| 【発明の名称】 |
キャビンの構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】川尻 伸也 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】インナールーフに突出部を形成することによって、ダクト部品を用いずにダクトを形成し、部品点数を減少させ、組立性を改善することができる空気調和機を取り付けるキャビンの構造を提案する。
【解決手段】走行機体の運転部を覆うキャビン12に空気調和機30を配置する構成において、キャビン12の天井をインナールーフ42及びアウタールーフ41で構成し、該インナールーフ42にアウタールーフ41に向かってリブ42c・42dを設け、アウタールーフ41、インナールーフ42及びリブ42c・42dで、空気調和機30の吐出口30aに連通するダクト40を構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体の運転部を覆うキャビンに空気調和機を配置する構成において、キャビンの天井をインナールーフ及びアウタールーフで構成し、該インナールーフにアウタールーフに向かって突出部を設け、アウタールーフ、インナールーフ及び突出部で空気調和機の吐出口に連通するダクトを構成したことを特徴とするキャビンの構造。 【請求項2】 前記突出部を、空気調和機の吹き出し口の上流側に傾けたことを特徴とする請求項1に記載のキャビンの構造。 【請求項3】 前記ダクト内部のアウタールーフ下面に断熱材を貼設することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のキャビンの構造。 【請求項4】 前記ダクトを後部左右中央から左右両側に分岐させて前方へ延出し、該分岐したダクトに複数の吹き出し口を設け、該吹き出し口を異なる向きに配設したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のキャビンの構造。 【請求項5】 前記吹き出し口と吹き出し口の間に仕切板を設け、該仕切板を角度調節機構と連結連動し、仕切板の角度を調節可能に構成することを特徴とする請求項4に記載のキャビンの構造。 【請求項6】 前記仕切板を複数設け、一つの操作部材で同時に角度調節可能としたことを特徴とする請求項5に記載のキャビンの構造。 【請求項7】 走行機体の運転部を覆うキャビンに空気調和機を配置する構成において、空気調和機をキャビンのルーフ前部左右中央に設け、該空気調和機の前部左右中央に吐出口を設けてダクトに連通し、該ダクトをキャビンの天井を構成するインナールーフに凹凸を設けて形成し、該ダクトを左右振り分けて前方から左右後方に延出したことを特徴とするキャビンの構造。 【請求項8】 前記空気調和機の吐出口前方のダクト振り分け部前方の空間にフロントワイパー用モーターを配設したことを特徴とする請求項7に記載のキャビンの構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタのキャビンの構成に関し、特に、キャビンに配置するエアコンや換気扇等の空気調和機の配置、及び、空気調和機から吐出するエアーを導くダクトの構成に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、トラクタの運転部をキャビンで覆い、該キャビンにエアコンや換気扇等の空気調和機を設ける技術は公知となっている。この技術は、キャビンの天井を覆うルーフを室内側に配置されるインナールーフと、このインナールーフの上方に位置されるアウタールーフとから構成し、インナールーフとアウタールーフとの間に空気調和機とダクト部品とを配置するようにしたものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このようなキャビンにおいて、インナールーフとアウタールーフとの間には断熱材等を介装し、空気調和機の吐出側にはダクトを連通して、キャビン内の所定位置に送風できるようにしていたが、ダクトを配置するために構造が複雑となってコストアップとなっていた。そこで本発明は、インナールーフに突出部を設けて、インナールーフ、突出部、およびアウタールーフでダクトを形成することによって、ダクト専用部品をできるだけ少なくして、部品点数を減少させ、組立性を改善するものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0005】即ち、請求項1においては、走行機体の運転部を覆うキャビンに空気調和機を配置する構成において、キャビンの天井をインナールーフ及びアウタールーフで構成し、該インナールーフにアウタールーフに向かって突出部を設け、アウタールーフ、インナールーフ及び突出部で空気調和機の吐出口に連通するダクトを構成したものである。 【0006】請求項2においては、前記突出部を、空気調和機の吹き出し口の上流側に傾けたものである。 【0007】請求項3においては、前記ダクト内部のアウタールーフ下面に断熱材を貼設するものである。 