| 【発明の名称】 |
車両の暖房用熱交換器 |
| 【発明者】 |
【氏名】木全 充 【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会社デンソー内
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| 【要約】 |
【課題】送風空気流れ方向の寸法増加を抑制して搭載性を向上させると共に、必要最小限の構成で電気配線用カバーの強固な装着を可能とする車両の暖房用熱交換器を提供する。
【解決手段】チューブ111に代えて設けられる保持板200内に挿入される電気発熱体210と、互いに接続される配線部材320およびリード端子部材330が設けられる電気配線用カバー300とを有し、電気発熱体210がリード端子部材330に接続される車両の暖房用熱交換器において、電気配線用カバー300には、コア部110側に突出する挿入ガイド314とサイドプレート113に係合される係合部315とを設け、電気配線用カバー300を保持板200の開口する側のコア部110の表面に配置し、挿入ガイド314を保持板200内に挿入し、係合部315がサイドプレート113に係合されるようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のチューブ(111)およびフィン(112)が交互に積層されて、積層方向の両最外方フィン(112)の更に外方にサイドプレート(113)が配設されるコア部(110)と、少なくとも一部位の前記チューブ(111)に代えて、前記コア部(110)の送風空気流れ方向のいずれか一方の表面に開口する断面U字状の保持板(200)と、前記保持板(200)内に挿入される電気発熱体(210)と、配線部材(320)が収納される配線保持部(311)および前記配線部材(320)に接続されるリード端子部材(330)が固定される端子箱(312)が形成された電気配線用カバー(300)とを有し、前記電気発熱体(210)が前記リード端子部材(330)に接続される車両の暖房用熱交換器において、前記電気配線用カバー(300)には、前記コア部(110)側に突出する挿入ガイド(314)と前記サイドプレート(113)に係合される係合部(315)とが設けられ、前記電気配線用カバー(300)は、前記保持板(200)の開口する側の前記コア部(110)の表面に配置されて、前記挿入ガイド(314)が前記チューブ(111)間あるいは前記保持板(200)内に挿入された後に、前記係合部(315)が前記サイドプレート(113)に係合されるようにしたことを特徴とする車両の暖房用熱交換器。 【請求項2】 前記挿入ガイド(314)は、前記保持板(200)内に挿入され、前記挿入ガイド(314)の突出長さは、前記保持板(200)のU字状断面深さよりも所定量長く設定されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車両の暖房用熱交換器。 【請求項3】 前記サイドプレート(113)は、前記コア部(110)の前記チューブ(111)積層方向の外方に向けて断面コの字状に開口する側壁部(113a)を有し、前記係合部(315)には、前記側壁部(113a)側に突出する突出部(315a)と、前記突出部(315a)先端に形成される爪部(315b)とが設けられ、前記係合部(315)は、前記突出部(315a)が前記側壁部(113a)に係合された後に、前記爪部(315b)によって反コア部側に係止されるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の車両の暖房用熱交換器。 【請求項4】 前記側壁部(113a)の前記係合部(315)に対応する部位には、切欠き部(113b)が設けられ、前記係合部(315)には、凸部(315c)が設けられ、前記係合部(315)は、前記凸部(315c)が前記切欠き部(113b)に係合されて、前記チューブ(111)の長手方向に係止されるようにしたことを特徴とする請求項3に記載の車両の暖房用熱交換器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両のエンジン(内燃機関)にて加熱された温水(エンジン冷却水)を熱源として空気を加熱する車両の暖房用熱交換器において、電気発熱体を一体化した熱交換器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の電気発熱体を一体化した熱交換器は、エンジン始動直後のように温水温度が低い時には、電気発熱体への通電により電気発熱体の発生熱を送風空気中に放熱してこの送風空気を加熱するようにしており、特開2000−177366号公報に開示されるものが知られている。具体的には、熱交換器のコア部の一部にチューブの長手方向に沿う電気発熱体が設けられ、この電気発熱体の正負極側電極板に対応するリード端子部材を固定する端子箱および配線部材を収納する配線保持部が一体で形成された電気配線用カバーが熱交換器のタンク側壁面に装着され、電気発熱体と配線部材とがリード端子部材を介して接続されている。 