| 【発明の名称】 |
車両用空気清浄器 |
| 【発明者】 |
【氏名】片岡 博 【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会社デンソー内
【氏名】守屋 徹 【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会社デンソー内
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| 【要約】 |
【課題】フィルタカバーを取外すことによってフィルタ交換が簡便に行え、かつフィルカバーの脱落を防止できる車両用空気清浄器を提供する。
【解決手段】車両用空気清浄器1のケーシングが、本体ケース2、吸込口用のグリル3及び吹出口兼用のフィルタカバーとより構成され、空気通路12に設置したフィルタ6,7を交換するために、フィルカバーの垂直方向と水平方向の2つの動きにより、フィルタカバーが本体ケースから着脱可能なように第1と第2の係止手段とを備える。第1の係止手段は、フィルカバーに設けた仮止めリブ42と本体ケースに設けた開口21とよりなり、第2の係止手段は、フィルタカバーに設けた固定用リブ43と本体ケースに設けた孔23とよりなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 吸込口から吹出口へと空気が流れる空気通路と、該吸込口から該吹出口に向かう空気流を該空気通路内に発生させる送風機と、該空気通路内に設置され、該空気通路内を通過する空気を清浄化するフィルタとを備えた車両用空気清浄器において、前記車両用空気清浄器のケーシングが、本体ケース、吸込口用のグリル及び吹出口兼用のフィルタカバーとより構成され、前記空気通路内の前記吹出口の上流側に設置される前記フィルタを交換するために、前記フィルタカバーの垂直方向の動きと水平方向の動きによって前記フィルタカバーが前記本体ケースから着脱可能なように前記ケーシングが第1の係止手段と第2の係止手段を具備していることを特徴とする車両用空気清浄器。 【請求項2】 前記フィルタカバーが、前記ケーシングのほぼ中央部に設けられた前記吸込口に対して左右対称に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空気清浄器。 【請求項3】 前記第1の係止手段が、前記空気通路を形成している前記本体ケースの両側部に形成された第1の雌部と、前記フィルタカバーの空気流れに沿う方向の両側部に設けられた第1の雄部とから構成され、前記第2の係止手段が、前記本体ケースの空気流れに直交する方向の側面に設けられた複数の第2の雌部と、前記フィルタカバーの空気流れと直交する方向の側面に設けられた複数の第2の雄部とから構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用空気清浄器。 【請求項4】 前記第1の雌部が、大きな幅aの開口と小さな幅bの開口とが接続した形の開口であり、前記第1の雄部が、前記フィルタカバーから突出する、小さな幅bよりも薄い厚さcを有する仮止めリブであり、かつ該仮止めリブの先端には、大きな幅aよりも小さく、小さな幅bよりも大きな厚みdを有する半球状の爪が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用空気清浄器。 【請求項5】 前記第1の雌部には、前記第1の雄部の前記仮止めリブ先端の前記爪を大きな幅aの前記開口に案内するための案内部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の車両用空気清浄器。 【請求項6】 前記第2の雌部は、前記本体ケース側に設けられた孔であり、前記第2の雄部が、前記フィルタカバーの空気流れと直交する側面から空気流れと同じ方向に突出する固定用リブであることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の車両用空気清浄器。 【請求項7】 前記固定用リブの長さが、前記仮止めリブが大きな幅aの開口から小さな幅bの開口に移動する可動距離よりも長いことを特徴とする請求項6に記載の車両用空気清浄器。 