【0008】請求項4においては、前記ダクトを後部左右中央から左右両側に分岐させて前方へ延出し、該分岐したダクトに複数の吹き出し口を設け、該吹き出し口を異なる向きに配設したものである。 【0009】請求項5においては、前記吹き出し口と吹き出し口の間に仕切板を設け、該仕切板を角度調節機構と連結連動し、仕切板の角度を調節可能に構成するものである。 【0010】請求項6においては、前記仕切板を複数設け、一つの操作部材で同時に角度調節可能としたものである。 【0011】請求項7においては、走行機体の運転部を覆うキャビンに空気調和機を配置する構成において、空気調和機をキャビンのルーフ前部左右中央に設け、該空気調和機の前部左右中央に吐出口を設けてダクトに連通し、該ダクトをキャビンの天井を構成するインナールーフに凹凸を設けて形成し、該ダクトを左右振り分けて前方から左右後方に延出したものである。 【0012】請求項8においては、前記空気調和機の吐出口前方のダクト振り分け部前方の空間にフロントワイパー用モーターを配設したものである。 【0013】 【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明のキャビンを装備したトラクタの側面図、図2はキャビンの上部の平面断面図、図3はキャビンの後上部の側面断面図、図4はキャビンの前上部の側面断面図、図5はキャビンの上部のA−A断面図、図6は仕切板の角度変更手段の平面断面図、図7は仕切板の角度変更手段のB−B断面図、図8は仕切板の角度変更手段の斜視図、図9は別実施例のキャビンの前上部の平面断面図、図10は別実施例のキャビンの前上部の側面断面図である。 【0014】まず、図1を用いて本発明のキャビン12を装備したトラクタの全体構成について説明する。エンジンフレーム1にフロントアクスルケースを介して前輪2・2が支承され、該エンジンフレーム1の後部にクラッチハウジングを介してミッションケース6が配置され、該ミッションケース6の両側にリアアクスルケースを介して後輪3・3が支承されている。該ミッションケース6の後部にトップリンク、ロワーリンク等からなる作業機装着装置を介して作業機を装着できるようにしている。また、該ミッションケース6の前下部に前輪駆動出力軸が前方に突出されて、ユニバーサルジョイント、伝動軸等を介して前輪2・2を駆動できるようにしている。 【0015】また、前記エンジンフレーム1にはエンジン5が載置され、該エンジン5はボンネット4によって覆われている。該ボンネット4の後部にはダッシュボード11が配置され、該ダッシュボード11上に操作パネル18や操向ハンドル19が配置され、その後方に座席15が配置され、これらダッシュボード11や座席15等の運転部はキャビン12によって覆われる構成としている。該キャビン12はキャビンフレームとして前支柱13をエンジンフレーム1より、後支柱14をミッションケース6よりそれぞれ立設して、上部にはフレーム32・32・32・32を配設して、天井はアウタールーフ41により覆い、前面はフロントガラス、側面はドア50・50、後面は後面ガラスよって覆っている。また、後支柱14の下部には方向指示器9が設けられている。 【0016】次に、キャビン12の天井部の構成の第一実施例を図2乃至図8より説明する。なお、図2、図5乃至図8は略左右対称に構成されているので左右一側のみ図示している。キャビン12の天井部は、インナールーフ42、アウタールーフ41、及びフレーム32・32・32・32等により構成している。該フレーム32・32・32・32は、前記前・後支柱13・13・15・15の上部間に矩形状に架設されている。そして、キャビン12の上部外側後部には空気調和機30が配置されている。なお、該空気調和機30は本実施例ではエアコンの室内ユニットとしているが、換気扇等であってもよい。該空気調和機30は図2及び図3に示すように、キャビン12の天井を覆うアウタールーフ41を後支柱14・14よりも後方へ延出した部分に収納され、キャビン12の内外に跨がって配置されている。 【0017】該空気調和機30の取付構成は、キャビン12後部に左右方向に架設しているフレーム32の左右中途部上から平面視コ字状のブラケット33が後方に突設され、空気調和機30の前部がフレーム32に載置固定され、空気調和機30の側面と後部がブラケット33によって支持固定される。このとき空気調和機30は前高後低に傾斜して配設され、前後長をできるだけ短くしている。また、キャビン12外側の空気調和機30の下面は、下部カバー34で覆われている。そして、前記空気調和機30の吐出口30aはキャビン12内部に臨んで配置している。 【0018】次に、前記空気調和機30からのエアーをガイドするダクト40について、図2乃至図5を用いて説明する。空気調和機30からのエアーをガイドするダクト40は、前記アウタールーフ41とインナールーフ42を利用して構成されている。該ダクト40は、アウタールーフ41とインナールーフ42の間に形成され、該インナールーフ42を合成樹脂を射出成形等により溝状の凹部(または凸部)を形成することによって、アウタールーフ41とインナールーフ42の間にダクト40を形成するのである。 