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【発明の名称】 車両用サスペンションビーム
【発明者】 【氏名】内田 智
【住所又は居所】愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動車株式会社内

【氏名】朝立 英樹
【住所又は居所】愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動車株式会社内

【要約】 【課題】内部への水の浸入を防止する、構造が簡単でコンパクトな車両用サスペンションビームを提供する。

【解決手段】車両用サスペンションビーム10は、ビーム11の先端部にプレート13を溶接し、プレート13にハブユニット14を取付けている。ビーム11にプレート13と対向するように平面部11dを設け、平面部11dにセンサコネクタ14f取り出し用の開口11eを設置している。ハブユニット14のセンサ内蔵部14cとビーム11の平面部11dとによって挟持されるガスケット15を設置し、開口11eを介してビーム11の外部EXから内部INへ水が浸入することを防いでいる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】閉ループ断面を備えたビームの端部にプレートを固着し、前記プレートに車輪取付のためのハブユニットを設置するとともに、前記ビームの外部から内部に水が浸入することを防止するための防水手段を設けたことを特徴とする車両用サスペンションビーム。
【請求項2】前記ビームに電気経路取り出し用の開口を設け、前記防水手段は、前記開口付近に設けられ前記開口を介して前記ビームの外部から内部に水が浸入することを防止するためのシール部材であることを特徴とする請求項1に記載の車両用サスペンションビーム。
【請求項3】前記シール部材は、前記ビームと前記ハブユニットとで挟持されることを特徴とする請求項2に記載の車両用サスペンションビーム。
【請求項4】前記防水手段は、前記ビームの端部から所定距離だけ内側に固定された防水部材であって、前記ビームの、前記プレートの固着部位と前記防水部材の固定部位との間に、電気経路取り出し用の開口を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用サスペンションビーム。
【請求項5】車両前方から見た場合、前記開口は前記ビームに隠れているために見えないことを特徴とする請求項2乃至4の内の少なくとも1つに記載の車両用サスペンションビーム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の懸架装置を構成する車両用サスペンションビームに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用サスペンションビームとして、その断面が閉ループ形状であるパイプ状部材を部分的に潰して使う、いわゆる、パイプ潰しビームが利用されている。パイプ潰しビームは、同じ剛性を得るために必要とされる部材重量を、単板を折り曲げたビームに比べ低減することができるとともに、端部処理も単板によるものに比べ簡略化することができるため、コストの面でも有利である。
【0003】これに関する公知技術としてはいくつかのものが提案されているが、例えば、特開2001−321846号公報には、パイプ潰しビームの端部に、キャリアを取付け、このキャリアを介してハブユニットを設置する車両用サスペンションビームの開示がある。この公報に記載の従来技術においては、ハブユニットを設置するために、ビームの端部にキャリアを設けているため、車両のスペース上あるいは重量上の課題を含んだものであった。
【0004】これに対し、別の従来技術である特開2000−318420号公報に開示されたものは、パイプ潰しビームの端部を折り曲げ、ハブユニットを設置している車両用サスペンションビームであり、キャリア等を用いずに車輪を設置できるため、軽量かつコンパクトな車両用サスペンションビームであった。
【0005】ところで、パイプ潰しビームは、上述したように、その剛性上の長所を備えているが、その反面、単板によって形成されたサスペンションビームに比較して、防錆上の方策を考慮する必要がある。すなわち、パイプ潰しビームはその形状が中空状のため、全長に渡って内部に塗装することが困難であり、外部からの水の浸入に対する防止手段を講じる必要があった。