【請求項8】 前記吹出口が車両の両側面を向くように前記車両用空気清浄器が車両の天井に設置されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両用空気清浄器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車室内空気を清浄化する車両用空気清浄器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、車室内の空気を清浄化する空気清浄器を車室の天井に装着した車両用空気清浄器がある。この車両用空気清浄器は、空気の吸込口及び吹出口がそれぞれ1個所であり、また、ファンのモータもブラシモータを使用していたため、空気清浄器の厚さが厚くなってしまい、天井からかなり突出する形になるため、乗員の頭部がぶつかる恐れがあった。また、吸込口と吹出口が各1個所であるため、十分な風量を確保できず、空気流れが極所的になりがちであり、車室内の空気がよどみやすく、車室内全体に渡って均一に空気を清浄化することができなかった。 【0003】そこで、本出願人は、特開2001−105848号公報に記載されるように、空気の吹出口を2個所にし、吸込口を1個所にして十分な風量を確保できるようにした車両用空気清浄器を提案している。しかしながら、この車両用空気清浄器においても、吹出口が完全に側方を向いているため、器体の天井からの突出部分を薄くすることができず、また、吹出口が車両の前後方向を向いているために、吹出空気が乗員の頭部に直接触れるため、乗員に冷風感を与えたり、或いは髪が乱れたりするという不具合が生じていた。更に、この従来の車両用空気清浄器においては、フィルタの交換についてはほとんど考慮されておらず、機器全体を天井から取り外して行わざるを得ず、フィルタ交換の利便性が悪かった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に鑑みなされたもので、その目的は、機器全体の厚さを薄くできると共に多量の風量を確保でき、かつフィルタ交換がフィルタカバーを外すことによって簡便に行え、かつフィルタカバーが機器から容易に脱落しない車両用空気清浄器を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載の車両用空気清浄器を提供する。請求項1に記載の車両用空気清浄器は、車両用空気清浄器のケーシングが、本体ケース、吸込口用のグリル及び吹出口兼用のフィルタカバーとより構成され、フィルタを交換するために、フィルタカバーの垂直方向の動きと水平方向の動きとによってフィルタカバーが、本体ケースから着脱可能なように第1の係止手段と第2の係止手段とを備えるようにしたものである。このようにフィルタカバーの垂直と水平の両方の動作によって、フィルタカバーを本体ケースに着脱するようにしたため、フィルタカバーが車両の振動によって本体ケースから脱落することもなく、本体ケースにしっかりと固定される。また、約半年に1回のフィルタ交換もフィルタカバーを外すだけで簡単に行うことができる。 【0006】請求項2の車両用空気清浄器は、吹出口兼用のフィルタカバーを、ケーシングの略中央部に設けられた吸込口に対して左右対称に設けたものであり、これにより、左右いずれかのフィルタカバーであるかを確認する必要なく、フィルタカバーの着脱操作を行うことができる。請求項3の車両用空気清浄器は、第1の係止手段が、本体ケース側に設けられた第1の雌部とフィルタカバー側に設けられた第1の雄部とより構成され、第2の係止手段が、本体ケース側に設けられた第2の雌部とフィルタカバー側に設けられた第2の雄部とより構成されていることを規定したものである。 【0007】請求項4の車両用空気清浄器は、第1の雌部が大きな幅aの開口と小さな幅bの開口とが接続した形の開口であり、第1の雄部が、フィルタカバーから突出する、小さな幅bよりも薄い厚さcを有する仮止めリブであって、その先端に大きな幅aよりは小さく、小さな幅bよりは大きな厚みdを有する半球状の爪を形成したものである。これによって、フィルタカバーの垂直方向の動きと水平方向の動きを可能にして、フィルタカバーを本体ケースにしっかりと固定でき、その脱落が防止できる。請求項5の車両用空気清浄器は、第1の雌部には、第1の雄部の仮止めリブの先端の爪を大きな幅aの開口に案内するための案内部が更に設けられているものであり、これにより、フィルタカバーを本体ケースに取り付ける際に、仮止めリブ先端の爪の位置と、大きな幅aの開口の位置とが多少ずれていても、この爪が案内部によって大きな幅aの開口に導かれるので、フィルタカバーの本体ケースへの取り付け操作が容易である。 