【0019】即ち、該ダクト40はインナールーフ42にダクト状の凹凸を形成して、アウタールーフ41とインナールーフ42を合わせて形成しており、図2に示すように、キャビン12の後左右中央の空気調和機30の吐出口30a部分より二股に分かれて、左右両側方へ曲げてから前方へ曲げて左右両側のフレーム32に沿って前方へ延出して、平面視略U字状に構成している。また、ダクト40内部のアウタールーフ下面には断熱材55が貼設され、外気からの温度が内部に伝わり難く、また、ダクト内部のエアーの温度が外部に放射されにくいようにしている。 【0020】図4に示すように、該ダクト40の前端面は、インナールーフ42より立ち上げたリブ42cにより形成されている。該リブ42cは、インナールーフ42上面から上方に突設しており、該リブ42c上端を、アウタールーフ41下面に貼設されているシール材60に嵌入し漏れをなくして、ダクト40の前部を形成している。また、シール材60前方のアウタールーフ41とフレーム32の間にもシール62を配置している。前記リブ42cは、上部が空気調和機30側(ダクト内部のエアーの上流側)に傾けた形状、つまり、上部が後方に傾斜した形状として、空気を流れ易くしている。 【0021】一方、ダクト40の後面には、空気調和機30のエアー吐出口30aを嵌合する取付孔40aが、形成されている。図3に示すように、該取付孔40aは、インナールーフ42後部上方に配置しており、インナールーフ42上面から突出しているリブ42dの途中部に開口部を設けて形成されている。該リブ42dは、前記リブ42cと同様に、上部が空気調和機30側に傾けた形状となっており、上端は、アウタールーフ41下面に貼設されているシール材60に挿入している。そして、該取付孔40aに、空気調和機30の吐出口30aを装着し、ダクト40にエアーを送っている。 【0022】このように、アウタールーフ41、インナールーフ42及びインナールーフ42から突設したリブ42c・42dで、空気調和機30の吐出口30aに連通するダクト40を構成したので、アウタールーフ41とインナールーフ42とだけでダクト40を形成することができ、ダクトだけに利用される部品が不要となり、部品点数を減少でき、コスト低減化が図れる。そして、前記リブ42c・42dの上部を、空気調和機30側に傾けた形状としたので、空気調和機30からの吹き出しエアーが乱れずに流れることができる。また、リブ42dは、上部が後方に傾いているので、空気調和機を下側から差し込んで取り付けることができる。 【0023】そして、図2、図4に示すように、ダクト40の下面には複数の吹き出し口が設けられている。本実施例ではフロントガラスの曇り止め等のために前部に開口したデフロスター用吹き出し口42aと、オペレーターに風を当てるために中途部に開口したオペレーター用吹き出し口42bが設けられている。なお、該デフロスター用吹き出し口42aとオペレーター用吹き出し口42bには風向を変更できる風向体49・49が設けられて、例えばオペレーター用吹き出し口42bからは側面ガラス、つまりドア50に向かって風を吹き出させるようにすることもできる。また、吹き出し口の数は本実施例では一つのダクトに対して二つであるが、三つ以上設けることも可能である。 【0024】また、前記デフロスター用吹き出し口42aとオペレーター用吹き出し口42bとは異なる向きに配置している。即ち、デフロスター用吹き出し口42aをキャビン12前方に向けて開口部が斜め前下方を向き、オペレーター用吹き出し口42bを後方に向けて開口部が斜め後方を向くように配設している。このように、デフロスター用吹き出し口42aとオペレーター用吹き出し口42bとを異なる向きに配置することで、省スペースでデフロスター用吹き出し口42aとオペレーター用吹き出し口42bとを配設することができ、キャビン12内部の頭上のスペースを広く取ることができるようにしている。 【0025】そして、該デフロスター用吹き出し口42aとオペレーター用吹き出し口42bから吹き出す風量が略均等となるように、デフロスター用吹き出し口42aとオペレーター用吹き出し口42bの間のダクト40内には仕切板43が設けられている。該仕切板43は、前記リブ42c・42dより低く形成されている。また、仕切板43の位置や角度や大きさを変更することによって、デフロスター用吹き出し口42aとオペレーター用吹き出し口42bから出る風量の割合を変更することができる。本実施例ではダクト40内のインナールーフ42上に斜めにプレート状の仕切板43が突設されているが、アウタールーフ41から仕切板43を突出する構成とすることもできる。 【0026】このように、ダクト40内の、デフロスター用吹き出し口42aとオペレーター用吹き出し口42bとの間に仕切板43を設けることで、図4の矢印に示すように、空気調和機30の吹き出しエアーの方向と異なる向きに配設している前記オペレーター用吹き出し口42bへのエアーが、仕切板43で向きを変えて吹き出すので、ダクト40内部エアーが乱流にならずに、オペレーター用吹き出し口42bにエアーを流すことができる。