【0006】特に、上述した後者の公報に開示されたサスペンションビームを使用した車両に、例えばABS制御装置(アンチスキッド制御装置)等の車輪制御装置を取付けようとする場合、車輪制御装置を構成する車輪速度センサのワイヤ(電線)の取回しのため、ビームにワイヤあるいはコネクタ等を通すための開口が設けられ、この開口を介したサスペンションビーム外部から内部への水の浸入を防止する必要が発生する。近年、ABS制御装置等の車輪制御装置は、その車両グレードに拘わらずあらゆる車両に装着されることが多く、サスペンションビームの構造において、車輪速度センサのワイヤの取回しに対する手当てが必須であるが、これについて考慮された従来技術はなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、内部への水の浸入を防止する、構造が簡単でコンパクトな車両用サスペンションビームを提供することである。
【0008】
【発明の概略】本発明の第1の発明においては、閉ループ断面を備えたビームの端部にプレートを固着し、前記プレートに車輪取付のためのハブユニットを設置するとともに、前記ビームの外部から内部に水が浸入することを防止するための防水手段を設けたことを特徴とする車両用サスペンションビームとした。
【0009】この第1の発明の構成によれば、プレートを介してサスペンションビームに車輪を取付けるようにしたため、キャリア等を使用せずに、構造が簡単でコンパクトな車両用サスペンションビームとすることができる。また、防水手段を設けたため、外部から水が浸入することを防止することができる車両用サスペンションビームとすることができる。
【0010】本発明の第2の発明においては、前記ビームに電気経路取り出し用の開口を設け、前記防水手段は、前記開口付近に設けられ前記開口を介して前記ビームの外部から内部に水が浸入することを防止するためのシール部材であることを特徴とする第1の発明に記載の車両用サスペンションビームとした。
【0011】この第2の発明の構成によれば、電気経路取り出し用の開口付近にシール部材を設けたため、開口を介して外部から水が浸入することを、確実に防止することができる車両用サスペンションビームとすることができる。
【0012】本発明の第3の発明においては、前記シール部材は、前記ビームと前記ハブユニットとで挟持されることを特徴とする第2の発明に記載の車両用サスペンションビームとした。
【0013】この第3の発明の構成によれば、シール部材がビームとハブユニットとで挟持されているため、シール部材を保持する特別な構成を必要とせずに、コンパクトかつ簡素な構成で、開口を介して外部から水が浸入することを防止することができる車両用サスペンションビームとすることができる。
【0014】本発明の第4の発明においては、前記防水手段は、前記ビームの端部から所定距離だけ内側に固定された防水部材であって、前記ビームの、前記プレートの固着部位と前記防水部材の固定部位との間に、電気経路取り出し用の開口を設けたことを特徴とする第1の発明に記載の車両用サスペンションビームとした。
【0015】この第4の発明の構成によれば、ビームの端部から所定距離だけ内側に防水部材を固定し、ビームのプレートの固着部位と防水部材の固定部位との間に電気経路取り出し用の開口を設けたため、開口にシール手段を必要とせず、構造が簡単でコンパクトな車両用サスペンションビームとすることができる。
【0016】本発明の第5の発明においては、車両前方から見た場合、前記開口は前記ビームに隠れているために見えないことを特徴とする第2の発明乃至第4の発明の内の少なくとも1つに記載の車両用サスペンションビームとした。
【0017】この第5の発明の構成によれば、車両前方から見た場合、開口はビームに隠れて見えないように設置されているため、車両の走行により車両前方から開口へ水がかかることを低減できる車両用サスペンションビームとすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態による車両用サスペンションビーム10の上面図であり、図において上方が車両前方向、右方が車両右側方向である。第1の実施の形態は、本発明の車両用サスペンションビームを、車両の前輪に適用したものである。ビーム11は、内部が中空である閉ループ断面を備えた筒状形状の部材にて形成されている。ビーム11は、大別するとビーム部11a、徐変部11bおよびパイプ部11cとによって構成されている。
【0019】ビーム部11aは、車両の幅方向において最も内側(図1において左方を示す)に位置し、筒状形状が潰されることによって、その断面が略への字状を呈している。逆に、パイプ部11cは、車両の幅方向において最も外側(図1において右方を示す)に位置し、ほぼ筒状形状を残したまま使用されている。徐変部11bは、ビーム部11aおよびパイプ部11cのジョイントを果たす部位であり、徐変部11bを車両の幅方向において内側から外側に、すなわち、ビーム部11a側からパイプ部11c側へ移動するにつれ、その断面が略への字状から円筒形状に徐々に変化している。
