| 【発明の名称】 |
リーフサスペンション装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】籾山 冨士男 【住所又は居所】千葉県八千代市上高野1827番地4 株式会社ホリキリ内
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| 【要約】 |
【課題】モディファイドオースフォーミング鋼から成るリーフスプリングの微細組織化による強度向上の効果を損なうことなくフレーム側への取り付けを実現し得るようにする。
【解決手段】アクスル3をモディファイドオースフォーミング鋼から成るリーフスプリング14によりフレーム1に懸架するようにしたリーフサスペンション装置であって、リーフスプリング14の前端部をフラット形状のまま前方に延ばし且つ該リーフスプリング14の前端部をフレーム1側のフロントブラケット15に装備されたクランプ16により挾圧保持させる。このようにすれば、リーフスプリング14の前端部にアイを成形する必要がなくなり、リーフスプリング14を再加熱する必要がなくなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 アクスルをモディファイドオースフォーミング鋼から成るリーフスプリングによりフレームに懸架するようにしたリーフサスペンション装置であって、リーフスプリングの前端部をフラット形状のまま前方に延ばし且つ該リーフスプリングの前端部をフレーム側のフロントブラケットに装備されたクランプにより挾圧保持させたことを特徴とするリーフサスペンション装置。 【請求項2】 アクスルをモディファイドオースフォーミング鋼から成るリーフスプリングによりフレームに懸架するようにしたリーフサスペンション装置であって、リーフスプリングの前端部を他の部分より厚く設定し且つ該リーフスプリングの前端部を誘導加熱により局所的に加熱しながら上向きに巻いてアイを形成し、該アイをフレーム側のフロントブラケットに装備された水平ピンに対し傾動自在に巻き掛けたことを特徴とするリーフサスペンション装置。 【請求項3】 アクスルをモディファイドオースフォーミング鋼から成るリーフスプリングによりフレームに懸架するようにしたリーフサスペンション装置であって、リーフスプリングの前端部を塊状に形成し且つ該リーフスプリングの前端部に穿孔加工を施してアイを工作し、該アイをフレーム側のフロントブラケットに装備された水平ピンに対し傾動自在に外嵌させたことを特徴とするリーフサスペンション装置。 【請求項4】 リーフスプリングの後端部をフラット形状のまま後方に延ばし且つ該リーフスプリングの後端部をフレーム側のリヤブラケットに装備されたスライディングシートに移動自在に保持させたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のリーフサスペンション装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、リーフサスペンション装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】アクスルをフレームに懸架する為に用いられるサスペンションには、各種の形式を採用したものがあるが、それらのうちで複数枚のリーフスプリングを積層して成るリーフサスペンション装置は、構造が簡単で強度が大きく、メンテナンスが容易で耐久性も高いという特徴を有しており、従来よりトラック等の車両に広く用いられている。 【0003】図4は従来のリーフサスペンション装置の一例を示すもので、図中1は車両のフレーム、2はフレーム1の前後方向に二枚重ねで配置されているリーフスプリング、3はIビームから成るアクスルを示し、該アクスル3はリーフスプリング2の長手方向中央部下面にUボルト4を介し結合されている。 【0004】前記リーフスプリング2の前端部は、上向きに巻かれてアイ5として形成されており、該アイ5をフレーム1側のフロントブラケット6に装備された水平ピン7に対し傾動自在に巻き掛けられている。 【0005】他方、前記リーフスプリング2の後端部は、前端部側と同様に上向きに巻かれてアイ8として形成され、該アイ8をフレーム1側のリヤブラケット9に装備されたシャックル10の水平ピン11に対し傾動自在に巻き掛けられており、リーフスプリング2が弓状に撓むことによる前後方向の伸び縮みが前記シャックル10の揺動で吸収されるようにしてある。 【0006】尚、リーフスプリング2によりUボルト4を介してアクスル3が担持されている箇所には、ブラケット12も一緒にUボルト4で固定されており、このブラケット12の先端部と、その直上のフレーム1との間がショックアブソーバ13により連結されている。 【0007】そして、斯かる従来のリーフサスペンション装置においては、車両重量の軽量化を図る観点から、靭性を伴う高強度のモディファイドオースフォーミング鋼をリーフスプリング2に用いて該リーフスプリング2の重ね枚数を極力少なくするようにしている。 