| 【発明の名称】 |
流体加熱装置、並びにこれを用いた熱機関の始動補助装置及び暖房装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高木 正支 【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会社デンソー内
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| 【要約】 |
【課題】十分に高い温度まで空気の温度を上昇させる流体加熱装置を提供する。
【解決手段】エアポンプ21から吐出する空気を絞り24にて絞って昇温させるとともに、この絞った空気をエアポンプ21と絞り24との間で再循環させる。これにより、十分に高い温度まで空気の温度を上昇させることができるので、例えばエンジン10の吸気加熱装置20にも適用することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 流体を循環させるポンプ(21)と、前記ポンプ(21)から吐出された流体を前記ポンプ(21)の吸入側に戻す再循環管(23)と、前記再循環管(23)内に設けられ、流体流れを絞って流体温度を上昇させる絞り手段(24)とを備えることを特徴とする流体加熱装置。 【請求項2】 請求項1に記載の流体加熱装置にて熱機関(10)に吸入される燃焼用空気を加熱することを特徴とする熱機関の始動補助装置。 【請求項3】 前記再循環管(23)のうち前記ポンプ(21)の吐出側に接続された部分が、前記熱機関(10)の排気を前記熱機関(10)の吸気側に戻す排気再循環管(51)に連結されており、さらに、前記絞り手段(24)は、前記再循環管(23)のうち前記ポンプ(21)の吐出側に接続された部分に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の熱機関の始動補助装置。 【請求項4】 少なくとも前記熱機関(10)の始動時には、前記ポンプ(21)は、前記熱機関(10)と異なる駆動源(22)にて駆動されることを特徴とする請求項2又は3のいずれか1つに記載の熱機関の始動補助装置。 【請求項5】 前記ポンプ(21)から吐出された空気を前記熱機関(10)の排気側に供給する二次空気供給手段(31、32)を備えることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の熱機関の始動補助装置。 【請求項6】 前記再循環管(23)のうち前記ポンプ(21)の吐出側に接続された部分には、前記熱機関(10)の吸気側と前記ポンプ(21)の吐出側との圧力差が所定圧力差以上となったときに開く差圧弁(25)が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の熱機関の始動補助装置。 【請求項7】 前記差圧弁(25)と前記絞り手段(24)とが一体化されていることを特徴とする請求項6に記載の熱機関の始動補助装置。 【請求項8】 前記ポンプ(21)から前記熱機関(10)の排気側に供給された空気が、前記ポンプ(21)側に逆流することを防止する逆止弁(33)を備えることを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1つに記載の熱機関の始動補助装置。 【請求項9】 請求項1に記載の流体加熱装置にて室内に吹き出す空気を加熱することを特徴とする暖房装置。 【請求項10】 駆動源(22)の動力を前記ポンプ(21)に伝達する継ぎ手(26)は、自身の温度が上昇すると伝達する動力が低下する温度式継ぎ手であることを特徴とする請求項9に記載の暖房装置。 【請求項11】 前記絞り手段(24)より空気流れ下流側の空気通路には、吸音材(64)が設けられていることを特徴とする請求項9又は10に記載の暖房装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、流体を加熱する流体加熱装置に関するもので、熱機関の吸気加熱する熱機関の始動補助装置又は暖房装置に適用して有効である。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】流体加熱装置として、例えば特開平8−34320号公報に記載の発明では、エアポンプから吹き出す空気をノズルで絞って空気の温度を上昇させている。 【0003】しかし、発明者の検討によると、上記公報に記載の発明では、十分に高い温度まで流体を昇温させることが難しいことが解った。 