【0003】そして、ここでは端子箱にコア部を通過した空気が流入する流入口部と、この空気が流出する流出口部を設けることによって空気による冷却効果を促し、リード端子部材のうち電気的接続部等の温度上昇を防止するようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気配線用カバーは熱交換器のタンク側壁面に装着されるため、空気流れ方向の寸法(以下、厚さ寸法)の増加分が大きく、許容搭載スペースに対して大きな制約を受ける。即ち、一般に熱交換器においては、厚さ寸法はタンク部が一番大きく、その側壁面に電気配線用カバーが装着されることで厚さ寸法の増加分は最大となる。加えて、この熱交換器が例えば車両用空調装置の空調ケース内に装着される場合、空調ケースは全体のコンパクト性を図るために、空調空気の流通しないタンク近傍においては余分な隙間を設けないように形成させる場合が多く、上記のようなタンクに電気配線用カバーが設けられる熱交換器は、空調ケースに対して装着が困難となる。 【0005】また、電気配線用カバーには、タンクの大半の部位を覆うように形成されると共に、このタンクに装着される取付け部(本公報ではカバー本体部)が設けられており、多くの材料を使用している。 【0006】本発明の目的は、上記問題に鑑み、送風空気流れ方向の寸法増加を抑制して搭載性を向上させると共に、必要最小限の構成で電気配線用カバーの強固な装着を可能とする車両の暖房用熱交換器を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。 【0008】請求項1に記載の発明では、複数のチューブ(111)およびフィン(112)が交互に積層されて、積層方向の両最外方フィン(112)の更に外方にサイドプレート(113)が配設されるコア部(110)と、少なくとも一部位のチューブ(111)に代えて、コア部(110)の送風空気流れ方向のいずれか一方の表面に開口する断面U字状の保持板(200)と、保持板(200)内に挿入される電気発熱体(210)と、配線部材(320)が収納される配線保持部(311)および配線部材(320)に接続されるリード端子部材(330)が固定される端子箱(312)が形成された電気配線用カバー(300)とを有し、電気発熱体(210)がリード端子部材(330)に接続される車両の暖房用熱交換器において、電気配線用カバー(300)には、コア部(110)側に突出する挿入ガイド(314)とサイドプレート(113)に係合される係合部(315)とが設けられ、電気配線用カバー(300)は、保持板(200)の開口する側のコア部(110)の表面に配置されて、挿入ガイド(314)がチューブ(111)間あるいは保持板(200)内に挿入された後に、係合部(315)がサイドプレート(113)に係合されるようにしたことを特徴としている。 【0009】これにより、熱交換器(100)のタンク(120、130)よりも厚さ寸法の小さいコア部(110)への電気配線用カバー(300)の装着を可能とし、両者の厚さ寸法の差分の搭載性の向上が図れる。また、送風空気が流通しないタンク(120、130)近傍の隙間が狭く設定される空調ケースへの搭載に際しては、有効に対応できる。 【0010】そして、係合部(315)に加えて、挿入ガイド(314)によって電気配線用カバー(300)をチューブ(111)の積層方向に位置規制でき、従来技術のように多くの材料を使用すること無くコア部(110)に強固に装着できる。 【0011】請求項2に記載の発明では、挿入ガイド(314)は、保持板(200)内に挿入され、挿入ガイド(314)の突出長さは、保持板(200)のU字状断面深さよりも所定量長く設定されるようにしたことを特徴としている。 【0012】これにより、電気配線用カバー(300)は、コア部(110)表面との間に隙間部(340)を形成して配置されることになるので、電気配線用カバー(300)の装着時にチューブ(111)やフィン(112)を損傷させることが無い。また、この隙間部(340)から送風空気が流通できるので、電気配線用カバー(300)と重なる領域のチューブ(111)およびフィン(112)の放熱機能を生かすことができる。 【0013】請求項3に記載の発明では、サイドプレート(113)は、コア部(110)のチューブ(111)積層方向の外方に向けて断面コの字状に開口する側壁部(113a)を有し、係合部(315)には、側壁部(113a)側に突出する突出部(315a)と、突出部(315a)先端に形成される爪部(315b)とが設けられ、係合部(315)は、突出部(315a)が側壁部(113a)に係合された後に、爪部(315b)によって反コア部側に係止されるようにしたことを特徴としている。 