該仕切板43の傾斜角度を前記リブ42cと同じ傾斜角とすることにより、成形時の型抜きが容易にできるようにしている。また、仕切板43の位置や角度や大きさを変更することによって、キャビン12にあった風量に決定できるのである。 【0027】また、前記仕切板43を可倒式にして、角度調節機構により角度変更することもできる。図6乃至図8に示すように、仕切板43が角度調節機構と連結されており、該角度調節機構は操作部材となる角度調節レバー67と複数の仕切板43とをロッド66により連動連結し、該角度調節レバー67の操作で仕切板43の角度を変更し、デフロスター用吹き出し口42aとオペレーター用吹き出し口42bから出る風量の割合を変更する構成としている。 【0028】前記角度調節レバー67、左右の仕切板43・43、及び、ロッド66は、取付部材68を介して、前記左右のフレーム32・32に支持固定されている。図7に示すように、該フレーム32は、正面視略コの字状に形成されており、上部に前記取付部材68を固定する取付孔32b・32b(図8)が開口され、該取付部材68を介して前記ロッド66の端部が回動可能に支持されている。また、該ロッド66には、仕切板43の上端が固定されており、該仕切板43とロッド66は一体的に回動する構成としている。また、該仕切板43は、ダクト40内部の前記デフロスター用吹き出し口42aとオペレーター用吹き出し口42bの間に左右方向に設けられている。但し、本実施例では仕切板43を左右2つ設けているが、吹き出し口を更に複数設けて、それらの間に仕切板43を配置する構成とすることもできる。また、これらを角度調節機構により角度変更可能に構成することもできる。 【0029】次に、前記角度調節レバー67について説明する。図8に示すように、角度調節レバー67は、プレート状の取付部67aとその下方に配設されている操作部67bとで構成されている。該取付部67aには、後述するロッド66のネジ部66aと嵌合する取付孔67cが形成されている。また、該角度調節レバー67は、キャビン天井部の左右一側に配設されている。該角度調節レバー67が配置する側のフレーム32の下部には、角度調節レバー67を挿入する挿入孔32aが形成されており、該挿入孔32aに所定の角度調節位置を維持するガイド部溝が形成されて、角度調節レバー67の取付部67aを挿入している。角度調節レバー67の操作部67bは、フレーム32下方のキャビン内部に配置し、オペレーターが操作部67bを操作できるようにしている。 【0030】そして、前記ロッド66の一端(角度調節レバー67側)にはネジ部66aが形成され、該ネジ部66aに角度調節レバー67の取付孔67cを挿入し、ナットを締め付けて角度調節レバー67をロッドに一体的に回動可能に装着している。このような構成で、オペレーターが操作部67bを回動させると、ロッド66及び左右の仕切板43・43が同時に回動し、仕切板43の角度が変更され、デフロスター用吹き出し口42aとオペレーター用吹き出し口42bから出る風量の割合が変更される。 【0031】このように、デフロスター用吹き出し口42aとオペレーター用吹き出し口42bとの間に、仕切板43を設け、該仕切板43と角度調節レバー67とをロッド66により連動連結しているので、オペレーターの角度調節レバー67の操作により、仕切板43の角度を変更することができ、デフロスター用吹き出し口42aとオペレーター用吹き出し口42bから出る風量の割合を変更することができる。 【0032】次に、キャビン12のルーフ31の構成の第二実施例を図9及び図10より説明する。第一実施例と同様に、キャビン12の天井部は、インナールーフ42、アウタールーフ41、及びフレーム32・32・32・32等により構成している。該フレーム32・32・32・32は、前記前・後支柱13・13・15・15の上部間に矩形状に架設されている。図9に示すように、キャビン12のルーフの前部中央には空気調和機30が配置され、該空気調和機30の前方に吐出口30aを配設している。なお、該空気調和機30は本実施例ではエアコンの室内ユニットとしているが、換気扇等であってもよい。 【0033】前記アウタールーフ41とインナールーフ42とで、空気調和機30からのエアーをガイドするダクト40’を形成している。該ダクト40’は、前記同様にアウタールーフ41とインナールーフ42の間に形成され、該インナールーフ42を合成樹脂を射出成形等により溝状の凹部(または凸部)を形成している。即ち、該ダクト40’はインナールーフ42に凹凸を形成し、図9に示すように、キャビン12の前左右中央の空気調和機30の吐出口30a部分より二股に分かれて、左右両側方へ曲げてから後方へ曲げて延出している。該吐出口30aの前方のダクト40’前面には、仕切板70を配置している。該仕切板70は、インナールーフ42上部から突設しており、ダクト40の中央部が狭く側方が広くなる形状としている。