【0004】本発明は、上記点に鑑み、十分に高い温度まで流体を昇温させることを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、流体を循環させるポンプ(21)と、ポンプ(21)から吐出された流体をポンプ(21)の吸入側に戻す再循環管(23)と、再循環管(23)内に設けられ、流体流れを絞って流体温度を上昇させる絞り手段(24)とを備えることを特徴とする。 【0006】これにより、ポンプ(21)から吐出される流体は、絞り手段(24)とポンプ(21)との間を再循環するので、ポンプ(21)から供給される流体の温度は、ポンプ(21)の稼動時間の比例するように上昇していく。したがって、流体の温度を十分に高い温度まで上昇させることができる。 【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の流体加熱装置にて熱機関(10)に吸入される燃焼用空気を加熱することを特徴とする。 【0008】これにより、熱機関(10)の始動性を向上させることが可能となる。 【0009】請求項3に記載の発明では、再循環管(23)のうちポンプ(21)の吐出側に接続された部分が、熱機関(10)の排気を熱機関(10)の吸気側に戻す排気再循環管(51)に連結されており、さらに、絞り手段(24)は、再循環管(23)のうちポンプ(21)の吐出側に接続された部分に設けられていることを特徴とする。 【0010】これにより、排気再循環管(51)を利用して、ポンプ(212)から供給された空気を熱機関(10)の各気筒に分配することができるので、流体加熱装置を利用した吸気加熱装置にて加熱された空気を各気筒に確実に分配することができるとともに、加熱された空気を分配するための分配器を廃止することができ、吸気加熱装置の製造原価低減を図ることができる。 【0011】請求項4に記載の発明では、少なくとも熱機関(10)の始動時には、ポンプ(21)は、熱機関(10)と異なる駆動源(22)にて駆動されることを特徴とする。 【0012】これにより、熱機関(10)の始動時であっても、確実、かつ、安定的に加熱された空気を熱機関に供給するできる。 【0013】請求項5に記載の発明では、ポンプ(21)から吐出された空気を熱機関(10)の排気側に供給する二次空気供給手段(31、32)を備えることを特徴とする。 【0014】これにより、例えば熱機関(10)の排気側に設けられた触媒や燃焼機等にポンプ(21)の空気を供給することができるので、触媒や燃焼機等に空気を供給するエアポンプを廃止することができる。したがって、部品点数を低減することができ、製造原価低減を図りつつ、搭載スペースを改善することができる。 【0015】請求項6に記載の発明では、再循環管(23)のうちポンプ(21)の吐出側に接続された部分には、熱機関(10)の吸気側とポンプ(21)の吐出側との圧力差が所定圧力差以上となったときに開く差圧弁(25)が設けられていることを特徴とする。 【0016】これにより、ポンプ(21)から吐出された空気を熱機関(10)の排気側に供給する場合と、熱機関(10)の吸気側に供給する場合とを確実に切り換えることができる。 【0017】請求項7に記載の発明では、差圧弁(25)と絞り手段(24)とが一体化されていることを特徴とする。 【0018】これにより、流体加熱装置を利用した吸気加熱装置の組み付け工数を低減することができる。 【0019】請求項8に記載の発明では、ポンプ(21)から熱機関(10)の排気側に供給された空気が、ポンプ(21)側に逆流することを防止する逆止弁(33)を備えることを特徴とする。 【0020】これにより、熱機関(10)の排気圧によりポンプ(21)から送風された空気が逆流してしまうことを防止できる。 【0021】請求項9に記載の発明では、請求項1に記載の流体加熱装置にて室内に吹き出す空気を加熱することを特徴とする。 【0022】これにより、高い温度の空気を暖房用として供給することができる。 【0023】請求項10に記載の発明では、駆動源(22)の動力をポンプ(21)に伝達する継ぎ手(26)は、自身の温度が上昇すると伝達する動力が低下する温度式継ぎ手であることを特徴とする。 【0024】これにより、継ぎ手(26)の温度が高く、暖房の必要性が低いときには、自動的にポンプ(21)の稼働率が低下するので、効率よく暖房補助を行うことができる。 【0025】請求項11に記載の発明では、絞り手段(24)より空気流れ下流側の空気通路には、吸音材(64)が設けられていることを特徴とする。 【0026】これにより、絞り手段(24)にて発生した騒音を効率よく吸収することができる。 【0027】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。 【0028】 【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、本発明に係る流体加熱装置を熱機関の始動補助装置に適用したものであって、図1は本実施形態に係る車両用熱機関の始動補助装置の模式図である。 