【0014】これにより、電気配線用カバー(300)の組付け性を損なうこと無く、装着した後に振動等によってコア部(110)から外れるのを防止できる。 【0015】請求項4に記載の発明では、側壁部(113a)の係合部(315)に対応する部位には、切欠き部(113b)が設けられ、係合部(315)には、凸部(315c)が設けられ、係合部(315)は、凸部(315c)が切欠き部(113b)に係合されて、チューブ(111)の長手方向に係止されるようにしたことを特徴としている。 【0016】これにより、チューブ(111)の長手方向に対する電気配線用カバー(300)の位置規制ができ、装着後のズレを防止できる。 【0017】尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。 【0018】 【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図5は本発明を適用した車両の暖房用熱交換器の第1実施形態を示すものである。暖房用熱交換器10は、温水を熱源として送風空気を加熱する熱交換器100に、電気発熱体210と電気配線用カバー300とが一体に設けられたものであり、温水温度が低い時には、電気発熱体210からの発生熱によって送風空気を加熱する。 【0019】熱交換器110は、図1に示すように、温水入口側タンク120と、温水出口側タンク130と、この両タンク120、130の間に設けられた熱交換用のコア部110とを有している。 【0020】温水入口側タンク120には、図示しない車両のエンジンからの温水(エンジン冷却水)が流入する入口パイプ140が設けられており、一方、温水出口側タンク130には、温水を外部へ流出させ、エンジン側に還流させる出口パイプ150が設けられている。 【0021】各タンク120、130は、それぞれタンク本体部121、131と、このタンク本体部121、131の開口側端部を閉塞するシートメタル122、132とから成り、図1の上下方向が長手方向となる周知のタンク構造を有している。そして、シートメタル122、132には扁平状のチューブ挿入穴(図示せず)が多数個、図1の上下方向に1列または複数列並んで形成され、また、チューブ挿入穴の両最外部にはプレート挿入穴が形成されている。 【0022】熱交換用のコア部110は、チューブ111、コルゲートフィン(以下、フィン)112、サイドプレート113から成る。即ち、断面扁平状に形成されたチューブ111を図1の上下方向に複数積層配置し、この複数の扁平チューブ111相互の間に波形状に形成されたフィン112を配置し接合している。そして、チューブ111とフィン112とが交互に積層された積層方向の両最外方のフィン112の更に外方には、補強部材としてのサイドプレート113が設けられ、フィン112と接合されている。サイドプレート113は、チューブ111の積層方向の外方に向けて断面コの字状に開口する側壁部113aを有している。 【0023】チューブ111の長手方向両端開口部およびサイドプレート113の長手方向端部は、それぞれシートメタル122、132のチューブ挿入穴およびプレート穴内にそれぞれ挿通され、接合される。尚、チューブ111がシートメタル122、132のチューブ挿入穴に挿通されることから、タンク120、130とコア部110(チューブ111)の厚さ寸法は、コア部110の方が薄く形成されている。 【0024】更に、コア部110の少なくとも一部位には、チューブ111の代わりに、保持板200が設けられている。保持板200は、コア部110のうち、後述する電気発熱体210が設置される部位に対応させて設けられ、隣接する両フィン112の各折り曲げ頂部の間に、チューブ111の長手方向に延びて断面U字状に形成されている。本実施形態では、コア部110の3箇所に保持板200を等間隔でそれぞれ設置するようにしており、図2に示すように、この保持板200のU字状の折り曲げ部からなる閉塞端部201がコア部110の送風空気入口側表面に向き、他端側の開口部202がコア部110の送風空気出口側表面に向くように、保持板200の配置方向が設定されている。 【0025】また、保持板200は、その対向する両平板部203、204相互の間に所定間隔を設定し、全体の厚さは、チューブ111の厚さと同一に設定してある。これによって、チューブ111の代わりに保持板200が隣接するフィン112相互の間に設置できるようにしている。 【0026】尚、保持板200は、板厚0.1〜0.5mm程度の金属薄板であり、厚さ寸法はコア部110の厚さ寸法と略同一であり、また、保持板200の長手方向の寸法(図1の左右方向の寸法)はシートメタル122、132間の寸法と略同一である。そして、電気発熱体210をこの保持板200内に設置している。 【0027】ところで、本実施形態における熱交換器100では、上記各構成部品110〜150のすべてがアルミニウム(アルミニウム合金も含む)にて成形されており、また、保持板200も同様にアルミニウムにて成形されており、互いに当接する部位でろう付けされ一体で形成されている。 