【0020】アーム12は、溶接等によってビーム11に固定され、先端には車体に連結されるための取付ブッシュ12aが設けられている。前述したビーム11のパイプ部11cの端部には、プレート13が溶接等によって固定されており、このビーム11に溶接されたプレート13によって、ビーム11の内部INと外部EXとの連通が液密的に遮断されている。
【0021】プレート13には、バッキングプレート21を介してハブユニット14が取り付けられている。ハブユニット14は、非回転部である取付部14a、取付部14aの先端に取付部14aに対して回転可能に設置されたハブフランジ14bおよびABS制御装置等の車輪回転速度センサ(図示せず)が内蔵されたセンサ内蔵部14cを備えている。プレート13およびバッキングプレート21の中央部には、各々図示しない貫通孔が設置されるとともに、貫通孔の周囲には複数のボルト孔が設置されている。また、ハブユニット14の取付部14aにも上述したボルト孔に対応した取付孔が備えられている。これらのボルト孔および取付孔は、いずれも図示されていない。
【0022】上述した構成において、ハブユニット14のセンサ内蔵部14cをプレート13およびバッキングプレート21の貫通孔に挿通後、ハブユニット14の取付部14aの端面をバッキングプレート21を介して、プレート13に当接させ、複数の取付ボルト13aをボルト孔および取付孔に挿通させて、取付部14a、バッキングプレート21およびプレート13を締結することによって、ハブユニット14をプレート13に固定する。
【0023】プレート13、取付ボルト13a、バッキングプレート21およびハブユニット14には、シール剤を塗布する、あるいはガスケット等を装着することによって、プレート13、バッキングプレート21およびハブユニット14の貫通孔、ボルト孔あるいは取付孔を介した、ビーム11の内部INと外部EXとの連通を遮断することが望ましい。
【0024】ハブフランジ14b上には、複数(図1においては各々1つずつしか示されていない)のスタッドボルト14dおよびナット14eが設置されている。また、センサ内蔵部14cからは、センサコネクタ14fが突出している。図示されていないが、スタッドボルト14dおよびナット14eによって、車輪のディスクホイールがハブユニット14に取付けられる。尚、スタッドボルト14dおよびナット14eによって、ブレーキドラム22がハブユニット14に係合されている。
【0025】ビーム11のパイプ部11cには、プレート13と対向するように、プレート13とほぼ平行な平面部11dが形成され、平面部11dには貫通孔である開口11eが設置されている。開口11eには、前述したハブユニット14のセンサコネクタ14fが挿入され、センサコネクタ14fはビーム11の外部EXに露出して、外部EXからのワイヤの接続が可能になっている。
【0026】ハブユニット14のセンサ内蔵部14cとビーム11の平面部11dとの間には、本発明の防水手段であって、シール部材に該当するガスケット15が介装されている。ガスケット15は、開口11eを介しての、ビーム11の内部INと外部EXとの連通を遮断しており、ビーム11の外部EXから内部INへの水の浸入を防いでいる。車両前方から見た場合、開口11eはビーム11によって隠れているため、車両の走行によって開口11e付近に水がかかることが低減される。
【0027】ガスケット15は、ゴムあるいは合成樹脂等によって形成され、図2にあるように、センサ内蔵部14cから突出したセンサコネクタ14fの外径寸法と、ほぼ同等の内径寸法の孔15aを中央部に備え、略ドーナツ状をしている。ガスケット15の端面には、シール機能を備えた複数の同心状のリップ15bが形成されている。
【0028】センサコネクタ14fをガスケット15の孔15aに挿通した後、ハブユニット14をプレート13に取付けることによって、センサコネクタ14fがビーム11の開口11eに挿通される。また、ガスケット15がハブユニット14のセンサ内蔵部14cとビーム11の平面部11dとの間で挟持されることによって、リップ15bが圧縮されてシール機能を発揮し、ビーム11の開口11eを介した外部EXからの水の浸入を完全に防ぐことができる。
【0029】上述した構成をとることによって、ハブユニット14がプレート13に取付けられるだけで、センサ内蔵部14cと平面部11dとの間で、ガスケット15がシール機能を発揮するため、ガスケット15を保持する特別の構成を必要としないため、構成が簡素であるばかりか、組み立ての容易な車両用サスペンションビーム10とすることができる。
【0030】図3は、本発明の第2の実施の形態による車両用サスペンションビーム30の背面図であり、図において上方が車両上方向、右方が車両右側方向である。第2の実施の形態は、第1の実施の形態に表したものと、ほぼ同様の車両用サスペンションビームを、車両の後輪に適用したものである。