また、該空気調和機30の左右前方のインナールーフ下面には、デフロスター用吹き出し口42aが配設され、該空気調和機30の左右後方のインナールーフ42側面には、オペレーター用吹き出し口42bが配設されており、前記ダクト40は、吐出口、デフロスター用吹き出し口42a及びオペレーター用吹き出し口42bをつなぐように形成され、平面視略M字状に構成されている。 【0034】また、前記仕切板70前部左右中央の平面視凹状部分の空間にフロントワイパー用モーター71を配設し、空気調和機30及びフロントワイパー用モーター71を省スペースで効率良く配置している。図10に示すように、該ダクト40’は、第一実施例と同様に、インナールーフ42、アウタールーフ41およびダクト40’内部のアウタールーフ41下面に貼設されている断熱材55で構成されている。 【0035】このように、アウタールーフ41、インナールーフ42及びインナールーフ42から突設したリブ42c・42dで、空気調和機30の吐出口30aに連通するダクト40’を構成したので、アウタールーフ41とインナールーフ42とだけでダクト40’を形成することができ、ダクト部品が不要となり、部品点数を減少でき、コスト低減化が図れる。また、前方のダクト40’に仕切板70を設け、該仕切板70を、インナールーフ42上部から突設させ、ダクト40’の中央部が狭く側方が広くなる形状としたので、空気調和機30からのエアーを左右に振り分けることができ、また、仕切板70とインナールーフ42とを一体化することで、部品点数を減少でき、コスト低減化が図れる。 【0036】 【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。 【0037】即ち、請求項1に示す如く、走行機体の運転部を覆うキャビンに空気調和機を配置する構成において、キャビンの天井をインナールーフ及びアウタールーフで構成し、該インナールーフにアウタールーフに向かって突出部を設け、アウタールーフ、インナールーフ及び突出部で空気調和機の吐出口に連通するダクトを構成したので、インナールーフとアウタールーフとでダクトを形成することができ、ダクト部品が不要となり、部品点数を減少でき、コスト低減化が図れる。 【0038】請求項2に示す如く、前記突出部上部を、空気調和機の吹き出し口の上流側に傾けたので、空気調和機からの吹き出しエアーが乱れずに流れることができる。 【0039】請求項3に示す如く、前記ダクト内部のアウタールーフ下面に断熱材を貼設するので、ダクト内部のエアーのアウタールーフ上部からの外気温による影響を抑えることができる。 【0040】請求項4に示す如く、前記ダクトを後部左右中央から左右両側に分岐させて前方へ延出し、該分岐したダクトに複数の吹き出し口を設け、該吹き出し口を異なる向きに配設したので、吹き出し口を少ないスペースで配置させることができ、キャビン内の頭上のスペースを広くとることができる。 【0041】請求項5に示す如く、前記吹き出し口と吹き出し口の間に仕切板を設け、該仕切板を角度調節機構と連結連動し、仕切板の角度を調節可能に構成するので、空気調和機からの吹き出しエアーの方向と異なる向きに配設している吹き出し口へのエアーが、仕切板で向きを変えて流れるので、ダクト内部のエアーが乱流にならずに、吹き出し口にエアーを流すことができる。また、仕切板の位置や角度や大きさを変更することによって、キャビンにあった風量に決定できるのである。 【0042】請求項6に示す如く、前記仕切板を複数設け、一つの操作部材で同時に角度調節可能としたので、一個の操作部材で複数の仕切板を調節することができ、操作が簡単となり、部品点数を削減できる。 【0043】請求項7に示す如く、走行機体の運転部を覆うキャビンに空気調和機を配置する構成において、空気調和機をキャビンのルーフ前部左右中央に設け、該空気調和機の前部左右中央に吐出口を設けてダクトに連通し、該ダクトをキャビンの天井を構成するインナールーフに凹凸を設けて形成し、該ダクトを左右振り分けて前方から左右後方に延出したので、ダクト部品が不要となり、小型化が図れ、少ないスペースでの空気調和機の配置が可能となる。 【0044】請求項8に示す如く、前記空気調和機の吐出口前方のダクト振り分け部前方の空間にフロントワイパー用モーターを配設したので、空いた空間を有効に利用でき、少ないスペースで、空気調和機及びフロントワイパー用モーターを取り付けることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号
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| 【出願日】 |
平成13年11月14日(2001.11.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2003−146052(P2003−146052A) |
| 【公開日】 |
平成15年5月21日(2003.5.21) |
| 【出願番号】 |
特願2001−349019(P2001−349019) |
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