【0029】ディーゼル式のエンジン10は、空気を吸入圧縮してその圧縮した空気中で燃料を爆発させることにより機械的動力を発生させる熱機関であり、吸気管11はエンジン10に燃焼用の空気、すなわち吸気を供給するものであり、排気管12はエンジン10から排出される排気を大気中に放出するためのものである。 【0030】なお、排気管12には、排気を酸化還元することにより排気を浄化する三元触媒12aや排気を低減するマフラー等が設けられている。 【0031】ウエスコ式のエアポンプ21は、エンジン10と異なる駆動源である電動式のモータ22により駆動されて空気を循環させるものであり、吐出管23aはエアポンプ21の吐出側21aと吸気管11とを繋ぐ空気通路を構成するものであり、吸入管23bはエアポンプ21の吸入側21bと吸気管11とを繋ぐ空気通路を構成するものである。 【0032】そして、本実施形態では、吐出管23a、吸入管23b及び吸気管11のうち吐出管23aと吸入管23bとを繋ぐ部分により、エアポンプ21から吐出された空気をエアポンプ21の吸入側21bに戻す再循環管23が構成され、この再循環管23、エアポンプ21、モータ22及び後述する絞り24にて本実施形態に係る流体加熱装置、すなわち吸気加熱装置20が構成されている。 【0033】なお、吐出管23aは、吸気管11のうちインテークマニホールドの分岐部分より吸気流れ上流側の部位に接続され、吸入管23bは吸気管11のうち吐出管23aとの接続部位より吸気流れ上流側の部位に接続されている。 【0034】また、絞り24は、再循環管23のうち吐出管23a内に設けられて空気流れを絞って空気を圧縮する、開度が固定された固定絞り型の絞り手段であり、この絞り24の空気流れ下流側には、エンジン10の吸気側とエアポンプ21の吐出側との圧力差が所定圧力差以上となったときに開く差圧弁25が設けられている。 【0035】二次空気供給管31は、エアポンプ21から吐出された空気を排気管12のうち三元触媒12aより排気流れ上流側に供給する管であり、二次空気弁32は、二次空気供給管31の連通状態を制御する電磁弁であり、この二次空気弁32及び二次空気供給管31によりエアポンプ21から吐出された空気をエンジン10の排気側に供給する二次空気供給手段が構成されている。 【0036】なお、二次空気弁32及びモータ22は、エンジン10を制御する制御装置により制御される。 【0037】次に、本実施形態に係る始動補助装置の特徴的作動及びその効果を述べる。 【0038】エンジン10の始動スイッチが投入され、クランキングを行うべくスタータモータが駆動されると同時に、二次空気弁32を閉じた状態でモータ22を稼動させる。 【0039】これにより、エアポンプ21が稼動して差圧弁25前後の圧力差が所定圧力差以上となると、差圧弁25が開いてエアポンプ21から吐出された空気が吸気管11に向けて流れるので、エアポンプ21から吹き出す空気は、絞り24にて圧縮されるように絞られて温度が上昇する。 【0040】このとき、吸気管11には、絞り24にて絞られて温度が上昇した空気が流入し、その流入した空気の一部はエンジン10に吸入されるが、その他の空気は吸入管23bからエアポンプ21に吸入されるため、エアポンプ21から吐出される空気の一部は、絞り24とエアポンプ21との間を再循環する。 【0041】したがって、エアポンプ21、つまり空気加熱装置から吸気管11に供給される空気の温度は、エアポンプ21の稼動時間の比例するように上昇していくので、吸気の温度を十分に高い温度まで上昇させることができ、エンジン10の始動性を向上させることができる。 【0042】因みに、エアポンプ21から吸気管11に供給される空気の流量がエンジン10に吸入される空気の流量より多いことに加えて、エンジン10の吸気バルブは、吸気行程以外のタイミングでは閉じて間欠的に空気を吸入するのに対して、エアポンプ21は、エンジン10の吸入作動に比べると連続的に空気を供給するので、エアポンプ21から吸気管11に供給された空気の少なくとも一部は、エアポンプ21に再吸入される。したがって、エアポンプ21から吐出される空気の一部は、通常、必ず絞り24とエアポンプ21との間を再循環する。 【0043】なお、図2はクランキングと吸気の温度との関係を示すグラフであり、吸気を燃焼器又はセラミックヒータで加熱した場合には、クランキングが停止すると、吸気に熱を与えることができないので、吸気温度が大きく低下するのに対して、本実施形態では、空気を再循環させるので、クランキングが停止しても吸気温度が大きく低下することがない。したがって、確実に吸気温度を上昇させることができるので、エンジン10の始動性を確実に向上させることができる。 