【0008】ここで、モディファイドオースフォーミング鋼とは、オーステナイト状態にある鋼を加工することにより強度を増強させる処理方法を施した鋼のことを指し、より具体的には、等温変態曲線に深い湾部分がある鋼種に関し、その鋼をオーステナイト組織に加熱して熱間加工を施し、然る後に焼き入れを行うことによりマルテンサイト組織に変態させてから焼き戻しを施す手法で処理した鋼のことを指している。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このようなモディファイドオースフォーミング鋼によりリーフスプリング2を製作する場合、変形させ易い高温状態のうちに圧延加工し、即急冷してしまいたいのに、現状においては、リーフスプリング2を再加熱して変形させ易くした上でアイ5,8を成形するようにしているので、圧延加工工程でせっかく微細化した結晶粒がアイ5,8を成形する工程での再加熱により成長して粗大化してしまい、微細組織化による強度向上の効果が目減りするという問題があった。 【0010】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、モディファイドオースフォーミング鋼から成るリーフスプリングの微細組織化による強度向上の効果を損なうことなくフレーム側への取り付けを実現し得るようにしたリーフサスペンション装置を提供することを目的としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載の発明は、アクスルをモディファイドオースフォーミング鋼から成るリーフスプリングによりフレームに懸架するようにしたリーフサスペンション装置であって、リーフスプリングの前端部をフラット形状のまま前方に延ばし且つ該リーフスプリングの前端部をフレーム側のフロントブラケットに装備されたクランプにより挾圧保持させたことを特徴とするものである。 【0012】而して、このようにすれば、リーフスプリングの前端部にアイを成形する必要がなくなり、リーフスプリングの前端部をフラット形状のままにして、フレーム側のクランプに挾圧保持させるだけで済むので、リーフスプリングを再加熱する必要がなくなって、微細化した結晶粒が成長して粗大化してしまう現象が回避されることになる。 【0013】また、本発明の請求項2に記載の発明は、アクスルをモディファイドオースフォーミング鋼から成るリーフスプリングによりフレームに懸架するようにしたリーフサスペンション装置であって、リーフスプリングの前端部を他の部分より厚く設定し且つ該リーフスプリングの前端部を誘導加熱により局所的に加熱しながら上向きに巻いてアイを形成し、該アイをフレーム側のフロントブラケットに装備された水平ピンに対し傾動自在に巻き掛けたことを特徴とするものである。 【0014】而して、このようにすれば、リーフスプリングの前端部を局所的に加熱してアイを成形するようにしているので、この前端部については結晶粒の粗大化が避けられないが、その厚さを他の部分より厚く設定したことによりリーフスプリングの前端部の強度不足が回避され、しかも、リーフスプリングの全体を再加熱する必要がなくなって、リーフスプリングの大半の部分について微細化した結晶粒が成長して粗大化してしまう現象が回避されることになる。 【0015】また、本発明の請求項3に記載の発明は、アクスルをモディファイドオースフォーミング鋼から成るリーフスプリングによりフレームに懸架するようにしたリーフサスペンション装置であって、リーフスプリングの前端部を塊状に形成し且つ該リーフスプリングの前端部に穿孔加工を施してアイを工作し、該アイをフレーム側のフロントブラケットに装備された水平ピンに対し傾動自在に外嵌させたことを特徴とするものである。 【0016】而して、このようにすれば、リーフスプリングの前端部に穿孔加工を施すことによりアイを工作するようにしているので、リーフスプリングを再加熱する必要がなくなって、微細化した結晶粒が成長して粗大化してしまう現象が回避されることになる。 【0017】本発明の請求項4に記載の発明は、リーフスプリングの後端部をフラット形状のまま後方に延ばし且つ該リーフスプリングの後端部をフレーム側のリヤブラケットに装備されたスライディングシートに移動自在に保持させたことを特徴とするものである。 【0018】而して、このようにすれば、リーフスプリングの後端部にアイを成形する必要がなくなり、リーフスプリングの後端部をフラット形状のままにして、フレーム側のスライディングシートに移動自在に保持させるだけで済むので、リーフスプリングを再加熱する必要がなくなって、微細化した結晶粒が成長して粗大化してしまう現象が回避されることになる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。 【0020】図1は本発明を実施する第一の形態例を示すもので、図4と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。 【0021】図1に示す第一の形態例においては、アクスル3を左右各一枚のリーフスプリング14によりフレーム1に懸架するようにしており、ここに図示している例では、下方向きに撓んだ弓形を成すようなリーフスプリング14を採用し、その長手方向中央部下面にUボルト4を介してアクスル3を結合させるようにしている。 