【0028】電気発熱体210は、保持板200の両平板部203、204間に開口部202から挿入されてこの保持板200の内部に保持される。電気発熱体210は、図2に示すように、板状の発熱体素子211と、この発熱体素子211の表裏両面に配置された細長の平板状の電極板212、213とからなる3層のサンドウイッチ構造を有しており、両電極板212、213は、その全周に亘り電気的絶縁材料からなる被覆部材(図示せず)により発熱体素子211と共に被覆されている。なお、電気発熱体210は略平板直方体形状となっている。 【0029】ここで、発熱体素子211は所定の設定温度(例えば、200°C付近)にて抵抗値が急増する正の抵抗温度特性を有する抵抗体材料(例えば、チタン酸バリウム)からなるPTCヒータ素子であり、その板厚は1.0〜2.0mm程度である。発熱体素子211の両電極板212、213はアルミニュウム、銅、ステンレス等の導電金属材から成形されており、その板厚は0.1〜0.5mm程度である。この両電極板212、213の長手方向の寸法(図1の左右方向の寸法)は、後述する電気配線用カバー300のカバー本体部310におけるチューブ111長手方向寸法を差し引いた寸法と略同一としている。そして、発熱体素子211と両電極板212、213は互いに圧接することにより、両者間の電気的導通を得るようにしてある。 【0030】電極板212は正極側電極板であり、この電極板212には、外部電源との電気接続用接続端子部214が、L字状に一体延出成形されている。また、電極板213は負極側電極板であり、この電極板213には、上記外部電源との電気接続用接続端子部215が、L字状に一体延出成形されている。ここで、接続端子部214、215の先端部にはU字状に折り曲げられたU字状係合部214a、215aが形成されている。 【0031】次に、熱交換器100内に一体化された電気発熱体210と上記外部電源との間の結線および接地のための結線を行う電気配線構造について、具体的に説明する。 【0032】電気配線用カバー300は、ポリプロピレンのようにある程度の弾性を有する樹脂材料(電気絶縁材料)から成るカバー本体部310に、配線部材320、リード端子部材330が設けられたものである。 【0033】カバー本体部310は、図1に示すように、配線保持部311、端子箱312、ステー部313から成り、一体で形成されている。配線保持部311は、タンク130の長手方向に沿って複数箇所(図示の例では3箇所)の電気発熱体210の配設部位すべてに及ぶ長さをもつ直方体の箱部材として形成されている。そして、配線保持部311の上面には、蓋部材311aが一体成形されており、樹脂の弾性を利用したヒンジ部により配線保持部311の本体部分に対して開閉可能に構成されている。 【0034】配線保持部311の内部は、図3に示すように、タンク130の長手方向に沿って延びる仕切り板311bによって2つの配線収納空間に仕切られている。この2つの配線収納空間には、それぞれ、3本の正極側リード線(配線部材)320aと3本の負極側リード線(配線部材)320bが積層状態に収容される。上記3本の正極側リード線320aおよび3本の負極側リード線320bの一端部はそれぞれ図示しない正極側コネクタ、負極側コネクタに接続される。 【0035】配線保持部311の側壁部において、電気発熱体210に対応する位置(ここでは3個所)に送風空気の流れ方向に開口する一対の矩形状の端子箱312が形成されている。この端子箱312には、アルミニウム、銅等の導電金属の板材にて成形されたリード端子部材330、更に具体的には正極側リード端子部材330aおよび負極側リード端子部材330bが固定されており、上記した正極側リード線320aおよび負極側リード線320bの他端部が半田付け、かしめ等の手段で電気的、かつ機械的にそれぞれ接続されている。このリード端子部材330a、330bには、それぞれ把持部が曲げ形成されており、電気発熱体210の両接続端子部214、215の各U字状係合部214a、215aが嵌入係合されている。 【0036】また、配線保持部311の長手方向端部には、図1、図4に示すように、コア部110のサイドプレート113に延びるステー部313が一体で形成されており、更にステー部313の先端部および反対側の配線保持部311端部にはサイドプレート113に係合する係合部が315が設けられている。この詳細については、本発明の要部として後述する。 【0037】次に、本発明の要部について説明する。まず、上記したカバー本体部310の配線保持部311には、図3、図4に示すように、コア部110側に突出する挿入ガイド314を一体で設けている。この挿入ガイド314は、薄板状に形成され、その厚さは保持板200のU字状断面内に挿入可能な寸法としている。そして、挿入ガイド314の突出長さは、保持板200のU字状断面の深さよりも所定量長く設定されている。 