【0044】また、エンジン10が完全に始動した後において、三元触媒12aに酸化用の二次空気を供給するときには、二次空気弁32を開いた状態でエアポンプ21を稼動させる。 【0045】これにより、三元触媒12aに酸化用の二次空気を供給する送風手段と吸気加熱用の送風手段とを兼用することができるので、部品点数を低減することができ、製造原価低減を図りつつ、搭載スペースを改善することができる。 【0046】因みに、図3はエアポンプ21、絞り24及び二次空気弁32の流量特性を示す一例であり、図3から明らかように、差圧弁25の開弁圧力以下で二次空気弁32を開けば、エアポンプ21から吐出された空気が吸気管11に流れ込むことなく、排気管12側に流れ込むことが分かる。 【0047】なお、特開昭63−71410号公報に記載の発明では、燃焼器の排気をエンジンの吸気側に供給することにより吸気加熱を行っているが、この発明では、吸気中の酸素濃度は低いため、却って、始動性が悪化するおそれがあるのに対して、本実施形態は、空気を加熱してエンジン10に供給するので、燃焼に必要な酸素が足りないといった問題は発生しない。したがって、圧縮比が低く、始動性の低いエンジンであっても、確実に着火始動させることができる。 【0048】また、本実施形態では、モータ22にてエアポンプ21を稼動させるので、エンジン10の状態、すなわちクランキング状態によらず、安定して空気をエンジン10に供給することができる。 【0049】(第2実施形態)本実施形態は、図4に示すように、クランキングを開始する前に吸気加熱装置、すなわちエアポンプ21を作動させるものである。 【0050】これにより、クランキングを開始すると同時に高温の空気をエンジン10に供給することができるので、エンジン10の始動性を一層向上させることができる。 【0051】(第3実施形態)本実施形態は、図5に示すように、排気管12内に燃焼器40を搭載した車両に第1実施形態又は第2実施形態を適用したものである。 【0052】なお、燃焼器40はエンジン10の排気中の酸素、又は二次空気供給管31から供給された空気中の酸素を使用して燃焼するもので、燃焼器21内には、酸化触媒、パティキュレートフィルタ及び窒素吸蔵型触媒、並びに廃熱を回収する熱交換器が搭載されている。 【0053】したがって、本実施形態では、燃焼器40用のエアポンプと吸気加熱用のエアポンプ21とを兼用することができるので、部品点数を低減することができ、製造原価低減を図りつつ、搭載スペースを改善することができる。 【0054】(第4実施形態)本実施形態は、図6に示すように、エンジン10の排気を吸気管11に戻す排気再循環装置用の排気再循環管51と吐出管23a、すなわち再循環管23のうちエアポンプ21の吐出側に接続された部分とを兼用するとともに、エアポンプ21から排気管12に供給された空気が、エアポンプ21側に逆流することを防止する逆止弁33を二次空気供給管31に設けたものである。なお、吸気絞り弁53は排気再循環装置用のバルブである。 【0055】これにより、排気再循環管51に設けられた各気筒にEGR用排気を分配供給する分配管51aを利用して、エアポンプ21から供給された空気を各気筒に分配することができるので、吸気加熱装置にて加熱された空気を各気筒に確実に分配することができるとともに、加熱された空気を分配するための分配器を廃止することができ、吸気加熱装置の製造原価低減を図ることができる。 【0056】なお、分配管51aにて各気筒に分配供給された空気は、エンジン10の吸気バルブが閉じているときに、吸気管11を逆流して吸入管23bに至る。 【0057】また、逆止弁33が設けられているので、エンジン10の排気圧によりエアポンプ21から送風された空気が逆流してしまうことを防止できる。 【0058】(第5実施形態)本実施形態は、図7に示すように、差圧弁25と絞り24とを一体化したものである。具体的には、差圧弁25をバネ等の弾性手段25aと弁座25bに接触して弁口25cを開閉する弁体25dとからなる機械式のバルブとするとともに、弁口25cの上流側に設けた絞り24と弁口25cとの間に空間25eを設けたものである。 【0059】そして、本実施形態では、差圧弁25と絞り24とを一体化したので、吸気加熱装置の組み付け工数を低減することができる。 【0060】また、絞り24と弁口25cとの間に空間25eが設けられているので、空間25eが空気バネ、つまり緩衝機として機能して、弁体25dが弁座25bに衝突する際の衝突力を緩和する。したがって、差圧弁25の作動音、つまり弁体25dが弁座25bに衝突する際の衝突音を緩和することができる。 【0061】(第6実施形態)本実施形態は、本発明に係る流体加熱装置を車両用空調装置に適用したものである。