き出しモードドア14〜16及びサーボモータ17を同一方向から組み付けることができればよいので、図2(b)の上面側から吹き出しモードドア14〜16及びサーボモータ17を組み付けてもよい。
【0069】また、上述の実施形態では、蒸発器5及びヒータ6を傾けて蒸発器5とスクロールケーシング3aとの距離を確保したが、蒸発器5及びヒータ6を傾けずに蒸発器5及びヒータ6をスクロールケーシング3aから離すことにより、蒸発器5とスクロールケーシング3aとの距離を確保してもよい。
【出願人】 【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地
【出願日】 平成14年3月19日(2002.3.19)
【代理人】 【識別番号】100100022
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 洋二 (外2名)
【公開番号】 特開2003−267033(P2003−267033A)
【公開日】 平成15年9月25日(2003.9.25)
【出願番号】 特願2002−76097(P2002−76097)