【0022】また、リーフスプリング14の前端部は、フラット形状のまま前方に延びて、フレーム1側のフロントブラケット15に装備されたクランプ16により挾圧保持されるようになっており、他方、リーフスプリング14の後端部は、フラット形状のまま後方に延びて、フレーム1側のリヤブラケット17に装備されたスライディングシート18により移動自在に保持されるようになっている。 【0023】而して、このように従来からリーフスプリング14に踏襲されている前端部側のアイの成形を廃止して、フレーム1側のクランプ16により挾圧保持させ、しかも、リーフスプリング14の後端部についてもアイの成形を廃止して、フレーム1側のスライディングシート18に移動自在に保持させるようにすれば、リーフスプリング14の前端部及び後端部にアイを成形する必要がなくなり、リーフスプリング14を再加熱する必要がなくなるので、微細化した結晶粒が成長して粗大化してしまう現象が回避されることになる。 【0024】尚、スライディングシート18自体は、従来より適宜にシャックルに替えてリーフスプリングの後端部側の保持に利用されているものであり、リーフスプリングの後端部を摺動自在に挿通させる構造としたものである。 【0025】従って、本形態例によれば、モディファイドオースフォーミング鋼から成るリーフスプリング14の微細組織化による強度向上の効果を損なうことなく、フレーム1側へのリーフスプリング14の取り付けを実現することができるので、同じ強度を得るのに際し、リーフスプリング14の重ね枚数や板厚を減らすことができ、これにより車両重量の軽量化を図ることができる(例えば図示の例では左右各一枚のリーフスプリングによるアクスルの懸架を実現している)。 【0026】また、図2は本発明の第二の形態例を示すもので、本形態例においては、リーフスプリング14の前端部を他の部分より厚く設定した上で、該リーフスプリング14の前端部を電磁誘導によって加熱することにより局所的に加熱しながら上向きに巻いてアイ19を形成し、該アイ19をフレーム1側のフロントブラケット15に装備された水平ピン20に対し傾動自在に巻き掛けた構造としてある。 【0027】而して、このようにすれば、リーフスプリング14の前端部を局所的に加熱してアイ19を成形するようにしているので、この前端部については結晶粒の粗大化が避けられないが、その厚さを他の部分より厚く設定したことによりリーフスプリング14の前端部の強度不足が回避され、しかも、リーフスプリング14の全体を再加熱する必要がなくなって、リーフスプリング14の大半の部分について微細化した結晶粒が成長して粗大化してしまう現象が回避されることになり、前述した第一の形態例の場合と同様の作用効果を得ることができる。 【0028】また、図3は本発明の第三の形態例を示すもので、リーフスプリング14の前端部を塊状に形成した上で、該リーフスプリング14の前端部に穿孔加工を施して貫通孔21を有するアイ22を工作し、該アイ22をフレーム1側のフロントブラケット15に装備された水平ピン20に対し傾動自在に外嵌させた構造としてある。 【0029】而して、このようにすれば、リーフスプリング14の前端部に穿孔加工を施すことによりアイ22を工作するようにしているので、リーフスプリング14を再加熱する必要がなくなって、微細化した結晶粒が成長して粗大化してしまう現象が回避されることになり、前述した第一の形態例の場合と同様の作用効果を得ることができる。 【0030】尚、本発明のリーフサスペンション装置は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。 【0031】 【発明の効果】上記した本発明のリーフサスペンション装置によれば、モディファイドオースフォーミング鋼から成るリーフスプリングの微細組織化による強度向上の効果を損なうことなく、フレーム側へのリーフスプリングの取り付けを実現することができるので、同じ強度を得るのに際し、リーフスプリングの重ね枚数や板厚を減らすことができ、これにより車両重量の軽量化を図ることができるという優れた効果を奏し得る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597052145 【氏名又は名称】株式会社 ホリキリ 【住所又は居所】千葉県八千代市上高野1827番地4
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| 【出願日】 |
平成14年3月18日(2002.3.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062236 【弁理士】 【氏名又は名称】山田 恒光 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−267020(P2003−267020A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月25日(2003.9.25) |
| 【出願番号】 |
特願2002−74857(P2002−74857) |
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