具体的には、図8に示すように、エンジン10の動力をサーモカップリング26を介してエアポンプ21に伝達するとともに、絞り24にて加熱された空気を、空調ケーシング60のうちヒータ61より空気流れ上流側に供給するようにしたものである。 【0062】ここで、サーモカップリング26は、自身の温度が上昇すると伝達する動力が低下する温度式継ぎ手であり、本実施形態では、粘性流体を利用したビスカスカップリングの一種を採用している。なお、自身の温度は、サーモカップリング26の雰囲気温度に影響されるので、外気温度や空調ケーシング60に導入される空気温度に応じて変化する。 【0063】また、ヒータ61はエンジン冷却水を熱源とする加熱手段であり、蒸発器62は蒸気圧縮式冷凍機の低圧熱交換器で室内に吹き出す空気から吸熱して蒸発する空気冷却手段である。エアミックスドア63はヒータ61を迂回して流れる冷風とヒータ61を通過する温風との風量割合を長得る調節する温度調節手段である。そして、絞り24より空気流れ下流側の空気通路内には、グラスウール等の吸音材64が貼り付けられている。 【0064】次に、本実施形態の特徴的作動及びその効果を述べる。 【0065】外気温度や空調ケーシング60に導入される空気温度が低下してサーモカップリング26自身の温度が低下すると、伝達することができる動力が増大するので、エアポンプ21が稼動し、上述したように絞り24に絞られて温度が上昇した空気が空調ケーシング60内に流入し室内に吹き出される。 【0066】したがって、外気温度や空調ケーシング60に導入される空気温度が低くく、ヒータ61の熱源が不足する可能性が高いときに、流体加熱装置にて加熱された空気を暖房用として室内に供給することができる。 【0067】また、外気温度や空調ケーシング60に導入される空気温度が上昇してサーモカップリング26自身の温度が上昇すると、伝達することができる動力が減少するので、エアポンプ21の回転数が低下して吐出風量及び吐出圧が低下し、流体加熱装置から供給される温風の温度及び風量が低下していく。 【0068】したがって、外気温度や空調ケーシング60に導入される空気温度が高く、ヒータ61の熱源が十分にあるとき、又は暖房の必要性が低いときには、自動的にエアポンプ21の稼働率が低下するので、効率よく暖房補助を行うことができる。 【0069】また、本実施形態では、エアポンプ21のポンプ仕事量に相当する熱量を直接空気に与えるので、効率よく補助暖房を行うことができる。 【0070】また、絞り24より空気流れ下流側の空気通路に吸音材64が設けられているので、絞り24にて発生した騒音を効率よく吸収することができる。 【0071】(その他の実施形態)上述の実施形態では、エアポンプ21としてウエスコ式のポンプを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他形式のポンプであってもよい。 【0072】なお、第1実施形態のごとく、エアポンプ21を直接駆動する場合には、体積型ポンプではなく、渦流型のように流体摩擦を用いたポンプを使用することが望ましく、一方、第6実施形態のごとく、ビスカスカップリングを介してポンプを駆動する場合には、体積型ポンプを用いてもよい。 【0073】また、本発明に係る流体加熱装置の適用は、上述の実施形態に示されたものに限定されるものではない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004260 【氏名又は名称】株式会社デンソー 【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地
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| 【出願日】 |
平成13年12月27日(2001.12.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100100022 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 洋二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−191746(P2003−191746A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月9日(2003.7.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−396034(P2001−396034) |
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