【0031】ビーム31は第1の実施の形態と同様に、内部が中空である閉ループ断面を備えた筒状形状の部材にて形成されており、図において左方から、ビーム部31a、徐変部31bおよびパイプ部31cとによって構成されている。ビーム31のビーム部31a、徐変部31bおよびパイプ部31cの形状等については、第1の実施の形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。パイプ部31cの端部にはプレート33が溶接等で固定され、このビーム31に溶接されたプレート33によってビーム31の内部INと外部EXとの連通が液密的に遮断されている。
【0032】プレート33には、複数の取付ボルト33aによって、バッキングプレート51を介してハブユニット34が第1の実施の形態と同様に取り付けられている。上述した第1の実施の形態と同様に、プレート33、取付ボルト33a、バッキングプレート51およびハブユニット34には、シール剤を塗布する、あるいはガスケット等を装着することによって、プレート33、バッキングプレート51およびハブユニット34の貫通孔、ボルト孔あるいは取付孔を介した、ビーム31の内部INと外部EXとの連通を遮断することが望ましい。
【0033】ハブユニット34は、プレート33に固定された非回転部である取付部34a、取付部34aの先端に取付部34aに対して回転可能に設置されたハブフランジ34bおよびプレート33を挟んで取付部34aと反対側に設置され、ABS制御装置等の車輪回転速度センサ(図示せず)が内蔵されたセンサ内蔵部34cとによって構成されている。
【0034】ハブフランジ34b上には、複数(図3においては各々1つづつしか示されていない)のスタッドボルト34dおよびナット34eが設置されている。また、センサ内蔵部34cからは、センサコネクタ34fが突出している。図示されていないが、スタッドボルト34dおよびナット34eによって、車輪のディスクホイールがハブユニット34に取付けられる。尚、スタッドボルト34dおよびナット34eによって、ブレーキドラム52がハブユニット34に係合されている。
【0035】ビーム31には、プレート33と対向するように、プレート33とほぼ平行な平面部31dが形成され、平面部31dには貫通孔である開口31eが設置されている。開口31eには、前述したハブユニット34のセンサコネクタ34fが挿通され、センサコネクタ34fはビーム31の外部EXに露出して、外部EXからのワイヤの接続が可能になっている。ハブユニット34のセンサ内蔵部34cとビーム31の平面部31dとの間には、ガスケット35が挟持されている。
【0036】ガスケット35は、開口31eを介しての、ビーム31の内部INと外部EXとの連通を遮断しており、ビーム31の外部EXから内部INへの水の浸入を防いでいる。尚、ビーム31の平面部31d付近には、ビーム31の強度を向上させるためにリブ部31fが設けられている。車両前方から見た場合、開口31eはリブ部31fによって隠れているため、車両の走行によって開口31e付近に水がかかることが低減される。
【0037】本実施の形態は第1の実施の形態と比較して、センサ内蔵部34cから突出しているセンサコネクタ34fのサイズが小さく、したがってビーム31に設けた平面部31dも小さくすることができ、車両用サスペンションビーム30の設計上の自由度を大きくすることができる。
【0038】次に、図4、図5および図6を用いて、本発明の第3の実施の形態である車両用サスペンションビーム40について説明する。図4は、車両用サスペンションビーム40の上面図であり、図において上方が車両前方向、右方が車両右側方向である。尚、図4においては、図6に示したハブユニット44等は示されていない。図4において、車両用サスペンションビーム40の構成要素であるビーム41は、第1の実施の形態のビーム11と同様に、内部が中空である閉ループ断面を備えた筒状形状の部材にて形成されている。ビーム41には、アーム42が溶接等によって固定され、その先端には車体に連結されるための取付ブッシュ42aが設けられている。
【0039】ビーム41の先端には、その断面が一定の大きさの半径を備えた円形状であり、図にあるように所定の長さのストレート形状を備えたパイプ部41aが設けられている。(ビーム41には、第1の実施の形態と同様に、ビーム部および徐変部が設けられているが、それらの説明および図示は省略する。)パイプ部41aの先端には、第1の実施の形態と同様に、ハブユニット44取付用のプレート43が溶接等によって固定されている。