【0038】また、カバー本体部310の係合部315には、図4、図5に示すように、コア部110のサイドプレート113の側壁部113a側に突出する突出部315aが設けられ、更にこの突出部315a先端に爪部315bが形成されている。そして、係合部315の中央部には直方体を成す凸部315cが設けられている。 【0039】一方、コア部110のサイドプレート113の側壁部113aの長手方向端部側において、カバー本体部310の係合部315と対応する部位、更に具体的には上記凸部315cと対応する部位には、切曲げ加工により形成される切欠き部113bが設けられている。尚、切欠き部113bは、サイドプレート113の組付け方向に対する誤組付けを防止するために、ここでは長手方向両端部側に全部で4つ設けるようにしている。 【0040】電気配線用カバー300は、熱交換機100のコア部110の送風空気流れ方向の表面に配置されて、挿入ガイド314が保持板200のU字状断面内に挿入され、その後に係合部315がサイドプレート113に係合される。この時、爪部315bがサイドプレート113の側壁部113aに係合し、係合部315は反コア部側に係止される。また、凸部315cと切欠き部113cとが互いに係合し、係合部315は、チューブ111の長手方向に係止される。尚、挿入ガイド314は、保持板200のU字状断面の閉塞端部201側に当接し、両者の長さ設定より、電気配線用カバー300はコア部110との間に隙間部340を形成する。以上のようにして、電気配線用カバー300は、熱交換器100のコア部110に固定保持される。 【0041】これにより、熱交換器100のタンク120、130よりも厚さ寸法の小さいコア部110への電気配線用カバー300の装着を可能とし、両者の厚さ寸法の差分の搭載性の向上が図れる。また、送風空気が流通しないタンク120、130近傍の隙間が狭く設定される空調ケースへの搭載に際しては、有効に対応できる。 【0042】そして、係合部315に加えて、挿入ガイド314によって電気配線用カバー300をチューブ111の積層方向に位置規制でき、従来技術のように多くの材料を使用すること無くコア部110に強固に装着できる。 【0043】また、電気配線用カバー300は、コア部110表面との間に隙間部340を形成して配置されることになるので、電気配線用カバー300装着時にチューブ111やフィン112を損傷させることが無い。そして、この隙間部340から送風空気が流通できるので、電気配線用カバー300と重なる領域のチューブ111およびフィン112の放熱機能を生かすことができる。 【0044】更に、係合部315に設けた爪部315b、凸部315cおよびサイドプレート113に設けた切欠き部113bにより、電気配線用カバー300の組付け性を損なうこと無く、電気配線用カバー300の位置規制ができ、装着した後に振動等によってコア部110から外れたり、ズレたりするのを防止できる。 【0045】尚、付随的に、挿入ガイド314を保持板200内に挿入することで、チューブ111積層方向に対するコア部110と電気配線用カバー300の互いの位置関係を正確に合わせることができ、電気発熱体210の両接続端子部214、215をリード端子部材330a、330bに容易にまた無理な力を負荷すること無く接続することができる。 【0046】(その他の実施形態)上記第1実施形態に対して、図6に示すように挿入ガイド314は、チューブ111の間、更にはチューブ111の間であってタンク130と保持板200の間等に挿入されるようにしても良く、同様の効果を得ることができる。 【0047】また、図7に示すように、サイドプレート113の切欠き部113bに代えて係合孔113cとし、係合部315の突出部315aを貫通させ、爪部315bで係止させるようにしても良い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004260 【氏名又は名称】株式会社デンソー 【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地
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| 【出願日】 |
平成13年11月15日(2001.11.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096998 【弁理士】 【氏名又は名称】碓氷 裕彦 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−146056(P2003−146056A) |
| 【公開日】 |
平成15年5月21日(2003.5.21) |
| 【出願番号】 |
特願2001−349880(P2001−349880) |
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