【0008】請求項6の車両用空気清浄器は、第2の雌部が本体ケース側に設けられた孔であり、第2の雄部がフィルタカバーに設けられた固定用リブであることを規定したものである。この固定用リブは、水平方向へ本体ケース側の孔に挿入されるので、フィルタカバーの垂直方向への落下が効果的に防止できる。請求項7の車両用空気清浄器は、固定用リブの長さを仮止めリブが大きな幅aの開口から小さな幅bの開口に移動する可動距離よりも長くしたものであり、これにより、フィルタカバーの水平方向への本体ケースからの抜け落ちが防止できる。 【0009】請求項8の車両用空気清浄器は、空気の吹出口が車両の両側面を向くように車両用空気清浄器を車両の天井に設置したものであり、これにより、吹き出し空気が乗員の頭部に直接当たることが防止できる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面に従って本発明の実施の形態の車両用空気清浄器について説明する。図1は、本発明の車両用空気清浄器の縦断面図である。車両用空気清浄器1のケーシング11は、本体ケース2、空気の吸込口用のグリル3及び空気の吹出口を兼用したフィルタカバー4とから構成されている。このケーシング内部には、吸込口31から吹出口41に至る空気通路12が形成されると共に、吸込口31から吹出口41に向かう空気流れを発生させる、モータ51とファン52とよりなる送風機5が設置されている。吸込口31は、車両用空気清浄器1の略中央部に1個所設けられ、下方から空気を吸い込むようになっている。吹出口41は、中央の吸込口31に対して左右対称に2個所設けられている。従って吸込口31から吸い込まれた空気は、左右に分流されて空気通路12を通ってそれぞれの吹出口41から車室内に吹き出される。 【0011】送風機5の下流で、吹出口41の上流に位置する空気通路12内には、空気流れに沿って上流から順に除塵フィルタ6及び脱臭フィルタ7が配置されている。除塵フィルタ6は、直方体の形状をしていて、ひだ折りした不織布よりなり空気中の塵を捕捉(除去)し、脱臭フィルタ7は、同じく直方体の形状をしていて、ハニカム担体に添着された活性炭よりなり空気中の臭いを除去している。上記のように構成された車両用空気清浄器1は、車室の天井の内装板8に、空気の吹出口41が車両の両側面を向くように装着されている。 【0012】この除塵フィルタ6及び脱臭フィルタ7は、適当な使用期間、例えば約半年、後新しいフィルタに交換する必要があり、本発明の車両用空気清浄器1においては、フィルタカバー4を本体ケース2から取り外すことにより、このフィルタ交換が簡単に行えるようになっている。そのために、車両用空気清浄器1には、フィルタカバー4の着脱のための後述する第1と第2の係止手段が設けられている。図2は、本体ケース2へのフィルタカバー4の取り付け手順を示しており、(a)は、フィルタカバー4の垂直動作による仮止め段階を、(b)は、その後のフィルタカバー4の水平動作による本固定段階を説明する図である。このように、フィルタカバー4は、垂直方向の動きと水平方向の動きとを組み合わせて、本体ケース2に取り付けられる。フィルタカバー4の取り外しは、この逆の手順で行えばよい。 【0013】次に、フィルタカバー4の着脱のため第1と第2の係止手段について図3、図4によって説明する。図3は、フィルタカバー4の(a)平面図と(b)側面図である。(b)の側面図においては、フィルタカバー4と本体ケース2との関係も示している。フィルタカバー4の空気流れに沿う方向の両側部には、第1の係止手段の第1の雄部となる仮止めリブ42が空気流れに直交する方向に突出するように形成されており、また、空気流れに直交する方向で、吹出口41の反対側の側面には、第2の係止手段の第2の雄部となる固定用リブ43が、空気流れと平行な方向に突出するように形成されている。仮止めリブ42の先端には厚みを大きくされた半球状の爪42aが形成されており、かつ仮止めリブ42は、或る程度の弾性をもつように形成されている。また、固定用リブ43の先端43aは、好ましくは後述する本体ケース2に設けられた孔23に挿入し易いように傾斜状に削ぎ落とされており、また固定用リブ43の基端から本体ケース2の略厚さ分の距離の表面に僅かな高さの突部43bが形成されていて、固定用リブ43が孔23から抜けにくくしている。なお、フィルタカバー4の表面には、指を引っ掛けるための微少な突条44が形成されている。 