【0040】パイプ部41a上には、その円周上数カ所に、パイプ部41aの内周側に突出した凹部41a1が設置されている。凹部41a1は、その断面の半径がパイプ部41aのものに比べて小さくされた円形状であってもよい。パイプ部41aには、その端部が凹部41a1に当接するように、本発明の防水部材に該当する防水プレート45が圧入されている。防水プレート45のパイプ部41aへの圧入の際、凹部41a1は防水プレート45の位置決めの役割を果たしている。
【0041】図5にあるように、防水プレート45は、円形状の平面部45aと、平面部45aの周囲に直立したフランジ部45bを備えた略盆状をしている。防水プレート45の外周径は、パイプ部41aの内径よりやや大きく、パイプ部41aに圧入可能となっている。図4に戻って、防水プレート45がパイプ部41aに圧入される際、防水プレート45の外周部(図4にAにて示す)にはシール剤が塗布され、防水プレート45の圧入によって、ビーム41の内部INと外部EXとの連通が遮断され、外部EXからの水の浸入が防止される。
【0042】更に、パイプ部41aの、プレート43の取付部位と防水プレート45の圧入部位との間には、貫通孔である開口41bが設置されている。開口41bは、ABS制御装置等の車輪制御装置の車輪速度センサ(図示せず)からの電線あるいはコネクタ(図示せず)を、ビーム41の外部に取り出すためのもので、パイプ部41aの上面に設置されている。パイプ部41aの、プレート43の取付部位と防水プレート45の圧入部位との間は、防水プレート45が圧入された後で、プレート43が取付けられる前に、防水のために、その内部を塗装することが可能である。
【0043】図6は、図4の6−6断面図であるが、図4に示したビーム41にプレート43を介して取付けられたハブユニット44、ブレーキアッセンブリ61、ブレーキドラム62およびディスクホイール63をも示している。ハブユニット44は、プレート43に取付ボルト43aによって、ブレーキアッセンブリ61のバッキングプレート61aとともにプレート43に固定されている。
【0044】ハブユニット44は、プレート43に取付けられたアウタレース44a、アウタレース44aにボール44fを介して回転可能に取付けられたインナレース44bおよびアウタレース44aに固着され、車輪回転速度センサ(図示せず)が内蔵されたセンサ内蔵部44cを備えている。アウタレース44aおよびインナレース44bはそれぞれ、上述した第1の実施の形態における、取付部14aおよびハブフランジ14bに該当する。
【0045】インナレース44bは、フランジ部44b1を備え、フランジ部44b1上には、複数(図6においては各々1つづつしか示されていない)のスタッドボルト44dおよびナット44eが設置されている。スタッドボルト44dおよびナット44eによって、ブレーキドラム62およびディスクホイール63がハブユニット44に取付けられている。
【0046】尚、ブレーキアッセンブリ61は、バッキングプレート61aに取付けられたホイルシリンダ61bを備えており、ホイルシリンダ61bに液圧が導入され、図示しないブレーキシューがブレーキドラム62を内周側から押圧することによって車輪にブレーキ力を発生させる。
【0047】本発明の第3の実施の形態による車両用サスペンションビーム40によれば、防水プレート45によって、ビーム41の内部INと外部EXとの連通を遮断し、ビーム41の防水プレート45の圧入部位とプレート43の取付部位との間を内部から塗装することによって、開口41bを設けてもビーム41の内部INへの水の浸入による不具合をなくすことができる。
【0048】本発明の第3の実施の形態においては、ビーム41に設けた開口41bは、ビーム41の上面に設置されているため、車両の走行にともなう路面からの跳ね返りによる水の浸入を防止できる。しかしながら、開口41bを設ける位置はビーム41の上面に限ったものではなく、ビーム41上において適宜、その位置を変えることが可能である。例えば、ビーム41の下面に設ければ、万が一、ビーム41の防水プレート45の圧入部位とプレート43の取付部位との間に水が浸入しても、開口41bを介して早期に水を排出できる。
【0049】尚、本発明の第3の実施の形態においても、図6に示したように、車両前方から見た場合、開口41bはビーム41によって隠れているため、第1の実施の形態と同様に、車両の走行によって開口41b付近に水がかかることが低減される。
【出願人】 【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
【住所又は居所】愛知県豊田市トヨタ町1番地
【出願日】 平成14年5月28日(2002.5.28)
【代理人】 【識別番号】100088971
【弁理士】
【氏名又は名称】大庭 咲夫 (外1名)
【公開番号】 特開2003−341327(P2003−341327A)
【公開日】 平成15年12月3日(2003.12.3)
【出願番号】 特願2002−153651(P2002−153651)