【0014】本体ケース2側には、第1の係止手段の第1の雌部に相当する開口21が空気流路12を形成している両側面に設けられ、フィルタカバー4側に設けられた第1の係止手段の第1の雄部に相当する仮止めリブ42との間で係合するように構成されている。また、本体ケース2の空気流れと直交する側面には、第2の係止手段の第2の雌部に相当する孔23が設けられ、フィルタカバー4側に設けられた第2の係止手段の第2の雄部に相当する固定用リブ43との間で係合するように構成されている。図3に示された例では、固定用リブ43と孔23とは3つ設けられている。 【0015】図4は、仮止めリブ42と開口21との関係を説明する図であり、(a)〜(d)は、係合の手順を示している。本体ケース2側に設けられた開口21は、大きな幅aの開口21aと小さな幅bの開口21bとが接続した形をしており、フィルタカバー4側に設けられた仮止めリブ42は、その厚さcが幅bよりも小さく、またその先端に設けられた半球状の爪42aは、その厚さdが幅aよりは小さく、幅bよりは大きいように形成されている。即ち、a>d>b>cの関係を満たすように、仮止めリブ42と開口21とが形成されている。また、この半球状の爪42aは、フィルタカバー4の側面よりやや突出する形で形成されている。したがって、仮止めリブ42は垂直方向(図では下方)に移動して(図4(a)参照)、大きな幅aの開口21aに仮止めリブ42が撓む形で突入し(図4(b)参照)、その先端部の爪42aを越えて挿入し(図4(c)参照)、その後、仮止めリブ42の撓みがなくなり、開口21内を小さな幅bの開口21bに向けて水平移動する(図4(d)参照)。これにより、半球状の爪42aが小さな幅bの開口21bに引っ掛るようになり、仮止めリブ42が開口21から外れないようになる。 【0016】また本体ケース2側に設けられた開口21の縁部には、仮止めリブ42の半球状の爪42aを大きな幅aの開口21aに導くための案内部22が設けられている。図5(a),(b)は、爪42aと案内部22との関係を説明する図である。図5に示されるように、案内部22の案内面22aは、大きな幅aの開口21aの縁部に向かって落ち込むように円弧状形成されている。円弧状の代りに斜面状にしてもよい。図5(b)は、爪42aが開口21aに向って落ち込む様子を示している。これにより、仮止めリブ42の爪42aの位置と開口21aの位置とが多少ずれていても、フィルタカバー4を垂直方向に押し込むことによって、爪42aが開口21a内に挿入される。 【0017】図6(a)(b)は、爪42aの形状の変形例を示しており、図6(a)では、爪42aは、半円柱状に形成されている。また、図6(b)では、爪42aは直方体に形成されている。但し、この場合には図6(b)に示されるように爪42aの突出方向が、開口21が幅を拡げられている方向と同じになることが好ましい。 【0018】図7は、固定用リブ43の長さYと、仮止めリブ42が開口21内を水平移動する可動距離Xとの関係を説明する図であり、Y>Xの関係を有するように固定用リブ43と開口21とがそれぞれ形成されている。これにより、フィルタカバー4が本体ケース2から抜け落ちることが防止される。 【0019】以上説明したように、本発明においては、フィルタカバーを取り外すだけで容易にフィルタ交換が行えると共に、フィルタカバー自体も本体ケースにしっかりと装着でき、車両の振動に対しても、フィルタカバーが落下するようなことはない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004260 【氏名又は名称】株式会社デンソー 【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地
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| 【出願日】 |
平成13年11月15日(2001.11.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077517 【弁理士】 【氏名又は名称】石田 敬 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−146066(P2003−146066A) |
| 【公開日】 |
平成15年5月21日(2003.5.21) |
| 【出願番号】 |
特願2001−350617(P2001−350617) |
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